アベンジャーズのホークアイはどこに消えた？出ない理由や演じる俳優も調査

アベンジャーズシリーズ最新作「アベンジャーズ/インフィニティーウォー」にはシリーズ初期から登場しているアベンジャーズのメンバーの1人、ホークアイの姿が最後までありませんでした。ホークアイはどこに行ってしまったのでしょうか。

メイン映画こそ無い物の、その能力や背景から徐々に人気を集めているヒーローであるホークアイ。今回は彼を演じる俳優や吹き替え担当者、そして消えた背景と今後について調査してみました。

アベンジャーズは元々アメリカで大人気の出版社「マーベル・コミック」を原作としたスーパーヒーロー映画シリーズの中の作品の1つで同時に同社の展開する架空世界でのヒーローチームの名称でもあります。

マーベルはこのスーパーヒーロー映画シリーズを「マーベル・シネマティック・ユニバース」として同じ世界観を共有する映画として纏めておりをしており、その中でも「アベンジャーズ」シリーズは各ヒーローが集結して共通の敵と戦うクロスオーバー作品として描かれています。

マーベルシネマティックユニバースでは、各ヒーローが単独、或いは少数で活躍するそれぞれを主題とした映画を作り、そのヒーロー達が一堂に介するアベンジャーズシリーズを展開という形で数多くのヒーローを登場させています。毎年数本の映画が時期をズラして公開されており、今ではアメリカはもちろん日本でも非常に人気の高い映画シリーズになっています。

そんなアベンジャーズシリーズ最初の作品「アベンジャーズ」でスーパーヒーローチーム「アベンジャーズ」の一員として登場したのがクリント・バートンことホークアイです。彼は国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.のエリートエージェントとして登場します。

このエリートエージェントという立場は実写映画独自の物で、原作となっているコミック版では少し経緯は異なります。ですがアベンジャーズの一員になる事、以降の活躍はコミックも実写映画にも共通しています。ヒーローとしての戦闘術は弓を武器として巧みに扱い人間の限界レベルの身体能力を有しています。映画ではほぼ全ての戦闘を弓で行っていますが、元々はその他の武器もかなりのレベルで扱えるキャラです。

またホークアイはシリーズの合間に結婚して子供を設けるなどヒーローであると同時に一般人としての生活も描かれている貴重なキャラクターでもあります。そんなホークアイだからこそ、他のヒーローに比べれば地味になりがちな戦闘方法でも人気の高いヒーローになっています。

アベンジャーズには様々な特殊能力や超能力の類の物を持ったヒーローが登場しますが実はホークアイには上人の域を超えるような能力は備わっていません。元々目が良いという事もあって、他のヒーローのサポートであったり空中にいる相手を狙うなどして戦います。

ただその弓の実力は常人とは言えない程のレベルの高さです。同時に何本もの矢を放ち、その全てが百発百中するほどの視力と実力を併せ持つホークアイは特殊な能力を持っていなくても充分に活躍できるヒーローです。

以降の作品ではS.H.I.E.L.D.のエージェントこそ引退していますが、その高い実力はさらに強化されており、同時に矢を9本放つなど、特殊な能力を持っていなくても戦える事を示しているヒーローです。

初登場時から優れたエージェントであったホークアイはその装備も最新鋭の物を利用していましたが、矢という有限の投擲物を利用する為、いわゆる弾切れが起こった事があり、よりコンパクトに矢を持ち運べる装備をアベンジャーズの仲間であるアイアンマンことトニーに作ってもらうなど作品が進む毎に装備もよりホークアイの戦闘術に合った物に変更されています。

ホークアイは自分がメインとなる映画を持たないヒーローですが、最初に登場したのは実は「アベンジャーズ」ではありません。ノンクレジットのキャラクターとしてではありますが「マイティーソー」にて既に出演しており、主人公であるソーを狙うスナイパーとしての役割を果たしています。

そして「アベンジャーズ」にて本格的に登場したホークアイはアベンジャーズシリーズ第2作「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」にも登場、その後、キャプテンアメリカをメインとした「シビルウォー」にも登場しましたがその後の作品には登場せず、「アベンジャーズシリーズ」の第3作であるインフィニティーウォーにも登場しないまま消えた状態になっています。

自身をメインとした映画を持たないヒーローだけに既に19作が公開されているシリーズの中では比較的登場の機会が少ないホークアイですが、アベンジャーズシリーズには必ず出演していただけに第3作であるインフィニティーウォーに登場しなかった事はファンを驚かせました。

マーベル・シネマティックユニバースでは今の所ほぼ全てのキャラクターを一貫して1人の俳優が演じています。ホークアイもアメリカ人俳優ジェレミ・レナーが一貫して演じているキャラクターです。

1995年に映画俳優としてデビューしたジェレミー・レナーはその後脇役やテレビ出演などを精力的に続けていました。2000年代に入ると主演も行うようになり2009年にはアカデミー賞作品賞を受賞した戦争映画「ハートロッカー」で主人公の「ウィリアムジェームズ軍曹」を演じアカデミー賞主演男優賞を受賞するなどし確実に実績を積み上げている実力派俳優です。

2011年に「マイティーソー」でアベンジャーズシリーズに関わって以降も2012年には「ミッションインポッシブルゴーストプロトコル」などの日本でもメジャーな作品にも数多く登場している俳優さんです。

アベンジャーズシリーズはアメリカ映画なので当然映画本編は英語で撮影されているので日本での放映の際には俳優ジェレミーレナーの演技に合わせて吹き替えが行われているわけですが、その吹き替えを担当したのはなんとお笑い芸人の宮迫博之さんです。

宮迫博之さんはアベンジャーズ以前にもいくつかの映画で吹き替えを担当しており、ホークアイが出演したマーベル・シネマティック・ユニバースの作品ではホークアイにセリフが無かった「マイティーソー」を除く全ての映画で吹き替えを担当しています。今後も消えたホークアイが戻ってくる事があれば間違いなく吹き替えを担当する最有力候補になるでしょう。

これまでアベンジャーズの人気を支えてきたホークアイ。何故彼はアベンジャーズシリーズ第3作インフィニティーウォーに登場しなかったのでしょうか。ここからはいくつかの視点からホークアイが消えた謎に迫っていきます。

まず第一の理由として考えられるのが映画上でのホークアイの立ち位置です。アベンジャーズシリーズ第2作「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の前に家族を持ったホークアイことクリントは既にS.H.I.E.L.D.のエージェントを辞めており、エイジオブウルトロンでの戦いが終わった後にアベンジャーズからも脱退しています。

しかし彼は次に登場した作品「シビルウォー」にてキャプテンアメリカの呼び掛けに応じて復帰。キャプテン派のメンバーとして戦います。シビルウォーでの戦い終結後、チームキャプテンアメリカのメンバーは指名手配されており、その中には当然ホークアイも含まれていました。

インフィニティーウォーにてその姿を一切見せず消えたホークアイですが現状についてはシビルウォーにてチームアイアンマンに属していたブラックウィンドウことナターシャから「ホークアイとアントマンは司法取引に応じて自宅軟禁中」という言及がされています。家族のいるホークアイは逃亡生活を続けるわけにはいかない事は想像に難しくないので、シナリオ的に消えた状態にしたという事もできます。

アベンジャーズを含めてマーベルシネマティックユニバースの映画はどれも原作となるコミックがあります。アメコミの特性上、複数の作家が描いていたりするので設定の確立は日本程行われていませんが、その原作コミックでのホークアイにはもう一つの顔があります。それが日本で活動する時に使われる「ローニン」という名前のキャラクターです。

ローニンは武器として弓以外にも日本刀を使うなどして戦闘術などを変更していますが、紛れも無くホークアイことクリントが演じるキャラクターです。「アベンジャーズ4（仮）」では日本が舞台として使われるという事も公表されているので、ホークアイは今後ローニンとして登場するのではないかという見解もあります。

アメコミのヒーロー、とりわけ道具を使って能力を得ているタイプのヒーローは代替わりが行われる事もあります。ホークアイは元々特殊な能力を持っているわけではないので代替わりもしやすく、ジェレミーレナーは今後ホークアイではなくローニンとして登場するのではないかという見解もあります。

こちらは少しメタ的な見解ですが、ホークアイを演じるジェレミーレナーのスケジュールが合わなかったのでは？という意見もあります。同時期に同じくシリーズで出演している「ミッションインポッシブル6フォールアウト」の撮影が行われていたからです。しかしこちらにも出演していない事が分かっている現在ではこの見方は信憑性の低い見解になります。

重ねて言えば、マーベル・シネマティックユニバースは次回作のみならず数作品先まで情報の公開や映画の中でそれを示唆するような演出まで行っています。これをいくら長く出演している俳優とは言え、ジェレミーレナー個人の事情で変更する事は考えにくいです。アクションの多い映画シリーズなので肉体的な限界などで俳優が変わると言った事がない限りは出演を続けるはずです。

ホークアイが消えた？という話は映画公開前から話されており、インタビューなどでその事を言及している例もあります。インフィニティーウォーの監督の1人であるジョー監督は「彼にはちょっと長めのストーリーを用意しました」という事を答えています。つまり間違いなく今後消えたままという事はあり得ないのです。しかもインフィニティーウォーは元々2部構成だったという話もあり、直接的に話が繋がっていると考えられます。

ホークアイ本人からは少し離れてしまいますがインフィニティーウォーのラストでは宇宙の人口を半分にするというサノスの目的が果たされています。これにより登場したヒーローの多くが死亡していますが、同時に地球上から一般人も含めて半分の人が死んでいます。監督のインタビューから見ればこのタイミングでホークアイが死んだという事は考えられませんが、家族の誰か或いは全員が死んでしまったという事は十分に考えられます。

仮に家族を失っているとしたら、クリントを縛るものはなくなります。ホークアイのまま立ち上がるのか、はたまたローニンとして立ち上がるのか、どちらにせよ、やっぱりインフィニティーウォーのラストで死んでましたという事は想像しにくいので間違いなく今後登場してくれるはずです。

最後に出演したシビルウォー以来、2年以上の間スクリーンに登場せずに消えたホークアイ。ですが彼が今後何らかの形で復活してくる事は間違いないでしょう。ホークアイとして登場するならおそらくは「アベンジャーズ4」になるでしょうが、ローニンとして登場するならもしかしたら今後予定されている単独ヒーロー作「アントマン&ワスプ」や「キャプテン・マーベル」に先行で少しだけ登場するかもしれません。

色々な能力を持ちどちらかと言われれば孤独な存在である他のヒーローと違い、家族を持ち、一般人の代表とも言えるホークアイ。そんな彼だからこそメインの映画がないにも関わらずファンは多く、その復活を待ち望んでいる人も多いです。どんな姿になるかは分かりませんが彼が消えたままシリーズが展開される事はないでしょう。

アベンジャーズシリーズもある種の転換期を迎えています。アベンジャーズ4を最後に1部のキャストが退場する事が発表されているからです。それがインフィニティーウォーで死んでしまったヒーローなのかはたまた逆に生き残ったメンバーの誰かなのか、そして登場しなかったホークアイの降板も可能性としては0ではありません。ですがこのまま消えたまま退場という事はなく仮に退場するにしても最後に一花咲かせてくれるはずです。