忍びの国の豪華キャスト一覧!大野智主演映画のあらすじは?【知念侑李】

映画「忍びの国」は戦国時代末期の16世紀後半の伊賀を舞台に、伊賀忍者と織田軍の戦いを描いたアクション時代劇映画です。監督は「予告犯」「殿、利息でござる!」を手掛けた中村義洋監督、原作・脚本は時代小説のベストセラー作家和田竜。この映画「忍びの国は」は大野智や知念侑李といった豪華キャストを集め話題を呼びました。この記事では、戦国エンターテインメントの大作と評価された映画「忍びの国」のキャストの一覧やあらすじ、映画の評価・感想の一覧などを紹介していきます。

忍びの国の豪華キャスト一覧!大野智主演映画のあらすじは?【知念侑李】のイメージ

目次

  1. 忍びの国の大野智や知念侑李などのキャスト一覧!映画あらすじも紹介!
  2. 忍びの国とは?
  3. 忍びの国の映画キャストを一覧で紹介!
  4. 忍びの国の映画あらすじを紹介!
  5. 忍びの国を見た人の感想を紹介!ツイッターでの評判は?
  6. 忍びの国の原作とは?映画との違いはある?
  7. 忍びの国のキャスト一覧まとめ!

忍びの国の大野智や知念侑李などのキャスト一覧!映画あらすじも紹介!

映画「忍びの国」は、伊賀を舞台に伊賀忍者と織田軍の戦いを描いたエンターテイメント性の高いアクション時代劇映画です。主演の大野智をはじめ、同じ事務所の後輩知念侑李をキャストに起用し、その他豪華キャストを集めて制作されました。この記事では、数々のメディアに取り上げられた「忍びの国」のキャストの一覧、あらすじなどを一覧にして紹介します。

映画『忍びの国』公式サイト

忍びの国とは?

映画「忍びの国」は2017年7月1日に公開された映画です。監督は「殿、利息でござる!」「予告犯」を監督した中村義洋、主演は嵐の大野智。その他キャストには豪華俳優陣を集めたこの映画「忍びの国」は公開以前から多くの注目を集めていました。公開後はロングラン上映を続け、2017年末までの興行収入は25.1億円。観客動員数は200万人を超え、この年の日本映画興行成績は様々な人気アニメ映画に続く9位でした。

原作は「のぼうの城」「村上海賊の娘」などを書いたベストセラー時代小説作家、和田竜。「忍者モノの脚本を」という依頼により執筆したシナリオを原案にした小説で、第30回吉川英治文学新人賞候補にもなりました。「忍びの国」は実際にあった「天正伊賀の乱」をもとに書かれた時代小説です。主人公の無門は架空の人物ですが、織田信雄、日置大膳や下山平兵衛などは歴史上実在した人物で、史実をもとに物語が描かれています。

忍びの国の映画キャストを一覧で紹介!

映画「忍びの国」は公開前から大野智や知念侑李といった豪華キャストの映画であると話題になっていました。以下はその個性的な俳優陣のキャストを一覧にして紹介していきます。

大野智/無門役

百地家の下人で「その腕絶人の域」と評されている伊賀一の忍び・無門を演じたのは大野智です。1980年11月26日生まれ、東京都出身。1994年にジャニーズ事務所入所し、1999年に嵐としてデビュー。今や国民的アイドルグループとなった嵐のリーダーです。2000年に「the 4th Dates:悪魔のクリスマス☆キス」でドラマ初出演、2002年には「ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY」で映画初出演をしています。

大野智はその後も2008年「魔王」で連続ドラマで初出演&初主演、「歌のおにいさん」(2009)、「怪物くん」(2010)、「鍵の掛かった部屋」(2012)、「死神くん」(2014)、「世界一難しい恋」(2016)などに出演しています。映画は今回と同じ中村義洋監督と組んだ「映画怪物くん」(2011)などに出演しています。

そんな大野智が映画「忍びの国」で演じるのは、伊賀一の忍び・無門。でも普段は怠け者というギャップが素で似ているとも言われています。中村監督も「予想外、規格外なところ、何を考えているのかわからない面白さが、似ていると思います」とコメントしています。大野智自身は「普段の自分がどういう風に見えているのかわからなかったので、あまり作り込まずに監督の思い描く無門に近づけたらいいな」と語っていました。

石原さとみ/お国役

安芸の国の武家の娘で無門の妻・お国を演じたのは石原さとみです。1986年12月24日生まれ、東京都出身。2002年にホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞したことをきっかけに女優としてデビュー。2003年に「きみはペット」で連続ドラマ初出演、NHK連続テレビ小説「てるてる家族」のヒロイン役で一躍注目を集めることになりました。

その後もドラマ「WATER BOYS2」(2004)、NHK大河ドラマ「義経」(2005)、「リッチマン、プアウーマン」(2012)や「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」(2016)、「高嶺の花」(2018)など、話題性のあるドラマには欠かせない存在となっています。映画も「進撃の巨人」(2015)、「シン・ゴジラ」(2106)などに出演しています。

そんな石原さとみが映画「忍びの国」で演じるのは、お国。無門に一目惚れされて、安芸から伊賀まで連れて来られた武将の娘という設定です。凛とした雰囲気と冷めた目で無門を尻に敷くお国は、無門の唯一の心の拠り所として鍵になる存在です。石原さとみ自身もコメントで「無門の叱って尻を叩いて舵を切っていくと同時に、大きな愛情を注ぐ母のような女性だなと思いました」と語っています。

鈴木亮平/下山平兵衛役

下山家の長男・下山平兵衛を演じたのは鈴木亮平です。1983年3月29日生まれ、兵庫県出身。演じる人物に合わせるため肉体改造までするのは有名で、どんな役柄でもこなすマルチ俳優です。元々は「友近亮平」という名前でモデルとして活躍し、2006年にドラマ「レガッタ〜君といた永遠〜」で俳優デビューを果たします。翌2007年には森田芳光監督の「椿三十郎」で映画デビューしました。

転機となったのは2013年の映画「HK 変態仮面」。この映画で一躍有名となりました。その後はドラマはNHK連続テレビ小説「花子とアン」(2014)や「銭形警部」(2017)、大河ドラマ「西郷どん」(2018)、映画は「TOKYO TRIBE」(2014)、「俺物語!!」(2015)、「彼岸島 デラックス」(2016)、「海賊と呼ばれた男」(2016)などに出演しています。

そんな鈴木亮平が映画「忍びの国」で演じたのは伊賀・下山家の長男で無門に匹敵する強さの忍び・下山平兵衛。弟を殺され、自分の生きてきた忍びという世界に疑問を持ち、行動に移した熱い男・平兵衛。鈴木亮平自身は「『人間ではない』忍びの世界で人間の心を持ってしまった平兵衛の悲哀を、大野さん演じる無門と好対照になれるよう、情熱的に演じきりたいと思っています」とコメントしていました。

伊勢谷友介/日置大膳役

織田信雄の家臣で六尺を超える偉丈夫で弓の名手。北畠具教の元家臣でもある日置大膳を演じたのは伊勢谷友介です。1976年5月29日生まれ、東京都出身。大学在学中にモデルとしてデビューし、その後1998年頃からは主に俳優として活動しています。2004年の紀里谷和明監督の「CASSHERN」で映画初主演、2006年の「嫌われ松子の一生」や「ハチミツとクローバー」に出演しています。

その後も三池崇史監督の「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」(2007)や「十三人の刺客」(2008)、フェルナンド・メイレレス監督の「ブラインドネス」(2008)、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」(2017)などの話題作に出演し続け、その個性的な演技力は日本だけでなく世界的にも広く知られています。

そんな伊勢谷友介が映画「忍びの国」で演じたのは、知念侑李が演じる織田信雄の家臣で、屈強な武将・日置大膳。忍びたちが陰の存在ならば、大膳は陽の存在として堂々と描かれています。伊勢谷友介自身は「この作品はよくある勧善懲悪の時代物ではなく、現代にも通じる設定が面白い。大膳は登場する武士の中でも非常にアヴァンギャルド。演じるのが非常に楽しみです」と語っていました。

知念侑李/織田信雄役

織田信長の次男で、忍びの国攻めの大将・織田信雄を演じたのは知念侑李です。1993年11月30日生まれ、静岡県出身。アイドルグループHey! Say! JUMPのメンバー。主演の大野智と同じジャニーズ事務所所属で、大野智に憧れて芸能界入りしたのが有名な知念侑李。2004年に「NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE」で俳優としてデビューしました。その後「七子と七生 〜姉と弟になれる日〜」でドラマ初主演を果たします。

2008年にはドラマ「先生はエライっ!」と「スクラップ・ティーチャー〜教師再生〜」で立て続けに主演し、映画では「超高速!参勤交代」(2014)、「金メダル男」(2016)、「未成年だけどコドモじゃない」(2017)、「坂道のアポロン」(2018)などに出演しています。

そんな知念侑李が映画「忍びの国」で演じたのは、織田信長の次男・織田信雄。主演の大野智が演じる無門ら忍びと敵対する、少し器の小さな武将です。知念侑李自身は「今回の役は大野くんと敵対する「殿様」の役です。今までの僕のイメージとは違う新しいキャラクターだと思います。大野くんとずっと一緒に共演したいと思っての、やっとの共演です」とコメントしていました。

平祐奈/北畠凛役

北畠具教の六女で、知念侑李演じる織田信雄と政略結婚をした妻・北畠凛を演じたのは平祐奈です。1998年11月12日生まれ、兵庫県出身。女優・平愛梨の妹ということで話題となった平祐奈。是枝裕和監督の映画「奇跡」でデビューし、その後も吉田大八監督の「紙の月」(2014)に出演。2015年には「案山子とラケット~亜季と珠子の夏休み~」で初主演し、「未成年だけどコドモじゃない」(2017)などに出演しています。

そんな平祐奈が映画「忍びの国」で演じたのは、伊賀の隣国・伊勢を統治する北畠具教の娘・北畠凛。政略結婚により織田信雄と結婚させられ、悲しい運命の中を生きる女性です。平祐奈自身は「今回、忍びの国への出演のお話をいただき思ったことは、私の好きな時代劇ではじめてのお姫様役ということと、中村義洋監督の作品に参加できるということがとってもうれしかったです」と語っていました。

國村隼/北畠具教役

伊賀の隣国、伊勢を治める北畠家当主・北畠具教を演じたのは國村隼です。1955年11月16日生まれ、大阪府出身。1981年井筒和幸監督の「ガキ帝国」で映画デビュー。リドリー・スコット監督の「ブラック・レイン」(1989)、ジョン・ウー監督の「ハードボイルド 新・男たちの挽歌」(1992)、クエンティン・タランティーノ監督の「キル・ビル Vol.1」(2003)などの映画にも出演しており、世界的にも有名な俳優です。

そんな國村隼が映画「忍びの国」で演じたのは、伊勢の国司北畠家の当主・北畠具教。やむを得ず娘・凛を織田信雄に嫁がせ、織田家に従うかのような具教の行動が話を大きく左右しています。撮影では殺陣に苦労したと言う國村隼は「初めて脚本を読んだとき、不思議な世界観を持った作品だなと思った。ある意味、主人公無門のキャラクターがすべてを体現している。それは私にとって好きな世界」とコメントしていました。

マキタスポーツ/長野左京亮役

北畠具教の元家臣で知念侑李演じる信雄の家臣・長野左京亮を演じたのはマキタスポーツです。1970年1月25日生まれ、山梨県出身。28歳のときにお笑い芸人としてデビューしたマキタスポーツ。パロディソング、ミュージシャンの思考形態の模写を得意とする芸人ですが、2012年山下敦弘監督の映画「苦役列車」で、ブルーリボン賞新人賞・東京スポーツ映画大賞新人賞を受賞し、その演技力は非常に高く評価されています。

そんなマキタスポーツが映画「忍びの国」で演じたのは、背丈は五尺そこそこでありながら四尺余りの大太刀を扱う怪力の持ち主・長野左京亮。役作りのために10kgの減量と筋トレをしたマキタスポーツは「左京亮は中途半端な男です。大膳に対してもコンプレックスがありそう。つくづくちっちゃい男です。でも、そのちっちゃい男感がいいな」と語っています。

十二家評定衆のキャスト一覧

戦国大名がいない伊賀の国を実質統治しているのは、地侍から選出された12人の「十二家評定衆」。その十二家評定衆にも個性的なキャストが組まれていますので一覧にまとめてみました。

百地家の当主で、十二家評定衆のひとり・百地三太夫を演じたのは、落語家の立川談春です。1966年6月27日 生まれ、東京都出身。1984年に立川談志の弟子となり、1997年に真打へと昇進。ドラマは「ルーズヴェルト・ゲーム」(2014)や「下町ロケット」(2015)などで存在感を発揮しています。「百地三太夫は見た目悪いやつなので、大野智ファンに嫌われるような立派な三太夫になりたいと思います」とコメントしていました。

十二家評定衆のひとりで鈴木亮平演じる下山平兵衛の父親・下山甲斐を演じたのはでんでんです。1950年1月23日生まれ、福岡県出身。映画「冷たい熱帯魚」で連続殺人鬼を演じ、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞他、映画賞を多数受賞。「二人の決闘がすさまじく、また悲しい、涙が滲んだ。ラストが此れまたお洒落なり」とコメントしていました。

その他のキャスト一覧

血気盛んで戦を好む性格の下山平兵衛の弟・下山次郎兵衛を演じたのは、満島真之介です。1989年5月30日生まれ、沖縄県出身。姉は女優・満島ひかり。ドラマ「花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011」でドラマ初出演。2013年に飯塚健監督の「風俗行ったら人生変わったwww」で映画初主演。「模倣犯」(2016)、「無限の住人」(2017)や是枝裕和監督の「三度目の殺人」(2017)などにも出演しています。

その他、無門の忍び仲間に、小松利昌、沖田裕樹、宮本大誠など個性の強い俳優や、重要な子役・ネズミ役に笹岡サスケ、ナレーションにはベテラン俳優の山﨑努など、豪華で味のあるキャストを揃えたのが映画「忍びの国」です。

忍びの国の映画あらすじを紹介!

舞台は戦国時代の伊賀!

時は戦国時代末期、織田信長が諸国を次々と滅ぼし勢力を拡大していた時代の伊賀の国が舞台です。信長は伊賀の隣国・伊勢の北畠家に次男の信雄(知念侑李)を婿養子として送り、日置大膳(伊勢谷友介)、長野左京亮(マキタスポーツ)らの重臣共々、支配下におきます。しかし信長は、信雄に「伊賀を攻めるな」との書状を送ります。それは伊賀が「人を人とも思わぬ人でなしの忍者『虎狼の族』の棲み処と呼ばれていたからです。

最強の忍び!無門

そんな忍びの国の忍者のひとり、無門(大野智)は、『どんな堅牢な門でも彼の前では意味をなさない』と言われるほどの伊賀一の凄腕の持ち主ですが、普段は無類の怠け者で、妻のお国(石原さとみ)の尻に敷かれ家にも入れてもらえない日々を送っていました。

そして戦いが始まる!

一方、無門に匹敵する腕を持つ伊賀忍者の下山平兵衛(鈴木亮平)は、金をもらえれば家族の命でさえも粗末に扱う『虎狼の族』の考えに嫌気がさし、伊賀を出ます。そして隣国・伊勢を平定した織田軍に、伊賀への進軍を勧めます。織田軍は総勢1万人!しかしこの一連の動きには忍びの国よる巧妙な謀があったのです。

それぞれの戦い!

初めはお金にならない戦から逃げようとしていた無門。しかし日置大膳、下山平兵衛との命を削る戦いを経て無門の中でも何かが変わっていきます。何のために戦うのか?その答えが出た時、無門はある決断をするのです。そして衝撃のラストへの幕が開きます。

Thumb忍びの国のあらすじと評価・感想まとめ!大野智ファン以外の反応は? | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

忍びの国を見た人の感想を紹介!ツイッターでの評判は?

不評な感想を一覧で紹介!

コメディ要素とシリアス要素の絶妙なバランスで成り立っている映画「忍びの国」。ただ人によってはコメディ要素を強く感じすぎてしまって、シリアスなシーンに気持ちがついていけないといった感想もあるようです。

忍者の動きを再現するのにはCGやワイヤーアクションは欠かせないものとなります。しかし微妙な重力のかかり方や行き過ぎに見えるCGなどは、一度違和感を覚えてしまうとそこで集中力が途切れてしまうといった感想もありました。

好評な感想を一覧で紹介!

キャストがはまり役であるという感想は多くありました。特に無門そのものと言われる大野智や、偉大な父にコンプレックスを持つ信雄を演じた知念侑李は評価が高かったようです。特に今まで見たことない知念侑李の演技に多くの絶賛の感想がありました。

その他、熱量の高い演技をするキャストにも注目が集まりました。日置大膳役の伊勢谷友介、下山平兵衛役の鈴木亮平など、偏に信念を貫こうとするその熱のこもった演技に感動したという感想も多くありました。

忍びの国の原作とは?映画との違いはある?

原作がある作品を映画にする場合、都合上どうしてもカット・変更などを余儀なくされます。映画「忍びの国」は原作と脚本が同じ和田竜なのでその点は少ない方と言えますが、ここではあえて原作と映画の相違点を一覧にまとめてみたいと思います。以下は少しネタバレになりますのでご了承ください。

原作には織田信長が登場!

映画「忍びの国」では存在が匂わされるだけで、最後まで登場しなかった織田信長。原作には登場しています。北畠具教が切られる時、信長も信雄と一緒に北畠の屋敷にいたことになっていました。その時外に忍者を発見し、日置大膳に「あの間者を打て」と命令します。父信長に弓の腕を絶賛される日置大膳をみて、信雄は悔しい思いをするというシーンです。

ではなぜ映画には信長が登場しなかったのでしょうか?中村監督は、「もうこれ以上の信長になれる役者がいなかった」と言っています。伊勢谷友介の日置大膳や國村隼の北畠具教のさらに上から圧力をかける「信長」のキャストが考え付かなかったと言っています。

シナリオの展開が違う!

物語の中盤、織田軍がお金を出して伊賀の領内に丸山城を建設することになります。実はこの展開は伊賀側の謀略で、意図的に丸山城の建設を許諾したのですが、原作ではこれが伊賀側の企みだということが早い段階で読者に明かされます。一方映画版では伊賀側の手の内は隠し、丸山城の爆破シーンで初めて伊賀の企みが明らかになります。そのため、見ている観客側も織田軍や無門と同じ驚きが味わえる作りになっていました。

お国と日置大膳が対峙!

映画では織田軍が伊賀に攻めてきて林や草原で戦いましたが、原作では忍びたちの要所・平楽寺が襲われるシーンがあります。女子供は平楽寺で待機していたのですが、そこへ日置大膳が現れます。武家の娘であったお国が日置大膳にたち向かおうとしますが、そこへ無門が駆けつけます。このシーンでお国が無門の忍びとしての実力を初めて目の当たりにするのですが、映画版ではそれがカットされています。

実はお国が日置大膳と対峙するシーンは撮影時には撮っていたそうですが、編集で仕方なくカットしたそうです。もしかしたらカットされたシーンに、無門がお国の前で活躍するシーンもあったのかもしれません。

映画には登場しなかった人

原作のみに登場して映画には登場しなかった人物が3人います。一人目は伊賀の国の忍び「文吾」。主人公の無門よりも若く、お金に目のない伊賀の忍びそのものという人物です。文吾は伊賀一の忍びは自分だと思っている傲慢な性格。後の石川五右衛門だという設定です。

二人目は鍛冶見習いの「鉄」という少年。お国が家に入れてくれないので、無門は鉄の家に居候しています。鉄は伊賀出身ではないので人の気持ちがわかる優しい少年で、無門を心配するけれども早く家に帰ってほしいとも思っているという設定です。映画では無門が最後に引き取るという点で、「ネズミ」がそれに近い存在なのかもしれません。

三人目は元北畠家の家臣で信雄の家臣になった、かつては十二家評定衆だった元忍び・柘植三郎左衛門。映画では伊賀攻めを下山平兵衛が進言しますが、原作では柘植三郎左衛門が信雄に強く進言しています。

原作のラストシーン

物語の最後は伊賀を去った無門が、鍛冶見習いの鉄を引き取って京都で暮らしているという姿が描かれています。そして京都の町で後の大泥棒・石川五右衛門となる文吾と一度だけすれ違います。誰にも気付かれないくらい素早く太刀を交わしてすれ違う二人。ここで物語が終わります。

忍びの国のキャスト一覧まとめ!

映画「忍びの国」のキャストの一覧、あらすじ・原作についてまとめてみました。伊賀を舞台に伊賀忍者と織田軍の戦いを描いたアクション時代劇映画。豪華キャストを揃え、個性豊かな新しい忍者を表現したと言えるのではないでしょうか。機会がありましたらぜひ、忍びの国の忍者たちに会いに出かけてみてください。

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