グレイテスト・ショーマンは実話?モデルとなった実在の興行師バーナムとは?

2018年初頭に日本国内で公開され大ヒットとなった映画グレイテスト・ショーマン。一人の男性がショーマンとして成功するまでのサクセスストーリーや苦悩と家族の愛を描いたこの作品は、実話だった!?ヒュー・ジャックマン演じるP.Tバーナムは実在する興行師だった!?グレイテスト・ショーマンのあらすじとともに、実話となったストーリーやモデルとなった人々についてご紹介します。

グレイテスト・ショーマンは実話?モデルとなった実在の興行師バーナムとは?のイメージ

目次

  1. グレイテスト・ショーマンは実話なのか徹底調査!
  2. グレイテスト・ショーマンとは?
  3. グレイテスト・ショーマンのあらすじを紹介!
  4. グレイテスト・ショーマンは実話なのか?
  5. グレイテスト・ショーマンのモデルとなった実在の興行師バーナムを紹介!
  6. グレイテスト・ショーマンの登場人物は実在したのか?
  7. グレイテスト・ショーマンは実話だった!

グレイテスト・ショーマンは実話なのか徹底調査!

大ヒットしたミュージカル映画グレイテスト・ショーマン。作中の主人公となるP.Tバーナムは貧しい仕立て屋の息子として生まれ、様々な苦悩を乗り越え素晴らしい興行師になるという人物です。歌って踊る主人公P.Tバーナムを演じたのは映画「レ・ミゼラブル」や「ウルヴァリン」でも主演を務める名俳優ヒュー・ジャックマンです。

映画グレイテスト・ショーマンでP.Tバーナムは、作中でフリークと呼ばれ迫害されていたユニークな人々を募集してサーカスをつくります。映画の最後に、”最も崇高な芸術とは、人を幸せにすることだ”というP.Tバーナムの言葉が映し出されますが、P.Tバーナムは実在した人なのでしょうか?そして彼が作ったサーカス団は本当にあったのでしょうか?

映画『グレイテスト・ショーマン』オフィシャルサイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント

グレイテスト・ショーマンとは?

映画グレイテスト・ショーマンは2017年にアメリカで公開され、日本では2018年の2月16日に公開されました。ミュージカル映画はあまり流行らないといわれている日本で、50億円以上の興行収入となった大ヒット作品したすごい作品なんです。この作品で音楽を担当しているのは、映画「ラ・ラ・ランド」で音楽を担当し歌曲賞を受賞したコンビです。

グレイテスト・ショーマンでは、主演のヒュー・ジャックマンや映画「ハイスクールミュージカル」シリーズや映画「17アゲイン」で主演を務めた俳優ザック・エフロンなどの素晴らしい歌声やダンスに魅了されます。彼らの演技や曲もさることながら、この映画でデビューしたキアラ・セトルらが演じるショウメンバーたちの歌は魂に響くものがありました。さらには18世紀の美しい衣装や世界観なども堪能できる作品となっています。

そんなグレイテスト・ショーマンは、最後に主人公P.Tバーナムの言葉が描かれたのちにエンドロールとなります。映画グレイテスト・ショーマンの登場人物たちは実在していたのか?ストーリーのどこからどこまでが実話なのか?気になった方も多いはず。モデルになった人物や実話かの真偽を確かめてみました。

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グレイテスト・ショーマンのあらすじを紹介!

苦労人から幸せな家庭生活へ

P.Tバーナムは、仕立て屋の息子として生まれ、決して裕福ではない家庭で苦労しながら育ちました。父の仕事の手伝いで行ったお屋敷の令嬢であったチャリティと出会い、幼いながら二人は恋心を育てていきます。花嫁学校に通うチャリティと文通で関係を続け、大人になったP.Tバーナムは嫁として彼女を迎えにいくのでした。チャリティの父親の反対も押し切り、二人はようやく一緒に暮らせるようになるのです。

2人の可愛らしい娘も授かり、裕福ではないけれど幸せな家庭を築きます。しかし、バーナムが働いていた会社がある日倒産してしまうのです。機転を利かせ、あるものを担保にしたP.Tバーナムは、銀行から多額の融資を受けることができ、街のど真ん中に大きな「バーナム博物館」を建立しました。そこには世界中から様々な奇妙なものを集めるのですがなかなか集客ができず経営は困窮してしまいます。

”ユニーク”な人々との出会い

動物のはく製や蝋人形をバーナム博物館に飾っていましたが、あるきっかけから生身の人間だ!と思い切ったバーナムは「フリーク」と呼ばれる普通とは異なる人々を集めショーをすることにしたのです。それは大盛況になり瞬く間にP.Tバーナムはショービズ界に知れ渡ることになるのでした。当時は地位の高い人々がオペラなどを見るのがショーだったため、民衆にとってバーナムのショーは物珍しく大人気になったのです。

サーカス業でうまくいったバーナムは、世界で大人気だというジェニー・リンドという歌手に出会い彼女と共に世界中で公演ツアーを行うことにしました。しかしその計画はツアー半ばで失敗し、バーナムは多額の借金に追われることになりました。しかし、ショーメンバーたちが彼を励まし、みんなの力でショーを再興させていくのでした。

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グレイテスト・ショーマンは実話なのか?

映画として大ヒットしたグレイテスト・ショーマンは本当にあった話なのでしょうか。映画の本編はさておき、モデルとなった興行師であるP.Tバーナムは実在していました。1834年にニューヨークに移り住んだP.Tバーナムは、ジョージ・ワシントンの元乳母である黒人の奴隷女性が160歳を超えていると評判があったのを聞きつけて買取り、見世物にしたのです。

シャム双生児のチャンとエンや、様々なフリークスと呼ばれる人々を見世物にしたことをきっかけにP.Tバーナムの名前は世間に知れ渡りました。そしてサーカスや蝋人形、動物などを統合した「史上最大のショウ」を行うことになります。これはグレイテスト・ショーマンの映画本編でも言われていました。バーナムはサーカスの礎を築いた人になったのです。

グレイテスト・ショーマンのモデルとなった実在の興行師バーナムを紹介!

どこまでが実話?バーナムの生い立ち

上でもご紹介しましたが、グレイテスト・ショーマンの主人公のモデルとなったP.Tバーナムは実在しており、興行師として成功した人でした。バーナムは1810年にコネチカット州で生まれ、19歳の時に週間新聞『ザ・ヘラルド・オブ・フリーダム』を創刊しますが、扱った記事が問題視され名誉棄損で投獄されてしまいます。その後24歳の時にニューヨークに移住し、興行師としてのビジネスをスタートさせたのです。

バーナム博物館は実話だった

映画グレイテスト・ショーマンで「バーナム博物館」を作っていましたが、実際にニューヨークの街のど真ん中に位置していた”スカダー・アメリカン・ミュージアム”を購入し「バーナム・アメリカン・ミュージアム」という博物館を作っています。この博物館は2回火事になり、バーナムが60歳の時にサーカスの興行を始めたのです。

実話!サーカスの興行

1872年にはサーカス業界では初の試みとなった、列車でのサーカス巡業を成功させます。アフリカ象のジャンボという象を目当てにしたサーカスを行うなど、民衆の興味を引く興行師として大成功を果たしたバーナムは、81歳で亡くなるまでずっとサーカスのビジネスを行っていました。また、映画本編では描かれていませんがバーナムは妻であるチャリティを亡くした後に別の女性と再婚しています。

バーナムにはビジネスを行う上での十訓をもっていました。自分の性格に合ったビジネスを選ぶこと、自分のビジネスを常にPRすることなど、派手で少し嘘も加えた広告を作っていたのも人の目を惹きつけるためだったのです。また、十訓の一つに「自分の職務を遂行できない人は交代させること」などの厳しい一面も。こういった自分にも人にも厳しい姿勢が彼をビジネスマンとして成功させたのだとわかります。

時代を読み、人を惹きつける力を持っていたバーナムだからこそ後世にも名が残る興行師になったのでした。彼自身は人種差別者であったといわれていますが、行き場のなかったフリークスと呼ばれた彼らに生きる場所を与えたのはバーナムです。見世物から始まり、大きなサーカスにまで成長させたのもスタートとしての活動があったのです。

グレイテスト・ショーマンの登場人物は実在したのか?

主人公!興行師P.Tバーナム

上にも紹介した通り、映画グレイテスト・ショーマンでヒュー・ジャックマンが演じたP.Tバーナムという興行師は実在していました。実際に「史上最大のショウ」としてサーカスや蝋人形を設置し、民衆を集め大人気となったビジネスマンです。映画の中では家族思いの素敵な男性として描かれていましたが、実際のバーナムは「ホラ吹き男」としてあまり好かれていなかったようです。

しかし、成功し後世に名を残したのも事実。当時の人々が思いつかなかったような奇想天外なことでショーをはじめ、数多くの巡業を成し遂げました。彼が亡くなった後も、当時のビジネスパートナーがショーに彼の名前を引き継ぎサーカスの名前に「バーナム」があったそうです。実際のバーナムはとてもやり手だったようです。

バーナムの名がつく「リングリングブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリーサーカス」というサーカスが、アメリカではとても有名で公演も大人気でした。2017年にその幕を閉じるまでおよそ150年間も公演が行われ、その礎となったのはサーカスにも名前が残るバーナムでした。

バーナムの妻!チャリティ・ハレット

映画グレイテスト・ショーマンで、幼い頃バーナムに出会い大人になってから結ばれた妻として描かれていたチャリティ・ハレットですが、彼女も実在していました。モデルとなったチャリティ・ハレットは実際にバーナムとは幼馴染で、良家の令嬢として育ちながら大人になりバーナムと結婚しています。映画の中では2人の娘がいましたが、実際は3人子供がいたようです。

映画グレイテスト・ショーマンの中でもチャリティの苦労は描かれていましたが、興行師として成功と失敗を繰り返す夫バーナムを支えるというのはとても大変なことだったのだろうと想像できます。チャリティはバーナムより若くして亡くなりましたが、その間離婚することもなく夫に連れ添ったそうです。

オペラ歌手!ジェニー・リンド

映画グレイテスト・ショーマンの中で、世界中で大人気の歌姫として登場したジェニー・リンド。アメリカでをはじめとする世界中での興行をバーナムと行うことになり、バーナムへの恋心があったために途中でビジネスパートナーとしては離れる、という役柄でした。そんな歌姫ジェニー・リンドですが、なんと彼女も実在していました。モデルとなった女性ジェニー・リンドは、ソプラノ歌手として有名な人でした。

ジェニー・リンドは「スウェーデンのナイチンゲール」とも呼ばれていました。映画同様、実際にバーナムと組んで世界150公演ツアーを行う予定でしたが、バーナムの一方的な興行に嫌気がさしたジェニー・リンドは、途中から一人で興行を行っていたようです。さらに、ジェニー・リンドは自身で行ったツアーの収益金は全て施設や慈善団体に寄付したそうです。ツアーを行った、という映画本編の話は実話なんです。

親指トム将軍と呼ばれた男!チャールズ

映画グレイテスト・ショーマンにも登場した小人症の男性、チャールズも実在しています。映画ではナポレオンの恰好をして馬に乗り駆け回る姿がとても印象的でした。

モデルとなったチャールズ・ストラットンという男性は、親指トム将軍としてバーナムの見世物として人気を博していました。チャールズはバーナムと共にヨーロッパの巡業の際、実際にエリザベス女王に面会も果たしています。映画の本編でも面会するシーンがありましたが、実話のようです。

映画グレイテスト・ショーマンでチャールズを演じた俳優サム・ハンフリーは、実際に小人症で18歳まで生きられないといわれたこともあったそう。しかし、家族の支えもあり回復したサムは俳優としての夢を諦めずこの映画への出演が決まったのです。サムの子供の頃からのヒーローであったヒュー・ジャックマンが主演の映画で映画デビューしたのです。なんとも素晴らしい逸話だといわれています。

ヒゲ女!レティのモデル

映画グレイテスト・ショーマンでの中で「This is me」を歌い感動の渦に包んでくれた髭面の歌姫レティ。レティという人は実在していませんでしたが、彼女のモデルになったであろう多毛症の女性は実在していました。写真を見る限り、たしかにレティのようにたくましい髭が顔にあります。レティのような歌姫だったことも実話ではないようなので、見世物としてバーナムと共にサーカス団の一員として巡業していたと考えられます。

バーナムのパートナー!フィリップ

映画グレイテスト・ショーマンでバーナムのビジネスパートナーとして活躍したフィリップ・カーライル。実は彼は実在していません。しかし、バーナムはジェームズ・ベイリーという人物という人物が行っていたサーカス「クーパー・アンド・ベイリー・サーカス」と結託し、「バーナム・アンド・ベイリー・サーカス」として巡業していた記録があります。

フィリップ・カーライルという人物は実在していませんが、ビジネスパートナーとして誰かと組んでサーカスを行っていた、というお話は実話なんです。フィリップや、彼と恋仲になるショーメンバーのアンは実在していなかったものの、映画本編では欠かせない2人でした。

映画グレイテスト・ショーマンに登場したフリークスたち

ストーリーの主要となるメンバーについてご紹介してきましたが、映画グレイテスト・ショーマンの中でショウに登場していた他のフリークスたちも実在していたそうです。シャム双生児のチャンとエンや、入れ墨男などが実在していたという記録が残っています。当時、フリークスと呼ばれていた人々は見世物としてショウに出ることで収入を得ていたのです。

バーナムは、異形ということで差別され行き場のなかった彼らを集め、仕事を与えたのでした。バーナム自体差別的であるという考えもありますが、ショーメンバーであった彼らが不遇な目に遭っていたなどの記録はどこにも見つからないそうです。バーナムのサーカスは、彼らが”自分らしくいられる”場所だったのかもしれません。

グレイテスト・ショーマンは実話だった!

ここまで、P.Tバーナムという人を中心に実在した人物や彼のサーカスについて見てきました。映画グレイテスト・ショーマンは映画作品向けに感動ありきで作られていますが、ストーリーにはかなり実話が織り交ぜられています。ジェニー・リンドと共に世界ツアーをやったことや、バーナム博物館を作っていたことも描かれていますが、興行師としてのバーナムが実際に行っていたので実話です。

実在していた人々をモデルに実名で登場していることからもわかる通り、映画グレイテスト・ショーマンは実話だったのです!”最も崇高な芸術とは、人を幸せにすることだ”というバーナムは、言葉の通り珍しいものや人や、ユニークなショウで当時の民衆を惹きつけていたのでしょう。映画グレイテスト・ショーマンを見たことが無い方も、見た方も実話だと考えて見ることで、また見え方が変わってくるかもしれません。

映画作品となった今でも、P.Tバーナムが考える一番の芸術である「人を幸せにすること」は現代の素晴らしい技術や俳優たちによって、見た人が笑顔になることで受け継がれているのです。

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