帝一の國のキャスト・相関図は？実写映画の登場人物一覧【菅田将暉】

漫画作品が実写化される際、キャストがどうなるかは大変注目されます。特に帝一の國のように個性的な登場人物を演じる場合は、見た目も原作のファンには気になる点です。帝一の國のキャスト一覧と、また実写映画のあらすじについて、相関図で登場人物の関係をみながら紹介していきます。

帝一の國の主人公である赤場帝一は、将来総理大臣になって自分の国を作る、という野望を持っていました。そのためにエリート学生ばかりが通う私立男子校の海帝高校で、生徒会長になる事を目指します。海帝高校で生徒会長を務めると、将来の内閣入りが確実と言われていたからです。海帝高校の生徒会長になることは、自分の野望を叶えるためには必須でした。

帝一は海帝中学では生徒会長をつとめていて、高校の入学式では新入生代表挨拶をし、ルーム長になりますが、すぐにライバルを意識して行動を始めます。次期生徒会会長選挙でどの候補を支持して当選させるかが、この先自分の代の生徒会選挙選で推薦されることにつながり、そして将来を決めるといっても過言ではないのです。候補者に自分を懸命にアピールしていきます。

キャスト一覧と相関図を参考にしながらあらすじを追っていきます。キャスト一覧の2人目、榊原光明は帝一の親友で、常に帝一の味方です。高校に進学後は副ルーム長として支えます。キャスト一覧の5人目にいる東郷菊馬は、相関図の通り帝一の幼いころからの腐れ縁ですが、親同士にも確執があり、常にお互いをライバル視しています。そこに現れるのがキャスト一覧の3人目、さわやかなスポーツマンタイプの大鷹弾です。

弾が超難関の海帝高校の外部入学試験にほぼ満点の成績で入学してきたと聞いた帝一。実力を知るため、外部入学試験の入試問題と、弾の答案用紙を手に入れ、一方的に勝負を挑みます。かろうじて勝利したものの、弾をライバルと認めざるを得ません。相関図にもあるとおり弾はもともと生徒会長の座には興味はありませんでしたが、生徒会の体制には疑問を抱いており、次期会長選の派閥争いに加わっていくことになります。

生徒総会ではルーム長たちがそれぞれの役割を任され、失敗せずに務め上げることが自分のためにも必要です。しかし、菊馬は帝一の邪魔を試みます。それを損得なしに助けるのは弾でした。借りを作ったという帝一に、弾は「そんなこと言うな」と言います。そして半年が経ち、次期会長候補は相関図の上にいるキャスト一覧7人目の森園億人、そして一覧8人目の氷室ローランドと本田章太の3名と発表されました。

帝一はその中で、氷室先輩を支持することを決意します。スポーツに重点を置こうとする氷室先輩を一緒に応援しようと、帝一は弾を誘いますが、断ります。逆に森園先輩は将棋を得意とする頭脳派で、静かに闘志を燃やしていました。今の生徒会には不満はあるものの生徒会長になりたいわけではない、しかし、流れを変えるためにはその立場も必要だと考えています。

氷室派の勢いは凄く、学内でも優勢と言われていました。一方、菊馬の父と帝一の父親同士の確執はいまだに根深く、学生の頃から今でも続いていました。その事が、息子二人にも影響を及ぼしていきます。その最中に行われた学園祭、海帝祭では一体になって太鼓を披露し、氷室派の絆は深まったかのように見えました。

このタイミングで帝一の入れ知恵があり、氷室は自分の立場や父親の権威を利用して弾を取り込もうとしますが、失敗します。弾は取引には応じず、反対に森園先輩につくことを決意します。それを見ていた菊馬は、弾が氷室から離れたのは帝一のせいではないかと持ちかけます。

さらに、帝一の父親が進めていたプロジェクトのせいで、氷室の父親が大損害を被ったということを氷室に話して聞かせます。同じころ、帝一も父親からその話を聞いていました。帝一は、このまま氷室派にいても使い捨てられるだけだと悟り、森園派に寝がえり氷室を叩き潰すことを決意しました。森園先輩の元へ行き、弾も森園もそれを受け入れます。さらにもう一人の候補者、本田も森園派にとりこむことで話がまとまりました。

氷室は票を集めるため、密かに賄賂＝「実弾」を使って生徒たちを説得しはじめました。このままでは負けるのではと焦る帝一は、父親に自分たちもそうしなければ負けてしまうと話をしますが、父親は実弾は恐ろしいものだから使ってはいけない、それよりも森園派こそ官軍であると印象をつけるべきだと説得します。そこで考えた作戦は校庭の真ん中で、「マイムマイム」を踊るというものでした。

突飛な発想ですが、森園先輩を中心に広がっていく輪は、生徒たちの心を動かし、選挙戦の状況にも少しずつ変化が訪れました。その頃、菊馬と菊馬の父の策略で帝一の父親が収賄容疑で捕まってしまい、最大のピンチを迎えます。このままでは自分の野望が果たせなくなってしまうと、面会にいった帝一は父親を責めます。そもそも、なぜそこまでして帝一の國を作ることにこだわっていたのか。ここで明らかになります。

それは、才能がありながらも幼い頃に父親に禁じられたとあることが原因でした。自分の國が作れれば、思う存分それができる。しかし、父親の失脚によりその夢も潰えてしまうと絶望した帝一は、しばらく引きこもってしまいます。とうとう迎えた投票日の前に、弾と光明、そして美美子が説得にやってきます。

すぐには心が動かなかった帝一も、やっと学校へ向かいます。学校でも菊馬は邪魔をしてきます。とうとうそれぞれの思いを胸に、投票が締め切られました。氷室は結果的に敗れ、森園先輩が木村了演じる現生徒会長から次期生徒会長を任命されます。その後も氷室はひと波乱ありますが、やっとこれで新しい時代がやってきました。

さて、森園が改革した新しい生徒会は学園を大きく変えていきます。そして一年後、今度は帝一たちの学年の選挙戦が始まります。一体誰が当選するのか？それは是非映画を観て確かめてください。

帝一の國の野心あふれる主人公、赤場帝一を演じるのは菅田将暉さんです。仮面ライダーWのフィリップ役でデビュー後、数々の映画、ドラマで活躍。2017年公開の映画では帝一の國の他、「キセキ」「銀魂」「火花」「あゝ、荒野」に出演し、2018年の第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しています。シリアスとコメディの絶妙な芝居をこなしながら、帝一の独特な世界を見事に表現しました。

帝一の親友で、副ルーム長として常に支える榊原光明役は志尊淳さんです。テニスの王子様のミュージカルで俳優としてデビュー後、2014年にトッキュージャーで主演を務めました。多くのドラマに出演していますが、2018年は朝の連続テレビ小説「半分、青い」にも出演し、人気を集めました。2018年公開、「走れ!T校バスケット部」では主演を務めています。

帝一の國で帝一のライバルでスポーツマン、弟思いで家庭を支えながら勉学に励む大鷹弾を演じるのは竹内涼真さんです。幼少期からサッカーを続け、プロを目指すレベルでしたが怪我で断念。その後モデルのオーディションを受けグランプリを獲得して芸能界デビューしました。2014年に仮面ライダードライブで主演を務め、その後は下町ロケットなどドラマや映画に次々出演。2018年の日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞しています。

弾をサポートする副ルーム長、佐々木洋介役は岡山天音さんです。2009年に中学生日記転校生シリーズでデビューし、その後も映画やドラマ、ＣＭに出演。2017年には朝の連続テレビ小説「ひよっこ」に漫画家志望の青年を演じています。主演映画「ポエトリーエンジェル」では、第32回高崎映画祭の最優秀新人男優賞を受賞しました。

帝一の國でライバルの東郷菊馬は帝一とは小学校の頃からの腐れ縁です。父親である東郷卯三郎は、通産省事務次官というエリートの元に生まれた東郷菊馬役を務めたのは野村周平さんです。芸能界でのデビュー前は、スノーボードの選手として活躍していました。2017年のドクターXやちはやふるなどの数々のドラマや映画、CMと幅広く出演しています。

菊馬の友人で、八つ当たりされながらも常に副ルーム長として従う根津は、萩原利久さんが演じています。ＣＭでデビュー後、ドラマや映画での活躍の幅を広げています。2017年は帝一の國の他、菅田将暉さん主演の映画「あゝ、荒野」に出演。同級生の自殺を機に心が動かされる青年の役ですが、菅田さんとは所属事務所の先輩と後輩でもあり、刺激を受けながら撮影に臨んだそうです。

頭脳派の生徒会長候補、一年先輩の森園億人役は千葉雄大さんです。千葉さんは宮城県出身で、雑誌モデルをしていたときにスカウトされ、天装戦隊ゴセイジャーで俳優デビューしました。20代後半でも学生役をこなせる顔立ちで、「かわいい」と評されがちであり、その事を悩んだ時期もあるとのことですが、今ではそれを生かして様々な映画やドラマに出演を続けています。ドラマ「プリティが多すぎる」で主人公を演じています。

帝一の一年先輩、生徒会長候補の氷室ローランド役は間宮祥太朗さんです。読者モデルとして活躍したのち、2008年に俳優デビュー。数々のドラマ、映画のほか、舞台への出演も多いです。2017年は「帝一の國」の他に「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」などの熱演もあり、TAMA映画賞の最優秀新進男優賞を受賞しました。

副ルーム長として、時に理不尽に扱われながらも会長を目指す氷室に真面目に尽くしますが、暴走を止めるためにあえて最後は裏切るという役どころの駒光彦は、鈴木勝大さんです。2009年にジュノン・スーパーボーイ・コンテストでの準グランプリ受賞したことがデビューのきっかけです。「特命戦隊ゴーバスターズ」で初主演を務め、映画、ドラマの他には舞台にも多く出演を続けています。

帝一たちの2年先輩、当時生徒会長の堂山圭吾は木村了さんです。舞台版の帝一の國では帝一を演じました。2002年ジュノンスーパーボーイコンテストで審査員特別賞を受賞し、その後映画、ドラマは初期に「WATER BOYS2」へ出演しており、また舞台でも広く活躍しています。

出演シーンは少ないものの、木村了さん演じる堂山会長の隣でサポートをしている古賀平八郎は井之脇海さんが演じています。幼い頃から子役としてドラマなどに出演。2013年は菅田さんも出演した連続テレビ小説「ごちそうさん」で杏さん演じる主人公め以子の弟役、2017年は大河ドラマ「おんな城主直虎」では、菅田将暉さん演じる井伊直政を支える小野万福役を務めました。帝一の國の他にも共演多数です。

帝一の父、譲介を演じるのは吉田鋼太郎さんです。若い頃から舞台を中心に活動していますが、近年は映像作品への出演も増え、コメディからシリアスな作風のものまで幅広くこなしています。2018年は連続ドラマ「おっさんずラブ」で「ヒロイン」黒澤部長を熱演し、第97回ザテレビジョンドラマアカデミー賞と、東京ドラマアウォードでそれぞれ助演男優賞を受賞しています。

帝一の父親、譲介と高校時代に生徒会長の座を争っていた東郷卯三郎は、菊馬の父親です。当時生徒会長の座に就いたのは卯三郎だったのです。今は譲介は通産省の官僚で、卯三郎が事務次官という立場の違いがあります。そんな東郷卯三郎を演じるのが山路和弘さんです。劇団青年座の舞台役者として活動を始め、映画、ドラマのほか舞台を中心に、ミュージカルでも高い評価をされています。ある時期からは声優としても活躍しています。

キャスト一覧の最後です。帝一の國で紅一点の白鳥美美子は、帝一の幼なじみで恋人です。その美美子を演じるのが永野芽郁さんです。子役時代から活躍し、その後はティーンズ向け雑誌のモデルも務め、CMやドラマにも出演を続けてキャリアを積んできました。2018年は朝の連続テレビ小説「半分、青い」でヒロインを演じました。

帝一の國の登場人物の相関図を紹介します。キャスト一覧も参考にしながら説明します。相関図と一覧にあるとおり、主人公の赤場帝一をとにかく慕い、常に助けるのが親友の榊原光明です。手先の器用さを生かして小さな盗聴器を制作し、ライバルたちを出し抜くためにそれを惜しみなく利用します。そして相関図の右下の恋人は白鳥美美子です。生徒会選挙においては邪魔になると、物語の途中までは交際を公にはしていません。

美美子は見た目も清楚なお嬢様ですが、小さい頃から腕っぷしは強く、いじめられている帝一を助けたり、高校生になっても帝一の部屋のドアを蹴破るなどの一面をみせます。直接不満をぶつけたり、帝一へ伝える言葉が彼を助ける事になることもあります。

同学年で争うのは東郷菊馬と大鷹弾ですが、弾は野心はあまりなく、帝一を友人として観ています。バイトをしながら小さな弟たちの親代わりもこなす苦労人。帝一は素直に友人とは認められずにいますが、良きライバルとなります。反対に東郷菊馬とは親の代からの腐れ縁で、幼い頃から対立を続けています。手段を選ばずに策略を練ってくるのが菊馬です。

そしてキャスト一覧にもある通り、1学年上の氷室ローランド、森園億人が次の生徒会長立候補者です。氷室の父親は米国車の最大メーカーの日本支社長で、資金力もあります。もともと最有力候補とされていました。運動部へ強くアピールし、自分が生徒会長になったときには予算を増やすと公約を掲げます。そこで運動部からの票を手堅く集めようとしました。対して、将棋が強く、頭脳で勝負する森園は文化部からの支持がありました。

氷室が最有力の理由のひとつとしては、それまでの会長の堂山からの信頼があったからでしたが、氷室が立候補し選挙戦に挑むにつれて、なりふり構わず票集めに奔走し、その誠実な態度が変わっていくことで距離をおかれてしまいます。逆に頭脳で戦局を読む森園は、弾のアドバイスと作戦、そして帝一の動きによってそれまで優勢だった氷室陣営に変化がおきます。

彼らのどちらを支持し、そして当選に導いたのち、自分の代の生徒会選挙に推薦してもらうのか、将来天下を取ろうと野心を燃やす帝一にとっては重要なことでしたが、事態は思わぬ方向に動いていきます。そしてとうとう次の選挙戦、今度は帝一たち3人が争うことになります。果たしてこの相関図はどう変化し、どんな結末になるのでしょうか。

帝一の國は、2014年、2015年、2016年にそれぞれ舞台化されています。いわゆる2.5次元舞台作品で、主演は木村了さんです。木村さんは、映画版帝一の國では帝一の二年先輩の生徒会長、堂山圭吾を演じています。原作でいうと4巻までの内容をまとめたのが、舞台版の一作目です。一幕は「夏合宿」、二幕は映画でも描かれた海帝祭の場面でした。「歌劇」というだけあり、歌とお芝居を融合した演出の舞台でした。

一作目の學蘭歌劇「帝一の國」上演時にはすでに第二章の予告がありました。サブタイトルの通り、映画帝一の國にもある「マイムマイム事変」を含む、生徒会長選を軸に構成された舞台でした。一幕は、氷室が破れるところまで。二幕は映画ではほとんど描かれていませんが、新一年生が入学し、歌ではじまります。その他日替わりのシーンなども評価が高く、次の最終章に期待する声が多くありました。

2016年の舞台、學蘭歌劇帝一の國「血戦のラストダンス」が最終章です。上演時、漫画の連載は終了する前で、一足先に最終回を迎えた形になりました。映画ではカットされているシーンもふんだんに盛り込みながら、メインは帝一たちの生徒会選挙選となります。彼らを支持する新一年生たちも物語に関わってきます。ラストは映画と同じく、ある意味では意外といえる結末でした。

漫画原作で設定も特殊なストーリーの帝一の國ですが、それをうまく映画の尺にまとめたうえで、今大人気の若手俳優が大集結し、熱演が見事にはまっていることを評価する声は多いです。それと同時に、歌劇版についても評価が高いです。

帝一の國は原作の他に、先に上演されていた歌劇版もあるなかで、約2時間の実写映画にうまくまとめたことを評価する声が多くあります。俳優陣はコミックのビジュアルも再現しながら、原作の世界を表現することに成功しているといわれています。

原作をうまくまとめたという意見がある一方で、漫画の原作から削られたエピソードや、再構成をした部分について、必要なはずのシーンが足りないという不満の意見もあります。

漫画原作の映画化には反対意見は付き物です。帝一の國は好評な意見が多いですが、やはり原作と比べると物足りない部分があるという意見も時々見られます。個性的な登場人物が多いため、そのエピソードをもっと盛り込んでほしかったと言われています。

いかがでしたか？豪華なキャストのみなさんが、原作の個性的なキャラクターを見事に再現し演じきった帝一の國は大ヒットしました。また、初めてのテレビ放映の際は、原作者の古屋先生もtwitter実況をして話題となりました。帝一の國に出演したキャストは、今後の活躍も大いに期待できると言われています。新作のドラマや映画にも注目しながら、帝一の國を観てみるのはいかがでしょうか。