2018年07月09日公開
2018年07月09日更新
アベンジャーズのサノスとは?原作との違いや倒し方までをネタバレ考察
インフィニティウォーで本格的に登場しアベンジャーズを壊滅状態に追い込んだサノス。映画の開始から衝撃のラストまで驚いた人も多いのではないでしょうか?サノスの力は絶大でまさにアベンジャーズにとって最大の敵と言える存在です。今回は映画の原作となっているマーベルコミックなども参考にアベンジャーズ最強の敵サノスの倒し方や今後の展開をネタバレ有りで考察していきます。
目次
アベンジャーズ最強の敵、サノスのネタバレ考察!
アベンジャーズシリーズ最新作アベンジャーズインフィニティウォーで本格的に登場したサノス。その絶対的な力によって宇宙の人口を半分に減らすという暴力的な偉業を成し遂げる程の強敵で、まさにアベンジャーズ史上最も強大な敵と言える存在です。
アベンジャーズインフィニティーウォーを見終わった時、多くの人が「サノスに倒し方なんてあるの?」と思ったのではないでしょうか?それほどまでにサノスの能力は超能力を持つヒーロー達を軽く凌駕出来てしまう程に強大です。今回はマーベル映画の原作となっているコミックなども参考にサノスの能力や気になる倒し方などを考察していきます。
今回の記事は既にアベンジャーズインフィニティーウォーを視聴している人向けの記事になるので本編のネタバレや原作コミックのネタバレ等を多く含んでいます。
アベンジャーズとは?現在放映されているインフィニティ・ウォーとは?
まず前提となる現在のアベンジャーズインフィニティウォーの位置関係について紹介します。アベンジャーズインフィニティウォーはマーベルコミックのヒーロー漫画を原作とした映画シリーズ「マーベル・シネマティックユニバース」に属する作品の1つです。マーベルに登場するヒーロー達は同じ世界の中で活躍しているという事を前提にしており、アベンジャーズインフィニティウォーはその第19作目という立ち位置です。
マーベルシネマティックユニバースの中ではいくつかの単体、少数のヒーローにスポットを当てた作品があります。「アイアンマン」シリーズや「マイティーソー」シリーズなどがそれに該当します。そしてそれらのヒーローが集結してより強大な敵に挑む事になるシリーズが「アベンジャーズ」シリーズです。アベンジャーズインフィニティウォーは「アベンジャーズ」シリーズとしては第3作に当たる作品となっています。
この展開自体は映画的な演出ではなくマーベルコミックにおいてもシリーズ展開されているものです。元々アメリカのコミックは日本のように1人の作者が1つの作品を手掛けるスタイルではなく、同じヒーローを別々の人が描く事も当たり前に行われているので設定が曖昧であったり破綻している物もあります。それらを映画に合わせて整えて作り上げている形式です。
そしてアベンジャーズインフィニティーウォーの話自体も大筋はコミックを原作としています。1990年代に展開されたアベンジャーズのシリーズ「インフィニティー」三部作がそれに該当します。つまりどうしてもアベンジャーズインフィニティーウォーの続きが気になる人はネタバレを気にしないのであれば原作コミックを読めばある程度の予想をする事が出来るというわけです。
アベンジャーズと敵対するサノスはどんな人物?
原作コミックでのアベンジャーズでもアベンジャーズインフィニティーウォーと同じ展開がされているという事は当然原作にもサノスは登場しているという事です。原作のサノスも映画に違わぬ能力を持っており、マーベルコミックのヴィランの中でもより強大な力を持つスーパーヴィランにしてアベンジャーズ最大の敵として描かれています。
元々サノスはマーベル世界の地球よりもさらに高度な文明を持っている土星の衛星タイタンで統治者の息子として生まれます。サノスの父はエターナルズという超人類的な種族でしたがサノス自身は突然変異としてそれまでのエターナルズと違った醜い容姿をしていました。どれだけ醜いかというと生まれた直後に母親に殺されそうになる程です。
サノスの故郷である衛星タイタンは過去に生命が繁殖し過ぎた結果滅亡した歴史があります。そこでサノスは「全宇宙のバランスを保つ為には全宇宙の生命体を半分にしないとダメだ」という歪んだ信念を持ち、その為に必要になる「インフィニティストーン」を集めるべく全宇宙を駆けまわります。これまでのアベンジャーズで描かれている物語はサノスがインフィニティーストーンを集める為の物語でもあったわけです。
サノスは歪んでいるとはいえ明確な信念を持って行動しています。その目的の為であれば手段を選ばない冷酷な一面も持っていますが、まったく感情を持っていないわけではありません。部下の死を悼む心も同時に持ち合わせています。そんなサノスだからこそ、インフィニティーウォーのラストで目的を達した時にのあの笑みが生まれたのです。もうこれ以上の犠牲を強いる必要がないという安堵感からあの笑みは生まれたと言えます。
サノスを知るには知るべきアメコミのヴィラン
サノス個人の人物像を掴んだ所で今度は相対的なサノスの立ち位置についても紹介しておきます。アメコミの世界のヒーローコミックは基本的に勧善懲悪の図式で描かれており、悪役を総じて「ヴィラン」と表現します。アベンジャーズに限らず、アメリカのヒーローコミックを原作とした映画では全てこの「ヴィラン」という表現を利用し、色々な形でのヴィランとの戦いを描くのがアメコミの図式です。
そういう意味合いで言えばヴィランを無理矢理ヒーローにしようとした「スーサイドスクアッド」などはアメコミでは少し異端的な存在です。ヴィランにも直接的な戦闘能力が高い物から頭脳戦を得意とする物などそのくくりが「悪役である事」なのでその能力には非常にバラつきがあります。
サノスはヴィランの中でも特別な存在スーパーヴィラン
さてそんなヴィラン達の中にあってより影響力が強大であったり一定水準以上の能力を持つ者はスーパーヴィランと呼ばれます。そしてサノスは誰がどんな紹介をしても間違いなくスーパーヴィランに挙げられる存在です。個人の戦闘能力はもちろん、その高度技術はどれか1つだけを抽出しても並みのヴィランを凌駕してしまう物を併せ持っています。
他にもDCコミックのジョーカーなどアメコミの世界にはスーパーヴィランと呼ばれる存在はいますが、スーパーヴィランはそれぞれに別ベクトルで他のヴィランより強大です。サノスに関して言えば、その戦闘能力と優れた知性、何より目的を遂行する為のストイックさという面で他のヴィランを凌駕し、アベンジャーズを幾度にも渡って苦しめ続けるスーパーヴィランです。
サノスの能力と気になる倒し方とは?
サノスが持つ能力とは?
サノスの能力というとどうしてもインフィニティーガントレットによる指パッチンが印象的な人は多いはずです。あの指パッチン1つで全宇宙の生命体を半分殺してしまっているのですからまさにサノスを象徴する能力の1つと言えます。その影響でサノスにはインフィニティーガントレットが無ければ弱いんじゃないの?という印象も持たれがちです。しかしサノスはインフィニティーガントレット無しでも十分に強い能力を持っています。
アベンジャーズインフィニティーウォーの冒頭、サノスはアベンジャーズ最強のパワーの持ち主、ハルクとソーを圧倒する程の腕力を見せています。普通のヴィランならこれだけでも十分に強敵と言える能力です。加えてそのパワーは瞬間的な物でなくそのパワーを長く発揮できるスタミナに打たれ強さもしっかり備えています。サノスは単純な近接戦闘においてもアベンジャーズ世界最強の位置にいるのです。
加えてサノスには魔法的な素養もあります。テレキネシス能力も所有しているのです。アベンジャーズの中にいる魔法使い相手にしても立ちまわれる程その能力は高い物です。物理的にも魔法的にも強いサノスですが、さらに恐るべき事実があります。それはサノス自身が頭脳明晰で天才的な発明家でもあると言う事です。サノスをより最強の存在にしているインフィニティーガントレットも元々はサノスが開発した物です。
それ以外にもサノスが乗っている宇宙船「サンクチュアリ2」やその宇宙船に備え付けられた椅子には宇宙飛行、フォースフィールド展開、瞬間移動、タイムトラベル、並行世界への移動機能なんかも搭載しており、その全てがサノスが作った物だというのだから驚きです。最前線に立っても後方に控えても最強の存在、それがサノスをスーパーヴィランに押し上げる要因になっています。
サノスの倒し方について
さてサノスの持つ能力を説明した上で、いよいよサノスの倒し方ですが、まず必須となるのはインフィニティーガントレットを奪取する事でしょう。素の状態ですら最強のサノスにあんな万能な武器を与えていてはどうやったって勝つ事はできません。実際、原作コミックで何度か倒されているサノスですが、その倒し方の1つがインフィニティーガントレットを奪った上でのヒーローの総攻撃という倒し方でした。
ただし素の状態でもサノスは非常に強い存在です。ネタバレになりますがアベンジャーズインフィニティーウォーの中でも複数人のヒーローで挑む場面があります。しかしそれもやっと戦闘出来ている状態でした。戦ったヒーロー達には申し訳ないですが、彼らだけではやはり役不足という事になります。今回の戦闘メンバーは流動的に決まった形なのでやはりよりメンバーを選抜した状態で挑む事が必要になるでしょう。
原作コミックからのネタバレ的な倒し方を考えてみると、ドラックスが心臓を奪ってサノスを倒したという話があります。ドラックスは既にマーベルシネマティックユニバースに属する映画ガーディアンズオブギャラクシーに登場しています。しかし原作と映画でドラックスの設定や能力に大きな違いがある事、なによりアベンジャーズインフィニティーウォーでドラックスが死亡している事を考えると可能性は低そうです。
他にも原作で何度か倒されているサノスですが、原作では元々不老不死である事に加えて死の神デスと仲が良いので結局復活しています。ネタバレになりますが、現在の状況と原作でのサノスのどの倒し方ともマッチしない状態です。一番あり得そうな展開であるインフィニティーガントレットの奪取もそのキーマンとなるヒーロー「マダムウォーロック」が映画に本格的に登場していない事を考えると可能性は低そうです。
サノスの目的とは?映画版と原作コミックの違いについて
映画アベンジャーズインフィニティーウォーでのサノスの目的は「全宇宙の生命体を半分にしてバランスを保つ事」でした。見方によってはサノスの目的はアベンジャーズインフィニティーウォーの時点で達成していると言えます。しかし原作コミックではサノスの目的はかなり違っています。ここからは目的が変わった事による今後の展開をネタバレを込みで予想していきます。
映画のサノスと原作コミックのサノスの設定の差は映画で描かれている時間軸のはるか前から生まれています。映画でのサノスは故郷であるタイタンが滅亡してしまった事で目的である「宇宙の生命体を半分にする事」を決意して行動しています。しかし原作コミックのネタバレをするとサノスはなんとこのタイタンを自ら破壊しているのです。
醜い姿で生まれたサノスは思春期になると「虚無主義」に目覚め死の神であるデスを崇拝するようになります。一度は虚無主義を捨て真っ当な道を歩もうとしますが実際にデスに出会った事でその恋心を刺激されてしまいます。そして死の神であるデスに振り向いてもらう為に全宇宙の生命体の半分の命を捧げる事を決意するのです。手段こそ同じですが、原作でのサノスはより個人的な目的の為に行動していると言えます。
映画のサノスはこのデスとのやりとりの一切を無くしているので、その手段こそ同じながらその目的は大きく異なっています。既に違った目的である事を表現している以上アベンジャーズ4になってデスが登場する事もないでしょう。サノスの不老不死の一端を担っているのがデスとの仲でもあるので、そういう意味ではアベンジャーズ映画のサノスは原作コミックよりも倒しやすいと言えるかもしれません。
サノスはアベンジャーズ4でも登場するので要チェック!
設定や展開に違いこそあれ、サノスがアベンジャーズに立ちはだかる最強にして最凶の敵である事は間違いありません。元々アベンジャーズインフィニティーウォーは2部構成だったという話もあるので、サノスは間違いなくアベンジャーズ4でも登場するでしょう。サノスの指パッチンによって壊滅状態のアベンジャーズがどのような倒し方でサノスを倒すのか今から色々なネタバレを確認すれば予想出来そうです。
死んでしまったヒーローの中にはマーベルシネマティックユニバース的には最近登場したばかりのヒーローも多数含まれています。彼らの復活はあるのでしょうか。ヒーロー側にそのような能力者が残っていない以上、その鍵もやはりサノスが握っていると思われます。映画のサノスは純粋悪と言いきれない存在でもあるのでまさか改心して世界を元に戻すなんて展開も予想出来なくないです。
アベンジャーズに関わらず今後のマーベルシネマティックユニバースの方向性を決めるキーマンとなっていると言っても過言ではないサノス、次にサノスが登場するのはまず間違いなく既に公開が予定されているアベンジャーズ4になるでしょう。それまでに単体ヒーロー映画もいくつか公開されるのでその中にヒントがあるかもしれません。これからの動向に目が離せない所です。