2018年09月15日公開
2018年09月15日更新
鋼の錬金術師の実写版アルの声は新人声優・水石亜飛夢!本名や高校など調査
2017年12月に公開された超人気作品「鋼の錬金術師」の実写映画版。話題となったのはフルCGで表現された鎧姿の実写版アルの姿だけではなく、アルの声で声優としてデビューした若手俳優、水石亜飛夢さんの存在でした。水石亜飛夢さんとは一体どんな人物なのか。本名や出身高校のほか、特技、「鋼の錬金術師」に出てくるアルとの共通点、さらに意外な一面や「鋼の錬金術師」との関わりも含めて徹底調査を行いました。
目次
鋼の錬金術師の実写版アルの声優とは?本名や高校まで徹底調査!
2017年12月に公開された人気漫画「鋼の錬金術師」の実写映画版。原作がスクウェア・エニックス発行コミックスの最高記録を有する超人気作品であるために公開前から何かと話題になった映画ですが、この実写映画版「鋼の錬金術師」で最も注目を集めたのは、なんと言っても主人公エドワード・エルリックの弟、アルことアルフォンス・エルリックの姿をどのように実写版で表現するのか、といったことでした。
原作の「鋼の錬金術師」を読んだ方はご存知でしょうが、アルの体はがらんどうの鎧です。鎧の体をどのように動かすのか、ということに当然のことながらだれもが興味を持ち、また、アル役の声優はだれなのか、ということにも注目が集まりました。アニメ版と同じ釘宮理恵さんなのか、はたまた別の人物なのか。原作やアニメのファンの間では釘宮さんを期待する声が多かったのですが、よくも悪くもそれは裏切られたのです。
「鋼の錬金術師」の原作者、荒川弘先生の肝いりでアルの声を担当することになったのは、若手俳優の水石亜飛夢さんだったのです。もともと水石亜飛夢さんは、アルのモーションキャプチャー(体にセンサーをつけて動きを記録し、CGで再現する技術)を演じる役者として選ばれていたのですが、あまりに演技が素晴らしく、アルそのものであったことから、アル役の声優として起用されることになったのです。
水石亜飛夢さんのアルに心を奪われたのは、原作者の荒川弘先生、監督の曽利文彦氏だけではありません。アニメ版「鋼の錬金術師」でアルの声を担当していた声優の釘宮理恵さんでさえ、水石亜飛夢さんのアルを大絶賛したといいます。釘宮さんは水石亜飛夢さんに直接「すごく良かった」「ずっと会いたかった」と声をかけたそうですから、水石亜飛夢さんにとってアル役は、まさにはまり役だったと言って良いでしょう。
そこで今回は、実写映画版「鋼の錬金術師」で声優としてデビューし、アルの声を担当した若手俳優の水石亜飛夢さんにスポットを当ててみます。水石亜飛夢さんの本名や出身高校、特技や意外な一面、アルとの共通点、そして「鋼の錬金術師」に対する水石亜飛夢さんの熱い思いなども徹底調査しましたので、ぜひご覧ください。
鋼の錬金術師の実写映画とは?
実写映画版「鋼の錬金術師」は、2017年12月1日に公開された映画です。監督は、実写とCGの融合に定評のある曽利文彦氏、主演はHey!Say!JUMPの山田涼介さん、原作は荒川弘先生による漫画「鋼の錬金術師」です。ちなみに、原作の漫画「鋼の錬金術師」は「月刊少年ガンガン」に連載されていた作品で、スクウェア・エニックス発行コミックスの最高記録を有する超人気作品です。もちろんテレビアニメ版も大人気でした。
実写映画版「鋼の錬金術師」は、2016年にイタリアで撮影が開始されました。そして注目のアルについてはCGで撮影することが決まっており、声優も当初は水石亜飛夢さんの予定ではなかったそうです。しかし、モーションキャプチャーとはいえ、主役の山田さんとからむ水石亜飛夢さんの演技はアルそのもので、監督の曽利文彦氏も原作者の荒川弘先生も、アル役の声優は水石亜飛夢さんで、という方向で一致したそうです。
出典: https://eiga.com
なお、実写映画版「鋼の錬金術師」のその他のキャストは、ヒロインのウィンリィ・ロックベル役に本田翼さん、焔の錬金術師とも呼ばれるロイ・マスタング役にディーン・フジオカさん、マース・ヒューズ中佐役に佐藤隆太さん、ハクロ将軍役に小日向文世さん、ホムンクルスのラスト役には松雪泰子さん、グラトニー役は内山信二さん、エンヴィー役には本郷奏多さんなど、そうそうたるメンバーが名を連ねています。
漫画「鋼の錬金術師」は全108話、そして2009年4月~2010年7月に原作に基づいて製作・放送されたアニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」は全64話もある大作です。これを、実写映画版「鋼の錬金術師」では2時間ちょっとの枠にストーリーを押し込んでいます。そのため、原作とは少し内容の異なるものとなっており、また、次回作への含みをもたせたエンディングとなっています。
このような変更は原作ファンとしては非常に残念なことですが、ここまでの大作を2時間でおさめるのは相当難しいことと言えます。また、原作に人気がある作品が実写化されると酷評されるのが常ですが、この映画に関して言うならば「原作とは違う話」と割り切って見てみると、なかなか楽しいストーリー展開となっています。特にCGを得意とする曽利文彦氏の監督作品ですので、CGシーンは一見の価値があります。
鋼の錬金術師のアルはどんなキャラクター?
心優しい弟アルフォンス
では「鋼の錬金術師」に登場するアルことアルフォンス・エルリックはどのようなキャラクターなのでしょうか?アルは主人公エドワード・エルリックの弟です。短気で血の気の多い兄のエドを常に気にかけ、慕い、そして最も理解しています。まただれにでも優しく、温和で素直な性格の少年です。原作の「鋼の錬金術師」では、物語の始まった時点の年齢は14歳です。ネコや甘いものが大好き、という子供らしい一面も持っています。
禁忌の技の代償で体を全て失い鎧の体に!
そんなアルが、なぜ鎧の体になってしまったのでしょうか?それは、死んでしまったお母さんを生き返らせたいと思い、兄のエドと一緒に禁忌とされている人体錬成をを行ってしまったからなのです。アルは人体錬成の代償として体全てを失ってしまうのですが、兄のエドが自らの右腕を代償としてアルの魂を取り戻し、鎧に魂を定着させたため何とか一命をとりとめ、それ以降、鎧の体で生きていくことになってしまったのです。
実は錬金術も格闘術もこなす武闘派アル
出典: https://festy.jp
なお、兄のエド同様、アルも錬金術をこなします。錬金術のスキルに関しては国家錬金術師であるエドには若干劣る感じがありますが、幅広い術をこなすマルチな錬金術師です。一方で、格闘スキルも非常に高く、鎧の体になってからはさまざまな強敵と格闘術をもって対峙しています。実写映画版「鋼の錬金術師」では残念ながらアルの戦闘シーンは少ないですが、それでもアルが体を張って敵と戦うシーンはとても迫力があります。
鋼の錬金術師の実写版アルを演じる声優とは?
実写映画版「鋼の錬金術師」のアル役は水石亜飛夢さん!
ではここからは、実写映画版「鋼の錬金術師」でアルのモーションキャプチャー役および声優を務めた水石亜飛夢さんについてです。水石亜飛夢さんは1996年1月1日生まれ。実写映画版「鋼の錬金術師」のクランクインは2016年なので、ちょうど20歳の時にアルを演じたことになります。出身は神奈川県で、身長は181cmです。デビューは2012年、ミュージカル「テニスの王子様2ndシーズン」の柳蓮二役です。
水石亜飛夢という名前は芸名ではなく本名!
「水石亜飛夢」という名前は芸名ではなく本名です。「亜飛夢」という名前をつけてくれたのは、16歳年上のお兄さん。「亜細亜(アジア)を飛ぶ夢」になって欲しい、という願いを込めてつけてくれたそうです。幼い頃はからかわれるので名前がイヤだったそうですが、今は「最高の名前」だと思っているそうで、お兄さんに感謝しているとのこと。水石さんご兄弟の仲の良さがうかがわれますね。
特技は剣道!
水石亜飛夢さんの特技は剣道で、初段の腕前だそうです。中学生時代は剣道部の主将を努めるほどの実力の持ち主で、県大会出場も果たしています。身長が高くて運動神経も抜群の水石亜飛夢さんだからこそ、ミュージカル「テニスの王子様2ndシーズン」の柳蓮二役や、モーションキャプチャー役とはいえ実写映画版「鋼の錬金術師」のアル役をこなす事ができたのでしょう。
水石亜飛夢はネコが好き!
#世界猫の日
— 水石亜飛夢 (@atom_mizuishi) August 8, 2018
たまには構ってくれ綺羅さん pic.twitter.com/HhHXCUp0fX
水石亜飛夢さんはネコ好きな一面も持っていて、ご自宅で「綺羅」という名前のネコを飼っています。とてもかわいがっているようで、水石亜飛夢さんのtwitterにも時々登場します。「鋼の錬金術師」のアルもネコが大好きという設定になっているので、この点でもアルと通じるものがあるのかもしれません。
出身高校は神奈川県内の公立高校?
水石亜飛夢さんは、過去に通っている学校について「男子は剣道、女子は居合いが週一の必修なんです」とブログで語っています。そこで、出身高校は神奈川県立橋本高等学校ではないか、と言われています。こちらの高校は武道教育を学校生活の基礎にとりいれており、男子に剣道、女子に居合いを週に1時間組み入れていることが知られています。なお橋本高等学校は、歌人の俵万智さんが国語教師として在籍していたこともある高校です。
水石亜飛夢の出演作品は?
水石亜飛夢さんは、デビュー作のミュージカル「テニスの王子様2ndシーズン」の柳蓮二役のほか、テレビドラマ「牙狼<GARO>-魔戒ノ花-」の準主役であるクロウ 役、NHK高校講座「ロンリのちから」ではメインキャストの圭次役を務めています。舞台を中心に活躍されているのでテレビでの露出は少なめですが、これからの活躍が大きく期待される若手の俳優さんです。
アル役の水石亜飛夢は俳優?声優?
水石亜飛夢さんが声優を務めたのは、実は実写映画版「鋼の錬金術師」が初めてです。前述のように舞台を中心に活躍する俳優さんなので、実写映画版「鋼の錬金術師」でも当初はモーションキャプチャー役のみの予定でした。しかし、代役にとどめておくには惜しいほどの優れた演技が高く評価され、とくに主役の山田涼介さんとの兄弟喧嘩シーンが絶妙であったことから、急遽アル役の声優として声をあてることになったのです。
実は水石亜飛夢は「鋼の錬金術師」のファン!
なんと水石亜飛夢さんは、お兄さんの影響で小学生の頃から「鋼の錬金術師」の大ファンだったのこと。実写映画版「鋼の錬金術師」のモーションキャプチャー役のオーディションは、顔出しがないことを承知の上で受けたそうです。声優としてのオファーが来た時にはファンであるがゆえに悩んだそうですが、アニメ版のアル役の声優である釘宮理恵さんに「すごく良かった」と直接声をかけられたことから、不安が払拭されたそうです。
鋼の錬金術師の実写版アルは全てCG?実写版アルの画像も紹介
次は、実写映画版「鋼の錬金術師」のアルを、画像も含めてご紹介します。実写映画版「鋼の錬金術師」では、アルはフルCGキャラクターとしてスクリーンに登場します。大きな鎧なので中に人が入れそうな気がしますが、「中の人」はいません。ただ、アルの動きは基本的にモーションキャプチャー役の水石亜飛夢さんの動きをもとに製作されています。そういった点を加味すると、水石亜飛夢さんが「中の人」と言えるかもしれません。
スクリーンにアルが単独で登場している場面では、比較対象がないので大きさがよくわかりませんが、ほかの登場人物と一緒にアルが登場すると、その巨大さが際立ちます。フルCGで表現されている鎧姿のアルですが、大きなスクリーンで見ても動作や細かい陰影などに違和感はなく、鎧の質感や光沢もリアルです。技術の進歩に負う部分は大きいでしょうが、実写とCGの融合に定評のある曽利文彦監督ならではの作品と言えるでしょう。
アルは戦闘能力も相当高いのですが、残念ながら実写映画版「鋼の錬金術師」ではアルの戦闘シーンはあまりありません。ディーン・フジオカさん演じるマスタングの火炎攻撃の印象が強烈で、アルだけではなく主役のエドの戦闘シーンも印象が薄くなってしまっています。しかし次回作に含みをもたせるエンディングであったので、次回にはエドとアルの大活躍が期待されます。
鋼の錬金術師の実写版アルの声優を演じていたのは意外な人物だった!
今回は、実写映画版「鋼の錬金術師」でアルの声優を演じた水石亜飛夢さんについて徹底調査を行いました。水石亜飛夢さんは、実は「鋼の錬金術師」の大ファンで、俳優さんであるにもかかわらず、顔出しがないことを承知の上でモーションキャプチャー役をオーディションで勝ち取りました。しかしその優れた演技が高く評価され、監督が当初の予定を覆して水石亜飛夢さんにアルの声優役をオファーしたのです。
水石亜飛夢さんは原作を深く愛するファンであるが故に、声をあてることへの不安も大きかったでしょう。また、ファンの気持がわかるからこそ「自分でいいのだろうか?ファンの方に受け入れてもらえるだろうか?」という苦悩もあったでしょう。しかし、コネもなく、事務所のゴリ押しでもなく、水石亜飛夢さんは実力でアルのモーションキャプチャー役と声優の座を射止めたのです。
俳優が声優の仕事をすることには賛否両論あります。しかし、モーションキャプチャー役としてアルの役を演じ、撮影現場の空気を肌で感じている水石亜飛夢さんだからこそ表現できる「声」というものも、あるでしょう。水石亜飛夢さんの活躍はまだ始まったばかりですが、俳優としても、そして機会があれば声優としても、今後の活躍をしっかり見守っていきましょう。