インターステラーをネタバレ解説・考察!ラストの結末や疑問まで紹介

『インターステラー』のラストまでのあらすじのネタバレ解説と考察を紹介しています。『インターステラー』はクリストファー・ノーラン監督が手掛けた本格SF映画です。難解なSF設定が多く盛り込まれていますが、SFが苦手な人でも楽しめるよう、ラストシーンは家族の愛情が感じられる感動作とも言われています。この記事ではそんな『インターステラー』のラストまで詳しくあらすじをネタバレ解説し、感想やネタバレ考察までまとめました。

インターステラーをネタバレ解説・考察!ラストの結末や疑問まで紹介のイメージ

目次

  1. インターステラーをネタバレ解説!ラストも考察!
  2. インターステラーとは?
  3. インターステラーのあらすじをネタバレ解説!
  4. インターステラーのラストをネタバレ解説!
  5. インターステラーの疑問をネタバレ考察!
  6. インターステラーを見た人の感想を紹介!
  7. インターステラーのネタバレ解説・考察まとめ!

インターステラーをネタバレ解説!ラストも考察!

映画『インターステラー』をあらすじを詳しくネタバレ解説し、ラストの考察も紹介します。『インターステラー』は鬼才と呼ばれるクリストファー・ノーラン監督の超大作SF映画です。スケールの大きな設定や、ブラックホールやワームホールを映像化したことが大変注目を集めました。しかし、一方で難解な映画としても有名です。この記事ではそんな『インターステラー』をネタバレ解説し、ラストの考察もまとめました。

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インターステラーとは?

まずは『インターステラー』についての概要を簡単に紹介します。公開年や監督などの基本映画情報を紹介や、監督であるクリストファー・ノーランの他の映画作品の紹介、そして映画の主要かキャストを簡単にまとめました。

公開年や監督などの基本映画情報を紹介

『インターステラー』は2014年11月7日にアメリカで公開されました。日本での公開は2014年11月22日です。監督であるクリストファー・ノーランは2008年の『ダークナイト』や、2010年の『インセプション』で日本でも人気です。物理学者であるキップ・ソーンが科学的な設定面での制作協力し、難解な宇宙の現象を映像化したことが大変注目されました。キップ・ソーンは2017年にノーベル物理学賞を受賞しています。

クリストファー・ノーランとは?

『インターステラー』の監督であるクリストファー・ノーランは1970年7月30日にイギリスで生まれました。2000年の映画『メメント』のユニークな構成が注目され、名前を知られるようになりました。2005年からは『バットマン』シリーズを制作し、2008年の『ダークナイト』は映画ファンから絶賛されるヒット映画となりました。2010年の『インセプション』で描かれた映像世界も高い評価を受けています。

インターステラーの主要キャストを簡単に紹介

『インターステラー』の主人公はジョセフ・クーパーです。ジョセフ・クーパーのキャストを務めたのはマシュー・マコノヒーです。マシュー・マコノヒーの代表作には2013年の『ダラス・バイヤーズクラブ』などがあります。『ダラス・バイヤーズクラブ』でマシュー・マコノヒーはアカデミー賞主演男優賞を獲得しました。『インターステラー』日本語吹き替え版のキャストを務めたのは小原雅人です。

『インターステラー』のアメリア・ブランドのキャストを務めたのはアン・ハサウェイです。アン・ハサウェイの代表作には2012年のミュージカル映画『レ・ミゼラブル』などがあります。『レ・ミゼラブル』でアン・ハサウェイはアカデミー賞助演女優賞を獲得しました。近年の出演作には2018年の『オーシャンズ8』などがあります。『インターステラー』日本語吹き替え版のキャストを務めたのは園崎未恵です。

『インターステラー』のマーフは、幼少期、成人後、老年期、それぞれにキャストがいます。幼少期はマッケンジー・フォイです。『トワイライト・サーガ』シリーズに出演。成人後はジェシカ・チャステイン(画像)です。『ゼロ・ダーク・サーティ』などに出演。老年期はエレン・バースティンです。1974年の『アリスの恋』ではアカデミー主演女優賞を獲得しています。諸星すみれ、岡寛恵、沢田敏子がそれぞれ吹き替え担当です。

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インターステラーのあらすじをネタバレ解説!

『インターステラー』のネタバレあらすじを解説していきます。『インターステラー』は上映時間169分という大作です。SF的設定が多く盛り込まれている作品であるため、わかりにくいとよく言われています。映画のあらすじは「人類が移住する星を探しに行った主人公が、様々な困難の末、ラストは親子の再会を果たす」というものです。SF映画に、家族の愛情といったヒューマニズムが取り込まれていると言われています。

『インターステラー』のSF設定を詳しく理解することは難しいですが、家族の愛の物語として見ても楽しめるあらすじと言われています。ラストシーンに感動したという感想も多くありました。長い作品なので、ますはラスト前までのあらすじを紹介します。その後ラストを紹介しているので、ラストのあらすじだけ知りたいという人は次の大見出しを確認してください。

主人公は元宇宙飛行士

近未来の地球。元空軍パイロットのジョセフ・クーパーは軍を引退後、家族と共にトウモロコシ農場を経営して暮らしていました。しかし、地球には砂嵐が舞い、植物の栽培は困難な状況です。日常生活でも、マスクをしたり、皿やコップを逆さにして食事の準備をしなければ、砂埃まみれになってしまうという有様。地球は人類が住むには困難な場所になっていました。

農夫として暮らしながらも、ジョセフは空軍時代に体験した墜落事故の夢にうなされる日々を過ごしていました。娘のマーフはそんな父を心配しています。ふたりは仲良く暮らしていましたが、物が勝手に動くポルターガイストの様な現象を日常的に体験していました。マーフはそれを幽霊の仕業だと考えますが、ジョセフは幽霊なんていない、と否定します。科学に興味を示すマーフ、ジョセフはしっかり勉強する様に言いました。

トムとマーフ、息子二人を車に乗せて出かけたジョセフは、車のタイヤがパンクして修理します。その時、上空をドローンが飛んで行きました。ドローンに太陽電池が使われています。ジョセフは急いで車を発進させました。車は農場を突っ切ってドローンを追います。その間ジョセフはドローンの信号を解析してコントロールを奪いました。ドローンを着陸させると、パーツを再利用するためにジョセフは回収します。

学校の面談

学校についたジョセフは子供たちと別れて教師との面談をします。息子のトムは悪くない成績でした。ジョセフはトムを大学に進学させたいと考えていましたが、教師は「トムは農夫になるといい」と大学進学に反対します。食糧難の時代にエンジニアは必要なく、農夫になる方がトムの成績を考えても良いと言いますが、ジョセフは納得できません。一方、マーフの教師からは、マーフが騒ぎを起こしたと報告がありました。

マーフはアポロ計画による月面着陸に関する情報が記載された本を、クラスメイトに見せていました。ジョセフは娘が宇宙に関心を持つことを誇りに思いますが、教師からは「アポロ計画は捏造だ」と言われます。マーフはアポロ計画の真偽を巡ってケンカ騒ぎを起こしたのです。家庭での指導を要求されるジョセフでしたが、教師を相手に悪態をつきます。その結果、マーフは停学処分になりました。

面談を終えたジョセフは、停学処分になったことをマーフに告げて驚かれます。そこへ、「コンバインが壊れた」と連絡を受けて点検に向かいます。コンバインの異常の原因はよくわかりません。しかし、家の本棚がひとりでに落ちる現象も起こっていました。マーフはモールス信号ではないかと考えていますが、ジョセフはまともに取り合いません。

ジョセフは面談で失敗したことを父に指摘され、エンジニアを必要としない時代を嘆きます。そんなジョセフは、争いだらけの時代に比べれば今の時代も悪くないとたしなめられました。後日、草野球を観戦している最中、ジョセフはトムに農夫になるか尋ねました。ジョセフは農夫になることはいいことだ、とトムに言います。野球の試合は、大きな砂嵐の発生により、中断されました。

砂が示す座標

酷い砂嵐の中、ジョセフは車を運転して家に戻ります。そこでマーフが二階の窓が閉まっていないことに気付いて二階に上がります。ジョセフがあとを追うと、大量の砂埃が部屋に吹き荒れていました。ジョセフが窓を閉じると、砂は部屋の床に規則正しく落ちていき、何かを示しました。幽霊だ、というマーフですが、砂が何かのメッセージがあることはジョセフにもわかりました。

砂のメッセージを解読したジョセフは、「幽霊ではなく重力だ」とマーフに告げます。モールス信号ではなくバイナリであると気づいたジョセフは、メッセージが座標を示していると理解します。ジョセフは単身、座標の場所へ向かいました。しかし、マーフもこっそり車に乗り込んでいたため、ジョセフは仕方なくマーフも連れて行きます。

人類移住計画

座標の場所にたどり着くと、そこには人気が感じられない施設がありました。閉鎖されたフェンスを無理やり開こうとすると、突然強い光に照らされ、ジョセフは銃口を向けられます。気絶させられたジョセフは、マーフと共に施設内へ連行されました。目を覚ましたジョセフは、「どのようにして施設を見つけたのか」と尋問されます。ジョセフを尋問しているのはターズというロボットでした。

ジョセフがターズに悪態を付いていると、ブランド博士という女性が現れます。ブランド博士に案内されたジョセフはマーフと引き合わされ、同時に旧知のブランド教授と再会しました。施設のスタッフが集まる場で、ジョセフは施設を見つけた経緯を話すように言われます。しかし、ジョセフは施設の人間を警戒し、安全が保証されるまでは何も話さないと言いました。そんなジョセフに施設がNASAであることが明かされます。

NASAはジョセフの昔の職場であり、一旦は取り潰された機関でした。しかし、秘密裏にNASAは再建されていました。ジョセフは食糧難に苦しむ人類を救う計画があるのかと、心を躍らせますが、ブランド教授は「地球から脱出する」と告げました。そして、最後の宇宙開発計画である『ラザロ計画』のパイロットとしてジョセフをスカウトします。ジョセフのパイロット経験が買われたのです。

ラザロ計画の概要

ラザロ計画は、土星の近くに発現したワームホールを使って、人類の新天地を探す壮大な計画でした。それはNASAの人間が「彼ら」と呼ぶ何者かの意志によってもたらされた人類が生き延びるための最後の手段です。すでに12機の探査船が先行して飛び立っていました。そしてすでに、人類の生存に適する星が見つかった、という連絡が来ていました。しかし、何年かかるかわからない計画でした。

ラザロ計画にはプランAとプランBがあります。プランAが成功すれば宇宙ステーションを作って人類を移住させます。プランAの成功には、重力をコントロールするための公式を解く必要がありました。公式はブランド教授が解くことを約束します。もし間に合わない場合は、人工培養した人類を生き延びさせるプランBです。プランBは地球に住む人類を見捨てることを意味していました。

ジョセフは一旦家に帰りますが、すでに計画への参加を決めています。マーフは自分を置いて宇宙に行ってしまうジョセフに対して怒ります。マーフは本棚からのメッセージを解読した結果「STAY」と意味だといい、ジョセフに残るように言いました。ジョセフはマーフに時計を渡し、必ず帰ると約束しますがマーフには納得してもらえませんでした。ジョセフはマーフと喧嘩別れになったことを悔やみながらNASAへ行きます。

インターステラーへの旅

ジョセフは、ブランド教授の娘であるアメリアや、ロボットのターズらと共に宇宙へ旅立ちます。宇宙船エンデュランスを発進させたジョセフたちは、土星まで2年旅になります。ジョセフはメッセージを残してコールドスリープに入ります。ブランド教授はジョセフのメッセージを直接届けるためにクーパー家を訪ねました。マーフは機嫌を損ねますが、ブランド教授はマーフの才能を評価しています。

土星に近づき、目を覚ましたジョセフはトムと父からのメッセージを受け取りますが、マーフの姿はありません。ジョセフたちはワームホールへと突入します。ワームホールの中でアメリアは『彼ら』と接触し、感激します。ワームホールを抜けると、先行していた科学者たちとの通信が復活しました。ジョセフたちから最も近いのはミラー博士の星です。しかし、近くにガルガンチュアというブラックホールがあることが懸念されます。

他にも時間の流れの違いという問題がありました。ミラーの星での1時間は地球の7年に相当します。ジョセフはミラーの星に行くのは諦めると言います。星に行っても、地球に帰る頃には人類は滅亡してしまうからです。しかし、プランBのためには調査が必要だと言われます。ジョセフは短時間だけ惑星に降り立つ計画を立て、賛同を得ます。同僚のロマリーはステーションに残り、2、3年待つことになります。

惑星の重力圏に突入したジョセフたちは、海を見ます。海面に着陸すると早速探索を始めます。しかし、そこで見つけたのは信号を送っている残骸だけでした。データを回収しようとするアメリアでしたが、そこに大きな波が発生し、危険な状態になります。ロボットのケースがアメリアを救出しますが、同行していたドイル博士が波に攫われて犠牲となりました。

時間のずれ

ジョセフ、アメリア、ケースはなんとか生き延びますが、当初の予定よりも大幅に時間がかかっていました。ふたりは口論となり、ジョセフは時間を気にします。ブラックホールで過去に戻るとかできないのか、というジョセフに対して、アメリアは「次元を超えられるのは重力だけ」と言いました。ジョセフは「彼ら」は未来から重力を使ってメッセージを送っているのかと気付きます。

再び波に飲まれそうになったジョセフは急いでシャトルを発進させ、エンデュランスに戻りました。エンデュランスでジョセフたちの帰りを待っていたロマリーは老いていました。23年の時が流れていたのです。ジョセフはショックを受けながらも、23年分の家族からのメッセージを確認します。ジョセフはトムからのメッセージを再生しながら涙を流します。

トムは彼女を作ります。子供も生まれました。しかし、次のメッセージではジョセフの孫は亡くなっていました。トムは返事がないのでジョセフのことを諦めると言ってメッセージを終えました。次に、再生されたのは成長したマーフの姿でした。マーフはジョセフが旅立った時と同じ年齢になっていました。マーフが成長してもジョセフへの愛情と憤りを抱いていました。

ジョセフへのメッセージを録り終えたマーフの後ろには、車椅子に乗ったブランド教授がいます。マーフはブランド教授の下で重力の研究に携わっていました。一方、ジョセフたちは次に進む星を決める必要がありました。マンの星かエドマンズの星のいずれかです。しかし、ジョセフはエドマンズの星を推すアメリアが、エドマンズの恋人であることを気にしていました。恋愛関係を指摘されたアメリアは、ロマリーにも正直に話します。

アメリアは正直な気持ちに従いたいといい、愛は観察可能な力だと言います。愛に意味があると言い、高い次元に繋がる意味があると自論を展開しました。「愛は私たちにも感知でき、時間も空間も越えることができる、だから愛の未知の力を信じてもいいと思う」そのようにアメリアは言います。エドマンズに会いたいと告白したアメリアですが、ジョセフは「それは間違いだ」と言い、マン博士の星に行くことを決めました。

ブランド教授の死

老いたブランド教授は病院のベッドにいました。マーフが見舞いに訪れると、ブランド教授は涙ながらに自分がついた嘘を告白します。実はプランAは実現不可能でした。ブランド教授はそのことを知った上でジョセフを宇宙に行かせました。それだけ告白するとブランド教授は息を引き取ります。マーフは計画の真実を知って激しく動揺しました。アメリアに詰問するメッセージを送りますが、ジョセフたちはマンの星に降りていました。

マン博士のいる星は氷に覆われていました。マン博士のキャンプに訪れたジョセフたちは、コールドスリープ状態のマン博士を目覚めさせます。マン博士は人類が共生可能な星だと言いました。そこへマーフからのメッセージが転送されてきます。プランAが実行不可能なことを知らなかったアメリアは動揺しました。しかしマン博士はブランド教授の真の狙いはプランBであることを知っていました。

ブランド教授は何十年も前に方程式を解いていました。しかし、ブラックホール内の情報がなければプランAは実行できません。ブラックホール内の情報を取得するのは人類には不可能なことでした。マーフもそのことに気付きましたが、パニックを恐れて公表はしません。しかし、マーフは幼少の頃から感じていた幽霊の気配に何か希望があると言います。

マン博士の裏切り

ジョセフは地球に戻ることを決めて準備をします。そんなジョセフをマン博士は連れ出しました。キャンプから離れるとマン博士はジョセフに、この星は人類が住めるような場所ではないことを見せます。そしてジョセフに襲いかかりました。マン博士は自分の星に希望がないことを知り、孤独な死を迎えるはずでしたが、孤独に耐え切れず、嘘の情報を送っていたのでした。

マン博士に襲撃を受けたジョセフは危険な状態に陥ります。しかし、アメリアに連絡して窮地を救われました。一方、マン博士のデータを解析したロミリーのいたキャンプでは爆発が起こります。ロミリーは死亡します。マン博士は宇宙船を奪い、エンデュランスに向かいます。ジョセフとアメリアがマン博士を追いかけます。マン博士は無理やりドッキングしてハッチを開けます。
 

ジョセフとアメリアの説得も虚しく、マン博士はハッチを開けた減圧によって命を失います。同時に、エンデュランスの一角が破損しました。エンデュランスを追ったジョセフは、難しいドッキングを成功させてエンデュランスに帰還しました。生還を喜ぶジョセフとアメリアでしたが、ガルガンチュアに引き寄せられていました。

インターステラーのラストをネタバレ解説!

『インターステラー』のラストをネタバレです。ラザロ計画の真相を知らされたジョセフは地球に帰ることを決めます。しかし、普通に帰るだけの燃料がありません。ロミニーの言葉から、ブラックホールを利用してマーフの元へ戻ろうと考えたジョセフは、アメリアに内緒で地球への帰還作戦を実行します。感動的と言われるラストを紹介します。

ブラックホールの中へ

ジョセフはアメリアと共に重力ターンを使って抜け出すと言いますが、運行中にジョセフは自身が乗っている宇宙船をエンデュランスから切り離します。エンデュランスとアメリアは救われますが、ジョセフはブラックホールに飲み込まれていきます。そして、ジョセフは異次元の世界にたどり着きました。そこで、ジョセフは幼い頃のマーフの姿を目撃します。

ジョセフがいる世界は過去や未来と繋がっています。ジョセフはマーフに「STAY」というメッセージを送りました。マーフが感じていた幽霊の正体はジョセフだったのです。一方、大人になったマーフも子供の頃に過ごした自室でジョセフの気配を感じ取ります。ジョセフは宇宙へ旅立つ自分を引き止められず、悲観しました。そこへターズの声が響きます。ターズは5次元の世界で「彼ら」に助けられたと言いました。

ターズは量子データを取得したと言います。あとは、データを送る方法が問題でした。ジョセフは「過去は変えられない」というターズの言葉をヒントに、未来を変えるマーフのために自分たちが異次元空間に来たのだと気付きます。ア「愛は時間と空間を越える」というアメリアの言葉にヒントを得たジョセフは、マーフに渡した腕時計を使ってデータを届けます。

マーフは腕時計に送られたモールス信号に気付き、重力の問題を解決します。ジョセフがいる異次元の世界は形を変え、ジョセフはワームホールに飲み込まれました。そこには、アメリアの姿があり、ジョセフはアメリアに触れます。そして意識を失いました。

インターステラーのラスト

ジョセフが目を覚ますと病院にいました。そこはクーパー・ステーションと名付けられた宇宙ステーションです。マーフの功績を称えての名前でした。ジョセフは職員に案内されてジョセフの功績を称え、実家に似せて作られた記念館を訪れました。そこで壊れたターズと再会します。ターズを修理して会話ができるようにしました。

その後、ジョセフは老いたマーフと再会します。年老いたマーフは歩くことも困難な状態でしたが、病室には彼女の子供や孫たちが大勢いました。ジョセフはマーフの手を取り、久しぶりの再会を喜びました。ジョセフはマーフと一緒にいると言いましたが、マーフは「親が子供の死を看取るのは悲しすぎる」と断ります。そして、アメリアを探しに行くように言いました。

「アメリアは遠い宇宙でみんなが来るのを待っている」というマーフの言葉を聞き、ジョセフはターズと一緒に宇宙船に乗り込みました。ラストシーン、アメリアはエドマンズの墓を作り、どこかの惑星で待っています。そこは人類の適した環境の惑星でした。

インターステラーの疑問をネタバレ考察!

『インターステラー』の疑問に対するネタバレ考察をまとめています。『インターステラー』にはSF映画などにもよく持ち込まれる科学的な設定が多く盛り込まれています。普段からSF作品に親しんでいる人からも難解と言われるくらいです。『インターステラー』のセリフでもそれぞれの設定について説明のセリフはありますが、前提となる知識がないと理解が難しいと言われます。

『インターステラー』の各設定の詳しいネタバレ解説や考察には高度な専門知識が必要になってきますが、この項目では、よく挙げられる疑問点を簡単にネタバレ解説し、映画のシーンのネタバレと合わせて考察をまとめました。

ブラックホールに落ちて助かるのか?

『インターステラー』では主人公のジョセフがラストにブラックホールへ落ちていきました。しかし、一般的には、ブラックホールに落ちた場合、素粒子レベルまで分解されると考えられているようです。ただし、ブラックホールにもいくつか種類があると考えられており、その中にはブラックホールからエネルギーを取り出す方法も考えられています。

『インターステラー』ではロミリー博士から理論を聞いたジョセフが、ブラックホールを利用して地球に帰ることを思いつくシーンがあります。アメリアに言えば止められると思っていたので、ジョセフは計画を実行することを黙っていました。『インターステラー』では、ブラックホールに落ちたジョセフは4次元超立方体テサラクトの空間という所に辿り着いた、と表現されています。

クーパーが辿り着いた空間とは?

ジョセフが辿り着いた空間は前項で述べたように、4次元超立方体テサラクトの空間です。4次元超立方体テサラクトの空間は科学の世界で用いられる概念です。ブラックホールの中を見たことがある人はいないので、『インターステラー』で描かれた映像はあくまでイメージですが、時間と空間を超えて3次元世界を認識できる場所のようです。

空間の中から幼い日のマーフを見つけたジョセフですが、三次元の存在であるジョセフは時間を超えて声を届けたり、身体を移動させることができません。しかし、アメリアが言っていたように、重力は時間と空間を超越します。ジョセフは重力の影響を受ける「本」や「砂」、そして「時計」を使って過去のマーフにメッセージを送っていました。マーフがそれに気づけたのは「愛」も時間や空間も超えるから、と表現されていました。

インターステラーを見た人の感想を紹介!

『インターステラー』を見た人の感想を紹介します。『インターステラー』へ寄せられている感想には「難しい」と言ったものや、「スケールの大きさ」についての感想が多くありました。ただし、全ては理解できなくても感動したという好意的な感想が多くあります。傑作SFと言われる『インターステラー』の感想を簡単にまとめました。

内容が難しい

『インターステラー』を見た人の感想には「内容が難しい」という感想が多くあります。前述のように、『インターステラー』には多くの科学的設定が盛り込まれています。重力場、ウラシマ効果、特異点などに加え、映画公開時の最新の研究が盛り込まれました。この為、映画の設定をしっかりと把握するのであれば高度な専門知識が必要になり、一般向けではないと言われます。

ただし、その一方、SF的設定への理解が及ばなくても、家族のドラマは楽しめる、泣ける映画とも評されています。映画のラストでは主人公のジョセフが異次元空間から抜け出して地球へ帰還しますが、SF的な設定がわからなくても、ラストシーンでの親子の再会は感動的だという声がありました。難解な設定ではあるものの、共感を得やすい家族愛が描かれていることから、好意的な感想が多く寄せられています。

壮大なスケール

『インターステラー』を見た人の感想には「壮大なスケール」を映像化したことへの驚きの声があります。『インターステラー』は物理学者を制作陣に加えて、最新の研究を本格的に映像化する試みがされました。

ワームホール内部や、ブラックホールの中の世界、ラストの超次元空間、といった映像表現はアカデミー賞で視覚効果賞を受賞するほどです。単なる宇宙の広大さ以上のモノを描いた点への感想が多くありました。

インターステラーのネタバレ解説・考察まとめ!

『インターステラー』のネタバレ解説と考察をまとめて紹介しました。『インターステラー』はハードなSF映画でありながら、独特な映像表現と誰もが共感できる家族のドラマとしても楽しめる点が高い評価を得た映画でした。ラストシーンへ至る要素は、伏線としてセリフや映像の中に隠されています。気になる人はじっくりと『インターステラー』をご覧ください。

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