2018年07月17日公開
2018年07月17日更新
アイアンマンのマーク50の能力は?歴代パワードスーツの魅力もまとめて紹介
マーベルシネマティックユニバースとしては今年で10年の歴史を持つアイアンマン。彼の活躍と人気を支えるのが作中でどんどん作りだされるパワードスーツです。最新作のアベンジャーズインフィニティウォーで登場したマーク50はその性能から歴代のスーツでもダントツの能力を持っています。今回はアベンジャーズインフィニティウォーで活躍したマーク50の能力、これまでに着用されたアイアンマン歴代のパワードスーツの魅力を紹介します。
目次
アイアンマンの最新型スーツ・マーク50とは?歴代のパワードスーツをまとめて紹介
マーベルシネマティックユニバースの世界の中で活躍を続けるヒーローの1人アイアンマン。彼の活躍を支えているのは彼が開発したパワードスーツです。登場する度に新しいスーツを開発し続けたアイアンマン製作者でもあるトニースターク。アイアンマンも登場する最新作アベンジャーズインフィニティウォーではいよいよマーク50が登場しました。
これまでの技術の総決算とも言われるのがマーク50です。その能力は非常に高性能でまさにこのスーツを着たアイアンマンはまさに歴代最強のアイアンマンであると言えます。ここに至るまでに実に49のパワードスーツが製作されては改良を加えられてきました。
今回はアイアンマンスーツマーク50の能力や設定に加えてトニーがこれまで着用してきた歴代のスーツの能力や設定もまとめていきます。
アイアンマンのパワードスーツとは?
アークリアクターとは?
アイアンマンのパワードスーツを語る上で外せないのが歴代通してエネルギー源となっているアークリアクターの存在です。パワードスーツ自体は現実の世界でも実現可能ですが、アイアンマンの中でアークリアクターが果たしている小型なエネルギー源が無いのでアイアンマンの実現は出来ていないです。
元々はトニーが社長を務める会社、スタークインダストリーズが原型となる大型の物を開発していましたが、30年進歩がないような状態でした。技術的にはプラズマ技術を用いた半永久発電機関という扱いです。それをトニーはその天才的頭脳で、敵に捉われた状態で小型させた物が現在も利用されている小型なアークリアクターの原型です。
以降改良こそ加えられていますが、現在でもその協力なエネルギー源があれだけ高性能なアイアンマンのパワードスーツを動かす動力源としての役割を果たしています。また同時にアイアンマン単独作ではトニーの身体に埋め込まれてしまったミサイルの破片を電磁石で引っ張り続ける役割を果たしており、トニーの命を守る生命線にもなっています。
アークリアクターの弱点
アークリアクターは現実で実現不可能な程高密度なエネルギー源ですが、もちろん完全に弱点がないわけではありません。初期型のアークリアクターに設定されていた最大の弱点が原料としているバラジウムによって発生してしまう毒素を身体に取り込み続けてしまう事です。
この問題は特にアイアンマン2で描かれており、最終的にはバラジウムの代わりにヴィブラニウムという素材を用いる事で解決しています。またこちらは装着者であるトニーの弱点とも言えますが、外した状態ではミサイルの破片が心臓に向かってしまう為、常時装着している必要がありました。
その他にもどんどん性能が上がっていくアイアンマンのパワードスーツの動力源として出力が足らなくなる事などもあります。ただしこれらの弱点は多くが既に解決しており、現在ではアークリアクター自体の弱点はほとんど見られません。
アイアンマンのマーク50は過去最強の強さ?その能力とは?
マーク50の正式名称は「ブリーディングエッジアーマー」
アイアンマンのパワードスーツは開発された順にマーク○○とナンバリングされますが、設定上では、ナンバリングとは別に名称がつけられているスーツも数多くあります。そしてマーク50にもそんな名称が設定されています。それが「ブリーディングエッジアーマー」です。
英語の意味を直訳すると「最先端の鎧」となり、まさに科学の力で強くなるアイアンマンらしい名称と言えるのではないでしょうか。そんな名前を付けて名前負けにならないのか不安になりますが、その名前に相応しい、それ以上の性能を持っているパワードスーツです。
マーク50のデザイン
アイアンマンのパワードスーツの中には「これ本当にアイアンマンなの?」と言えるようなデザインの物もありますが、近年ではその傾向も減り、イメージカラーである赤と金を基調とした色い合いに落ち着いています。
この後紹介する歴代のスーツを順に見ていくと余計に感じるのがマーク50のデザインは非常に丸みを帯びており、身体の形にそのままフィットしたようなデザインになっている点です。関節部は特に如実に変化が見られます。
マーク50の能力とは?
マーク50最大の能力はその携帯性の高さと修復能力にあります。それを可能にしているのがナノマシンをスーツの素材として利用している事です。ナノ粒子によって構成されているのでコンパクトな状態にしておく事ができ、普段はトニーが胸に装着しているアークリアクターの中に格納されています。これまでのスーツから核心したこの技術はアイアンマンの戦闘能力を飛躍的に高めています。
ただし今までの機能を全て搭載しているわけではありません。その形状の変化から不必要になったマーク42から継続して実装されていた「自動キャッチ機能」は撤廃されています。肌身離さずにスーツがある状態なので不必要だからです。
マーク50の兵装は?
もう1つマーク50で注目する能力が兵装です。アイアンマンを代表する腕から放つリパルサーレイや胸のユニ・ビームなどはもちろん搭載されています。しかし素材であるナノマシンは装着者トニーの意志を読み取ってその形を変える能力を持っており、元々武器を開発する事にかけて天才であるトニーの頭脳と合わさって色々な武器に形を変えます。
元々アイアンマンの兵装は現実的な武器も多かったですが、それはアイアンマンのパワードスーツ内に弾倉などを含めて実装する必要があった為でもあります。それがこのナノマシンによって解消された結果マーク50のデザインが実現できたと言えます。
パワードスーツだからこそ?アイアンスパイダーにも流用
このナノマシンでスーツを作るという技術はマーク50が登場する前にその登場が示唆されていました。それがトニーがメンターとして登場したスパイダーマンホームカミングラストでの出来事です。その時こそスパイダーマンことピーターは受け取りませんがインフィニティウォーにて装着する事になったスーツがアイアンスパイダーです。
このアイアンスパイダーのスーツもまたナノマシンで構成されたスーツという設定です。このスーツによりスパイダーマンはそれまで出来なかった宇宙空間での活動ができるようになります。持ち前の技術と知識によってその強さを得ているアイアンマンだからこそ出来る能力の共有です。
マーク50でやっとトニーはヒーローに?
これまでも長きに渡り、アベンジャーズの一員として活動してきたアイアンマンですが、そこには明確な弱点がありました。それは強さの比重がパワードスーツに寄っており、パワードスーツの無いトニースタークは他のヒーロー達の能力と比較すればただ頭の良い一般人でしかない事です。
他のヒーローと違い、その力を使う為にはパワードスーツが必須でだったアイアンマン。この弱点は致命的で過去には作品の中で仲間であるキャプテンアメリカにそれを指摘された事さえあります。ナノマシンにより肌身離さず持っていられるという特性を得た事でようやく他のヒーロー達と同じく「いつでも力を使える状態」になる事が出来ました。
その1点に絞ってもマーク50は歴代最強のスーツと言って差し支えありません。歴代のスーツの中には壊れたパーツを交換するようなシーンさえあったのですから修復機能も非常に強力な機能であると言えますが、マーク50最大の能力は何かと言われたらその携帯性であると答える人が多いです。
アイアンマンのマーク50や歴代スーツの魅力は?設定や能力を調査!
シリーズを重ねる毎に強化されていくパワードスーツ
マーク50の能力が非常に鮮麗されているのですが、いきなりマーク50を作れと言われたらいくらトニーでもそれは不可能でしょう。マーク50を最強のパワードスーツとして製作出来たのは、それまでに製作した数々のパワードスーツでの経験があってこそです。
マーク50の凄さを実感する為には歴代のスーツを追いかけるのがおすすめです。ここからは歴代のパワードスーツの能力や設定を紹介していきます。
アイアンマンマーク1は極限状態でのハリボテだった?
記念すべきアイアンマンのマーク1はとてもアイアンマンとは思えないような不格好なデザインになっています。それもそのはず、このマーク1はテロリスト集団に拉致されたトニーがその場を脱出する為に製作した限られた資源で作られたハリボテだったからです。
出典: https://ciatr.jp
ハリボテとは言えそこは天才トニーの設計、弱点こそ多くありますが、普通の兵器では太刀打ちできないような能力を持っておりこのマーク1によりトニーはテロリストの拉致から脱出に成功しています。脱出の最後には大破してしまいますが、破片を回収して再び兵器として利用されるなどこの時点で既に高いポテンシャルを秘めています。
アイアンマンの原型が出来上がったマーク2
マーク1での思想はそのままにトニーの自宅にある最新設備で作り上げたのがマーク2です。この時は素材の色をそのままにしたスーツとなってこそいますが、そのフォルムが一気にアイアンマンらしく近付きました。アイアンマンの主要兵装である腕から放つリパルサーレイはここから搭載された兵装です。
色味が人に恐怖を与えてしまう事、一定以上の高度まで上昇する外装が氷結してしまうなど本格的に作っていて初めて気付いた弱点などもまだまだ多く、この弱点を知っているかどうかが映画「アイアンマン」の敵アイアンモンガーとの勝負の決め手となりました。
これぞアイアンマン!マーク3
色が入り、マーク2で判明した氷結の弱点を素材の変更で対応した初代アイアンマンでのメインスーツです。このマーク3でリパルサーレイに続くアイアンマンのメイン兵装ユニビームが実装されています。初代の時点でマーク50まで続く兵装をまっさきに実現している辺りがトニーが天才たる所以と言えます。
アイアンマンの象徴たるこの赤と金のカラーリングはトニーが所有する車、ホットロッドから着想を得ています。またこの時点で弱点の対応の為に使っている素材を金とチタンの合金に変更している事から厳密にはアイアン(鉄)ではない事にトニーが文句を言うシーンがあったりもします。
トニーも弱点を把握していた?携帯性を高めたマーク5
トニーはアイアンマンスーツが無ければヒーローではないという事を誰に言われるでもなく理解していたからこそ生まれたのがスーツケース型のマーク5です。このマーク5がアイアンマンスーツの携帯性に挑むトニー最初のスーツと言えます。ただしやはり携帯性を高める影響で装甲は薄めになっています。
またユニビームは搭載しておらず武器はリパルサーのみになっており、あくまでも緊急用に活用するような思想で設計されている物だと言えます。
アイアンマン2最終形態のマーク6
胸元のデザインが逆三角形になったのが特徴で映画アイアンマン2及びアベンジャーズでも装着していたのがマーク6です。新しい兵装として手甲にカートリッジ式で一発しか使えないものの、レーザーカッターが実装されています。
レーザーカッターの実装と同時に、アークリアクターの弱点にもなっていたバラジウムを、ヴィラブニウムに変更した新型アークリアクターである「リパルサー・トランスミッター」に対応した最初のパワードスーツでもあります。これ以降、トニーはこのリパルサートランスミッターに合わせてスーツの設計や開発を行っていきます。
アベンジャーズ参戦!こちらも有名マーク7
アベンジャーズの最終決戦から装着しだし、アイアンマン3でも着ていたスーツがマーク7です。アベンジャーズに出演した際のスーツでもある事から歴代のスーツの中でもこのスーツこそアイアンマンとイメージする人も多いスーツになっています。胸部の形が円形になり、レーザーカッターがエネルギー式になるなど少しずつ兵装が充実していきます。
またマーク7は歴代スーツの中で初めて遠隔操作が出来るようになったパワードスーツでもありこの思想はマーク47まで継続します。またスーツ背面が展開して装着する機能なども搭載しており、実用性と同時に装着の手間をいかに減らすかまで考慮されたスーツになっています。
用途別に開発されたパワードスーツシリーズ「アイアンレギオン」
アベンジャーズの時点でマーク7までだったアイアンマンのパワードスーツ。これがアイアンマン3で一気にマーク42までその数を増やします。それはトニーがアベンジャーズで死ぬような思いをした故に生まれた「どんな状況でも使えるパワードスーツの開発」という思いの結果でした。
いわばトニーの混迷期に作られたこのスーツ達は俗にアイアンレギオンと呼ばれ、その全てが遠隔操作に対応、アイアンマン3の中ではその操作の中に組み込まれた「ホームパーティープロトコル」によりアイアンマンのピンチを救いに来ました。
アイアンレギオン自体はその後、量産型の無人機体の名称としても登場しますが、この頃の経験があったからこそ製作された物だという事ができます。この頃のアイアンレギオンはまさにトニーの混乱を示すように実に多彩な用途に合わせた形状をしており、かなり特徴的なパワードスーツが多いです。
同時にアイアンレギオンのパワードスーツの設定にはトニーの趣味に合わせた名前が設定されているパワードスーツも多くなっています。アイアンマン3の中でもその名称で反応してトニーの指示に合わせて動くなど、本来の用途では無いにしろ活躍しました。
アイアンマン3のメインスーツ!マーク42
とはいいつつもトニーが最終的に辿り着きアイアンマン3の中でメインに着用したマーク42はマーク7までの形状に近いスーツです。これまでのスーツと比較して色合いのバランスが金色が強めになっています。パーツそれぞれが分離して飛行し遠隔にいるトニーに装着できるなど後期のパワードスーツのメイン機能が搭載された初めてのモデルです。
最大の特徴は、トニーの身体に埋め込んだセンサーに反応して自動で装着出来るようになった事で、その特徴から作中でも「自動キャッチ型スーツ」と呼ばれています。ただしマーク42はアイアンマン3の時点ではまだ調整中のスーツのようで弱点も多く設定されていました。
マーク43は正統後継スーツ!
アイアンマン3により混迷期を脱却したトニーは以降は1つの映画毎に新しいスーツが1つ登場するという形に落ち着いていきます。エイジオブウルトロンで登場したマーク43は基本思想こそマーク42から引き継いだ正統な後継機と言えるスーツです。カラーバランスが赤と金色で真逆になり、赤が非常に強いスーツになっています。
兵装などに変更はありませんが、このスーツは単体での運用はもちろん、マーク44ハルクバスターに合わせた設計にもなっています。マーク42をハルクバスターに合わせて細部調整を行ったのがマーク43という設定です。
ハルクバスターはマーク44
パワードスーツの中で固有の名称が設定されているスーツは多数ありますがハルクバスター程有名なスーツはありません。ハルクバスターはマーク44に分類されます。その名が示すようにアベンジャーズのチームメイトで暴走する可能性のあるハルクを止める為に開発されたスーツで、マーク43を着た上で着るオーバースーツになっています。
バナー自身も科学者である為共同開発となっており、ハルクに対抗するべく性能をパワーに寄せて設計されていますが、アイアンマンの特徴である分離飛行などにも対応し、いつでも呼び出せるように普段は人工衛星に格納されています。アークリアクターを持ってして複数搭載しなければ稼働できない程でまさに歴代でも規格外のスーツです。
新AIを搭載したマーク45~47
アイアンマンのパワードスーツはトニーの意志とは別にトニーが作っていた人工知能「JARVIS」というOSが戦闘をサポートしていましたが、エイジオブウルトロンによってJARVISを失った事で新しいOS「FRIDAY」を搭載したのがマーク45~47のスーツです。以降はFRIDAYが基本OSとして使用されるようになります。
徐々にフォルムに丸みを帯びていき、マーク50に近付いていく形を垣間見る事ができます。この頃になると兵装こそ新しい物は実装されていませんが、どの映画でも安定した強さを見せています。マーク45はエイジオブウルトロンで、46はシビルウォーで、47はメンターとして登場したスパイダーマンホームカミングでそれぞれ着用しています。
歴代スーツは基本胸元のデザインは丸型が多かったですが、45~47のスーツはどれもデザインチックな形になっており、トニーのこだわりが現れている部分でもあります。
現状欠番?マーク48と49はどこへ?
スパイダーマンホームカミングでマーク47までのスーツを作ったトニー。そして次の作品インフィニットウォーにてマーク50を着用しています。48と49はどこに行ってしまったんでしょうか。現状、公式の発表はありませんが、その1つと言われているのがインフィニティウォーでハルクになれないバナーが着用したハルクバスターマーク2です。
ハルクバスターマーク2が何番になるのか或いは番外なのかはまだ分かりませんが、アイアンマン3で多数登場したアイアンレギオンも後から設定が発表されたりしたのでここに至るまでの経緯の中などで登場する可能性もありますが、インフィニティウォーの時点では48と49は欠番と言える状態です。
アイアンマンのマーク50のフィギュアのクオリティが高い!
アイアンマンはマーベルシネマティックユニバースのヒーローの中でも非常に人気の高いヒーローだけに多くのフィギュアが発売しています。元々のデザインが鮮麗されている事もありその完成度は非常に高い物が多く総じてクオリティが高いフィギュアが多いです。
中には装着したインフィニティウォーの中でナノマシンが変化した兵装を再現しているような物まで作られており、その設定を忠実に再現しています。その設定からデザインを変更しやすい事もあり、作られているフィギュアの数は他のヒーローと比較してもダントツで多いです。
アイアンマンの最新型スーツ・マーク50はかっこよすぎた!
アイアンマンがインフィニティウォーで装着する最新スーツであるマーク50。そこにはトニースターク、そしてマーベルシネマティックユニバースの歴史が詰まっています。ただでさえかっこいいそのデザインはその背景を知るとよりかっこよく見えてくるから不思議です。
作品が変わるとスーツが変わるアイアンマンですが、その能力やインフィニティウォーの流れを考えると続投の可能性もあります。今後このスーツがどんな風に活躍するのか注目です。