ナラタージュの感想まとめ!映画のあらすじや有村架純の演技などネタバレ解説

皆さんは、映画「ナラタージュ」をご存知でしょうか?人気恋愛小説が、松本潤と有村架純のダブルキャストによって映画化されたラブストーリーです。そんな、「ナラタージュ」を観た人たちからは、さまざまな感想が出ています。これから「ナラタージュ」を観ようと思っている人も多いのではないでしょうか。この記事では、映画「ナラタージュ」のあらすじや結末、感想などについてを皆さんにご紹介していきます。

ナラタージュの感想まとめ!映画のあらすじや有村架純の演技などネタバレ解説のイメージ

目次

  1. ナラタージュの感想を紹介!映画のあらすじやキャストなどもネタバレ!
  2. ナラタージュのあらすじをネタバレ!
  3. ナラタージュのラストが切なすぎると話題に!
  4. ナラタージュを見た人の感想や評価を紹介!
  5. ナラタージュのキャストが豪華すぎると話題に!
  6. ナラタージュを見た人の疑問をネタバレ解説!
  7. ナラタージュの感想は見る人によって賛否両論!あなたの目で確かめてみよう!

ナラタージュの感想を紹介!映画のあらすじやキャストなどもネタバレ!

2017年10月に公開された「映画・ナラタージュ」は島本理生の書き下ろした小説が原作になっています。失恋ショコラティエで兄妹役を演じた有村架純と松本潤の二人が、「ナラタージュ」で教師と生徒役で初めてのキャラクターに挑んでいて、2006年の恋愛小説の中で1位になった作品を行定勲監督が映画化した禁断のラブストーリーです。

「ナラタージュ」の原作は東京となっていますが、映画の撮影は富山県でされました。泉と葉山が別れるラストシーンは、万葉線・中伏木(なかふしき)駅で、小野と泉がデートする富岩運河環水公園(とみいわうんがかんすいこうえん)などあらすじだけでは感じることが出来ない富山県の美しい景色を映像で観てみて下さい。

映画「ナラタージュ」は現在、過去の大学時代、過去の高校時代と三つの時間から出来ているストーリーです。高校時代に先生を好きになったヒロイン・工藤泉が、その思いを持ったまま大学生になりある出来事がきっかけで、先生と再開した二人は恋愛関係になります。禁断の恋をしてしまった二人の行方を見守って下さい。

ナラタージュのあらすじをネタバレ!

ナラタージュあらすじ・泉の回想

社会人になった工藤泉(有村架純)は映画業界で働きながら忙しい日々を送っていました。ある日、大雨の中を後輩・宮沢慶太(瀬戸康史)が外出先から帰って来ます。泉は外の雨を見ながら動いていない懐中時計を取り出します。その懐中時計に宮沢は興味を持ちますが。雨と懐中時計は泉にとって大切な恋の思い出でした。ここまでのあらすじはストーリーの冒頭で、この後は泉の回想から始まります。

ナラタージュあらすじ・あの人からの連絡

大学生の工藤泉は高校時代に想いを寄せていた教師・葉山貴司(松本潤)を忘れることが出来ません。ある日、葉山から泉に連絡が入ります。それは、泉が高校の時活動していた演劇部を手伝って欲しいとのことでした。

演劇部員が少なく卒業公演が難しいという状態で泉の同級生、山田志緒(大西礼芳・おおにし あやか・泉の親友)、黒川博文(古館佑太朗・志緒の恋人)、小野玲二(坂口健太郎・黒川の友人)の協力で卒業公演の準備をしていきます。
 

ナラタージュあらすじ・忘れることができなかった人との再会

予想してなかった再会で、泉は忘れようとしていた葉山への想いが蘇ってしまいます。現役演劇部員・塚本柚子(神岡実希)、金田伊織(駒木根隆介)、新藤慶(金子大地)と練習を重ねていくうちに二人の心が動き始めていき、そんな中で小野は泉に惹かれていきますが...。時が経ってから再開した二人と泉に想いを寄せる小野。それぞれの想いはこの先どうなっていくのか。

卒業公演が終わり小野は泉を実家に誘います。そこで泉に自分の気持ちを打ち明け、葉山の存在を切る為に泉は小野の気持ちを受け入れます。しかし、泉の行動に見え隠れする葉山の存在に小野は嫉妬を覚え始めて。

嫉妬から小野は泉に束縛しようとしたり、謝ったり不安定な状態になってしまいます。そんなある日の夜、泉は知らない男に付けられ小野に電話しますが、来てもらえず、葉山の家に行きました。泣きながら話す泉を葉山は優しく向かい入れます。自分いるより小野いた方が泉は幸せになれるからと実を引いた葉山ですが、それはおたがいの心のすれ違いでした。葉山への想いを断ち切れない泉は小野に別れを告げます。

ナラタージュあらすじ・高校時代

高校時代の泉は自分の居場所を探すために、演劇部の顧問・葉山から誘われ演劇部に入ります。そこで泉は教師である葉山の存在が自分の中で大きくなっていき、葉山も泉の純粋さに惹かれていきます。葉山には、美雪(市川実日子・いちかわみかこ)という妻がいますが、姑と上手にいかず精神的に追い詰められある事件を起こし実家に帰っていました。

既婚者である葉山は妻と泉の間で心が揺れ動きながら、泉の純粋な心に依存されていってしまうのですが...。妻とは離婚したという葉山の言葉を信じ先生の力になりたいと思った泉は、葉山への想いを抱えて卒業しました。高校時代のあらすじは短いものの、泉が卒業前に葉山先生は泉に自分の過去を話します。有村架純は20代で高校生の役を演じています。映画を観るとその姿は可愛く幼さがまだ残っています。

ナラタージュのラストが切なすぎると話題に!

ナラタージュラスト・突然の悲しい報せ

小野の気持ちを受け入れて道を歩もうとしていた泉に、女子演劇部員が救急搬送されたという報せが入ります。病院に駆け付けた泉達は動揺している葉山と出会い、自分の中の葉山の存在が大きいことに泉は気付き心が揺れます。小野は病院から半ば強引に泉を引っ張り帰ろうとします。泉が振り返った瞬間、葉山の目は何かを物語っていることに気付き、小野に別れ告げ葉山の元へ戻ります。

女子部員を助けてあげられなかったと自分を責め、本当はそばにいてほしかったという葉山に泉は愛を確信しました。しばらくして葉山は大腸炎で入院します。その連絡が泉に入り急いで病院に向かうと、君しか連絡できる人がいなかったと言われ看病しながら二人で穏やかな日々を過ごします。

あらすじに出てくる女子演劇部員は塚本柚子で、彼女はある事件が発端になって行方不明になりますが、一旦はみんなの所へ帰ってくるものの、後に歩道橋から飛び降りてしまいます。

ナラタージュラスト・二人の決断

退院後葉山は転勤して妻の所へいくと泉に告げます。葉山は妻と離婚しておらず、妻に負い目をずっと感じていました。それを知っていた泉は一緒に入れる最後の時間と感じ別れることを決意し、二人はお互いの愛を確かめ合います。

自分にできることは他にないのかと葉山は泉に問いかけます。私を壊して帰ることの出来ない所へ捨てていってと言った泉に、僕にはできないと答える葉山。ならばもう二度と私の前に姿を見せないでと言う泉。大人の事情に巻き込みたくない葉山の優しさはまだ若い泉には届きません。

翌朝、葉山が最後に泉に送ったもの。それは...父の形見である大切な懐中時計でした。葉山は泉を駅のホームまで見送りに行きます。別れ際に手を出す泉に葉山は微動だせず電車は走り出します。泉は抑えきれない寂しさから隣の駅で降り、元の駅に引き返すと、そこにはまだ葉山の姿がホームに残っていました。手を振り合った二人、そして葉山はゆっくりと階段に向かって歩き出していきます。

葉山を求めていた泉の想いは思い出へと変わって懐中時計が動き始めます。葉山に全てを捧げた泉の愛は確かなもので、大切な人からのプレゼントは泉の心そのものだったのではないでしょうか。

「ナラタージュ」は葉山先生と泉(高校時代)、小野と泉、葉山と泉(大学時代)のあらすじに分けることも出来ます。高校時代は葉山先生は泉を気になる生徒とした感情で、小野と泉は出会いから別れまで、大学時代は二人とも心で求め合うけど擦れ違ってしまうというように分けるとストーリーが分かりやすくなります。

ナラタージュを見た人の感想や評価を紹介!

ストーリーの感想

行定勲監督の映像の切り方に好感が持てて、切なさが漂う作品です。感情を押し殺した有村架純の演技も良く心理描写で進んでいくストーリーは、リアリティを感じます。泉と葉山は愛というよりお互い生きるすべの様な二人だったのではないでしょうか。

「ナラタージュ」は映画の雰囲気とストレートに人を魅せてくるところが情熱的で人間らしく、泉に対して愛情と嫉妬をストレートに出す小野に共感が持てます。人間臭さのある作品で、行定勲監督と松本潤、有村架純など出演者の熱さを感じます。

雨の日に廊下ですれ違う泉と葉山。これが二人の最初の出会いです。泉役の有村架純は孤独感を感じている表情が光っていて、小野役の坂口健太郎が泉と葉山の関係を疑って嫉妬心を出す演技は素晴らしいです。

夜の室内、雨の降る車の中、作品の雰囲気を決定づける必要な要素が素晴らしく行定勲監督らしい映画です。好きな作家の作品ではありますが、誰も彼もが身勝手に見えて共感はできなかったです。

葉山の存在が大きくて常にあるけど掴めなくて儚い。深い人生には色々なものがあって考えさせられ、思いにふける心地良さがあります。ラストシーンの爽快感は不思議で、余韻が残ります。

一つ一つ丁寧に撮っている感じが行定勲監督ならではで、どうにもならないくらい好きなのに先生は何もしてくれない。その雰囲気がもどかしい。静かな映画でいろんな感情が混じり合っています。

恋愛映画にある音楽もハッピーエンドもなく、雨と日常に寄り添う音、懐かしい景色。その世界でリアルに生きている人の恋。出演者達の演技が素晴らしく恋愛映画で心揺さぶられることはなかったのですがもう一度観たい映画です。

ラストシーンの感想

原作よりも人が人らしく描かれている「ナラタージュ」。物語に自然に入り込むことが出来て、細かい設定も原作のままと違和感なく観ることができます。映画ラストの懐中時計が動き出すところは感動します。

許されないそして結ばれることのない二人の恋。行定勲監督の独特な描写と出演者達の演技に感動します。ずっと自分のことを愛してくれていた葉山先生。ラストシーンは涙なくして観れません。

泉と葉山の別れの日それはクリスマス。葉山は大切な父親の形見、懐中時計を泉にプレゼントします。時計に書かれたメッセージ、幸せでいられるように、葉山の泉に対するせめてもの思いが込められたプレゼントではないでしょうか。

泉に感情移入してしまうほど心が締め付けられるようなラストシーン。嬉しさが込み上げてくるような、何ともいえない感情が湧き上がってきて涙が止まりませんでした。人間の弱さ、脆さといった心理描写が細かく描かれています。大人になった泉はこれからも葉山先生を思い出すでしょう。それほど強烈な恋をした泉が羨ましいです。

二人が結ばれた後、葉山は泉を送るため駅のホームまで行きます。最後の別れを微動だにしなかった葉山。泉の乗った電車は走り出します。次の駅に着いた泉は抑えきれない寂しさで引き返します。そこにはホームに佇む葉山の姿がありました。手を振り合った二人、そして葉山はゆっくりと階段に向かって行き、姿を消します。

泉と葉山の最後の別れもう二人が会うことはありません。その後泉は大学を卒業して就職します。職場の同僚と結婚すことになった泉は偶然葉山の親友と会います。彼は葉山と会った時のことを話してくれました。彼、定期入れからあなたと一緒に写った写真を取り出しましてね。彼はあなたのことが好きだったみたいですよ。この言葉に泉は流れる涙をぬぐうこともできず空を見つめました。

心が締め付けられるラストシーン。ずっと自分のことを思ってくれていた葉山、そのことを聞いただけでもう充分、この恋を諦められる。この恋の形はいろいろあります。例え許されない恋であっても。

葉山が泉と一緒にいない理由。それは禁断の愛を貫いて泉を泥沼に引き込みたくない、泉に幸せになってほしい、好きな人を苦しめたくない葉山の優しさが感じ取れます。「ナラタージュ」は観る人によって受け取り方が変わってきます。

雨の音など全体的にしっとりとしていて、雰囲気が良かったです。ストーリーは長めだけど長くは感じず、静かに始まり静かに終わる作品です。何度でも観たくなるような映画です。

大人の恋愛映画。空気感が良く自分が寂しい時、悲しい時擦りよってこようとする男の揺れ。好きだから拒否できない。限られた時間でも繋がったのは事実。私が一番好きなだった人は誰だろう。

劇中の雨音が良くエンドロールまでしっとり静かで心地良い映画です。こんなに雨が合う作品はないでしょう。ドロドロした略奪愛よりもリアルな気がしました。恋愛とはこんな感じかもしれません。

登場人物(出演者)の感想

有村架純と松本潤の瞳の会話は感情がしっかり伝わってきます。人間の正直なところとずるさがリアルに描かれてている作品で、ブルーグレーの美しい映像が雨音とマッチしてストーリーに引き込まれていきます。

松本潤と有村架純、坂口健太郎の演技は凄みがあります。葉山の心情をフォローするセリフやシーンがあまりなかったのが残念です。泉目線でストーリーは進み、謎に包まれた葉山という人物を松本潤が魅力的に演じています。有村架純の綺麗ではない演技に心ゆさぶられます。

高校生・大学生と見た目は同じなのに有村架純の演技で仕草や表情が使い分けされていて凄いと思いました。葉山先生に攻め寄る所も目つきや声のギャップが多く見入ってしまい、ゆったり流れる映画の中に何ともいえない気持ち悪さ、急にくる鋭いセリフで飽きずに観ることが出来ました。

細かいところまで原作と同じように描かれていて、人間の心の奥深くまで掘り下げた映画です。松本潤が出ているのに葉山貴司にしか見えずここまで見事にキャラクターを演じきれる人は他にいないでしょう。

行定勲監督は松本潤に100%でなく40%で演技して欲しいと要望された通り、顔の表情で演技していて、それがしっかりと伝わってきました。目は口ほどに物をいう言葉通り目だけではなく、躰を使って自分の気持ちを相手に伝えることができる作品は今まで観たことがありません。

葉山先生を始めストーリーの中に引き込まれていく作品。恋にも様々な終わり方があり、ハッピーエンドが全てではないと感じました。人はみんなそれぞれ違っていていいし、一言では言い表せない複雑な気持ちになります。松本潤と有村架純他の出演者達の演技力に驚き、恋愛映画ではない想像を超えた作品です。有村架純の頬(ほお)を伝う涙は忘れることが出来ません。

松本潤お目当てで見に行った映画ですが、気付いたらストーリーに入り込んでいました。泉が葉山先生を好きになる理由が分かり、松本潤を忘れている自分がそこにいました。ハッピーエンドで終わる映画だったら何回も観に行きません。

このストーリーは愛では無く恋のストーリー、松本潤演じる葉山だけがそっと優しく包み込んでくれるけど他の人は押し付けがましい。人間の弱さ、優しさ、未練は現実にありがちなものではないでしょうか。

小野はストーリー前半で好青年だったのが、後半では自分で自分の嫉妬心を作ってしまいコントロールできなくなってしまいます。急に豹変する人間の心の弱さを持ったキャラクターを坂口健太郎はリアルに演じています。

終始雨の音が印象的で、富山の景色が作品の世界観を彩っています。セリフも登場シーンも少ない葉山は圧倒的な存在で松本潤だから出来た役でした。表情で多くを語り、色香溢れる瞳に惹きつけられます。

出演者の皆さんの演技が繊細すぎて感動せずにはいられず、映画館に何度も足を運びました。一人の人を一途に想い続ける主人公の感情が手に取るように分かる作品です。感情移入でき映画が始まってしばらくしてから涙が止まりませんでした。

愛は時に残酷で、愛しむ想いと裏腹に相手を傷つけてします。坂口健太郎はそこのところを今までのイメージとは違い見事に演じています。妻と泉の間で決断できない葉山を言葉少なく、自分の想いが成就できないと分かっていながら相手を求める泉がリアルに描かれている作品です。

原作と合わせた感想

原作の世界観をそのままにキャストのファッションも細かく再現されています。最後はハッピーエンドにならないものの、恋愛映画の中でも感情移入ができて見終わった後に余韻が残る作品です。

原作を読んでから観に行きましたが、映画時間内で内容を切り取り繋げるのは難しいと思いました。作品に敬意をはらって忠実に作ってくれた思います。雨のシーンは印象的でした。映画に心動かされる日がくるとは思ってなかったです。

ほぼ原作と同じですが、原作にあって映画に無い、映画にあって原作に無いものもある切ない純愛ドラマです。映画を観てから原作を読むとまた違う受け取り方が出来ます。小説ならではの繊細な心理描写、映画とセットで楽しんでみて下さい。

泉にとって都合の良い恋愛でないのがリアルです。描き方によっては嫌味になりますが、映画を観ると誠実な恋愛で、純粋に相手に向き合う泉に共感出来ます。傷つく人はいるけど誰も悪くなく、時として人を傷つけてしまう恋愛に哀しみを感じます。

綺麗じゃない恋のストーリー。大切で壊れる人を愛したけど結ばれない二人。お互いの気持ちは交差して泉は何度も涙を流す。綺麗な恋愛ではないから人間味があり、未熟な恋を過去にする泉。成就しない恋は過去になって人は忘れていくのだろう。

先生の泉に対する中途半端な優しさは狭いけど、生徒一人一人を大事に思う先生の温かさに惹かれてしまいます。原作を読んでから鑑賞しましたが、原作の空気感が出ていました。映画を観ているのに本を読んでいるみたいになります。

映画の登場人物に共感しかねますが、お互いが強く惹かれ合う二人は純粋で、恋愛も含めて人生は奇麗事だけではないということが作品を観て分かります。切なく哀しい恋愛に賛否両論があるのではないでしょうか。

切ないラブストーリー、葉山先生は泉を思いながら妻を見捨てることが出来ない。小野は泉の思いを知りながら自分の気持ちを打ち明けたのに、葉山先生の思いを消せない泉。一生忘れられない恋愛で良いラストです。

繊細な人の感情や人物描写は原作と同じで、松本潤と有村架純の演技に感動しました。ラストシーンの感情と感情の激しいぶつかり合いも凄く、涙が出ます。この恋以上のものはないでしょう。

Thumbナラタージュの原作小説と映画の違いは?内容・ラストをネタバレ解説 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

ナラタージュのキャストが豪華すぎると話題に!

松本潤(葉山貴司)

アイドルとして、俳優として、タレントとしてその名を知らない人はいない松本潤は、1983年8月30日生まれです。松潤、MJと呼ばれていて、テレビドラマ「ごくせん」と「花より男子」のツンとした役柄のイメージが強くありますが、「ナラタージュ」では社会科の教師で生徒思い、あるできごとから逃れられない影を背負っている今までにない曖昧な薄いベールに包まれた役を演じています。

この作品で、他のドラマやバラエティの明るさとはまた違い葉山貴司を見事に演じ切っています。「ナラタージュ」の原作は、行定勲監督が「世界の中心で愛を叫ぶ」を制作している時から監督の手元にあったもので、役に合うキャストがいなく十数年温めてきました。ある時プロデューサーから葉山貴司に松本潤はどうかという声がありキャスティングが決まっていったというエピソードがあります。

有村架純(工藤泉)

映画やドラマで活躍している有村架純は1983年2月13日生まれで、NHK紅白歌合戦の司会者として皆さんの記憶に残っているのではないでしょうか。2016年公開の「映画・ビリギャル」で日本アカデミー賞・主演女優賞と新人俳優賞に輝いています。

私生活ではカジュアルな服装が多いという有村架純ですが、「ナラタージュ」では主人公・工藤泉を演じていて、自分を助けてくれた葉山先生の存在が大きく感情が抑えられなくなってしまう演技にも注目です。また可愛いイメージとは違う大胆な演技に挑戦しています。

坂口健太郎(小野玲二)

モデルとしても活躍している坂口健太郎は1991年7月11日生まれで、2017年「MEN'S NON-NO」2月・3月号で同志モデル史上初の連続表紙を飾る経歴を持っています。「ナラタージュ」では、泉を好きになる小野役を演じていますが黒川の友人で、大学で泉と初めて出会います。

演劇サークルに所属していたという設定で、泉に対して自分の気持ちが抑えられなくなる嫉妬にさいなまれる役どころを演じています。あらすじだけでは分からない演技に注目で、劇中で京都弁で話すところもあります。元アイドル堀ちえみもワンシーンで小野玲二の母親役で出演しています。お見逃しなく。

大西礼芳・おおにし あやか(山田志緒)

映画ドラマに多く出演している大西礼芳は1990年6月29日生まれで、日本舞踊、英会話、サックス、水泳、映像編集など色々な分野の特技を持っています。「ナラタージュ」で有村架純の高校の同級生役を演じていて、あらすじでは多く語られない泉の親友・山田志緒は、ストーリーの中で泉をどう受け止めていくのか。今までのクールな役とは違った一面をみせてくれます。

古館佑太朗(黒川博文)

古館佑太朗は1911年4月5日生まれで歌手として活動を始め、古館伊知郎を父にもつ俳優です。慶應義塾高等学校時代にはボーカリストとして活動していた経験もあります。「ナラタージュ」では泉の同級生で演劇部のOB役を演じていますが、映画出演はこの作品が二本目となります。黒川は「ナラタージュ」で山田志緒の恋人という設定になっています。

瀬戸康史(宮沢慶太)

D-BOYSとも仲の良い瀬戸康史は1988年5月18日生まれで舞台、映画と活躍の場を広げていて、妹は元モデル、現在は女優の瀬戸さおりです。「ナラタージュ」では作品の冒頭で、泉が持っている懐中時計に興味を持つ映画関係の会社に勤める泉の後輩役を演じています。

市川実日子(葉山美雪)

日本アカデミー賞助演女優賞に輝いたことがある市川実日子は、1978年6月13日生まれで、映画、ドラマで多く活躍しているだけでなくファッションモデルとしても活動しています。「ナラタージュ」では葉山の妻の役どころで、精神が不安定になって家に火を点けてしまうというあらすじになっています。

駒木根龍介(金田伊織)

舞台コクーン歌舞伎にラッパー兼俳優として出演したことがある駒木根隆介は、1981年5月2日生まれで、小劇場を中心に活動していたこともあります。「ナラタージュ」では、演劇部所属の高校3年生役を演じています。アローハのインパクトが強いJCBのCMで、二宮和也と共演しているのも駒木根隆介で、記憶に新しい人もいるのではないでしょうか。

金子大地(新堂慶)

俳優、モデルとして活動している金子大地は、1996年9月26日生まれで、バラエティ番組「痛快TV スカッとジャパン・胸キュンスカッと」の短編ドラマにも出演しています。「ナラタージュ」では先輩と話すことが多い役どころで、今までとは違った役柄に注目です。

神岡実希(塚本柚子)

2000年9月5日生まれの神岡実希はAKIBAカルチャーズ劇場(AKIBAカルチャーズZONE内)に出演していた女優です。「ナラタージュ」では現役高校生を可愛く演じています。劇中では行方不明になり先生が探すという設定になっています。

工藤泉が主体となってストーリーが展開していく「ナラタージュ」ですが、あらすじに出てくる演劇部員・三人もそれぞれキャラクターがあります。金田伊織は演劇部のムードメーカー、塚本柚子は演劇部のヒロイン、新藤慶は演劇部のまとめ役という設定で、作品を盛り上げています。

ナラタージュを見た人の疑問をネタバレ解説!

雨の描写の意味は?

雨、それは空模様であったり、人の涙であったり、映画では観る人の感じ方がそれぞれ違ってくるでしょう。この作品は空模様の描写が巧みに使われていて、雨を見ると「ナラタージュ」を思い出すというふうに雨で作品の濃さを出しています。

泉が葉山と初めて会った日が雨、葉山が大学生の泉に助けを求めた日も雨。泉にとって大切な日はいつも雨で、雨を見ると愛おしい人を思い出す「ナラタージュ」は、雨を使うことで人間の感情をより深く現しています。

映画「ナラタージュ」は釜山(ぷさん)こくさい映画祭・Asia Star Awardを受賞しています。アジアで一番規模の大きい釜山映画祭の授賞式も雨模様で、まさに大切な日は雨という映画に相応しい天候でした。日本人なりの情緒があり、ゆっくりと時間の中で、セリフが交わされない視線目線の演技が重要な作品です。と語った行定勲監督はGala Presentation受賞を喜びました。

タイトル「ナラタージュ」の意味は?

「ナラタージュ」は、ナレーションとモンタージュを組み合わせた言葉で、ナレーションは物語の筋を語り、モンタージュは色々な写真を組み合わせて一つの作品に構成していきます。この作品では主人公・泉が過去の出来事・学生時代を回想しながらストーリーが展開します。

映画「ナラタージュ」公式サイト

ナラタージュの感想は見る人によって賛否両論!あなたの目で確かめてみよう!

映画「ナラタージュ」はあらすじだけでは分かりにくいところがあり、実際映像を観るとストーリーが理解でき映画を楽しむことが出来ます。この作品は劇中での有村架純のナレーションで進んでいくラブストーリーで、登場人物の会話が少ないところも魅力的です。

人を愛おしく思うのは人間の自然な感情。それが例え儚(はかな)く報われないものであっても。相手の状況を考え自分に偽りなく後悔しない愛、原作を読んで映画を観るとこの作品の良さが更に分かります。また、映画のあらすじを知ってから原作を読むのも良いのではないでしょうか。

若手からベテラン女優、俳優が出演している「ナラタージュ」は、葉山を泉が迎えに行くシーンに、この作品の全てを集約したいという監督の想いが込められています。また、演劇部員が病院に運ばれたシーンでは、小野が泉を連れ去るところで葉山と目が合う泉に一番ものをいう目にして欲しいといった監督の意図に答え、昂(たか)ぶる感情の演技を松本潤は見事に演じています。

恋愛ってなんだろうと考えさせられる映画「ナラタージュ」は、ヒロイン・工藤泉が最後まで葉山貴司のことが分からないまま終わる作品として作られていて、そこには行定勲監督の想いがあります。原作を読んだことがある人はあらすじを理解されているでしょう。恋愛映画は観る人によって受け止め方が違います。それぞれの恋愛観で楽しんで観てみてはいかがでしょうか。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ