ナラタージュのベッドシーンがすごい！有村架純と嵐・松本潤の濡れ場演技

今回ネタバレするのは映画「ナラタージュ」です。話題となったのは有村架純と松本潤の濡れ場です。2人の肌が触れ合う瞬間や抱きしめている姿を見ると切なくなります。2人が一緒になれるのは、2人の別れの時です。一生に一度の恋と言われるのには訳がありました。ここから先はネタバレになるので、映画をまだ見てない方は先に見てみてください。

2人の濡れ場、ベッドシーンは映画の後半にあります。お互いの気持ちを知り、葉山が妻のもとに戻るという別れが来ると知ったうえで体を重ねる葉山と泉。どうしようもない切なく甘い大人の恋が描かれていて、心が押しつぶされそうになります。それでも2人はひとときの幸せをかみしめます。

また、有村架純は坂口健太郎との絡みのシーンもあります。恋人になる小野と泉ですが、泉の心の中にはずっと葉山がいます。消そうと思っても消えない気持ち。一度は小野を本気で好きになろうと努力しますが、それでも残っている葉山の存在。小野は本気で泉が好きなのにいつも泉の心には葉山がいる。大事に思っているからこその嫉妬。どうにもならない気持ちに振り回される2人がとても切ないです。

有村架純演じる工藤泉は映画業界で働いていて、夜遅くまで残業の日々が続いています。地元の友達からは働きすぎだとあきれられるほどです。残業中、外はいつしか大雨になっていました。外に出向いていた後輩社員がずぶぬれで帰ってきたので泉はタオルを渡します。泉は雨が降るとふと過去の出来事を思い出すようになっていました。

泉は外の雨を見ながら泉はそっと、もう動かないアンティークの懐中時計を取り出します。雨とこの懐中時計は泉の「壊れるほどの恋」を思い出させるものでした。それはかつて心から愛した高校時代の教師、そして泉の所属した演劇部の顧問の葉山貴司（松本潤）から贈られたものでした。

高校時代の泉は事情により親友がいなくなってからいじめにあっていました。居場所がなくなっていた時に体育の授業を見学していたら他の女子生徒からプールに飛び込むように言われ、制服のままプールに飛び込みます。それを見た教師が厳しく怒りますが、この状況を偶然通りかかって見た葉山はその教師に抗議します。

葉山の誘いで演劇部に入った泉。そこで過ごしていくうちに、やっと自分の居場所を得られたような気持になります。そして葉山の存在も自分の中でどんどん大きくなっていくのでした。一方で、葉山の中でも泉の存在は大きくなっていきます。それから、泉は何かと悩みがあると葉山のいる社会科準備室に行きました。次第に葉山のもとに行くのが昼休みの日課になっていきます。

葉山は実は既婚者です。心のどこかで妻を想い続け、席は抜かずに帰りを待っていました。しかし、泉との出会いから心が揺れ動き、泉の純粋さに依存していきます。卒業の日、互いへの想いから葉山と泉は唇を重ねるのでした。泉は「一生に一度の恋」として葉山への想いを抱えたまま卒業していきました。

高校卒業から2年、大学2年生となった泉の心の中には葉山が居続けています。そんなある日、泉の元に葉山から連絡が入ります。2人にとっては2年ぶりの会話で、緊張しつつも嬉しい泉。葉山からの話は「演劇部の卒業公演を手伝ってくれないか」というものでした。今の演劇部員は3人しかいなくてまともに1つの演目もできない状態でした。

そこで、泉と同級生だった山田志緒と黒川博文のカップルと黒川の友人で演劇経験のある小野玲二が加わって卒業公演は何とか形になっていきます。再会した葉山と泉は週1の演劇の練習を重ねるうちに心が動き出します。一方でOB組と小野は、4人で過ごす時間も増えて仲が深まり、小野が泉に惹かれていきます。

小野は泉のことが好きでした。ある日、泉は小野と一緒に演劇を観に行き、帰りに泉を家に呼び、泉のために作った靴を履かせ、抱きしめて告白します。返事は「ごめんなさい」泉の中にはまだ葉山がいて小野を想うことができませんでした。

ある雨の夜、葉山から泉に電話がかかります。駆け付けた泉、そこには深酒をして動けなくなっていた葉山がいました。葉山を家まで送り、一瞬近くなる2人の距離、しかし泉は葉山の嘘を知ってしまいます。葉山の妻は心を病み、妻の両親に求められて別々に暮らしていること、そして席を抜かずに妻の帰りを待っていることを。葉山は混乱する泉をきつく抱きしめますが泉の心には大きな穴が空いたようでした。

本公演が終わっても泉は葉山に距離を感じたままでした。心揺れる泉を見て小野は突然実家に誘います。思わぬやさしさに心が温まる泉。そんな泉は小野に想いを告げます。葉山の存在を振り切るために。最初はうまくいっていた2人ですが、泉の行動の合間に見え隠れする葉山の存在に小野は嫉妬を覚えるようになります。それでも葉山の存在を少しでも消して小野に接しようとします。

小野の不安な気持ちはどんどん募っていきます。ある日、泉が小野の家で寝ていたら、葉山から泉に電話がかかってきます。話の内容は大したことありませんでしたが、小野は嫉妬で狂いそうになり、精神的に不安定な状態になっていきます。泉の携帯の履歴を見たり、急に不安になって謝ったり、無理やり体を要求したり、泉はただ耐えるだけでした。

小野との道を歩もうとしていた矢先、突然の悲しい知らせが届きます。公演の練習のころから悩みがあるように感じていた女子部員の自殺騒動が起きてしまいます。そして、緊急搬送先で葉山と出会う泉たち。教え子の自殺騒動で明らかに動揺している葉山を見て泉の心が揺れます。

自殺をはかった少女、柚子は自分の気持ちや抱えていたものを手紙に書いて黒川に渡していました。集中治療室の前で手紙を柚子の母親に渡して読ませました。柚子の母は声を上げて泣きました。深夜、病院を出るときに泉が見た葉山の後ろ姿は、とてもさみしそうで泉は葉山に助けを求められている気持ちになります。

自分の中の葉山の大きさを実感した泉は、1度は小野と共に病院を去りますが、葉山への想いを忘れられず、小野に謝りながら別れを告げます。小野は泉にプレゼントした靴を脱がせ、泉ははだしのまま葉山のもとへ走ります。病院の前にいる葉山の前に駆け付ける泉、2人は強く抱きしめ合いました。そして、葉山は転勤して妻の元に向かうという決断をします。

葉山は妻が放火事件を起こしてしまったのは自分が原因だと後悔しています。気力を失った中、泉が葉山を必要としてくれたから気力を取り戻していました。しかしそれは泉に逃げていただけで恋ではなかったと告げます。泉はこれが別れだと理解したうえで「最後にもう一度、先生の家に言っていいですか？」と言います。

事実を受け入れたうえで改めて葉山への愛を告げ、葉山も泉のことを愛していると答えます。別れを決め、そのうえでお互いの愛を確かめ合った2人は結ばれます。最後に葉山は泉にあるものを贈ります。それがあのアンティークの懐中時計でした。泉はそれを受け取り、2人は別れます。

結局、残業で会社に残り続けた泉。そのまま寝てしまい、起きたときには泣いていました。外の強い雨はいつしかやみ、夜が明け始めます。後輩の宮沢が会社に出社し、懐中時計を手にして「刻印がある」と泉に言いました。そこには翻訳すると「幸せになってほしい」という刻印がありました。

映画「ナラタージュ」の主人公は透明感があり純粋無垢なイメージで人気の有村架純。教師である葉山を不器用にまっすぐに愛する女子大生・工藤泉の役を演じました。葉山とのベッドシーンは愛し合う2人の別れの時を意味し、やり場のない気持ちを有村架純が演じ切ります。清純は女優の印象が強い有村架純な濡れ場には注目が集まりました。

ナラタージュでの泉の役は、いじめられ自殺まで考えていましたが、葉山との出会いで変わります。しかし、どんどん惹かれていく葉山の気持ちが読めず、悩み、途中で坂口健太郎演じる小野と付き合います。しかし、葉山への気持ちが残ったままでうまくいくはずもなく、小野を怒らせてしまいます。小野を変えてしまったのもまた泉です。最終的には葉山とたった一回愛し合います。そして葉山は奥さんのもとへ向かいます。

「ナラタージュ」で社会科の教師、演劇部の顧問の葉山貴司を演じたのは松本潤。妻との問題を抱えつつも生徒である泉（有村架純）に特別な感情を抱いてしまいます。有村架純とはドラマ「失恋ショコラティエ」で共演をしていましたが、その時は兄妹役。今回は愛し合う関係の2人で、ベッドシーンなどの濡れ場もあるので大人の恋の魅力を見ることができます。

ナラタージュでの葉山先生は、不思議で、理解できない人。色んな感情を持っていて、最後までみても、もやもやします。さんざん泉を振り回して、最後には泉のことを愛しながらも奥さんのもとへ向かうのは、一つの決断をしたからでしょう。

「ナラタージュ」で泉（有村架純）と恋人になる小野玲二を演じたのは坂口健太郎。靴職人を目指す大学生です。泉と付き合うことは叶いますが、葉山に対する想いを知り嫉妬に悩まされます。有村架純とはドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」で共演をしています。

ナラタージュでの小野は一番感情がストレートに伝わってくる役です。好きだから尽くしたい、でも泉にも好きな人がいるから諦める。それでも優しくしたいから付き合う。しかし泉の気持ちは自分に向かない。努力はしてくれてるけど結局一番は葉山。不安から来る束縛など。感情があらわで素直なことが分かります。泉との濡れ場にも注目です。

「ナラタージュ」で泉と同級生の演劇部OBの黒川博文を演じたのは古舘佑太郎です。同じ大学の小野を母校の卒業公演に誘うなど、キーパーソンであるともいえます。有村架純とは朝ドラ「ひよっこ」で共演しています。「ひよっこ」ではヤスハル役でお茶の間の人気を得ました。

「ナラタージュ」で泉と高校の同級生、大学では心理学を学ぶ女子大生、山田志緒を演じたのは大西礼芳。泉と葉山のことはとっくに気づいていて、小野と交際するときも相談相手となっていた役です。大西礼芳は朝ドラ「花子とアン」「べっぴんさん」やNHK大河ドラマ「花燃ゆ」「真田丸」に出演するなど実力派の女優です。

「ナラタージュ」で演劇部のヒロイン塚本柚子を演じたのは神岡実希。同じ演劇部の新堂に想いを寄せていましたが伝えることはできず、ある事件に巻き込まれてしまい、そのことから心を病み、新堂に手紙を残し自殺をはかります。神岡実希は2000年生まれでドラマ「先に生まれただけの僕」に出演しました。

ナラタージュでの柚子は後半でかなりのキーパーソン。葉山、泉、小野の恋愛は非現実的ですが柚子の場合はどこにでもありそうな普通の恋愛。しかしレイプにあい、誰にも言えない不安を抱えることになります。そんな柚子に気づかず、明るく接してくる新堂ですが、好きだからこそ言えない。柚子もまた葛藤と戦っていました。

「ナラタージュ」で先生と間違われる演劇部のムードメーカー金田伊織を演じたのは駒木根隆介です。彼は36歳にして高校生の役を演じます。主な出演作は「SRサイタマノラッパー」「アフロ田中」があり、他には舞台に多数出演しています。

「ナラタージュ」で演劇部のまとめ役、新堂慶を演じたのは金子大地です。柚子とは親しい関係でしたが彼女に対する好意はないため異変に気づけません。そのことを後悔し、罪悪感から大学進学後ほどなくして行方をくらまします。金子大地はアミューズ所属でドラマ「明日の約束」に出演しました。

「ナラタージュ」で葉山先生の嫁、葉山美雪を演じたのは市川実日子です。えいがのなかではヒステリックな一面を見せます。葉山先生との間である事件を起こし、両親と一緒に暮らすことになります。葉山先生と離婚はしていません。市川実日子はドラマ「アンナチュラル」に出演していました。

今回の役では葉山先生と関係がうまくいかずに精神的に病んでしまうシーンが見所です。精神的に不安定な状態に気づかない葉山先生のせいで事態はエスカレートし、美雪は自宅に放火するという事件を起こしてしまいます。最終的には葉山先生が美雪のもとへ戻ってくるのですが視聴者としては後味が悪い印象です。

「ナラタージュ」で現代シーンに出てくる泉の会社の後輩、宮沢慶太を演じたのは瀬戸康史です。映画の最初と最後の現代シーンにのみ出てくるキャラクターです。瀬戸康史はさまざまなドラマに出演していますが料理番組の「グレーテルのかまど」の印象が強い人も多いのではないでしょうか。

原作では肉感的に描写されたベッドシーンの濡れ場も印象的で、愛していれば触れ合いたいという性愛が伝わってきます。しかし、それを演じるのは有村架純と松本潤。2人のファンはベッドシーンの濡れ場がどこまで表現されているのか気になることでしょう。

原作小説は心が痛く胸が苦しい、けれど多くの人にある一生に一度の恋を見事に描かれています。葉山先生はズルいと思った読者も多いのですが、それでも先生に惹かれてしまう泉に共感してしまう方が多いのも原作の特徴です。一般的に論理的な男性よりも感情に溺れやすい多くの女性に共感を得ています。

ネタバレにはなりますが問題の濡れ場を紹介します。有村架純の最初の濡れ場は坂口健太郎との絡みです。有村架純が仰向けに寝ころがっているところに、坂口健太郎が覆いかぶさるようにキスをします。キャミソールをまくり上げられ、下着があらわになります。吐息を漏らすように喘ぐなど、グッとくる濡れ場です。

さらに、坂口健太郎の家で料理をする有村架純の後ろからワンピースをまくり上げ、ベッドに押し倒すシーンもあります。受け入れている有村架純の表情は最高の濡れ場と言っていいでしょう。

最後の濡れ場、松本潤とのベッドシーンでは、松本潤に抱きかかえられた有村架純の背中が丸見えです。お尻が見えそうなくらいのところまで露出をしています。何度も深いキスをし、松本潤は有村架純の両腿に顔を埋めます。有村架純の喘ぎ声がなんとも言えないくらいエロく可愛らしいシーンです。

原作者の島本理生は「この小説はどんな物語なのか、と考えたときに、一つ、過去がすごく重要なポイントになっているなと思った。主人公は今を生きているけれど、同時に、過ぎた過去をいつも現在に重ねているところがある。そのときにちょうど映画用語でナラタージュという言葉を見つけて、これにしようと決めた」と語っています。

ナラタージュとは、映画などで語りや回想で過去を再現する手法を指す用語のことです。ナレーション（真野語りの筋を語ること）とモンタージュ（色々な写真の断片を組み合わせひとつの場面に構成すること）を組み合わせて作られた用語です。

「ナラタージュ」では愛してはいけない人を愛してしまった、絶対に叶わない恋とその行方、原作を知っているからこそ物足りなさはあるものの、映画としての良さも光っていた。「ちゃんと思い出にできたよ」なんて泣いてしまうにきまっている。儚くて淡い恋の行方を目撃してほしい。

ナラタージュは空気感がとてもいい、でもちょっと長すぎて途中眠くなった。自分がさみしいとき、悲しいときだけすり寄ってこようとする男の揺れ。ズルいよね、でも拒否できないよね、だって好きなんだもん。限られた時間でも、想いがつながったのは事実。

「ナラタージュ」で葉山先生とは対照的にかなり嫉妬心むき出しで子どもに思えた坂口健太郎演じる小野。しかし、あれがきっと正常な反応。そんな小野が結局泉に振られてしまうのは納得できない方もいるでしょう。一途にまっすぐに泉を想う小野の姿はとてもかっこいいです。

「ナラタージュ」では雨の日になると葉山先生のことを思い出してしまう泉の気持ちが女子の心をグッとつかんだのでしょう。雨の日に見ることで切なさがさらに増します。

葉山先生もやはり雨だと泉を思い出すのでしょう。こんなに思い合う2人が結ばれなかったのは本当に残念。複雑な気持ちが残り続けます。だからこそこの「ナラタージュ」は読者の心に残るのだと思います。

映画「ナラタージュ」の主題歌はRADWIMPSの野田洋次郎が作詞作曲を手掛けた「ナラタージュ」です。歌は当時17歳の女子高生シンガーソングライターadieu（アデュー）が歌っています。行定勲監督と製作陣が「時を止める歌声」をコンセプトに探し求めて出会ったとのことです。

ミュージックビデオでは行定監督自身がメガフォンをとり、8月の早朝に標高1,670mの長野県・霧ケ峰高原で撮影を行いました。映画の中でヒロイン泉の心情を印象的に表現している「雨」がミュージックビデオでも演出として採用されているほか、自然の霧が一面に漂った瞬間もまた、曇った心の中を表しているようで切なくなります。

今回は映画「ナラタージュ」のネタバレをしていきました。「ナラタージュ」では有村架純と松本潤が決して許されない、一生に一度の恋に引き寄せられていく様子が描かれています。松本潤は今までにない控えめな役を、有村架純は今までにない濡れ場を演じています。2人の演技に引き込まれることでしょう。ぜひご覧ください。