2018年07月27日公開
2018年07月27日更新
キングスマンのハリーは生きてる?華麗な復活劇や名シーンを紹介
クールでジェントルなキングスマン、ハリーは本当に死んでしまったのか?前作で致命的に左目を撃たれて倒れたハリー。第2作の「キングスマン・ゴールデンサークル」では、復活するのかしないのか、果たして彼は生きてるのか。そして、キングスマン候補生だった裏切り者チャーリーと世界最大の麻薬密売組織ゴールデン・サークルに襲われキングスマンは壊滅状態。偶然見つけた酒瓶の「ステイツマン」を頼りに事務員マーリンと再始動。舞台を世界に移して、華麗なアクションが炸裂します。
目次
キングスマンのハリーは生きてる?華麗な復活劇や名シーンをネタバレ!
2015年公開の大ヒット映画「キングスマン」のエージェントであるハリー・ハートはこの「キングスマン」第1作目で左目を撃たれ倒れてしまいます。映画のその後の展開は、ハリーの遺志を継ぐ新採用若手エージェントのエグジーが敵を倒し見事に勝利します。でも、第2作目のジャケット画像を見てもわかってしまうように、生きてるはずのないあのハリー・ハートが眼帯をして登場しているのです。
キレッキレのアクションで、英国紳士のハリーが敵をなぎ倒していくのが見所の一つでもある「キングスマン」ですから、生きてるハリーは見どころです。あの「英国王のスピーチ」の俳優コリン・ファースがかっこいいと話題です。これまでは誠実で紳士だけれどオドオドしてはっきりしない男というイメージのコリン・ファースが、この役のために数ヶ月のトレーニングを行ったそうです。
ほとんどのスパイ映画では定番であり、楽しみの一つでもある秘密兵器「スパイ・ガジェット」も次々とたくさん登場します。上の画像の傘のように前作のからのアップグレードもありで、ワクワク・ドキドキの連続です。今回新しく加わるステイツマンのガジェットも、野球のバットやボールといったアメリカらしさ満載で見逃せません。
そして、そんな方法があったのか!と驚愕の緊急救命処置で、死んだと思っていたハリーが復活し、生き返ります。「そもそも死んでいないから、復活という表現はどうかな」(コリン・ファース談)だそうです。新しい仲間と敵を迎えて、イギリスから世界に舞台を広げて話は展開します。有名俳優も数多く参加している第2作目の「キングスマン・ゴールデンサークル」をハリー・ハートを中心に見ていきましょう。
キングスマンとは?
第1作目の「キングスマン」は世界的に大ヒットしましたので、すでにご存知かもしれませんが「キングスマン」とはどんな作品か紹介します。イギリスはロンドン、オーダーメイドの名門高級紳士服店が集中する地区サヴィル・ロウに「キングスマン」はあります。表向きは高級紳士服店です。でも実は、難事件やテロリズムを解決する、どこの国にも所属しないスパイ組織、それが「キングスマン」なのです。
オーダーメイドの高級紳士服専門店としての入りにくさは極秘任務には最適です。上の画像はテーラー(紳士服店)としてのキングスマンのウィンドウです。そしてこの「キングスマン」のお話は17年前に自分をかばって殉職したエージェントの息子エグジーを、「才能あり」と見込んで「キングスマン」のエージェントにスカウトするハリーの活躍から始まります。
スパイ映画といえば「007」「ミッション・インポッシブル」が代表的ですが、そのどちらにも似ているようで、新しい独自の路線なのがこの「キングスマン」です。かの俳優ショーン・コネリーはジェームズ・ボンド役を演じるにあたって、紳士の所作を学んだということですが、英国王を演じたハリー役のコリン・ファースにはその必要はなかったようです。そして上の画像はキングスマンのハリーと新人のエグジーです。
英国の古き良き伝統を守る紳士であり、極秘に世界の平和を守る、それが「キングスマン」なのです。初期「007」の英国紳士ジェームズ・ボンドのかっこよさと、「ミッション・インポッシブル」のイーサン・ハントの激しいアクション、そしてどちらにも共通するスパイ・ガジェット、ウィットに富んだ会話と甘いロマンスもからめて、これからのシリーズが楽しみなスパイ映画の新ジャンル「キングスマン」です。
キングスマンのハリーはどんなキャラクター?
エージェントとしてのコードネームは「ガラハッド」といいます。ガラハッドとは中世の騎士道物語「アーサー王物語」に登場する一人で、この物語をモチーフに「キングスマン」のメンバーも構成されています。そして「ガラハッド」は「父ランスロットをも超える騎士になるであろう」と魔術師マーリン(アーサー王の補佐的魔術師)に予言されるほどの存在です。つまり、キングスマンの中でも重要な役割を担っているのです。
ハリーはとにかく律儀、義理堅い男、そしてウィットに富んだしゃれ男です。ともに活動していた同僚とテロリストのアジトを襲撃中のこと、確保したテロリストが自爆をはかったため、同僚のリー・アンウィンはハリーたち仲間を守って殉職してしまいます。リー・アンウィンの死の責任を感じたハリーは、幼い彼の息子にメダルと謎の合言葉をたくします。画像はまだ何もわからない幼い息子にハリーがメダルを渡す切ないシーンです。
メダルに描かれている「キングスマン」の「K」は横になっていてわざとわかりにくいデザインになっています。謎の合言葉は「ウィングチップでなくオックスフォード」ですが、何のことやらわかりません。そして17年後、トラブルで追い詰められていたエグジーは、メダルの連絡先に電話して助けを懇願するも相手にされません。ふと思い出したあの謎の合言葉を言ってみると、なぜか釈放、そしてそこにはハリーが立っていたのです。
命を懸けて自分を救ってくれた恩をその息子に返すため、英国紳士「キングスマン」ハリー・ハートは、不遇な環境と境遇によってかなりダメに育っている恩人リー・アンウィンの息子エグジー・アンウィンを見捨てることなく、そしてその才能を見出し、開かせるべく、「キングスマン」にスカウトし、辛抱強く育てていくのです。
キングスマンのハリーは生きてる?華麗な復活劇をネタバレ!
前作で右目を撃たれてしまったハリー
第1作目のまだ途中で、ハリーは左目をズドンとピストルでやられてしまいます。誰でも頭を撃たれれば死んだと思ってしまいます。生きてるなんてありえません。これからクライマックスというところで、新人エグジー中心の展開になります。明らかに第1作目のポスター画像は俳優コリン・ファースが真ん中なのに、途中でいなくなってしまいます。
この画像のヴァレンタイン(俳優:サミュエル・L・ジャクソン)がいきなりハリーを撃ってしまうのです。おどけた大富豪で、地球の人口を減らして地球を守るなどとしてテロを計画しています。60人ものカメラテストに合格・抜擢された新人俳優タロン・エガートン、彼が演じる若いエグジーが主となり話はどんどん進んでいきます。
驚きの緊急救命処理に唖然
ところが驚愕の緊急頭部保護&救命&回復アイテムが登場するのです。誰もが死んでしまったと思ったハリーが、この画像の「アルファ・ジェル」というしろもので復活するのです。頭を撃たれたのに生きてるのです。大判のシップのように患部に貼って、注射器でなにかを注入、するとスライムのように患部を覆って見事に一命を取り留めます。
そしてハリーを助けたのはステイツマンのメンバー二人でした。テキーラ(俳優:チャニング・テイタム)とジンジャー(俳優:ハル・ベリー)です。教会での殺戮の際の不振な電波を受信して、駆けつけたのでした。ステイツマンはイギリスのキングスマンと同じルーツを持つアメリカ合衆国の独立スパイ組織とのことです。良かったハリーはちゃんと生きてる、でもなんかちょっと様子がおかしいようです。
出典: https://eiga.com
さすがにキングスマンのハリーだって人間ですから、頭を撃たれたのに何もなし、ピンピン元通りってことはありません。頭を撃たれたのに生きてる、それだけでも大変なことなのですが、生きてるだけの普通のおじさん、それどころか子供がえりしてしまったようです。蝶が好きだった頃を思い出してしまったのです。もうキングスマンには戻れないのでしょうか。
一部の記憶を失ったハリー、画像のハリーはのんきに髭剃りしています。なかなかもとのキングスマン・エージェントのハリーには戻れません。子供のころからの夢だった「鱗翅学者」として暮らすといいます。エグジーとともにステイツマンの研究所でハリーの記憶を取り戻すため奮闘しているマーリン(俳優:マーク・ストロング)は、水責めなどのキングスマン候補生用の訓練を施していましたがなかなか記憶は戻りません。
「蝶の標本がある家に帰りたい、ママに会いたい」と泣き言を言うハリー(上の画像はかつてのハリー)に、なんとか元に戻って欲しいエグジーが昔の愛犬に似た犬を渡して、ハリーの目の前でその犬を撃ち殺そうとします。この思い切った大胆な作戦は、キングスマンになろうとする者誰もが最後に経験する、キングスマン採用試験の最終テストを思い出させるものです。これでエグジーはなんとか記憶の取り戻しに成功するのでした。
そしていざ、悪の陰謀・ポピーの麻薬計画を阻止しようと敵の殲滅に向うのですが、ちょっとまだ元に戻っていないハリーなのです。敵と戦っている仲間であるはずのステイツマンのエージェント・ウィスキー(俳優:ペドロ・パスカル)を撃ってしまいます。ウィスキーはあのハリーを救ったアルファ・ジェルで救われますが、回復すると「ハリーに撃たれた」と言ってしまいます。(画像は敵と戦う仲間としてのウィスキー)
悪の組織、世界的麻薬組織のゴールデンサークルのボスであるポピーはカンボジアの山奥にポピー・ランドという基地を築いて籠もっています。ポピー・ランドに乗り込んだキングスマンのハリーとエグジーは死闘の末、ボスのポピーに向かいます。このあたりでやっとハリーは元に戻ってきたようです。そこに邪魔に入ったのはウィスキー。ハリーとエグジーはウィスキーを倒してミンチにしますが、やはりハリーの感は間違っていなかったのです。
キングスマンのハリーの名シーン・名言4選!
名言1:真の気高さとは過去の自分を越えること
物語の序盤、父親が殉職したあと再婚した母の相手はゴロツキみたいな輩、学校も軍隊も途中でやめてしまったエグジーは、何もやってもうまくいかないトラブルだらけの人生にうんざりな日々を過ごしています。名門学校、名門家系ばかりのキングスマン候補者に対してひどく劣等感を抱くエグジーに、文豪ヘミングウェイの言葉を借りて「気高さとは他人と比べるものでは無い。比べるべきなのは過去の自分なのだ」とハリーは諭します。
名言2:礼節が人を作る
ゆっくりをした動作で店に鍵をかけ、通りに迷惑がかからないように配慮するも紳士の心得です。わくわくするアクションのイントロはとても丁寧にはじまります。ゴロツキどもに紳士な態度で対応するも、汚い言葉で罵る男たちに対して、「Manners Maketh Man(マナーが人間を作る)の意味がわかるか?」と問い、襲い掛かるゴロツキどもに、「では教えましょう」とハリーのキレッキレのキングスマンアクションが炸裂します。
名言3:人は生まれた家柄で紳士になるんじゃない
「人は生まれた家柄で紳士になるんじゃない。学んで紳士になる。我々は真の紳士だ。」
ハリーはエグジーに紳士の心得を伝授します。キングスマンの新人研修でエグジーとロキシー(俳優:ソフィー・クックソン)は最終選考にまで残ります。上の画像はパラシュート降下前に尻込みするロキシーと励ますエグジーです。
選考過程はすべて紳士が学んでいく過程なのです。上の画像は最終過程で電車に轢かれるか、仲間を売るかというシーンです。
名言4:紳士の名が新聞に載るのは3度だけ
「紳士の名が新聞に載るのは3度だけ。生まれた時、結婚した時、死んだ時。」キングスマンたる紳士は栄華も名声も求めなければ、スキャンダルやゴシップもないのです。そのような紳士は暗躍するスパイにとっては格好の隠れ蓑にもなります。でもスパイじゃなくても彼らは紳士です。生き方そのものがジェントルマン、それが今は数少なくなった英国伝統の紳士であり「キングスマン」なのです。
おまけ:まずは正しい礼儀を学ぶんだ。次に正しいマティーニの作り方
キングスマン・ハリーのウィットに富んだセリフです。そして、キングスマン・エグジーの言葉は「マティーニをくれ。ウォッカじゃなくジンで。ヴェルモットは入れず瓶を見ながら10秒ステア」です。あの英国首相チャーチルはヴェルモットの瓶を見ながらジンを飲むという究極のマティーニ好きでしたが、エグジーがその上をいく、自分はヴェルモットの瓶を見ずにバーテンダーに見させる、という徹底ぶりです。英国紳士の究極です。
キングスマンのハリーの今後の活躍に期待!
さて、ラストシーンは次回作につながる余韻がたっぷりです。エグジーはティルデ王女と結婚、今回の作戦による麻薬撲滅でアルコールで儲かったステイツマンが援助して再建された紳士服店キングスマンにはスーツを着たエージェント・テキーラがやって来ます。ジンジャーは内勤からエージェントに格上げになるようですし、新メンバーを迎えてのちゃんと生きてるハリー、元に戻ったハリー・ハートの活躍が期待されます。
さらに次回作でも大物有名俳優&有名人の出演にも期待がふくらみます。キングスマン第1作目には敵の一味に拉致される教授役としてマーク・ハミルが出ていました。そしてキングスマン第2作目にはエルトン・ジョンが本人役で出演しています。悪の組織のボス、ポピーに誘拐され囲われていた役ですが、ハリーを手助けし、敵のロボット犬をやっつけます。次はどんな大物がハリーと絡んでくるのでしょうか。
第1作目ではハリー復活のためにわざと倒れたハリーのアップを撮らなかったというマシュー・ヴォーン監督、キングスマンにおいては「ハリーとエグジーの成長がもっとも大事」と語っています。監督は「キングスマン3」の計画とスピンオフとして「ステイツマン」、そしてキングスマン4作目、5作目を視野に「キングスマンユニバース」の構想があると発表しています。