スパイダーマン・ホームカミングのキャスト一覧！登場キャラや吹き替え声優も紹介

『スパイダーマン・ホームカミング』のキャスト一覧を紹介します。スパイダーマンシリーズは数多く作られてきましたが、『スパイダーマン・ホームカミング』はこれまでとは違った雰囲気の作品になったと評判です。今回の主人公は今までのように正統派のヒーローではなく、間抜けで浅はか。しかし、まっすぐな心を持った少年です。今回はそんな新しいスパイダーマンと、物語を盛り上げるキャスト一覧を紹介しています。

また、日本語吹き替え版のキャストも一覧にしてあります。若手、ベテランがバランスよく配役されました。しかし、中には「なぜこの役に、この声優が？」と驚くような豪華キャスティングもあります。いわば声優のカメオ出演のような状態に、声優ファンも大興奮です。声優一覧は記事の後半にあるので、どうぞ最後までご覧ください。

『スパイダーマン・ホームカミング』はこれまでに2度シリーズ化された映画スパイダーマンを、改めてリブートさせた新しい映画です。これまでと一番大きく違うのはMCU（マーベル・シネマティック・ユニヴァース）の一作品として作られたことです。このため、アイアンマンやキャプテン・アメリカといったマーベルのヒーローたちが登場する作品へと生まれ変わりました。

「普通の高校生が蜘蛛に噛まれてヒーローの能力に目覚める」という点は変わりません。しかし、以前とは変わっている部分もあります。スーツはアイアンマンが用意したハイテクなものです。また、スパイダーマンは「アベンジャーズに認められたい」という承認欲求からヒーロー活動を始めます。そのため、以前のシリーズよりもピーター・パーカーの未熟さが強調されています。

そんなスパイダーマンこと、ピーター・パーカーは独断行動で失敗して、アイアンマンを怒らせます。そして、スーツを没収されてしまいました。普通の高校生活に戻ったピーター。しかし、憧れの女子生徒の父親がヴィラン・バルチャーであると知ります。正義感からピーターは自作のスーツを着てバルチャーと戦いました。激しい戦いの末、スパイダーマンは戦いに負けます。しかし、暴走したバルチャーも負傷しました。

バルチャーはスーツを着て空を飛びますが、中身は普通の人間です。ピーターはバルチャーの命を救い、彼を捕縛しました。その功績を讃えてトニー・スタークは正式にピーターをアベンジャーズに招きます。しかし、それを試験だと勘違いしたピーターは誘いを断りました。街のお困り事を解決するローカルヒーローに戻るのです。しかし、そんなピーターの部屋には新しいスパイダースーツが届けられていました。

ここからは『スパイダーマン・ホームカミング』のキャスト一覧を紹介していきます。主演のトム・ホランドを初めてとして若手の役者が多く起用されています。また、これまでのスパイダーマンとの大きな違いとしてMCUのお馴染みのキャラクターが登場します。

アベンンジャーズのリーダー・アイアンマンこと、トニー・スタークは大きな役割を担うキャラクターです。トニーの運転手であるハッピー・ホーガンも目立つ役どころです。ただし、『スパイダーマン・ホームカミング』においての見せ場は、あくまでもスパイダーマンの活躍にあります。

『スパイダーマン・ホームカミング』にてスパイダーマンこと、ピーター・パーカーを演じたのは、イギリスの新鋭トム・ホランドです。俳優としての活動は12歳の時にミュージカルから始まりました。その後、日本のアニメ映画『借りぐらしのアリエッティ』の翔の声優を務めています。日本語版では神木隆之介が声優を務めていたキャラクターです。これまでは無名の若手俳優でした。しかし、2106年に転機が訪れます。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のスパイダーマン役に抜擢されたのです。超人気映画シリーズMCUへの参加で、世界的に名を知られるようになります。スパイダーマンはそれまでのシリーズとは違うキャラクターとなりました。アベンジャーズ最年少の15歳でヒーローとしてはまだ見習いのような存在です。トム・ホランドは当時20歳でした。そして、『スパイダーマン・ホームカミング』で主役となります。

スパイダーマンの演技に関しては概ね好意的な意見が寄せられています。精神的に未熟ながらアイアンマンに認められようと頑張る姿は「かわいい」とも言われました。その反面、トム・ホランドはしっかりと鍛えられた肉体を有しています。もともと運動が得意なため、SNSなどには鍛え上げた肉体の画像がアップされています。トムの身体能力がスパイダーマンのアクションに活かされていると評判です。

『スパイダーマン・ホームカミング』にてバルチャーこと、エイドリアン・トゥームスを演じたのはマイケル・キートンです。初代バットマンとしてブルース・ウェインを演じたことが広く知られています。長いキャリアを持つベテラン俳優ですが、近年でもその演技は高く評価されました。2014年に公開された『バードマン あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）』ではアカデミー主演男優賞にノミネートされています。

声優としても活躍しており、宮崎駿監督の『紅の豚』の海外版では主人公のポルコ・ロッソを演じました。さらに『トイ・ストーリー3』にも出演しています。その渋く響く声は『スパイダーマン・ホームカミング』でも悪役バルチャーとして重厚な存在感を見せたと評判です。特に、ピーターの正体に気付いたあと、車内で脅迫するシーンはベテランと若手俳優の対比が見事だという感想もあります。

『スパイダーマン・ホームカミング』にてアイアンマンこと、トニー・スタークを演じたのはロバート・ダウニー・Jrです。アイアンマンはMCUシリーズでの重要キャラクターです。そもそもMCUの第1作目であったのが『アイアンマン』です。ロバート・ダウニー・Jrは2008年から長い間アイアンマン役としてMCUを引っ張ってきたキャストと言えます。

しかし、アイアンマン以前は薬物問題で何度も逮捕された経歴を持ちます。そんなロバート・ダウニー・Jrがいまではヒーローたちのリーダーを演じています。ロバート・ダウニー・Jrをアイアンマン役に抜擢したのは監督のジョン・ファヴローでした。実はこのジョン・ファヴローはトニー・スタークの運転手ハッピー・ホーガン役で『スパイダーマン・ホームカミング』に出演しています。

アイアンマンで俳優としてのキャリアを再び築き始めたロバート・ダウニー・Jrは『シャーロック・ホームズ』シリーズなどでも知られます。一方で、ヒーロー映画の主演に関してのインタビューには「いつまでも続くとは思っていない」と冷静な返答をしています。

『スパイダーマン・ホームカミング』でハッピー・ホーガンを演じたのはジョン・ファヴローです。前述のように俳優としてだけでなく、監督としての顔もあります。『アイアンマン』の頃から演じているのでこちらも10年同じキャストで続いていることになります。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の製作総指揮を担当していることからもMCUシリーズへは現在も深く関わっています。

MCU以外の映画監督しては2016年に日本でも公開された『ジャングル・ブック』を制作しています。また、俳優としてはスターウォーズシリーズのスピンオフである『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 』にも出演しました。『スパイダーマン・ホームカミング』ではアイアンマンとスパイダーマンのパイプ役として全編に渡って登場しました。

『スパイダーマン・ホームカミング』でミシェル・ジョーンズを演じたのはゼンデイヤです。特徴的な名前から間違えそうですが、ゼンデイヤがキャストの名前です。ミシェル・ジョーンズはピーターのクラスメイトの女の子です。ゼンデイヤの本名は「ゼンデイヤ・マリー・ストーマー・コールマン」と言います。アメリカ出身のシンガーソングライターであり、数多くの賞を受賞しています。

『スパイダーマン・ホームカミング』でネッドを演じたのはジェイコブ・バタロンです。フィリピン系アメリカ人のジェイコブ・バタロンはまだキャリアの浅い新人俳優です。トム・ホランドはスパイダーマンとなったことで一躍有名となりましたが、それはジェイコブ・バタロンにも言えます。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にネッドとして出演し、スパイダーマン・ホームカミンの続編への出演も決まっているからです。

『スパイダーマン・ホームカミング』でリズを演じたのはローラ・ハリアーです。女優・モデルとして活動すするローラ・ハリアーはテレビドラマ『ワン・ライフ・トゥ・リヴ』で10代でシングルマザーとなったキャラクターを演じています。映画への本格的な出演は『スパイダーマン・ホームカミン』が初めてです。今後の出演作に注目が集まっています。

『スパイダーマン・ホームカミング』でメイ・パーカーを演じたのはマリサ・トメイです。ピーターの叔母に当たるキャラクターですが、周囲の男性を惹きつける色気を持ったキャラクターです。演じたマリサ・トメイはミッキー・ローク主演の映画『レスラー』で主要キャストを演じ、アカデミー助演女優賞にノミネートされました。過去にロバート・ダウニー・Jrと交際していたといいます。

ここからは『スパイダーマン・ホームカミング』の吹き替えを担当した声優一覧を紹介します。プロモーションのため、声優経験のない人が主役の吹き替えをすることも珍しくありませんが、本作では主要キャストを経験豊富な声優が務めています。アイアンマン役には以前から声優を担当していた藤原啓治。バルチャー役にもベテラン声優・大川透です。藤原啓治にとっては病気療養後の復帰作となります。

また、脇役の吹き替えが豪華すぎるとも話題です。日本版の公式ツイッターで明かされました。声優に詳しい人であれば驚きの超豪華キャストです。こちらは最後にその一覧をご紹介します。

『スパイダーマン・ホームカミング』でのスパイダーマンの日本語吹き替え版のキャストは声優・榎木淳弥です。大学時代に見た『天元突破グレンラガン』をきっかけに声優を目指しました。声優を目指したタイミングとしては遅いほうになります。しかし、現在では多くのアニメや吹き替えなどに参加するようになりました。

年齢は29歳ですが、声のトーンは男性にしては高いほうです。声優・梶裕貴の声質に似ているという感想も聞かれます。ちなみに、トム・ホランドもかなり声が高いです。そのため「吹き替え版と字幕版を両方見ても違和感がない」という感想もあります。他に主演した作品はテレビアニメ『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』などです。    

『スパイダーマン・ホームカミング』でのバルチャーの日本語吹き替え版のキャストは声優・大川透です。もともとは舞台俳優として活躍していました。事務所をマウスプロモーションに移してからは声優としての仕事が増えます。声優としてのブレイクのきっかけになったのはテレビアニメ『鋼の錬金術師』のロイ・マスタング役です。『鋼の錬金術師』の再アニメ化に際して、キャスト変更された時には抗議の声が上がるほどでした。

年齢は58歳ですが演じる役柄の幅は広いです。ゲーム『名探偵ピカチュウ』ではピカチュウを演じました。2017年の末から病気療養のために声優業を休止します。ファンからその体調を心配されていました。しかし、2018年の7月から徐々に仕事復帰していくことが発表されました。

『スパイダーマン・ホームカミング』でのアイアンマンの日本語吹き替え版のキャストは声優・藤原啓治です。アニメから洋画の吹き替えまで幅広くこなします。もっとも有名なキャラクターは『クレヨンしんちゃん』の野原ひろしでしょう。病気で降板するまでは長年演じていました。野原ひろし以外にも多くの父親役を演じています。平凡とした父親役を演じる一方、狂気的な悪役も演じてきました。

洋画では『ダークナイト』のジョーカー役が知られています。演じたヒース・レジャーの演技が評判となった作品ですが、吹き替え版の藤原啓治の演技も好評でした。また、アニメでは『機動戦士ガンダム00』ではアリー・アル・サーシェスという戦争大好きな危険人物を演じています。熱血漢からサイコパスまで演じる巧みさは同業の声優からも評価が高いです。

『スパイダーマン・ホームカミング』でのハッピー・ホーガンの日本語吹き替え版のキャストは声優・大西健晴です。声優といっても主な活動の舞台は劇団です。同業の高木渉と共に劇団あかぺら倶楽部を設立し、現在でも劇団代表として活動しています。ゲームでの吹き替えも担当しており、『Gears of War』シリーズではレギュラーキャラのオーガスタス・コールを演じました。

『スパイダーマン・ホームカミング』のミシェル・ジョーンズの日本語吹き替え版キャストは声優・真壁かずみです。賢プロダクションに所属し、ゼンデイヤが演じた役の声優を務めました。2018年7月1日をもって賢プロダクションを離れてフリーランスとなったことを、自身のブログで公表しています。

『スパイダーマン・ホームカミング』のネッドの日本語吹き替え版キャストはお笑い芸人の吉田ウーロン太です。お笑いトリオ「フラミンゴ」として爆笑オンエアバトルやエンタの神様などに出演しました。芸人だけではなく、俳優、声優、脚本家など、さまざまな仕事をこなしています。

『スパイダーマン・ホームカミング』のリズの日本語吹き替え版のキャストは美山加恋です。子役として芸能活動を始めた美山加恋は2004年のテレビドラマ『僕と彼女と彼女の生きる道』に出演すると人気子役となりました。現在は成人していますが、舞台、声優、テレビ出演と、積極的な芸能活動を継続しています。

『スパイダーマン・ホームカミング』のメイ・パーカーの日本語吹き替え版のキャストは安藤麻吹です。舞台と声優業を中心活躍しています。マリサ・トメイ意外にはナオミ・ワッツやジェニファー・ガーナーの吹き替えを担当しています。

『スパイダーマン・ホームカミング』の物語の主要キャスト一覧は以上のようになっています。しかし、目立たないところキャラクターに豪華声優が出演していました。こちらは簡単に一覧をご紹介します。

人気声優・諏訪部順一が出演しています。担当したのはバルチャーの部下である「二代目ショッカー」です。劇中ではスパイダースーツを失ったピーターを追い詰めるシーンもありました。最終的にはネッドの協力で戦闘不能となるキャラです。諏訪部順一は『テニスの王子様』の跡部景吾役などで知られます。アニメでは主役を演じることも多いですが、洋画の吹き替えでは端役で出演することも珍しくありません。

人気声優・梶裕貴も出演しています。担当したのはピーターの学力コンテストのチームメンバー・エイブです。梶裕貴は『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役などで知られます。多くのアニメやゲームで主役を演じる一方、顔出しでのテレビ出演も多い声優のひとりです。

人気声優・浪川大輔は子役時代から『ネバー・エンディング・ストーリー』の吹き替えをするなど、キャリアの長い声優です。担当したのは高校内で放送されていたニュースチャンネルのレポーターです。また、その相棒の女性レポーターは人気声優の水瀬いのり（上の画像）が担当しました。水瀬いのりは多くのアニメに出演する一方、連続テレビ小説『あまちゃん』に出演するなど、多彩な活躍をみせています。

畠中祐や伊波杏樹がピーターの学校の生徒役で出演していました。畠中祐はアニメ『甲鉄城のカバネリ』の主人公・生駒役。伊波杏樹はアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の主人公・高海千歌役で知られ、そこから派生したユニット『Aqours』のリーダーとしても活躍しています。また、声だけの出演であるスパイダーマンのスーツのAIカレンを担当したのはベテラン声優の井上喜久子（上の画像）です。

以上、『スパイダーマン・ホームカミング』のキャスト一覧、及び日本語吹き替え版のキャスト一覧を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？『スパイダーマン・ホームカミング』はそれまでのスパイダーマンシリーズやMCUの作品を観ていなかった人でも楽しめると評判です。これをきっかけにMCUシリーズにハマる人も多くいるでしょう。また、続編の制作も決まっているので、スパイダーマンの今後の活躍にも期待です。

ネタバレになりますが、映画のラストシーンではバルチャーが刑務所に収監されるシーンがあります。クリフハンガー的な演出なので、今後のシリーズにもバルチャーが関わってくる可能性が高いと予想されています。『スパイダーマン・ホームカミング』ではスパイダーマンは勝つことができなかったので、再戦するのでしょうか。

もちろん、今後登場する新キャラや、そのキャストにも期待が寄せられています。明るくコミカルな作風で高評価を得た『スパイダーマン・ホームカミング』の、続編がどんな映画になるのか楽しみに待ちましょう。