シン・ゴジラの感想レビューまとめ!賛否両論の理由と魅力をネタバレ紹介

映画「シン・ゴジラ」とは、多彩な方面で活躍する庵野秀明が総監督をした日本の映画です。ネット上では、シン・ゴジラをみたファンたちがネタバレを控えて様々な感想やレビューを呟くまさに「お祭り」状態にまでなりました。地上波放送時にはTwitterアカウントを持つ会社がシン・ゴジラのなかで本社が崩れるのを見て、叫ぶツイートをしていたなんてこともありました。そんなシン・ゴジラのネタバレを含めたまとめと、見た人たちの感想やレヴューをネタバレも交えて紹介していきます。

シン・ゴジラの感想レビューまとめ!賛否両論の理由と魅力をネタバレ紹介のイメージ

目次

  1. シン・ゴジラの感想レビューを紹介!
  2. シン・ゴジラとは?
  3. シン・ゴジラのあらすじをネタバレ!
  4. シン・ゴジラの感想レビューを紹介!
  5. シン・ゴジラが賛否両論の理由とは?
  6. シン・ゴジラの魅力をネタバレ紹介!
  7. シン・ゴジラのセリフが早口だった理由とは?
  8. シン・ゴジラの感想レビューまとめ!

シン・ゴジラの感想レビューを紹介!

昭和のころから親しまれてきたゴジラシリーズの名を冠した映画シン・ゴジラは日本で公開されるや否や、またたくまに人気映画作品となりました。そんな話題を総ざらいした映画「シン・ゴジラ」とは、総監督にエヴァンゲリオンシリーズで名をはせ、風の谷のナウシカのスピンオフ作品「巨神兵東京に現る」で特撮を披露した多彩な方面で活躍する庵野秀明が総監督をした日本の映画です。

東宝製作のゴジラシリーズの第29作であり、「ゴジラ FINAL WARS」以来約12年ぶりの日本製作のゴジラ映画であるため、従来のゴジラファンの他に、幼い頃にゴジラを見て育ってきた大人や、その子供たち、他にもエヴァンゲリオンシリーズのファンもシン・ゴジラを見に行くなど、幅広い年代や客層に楽しまれました。その総売り上げは82.5億円と、長らく下火だった特撮邦画の中で抜きんでた興行収入を記録しています。

庵野秀明監督脚本、編集、音響設計などなどシン・ゴジラの多くの部門でその名を掲げています。後述のシン・ゴジラを見た人たちのレビューにはそのことに関して茶化した感想なども見られます。

元々エヴァンゲリオンシリーズで有名だった庵野秀明監督がメガホンを取り、作成した映画なために、多岐にわたるジャンルのファンたちが映画館にかけつけたために、シン・ゴジラ劇場公開中ではネット上では、シン・ゴジラをみたファンたちがネタバレを控えて様々な感想を呟くまさに「お祭り」状態にまでなりました。

そんなシン・ゴジラが地上波テレビで全国に放送されたのは2017年のことです。そのときは、劇場版シン・ゴジラをみていた人たちも含めて、ネタバレの制限を緩和して面白おかしくさまだまなレビューを投稿することが一種の流行のようになりました。Twitterアカウントを持つ会社がシン・ゴジラのなかで本社が崩れるのを見て、叫ぶツイートをしていたのもお祭りを加速する一端になっていました。

今回の記事では、見た人たちの感想やレヴューをネタバレも交えて紹介していきます。まずは、映画「シン・ゴジラ」とはいったいなんなのか、どのような映画なのかを紹介し、その後の章にてネタバレを含めたあらすじまとめをしていきます。

映画『シン・ゴジラ』公式サイト

シン・ゴジラとは?

エヴァンゲリオンシリーズで有名なアニメーター監督の庵野秀明監督がメガホンを取り、特撮やCGをふんだんに使って創りあげた映像作品です。ゴジラはこれまで、子供向けの特撮映像でした。しかし、シン・ゴジラでは、それらとはちがう、政治色を前面に出した群像劇を描いたものです。そのため、登場人物が多く、それらに関して映画の映像に字幕を映し出して開設するなど、ゴジラシリーズで見かけるテロップが多用されました。

ゴジラシリーズの古き良き演出と、エヴァンゲリオンなどの多くの作品ででつちかってきた最新鋭の映像技術を駆使して作られたシン・ゴジラは、いまの人々の視線から見ても「真新しく」「面白い」といった感想をいだかせました。シン・ゴジラが劇場で公開された直後から、それに関しての感想やお勧めするレビューがネット上で書き込まれています。それらにかんしては、後程の感想やレビューまとめにて紹介します。

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シン・ゴジラのあらすじをネタバレ!

まず事の発端は東京湾羽田沖で大量の水蒸気が噴出し、東京湾アクアラインでトンネル崩落事故が発生したことからはじまります。シン・ゴジラの世界では過去に怪獣が出没した経験はなく、その事故の原因がなんなのかといった議論から始まります。海底にある地下噴出孔、他国の原子力潜水艦による事故、などなどと議論がくりかえすなかで、一般人が海上を撮影したのをアップロードした動画から、それは新種の巨大生物だと判明します。

そうこうしているうちにゴジラが東京に上陸をして、たった三時間という短い時間であらんかぎりの破壊をしていきます。その行動はゴジラのように破壊光線をだしたりしたのではなく、「ただ移動しただけ」です。ですが人間にとってその被害は甚大なものです。この新種の巨大不明生物をなんとかしなければならないと、政府が立ち上げたのが「巨大不明生物特設災害対策本部」通称「巨災対(きょたいさい)」です。

巨災対に集まった様々な分野のエリート、ではないですが、優秀な人材があつまり、ゴジラに対して有効な攻撃手段を見つけていきます。それがシン・ゴジラの感想やレビューのまとめのなかでも時折とりあげられる「ヤシオリ作戦」です。

ゴジラを駆除しようとするのは巨災対だけではありません。自衛隊が害獣駆除を目的とした出動が要請されます。そして二度の大きな作戦が決行されました。自衛隊がゴジラに対して注いだ合計火力は、そうとうなものです。しかしゴジラには歯が立ちませんでした。そうこうしているうちに、ゴジラの解析が進み、個体から群体化、様々な環境にて適応した進化をする可能性を見つけ出します。

ゴジラの新事実を知った世界各国は、もはやこれが日本だけの問題ではありません。ゴジラが数を増やして、進化をしてそれぞれの国に上陸する可能性が出てきたのです。そこで国連安保理で議論され、一匹のゴジラのうちにゴジラへの熱核攻撃を決議します。日本が第二次世界大戦で甚大な被害を出した核兵器が、三度日本で使用されることになったのです。ますます巨災対が作り合えたプラン、ヤシオリ作戦に日本の命運が左右されます。

ゴジラの遺伝子の解析が進み、血液の循環さえ止めてしまえば、ゴジラは停止するとわかります。巨災対のスタッフたちは総力を挙げて、ゴジラの血液を凝固させる薬を、そしてどうやってゴジラの体内に血液凝固剤を投入するかを考え出します。ヤシオリ作戦は米軍や自衛隊の共同作戦でヤシオリ作戦は進んで行きます。

まずは活動停止しているゴジラに向けて無人在来線爆弾で目覚めさせ、高層ビルを倒壊させてゴジラを倒れさせ、そこにヤマタノオロチを酩酊させたヤシオリの酒、血液凝固剤を投与させたのです。こうしてゴジラは無事に凍結することができました。けれど、再びゴジラが活動を再開させれば、すぐさま核兵器のカウントダウンが開始されます。シン・ゴジラの映画のネタバレを含んだあらすじはここで終了します。

怪獣映画でよくあるさらなる戦いを予感させる終了でした。次の章では、シン・ゴジラを見た人たちがネット上で書き込んだ、ネタバレも含んだ感想やレビューのまとめを紹介していきます。シン・ゴジラを見たことがある人ならば「わかる」「あるある」と頷くようなものから、「確かに」とふっと笑えてしまうようなものまで、実に様々です。ぜひ楽しんでください。

シン・ゴジラの感想レビューを紹介!

感想レビューまとめ:何度も見たくなる!

シン・ゴジラでは、多くの専門用語や、事実のような虚構がなんども展開されます。しかしそれらを重苦しく思わせない、非常にテンポのいい形でストーリーが進んで行きます。そのため、堅苦しい映画なので疲れたひとが、サクサク進んで行く展開に何度も見ることができるといった感想がありました。

感想レビューまとめ:ゴジラの光線がすごい!

従来のゴジラの攻撃方法と言えば、口から吐く火炎が有名です。しかしシン・ゴジラでは、さらにそのさきをいく演出がされていました。これにかんしては、ゴジラシリーズを知っていた人々がみな驚いたようで、こういった感想がレビューに並んでいます。

感想レビューまとめ:本社が破壊された!

シン・ゴジラはその人気から地上波テレビにて放送されました。そのため、多くの人々や、会社勤めな人々もシン・ゴジラをみることとなりました。

そのなかには、会社の公式ツイッターをしている人もいました。シン・ゴジラのなかで自社の社屋が破壊されていく様子に驚きつつも楽しんでいるレビューがあります。

感想レビューまとめ:セリフが早口すぎる!

シン・ゴジラでは終始、非常に速い口調で会話が進んで行きます。その理由や演出にかんして、まとめの後にある文章にて詳しく書いてあります。あまりにも早口過ぎて会話が聞き取れなかった人が、もう一度シン・ゴジラをみにいくといったこともあったようです。

感想レビューまとめ:怪獣というよりは災害。

シン・ゴジラのなかには、ゴジラによって東京が壊滅状態に陥ります。その悲惨な様子を移した映像や、俳優たちの演技により、その悲愴さは際立っていました。誰かの意志や事故ではなく、ゴジラという人には太刀打ちできない災害といった印象を持った人もいるようです。

感想レビューまとめ:この国はまだまだやれる

ゴジラが運ぶ放射能や、移動するだけで巻き起こる破壊の数々、そして光線に火炎放射によって作中ではかたられていませんが、甚大な人的被害がでているはずです。そんな絶望的な状況でも、巨災対の人たちはめげずに行動をし続ける。自衛隊も力では太刀打ちできなかったが、民間救助や復興作業で力を発揮している。シン・ゴジラをみていた人の胸にやどったのは、この国はまだまだやれるといった感想でした。

シン・ゴジラが賛否両論の理由とは?

ストーリーがシンプル!

シン・ゴジラのあらすじまとめにあったようにシン・ゴジラのストーリーラインは非常にシンプルなものです。まずはゴジラが人類史に初めて出現して、大混乱に陥る東京や日本中の人々、それになんとかしなければと行動を開始する巨災対のキャラクターたち、しかし彼らの懸命な努力をあざ笑うかのように、ゴジラには多くのなぞが立ちはだかっていました。そこにゴジラの謎を解明する手掛かりを持つ女性が現れます。

巨災対とは別行動で、ゴジラを駆除しなければならないと動き出した自衛隊が総攻撃をしかけます。しかし、進化をして適応していったゴジラには太刀打ちできませんでした。ゴジラによって深刻なダメージを受けた自衛隊は撤退し、民間の救助に集中をします。そのときゴジラが休止状態に陥ります。

その間にゴジラの解析をしていくうちに、ゴジラには世界を揺るがす危険な存在だと各国に知れ渡り、世界は熱核兵器によって駆除を断行しようと一方的に日本政府へと宣言をします。そこで巨災対のキャラクターたちが一丸となり、多くの人たちの協力を得て、ゴジラを凍結させることができる「ヤシオリ作戦」へとこぎつけるのです。こうしてゴジラは凍結されましたが、まだまだ安心はできないぞと、映画は終了するのです。

短くまとめてみても、三つの文章でまとめることができます。そのあいだに、自衛隊による迫力ある攻撃や、巨災対で繰り返される緊迫した会話や会議の数々は実にみものですが、それらの演出がなければこのストーリーは非常にシンプルなものです。シン・ゴジラのレビューにもそのように書かれた感想があります。

シンプルなストーリーだからこそつまらないと酷評する人もいれば、シンプルだからこそ緊迫した空気を如何にして引き出すか、ゴジラの迫力や絶対的な強さを如何にして見せつけるか、観客がシン・ゴジラを飽きないように最後まで見続けさせることができる演出力の良さが際立つといった好意的な意見も見るおことができます。

石原さとみの英語力!

シン・ゴジラのあらすじまとめのなかで、シン・ゴジラについて情報や手がかりを持つ人物に触れました。その人物が、石原さとみ演じるアメリカ合衆国大統領の特使、日系三世にして英語と日本語のバイリンガルであるカヨコ・アン・パタースンです。日系三世といえば、アメリカ英語がペラペラなはずが、シン・ゴジラではその様子をみることができず、不自然な、大げさともとれる英語で話をします。

緊迫した空気の中で「ゴッズィーラ」と大げさに「ズィ」を強調した発音に関して、苦笑いを浮かべたような感想も目立ちます。これに関して、海外でも「どうして三世なのに変な英語を話すんだ?」と疑問に思った方がいるようです。これに関して、日本人は「あんたらも映画の中で変な日本語を話す日本人を登場させるだだろう、あれといっしょだ」と言葉を返して、納得させるようなやりとりがあったようです。

シン・ゴジラの魅力をネタバレ紹介!

ゴジラの造形がいい!

シン・ゴジラの総監督を務めた庵野秀明監督は、過去に風の谷のナウシカのスピンオフ作品「巨神兵東京に現る」で特撮を撮影した過去の経歴があります。ナウシカに登場する巨神兵と言えば、アニメ映画では化石となった骨か、早すぎたためにドロドロにとろけた状態の巨神兵しか描かれていません。また、原作風の谷のナウシカでは、映画よりもさらに細かく書き込まれています。

しかし、その全容や細かい様子やコマ以外ではどのような体の構造をしているのかは描かれていません。それらの少ない資料を基に、庵野秀明監督が「巨神兵東京に現る」にて描いた巨神兵は、実に迫力満点で、かつ無慈悲に人々の営みを破壊しつくしていく姿は実に神々しいものでした。そのような庵野秀明監督の巨神兵とおなじくして、シン・ゴジラに登場するゴジラも彼なりのこだわりがその造形に込められています。

ネタバレあらすじでは言及していませんでしたが、シン・ゴジラではゴジラの姿が変化していきます。まずはアクアラインを破壊した第一形態、次に東京蒲田に上陸した第二形態、その上陸中に立ち上がった第三形態、そしてシン・ゴジラの作中で自衛隊と戦った第四形態の四つがあります。これらについて、その形態が変化していくのは、ゴジラが深海から陸上へと環境が変化していくにつれて進化していったと語るレビューがあります。

その通り、ゴジラが海から上がってきた直後の第二形態は、まるで深海魚のラブカのように赤いフリルがついたエラを持っています。そして第三形態に変化するときに、空気中に至ったために不要になったエラ呼吸、エラを輩出することにより肺呼吸へと変化していったような描写があります。ゴジラがどこから来て、どのような環境に適応して言ったのか、その進化をたどることができる造形には、多くのファンが絶賛しました。

そしてシン・ゴジラのなかで一番の活躍を見せた第四形態では、ゴジラは完全な二足歩行を獲得して、これまでのシリーズのなかで一番巨大な身長:118.5メートル、全長:333メートル、体重:9万2千トンとその巨体で我々を圧巻します。その尻尾はこれまでのゴジラシリーズよりもはるかに長大なものになり、その体の表面にはまるで何らかの生物の背骨や歯などが埋め込まれたゴツゴツとした造形になっています。

そんなゴジラの造形について、総監督の庵野秀明からは「完全生物」という指示を受け、地球上の生態系の頂点として造形されたものです。さらにこの注文から、過去のゴジラシリーズに登場したゴジラを参考にして、前田真宏さんが創りあげたものです。造形については、生態系の頂点のため警戒する必要がない」として瞼や耳介がない、捕食して生きるわけでもないために歯の噛み合わせは乱杭歯とされています。

さらに、庵野との打ち合わせの際に「人が入れないようなシルエット」という指示も出されているため、手は異様に細く小さくなっています。小さい目は生き物の中で一番恐い人間の眼を参考にしたほか、皮膚の質感はゴーヤ、頭部はキノコ雲をイメージして造形されています。先述した背骨や歯の造形は不完全な人の歯や肋骨といったパーツが埋め込まれています。

「シン」ゴジラとしてのこだわり

従来のゴジラシリーズを知っている人は、今回のゴジラのなかで一番の大きな変化がなにかわかった人はいるでしょうか?シン・ゴジラでは、ゴジラの手が、これまでのゴジラシリーズのゴジラとは違い、手のひらが上を向いているのです。それはなぜか、それにはまず、ゴジラの動きを演じた人物を紹介しなければなりません。

従来の特撮では、ゴジラのなかに俳優が入ってアクションをしていました。しかし今回のシン・ゴジラでは、従来とは違い、ゴジラのなかには誰も入っていません。モーションアクターの動きを3Dで作り上げたゴジラに合成して、映画のような臨場感のあるゴジラの姿を描き出しているのです。そのため、スーツアクターではなく、モーションアクターが存在します。

シン・ゴジラにてゴジラのモーションアクターをしたのは、狂言方和泉流の能楽師かつ俳優でもある野村萬斎さんです。彼は日本に古来から伝わる伝承や、造形の意味について詳しい知識を持ち合わせていました。そして、シン・ゴジラの「シン」には、新、真、神などの複数の意味が含まれています。そのなかの「神」について、野村萬斎さんは「東洋の龍は玉を上向きに掴んでいる」と指摘したため、そこを参考にデザインされたためです。

また能楽師野村萬斎さんがゴジラを演じるにあたって、「人間くささ」を排除し、神や幽霊など「無機質」な動きを心がけ、モーションキャプチャを収録する際にはゴジラの面を着けて顎を動かす面の使い方を意識したといいます。こうして、あの恐ろしいゴジラの動きと造詣が形作られていったのです。

設定が面白い!

シン・ゴジラのネタバレでも描かれていた通り、シン・ゴジラに登場するゴジラは、過去のゴジラシリーズとは違った設定で描かれていました。過去のゴジラシリーズでは、最初の映画「ゴジラ」にてゴジラが登場して以降、シリーズを通してゴジラの存在が人々に認知され、人々に「ゴジラ」と呼ばれて恐れ、またはしたしまれてきました。さらにはゴジラと同時に現れる巨大な生物を総称して「怪獣」と呼んでいました。

しかしシン・ゴジラのせかいでは、過去にゴジラを含めた「怪獣」がでた歴史がありません。それはネタバレあらすじ紹介のところで、冒頭に政府関係者が、アクアラインが崩壊した原因が巨大な生命体によるものだと考えてもおらず、さらに現実的な、熱噴出孔や他国の原子力潜水艦が侵入したからではないだろうかと予想していました。つまり、いまわれわれが暮らしている日本にゴジラが現れるのと同じ状況なのです。

シン・ゴジラのキャッチコピー「現実対虚構」の通り、現実の日本にゴジラという非現実的な虚構が現れた場合を描いた映画でもあるのです。そのために、シン・ゴジラの劇中世界では「怪獣」という概念や文言が存在せず、日本国政府が初めて「巨大不明生物」出現に直面するという設定になっています。

そのためか、シン・ゴジラをみた人たちのなかには「未知に対して現実が知恵と工夫を凝らして、ゴジラに打ち勝つ様子に胸が熱くなった」といった感想をネット上で書き込む人もいました。また、「これから新たなゴジラシリーズが始まるのではないか」といったコメントもみられました。しかし、シン・ゴジラをつくりあげた総監督の庵野秀明は、これ以降自分はゴジラをする予定はないとコメントしています。

とことん「現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)」

ネタバレあらすじのほかに、感想レビューまとめに何度もでてきたシン・ゴジラのキャッチコピー「現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)」は、シン・ゴジラの魅力を語るうえでは欠かせない言葉となっています。シン・ゴジラをみた多くの人たちも、この言葉を知ったうえで、シン・ゴジラの物語を考察しています。

現実の世界にもしもゴジラが現れたら、もしもゴジラがこのような状態ならば、もしもゴジラがこういった生態だったら世界はどうするか、もしもゴジラを凍結する必要があるのならばどのようにして薬品を特定するか、もしもゴジラに薬品を飲ませる必要があるのならばどのような作戦をたてればいいのかなどなど、ここでは書ききれないほどの「もしも」が重ねられて行きます。

その「もしも」の一つ一つが、現実に対する「虚構」なのだとするシン・ゴジラのファンもいます。ここでは書ききれないほどある「もしも」、そしてシン・ゴジラの最後は虚構を現実が押さえつけ、ゴジラは見事に凍結処理されます。ネタバレあらすじには書ききれませんでしたが、シン・ゴジラのラストのネタバレになるのですが、凍結されたゴジラの肉体は東京に残り続けます。

凍結したゴジラの尻尾の先がクローズアップされ、ネタバレあらすじで触れていた「群体化」かつ「進化」を遂げた新たな「ゴジラ」が尻尾の先からいままさに飛び出そうとしてたことが明かされます。このことに関して映画では言及されていません。まだまだシン・ゴジラのその物語の先にある「もしも」をファンたちが予想させたことで、シン・ゴジラはさらにキャッチコピーを完成させるのだといったコメントも見ることができました。

シン・ゴジラのセリフが早口だった理由とは?

シン・ゴジラのレビューや感想のまとめを紹介してきました。このほかにも様々な感想やレビューがありますが、そのなかでも時折見かけるのが「シン・ゴジラのセリフが早口だった」というものです。「役者の台詞が早口なので一回で聞き取れなかった」「シン・ゴジラを見るの三度目だけれど、そのたびに新たなセリフを聞き取れるようになる」「専門用語も早口だったから意味が分からなかった」といったものまであります。

シン・ゴジラは多くの人々が感想やレビューで書いてある通り、セリフがかなり早口で飛び交います。さらには、日常会話では絶対に使わないであろう自衛隊の作戦指示や、「巨大不明生物特設災害対策本部」「無人在来線爆弾」などなど自衛隊や政府どころか、ゴジラ専門用語までポンポンと飛び出していく始末です。観客たちは、目の前の映像を楽しむと同時に、耳を通して言語中枢までフル活動させなければなりません。

これでは一度目ではセリフの意味がわからなくなるのも道理です。レビューや感想のなかには、一度目の鑑賞でシン・ゴジラの映画のあらすじを把握して、二度目でセリフなど細かいところを保管していき、三度目の鑑賞でシン・ゴジラをやっと楽しめることができたといった、複数回シン・ゴジラをみることをお勧めするレビューもありました。

どうしてほどまでに早口な台詞ばかりを収録したのでしょうか。その答えはシン・ゴジラにて巨災対のスタッフたちを率いた、主人公的な位置づけになるキャラクター「矢口蘭堂(やぐち らんどう)」を演じた俳優の長谷川博己さんについてのインタビューに書いてありました。

まず俳優の長谷川博己さんがキャストとして台本を渡された時にその台本の分厚さに面食らったようです。このとき長谷川博己さんは、「このセリフの量からすると、2時間の上演時間に合わせるためにはそうとう早口で喋れなければならないな」と予想がついていたようです。そしてその予想通り、シン・ゴジラはテンポよく、早口言葉でストーリーが展開していくレビュー通りの映画となりました。

この台本を書いたのは、シン・ゴジラの総監督であり、脚本の他に複数の役割を兼任している庵野秀明監督です。彼は意図的に分厚い台本と多くの台詞を用意したと考えられています。俳優の長谷川博己さんのインタビューでも、台本の読み合わせのときに庵野秀明監督自身が「早口言葉で」と指示をしていたことが書かれています。

シン・ゴジラのキャッチコピーは「現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)」です。レビューや感想にもあったように、ゴジラの都内進入を阻止するための総力作戦「タバ作戦」についてはかなりリアリティがある考察がされ、実際に自衛隊の兵器やその威力についてもリアリティがあると、軍事に詳しいファンが解説したうえで、この作戦を考えたであろう庵野秀明監督を称賛しているレビューもありました。

リアリティを追求する監督の考えをファンが予想したところ、シン・ゴジラのストーリー的にはメインとなる登場人物は過去のゴジラシリーズで活躍していた一般人や子供ではなく、政府関係者や研究者などの一門の界隈の人たちがメインとなります。その人たちが専門用語をゆっくり話していては、リアリティがなくなってしまうから、専門用語も字幕で軽く解説するのみにして、早口言葉で話させたのではないかといった考察があります。

また、俳優の長谷川博己さんが演じた矢口蘭堂は、政府関係者です。シン・ゴジラのキャラクターを演じるうえで、実際に政治家や官僚の会話を録音して俳優に聞かせてもらったようです。そのとき「これは早口のシーンを集めただけなのでは?」と思えるほどに、普段から早口で専門用語を使って会話をしていたようです。そのことも踏まえて早口で専門用語の多い言葉を流暢に使うことにより、さらなるリアリティを追求したのです。

この早口に関して、シン・ゴジラについて言葉が聞き取れなくて楽しめなかったといった感想ネット上で書き込んだ人もいましたが、多くの人が好意的な感想を残しています。何度も劇場に足を運ぶ理由になった、実際に官僚の雰囲気を味わえた、緊迫した空気を味わう演出にもなったと多くの感想がネット上で書き込まれています。

シン・ゴジラの感想レビューまとめ!

シン・ゴジラのネタバレを含めたあらすじまとめを解説してシン・ゴジラの世界観や、どのようなことがおこったのか、レビューなどに罹れている単語の意味がわかるようにしてからレビューや感想のまとめを紹介してきました。多くの人たちがシン・ゴジラを見て、映画のテーマの総まとめともなっている「虚構と現実」を楽しんだのが、レビューや感想のまとめを見て察することができます。

多くの人たちがシン・ゴジラの世界観や、シン・ゴジラに登場する個性豊かなキャラクターを通じて、深く練り込まれた物語を楽しみました。そして、その楽しさを他の人にも味わってもらいたいと考えて、おもしろおかしく、または真面目に、ネット上で感想やレビューを書き込んでいったのです。

今回の記事にあるネタバレをまじえた感想やレビューのまとめを読んでシン・ゴジラについて気になった方は、ぜひシン・ゴジラをごらんください。そして、これまでの人たちと同じように、シン・ゴジラの、自分なりの感想をレビューにしてネット上で発信してみてください。

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