映画「PとJK」のネタバレあらすじまとめ!伏線・結末や感想も紹介
2017年3月25日に公開された映画「PとJK」。今回は「PとJK」のあらすじを追いながらネタバレをしていきます。この物語はP(ポリスメン)とJK(女子高校生)の結婚生活を描いた恋愛映画です。タイトルからしてネタバレをしてしまっているファンキーさですが、ストーリー自体は警察官が主人公だけに殺伐とした伏線を持ちながらも、ハッピーエンドの結末が待っている少女漫画の王道を突き進んでいます。
目次
映画PとJKのあらすじとネタバレ!PとJKについて
PとJKとは、Pつまり警察官の佐賀野功太とJKつまり女子高校生の本谷歌子の恋愛を軸に描いたピュアな恋愛映画です。公開したのは2017年3月25日でした。興行収入は10億900万円です。原作は三次マキの漫画作品です。2013年1月号から講談社コミック別冊フレンドに連載をしていましたが、作者産休の為休載しています。現在も連載中で11巻まで発売されています。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!PとJKのストーリーについて
PとJKは警察官の佐賀野功太(亀梨和也)と女子高校生の本谷歌子(土屋太鳳)の恋愛を軸に描いたラブストーリーです。ネタバレになりますがの二人は実は出会ったとたん結婚をしてしまいます。理由は佐賀野功太は本谷歌子と真剣に付き合いたいからです。結婚が結末ではなく始まりの地点になっている所がPとJKの特徴です。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!PとJKに関する細かい考察
PとJKの意味をネタバレするとPはpolice officer(警察官)でJKは(女子高校生)を指す略語になります。しかし何故タイトルが略語なのでしょうか。確かにJKという言葉自体が現代的な略語であり、女子高校生という存在に付加価値を附ける意味合いがあります。一方警察官をPとは普通は言いません。これは警察官である彼に対する社会的付加価値を附けるためにあえて略語にした可能性があります。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!PとJKな二人の出会いについて
PとJKのネタバレ紹介ですが、そもそも佐賀野功太と本谷歌子が出会ったのは、クラブでの飲み会でした。その時本谷歌子は16歳の女子高校生でした。本谷歌子に惹かれた佐賀野功太でしたが、本谷歌子が16歳だと分かると態度を一変して「クソガキ」と吐き捨てます。警察官である佐賀野功太は自分の職務を超えた行為は許せなかったのです。なんと誠実な人柄でしょうか。そんな所に本谷歌子は惹かれていきます。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!大神平助との出会いについて
PとJKのネタバレ紹介です!佐賀野功太の言動に驚いた本谷歌子は「ごめんなさい。」と言ってその場から逃げてしまいます。逃げた先で本谷歌子は大神平助(高杉真宙)に出会うのでした。大神平助はつい本谷歌子に手を上げてしまいます。額に大怪我を負った本谷歌子を介抱する佐賀野功太。佐賀野功太は本谷歌子の両親に頭を下げに行きます。強い責任感を持った佐賀野功太は本谷歌子と結婚をしたい旨を本谷歌子に伝えます。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!大神平助は荒野の狼(ロンリーウルフ)?
PとJKのネタバレ紹介です!ここで少しだけ大神平助がおおかみさん=狼さんと呼ばれる理由を考察してみます。狼というとヘルマン・ヘッセの「荒野のおおかみ」や「一匹狼」を想起する人もいるでしょう。また「大神」から「犬神(いぬかみ)」の連想も出来ます。さらには「赤ずきん」の狼から、結末付近で本谷歌子が拉致されて襲われるシーンへの伏線と考える読者もいるようです。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!PとJKの佐賀野功太と本谷歌子の結婚
PとJKのネタバレ紹介!本谷歌子は佐賀野功太のプロポーズを受け入れます。なんというピュアな二人でしょうか。出会ったとたん夫婦になろうとする二人でしたが、やはり父親が二人の結婚の障害になります。確かに相手は警察官ですが娘は結婚できる年齢といえども16歳の未成年です。きちんとした結婚生活が歩めるか不安になるのは当然です。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!佐賀野功太は本谷誠一に娘との結婚を許される
PとJKのネタバレ紹介です!父の本谷誠一は娘と佐賀野功太の結婚を拒絶します。理由は自分の娘がまだ16歳であることがありました。つい「娘は16歳だぞ。変態か!」とつい言ってしまいます。でも佐賀野功太は自分は警察官として、不真面目な形で恋愛をすることは出来ない。結婚を前提としてお付き合いをしたい、と伝えるのです。父である本谷誠一もついに折れてしまうのです。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!PとJKの二人の結婚はすぐ同級生にバレる
PとJKのネタバレ紹介ですが、二人は結婚しましたが、ピュアな本谷歌子の家事はまだおままごと風な所が残っています。というよりも高校生をしながら結婚生活をしているのです。このようなJKが現実にいないとは言えませんが、数は少ないでしょう。嘘がつけない本谷歌子は自分が警察官である佐賀野功太と結婚したことを同級生にバラしてしまいます。けど本谷歌子は平気です。何故なら嘘が無いからです。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!本谷歌子は16歳で新妻になる
PとJKのネタバレ紹介です!また結婚をした後、お弁当を作ったり余念がありません。洗濯をするとき佐賀野功太のトランクスを見詰めるシーンは少女漫画を原作にしたPとJKならではのシーンです。またお弁当は佐賀野功太の職場にまで持っていき、夫の同僚のお弁当まで作る良妻ぶりを発揮します。夫の仕事着を抱きしめる妻にその制服を着て、抱き合うシーンも見ている観客がつい笑ってしまうぐらい幸せな感じが伝わるシーンです。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!佐賀野功太の過去について
PとJKのネタバレ紹介です!結婚をしてから佐賀野功太の事を知ることになった本谷歌子は彼が昔はヤンチャ(死語)だったことを佐賀野功太の同僚に教えてもらいます。さらに彼の父親も警察官で、息子を守るため代わりに刺されて死んでしまったのです。自分に厳しい理由を知った本谷歌子でしたが、一方で彼のことを好きになっていきます。またネタバレになりますが二人の価値観や世界観の違いもPとJKの大きなテーマです。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!大神平助の家庭の事情について
PとJKのネタバレ紹介です!大神平助は家庭に問題がありました。父親が無職で暴力を振るっていたのです。ネタバレになりますが、この設定が伏線となり結末につながります。大神平助はグレテしまい悪い仲間とつるむようになりました。そんな時に佐賀野功太と本谷歌子と出会うのです。本谷歌子は自分を傷つけた大神平助にも「友達になりたい。」と伝えるのです。大神平助はそんな本谷歌子のピュアさに少しずつ心を開いていくのです。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!大神平助は自分の問題と向き合うことになる
PとJKのネタバレ紹介ですが、大神平助は家族の問題を表に出すことはありませんでした。ただ自分でもどうしようもなく、疲弊していたのです。そこにPとJKのPの佐賀野功太が訪れます。そうして「お前はまだ子供だから周囲を頼れ」と伝えるのです。自分一人で解決をすることを求めていた大神平助は弱い自分に向き合い、佐賀野功太と友達の本谷歌子に助けを求めるのです。ついでに矢口三門(玉城ティナ)にも伝えます。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!佐賀野功太と大神平助は似た者同士だった
PとJKのネタバレ紹介!佐賀野功太と大神平助の似通った環境は物語の結末の伏線になっています。ネタバレになりますが、二人とも父親を失っているのです。父を失った時、佐賀野功太は本当は父親を尊敬していたことに気付きます。大神平助は自分が父親を捨てる覚悟が無かったこと、母親を守ることさえできない存在だと気付きます。さらにネタバレになりますが、この二人の相違が結末への伏線にもなっています。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!文化祭での二人について
PとJKのネタバレ紹介です!学校と言えば文化祭。本谷歌子と矢口三門の友人たちはコスプレ喫茶を催します。そこにやってくる佐賀野功太。ネタバレになりますが、本谷歌子は河童の恰好、矢口三門は頭の禿げたおっさんの恰好です。そこで佐賀野功太も学生のコスプレをすることになるのですが、その恰好が「ごくせん」の生徒を演じたときの亀梨和也の恰好そっくりなのです。ちょっとしたファンサービスシーンです。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!連れ去られる本谷歌子
PとJKのネタバレ紹介です!しかし文化祭の最中に大神平助の悪い仲間に本谷歌子が連れ去れてしまいます。ネタバレになりますが、この事件が伏線となり、大神平助の更生に繋がるのですが、本谷歌子を連れ去った悪い仲間のアジトに佐賀野功太は不良学生のふりをして入っていくのです。これも文化祭のコスプレが伏線になっています。そうして更なる伏線が結末に集約されていくのです。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!本谷歌子はすでに佐賀野歌子だった
PとJKのネタバレ!佐賀野功太と大神平助が悪い仲間と格闘しているときに、本谷歌子の学生証が明るみになります。そこには佐賀野歌子の文字が。すると悪い仲間は「お前は佐賀野の妹か。」と誤解をします。確かに二人が結婚をしている伏線を悪い仲間は知りません。悪い仲間には悪夢みたいな結末でしたが、無事警察も突入することが出来て事件は解決をしました。ネタバレというよりも観客だけが分かるような仕組みになっています。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!二人はキスもろくに出来ない関係だった
PとJKのネタバレ紹介!キスをしようとする二人ですが、河童の嘴の部分が邪魔をして佐賀野功太にキスが出来ません。ネタバレになりますが、本谷歌子の父が「卒業するまでは云々」と佐賀野功太に伝えたことが伏線になって二人のセックスシーンは映画内ではありません。あえて子供向けのように作られながら伏線になっているのです。その代わりキスが出来ない二人を繰り返すことが最後のキスシーンへの伏線になっています。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!二人は最後に観覧車でキスをする
PとJKのネタバレ紹介!ラストシーンの後、二人は観覧車の中でキスをします。「PとJK」は音楽がお洒落で、90年代を代表するユニットのフリッパーズ・ギターの「Friend Again -フレンズ・アゲイン-」や「Happy Like a Honeybee -ピクニックには早すぎる-」が挿入歌として使われています。エンディングの佐賀野功太と本谷歌子が友達を引き連れて行進するシーンは、時代をタイムスリップしたみたいにおしゃれ感が満載です。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!劇中歌はフリッパーズ・ギター!
PとJKのネタバレ紹介です!Flipper's Guitar(フリッパーズ・ギター)は90年代に活躍した日本のロックバンドです。現コーネリアスの小山田圭吾と小沢健二が在籍していました。活動期間は4年と短いですが、当時のロックシーンに与えた影響は計り知れません。フリッパーズ・ギターの音楽は渋谷系と言われていましたが、彼らの音楽は当時の海外の音楽をそのまま取り入れ全曲英語の歌詞にするなど日本の音楽界に対して挑戦的でした。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!PとJKは結婚から始まるファーストラブストーリーだった
PとJKのネタバレ紹介です!今回は映画PとJKのあらすじとネタバレをしながら、魅力をお伝えさせていただきました。出会ってすぐ結婚しても本谷歌子の片思いは終わりません。お互い気持ちが通じていながらも、気持ちが見えないのは少女漫画の王道です。周囲は分かっていても本人には分からないのも王道です。タイトルのPとJKはそれぞれのキャラ名が記号的でありながら、記号というアクセサリーは物語を盛り上げるスパイスです。
映画PとJKのあらすじとネタバレ!PとJKは結婚というシステムを肯定する世界観を提示している
結婚は違う文化を持つ家同士の繋がりを国家が容認するシステムです。警察官(公務員)である佐賀野功太が結婚をする意味と女子高校生の本谷歌子が結婚をする意味は違います。だからこそPとJKという記号に置き換えることで結婚というシステムを浮き彫りにしたのです。現代において結婚さえJKにとっては自分の恋を盛り上がらせるシステムでしかない現実が少女漫画における結婚に対する私憤を蘇らせたのです。
映画PとJKは記号性を逆手に取った漫画表現だった
PとJK、そんな有り体な記号も二人の恋愛を盛り上げるためだったようです。どの様な記号も二人の間ではサインになりうる、出会う形は違えどもそこには二人だけが知るストーリーがあります。漫画表現や現代的表現を逆手に取った展開さえ少女漫画の王道を歩むのは、ストーリーを求める読者がいるからでしょう。皆さんもぜひPとJKをチェックしてみてください。