バットマンの映画シリーズ一覧!見る順番や最新作までの時系列を解説

バットマンはアメリカだけでなく世界中で知られるシリーズです。アニメやコミックスだけでなく、実写映画だけでも数多く展開しています。それだけに興味を持ってもどの映画から見ればいいのか分かり辛いですよね。この記事ではバットマンの映画シリーズ一覧と、おすすめの見る順番を紹介します。この記事を見ればバットマンを楽しむきっかけになるかと思います。ぜひ最後までご覧ください。

バットマンの映画シリーズ一覧!見る順番や最新作までの時系列を解説のイメージ

目次

  1. バットマンの映画シリーズを一覧で紹介!見る順番や時系列をネタバレ解説!
  2. 映画バットマンを見る前に知っておきたい基本情報!
  3. バットマン旧映画シリーズと時系列を一覧で紹介!
  4. ダークナイト・トリロジーの三部作と時系列を一覧で紹介!
  5. バットマン映画最新シリーズと時系列を一覧で紹介!
  6. バットマンシリーズを見る順番でおすすめは?
  7. バットマン映画シリーズ一覧まとめ!

バットマンの映画シリーズを一覧で紹介!見る順番や時系列をネタバレ解説!

バットマンと言えば、DCコミックスに登場する、いわゆるアメコミに出てくるスーパーヒーローの一人です。犯罪者と戦うクライムファイターとして、アメリカ国内でもスーパーマンと並ぶ人気を誇り、初めて登場して以来映画、コミックス、アニメなど様々なメディアに展開しています。日本でも映画やアニメを通して知られアメコミ好きのみならず、高い知名度を誇るキャラクターです。

しかしバットマンの初出は1939年のこと。今からバットマンシリーズを楽しもうと思っても一覧もなかなかなく何から入ればいいのか分からないですよね。そこでこの記事ではバットマンの映画シリーズに焦点を当て、映画を見る順番やシリーズごとの時系列を一覧で紹介します。一覧を見ればバットマンの映画は押さえることができます。ぜひ最後までご覧ください。

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映画バットマンを見る前に知っておきたい基本情報!

『バットマン』シリーズは実写映画だけでいくつもシリーズがあります。バットマンは1939年に初めて登場して以来時代や作品ごとに微妙に設定が変化してきました。しかしその中には、ほぼ共通して存在している設定もあります。映画のシリーズを見る順番を紹介する前に、『バットマン』シリーズの基礎知識を紹介します。

バットマンシリーズに共通する設定とは?

まずバットマンの正体はブルース・ウェインという大富豪です。ゴッサム・シティ最大の企業である「ウェインエンタープライズ」の筆頭株主を務めています。幼い頃に強盗に両親を殺されたことをきっかけにこの世の悪と戦う決意をします。ウェインは悪を憎み、正義感の熱い誠実な性格をしていますが、普段は軽薄なプレイボーイのふりをしています。

ウェインは悪と戦うために身体を鍛え、武術を学ぶと共に学問を究め、探偵術や犯罪の捜査などを学びました。そしてウェインエンタープライズの資金と、執事であるアルフレッドの技術によってコスチュームや武器を揃えてバットマンになりました。バットマンは犯罪者を許さないゴッサム・シティの正義の味方として自警活動に励んでいます。

バットマンは他のヒーローと異なり、超能力などではなく肉体と技、武器を駆使して戦います。両親を殺されたトラウマから徹底した不殺を貫いています。またバットマンにはロビン、バットガールという相棒がいて、後にヴィランであったキャットウーマンと結婚をします。

またウェインがコウモリを模したスーツを着ている理由は、コウモリがウェインにとって恐怖の象徴であり、犯罪者たちが二度と犯罪行為へ及ばないよう強い恐怖を植え付けるためです。ウェインは子どものころからコウモリに恐怖心を抱いており、コウモリをきっかけに両親を殺されてしまいます。そのことからコウモリはより強い恐怖と悔恨の念のこもったトラウマとしてウェインの精神に刻みつけられているのです。

バットマン旧映画シリーズと時系列を一覧で紹介!

バットマンシリーズが初めて映画になったのは、まだ太平洋戦争中の1943年のことです。当時は現在の映画とはまだ異なる形式でした。また現在の映画形式で撮影された初めての映画版バットマンはDCコミックスの中では歴史的な作品でもあります。ここではバットマンシリーズを初めて映画化したもの、また現在の私たちのバットマン像を確立した初代『バットマン』を含む旧映画シリーズを公開された順番で紹介します。

バットマン(1943年)

バットマンシリーズが最初に映画化したのは1943年のことです。ただし正確には映画ではなく一つの作品を全15回に分けて放映した「連続活劇」と呼ばれるものでした。太平洋戦争中という時勢を反映し、アメリカのエージェントであるバットマンが、日本のエージェントであるドクター・ダカと戦うというストーリーとなっています。

バットマン・アンド・ロビン(1949年)

1943年に放映した『バットマン』が好評だったために作られました。順番としては前作の続編に当たります。こちらも映画ではなく全15回の連続活劇として放映されました。ストーリーはバットマンとロビンが正体不明の敵ウィザードに挑むというものです。

バットマン/オリジナルムービー(1966年)

アメリカのテレビドラマ『怪鳥人間バットマン』の映画版です。バットマンシリーズ、またDCコミックスキャラクターの映画としては初めてとなる長編映画として、歴史的な作品です。テレビドラマシリーズでも監督を務めたレスリー・マーティンソンが映画監督として手がけています。日本でも1991年、『バットマンリターンズ』の放映に合わせてテレビ放送されました。

なお余談ですがこの頃のバットマンは私たちが映画などでよく知るバットマンとはかなりイメージが異なります。コスチュームも1966年に黄色に黒のコウモリのマークは表れますが、一般的に思い浮かべるであろう、真っ黒の姿ではありません。また当時は作風も子供が見るということでギャグも多くコミカルなもので、美術もカラフルなものが多かったそうです。

日本でもWOWOWで『怪鳥人間バットマン』の吹き替え版が放送されたことがあるのですが、バットマン役は田口トモロヲさん、ナレーションを大槻ケンヂさんが演じるなどかなりユーモラスな出来で、「アドリブだらけ」と言われるほど原文を無視した吹き替えをしていました。今日の私たちがバットマンへ抱くダークなイメージは、順番的にこの後の映画一覧によって作られた部分がどうやら大きいようです。

バットマン(1989年)

1989年に放映されたこの映画『バットマン』は世界的にも人気が高く、映画を通してバットマンというキャラクターを世界中に知らしめました。映画監督は『ビートルジュース』で成功したティム・バートンが務め、バットマン役には『ビートルジュース』で主演を務めたマイケル・キートンが抜擢されました。

映画のストーリーは犯罪都市ゴッサム・シティで、犯罪者に制裁を加えるという都市伝説と化した男バットマンと、ゴッサム・シティを支配する“笑う殺人鬼”ジョーカーが対決するというものです。この映画は主人公バットマンはもちろん、ホラーで名を馳せたティム・バートン監督の映画らしい、ゴシック趣味の漂うゴッサム・シティの造形と、敵役ジョーカーが魅力的です。

映画でジョーカーを演じたのはジャック・ニコルソン。『シャイニング』のジャック・トランスや『カッコーの巣の上で』のランドル・パトリック・マクマーフィーなどで、多くの映画でその怪演が光る俳優です。制作費の半分にも及ぶと言われているギャラに見合う迫力の演技で、ジョーカーというキャラクターの魅力を引き立てています。この映画は興行成績も成功を収め、アカデミー美術賞も受賞しており現在も人気の高い作品です。

バットマン・リターンズ(1992年)

『バットマンリターンズ』は好評だった映画『バットマン』の続編です。映画監督は引き続きティム・バートン、バットマン役をマイケル・キートンが務めました。映画のあらすじとしてはゴッサム・シティに暗躍するサーカスギャング団の首魁ペンギンと、ペンギンの協力者シュレックに殺されるも猫の力で蘇ったキャット・ウーマンを倒すべくバットマンが暗躍するというものです。

『バットマンリターンズ』は『バットマン』以上にティム・バートン監督の世界観の色濃く表れる映画でした。当時では珍しいCG効果を使用したことからアカデミー賞メイクアップ賞、視覚効果賞を受賞する一方ヴィランの描写に比重を置くなど暗く、倒錯的な映画の作風は前作以上の人気をもたらすことはありませんでした。興行収入的は想定以上のものではなく、この映画でティム・バートン監督は降板が決まりました。

バットマン・フォーエヴァー(1995年)

『バットマン・フォーエヴァー』ではティム・バートン監督の降板を受け、ジョエル・シュマッカーが後任の映画監督となったほか、スタッフ・キャストが一新されました。特にバットマン役は『トップガン』でアイスマン役を務めたヴァル・キルマーが務めました。しかし前作から映画の設定は引き継ぎ、この『バットマン・フォーエヴァー』は順番としては映画の3作目ということになります。

映画のあらすじは、エドワード・ニグマとトゥーフェイスが手を組んでホログラム装置を量産、ゴッサム・シティの乗っ取りを画策するというもの。前作までの映画のダークな雰囲気に、ファミリー向けの明るく疾走感のあるテイストを加え、ヒット作となりました。トゥーフェイス役にトミー・リー・ジョーンズ、ニグマ役にジム・キャリーを起用するほか二コール・キッドマンやドリュー・バリモアなど豪華なキャストも話題を呼びました。

バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲(1997年)

『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』は前作の映画の好評を受け制作されました。バットマンとロビンがゴッサム・シティを氷漬けにしようと企むMr.フリーズ、ポイズン・アイビー、ベインと戦うというストーリーです。Mr.フリーズにアーノルド・シュワルツェネッガーを起用するなど、キャストは依然として豪華でした。

しかしながら好評だった前作から一転、この映画はゴールデンラズベリー賞の最低作品賞にノミネートされる酷評ぶりでした。玩具チックで仰々しくキャンプな作品の雰囲気、そして映画オリジナルの同性愛的な描写が作品の評価を大きく落としてしまいます。このことから『バットマン』から始まる一連のシリーズは打ち切りが決まり、5作目となる映画『Batman Triumphant』は中止となってしまいます。

ダークナイト・トリロジーの三部作と時系列を一覧で紹介!

『バットマン&ロビン Mr.フリーズ』の後、バットマンの映画シリーズが再開したのは2005年のことでした。『ダークナイト・トリロジー』と銘打たれたこのシリーズは、名前の通り全三部作、映画監督を『メメント』や、後に『インターステラー』、『ダンケルク』を手がけるクリストファー・ノーランが務めました。ここではそんな『ダークナイト・トリロジー』シリーズ全三作を一覧で紹介します。

バットマンビギンズ(2005年)

『バットマンビギンズ』は、ブルース・ウェインが如何にしてバットマンとなったのかを描いた映画です。ブルース・ウェインを演じたのはクリスチャン・ベール。『アメリカン・サイコ』や『ガン・カタ』で注目を集めた俳優です。他にもマイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマンなど豪華なキャストが勢ぞろいしています。

『バットマンビギンズ』はシリアスな作風で好評を博しました。約3億7200万ドルという興行収入は2005年の興行収入で9位にランクインしました。また第78回アカデミー賞撮影賞にノミネートされたほか、サターン賞で作品がファンタジー映画賞を、クリスチャン・ベールが主演男優賞を、クリストファー・ノーラン、デヴィッド・S・ゴイヤーが脚本賞をそれぞれ受賞しています。

この『バットマンビギンズ』の成功によって、ハリウッド映画に過去の作品を撮り直す「リブート」という発想が普及しました。『インクレディブル・ハルク』や『猿の惑星:創世記/ジェネシス』、『ターミネーター:新起動/ジェネシス』など、この後多くの名映画がリブートされ新たなシリーズ展開を見せるようになりました。

ダークナイト(2008年)

『ダークナイト』は『ダークナイト・トリロジー』の二作目として、前作の映画『バットマンビギンズ』以上の成功を収めました。特に注目を集めたのは旧作シリーズの映画『バットマン』以来の登場となったヴィラン、ジョーカーの演技です。

ジョーカーを演じたのは、当時若手俳優として注目され始めていたヒース・レジャーです。最初にジョーカーを演じたジャック・ニコルソンの怪演にも勝るとも劣らない迫真の演技で、魅力と狂気あふれるヴィラン・ジョーカーを演じきりました。映画『ダークナイト』はこのヒースの演技もあってアカデミー賞の助演男優賞、音響編集賞をはじめに、数々の賞を受賞しています。

しかし『ダークナイト』が公開される前にヒース・レジャーは28歳と言う若さで亡くなってしまいます。死因は薬の併用摂取による急性薬物中毒でした。アカデミー賞助演男優賞の授賞式にはヒースの両親と姉が出席しました。死後にヒースの日記がドキュメンタリー番組で一覧で公開された際には、ジョーカーを演じるための熱心な役作りも明らかとなりました。

ダークナイト・ライジング(2012年)

『ダークナイト・ライジング』は映画『ダークナイト・トリロジー』シリーズを締めくくる作品です。前作から8年経ち、ゴッサム・シティの組織犯罪はほぼ根絶され、ブルース・ウェインもバットマンとしての活躍を引退していましたが、キャットウーマンの暗躍により復帰するというあらすじです。旧作シリーズ『バットマン・リターンズ』以来の登場となるキャットウーマン役をアン・ハサウェイが務めたことが話題となりました。

打ち切りに終わった旧映画シリーズと違い、この『ダークナイト・ライジング』は三部作の最後らしく、バットマンというシリーズに一応の決着をつけた映画です。『ダークナイト』のジョーカーを名乗る犯人によって北米の上映日に銃の乱射事件が発生し、関連イベントが中止になるなど興行収入は危ぶまれましたが、全世界での興行収入が前作を超える10億8000万ドルに及ぶなど大成功に終わりました。

バットマン映画最新シリーズと時系列を一覧で紹介!

『ダークナイト・トリロジー』の後、バットマン映画の舞台はDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)へ移ります。DCEUとはDCコミックスに登場するキャラクターを主人公とする、実写化のスーパーヒーロー映画が共有する同一の世界観および映画シリーズのことです。DCEUはDCコミックスとワーナー・ブラザーズによるクロスオーバー企画で、多くの映画作品が企画されています。

DCEUシリーズの映画ではバットマンのほかにもスーパーマンやワンダーウーマン、サイボーグ、ジョーカーなど、DCコミックスの人気ヒーロー、人気ヴィランが登場しており、調べると多くの映画作品が制作されていると一覧で分かります。ここではこのDCEU作品の中からバットマンの登場する映画シリーズについて一覧で紹介します。

バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)

バットマンがDCEUに初登場した映画作品は、DCEUシリーズでは2作品目となる『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』です。この映画は2013年に公開されたDECUシリーズ第1作『マン・オブ・スティール』の続編に当たる作品になります。映画監督は第1作から引き続きザック・スナイダーが務め、バットマンは役者でありながらアカデミー脚本賞を受賞したこともあるベン・アフレックが演じました。

この映画ではタイトル通り、DCコミックスを代表するヒーローであるスーパーマンとバットマンが対立します。前作でスーパーマンはヴィランであるゾッド将軍から地球を救うのですが、その際の戦いの余波で地球も少なからず被害に遭いました。そのためスーパーマンを「異星人」として追放しようと言う世論が高まりました。

そしてその影響はブルース・ウェイン(バットマン)も例外ではありません。スーパーマンの市街戦の折、ウェインは自身の保有するビルを破壊され、社員を殺害されてしまいます。そのためウェインはスーパーマンの力を危惧するようになりました。「宇宙人vs地球人」という構図で、スーパーマンとバットマンは対立します。しかし両者の共通の敵であるドゥームズデイを通じて和解し、2人は協力して立ち向かいます。

この映画は興行収入が世界で8.7億ドル、日本でも18.6億円にも達する大成功を収めました。ただし神と人、悪魔を交え、哲学的なテーマを感じさせるストーリーは複雑で、必ずしも好評価というわけではありません。また劇中ではしばしば夢や幻想といったシーンが挿入され、シーンとシーンの合間が分かりにくいなど、演出面にも一定の難があります。しかしバットマンらしい、DCコミックスらしいダークな魅力のある映画です。

ジャスティスリーグ1(2017年)

続いてバットマンが登場する映画はDCEUシリーズの順番では第5作目にあたる『ジャスティスリーグ1』です。公開時のタイトルはナンバリングのない『ジャスティスリーグ』でしたが、後に紹介する『ジャスティスリーグ2』が上映予定のため『ジャスティスリーグ1』とここでは称しています。

この作品は前作のドゥームズデイから数か月後の物語です。バットマンの元にスーパーマンやワンダーウーマンやアクアマン、サイボーグなどDCコミックスを代表するヒーローが集結し、共に地球の脅威へ立ち向かいます。このようにこの作品はマーベルシリーズの『アベンジャーズ』のように、DCEUシリーズの中でも特にクロスオーバーの色が強いものとなっています。

『ジャスティスリーグ1』は本来2007年に始まった企画でした。しかし脚本家組合のストライキや『ダークナイト・トリロジー』の成功もあって、制作が大きくずれ込んだ結果、2017年の公開となりました。延期の影響でDCEUシリーズの世界観を組み込むほか、監督も前作のザック・スナイダー監督が途中で降板し『アベンジャーズ』の監督を務めたジョス・ウェドンが追加撮影分を撮影しました。

ジャスティスリーグ2(2019年予定)

2014年10月に、ワーナーブラザーズは『ジャスティスリーグ』を前後編の2つに分け、前編を『ジャスティスリーグ1』として2017年11月17日に、後編を『ジャスティスリーグ2』として2019年6月14日に公開予定だと発表しています。しかし2016年6月には単独で完結すると、一転して発表されました。しかし『ジャスティスリーグ1』のラストは新たなヴィランが登場する、続編を匂わせるものでした。

ただ『ジャスティスリーグ2』が2019年に公開されるかは不透明です。同じDCEUシリーズでバットマンの単独作品である『ザ・バットマン』のほか、『アクアマン』や『フラッシュ』など同じシリーズの撮影も控えており予定は未定の状態です。監督を務めるザック・スナイダーも『ジャスティスリーグ2』が延期されるに伴い、別の次回作の制作も発表しています。

ザ・バットマン(2019年予定)

DCEUシリーズでは初のバットマンの単独作品『ザ・バットマン』が2018年公開予定でしたが現在では延期しており、まだ作品の一覧にはありません。同名のバットマンのアニメシリーズとは無関係の作品です。この作品はバットマン役を務めるベン・アフレックが監督、脚本も兼ねる予定でしたが、ベンは監督を降板してしまいます。監督の後任は『猿の惑星:聖戦記』の監督を務めたマット・リーヴスに決まりました。

ベン・アフレックは監督を降りると共にバットマン役も降りるかと思われましたが本人はそれを否定しています。しかしワーナーブラザーズ社側がベン以外の俳優を起用するという噂もあり、続報が待たれています。肝心のストーリーですが、2018年5月ごろにマット・リーヴス監督が全3幕のうち第1幕の脚本を提出し、内容は若いブルース・ウェインを描くものだと言われています。

スーサイド・スクワッド(2016)

『スーサイド・スクワッド』はDCEUシリーズの第3作に当たる映画です。デッドショットやハーレイ・クイン、ジョーカーといったDCコミックスに登場するヴィランを主役に据えています。この映画は正確にはバットマンの出演作品の一覧に入るものではありません。バットマンはメインキャラではありませんが、メインキャラと同じ刑務所や精神病院にいたことがあるキャラクターとして、作中に登場しています。

バットマンシリーズを見る順番でおすすめは?

『バットマン』シリーズの実写映画は大きく「旧映画シリーズ」、「ダークナイト・トリロジー」、最新の「DCEUシリーズ」に分けられます。この中で映画ではなく連続活劇であった1943年版『バットマン』と1949年に放映された『バットマン・アンド・ロビン』、および『怪鳥人間バットマン』の劇場版である『バットマン/オリジナルムービー』は除いて考えます。映像も手に入りにくく、ストーリーも独立しているためです。

最初に見るのはダークナイト・トリロジー

バットマンに興味を持ったけど見る順番が分からないという人にはまず最初に『ダークナイト・トリロジー』3部作を見ることをおすすめします。この3部作はバットマンというヒーローが生まれ、そして去っていくまでの過程を描いた唯一のシリーズです。また『ダークナイト・トリロジー』は原作コミックスをベースにした作品であるため、コミックスへの誘導にもなります。

映画のシリーズによっては作中の時間軸が必ずしも公開の順番に即していないものもありますが、『ダークナイト・トリロジー』は基本的に『バットマンビギンズ』から順番に見れば大丈夫です。『バットマンビギンズ』と『ダークナイト』は前後しても構いませんが、『ダークナイト・ライジング』は前作2つの集大成なので必ず最後に見るようにしてください。

旧映画シリーズは2番目

『バットマン』シリーズとしては最も古い旧映画シリーズですが、見る順番は『ダークナイト・トリロジー』の次がいいでしょう。『ダークナイト・トリロジー』でバットマンのことを知ったら、次はティム・バートン版『バットマン』で個性豊かなヴィランを通してバットマンの世界観を楽しむことができます。

ただしティム・バートン版のバットマンでは映画は陰鬱で、かつヴィランの描写に力を入れ過ぎて肝心のバットマンのヒーローとしての顔が薄くなっている部分があります。その反省も踏まえた『バットマン・フォーエヴァー』以後のジョエル・シュマッカー版ではティム・バートン版の雰囲気に派手さ、大仰さを加えたファミリー向きの演出がなされています。

またティム・バートン版でヴィランにスポットを当てたのと同様に、ジョエル・シュマッカー版ではヒーローとしてのバットマンがよく描かれます。バットマンは人々にヒーローとして認知されているほか、ロビンやバットガールなどの仲間も登場します。ジョエル・シュマッカー版は途中で打ち切りに遭うなど評価は高くないですが、ヒーローとしてのバットマンを見たい人にはおすすめの作品です。

DCEUシリーズは慣れたあとに

『ダークナイト・トリロジー』でバットマンを知るきっかけをつかみ、旧映画シリーズでバットマンの世界観を深く味わったら、最新のDCEUシリーズを楽しむ番です。DCEUシリーズでバットマンはそれまでにない試練に直面します。『バットマンvsスーパーマン』ではスーパーマンと対峙して自らの正義を試され、『ジャスティスリーグ』ではヒーローとして表立って活躍することはなく、ヒーローのスカウトとして裏方に回ります。

DCEUでのバットマンはヒーローとして成熟し、他のヒーローをまとめる指導者としての側面が表れます。DCEU版単体で見るよりは『ダークナイト・トリロジー』、旧映画シリーズと順番で見たほうが、世界観はそれぞれ異なりますが、その成熟度合いに説得力が生まれるのではないでしょうか。また『スーサイド・スクワッド』では登場シーンこそ少ないですが、ヴィランから見たバットマンという貴重な描写を楽しむこともできます。

DCEUシリーズは現在未完のシリーズであり、今後の展開を楽しむことができるシリーズでもあります。バットマンが関わるであろうものだけでもマット・リーヴス監督によるバットマン単独の映画『ザ・バットマン』に、『ジャスティスリーグ1』の続編である『ジャスティスリーグ2』を挙げられます。また他にも展開次第ではバットマンの出番は増えると思われます。今後の展開に期待しましょう。

おまけ:レゴバットマン ザ・ムービー

実写映画ではなくアニメ映画だということで今回の一覧には加えませんが、DCEUシリーズまで見た人には『レゴバットマン ザ・ムービー』をおすすめします。この映画はレゴブロックを使って造形したキャラクターを中心に展開する子ども向けの作品です。主人公のバットマンはナルシストで自己中心的、しかし友達が欲しくてたまらないというキャラクターとして作中で描かれています。

しかしこの映画をただの子ども向けで片付けることはできません。DCEU作品をギャグに使うなど、映画の中で過去のバットマン作品を知っているとより楽しめる要素が含まれています。内容もバットマン作品として遜色のない出来であり、バットマンシリーズの締めとしては素晴らしい映画であると言えます。

結局は好きな順番で見るのが一番?

ここまでは『バットマン』シリーズを見る順番について一覧で紹介してきました。しかし気をつけて欲しいのは今回紹介しているのは、あくまでもおすすめだということです。『バットマン』の映画はどの作品も単独で見て楽しめる水準に仕上がっていますし、そもそも『バットマン』の入口は実写映画だけに限りません。映画、アニメ、コミックス、興味を持った順番に見ていくのが、本当は一番いいのかもしれません。

【ワーナー公式】キャラクター|バットマン|トップ

バットマン映画シリーズ一覧まとめ!

この記事では『バットマン』の実写映画のシリーズについて、旧映画シリーズ、『ダークナイト・トリロジー』、最新のDCEUシリーズをそれぞれ一覧という形式で紹介しました。また『バットマン』シリーズに興味を持った人が映画を見る順番として、『ダークナイト・トリロジー』、旧映画シリーズ、最新のDCEUシリーズの順がおすすめであるとも紹介しました。

『バットマン』シリーズは1939年に初登場して以来、映画、アニメ、コミックスと幅広い分野で展開してきました。入口が広いぶん、どこから入ればいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。この記事を読んで、『バットマン』を楽しむきっかけになればいいと思います。今回紹介したのは実写映画の一覧ですが、映画をきっかけに他の分野に手を伸ばして、ぜひより深いバットマンワールドを楽しんでください。

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