アイアンマンのペッパー・ポッツとは？美人秘書の能力や演じる女優を紹介

アイアンマンに登場するキャラクターのペッパー・ポッツ。美人秘書としての印象が強い彼女ですが、重要な役割を担う能力を手にします。その能力とはいったい？そしてペッパーを演じる女優グウィネス・パルトローについてもご紹介いたします。

最先端テクノロジーを用いて開発された、クールな見た目のアイアンマン。多くの方は2008年公開の実写映画からご存知のようですが、実はその誕生は古く1963年に「マーベルコミック」から生まれています。そんな、世界各国でも爆発的人気となったアイアンマン。映画ではこれまでに3部作が公開されています。まずはご存じない方や、忘れてしまった方へ簡単にストーリーをご紹介していきます。

「アイアンマン」の実写映画化作品の記念すべき第一作目です。コミックとして人気作品だったため、実写映画化にあたってはニュー・ライン・シネマや、20世紀フォックスなどの各社で、熾烈な権利争奪戦が繰り広げられたようです。しかし、結果的にはマーベル・スタジオが2006年ごろから製作を開始し、2008年に公開されることとなりました。まずは主な登場キャラクターからご紹介いたします。

「スターク・インダストリーズ」社社長。兵器開発者、ハワード・スタークの息子であり、4歳にして回路基板を組み立て、6歳でエンジンを製作する天才です。17歳のころにはマサチューセッツ工科大学を首席で卒業していますが同時期に父であるハワード・スタークが他界します。しかしその後、21歳にして「スターク・インダストリーズ」の最高責任者に就任し父の意思を受け継ぎます。

トニー・スタークの父、ハワード・スタークとともに、スターク・インダストリーズを創成期から経営してきた人物です。ハワードが他界してからは取締役会の一員として、そしてハワードの盟友として、トニーを支えてきました。ですが、裏ではトニーの意思とは反してスターク・インダストリーズの武器を方々に流出させ、テロリスト集団（テン・リングス）と内通して、トニーの暗殺を目論んでいました。

トニーの親友であり、アメリカ空軍武器開発部の中佐です。トニーとの関係もあって、アメリカ空軍とスターク・インダストリーズとのパイプ役を担っており、アメリカ空軍にとって重要なポストに就いている人物です。自身の立場をうまく利用して、トニーのサポートをしていますが、終盤では戦いに出るトニーを見送った後に地下室にある「マーク2」を見て、「次は一緒に行くか？」と、パワードスーツに興味を示していました。

トニーの秘書として、常にそばで仕事をしている人物です。彼には好意を抱いており、秘書としての仕事だけではなく、トニー邸でのプライベートの世話まで行っています。一時はトニーの破天荒ぶりを見兼ね、秘書を辞めると宣言しますが、最後には献身的にサポートするなど、健気でかわいい面も併せ持っています。

トニーは、自身の開発したクラスターミサイル「ジェリコ」披露のため、ローディーの所属するアメリカ空軍を訪れていました。しかし、その際にテロリスト集団「テン・リングス」の襲撃に合い、監禁されてしまいます。何とか生き延びたトニーでしたが、実は心臓にミサイルの破片が残っており、電磁石で破片の動きを抑えている状況でした。しかし、彼はテン・リングスに解放の条件として、「ジェリコ」の製作を命じられます。

「ジェリコ」製作を命じられたトニーでしたが、監視をごまかしながらも、ともに監禁されていたインセン博士と、自身の生命を維持する装置「アーク・リアクター」と、パワードスーツ「マーク1」を製作しました。「マーク1」完成間際でテン・リングスに「ジェリコ」の製作を疑われますが、どうにか「マーク1」が完成。そして、完成した「マーク1」の圧倒的なパワーにより、脱出に成功しました。

何とか脱出に成功したトニーは、自らの開発した兵器がテロリスト集団たちに使われていることを目の当たりにしたことから、軍事産業からの撤退をマスコミに公表。そして、テロリスト集団たちとの戦いを決意した彼は「マーク2」を経て、完成形「マーク3」を作り上げるのでした。「マーク3」を装着して正体を明かさず、各地でテロリスト集団や犯罪者たちと戦う姿をとらえたマスコミはその存在を「アイアンマン」と名付けました。

「アイアンマン」として活躍するトニーは、その傍らペッパーを使い、自社兵器の流出経路などを探らせているうちに、自身をテロリストに襲撃させ、兵器の流出をさせていた犯人がオバディアであるとペッパーから知らされます。情報をつかんだペッパーはトニーに知らせると同時に、戦略国土調停補強配備局（後のS.H.I.E.L.D）の捜査官とともにオバディアの確保に向かいます。

オバディアの確保に向かったペッパーたちでしたが、そこにはすでに、「マーク1」をモデルにオバディアが自ら操縦できる機体「アイアンモンガー」が完成されていました。新型の「アーク・リアクター」をオバディアに奪われたトニーも、「マーク3」を装着し駆けつけましたが、旧型の「アーク・リアクター」ではパワーが足りずに、苦戦を強いられます。

戦いの中トニーは、スターク社の工場にある巨大アーク・リアクターをオーバーロードさせてオバディアを倒すことを思いつきます。そしてオーバーロードさせるスイッチを押すようにペッパーに指示し、見事オバディアを倒すことができました。その後記者会見の場で、「アイアンマン」の存在を隠すように言われたトニーでしたが、すべてを無視して「私がアイアンマンだ」と宣言してストーリは終わりました。

「アイアンマン」の続編。アイアンマンとして、世界の平和を守るために貢献してきたトニー・スタークが、「ドローン」や「ウォーマシン」といった新たな兵器を操る敵と戦うストーリーです。今作ではS.H.I.E.L.D長官のフューリーや、強くてかわいいナタリーが登場し、かなり「アベンジャーズ」についても触れています。では、まず今回から登場する主なキャラクターなどからご紹介いたします。

ジェームズ・ローズは「アイアンマン」から登場しているキャラクターですが、俳優がテレンス・ハワードからドン・チードルに代わっています。理由については諸説出ていますが、ドン・チードルの”ローディー”も好評のようで、主演のロバート・ダウニー・Jrとの相性も良いようです。

ハマー・インダストリーズCEO。トニーをライバル視していますが、武器開発や人気ではトニーに敵わず常に打倒トニーに燃えています。トニー以外作り上げることのできなかったアーク・リアクターを完成させたヴァン͡コと手を組み「ドローン」、「ウォーマシン」を完成させます。

トニーの父であるハワードとともにアーク・リアクターの研究に関わっていたアントン・ヴァンコの息子。父親から受け継いだ物理学の知識だけではなく、その頑強な肉体は凄まじい格闘能力も持ち合わせています。父親の死後、スターク一族に逆恨みし、自力で小型のアーク・リアクターとウィップラッシュマーク1を完成させて、トニーを襲撃します。

世界の平和のために活躍するトニーでしたが、アーク・リアクターの動力源「パラジウム」が発生させる毒素に体を侵されつつありました。そんな中スターク社の社長をペッパーに託し、父ハワードの思想でもあった近代テクノロジーの博覧会「スターク・エキスポ」を開催します。時を同じくして、イワンは小型アーク・リアクター、ウィップラッシュマーク1を完成させ、その後モナコのレースに参加したトニーを襲撃します。

トニーによって返り討ちにされたイワンでしたが、ハマーの手引きによって脱獄し、協力することとなります。一方「パラジウム」の毒素により、自暴自棄になっていたトニーは、親友ローディーにも見放され、「マーク2」を空軍に持ち帰られます。そんな中S.H.I.E.L.Dの長官フューリーに諭されたトニーは、父の遺品からのメッセージを読み取り、「パラジウム」に替わる新たな元素の開発に成功します。

その後ハマーは、無人戦闘機「ドローン」・（ローディー装着）「ウォーマシン」を「スターク・エキスポ」にて披露しますが、イワンの遠隔操作により暴走してしまいます。新たなアーク・リアクターを開発したトニーは、イワンからの宣戦布告を受け、「スターク・エキスポ」に向かいますが、多数の「ドローン」や「ウォーマシン」に苦戦します。

しかし、ナタリーのハッキングにより「ウォーマシン」の遠隔操作が解除され、ローディーと共闘できるようになったことで「ドローン」の撃破に成功します。その後スターク・エキスポに乗り込み、トニーとローディーを圧倒するイワンでしたが、二人の協力技により倒されます。色々な騒動に巻き込まれて、辞職を宣言するペッパーでしたが、トニーに引き止められ、キスをしたことで仲直りします。

今作は「アイアンマン2」の続編となりますが、映画「アベンジャーズ」のストーリーも加味された内容となっていますので、より正確にストーリーを把握したい方は、「アベンジャーズ」をご覧ください。時系列は「アイアンマン」→「アイアンマン2」→「アベンジャーズ」→「アイアンマン3」となります。

1999年の大晦日、トニーはスイスのパーティーに訪れていました。そこで彼は、植物学者マヤ・ハンセンに出会い彼女の部屋に向かうことに。しかし、途中でAIMの創設者アルドリッチ・キリアンに話を持ち掛けられますが、厄介払いのために屋上で待っていてくれと彼を待たせます。トニーはその後マヤと一夜を過ごし、キリアンは冬の寒空の下、一晩中トニーを待たされ、それが原因で恨むことに。

時は流れ、2012年。「アベンジャーズ」としての戦いから7か月たち、「マーク42」まで完成させたトニーでしたが、様々な戦いのトラウマから「アーマー依存症」に陥っていました。そしてアメリカ国内では、マンダリンを主導者とした、テン・リングスによる爆破テロが次々と起こり、ローディーが「ウォーマシン」の改良型「アイアン・パトリオット」で捜査していましたが一向に手がかりを掴めないでいました。

そんな中、ペッパーに接触してきたキリアンを怪しいと思ったハッピーは、尾行をしている最中に重傷を負わされてしまい、それを知ったトニーは自宅の住所を公開し宣戦布告します。その直後、十数年ぶりにマヤがトニーの家を訪れますが、同時に何者かによる襲撃を受け、家が崩壊してしまいます。ペッパーに「マーク42」を装着させマヤと脱出させた後、なんとか自身も脱出したトニーでしたが、テネシー州に不時着してしまいます。

不時着した地で出会った少年、ハーレーの協力で爆発事件の調査や「マーク42」の修理を行っているうちに、マンダリンの爆破事件にAIM（キリアン）が関わっていることを突き止めたトニー。そしてローディーの協力もありマンダリンのアジトに乗り込むことに。しかしそこにいたのは、金で雇われていたただの俳優で、裏で糸を引いていたのはキリアンであることが分かりましたが、ローディーとともにキリアンに囚われてしまいます。

囚われていたトニーとローディーでしたが、ハーレーの下で修復していた「マーク42」が復活し、各パーツ達が続々とトニーのもとへ集まります。これによりアジトの敵を倒していきますが、ペッパーとキリアンたちはすでに港へ。二人も港にある巨大タンカーに潜入し戦いに挑みますが、戦いの中ペッパーが炎の中に転落してしまいます。目の前で転落したペッパーを見ることしかできなかったトニーは、絶望の中キリアンとの戦いに。

アーマーをキリアンに装着、それを自爆させることによって倒したかに見えましたが、彼は恐るべき再生能力で復活し、トニーに襲いかかります。しかし、そこへ炎の中からペッパーが現れます。彼女は見事にエクストリミスに適合し、”能力”を手に入れたのでした。ペッパーの反撃もあり、キリアンを倒すことに成功。そしてトニーは、けじめとして今までに製作したアーマーすべてを自爆させ、アーマー依存症を克服するのでした。

エンディングではトニーが崩壊した家に戻り、かわいい相棒ダミーをしっかり持ち帰るシーンも映されています。そしてエンドロール後には、ハルクのブルース・バナーが登場するなど最後まで「アベンジャーズ感」も魅せるストーリーです。

美しくも、どこかかわいいと話題の彼女。演じる女優グウィネス・パルトローは作中ではどんなキャラクターなのでしょうか？

本来の秘書としての役割はもちろんのこと、必要とあらばスターク社の社長室のパソコンから敵の情報を入手し、トニーの手助けをするなど、戦いの中でも非常に重要な役割を担っています。また、プライベートではトニーの身の回りの世話までこなす、とても有能な女性です。また「アイアンマン」の慈善イベントでは、トニーからプレゼントされたドレスを身にまとい、美しい姿で周囲をも魅了します。

敏腕美人秘書として、トニーとともに過ごすペッパーですが、「アイアンマン2」ではその有能ぶりを評価されて、スターク・インダストリーズ社長（以下、CEO）に抜擢されます。いきなりモナコでグランプリレースに飛び入り参加したり、自身の誕生パーティーでは泥酔してハメを外し過ぎてしまったりと身勝手な行動のトニーですが、その行いが可能なのも信頼できるペッパーを、CEOとして任せられるからのようです。

敏腕美人秘書、後にはスターク・インダストリーズ社長として、トニーと過ごすペッパー。ですが、一方では自身の誕生日プレゼントをトニーのカードで購入し、トニーからプレゼントされたドレスを身にまとってイベントに参加したりと、トニーを異性として意識し恋心を抱いているかわいい素振りもうかがえます。そんなかわいいペッパーは、トニーにとってもかけがえのない存在としてストーリーは展開されていきます。

一見クールな印象の彼女ですが、女性としてのかわいい一面もあります。「アイアンマン2」では、トニーのお眼鏡に叶ったナタリー・ラッシュマンに対して、少し嫉妬してしまう場面も。また同作では、あまり耳にすることのない「イチゴアレルギー」である事実が分かりました。「アイアンマン3」では，アーマー依存症になってしまったトニーを心配する姿もあります。健気にトニーを心配する姿は”意外”な、かわいい一面です。

エクストリミス適合によって”能力”を得たペッパー。作中で見受けられる能力についてご紹介します。まずは「再生能力」。炎の中に転落しても傷一つなく復活しました。次に圧倒的な「身体能力」。復活したペッパーは重い鉄骨を振り回してキリアンに攻撃しました。そして「反射能力」。エクストリミス反応のある者をターゲットしたアーマーからのエネルギー波攻撃も、瞬時にかわして倒してしまいます。

ペッパー、実は最強なんじゃないか？との声もあります。それは「アイアンマン3」において、最後のキリアンとの戦いの中で苦戦するトニーは、「マーク42」をキリアンとともに自爆させ、かろうじてダメージを与えた状況。しかしそこへ復活したペッパーが登場し、エクストリミス反応を感知し攻撃してきたアーマー、キリアンと瞬時にして倒してしまったからです。

1972年9月27日生まれの身長は175cm、出身地はカリフォルニア州ロサンゼルスです。父親はプロデューサーのブルース・パルトロー、母親は女優のブライス・ダナーで、映画監督のジェイク・パルトローは弟にあたり、いとこには女優のキャサリン・メーニッヒがいます。女優になるべくして生まれてきた彼女、なんと「グウィネス」の名付け親はあのスティーブン・スピルバーグ監督だそうです。

グウィネスは女優のオーディションを経て、1991年「過ぎゆく夏」にて映画初出演。同年公開の「フック」ではウェンディ役で出演しています。その後、1995年公開の「セブン」にてブラッド・ピットの妻役で注目を浴びます。第71回アカデミー賞主演女優賞（恋におちたシェイクスピア）、第56回ゴールデングローブ賞主演女優賞（ミュージカル・コメディ部門）などを受賞し、＜最も美しい人々＞の一人に選ばれた女優です。

ご紹介してきたペッパー・ポッツ。いかがでしたでしょうか？最初は脇役ながら、美人でかわいい秘書だな程度の印象の方も多いようです。しかし、次第にトニーとの関係性も深まっていき、とても大切なパートナーとなります。そして「アイアンマン3」では、なくてはならないかけがえのない存在になりました。美人で優秀なだけではなく、どこかかわいい女性としての魅力も併せ持つ彼女の今後に注目です。