ドクター・スリープは年齢制限がつくほど怖い？あらすじや評価・感想もネタバレ

シャイニングの続編として話題となった「ドクター・スリープ」ですが、年齢制限がつくほど怖い映画だといわれています。今回はそんなドクター・スリープという映画について、あらすじや映画への感想や評価などを紹介します。ホラー映画といえば怖いのは当然ですが、年齢制限が設けられているとなるとさらに恐怖が増しそうです。

ドクター・スリープは、スティーヴン・キングの描く小説が原作となっている映画です。2013年に発表された作品で、ブラム・ストーカー賞の小説部門を受賞した作品です。3種類の限定版も発売されており、サイン入りのものも含まれていました。

ドクター・スリープは、同じくスティーヴン・キング原作の小説が基となっている「シャイニング」の40年後を描いた作品です。2019年に映画が公開となり、日本では11月29日に公開されました。シャイニングもまた年齢制限が設けられている映画で、こちらはR15+指定での公開となりました。ドクター・スリープもシャイニングも、年齢制限を設けなければならないほど怖い映画であることは間違いなさそうです。

シャイニングの続編ということで、ファンとしてはドクター・スリープを鑑賞したいという人が多かったはずです。しかし、年齢制限が設けられているのであればかなり怖いのではないか、と悩んでいる人もいるかもしれません。続いては、ドクター・スリープに年齢制限はあるのか、どのくらい怖い作品なのかといった情報についてを順番に紹介します。実際に鑑賞した人の、感想や評価などを見て判断するのも良いかもしれません。

ドクター・スリープはホラー映画なので、当然怖い作品であるといえます。しかし、怖さの程度にも基準があるはずです。続編なので、当然前作のシャイニングを鑑賞してからの方が楽しめる作品です。けれど、年齢制限の区分が異なっていることに加えて、シャイニングはトラウマ級に怖いという感想もある映画です。ドクター・スリープ自体は、怖いもののSF感が強く、トラウマを植え付けるようなシーンは無さそうです。

シャイニングの年齢制限がR15+であったのに対して、ドクター・スリープはPG12という年齢制限が設けられています。PG12は、一般的に保護者が一緒であれば小学校高学年以上なら鑑賞が可能な年齢制限です。実際にトラウマ級に怖い場面は無いという感想もあるようで、シャイニングの方がトラウマになり得るといった評価もありました。続編であるとはいえ、怖さの基準としては、年齢制限の通りなのかもしれません。

怖い映画ではあるものの、シャイニングと比べればトラウマ級のシーンは無さそうなドクター・スリープです。その内容はどういったものなのか、あらすじが気になった人も多いのではないでしょうか？続いては、ドクター・スリープのあらすじについてをネタバレと共に紹介します。あらすじを知ってからでも楽しめる作品ではありますが、ネタバレの一切を知りたくないという人は、あらすじの閲覧にはご注意ください。

1980年、フロリダ州にある湖畔のキャンプ場でヴァイオレットという少女が殺害されます。犯人は、ローズという帽子の女性と仲間でした。オーバールックホテルから生き延びたダニーは、ホテルでの体験から悪夢に悩まされていました。ホテルで殺害されたディックは、同じシャイニングの能力を持っていて、時折姿を現してはダニーを導いてくれます。ダニーは頭の中にある魔法の箱の中に、悪霊を閉じ込めることを教わります。

大人になったダニーは、ダンと名乗り酒やドラッグといったものに溺れた自堕落な生活をしていました。一方、他者を言葉で操る能力を持つアンディという少女に、ローズが目をつけます。彼女は仲間のクロウと共に、少女を拉致しました。仲間になれば若さを保てると勧誘されたアンディは、とある儀式を受けます。ヴァイオレットの生気を体内に取り込んだアンディは、とてつもない苦痛を味わいました。

人間の善悪がわかるというビリーに声をかけられたダンは、境遇を察した彼によって借家の紹介を受けます。仕事の斡旋までしてもらうことができたダンは、グループカウンセリングに参加するようになります。医師のダルトンと握手したダンが、彼の失くした腕時計の場所を教えたことで、ホスピスで働くこととなります。ホスピスにいる猫は、死期が訪れた患者の部屋に行くという不思議な力を持っていました。

ある時、ダンが猫の後を追うと、患者は死を受け入れつつも恐れていました。恐れるものではないと語りかけるダンに、患者は彼をドクター・スリープと呼びます。ダンが頭の中に直接語りかけてやると、患者は落ち着きを取り戻し、口から白いモヤのようなものが立ち上りました。そして、患者は死亡したのです。自宅に戻ったダンは、壁に「HELLO」の文字を見つけます。そこに「Hi」と返事を書き込んだのでした。

それから8年後、ダンは久々に壁のメッセージを見つけます。それはアブラという、強力な力を持つ人物からでした。共同生活を送っていたローズたちは、弱ってきているために食事をすることを決めます。野球少年を拉致した彼らは、生気の質を高めるために少年を痛めつけて生気を吸い込みました。それを感知したアラブは少年と同様に苦しみ、またそれが伝わったダンの部屋の壁には、「MURDER」の文字が書き込まれたのです。

アブラはネットを使い、行方不明の野球少年を特定します。精神を集中させてローズと接触を図ったアブラは、スーパーにいた彼女の見つめるガラスケースに映り込みます。割れたガラスによってローズは吹き飛び、それはダンにも伝わりました。翌日、ダンのいる街にやってきたアブラは、シャイニングの能力を使わずじっとしていろと忠告を受けました。けれど、その晩現れたディックは、ダンはアブラを守る運命なのだと言います。

アブラを探して意識を飛ばしていたローズは、彼の家を見つけますが、アブラの罠にかかって逃げ出すこととなります。右手に大怪我をしたローズは、クロウに事情の説明をしていました。ローズを撃退したことを報告するアブラですが、ダンは危険が迫っていることを確信します。ビリーと共に野球少年が殺害された証拠と、その死体を見つけたダンはアブラの父親を説得しました。そして、ローズ達を退治する作戦を決行します。

一人で森の中にいたアブラに注射を打ったアンディですが、それはぬいぐるみでした。その姿を見ていたダンとビリーは、猟銃で攻撃します。アンディの言葉で眠らされかけたダンは、ビリーによって救われます。しかし、ビリーは続くアンディの言葉に逆らえずに自身の頭を撃ってしまいます。別行動をしていたクロウは、父親を殺害してアブラの拉致に成功していました。

自宅に戻ったダンは、全力でシャイニングの力を使いアブラの居場所を見つけます。そしてクロウを倒すことにも成功すると、アブラと合流します。オーバールックホテルでローズを迎え撃つことにした二人は、アブラを車に残してダンだけがホテルに入ります。照明は勝手に点灯していき、導かれるようにダンは進んでいきます。父親がかつて起こした惨劇の跡を見つめるダンは、父そっくりのバーテンに勧められた酒を払いのけました。

アブラからローズがやってきたと連絡を受けたダンは、彼を迎えに行ってホテルに戻ります。広間で迎えたローズは、仲間を殺されたことを怒っていました。そんな彼女を雪の迷路へ飛ばし、迷路の中心部でローズとアブラが戦います。しかし、間合いを掴んだローズによってアブラは首を絞め上げられてしまいます。けれど、背後に迫る箱に気づいたローズは広間へと逃げてしまいます。アブラを逃がしたダンは、ローズに立ち向かいます。

ダンがダニーであることに気がついたローズは、彼を仲間に引き入れようとします。しかし、拒否したダンの斧を奪うと彼の太腿に攻撃を仕掛けました。さらに傷を抉られたダンは悲鳴を上げ、ローズはそれを吸い込みます。そこにホテルの亡霊達がやってくると、彼らはローズを押さえ込んで生気を吸い尽くしてしまいました。続いて今度はダンに覆い被さります。アブラもまた、亡霊に遭遇していましたが自らの力で跳ねのけます。

正気に戻ったダンはボイラーを爆発させたことで、ホテルを炎上させました。アブラはホテルを脱出し、忌まわしいホテルは燃え尽きたのです。後日、アブラは自分の部屋でダンと話をしていました。それは、死亡してなおも存在していたダンの意識です。二人の関係は生前と変わらず、母にもダンのことを話していました。けれど、バスルームに潜む老婆の亡霊を退治する話はしないのです。

あらすじを知った上でも面白いドクター・スリープですが、物語の恐ろしさを底上げしているのは、出演しているキャストによるところも大きいはずです。続いては、ドクター・スリープに出演していた主要なキャストについても一覧で紹介します。

名前：ユアン・マクレガー
生年月日：1971年3月31日(現在49歳)
出身：スコットランド、クリフ
職業：俳優
吹き替え声優：森川智之
主な出演作品：「トレインスポッティング」「スター・ウォーズ」「天使と悪魔」「美女と野獣」「プーと大人になった僕」「FARGO/ファーゴ」
 

名前：レベッカ・ファーガソン
生年月日：1983年10月19日(現在37歳)
出身：スウェーデン・ストックホルム
職業：女優
吹き替え声優：皆川純子
主な出演作品：「ミッション:インポッシブルシリーズ」「グレイテスト・ショーマン」「メン・イン・ブラック:インターナショナル」「ポゼッション」

名前：カイリー・カラン
生年月日：2005年12月10日(現在16歳)
出身：アメリカ合衆国マイアミ
職業：女優
吹き替え声優：合田絵利
主な出演作品：「I Can I Will I Did」

名前：クリフ・カーティス
生年月日：1968年7月27日(現在52歳)
出身：ニュージーランド・ロトルア
職業：俳優
吹き替え声優：白熊寛嗣
主な出演作品：「コラテラル・ダメージ」「ダイ・ハード4.0」「MEG ザ・モンスター」「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」
 

名前：カール・ランブリー
生年月日：1951年8月14日(現在69歳)
出身：ミネソタ州ミネアポリス
職業：俳優
吹き替え声優：麦人
主な出演作品：「ジャッジメント・イン・ベルリン」「熱き愛に時は流れて」「パシフィック・ハイツ」「エイリアス」「サウスランド」
 

名前：エミリー・アリン・リンド
生年月日：2002年5月6日(現在18歳)
出身：アメリカ合衆国
職業：女優
吹き替え声優：種市桃子
主な出演作品：「鮮血ピエロの惨劇」「ライト/オフ」「ザ・ベビーシッター」「レプリカズ」「HAWAII FIVE-0」「マインド・ゲーム」
 

名前：ブルース・グリーンウッド
生年月日：1956年8月12日(現在64歳)
出身：ケベック州
職業：俳優
吹き替え声優：金尾哲夫
主な出演作品：「アイ,ロボット」「スター・トレック」「ジェラルドのゲーム」「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」「アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件」

名前：ロバート・ロングストリート
生年月日：不明
出身：不明
職業：俳優
吹き替え声優：後藤光祐
主な出演作品：「テイク・シェルター」「シグナル」「スモーキング・ハイ」「セインツ」「ブラック・ビューティー」

年齢制限はシャイニングよりも緩くなっているドクター・スリープですが、ホラー映画なので怖いことは間違いありません。続いては、実際にドクター・スリープを鑑賞した人の、Twitter上での感想や評価についても少しだけ紹介します。どのくらい怖い作品なのか事前に知っておきたいという人は、あらすじと併せて感想や評価で耐えられる怖さかどうかを確認しておきましょう。

始めは続編だと気がつかなかったという感想もあるドクター・スリープですが、前作で詳細にはわからなかった能力についての掘り下げなども盛り込まれています。やはりシャイニングを鑑賞した上で観る方が、より良い評価になる作品になっていることは間違いありません。

スティーヴン・キングの作品が好きだという人にとっては、その世界観を存分に楽しむことができる作品に仕上がっていたようです。ホラー映画といえば怖いというイメージが先行してしまいがちですが、それだけではない魅力があるからこそ、多くのファンを夢中にさせ、評価されているのです。

かつてシャイニングの世界観に魅了された人は、懐かしさと共に再びその世界観の中に浸れる作品にもなっているようです。本作をきっかけにスティーヴン・キングの作品を見始めたという人もいるようで、ホラー映画だからと毛嫌いしてしまうのはもったいない一本かもしれません。

シャイニングの続編であるドクター・スリープについて、その怖さや年齢制限はあるのかといった点や感想などをまとめて紹介しました。これまでホラー映画にはあまり手を出してこなかったという人も、あらすじなどを読んで興味を持つことができたのではないでしょうか？

ネット上での感想や評価を見ていても、シャイニングの方がトラウマを植え付けられやすいといった意見も見られました。怖いだけではなく独特の魅力があって面白い作品なので、ぜひ2作を続けて鑑賞したい映画でもあります。この機会に、ぜひスティーヴン・キングの世界に触れてみてはいかがでしょうか？