007カジノロワイヤルのあらすじネタバレ解説！意外な裏設定や感想まで紹介

007シリーズは現在24作品が公開され、2019年には25作品目が公開予定の人気映画です。その中でも「007カジノロワイヤル」は他の作品にはない設定や裏設定があります。本記事では今までのシリーズとは違った雰囲気を持つ「007カジノロワイヤル」のあらすじをネタバレも含めて解説します。是非参考にしてみてください。

「007カジノロワイヤル」は007シリーズの21作品目でジェームズ・ボンドの若いころを描いた作品です。しかし、この作品は今までの007とは別の作品となっています。ジェームズ・ボンドの設定を改めた新しい007シリーズとなる作品です。今までの007でのジェームズ・ボンドは1920年代生まれで冷戦中のスパイとして活躍していました。

「007カジノロワイヤル」でのジェームズ・ボンドは1968年4月13日生まれで、今までの007とは時系列も異なります。そのため007シリーズでおなじみの「M」も前作とは違った設定となり、新しい「M」としての性格や人間性となっています。今までの007を知る人にとっては違ったジェームズ・ボンドに戸惑う人も多くいました。

英国秘密情報部MI6のスパイ候補としてジェームズ・ボンドは、機密情報を漏らした二人を暗殺します。二人を殺したことによりMI6で殺しのライセンスと言われている00ナンバーをもつスパイに昇格します。ここからジェームズ・ボンドは正式なスパイ007として活動し始めます。

ボンドは最初の任務として、国際的な爆弾組織を壊滅させるためにひとりの男を追っていました。本来生け捕りにしなければいけない男をボンドは追跡の末に射殺してしまいます。さらに男が逃げ込んだアフリカのとある国の大使館を爆破してしまいます。しかし、男が所持していた携帯電話から男と連絡を取り合っていた人物の手がかりをみつけます。

携帯電話の着信履歴にある発信元を突き止めたボンドはバハマに向かいます。そこで武器商人のディミトリオスが着信履歴にあった人物であることを突き止めます。ディミトリオスの妻を誘惑し情報を引き出したボンドは、マイアミに向かうディミトリオスを尾行します。

ディミトリオスはある男とマイアミ国際空港の発表会で登場する超大型旅客機を爆破する計画を立てていました。ボンドはそれを食い止めるためディミトリオスを尾行の末、空港で殺害します。しかし、彼が実行する計画は他の男に引き継がれていました。ボンドはその男を発見し追跡します。

旅客機を爆破させるためディミトリオスの計画を引き継いだ男はタンクローリー走らせ衝突させようとします。ボンドはタンクローリーに飛び乗り男と争います。争いの末、タンクローリーを旅客機寸前のところで止めることに成功します。

この計画は、ル・シッフルという男が発表会で旅客機を爆発させ製造したメーカーの株価を暴落させることにより大儲けしようとしたものでした。ボンドの手によって失敗したかれは逆に損失を出してしまいます。この資金は国際テロ組織の資金であるため、ル・シッフルは損失した資金を取り戻さくなくてなりませんでした。

ル・シッフルは資金を取り戻すためモンテネグロのカジノロワイヤルで行われる大金をかけたポーカーゲームに参加します。MI6はル・シッフルの動向を掴みボンドをポーカーゲームに参加させます。ボンドの資金源となるのは財務省の資金でした。その財務省からボンドの監視役のためヴェスパーという女性が派遣されます。

カジノロワイヤル初日、ボンドはポーカーで負け続けてしまいます。しかし、それは彼の作戦でした。ル・シッフルはブラフをかけるときに癖を利用して最終的には勝つ作戦を立てていました。ボンドの負ける姿を見たヴェスパーは不安になりましたが、ボンドは作戦を説明し安心させます。

カジノロワイヤル二日目、ボンドは作戦を実行に移します。ル・シッフルがブラフかける癖を発見し全額を賭けます。しかし、そのブラフをかけるときの癖がル・シッフルの罠でした。ル・シッフルの策略に嵌ったボンドはヴェスパーに資金の追加を要求しますがヴェスパーは断ります。策が尽きたボンドはル・シッフルを殺害しようとします。殺害しようとル・シッフルに近づくボンドの前にCIAのフェリックスがあらわれます。

フェリックスも身分を偽りカジノロワイヤルに参加していました。自分ではル・シッフルに勝てないと悟り、資金提供する代わりにル・シッフルに勝つようボンドに依頼します。フェリックスからの資金を得たボンドは改めてポーカーに参加し順調に勝っていきます。

形勢逆転してきたボンドに恐れたル・シッフルはボンドのカクテルに毒を入れます。毒を飲んだボンドはその場を立ち去り治療を施しますが心肺停止の危機に陥ります。そこにヴェスパーがあらわれ救命措置を施しボンドは意識を取り戻します。

九死に一生を得たボンドは勝負の席に戻ります。そこでボンドはル・シッフルとの最期の大勝負にでます。見事勝負に勝ったボンドはル・シッフルを破産に追い込みます。賞金を財務省に送金しボンドはヴェスパーと祝杯を挙げます。そこにヴェスパーに呼び出しが入り席を立ちますが、不穏な空気を察したボンドはヴェスパーを追いかけます。しかし、ヴェスパーは拉致されてしまいボンドは車で追跡します。

猛スピードで追跡するボンドですが目の前に縛られ横たわったヴェスパーを発見し避けようとします。急なハンドル操作により車は横転しボンドは衝撃で意識を失ってしまいます。ボンドとヴェスパーは拉致されル・シッフルの拷問を受けます。ル・シッフルはボンドから賞金を預けた銀行のパスワードを聞き出そうとしました。

拷問の最中に謎の男が乗り込んできます。その男にル・シッフルは銃で撃たれて殺されてしまいます。ボンドは意識を失い気が付くと病院でした。病院でヴェスパーと再会します。再開した二人は愛し合うようになります。ボンドはMI6を辞めヴェスパーと二人で生きていく決心をしました。

ヴェスパーと幸せな日々を過ごしているボンドに、カジノで取り戻した金が財務省に返されていないという連絡が入ります。金の行方を追うためボンドは銀行に連絡します。すると金は銀行から引き出されいてる最中だということを知ります。銀行に駆け付けたボンドはヴェスパーの姿を見つけ後を追いました。

ヴェスパーをボンドは見張りの男と戦闘になりながらもなんとか追いつきます。そこにはスーツケースを謎の男たちに渡すヴェスパーがいました。男たちはボンドの姿に気づくとヴェスパーを連れ去ってしまいます。銃で撃たれる中、ボンドはヴェスパーを追いかけ続けます。

ヴェスパーを追いかけるボンドは激しい銃撃をうけます。銃撃戦の中、ボンドはなんとかしてヴェスパーに追いつこうと戦います。激しい銃撃戦に男たちが逃げ込んだ古い建物は倒壊し始めます。男たちを次々と倒しボンドはヴェスパーの元にたどり着きます。

ヴェスパーはボンドが追いついたにもかかわらず彼を突き放します。そして自分が入っているエレベーターのカギを閉めてしまいます。建物は海の中に沈み始めヴェスパーも一緒に沈んでしまいます。必死にヴェスパーを助けようとするボンドですが、エレベーターをこじ開け地上に連れ戻したヴェスパーは息絶えてしまいます。その様子を物陰から覗いていた謎の男がスーツケースに入った金を持ち去ります。

Mからの連絡でボンドはヴェスパーの裏切りの理由を知ります。ヴェスパーは恋人を犯罪組織に拉致され仕方なく強力していました。また、ボンドのことを本気で愛するようになったヴェスパーは拉致されたボンドを救うため金を渡す約束をしていたのでした。

真相を知ったボンドはヴェスパーが残した手がかりをもとに諸悪の根源であるホワイトという男の居場所を突き止めます。ホワイトこそル・シッフルを殺し、金を持ち去った張本人でした。最後、ボンドはホワイトの足を銃で撃ちぬきます。

映画「キル・ビル」などの監督として有名なクエンティン・タランティーノ監督は007シリーズの大ファンです。彼は007シリーズの制作に興味を示していました。中でもカジノロワイヤルのリメイクにはとても興味を示し監督をしたいと語っていました。タランティーノ監督は、自身が監督を務めピアース・ブロスナンを起用することでより原作に近い映画を作成できたはずだとも語っていました。

空港でタンクローリーが旅客機に激突しそうになるシーンでは、旅客機の下をタンクローリーが潜り抜けるという派手なシーンが撮影されましたがカットされてしまいました。007シリーズではこのような派手なシーンがカットされてしまうことが何度かありました。

撮影に使用していたロンドン近郊のセットで火災が発生してしまいました。消防車が8台出動し、道路を封鎖するなどの騒ぎになりました。このセットでの撮影は終了しておりセットの解体中に起きた火事であったため作品に影響はありませんでした。

ボンドカーとして登場したのはアストンマーティンのDBSです。高級車としても有名な車ですが、ボンド役のダニエル・クレイグはオートマ車しか運転ができないためマニュアルミッションをオートマミッションに乗せ換えた車を運転していました。

映画最初に登場しボンドと派手な追走劇を繰り広げたモロカ役の男性はセバスチャン・フォーカンという人物です。彼はパルクールというスポーツの第一人者です。映画内で最後には撃たれてしまうものの素晴らしい動きでボンドの追走から逃げていました。

カジノのディーラーとして登場した男性はダニエル・アンドレアスという人物です。彼はカジノで本物のディーラーとして活躍している人物です。彼以外にもう一人登場した女性ディーラーも本物のディーラーとして活躍する人物です。

カジノのシーンでわずかながらに登場した女性はツァイ・チンという人物です。彼女は1967年に公開された「007は二度死ぬ」にも出演したことがあります。その際は、ボンドの偽の殉職に強力するなど重要な役として出演しました。

007シリーズではおなじみの「M」役としてジュディ・デンチが出演しました。以前の007にも「M」として登場していますが、今回の作品は007の新しいシリーズとして作られているため人間性などが異なる「M」として登場しました。以前と違う「M」の性格などに違和感を感じる人が多くいました。

ヴェスパーが怯えて膝を抱えているシーンでボンドはヴェスパーを安心させるために寄り添います。その際、2本の指を口にふくみます。しかし、実際の撮影では4本の指を口にふくんでいました。撮影後、キャンベル監督の指示によりVFX技術を用いて2本の指に編集しました。

ダニエル・クレイグをジェームズ・ボンド役にすることに対して当初凄まじい批判がありました。インターネット上ではクレイグノットボンド・ドットコムというボンド役を反対するサイトが立ち上がりました。金髪のボンドは見たくない、じゃがいも顔、耳が大きいなどの誹謗中傷の声があがりダニエル・クレイグを傷つけました。

ダニエル・クレイグは自身がジェームズ・ボンド役を上手くやりこなすことで周囲の意見を変えようとしました。映画が上映されると瞬く間に批判の声は消えました。彼は歴代ボンドの中でも最高額のギャラを手にします。6代目ジェームズ・ボンドとして周囲から認められ、カジノロワイヤルを含め現在までに4作品でジェームズ・ボンドとして活躍しました。

上記のように、ダニエル・クレイグの演ずるジェームズ・ボンドは大変人気が高いです。クールな見た目、また今までと違うブロンドの俳優が演じるボンドに、違和感なく、むしろいい！という声も多くあります。

007カジノロワイヤルは多くの人から好評を得ています。その感想の一部を紹介しました。特にダニエル・クレイグのアクションや、歴代ボンドの中でも特に人間味のある姿に好感をもつ人が多いようです。また拷問シーンなどにも注目が集まりました。

本記事では「007カジノロワイヤル」のネタバレを含めたあらすじと裏設定などをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか？6代目ジェームズ・ボンドを務めたダニエル・クレイグを含め多くの魅力が「007カジノロワイヤル」にはあります。裏設定などを知った今もう一度見直すとさらに楽しめるかもしれません。是非この機会にもう一度「007カジノロワイヤル」を見直してみてください。