2018年09月06日公開
2018年09月06日更新
バットマンの悪役ペンギンとはどんなキャラ?その魅力や画像を紹介
「バットマン」シリーズで、ジョーカーと並ぶ悪役と称されている悪役ペンギンはどんなキャラクターなのかをまとめていきます。ペンギンは1941年に「バットマン」の原作漫画に登場して以来、永続的な敵キャラクターとなりバットマンを苦しめています。しかし他の敵キャラクターとは何かが決定的に違うとされており、謎の多い人気キャラクターとなっています。今回はペンギンとはどんな人物なのか、その魅力を画像付きで紹介していきます。
目次
バットマンを狙う悪役ペンギン!一体どんなキャラクター?その魅力や画像も紹介
ペンギンは「バットマン」シリーズのドラマや映画、アニメまでほぼすべての作品に登場しており、永続的にバットマンの敵キャラクターとして君臨し続けているため、ジョーカーと並ぶ最も魅力的な悪役の一人となっています。ペンギンは危険な犯罪者であり、ゴッサムシティを手に入れるために邪魔者であるバットマンと戦い続けていますが、今回はそんなペンギンの魅力を画像付きで徹底的に調査し、分かりやすくまとめていきます。
バットマンとは?
「バットマン」とは作家のビル・フィンガーとアーティストのボブ・ケインが作り上げたアメリカンコミックスのヒーローキャラクターです。「バットマン」はそこからドラマや映画、アニメなど様々なジャンルへと派生していき現在まで作品が作り続けられています。「バットマン」の舞台はゴッサムシティという架空の都市であり犯罪が非常に多く、ほとんどの刑事が汚職刑事であるためバットマンは犯罪者を制裁するために活躍します。
出典: https://ciatr.jp
バットマンはスーパーマンやスパイダーマンといった特殊な能力を備えているわけではなくあくまでも普通の人間で、本名はブルース・ウェインという人物です。ブルースはアメリカの億万長者であり、子供の時に犯罪者に両親を殺されているために、10代の頃から多くの大学の専門知識を学び、その後世界中を旅して様々な師のもとで格闘技や忍術などを習い、現在もトレーニングを欠かしていない事で人間の限界の強さを誇っています。
ゴッサムシティでは警察では到底解決できないような事件が起きると、警察署に設置されたサーチライトである「バットシグナル」を照射し、バットマンに助けを求めます。それによりブルースはバットマンとなってゴッサムシティへと降り立ち、己の肉体や数々の武器を駆使し犯罪者と戦います。またバットマンが1人では苦戦するような場面でも、執事であるアルフレッドや相棒のロビンといった信頼できる仲間が助けに来てくれます。
バットマンの悪役ペンギンはどんなキャラクター?
ジョーカーなどと並ぶおなじみの悪役の1人
「バットマン」の悪役であるペンギンは有名な敵キャラクターであるジョーカーと並ぶほどに出演作が多く、また人気のキャラクターです。本名はオズワルド・チェスターフィールド・コブルポットという名前で、太った体系に身長は低く、画像のように鼻が鳥のクチバシのようになっている事が特徴です。この鼻がペンギンというニックネームの由来で、ペンギンは「バットマン」シリーズで服装が変わっても鼻の特徴だけは変わりません。
ペンギンの服装は画像のようにタキシードにシルクハットというフォーマルな恰好をしているため、一見上流階級紳士に見えます。ペンギンはアイスバーグ・ラウンジという一般人の入れない高級レストランを経営していますが、ここは犯罪者たちが集まり情報交換をする場所として使われており、ペンギンの情報源となっています。また敵の情報を仕入れるためにバットマンもたびたびペンギンの店を利用している様子が描かれています。
武器は仕込み傘と手下の鳥
「バットマン」のペンギンは他の敵キャラクター達のように特に腕力が強いという事は無く非力ですが、いつも持ち歩いている傘が強力な武器になっています。画像にあるこの傘はマシンガンが仕込まれており、バットマンにとって脅威になっている事や、屋根の上など高い場所から飛び降りる際にはパラシュートとしても活躍し、万能な性質を持つ傘となっています。また手下のペンギンにロケット弾で武装させ、バットマンに放ちます。
犯罪者となった理由
「バットマン」のペンギンが犯罪者になった理由は「バットマン」の原作漫画や映画シリーズによって違いがあります。ペンギンは子供の時からいじめられており、飼っていた唯一の友達であった鳥をいじめっ子に殺されてしまった事で犯罪者になったというものと、母親が借金を残して死んでしまったために鳥が借金のカタに差し押さえられたために犯罪者になったなど、いずれも鳥に対する思いからという理由になっています。
映画「バットマン リターンズ」では名家であるコブルポット家に生まれたペンギンでしたが、画像のように奇妙で恐ろしい外見だったために下水道に捨てられ、流れ着いた動物園のペンギンに育てられました。成長したペンギンはサーカス団に入り、巧みな話術で仲間を増やしていきますが、親から愛情を受けずに育ったために世の中の善し悪しが分からず、下水道を自分の拠点にして犯罪を繰り返し、バットマンと戦う事になっていきます。
アルフレッドとの関係
2004年から2008年までアメリカで放送されたテレビアニメ「ザ・バットマン」で、ペンギンとアルフレッドとの関係が描かれています。ペンギンは名家であるコブルポット家出身ですが、コブルポット家は没落してしまっており、再建のためにペンギンは犯罪を繰り返しています。バットマンの執事であるアルフレッドの祖父はコブルポット家に仕えていたとされており、ペンギンとアルフレッドも昔から顔見知りのような描写があります。
ペンギンにとって悪は正義!
出典: https://festy.jp
「バットマン」シリーズで悪事を繰り返し続けているペンギンは、犯罪を悪だとは思っておらず、もし自分がマフィアとしてゴッサムシティを統率していなかったら仕事の無いストリートチルドレンがはびこり、餓死する子供たちが大勢いたと語っています。ペンギンがマフィアのボスである事によって仕事の無い子供達に仕事を与え、生活を安定させることが出来ているから、ペンギンは犯罪を繰り返すことは良い事だと信じています。
ペンギンの好きな食べ物は?
ペンギンはコミックス「バットマン」シリーズにて魚が好きなようで、特に焼いたり調理されていない生魚を豪快に一口で丸呑みするなどして食べている描写が多く、主食としているようです。しかしバットマンの幼少期を描いているドラマ「GOTHAM/ゴッサム」では下っ端から登り詰めていく過程で、豪華な食事をとるシーンや、リンゴを食べているシーンなどがあるので、生魚が好きではありますがどんなものでも食べる事が分かります。
女性関係は?
ペンギンは「バットマン」の物語では女性と一度も付き合った事が無いとされており子供もいません。しかしアニメ「バットマン」シリーズで一度、ペンギンは女性に言い寄られ、気分を良くした事で食事やオペラを観に行くなどのデートをしますが、結局女性は恋人の男性と共謀してペンギンの資産を狙っており、それに気付いたペンギンは怒り狂いって二人をつるし上げにした挙句に殺そうとして終わります。
バットマンの悪役なのに人気者?ペンギンの魅力を調査!
ゴッサムの悪党たちに顔が利くビジネスマン
「バットマン」のペンギンは前述の通り、画像にあるアイスバーグ・ラウンジという高級レストランを営んでおりますが、ここにはペンギンの仲間であるゴッサムシティの犯罪者がこぞって集まるため、ゴッサムシティの裏情報がすべて集まります。ペンギンは肉弾戦などの能力は低いですが、この情報こそがペンギンの最大の武器であり魅力で、生来の口の上手さもあって、ペンギンはゴッサムシティのドンの1人にまで上り詰めました。
またペンギンは1992年に公開された映画「バットマン リターンズ」で悪役のボスを務めました。その際に自分の為だけに行動する「トリックスター」の存在であるキャットウーマンを、口の上手さによって仲間に引き入れる事に成功し、画像を見て分かるように協力してバットマンを倒す計画を実行に移します。ペンギンは自分に足りない要素である強い戦闘能力を、力の強い人物を味方に付ける事によって補っている事も魅力の一つです。
杖から繰り出される多彩な武器の数々
「バットマン」のペンギンが普段杖として使っている傘には数々の武器が仕込まれており、基本的には傘をひろげる事によってアンブレラ・マシンガンと化すという事が有名であり魅力的な武器になっています。しかしアメリカで放送されたアニメ作品「ザ・バットマン」では傘を広げるとプロペラのように回り空を飛ぶことができ、また火炎放射器も仕込んでいるため、基本的に肉弾戦のみの戦闘を得意とするバットマンを苦戦させました。
母親を大事に思い続ける優しさも
青年期のジェームズ・ゴードンと少年期のブルース・ウェインを描いているドラマ作品「GOTHAM/ゴッサム」では、まだゴッサムシティでのし上がっていない時期のペンギンもレギュラーキャラクターとして登場しており、ギャング団の下っ端から始まりマフィアのボスとして登り詰めていく様を見る事が出来ます。この作品にはペンギンの母も登場し、ペンギンは母にだけは心を許し、母のために奮闘している姿が魅力の一つです。
またこの「GOTHAM/ゴッサム」でのペンギンはフィッシュ・ムーニーがボスを務めるギャング団の下っ端中の下っ端として登場し、主にフィッシュの傘持ちとして働いています。そのためギャングの他の仲間達からも馬鹿にされており、殴る蹴るなどの暴行を受ける事もしばしばあります。しかしどんなピンチになってもしぶとく生き残り、のちにフィッシュを超える人物となっていきますが、このペンギンの執念はすべて母の為です。
悪の美学の魅力!
バットマンはコウモリの衣装に身を包むことで、ブルース・ウェインからバットマンに変身し、自分の正体を隠しながらゴッサムシティの平和のために戦っています。しかしペンギンはバットマンとは違い、画像にあるように仮面などで素顔を隠す事はしません。この事からペンギンはバットマンに「お前は嫉妬しているんだ。俺は本物のフリークだが、お前はフリークのふりをしているだけに過ぎない」という魅力的な名言を残しました。
バットマンとペンギンは両親からの愛情を受けずに育ってきたという共通点があり、境遇だけは似た者同士ですが、バットマンには執事のアルフレッドがおり、彼が愛情を注いでくれたことでバットマンはペンギンのように悪人にはならずに済み、悪を憎む正義のヒーローとなりました。それに対してペンギンは信頼できる人物が居なかったことで、愛情を受ける事もあげる事もわからなかった事が2人の考え方の違いを生んだとされています。
他の悪人との違いが魅力的!
ペンギンは「バットマン」の他の悪役であるジョーカーやトゥーフェイスのように狂気によって犯罪に手を染めているというわけではなく、正常な判断によってゴッサムのトップに君臨するという夢のために行動しているというところが魅力の一つです。ペンギンと他の悪役とのこの違いによって、ペンギンとバットマンはお互いに戦い合うという関係だけではなくなり、時には情報交換をするといった関係性になっています。
他の「バットマン」の悪役たちは過去のトラウマや因縁から精神的に狂ってしまい、それぞれを表現する分かりやすいアイコンが設定されています。たとえばジョーカーは「混沌」を表わしており、リドラーは「謎」を表わしているなど、それぞれを象徴する分かりやすい言葉がありますが、ペンギンは正常な判断が出来る人間のためこういったアイコンが無く、ファンからは印象が掴みづらいとされています。
しかしそもそもペンギンが狂人ではないと表現されることが多いのは、他の悪人たちのように過去のトラウマから1つの目的のために行動しており目的達成のためなら命も惜しくないというわけでは無く、普通の人間のように俗な欲望(女性・金など)にも関心があり、自分の命を守る行動にも出るという事からです。ペンギンは犯罪を犯し続けているという事からすると他の悪人のように狂人であり、アイコンは「承認」という事が出来ます。
なぜ傘を武器にしているのか?
「バットマン」のペンギンはシリーズを通して傘を武器にしており、画像にあるような仕込まれた武器の数々はバットマンの脅威となっていますが、そもそもなぜペンギンが傘を常に持っているのかには理由があります。ペンギンは子供の時に父親を肺炎で亡くしていますが、この肺炎の原因であるのが雨であるとされ、ペンギンの母親が晴れの日でも雨の日でも関係なく常にペンギンに傘を持たせていた事に由来します。
優しさの裏に暴力的な一面も?
ペンギンはテレビドラマ「GOTHAM/ゴッサム」にて、小心者のために属しているフィッシャーのギャング団の下っ端にも日常的に暴力を振るわれますが、ペンギンがギャングの世界でのし上がっていき、立場的に上になって来ると自分の部下などに今度は自分が暴力を振るうようになっていきます。暴力を振るっているときのペンギンの表情は歓喜に満ちた表情で、暴力に快感を得ている事がうかがえます。
バットマンと戦う姿や私生活に迫る!悪役ペンギンの画像を紹介!
普段はカジノやレストランのオーナー
出典: https://doope.jp
ペンギンはゴッサムシティの頂点に君臨するという目的のための資金調達、そして情報収集のために高級レストランであるアイスバーグ・ラウンジを経営していますが、2015年に発売された「バットマン アーカム・ナイト」では画像のようなカジノも経営しており、いずれもペンギンが犯罪を犯すための拠点となっています。いずれも情報を知るためにバットマンが訪れますがペンギンが情報提供の大元なので悪事を見逃す事も多いです。
鳥たちが大好き
「バットマン」のペンギンは子供の時から画像のように鼻がクチバシのようであるという異様な容姿や、晴れの日でも傘を持っているという風変わりな行動をしていたため、いじめられっ子で友達が一人もいませんでした。そこでペンギンの母親はペンギンに常に鳥を与えた事で、鳥は唯一の友達となりました。「バットマン」の原作によれば、この経験からペンギンは鳥に対する愛情が芽生え、大学に入り鳥類学を学んだとされています。
ペンギンは唯一心を許せる友として現在でも鳥を飼っており、1992年に公開された映画「バットマン リターンズ」では飼っているペンギン(動物)に画像にあるようにロケット弾を背負わせバットマンに立ち向かわせるなど忠実な部下となっています。しかしこのロケット弾はバットマンに跳ね返されペンギンは瀕死の状態になってしまったため、部下たちは全員逃げてしまいますが、ペンギン(動物)だけは最後までペンギンと一緒に居ました。
またバットマンにペンギン(動物)に装備させているロケットの起爆装置を奪われた際には、ペンギン(動物)たちを守るために、画像にあるように傘を振り回して捨て身でバットマンに特攻するという場面がありました。そして起爆装置を取り戻す事に成功し、ペンギン(動物)たちを助けたあとは今度は自分がバットマンに懲らしめられています。このようなシーンからも、ペンギンが鳥をとても大切に思っていることがうかがえます。
小柄な体でもバットマンを追い回す!
「バットマン」のペンギンは身長が158センチという、画像を見て分かるとおりの小柄でありナポレオン・コンプレックスと診断されているため自分の身長を気にして部下などに過剰に偉そうな態度をとっています。しかしこの小柄な体系を活かして、常に持っている傘の柄の部分をジェット噴射させてバットマンを追いかけたり、映画「バットマン リターンズ」では傘を広げてふわふわと飛んで逃げるなどトリッキーな動きを繰り出します。
このようにペンギンは腕力が無い代わりに銃火器やナイフなどの武器を使い、最新鋭の技術を駆使しバットマンと戦います。または自分はバットマンとは戦わずに司令塔となり、大人数の部下や、ハゲワシなどのペットの鳥を戦わせるなど、戦国の武将のような戦術もとります。このように武器をそろえる資金力や、多くの手下を抱えている事がペンギンにとって最大の武器となっており魅力の一つで、バットマンの脅威となっています。
バットマンの悪役ペンギンを演じた歴代俳優を画像と共に紹介!
映画『バットマンリターンズ』のペンギン役はダニー・デヴィート
1992年に公開された映画「バットマン リターンズ」でキャットウーマンと共に悪役であったペンギンを演じたのは俳優のダニー・デヴィートです。アメリカ合衆国出身で1944年11月17日生まれの現在73歳で、俳優になる前はスタイリスト見習いとして働いていましたが1975年公開の映画「カッコーの巣の上で」で映画デビューを果たし以降は数々の映画に出演し代表作にアーノルド・シュワルツネッガー主演の「ジュニア」があります。
1989年に公開された映画である「バットマン」の悪役・ジョーカーを演じたジャック・ニコルソンとは親友で、ダニー・デヴィートを「バットマン リターンズ」の悪役ペンギンに推薦したのはジャック・ニコルソンであったという事です。また私生活では1982年に女優のリー・パールマンと結婚しましたが、2012年に離婚しています。しかし翌年の2013年には復縁し、現在まで関係は良好で続いているという事です。
ドラマ『ゴッサム』のペンギン役はロビン・ロード・テイラー
「バットマン」の前日談を描いており、現在シーズン4まで公開されている海外ドラマ「GOTHAM/ゴッサム」でのペンギンを演じたのは俳優のロビン・ロード・テイラーです。アメリカ合衆国出身で1978年6月4日生まれの現在40歳で、小学生のころからテレビシリーズの「バットマン」を毎日観ていたという事で、ペンギンを演じられている事を誇りに思っているとインタビューで語っています。
ペンギンの役に抜擢されたときは今まで何百回と観たという「バットマン リターンズ」を観返しダニー・デヴィートの演技を勉強し自分の演技に取り入れたという事です。またロビンが俳優として活動を始めた時期から「バットマン」シリーズに出演してみたかったと語っていますが、その時に演じてみたかったキャラクターはジョーカーでした。しかし今はペンギンが一番魅力的なキャラクターになり演じている事が自慢だと語っています。
バットマンの悪役ペンギンは魅力的なキャラクターだった!
「バットマン」で最も偉大な悪役だとされることの多いペンギンというキャラクターについてプロフィールや魅力などを画像付きでまとめてきましたが、悪人として偉大な人物であり、犯罪者という面で天才的な魅力を持っている事で「バットマン」の物語に欠かせない存在だという事が分かります。今回の記事によってペンギンの魅力が伝わり、「バットマン」シリーズをより一層楽しんでいただけたなら幸いです。