帝一の國のあらすじをネタバレまとめ!映画の結末・感想や出演キャストも紹介

『帝一の國』のネタバレあらすじを結末まで紹介します。『帝一の國』はジャンプスクエアなどで連載されていた漫画を原作とした実写映画です。菅田将暉や、野村周平、竹内涼真など、女性に人気の若手俳優が多く出演していますが、テンポよく展開されるあらすじから、誰もが楽しめる傑作コメディと言われています。そんな『帝一の國』の詳しいあらすじを結末まで詳細にネタバレをまとめました。映画を見た人のネタバレ感想も紹介しています。

帝一の國のあらすじをネタバレまとめ!映画の結末・感想や出演キャストも紹介のイメージ

目次

  1. 帝一の國のあらすじをネタバレ!結末や感想もご紹介!
  2. 帝一の國の映画出演キャスト一覧
  3. 帝一の國のあらすじをネタバレ紹介
  4. 帝一の國の映画版結末は?
  5. 帝一の國の映画を見た感想は?
  6. 帝一の國のあらすじネタバレまとめ

帝一の國のあらすじをネタバレ!結末や感想もご紹介!

『帝一の國』のネタバレあらすじを紹介し、あらすじの結末やネタバレ感想についてもまとめました。『帝一の國』は『ジャンプSQ.19』と『ジャンプスクエア』で連載されていた古屋兎丸の漫画作品が原作です。『學蘭歌劇 帝一の國』の題名で舞台化もされました。

この記事では映画版の『帝一の國』について紹介しています。映画版は『世界から猫が消えたなら』などで知られる永井聡が監督を務めました。主演は人気俳優の菅田将暉です。2017年4月29日に公開された実写映画版は見た人の多くから好意的な感想が寄せられています。ここでは好評を博した実写映画版『帝一の國』を結末までネタバレ紹介をまとめました。

映画『帝一の國』公式サイト

帝一の國の映画出演キャスト一覧

『帝一の國』の出演キャスト一覧をまとめて紹介します。『帝一の國』には魅力的なキャラクターが多く登場しています。演じたキャストの多くが特撮ヒーロー作品への出演歴がありました。ここでは主要キャストの代表作などをまとめています。

赤場帝一役/菅田将暉

『帝一の國』の主人公・赤場帝一を演じたのは菅田将暉です。菅田将暉は『仮面ライダーW』に出演したことで知名度を上げました。以降、映画『銀魂』やテレビドラマ『民王』など多くの話題作に出演し、劇場アニメ『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』では主人公の声優も務めています。2017年からは歌手としてのキャリアもスタートさせています。

榊原光明役/志尊淳

『帝一の國』の赤場帝一の親友・榊原光明を演じたのは志尊淳です。志尊淳は若手男性俳優集団D-BOYSとD2のメンバーです。『烈車戦隊トッキュウジャー』で主演を務めて知名度を上げました。『そして、誰もいなくなった』や『女子的生活』に出演し、2018年のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』にも出演しています。

大鷹弾役/竹内涼真

『帝一の國』の赤場帝一のライバル・大鷹弾を演じたのは竹内涼真です。竹内涼真は185cmと身長が高い俳優です。『仮面ライダードライブ』の主演を務めたことで知名度を上げました。以降、『陸王』や『ブラックペアン』で重要な役を演じ、SoftbankのCMに出演するなど、人気の俳優です。2018年は主演映画『センセイ君主』が公開されています。

佐々木洋介役/岡山天音

『帝一の國』の大鷹弾の副ルーム長・佐々木洋介を演じたのは岡山天音です。岡山天音は『半沢直樹』や『すべてがFになる』などに出演していました。連続テレビ小説『ひよっこ』や、KDDIのCM『au森家シリーズ』など、独特な存在感を持つ俳優と評されています。

東郷菊馬役/野村周平

『帝一の國』の赤場帝一の宿敵・東郷菊馬を演じたのは野村周平です。野村周平は俳優としての活動を始める前はスノーボードの選手として活動していました。『ちはやふる』や『サクラダリセット』などに出演しています。2018年にはライト文芸作品を原作とした『ビブリア古書堂の事件手帖』の映画版に出演します。

根津二四三役/萩原利久

『帝一の國』の東郷菊馬と共に行動する根津二四三を演じたのは萩原利久です。萩原利久は子役としてキャリアをスタートさせました。バラエティー番組にも出演しており、『めちゃ×2イケてるッ!』ではオカレモンJr.として登場しています。近年の出演作には『あゝ、荒野』や、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』があります。

森園億人役/千葉雄大

『帝一の國』の次期生徒会長となる森園億人を演じたのは千葉雄大です。千葉雄大は『天装戦隊ゴセイジャー』で主演を務めたことで知名度を上げました。『家売るオンナ』や、『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』などに出演しています。近年の出演作には『高嶺の花』や、『ピーターラビット』の主人公の吹き替えなどがあります。

氷室ローランド役/間宮祥太朗

『帝一の國』の次期生徒会長戦で争う氷室ローランドを演じたのは間宮祥太朗です。間宮祥太朗は中学生時代から読者モデルとして芸能活動を始め、後に役者になりました。『ニーチェ先生』ではテレビドラマの主演を務め、『全員死刑』で映画初主演を果たしています。2018年は『不能犯』や連続テレビ小説『半分、青い。』といった作品に出演しています。

駒光彦役/鈴木勝大

『帝一の國』の氷室ローランドの親友・駒光彦を演じたのは鈴木勝大です。鈴木勝大は『特命戦隊ゴーバスターズ』で主演を務めて知名度を上げました。『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』や『桜蘭高校ホスト部』にも出演していました。

本田章太役/瀬戸祐介

『帝一の國』の次期生徒会長候補のひとり、本田章太を演じたのは瀬戸祐介です。瀬戸祐介はミュージカル「テニスの王子様」の鳳長太郎役を始めとし、多くの舞台やミュージカル作品に出演しています。

堂山圭吾役/木村了

『帝一の國』の生徒会長・堂山圭吾を演じたのは木村了です。木村了は『のだめカンタービレ』や『絶対零度〜特殊犯罪潜入捜査〜』などに出演していました。映画よりも先に公演された學蘭歌劇 『帝一の國』では主人公の赤場帝一を演じています。

赤場譲介役/吉田鋼太郎

『帝一の國』の赤場帝一の父・赤場譲介を演じたのは吉田鋼太郎です。吉田鋼太郎は劇団AUNを主宰し、舞台でも活躍しています。NHK大河ドラマ『真田丸』では織田信長役を演じました。また、近年話題となったのは『おっさんずラブ』です。

東郷卯三郎役/山路和弘

『帝一の國』の東郷菊馬の父・東郷卯三郎を演じたのは山路和弘です。山路和弘は俳優として大河ドラマへの出演をしていることも知られていますが、声優としての活躍も良く知られています。洋画吹き替えではジェイソン・ステイサムなどを担当。アニメ作品では『進撃の巨人』のケニー・アッカーマン役や、『PSYCHO-PASS サイコパス』の雑賀譲二役などを担当しました。

白鳥美美子役/永野芽郁

『帝一の國』のヒロイン・白鳥美美子を演じたのは永野芽郁です。永野芽郁は子役時代から芸能活動を始めています。『俺物語!!』や『僕たちがやりました』でもヒロインを演じました。深田恭子や多部未華子と共演した「UQモバイル」のCMでも知られています。2018年の連続テレビ小説『半分、青い。』では主演を務めています。

帝一の國のあらすじをネタバレ紹介

中高一貫校で起こる壮絶な生徒会長戦

ここからは『帝一の國』のあらすじを詳しくネタバレ紹介しています。『帝一の國』のあらすじを簡単に説明すると、「総理大臣を目指す主人公が、エリートの集まる高校に進学し、生徒会長を目指して権力闘争に身を投じる」という物語です。まずは終盤までのあらすじを詳しくネタバレしてきます。結末は次の分けて後述しているので、結末だけ知りたい方は次の項目へ進んでください。

主人公は赤場帝一

あらすじその1。物語の舞台は昭和。超名門「海帝高校」に入学した赤場帝一の夢は総理大臣になることです。総理大臣になるために、帝一は生徒会長の座に就き、海帝生徒会長会という派閥へ入ることを目指します。入学試験でトップの成績を収めた帝一は入学式で新入生代表の挨拶をしました。

帝一の幼少期

あらすじその2。大きな野心を抱く帝一は、通産省官僚である父を持ちます。父・赤場譲介も海帝高校出身です。しかし、譲介が学生の頃はライバルである東郷卯三郎に敗れ、生徒会長にはなれませんでした。そのため譲介は帝一を厳しく教育します。幼い頃の帝一はピアニストの母に似て、ピアノの演奏が大好きな子供でした。コンクールでも優秀な成績を残す才能です。

しかし、東郷の息子である菊馬から嫉まれ、虐められるようになります。菊馬に虐められている帝一を救ったのは幼馴染の白鳥美美子でした。美美子は優しい帝一のことを好きと言います。しかし、譲介は菊馬に虐められている帝一を滝修業に連れて行こうとしました。「自分の国を作れ」と総理大臣を目指すことを強要します。

譲介に強引に腕を引っ張られた帝一は、足を滑らせて後頭部をピアノにぶつけました。その時から帝一は人が変わったように、自分の国を作るために邁進します。そして、あらゆる手段を使って権力を得ようと企む男になりました。高校生になった帝一を譲介も全力で応援します。

帝一の恋人

あらすじその3。女子高生になった美美子とは秘密の交際をしていました。海帝高校では男女交際が禁止されているため、帝一はスキャンダルを気にしています。美美子は帝一のピアノを聞きたいと言いますが、帝一はピアノはなすべきことを為してから、と告げます。

大鷹弾の登場

あらすじその4。1組のルーム長に指名された帝一は副ルーム長に榊原光明を選びます。光明は帝一の親友であり、自作の盗聴器を使って情報収集をします。2組のルーム長になったのは菊馬でした。菊馬は帝一を挑発し、光明を派閥に誘いますが、光明は無下に断ります。菊馬が帝一につきまとっていると、長身の生徒が現れました。6組ルーム長の大鷹弾です。

弾は外部生でありながら、ルーム長に抜擢され、人望の厚い好青年でした。光明も良い印象を抱くほどでしたが、帝一はライバル心をむき出しにします。下校する弾をこっそり尾行した帝一と光明は、途中で弾にばれて家に招待されました。弾は母親が女手一つで育てた5人兄弟の長男です。貧しい家庭ですが、奨学金のおかげで海帝に入学しました。

外部入試問題に挑む帝一

あらすじその5。海帝に外部受験で入学し、しかも奨学金までもらうのは並大抵のことではありません。一番に拘る帝一は非公式に弾に挑むことにしました。担任教師を買収した帝一は外部生の入学試験問題と弾の回答を手に入れます。入試問題はブール関数など、学校では習わない問題もあり、帝一でも苦戦しました。

問題の添削は譲介が行いました。帝一は僅か2点差でしたが弾の点数を上回ります。安堵する帝一に譲介は感想を尋ねました。「負け犬になりたくない」と言った帝一を譲介ははたきます。そして「勝ち犬になれ!」と帝一を指導しました。

時期生徒会長に取り入ろうとする主人公

あらすじその6。生徒会の活動が始まると、帝一、菊馬はそれぞれ上級生に存在感をアピールします。海帝高校の生徒会は現実の政治の世界のように票固めが重要です。帝一は光明が調べた情報を基に次期生徒会長候補を見極めます。帝一は有力候補のひとり、氷室ローランドの犬になることを決心しました。

氷室は生徒総会の演出に立候補し、現生徒会長の堂山圭吾から承諾を得ます。生徒総会は生徒会にとって重要な行事であり、帝一たち1年生にとっては初仕事となります。「失敗は許されない」と釘を差す氷室。帝一は校旗掲揚という重大な仕事に立候補し、氷室から任せられます。一方、菊馬は1年生の個人情報をまとめた紙を氷室に渡してアピールしました。

氷室は帝一と菊馬をそれぞれ好意的に評価します。また、氷室の親友である駒光彦は一年生の票固めをするために、人望のある弾も抑えたいと言います。氷室と駒の会話を帝一は盗聴していました。帝一は校旗掲揚を任されたことを浮かれながら美美子に報告します。一方、照明係に命じられた菊馬を、父・卯三郎は厳しく叱責しました。菊馬は帝一のメンツを潰す計画を企てます。

生徒総会で窮地に立つ

あらすじその7。生徒総会の当日。生徒会のメンバーはインカムを付けてそれぞれの仕事を行います。帝一は無事に校旗を舞台上に降ろし、氷室から褒められました。しかし、菊馬の腹心である根津二四三が校旗を吊るしているワイヤーを切断するために舞台裏に忍び込みます。光明が校旗の異変に気付き帝一に知らせました。また、弾は菊馬の様子がおかしいことに気付きます。

舞台裏に戻った帝一は根津を目撃します。そこでワイヤーが切れて帝一は自らの手で校旗を支えました。そこへ現れたのは菊馬でした。校旗を落とせば帝一の生徒会での立場はありません。菊馬の妨害に、帝一は必死で抗います。帝一のピンチを救ったのは弾です。菊馬を追いやった弾は帝一と共に校旗を支えて生徒総会をやり過ごします。

生徒総会後に帝一は氷室から褒められました。しかし、持ち場を離れた菊馬と弾は氷室から体罰を受けます。帝一は光明と弾に礼を言います。そこで弾は「海帝の生徒会は狂っている」と本音を吐露しました。帝一は弾に「大きな借りを作ったから、必ず返す」と約束しました。

半年後に始まる生徒会長選挙

あらすじその8。半年後、次期会長候補の3名が選出されました。本田章太、森園億人、そして氷室です。3人それぞれ選挙公約を語りますが、本田は上手く話すことができません。森園は大規模な学校制度の改革を掲げ、派閥を無くそうとします。対して、氷室は運動部の優遇を約束し、森園の完全民主化を否定し、保守的な海帝高校の生徒の支持を集めました。

氷室派になる帝一

あらすじその9。帝一は氷室を応援する仲間を集めるため、弾に協力を要請します。しかし、氷室の運動部優遇は票を集めるためだ、と弾は首を縦に振りません。森園を馬鹿にする帝一に話しかけたのは、森園本人でした。森園は現状では勝ち目がないと言います。しかし負ける気はない、と闘争心を見せました。

世論調査では氷室が圧倒的な有利でした。選挙戦の様子を父・譲介に聞かれた帝一は氷室のことを話します。しかし、譲介は氷室の父とは浅からぬ因縁がありました。同じ頃、菊馬も父に氷室のことを話します。後に、学園祭である海帝祭が開かれ、運動部は裸で和太鼓を演奏しました。これは帝一による開会式の演出であり、氷室派の生徒の団結が狙いです。

氷室はさらなる票固めのために弾を引き込むことを望みました。弾の家の事情を知る帝一は、氷室に情報を流し、弾に引き合わせます。氷室は弾の家庭事情への同情を装いますが、弾は頑なな姿勢を見せます。帝一は弾を味方に引き込むように氷室に協力しました。しかし弾は帝一の誘いを断ります。

氷室と決別し森園派へ

あらすじその10。「友達だと思っていた」という弾に、「そんなふうに思ったことはない」と帝一は否定しました。直も取引を持ち掛ける氷室の顔を弾は殴りました。そして、その場で森園を支持すること宣言します。苛立つ氷室に、菊馬は帝一の父と氷室の父が対立関係にあることを告げました。落ち込む帝一も、父から氷室の事情を知らされます。

氷室は怒り狂い、帝一を敵視します。帝一は絶望し、切腹しようとしました。しかし、譲介によって止められます。後日、氷室が自分を見限ったことを確信した帝一は、森園に取り入って氷室と戦うことを決めました。帝一は「森園と本田の同盟」という秘策を森園に提案します。しかし、その案は弾がすでに森園に提案していました。

森園は帝一が弾のプライベートを告げ口したことを責めます。しかし、弾と本田が帝一の肩を持ちます。森園はかつて帝一が森園を侮辱した発言を引き合いに出すと、帝一は非礼を詫びて土下座をしました。森園の許しを得た帝一は、氷室に別れの手紙を送りました。そして、本田は辞退し、選挙は氷室と森園の一騎打ちになります。

苦戦する森園派

あらすじその11。しかし、戦いは氷室有利に進みます。氷室に付いている菊馬のアイデアで賄賂を送っていました。手段を選ばない氷室のやり方を、駒は咎めます。氷室は焦りを感じながらも、反対する駒が仲間でいてくれるように縋ります。帝一も金に手を出そうと、譲介に助けを求めました。しかし、譲介は「実弾に手を出すな」と帝一を諫めます。

譲介は彰義隊が掲げた旗の話を引き合いに出し、「森園派が官軍であると印象付ければ人の心は自然に流れる」と説きました。一方、氷室は文化部への賄賂が運動部に知れて批判を受けます。運動部にも金を渡して事態の収束を図りました。しかし、氷室への不満は膨れ上がっています。

帝一の秘策マイムマイム事変

あらすじその12。氷室が屋上で生徒たちに迫られている時、突然「マイムマイム」の音楽が鳴り響きます。グラウンドでは帝一たち森園派が踊っていました。マイムマイムのメロディーに引き寄せられるように生徒たちが集まり、踊りの輪は大きくなります。その中央に立つ森園を讃えているように見せるのが帝一の作戦です。この光景に氷室派は罪悪感を感じます。

急激に求心力を失った氷室は駒に当たります。しかし、氷室の言い草に愛想を尽かした駒は氷室の側を離れました。マイムマイム事変後、世論調査で森園と氷室は拮抗します。この事態を受けて菊馬は、父に助けを求めました。罵倒されながらも菊馬は父の協力を得ます。

ある晩、帝一は美美子と料亭でデートをします。しかし、お忍びでのデートに美美子は不満を抱きました。帝一がなぜ総理大臣になりたいのか尋ねます。帝一は「自分の国を作る」という不明瞭な答えしか言いません。ピアノが聞きたいという美美子を、帝一は怒鳴りつけました。美美子は家に帰ってしまいます。

帝一の本音のネタバレ

あらすじその13。後日、美美子とケンカしたことを帝一が悔やんでいると、「譲介が逮捕された」と知らされます。収賄の情報が東郷によってリークされたのでした。面会に出向いた帝一に譲介は謝罪します。帝一は父の失脚によって自分の将来が失われたことを激しく怒ります。「ずっと邪魔をしてきた」と父を詰る帝一は「ピアノが弾きたい」という本音を告げました。

帝一は幼い頃に頭を打った時、「自分の国を作れば、誰にも邪魔されずにピアノを弾ける」と考えたのでした。以来、一度もピアノを弾いていない、と言う帝一。譲介は帝一の辛い気持ちを感じ取り、改めて謝罪をしました。しかし譲介の醜聞は生徒会選挙にも少なからず影響を与えています。緊迫した中で選挙当日となりました。

投票の当日

あらすじその14。選挙当日、帝一は塞ぎ込んで部屋にいました。そこへ弾と光明が訪れて選挙に誘いました。弾は借りを返すように帝一に迫りますが、帝一は動きません。弾と光明が去った後、美美子が訪れ、帝一の頬を叩きました。喝を入れられた帝一は選挙に向かいます。学校では菊馬が帝一の行方を阻みました。選挙は帝一と菊馬不在のまま始まります。

グラウンドに訪れた帝一に、菊馬は「犯罪者の息子が!」と罵声を浴びせました。美美子は帝一をかばって菊馬に「どきなさい」と告げます。そこで菊間はふたりの関係に気付きました。無視して行こうとする帝一の足を菊馬が引っ掛けます。帝一の投票を阻止する菊馬と帝一は掴み合いのケンカを始めました。

菊馬は帝一に抱いていた劣等感を告げ、帝一もまたピアノを自由に弾けなかった苦しみを言葉にしながら、ふたりは土埃にまみれながら戦います。一方、投票会場では氷室から離反する者が現れ始めました。駒まで森園に投票したことで、氷室は激しく動揺します。そして、時間切れによって帝一の選挙権を失いました。

生徒会長の選択のネタバレ

あらすじその15。氷室と森園が同票のまま、最後の投票は弾になります。しかし、弾は白票を投じます。会長に理由を聞かれた弾は、海帝の生徒会のみんなが真剣に戦っていると感じ、自分は最後に決定できる器ではないと言いました。同票の場合は、会長が最後の投票者になります。弾は生徒会のことを誰よりも知る会長に決定を任せたのでした。

会長は氷室にこれまで尽くして来たことへの礼を言います。期待する氷室でしたが、会長は氷室のやり方を否定しました。狼狽する氷室に、会長は森園が成し遂げたことを説きました。謙遜する森園に、称賛の言葉を贈り、会長は次期会長に森園を正式に任命します。

選挙戦の結末のネタバレ

あらすじその16。一方、グラウンドで戦っていた帝一と菊馬でしたが、力尽きた帝一の代わりに美美子が菊馬をハイキックで倒します。美美子に背負われたまま校舎に向かっていた帝一は意識を取り戻します。帝一は菊馬に勝ったと勘違いし、ついにやり返したと喜びます。そんな帝一に美美子は微笑みました。

そこに光明が現れると帝一は駆け寄り、森園の勝利を知ります。ふたりが抱き合って喜んでいると、氷室が校舎の屋上に上がり、騒ぎになります。そのまま氷室は身投げしました。駒が駆け寄り氷室に声を掛けます。すると氷室は意識を取り戻しました。

地面にはなぜかマットが引かれていました。それは光明が用意していたものでした。光明は選挙で負けたら帝一が飛び降りるかもしれないと感じて用意していたのです。氷室は「俺の友達だよな?」と駒に問いかけます。「当り前だ」と答えた駒は、ふたりで別のてっぺんを目指そう、と言うのでした。

帝一の國の映画版結末は?

ここからは『帝一の國』の映画版の結末のあらすじをネタバレ紹介していきます。森園が生徒会長となってから一年後、いよいよ帝一が次期生徒会長候補として選ばれ、再び生徒会長選挙が実施されます。帝一は生徒会長になることができるのか、というあらすじの結末のネタバレをまとめました。

1年後の生徒会選挙

あらすじその17。氷室の自殺未遂は政界にも影響を及ぼし、生徒会長派を解体させました。帝一は「弾が言っていたように生徒会は狂っていた」と言います。毛沢東の言葉を引き合いに出し、みんなのために働きたい、と語る帝一は選挙演説を収録していました。帝一、菊馬、弾が次期生徒会長候補です。

その頃、譲介は務めを終えて塀の外に出て来ました。総理大臣は譲介を車に迎え入れ、東郷の不正を暴くために協力したことを労います。総理に今後の事を聞かれた譲介は、まだ諦めていない様子です。

赤場帝一は判断ミスで敗北

あらすじその18。投票を迎えた帝一たち。菊馬は票を集めることが出来ず、早々に敗退します。帝一は弾との一騎打ちとなりました。勝ち目が無い菊馬は自らにも投票権があることを森園会長に確認します。帝一のことが大嫌いだと宣言した菊馬は弾の投票者集まるエリアに移動しました。獲得票数は弾がトップになります。

しかし、菊馬はすぐに帝一のエリアに移動しました。一票差で帝一がトップになります。菊馬の行動に光明は「有り得ない」と驚きました。帝一が理由を尋ねると菊馬は「腐れ縁」と告げます。そのまま誰も移動しなければ帝一の勝ちです。しかし、残り1秒で帝一自らが弾のエリアに移動しました。

帝一の真意のネタバレ

あらすじその19。予想外の行動に会場全体がざわつきます。帝一は「おめでとう、弾。借りは返した」と言いました。帝一は弾の人柄を認め、助けになりたい、自分はピアノが弾ければ充分と告げます。その発言に森園も「成長した」と評価をしました。「いいのか?」と戸惑う弾に、「だって友達だろ」と帝一は告げます。会場は拍手に包まれました。

弾はその場で帝一を副会長に任命し、就任式でピアノを弾くように頼みます。帝一は喜んでその申し出を引き受けました。森園が次期生徒会長である弾の名前をアナウンスすると、再び会場は大きな拍手に包まれます。

しかし、帝一の真意に気付いていたのは光明だけでした。実は菊馬はぎりぎりで弾のエリアに移動しようとしていました。敗北を免れないと悟った帝一は「負ける」のではなく、「勝たせてやる」という印象を植え付けるために自らエリアを移動したのです。人望を集めることに成功した帝一は自分の国を作ることを諦めません。

結末のシーンのネタバレ

あらすじその20。弾の就任式。帝一は巧みにピアノを演奏してみせます。その曲は「マリオネット」という曲です。「操り人形」という意味があります。演奏が終わって拍手が送られる中、「君たちのことだよ」と帝一はひとり呟きました。

帝一の國の映画を見た感想は?

『帝一の國』を見た人の感想を紹介します。『帝一の國』を見た人からは概ね好意的な感想が寄せられていました。「あらすじのテンポが良い」「演技が素晴らしい」「あらすじの結末に驚いた」など、原作漫画や舞台のあらすじを知らない人が見ても充分楽しめる映画だったと評判です。一方で、否定的な意見も見受けられました。ここでは、主な感想をまとめて紹介します。

好評な感想

『帝一の國』を見た人の感想には「あらすじのテンポがよくて面白い」という感想が多くありました。物語が次々と進んでいき、魅力的なキャラクターが多くいるため、見た人から概ね好意的な感想が寄せられています。漫画原作の映画にあまり期待していなかったという人でも、あらすじのテンポの良さから満足度の高い映画となったようです。

『帝一の國』を見た人の感想には「キャストの演技が良かった」という感想が多くありました。主演を務めた菅田将暉を筆頭に、コミカルな作風でありながら、キャラクターひとりひとりの設定に合ったキャスティングによって、役者の演技は見ごたえのあるものになっているという意見があります。若い女性に人気の俳優が多くいますが、ビジュアルだけではなく、演技も楽しめるという感想でした。

『帝一の國』を見た人の感想には「結末に騙された」という感想もありました。『帝一の國』の主人公帝一は、自分の野心のために生徒会長を目指します。しかし、その理由は「ピアノが弾きたい」という子供の頃からの純粋な願望でした。結末で帝一は生徒会長の座を譲り、生徒たちの前でピアノを弾きます。本当に大切なものを見つけたようなあらすじですが、帝一は総理の座を諦めていません。

あらすじの結末で弾を生徒会長に仕立て上げたのは、帝一が菊馬の裏切りに気付いて打算的に動いたからでした。結末で明かされる帝一の抜け目なさには、直前のシーンで感動していた視聴者から驚きの感想が寄せられていました。あらすじの結末まで個性的なキャラクターでいたことが好意的に評価されているようです。

不評な意見

『帝一の國』を見た人の感想には「深みがない」といった意見もありました。主人公である帝一には「自分の国を作るため」という目標があり、そのために激しい選挙戦を戦いますが、その動機については「拍子抜けした」というような意見がありました。映画が見やすくて楽しい作品である反面、「見終わった後に残るものが無いあらすじ」という感想もありました。

帝一の國のあらすじネタバレまとめ

『帝一の國』のネタバレあらすじを結末まで詳しく紹介しました。『帝一の國』はテンポよく次々と場面が変わっていき、キャラクターの魅力もあって結末まで飽きずに楽しめるあらすじが展開されると言われます。寄せられている感想には、映画の出来栄えに満足の声が多く上げられていました。まだ視聴していない方は、ぜひ一度『帝一の國』をご覧になってください。

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