2021年03月19日公開
2021年03月19日更新
【ミスミソウ】妙子は最後生きてる?春花との関係や原作漫画との違いをネタバレ
「ミスミソウ」はグロテスク描写で話題になったサスペンス・ホラー漫画です。実写映画も公開され、原作に劣らないスプラッター描写で注目を集めたと言われています。ここでは「ミスミソウ」のメインキャラクターである小黒妙子について考察します。妙子と主人公、野咲春花との関係や実写映画でラストまで生きてる妙子について紹介していくことで「ミスミソウ」の原作と実写映画の違いを比較していきます。
目次
ミスミソウの妙子とは?
「ミスミソウ」は凄惨ないじめ描写とグロテスク描写で話題となったサスペンスホラー漫画です。実写映画も制作・公開されて、こちらも話題になったことで知られています。「ミスミソウ」のメインキャラクター小黒妙子はいじめグループのリーダー格です。ここでは妙子がラストまで生きてる実写映画版と原作漫画との違いについて考察・紹介していきます。また、妙子と主人公、野咲春花との関係についても取り上げていきます。
ミスミソウの作品情報
「ミスミソウ」はいじめとそれに対する復讐を描いた漫画でありながら、ジャンルとしてはホラー漫画に分類されることが多いと言われています。また、グロテスク描写やスプラッター描写が多いため読者を選ぶ漫画だとも言われていますが、コアなファンが多いことでも知られています。ここでは「ミスミソウ」の作品情報を紹介していきます。「ミスミソウ」の概要やあらすじを取り上げていくことで「ミスミソウ」の魅力に迫ります。
ミスミソウの概要
「ミスミソウ」の原作漫画はぶんか社が発行していた月刊誌ホラーMに2007年6月号から2009年6月号まで連載されました。原作者は押切蓮介です。押切蓮介はホラーや不条理ギャグ漫画を得意としています。「ミスミソウ」は連載開始から凄まじいいじめ描写で話題になったと言われています。単行本はコミックス全3巻と2018年に加筆修正が行われた完全版が全2巻刊行されました。また、電子書籍版も発売され容易に読むことができます。
「ミスミソウ」の原作漫画の完全版が刊行されたことを受けて2018年に実写映画版が公開されました。「ミスミソウ」の実写映画版は内藤瑛亮監督・唯野未歩子脚本・山田杏奈主演で制作されました。山田杏奈は映画初主演でした。原作漫画版に負けないスプラッター描写と原作と違い妙子が生きてるラストで話題になったと言われています。円盤化されていて容易に鑑賞が可能です。また「ミスミソウ」は黒史郎による小説版もあります。
ミスミソウのあらすじ
ここでは「ミスミソウ」のあらすじを紹介していきます。主人公の野咲春花は中学生です。東京から雪国大津馬村の中学校へ転校してきました。春花は小黒妙子を中心とするグループから「よそ者」として激しいいじめを受けていました。家族やクラスメイトの相場晄の温かい励ましでいじめに耐え、生きてることができていた春花ですが、いじめグループはさらに過酷な仕打ちをしてきました。春花の家を放火するという暴挙に出たのです。
小黒妙子のプロフィール
ここでは「ミスミソウ」のメインキャラクターの一人である小黒妙子のプロフィールを紹介していきます。小黒妙子は髪を染めている大人びた雰囲気の少女です。クラスの女王的に振舞っていますが、内心では自分につきまとってくるクラスメイトたちを疎ましく思っています。春花が転校してきた当初は仲良くしていましたが、あることがきっかけで春花を憎むようになり、グループを率いて彼女に対して執拗ないじめを繰り返します。
ミスミソウの妙子は最後生きてる?原作漫画との違いを考察
凄惨ないじめ描写とスプラッター描写で注目を集めたと言われている「ミスミソウ」は原作漫画版と実写映画版とでラストが大きく異なっていることで知られています。ネタバレをすると妙子がラストまで生きてるのが実写映画版です。ここでは「ミスミソウ」の実写映画版のラストで何故妙子が生きてるのかを考察していきます。また、原作漫画版のラストもネタバレで紹介しながら、それぞれの「ミスミソウ」を比較していきます。
考察①原作では妙子は死亡している?
「ミスミソウ」の原作漫画版のラストについてネタバレで紹介していきます。妙子をはじめとするグループは春花に対して凄惨ないじめをしていました。見かねた両親は春花に登校拒否を勧めました。これに春花は応じました。しかし、春花の不在中に佐山流美を中心とした妙子の取り巻きたちが妙子の関知しないところで春花の家を放火するという暴挙に出ました。両親は死亡し、唯一生きてる妹も危篤状態で春花は絶望しました。
春花はいじめグループへの復讐を誓い、実行に移しました。一方で妙子は春花の家の放火事件が自分のせいで起きてしまったと罪の意識に苛まれていました。春花はいじめたメンバーを次々に惨殺していきます。妙子は流美を切り捨てて心から春花に謝罪しました。二人は和解しましたが、春花は流美に致命傷を負わされた後、歪んだ本性を表した晄と最終決戦を行いました。妙子は和解の帰途で流美に襲われて抵抗空しく死亡しました。
考察②実写映画で妙子が生き残った理由
「ミスミソウ」の実写映画版で妙子が生きてる理由について原作漫画版と比較しながら考察していきます。春花と妙子が和解する展開はどちらも同じです。その後嬉しさで帰宅途中の妙子を流美が襲撃する展開も原作・実写映画共通です。しかし、両者が死闘を繰り広げた結果、妙子が重傷を負いながらも生きてるのが原作漫画版との大きな違いです。流美はその後春花を襲撃して彼女に致命傷を負わせます。これは両方共通の展開です。
流美の最期が原作漫画版と実写映画版で異なっています。原作版では本性を表した晄が流美を盾にして春花の襲撃を防いだことで流美は死亡しました。実写版では春花襲撃の一部始終を目撃していた晄が流美を惨殺するという展開になっています。最終的に生きてるメインキャラクターが妙子一人であるのが実写映画版です。生きてる妙子の存在はラストシーンの描写で必要であったことが最後までストーリーを見ると明らかになります。
考察③ラストシーンで描かれた春花と妙子の思い出
「ミスミソウ」の実写映画版のラストシーンは流美との死闘で重傷を負い、後遺症に苦しみながらも一人卒業式に出席する妙子が描かれました。そして、式の後誰もいない教室を訪れた妙子は転校当時仲良くしていた春花との思い出を振り返りました。所謂「全滅END」の展開だった原作漫画版のファンからは賛否両論が起こったラストだと言われています。しかし、余韻のあるラストシーンだと評価するファンも多いと言われています。
ミスミソウの実写映画の春花との関係や謎をネタバレ考察
「ミスミソウ」の実写映画版は原作漫画版と異なるストーリー展開を見せたことで大きな話題になったと言われています。また、「ミスミソウ」の実写映画版には謎が多いとも評されています。ここでは「ミスミソウ」実写映画版の謎についてネタバレを交えて考察・紹介していきます。春花と妙子の関係、妙子が春花をいじめの対象にした理由、晄が火事現場の撮影をした理由、南先生が妙子のことを友達と言った理由などを考察します。
ネタバレ考察①春花と妙子の関係
「ミスミソウ」のメインキャラクターである野咲春花と小黒妙子の関係についてネタバレ考察していきます。春花が大津馬中学校に転校してきた当初は妙子が本来持っている面倒見の良い性格と春花の心優しい性格が噛み合って友好的な関係が築かれていました。しかし、ある出来事がきっかけとなって妙子は陰険な面を剥き出しにして、取り巻きとともに春花に対して陰湿で凄惨ないじめを繰り広げていくことになってしまったのです。
ネタバレ考察②妙子が春花をいじめのターゲットにした理由
当初は仲が良かった春花と妙子ですが、何故妙子は執拗なまでに春花をいじめるようになったのでしょうか?その理由をネタバレで考察していきます。妙子が春花をいじめのターゲットにするようになった理由は春花が相場晄と仲良くなったところにあります。妙子は晄の温厚な態度の奥底に非常に暴力的で異常性に富んだ本性があることに気づいていました。妙子は晄のことを心底嫌っていて、彼に春花が近づくのが許せませんでした。
妙子が春花をいじめのターゲットにした理由は他人から見れば「妙子が好きな晄と春花が仲良くしているから嫉妬した」ものと受け取られていました。しかし、真相は先述した通りです。さらに実写映画版では妙子は春花に対して友情を超えた愛情を抱いていたのではないかと分析するファンもいます。自分の愛する者が自分が忌み嫌っている者と仲良くしているのが妙子にはどうしても我慢ならなかったのではないかと言われています。
ネタバレ考察③晄が火事の中で撮影した理由
「ミスミソウ」実写映画版の謎についてネタバレ考察しています。次は相場晄が何故春花の家の火事現場を撮影したのかということです。晄は写真撮影が好きな少年として描かれています。普段は温厚な人柄で、いじめに遭っている春花に唯一優しくしているクラスメイトです。しかし、その本性は父親のDVの影響を受けて歪んだ子供時代を過ごしていて、自らも母親にDVを行うようになった暴力的な性格の持ち主でした。
温厚な人柄の仮面を被っている晄は暴力的な本性を隠し続けることができませんでした。それが春花の家の火事現場撮影となって表れました。晄は春花の両親の焼死体をカメラに収めるという猟奇性を発揮し、そのことを春花に知られてしまった時には暴力性を剥き出しにして春花に襲いかかりました。しかし、晄のことも復讐相手であることを悟った春花に倒されてしまったのでした。
ネタバレ考察④南先生が妙子を友達といった理由
春花たちのクラスの担任は南京子先生でした。南先生は流美から「先生にとって妙子はどういう存在か?」と訊かれた時に「友達」と答えています。この理由について考察します。南先生は学生時代にいじめに遭っていました。その経験が今もトラウマとなっていて、力のある者にすがっていたいという思いが常にあります。だからクラスで力のある妙子のことを友達と位置付けてすがっていたのではないかと言われています。
ミスミソウの妙子の実写映画のキャスト
実写映画版「ミスミソウ」で小黒妙子を演じたのはモデル・女優の大谷凛香です。陰険ないじめをするグループの中心的存在という難しい役柄を大谷凛香は見事に演じ切ったと評価されています。ここでは大谷凛香のプロフィールや主な出演作品を彼女の画像付きで紹介していきます。大谷凛香とはどのような活動・活躍をしているのでしょうか?それではご覧ください。
大谷凛香のプロフィール
人気モデル・女優の大谷凛香のプロフィールを紹介していきます。大谷凛香は1999年12月12日生まれで2021年3月現在21歳です。出身地は宮城県で血液型はA型です。趣味はスポーツ・映画鑑賞・料理です。特技は野球と空手で、特に空手は流派は不明ですが初段の腕前です。2012年に「二コラ」のモデルオーディションでグランプリの5人に選ばれてモデルデビューしました。「ミスミソウ」が本格的女優デビュー作となりました。
大谷凛香の主な出演作品
人気モデルで女優の大谷凛香の主な出演作品を紹介していきます。バラエティー番組「ポケモンの家あつまる?」にレギュラー出演しています。女優としては映画「犬鳴村」の西田明菜役、「樹海村」のアキナ役、テレビドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」や「サイレント・ヴォイス 行動心理官・楯岡絵麻」などに出演経験があり、これからの活躍が期待されている若手女優だと評されています。
ミスミソウの妙子に関する感想や評価
ここでは「ミスミソウ」の小黒妙子に関する感想や評価を紹介していきます。Twitterでのつぶやきをいくつか取り上げていきます。「ミスミソウ」の小黒妙子はインターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか?それではご覧ください。
こんなこと言うと
— 瑠香@イケ猫海くんの飼い主 (@halka3981) April 26, 2020
自分の人格を疑われそうですが
いじめっ子達を次々と始末していく姿がかっこよかったです!
そして、妙子と春花の二人が
仲良くしてる回想シーンで
私は、何故だが泣きました。
グロいし救いようの無い映画だけど
杏奈ちゃんの美しさが際立つ作品でした。#山田杏奈#ミスミソウ
実写映画版「ミスミソウ」をご覧になった方のツイートです。グロテスクなシーンが多く観るのが怖かったけど、ラストの妙子の回想シーンで春花と妙子が仲良くしているところに感動されたとの感想をお持ちです。
#映画 「ミスミソウ」
— しろた (@shirotan_gw) June 14, 2020
狂気。その一言につきました。
しかし主人公の静かに燃える復讐心は儚げで美しく感じてしまう。
街の狂気を覆い隠すように降る雪はただ静かで、舞い飛ぶ血の赤色との対比が印象的でした。
春花と妙子、過去の教室でのシーンを見るとこんな結末になった事がいっそう悲しい。 pic.twitter.com/sXD7Ajrn4s
実写映画版「ミスミソウ」をご覧になった方のツイートです。春花と妙子が何故いじめをする側といじめられる側に別れたのか、ラストの回想シーンで悲しい気持ちになるということをつぶやかれています。
ミスミソウ読んでたんだけど妙子あんま可愛くない....
— 🍼経血しぇるたん🍼 (@B1S41522) February 14, 2020
映画版のが可愛かった
「ミスミソウ」の実写映画版を観た後で原作漫画を読んだと思われる方のツイートです。原作版の妙子がかわいくないということと実写映画版の妙子はかわいかったという感想をお持ちです。
ミスミソウの妙子まとめ
「ミスミソウ」に登場するメインキャラクターの一人である小黒妙子について原作漫画版と実写映画版のラストシーンの違いを中心に紹介してきました。また、実写映画版のネタバレ考察や妙子を演じた大谷凛香についても併せて取り上げてきました。「ミスミソウ」の原作漫画と実写映画版をこれから観ようという方は是非一度両方の違いを比較してみてください。