高校生クイズ2017の優勝は桜丘高校のカップル？結果・出場校を一覧で紹介

高校生クイズは、ライオン株式会社が冠スポンサーとなり日本テレビが主催し、1983年から放送しているクイズ番組です。また、この名前は通称で正式名称は「ライオンスペシャル全国高等学校クイズ選手権」ですが、第17回大会以降から通称が番組名になり、浸透しています。開催年により内容は変更されますが、同じ学校に通う高校生たちがチームを組んで様々なクイズに挑戦して頂点を目指すという趣旨は変わりません。

37回目を迎えた2017年は、2人1組のチームでクイズに挑戦し勝ち抜けながらアメリカを横断する内容でした。その様子は日本テレビアナウンサーの桝太一が総合司会、メインパーソナリティーにDAIGO、サポーターに応援ソングを歌った乃木坂46、さらには梅沢富美男や劇団ひとり、芦田愛菜らをゲストに迎え、2017年9月1日(金曜日)に放送されました。

37回を迎えた高校生クイズ2017の見所は、アメリカの有名地を横断しながらニューヨークを目指し総移動距離14000kmの「知力、体力、チームワーク」で勝負するクイズ内容に加え、女子の参加が多かったこと、さらにはカップルのチームもありました。決勝に残った3チーム全てが異なる構成だったというのも面白い点です。

高校生クイズ2017の決勝は、ニューヨークの自由の女神を見上げる場所で行われ、勝ち上って来た3校による10点先取の早押しクイズバトルでした。この決勝へと進んだ3校全て、21世紀枠で本選への出場を決めたチームでした。その3校とは、東京都の開成高校の男子ペア、同じく東京都の国立筑波大学付属高校の女子ペア、三重県の桜丘高校のカップルでした。

過去に3度優勝経験がある開成高校が5年ぶりに優勝するのか、23年ぶりに女子のチームが優勝するのか、リア充カップルが優勝するのか、と多くの人から注目を受けた決勝戦。一時は8ポイントで3チームが横並びという接戦の中、高校生クイズ2017で頂点に立ったのは桜丘高校のカップルチームでした。しかもこのカップルは学校公認ということも紹介されました。

高校生クイズは高偏差値高校が優勝することが多いのですが、高校生クイズ2017で優勝した桜丘高校の偏差値は41であり、本選出場を決めた全高校の中で最も低い偏差値でした。しかし優勝したカップルは、3年連続で高校生クイズに出た経験や過去問の解析、早押しの訓練、苦手分野のフォローなど、優勝するために努力をした結果だと優勝後のインタビューで語っています。高校生クイズにかける情熱は人一倍高かったようです。

優勝が決まった時には、桜丘高校の彼氏が彼女の頭をぽんぽんと叩く姿が映し出され話題になりましたが、敗れた開成高校にも話題が集まりました。開成高校は偏差値も高く過去の実績からも有力視されていました。その開成が偏差値の低い桜丘カップルに負けたということもあり、開成高校男子の発言は注目されましたが「男子校の友情ではカップルの愛は突破できない」という名言が生まれ、このコメント最高と話題になりました。

しかし本当の発言は「やっぱり男子校の友情では、カップルの愛は破壊できませんでした」であり、番組内のテロップでは「破壊」を「突破」に変えていたことでも話題になりました。

ここからは決勝以外の高校生クイズ2017の結果を紹介します。予選では全国で3955チームが競い合い、本選へと出場したのは各都道府県代表の47校に加え、21世紀枠で選出された13校の計60校でした。

高校生クイズ2017の1回戦は、日本テレビのスタジオで行われた60校一斉の早押しクイズでした。早押しクイズに正解するとAIが出す問題にチャレンジでき、それも正解できれば勝ち抜けるという内容でした。1回戦を突破した高校は、開成高校、新潟高校、桜丘高校、灘高校、佐倉高校、東大寺高校、筑波大付属高校、栄東高校、仙台第二高校、宇都宮高校の10校でした。

高校生クイズ2017の2回戦からはアメリカが舞台になります。2回戦はカリフォルニアにあるディズニーランドで行われ、早押しで正解した後パネルをめくり、同じキャラが揃ったら勝ち抜け出来る「神経衰弱クイズ」。ここで佐倉高校と宇都宮高校の2校が脱落し、残りの8校が3回戦へと進みました。

高校生クイズ2017の3回戦は、ロサンゼルスの巨大なウォータースライダーでの戦いでした。問題の正解が分かり次第ウォータースライダーに乗り、滑り降りた先にあるボタンを押して正解し、先に2人が勝ち抜けしたチームが3回戦を突破するという内容の「びしょ濡れ早押しクイズ」。1校同士の戦いで、最後まで負けた1校が脱落するという形式の中、東大寺高校が最後まで残り脱落してしまいました。

4回戦はネバダで前半と後半の2回の戦いがあり、前半はSLに乗りながら与えられたワードを叫び、音量が一定基準を超えたら解答でき、正解すると勝ち抜けできる「西部劇の荒野で叫べ！SL大声クイズ」。後半は「英問英答」で行われ、前半1校、後半1校の計2校が脱落しました。4回戦を突破したのは、開成高校、新潟高校、桜丘高校、灘高校、筑波大付属高校の5校でした。

高校生クイズ2017の準々決勝は、アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.にある5つ星ホテル「トランプ・インターナショナル・ホテル」で行われた「抜き打ちマナークイズ」。スープ、骨付き肉料理、メロンを正しいマナーで全て食べれば勝ち抜けできるという内容で、桜丘高校だけが勝ち抜けできました。間違えた4校は早押しクイズ対決をし、新潟高校が脱落しました。

高校生クイズ2017準決勝はナイアガラで行われた「1問2答バラマキクイズ」。ばらまかれている封筒を拾って司会者の元へと運び、封筒の中の問題に答えるという形式で、1つの問題に2つの答えがあるクイズで3問正解で勝ち抜けです。封筒の中にはスカもあり運も絡んでいました。体力勝負にもなった準決勝では男子ペア有利かと思われましたが、運に負けた灘高校が脱落し、残り3校が決勝の地ニューヨークへと進むことができました。

ここからは、DAIGOがIKB（いい顔ぶれ）と評した各都道府県の代表校と21世紀枠に選出され本選の全国大会へと進んだ全出場校を紹介します。また女子の参加が多かった大会だと言われていることから、2人1組のチームの男女の組み合わせ等も合わせて紹介していきます。

地域ごとに行われた高校生クイズの予選を勝ち抜いてきた47校の紹介を、北から順番に行っていきます。北海道からは、立命館慶祥高校の男子ペアが出場しました。

青森県からは、青森県立弘前高校の男女ペアが出場。秋田県からは、秋田市立秋田商業高校の女子ペアが出場。岩手県からは、岩手県立一関第二高校の男女ペアが出場。山形県からは、日本大学山形高校の男子ペアが出場。宮城県からは、宮城県立宮城県仙台第二高校の女子ペアが出場。福島県からは、福島県立会津高校の女子ペアが出場。東北からは6校12名が出場しましたが、その内女子が8名という女子率の高い地域でした。

新潟、北陸地域代表を紹介します。新潟県からは、新潟県立新潟高校が男女ペアで出場。富山県からは、富山県立高岡高校が女子ペアで出場。石川県からは、高校生クイズに4年連続出場の石川県立金沢泉丘高校が女子ペアで出場。出場した3校6名の内、女子が5名という女子が圧倒的に多い地域でした。

関東地域代表を紹介します。群馬県からは、ぐんま国際アカデミー高等部が女子ペアで出場。栃木県からは、栃木県立宇都宮高校の男子ペアが出場。茨城県からは、茨城県立水戸第一高校が男子ペアで出場。埼玉県からは、高校生クイズ2016で準優勝した栄東高校の男女ペアが出場。東京都からは、国立東京学芸大学附属高校の男子ペアが出場。

千葉県からは、千葉県立佐倉高校の男女ペアが出場。神奈川県からは、神奈川県立横浜翠嵐高校が男女ペアで出場。山梨県からは、駿台甲府高校の男子ペアが出場。8校16名中男子が11名おり、半分が男子ペアという男子の出場が多い地域でした。

中部地域代表を紹介します。静岡県からは、静岡県立静岡高校の男子ペアが2年連続で出場。愛知県からは、名古屋市立向陽高校の男子ペアが出場。長野県からは、長野県立長野屋代高校の女子ペアが出場。岐阜からは、高校生クイズの常連校である岐阜県立岐阜高校の女子ペアが出場。三重県からは、三重県立津高校の男子ペアが2年連続で出場。福井県からは。福井県立金津高校の女子ペアが出場。

近畿地域代表を紹介します。滋賀県からは、滋賀県立守山高校の男女ペアが出場。京都府からは、同志社高校の男女ペアが出場。奈良県からは、高校生クイズ常連校で最も多い出場回数を誇る東大寺学園高校の男子ペアが出場。大阪府からは、梅花高校の女子ペアが出場。兵庫県からは、甲陽学院高校の男子ペアが出場。和歌山県からは、智弁学園和歌山高校の男女ペアが出場。

中国地域代表を紹介します。鳥取県からは、高校生クイズ常連校である鳥取県立米子東高校の男女ペアが出場。島根県からは、島根県立松江北高校の男子ペアが出場。広島県からは、国立広島大学附属高校の男女ペアが出場。山口県からは、野田学園高校の女子ペアが出場。

四国岡山地域代表を紹介します。四国地域も女子の出場が多い地域でした。岡山県からは、創志学園高校の女子ペアが出場。香川県からは、香川県立三木高校の女子ペアが出場。愛媛県からは、聖カタリナ学園高校の女子ペアが出場。徳島県からは、徳島市立高校の男女ペアが出場。高知県からは、土佐高校の男女ペアが出場。

九州地域代表を紹介します。九州地域からは7校が出場しましたが、3校が本選初出場を果たしました。福岡県からは、福岡県立香椎高校の男子ペアが初出場。佐賀県からは、佐賀県立佐賀西高校の男子ペアが出場。長崎県からは、長崎女子商業高校の女子ペアが初出場。大分県からは、大分県立大分舞鶴高校の男子ペアが初出場。

熊本県からは、真和高校の女子ペアが出場。宮崎県からは、宮崎県立延岡高校の女子ペアが出場。鹿児島県からは、鳳凰高校の男子ペアが出場。

都道府県代表の最後の紹介は、もっとも南の沖縄地域の代表校です。沖縄県からは、沖縄県立那覇国際高校の女子ペアが出場しました。各地域を勝ち抜いた、47校94名が本選へと進みました。

ここからは予選通過できなかった高校の中から成績優秀校が本選へと出場することが出来る、21世紀枠で選ばれた13校を紹介します。北海道札幌南高校の男子ペア、山形城北高校の女子ペア、新潟第一高校の女子ペア、埼玉県立浦和高校の男子ペア、国立筑波大学付属高校の女子ペア、東京都の開成高校の男子ペア、神奈川県にある慶應義塾高校の男子ペア、静岡市立沼津高校の女子ペア。

三重県にある桜丘高校の男女ペア、京都府立洛北高校の男女ペア、兵庫県にある前年度優勝校の灘高校の男子ペア、広島城北高校の男子ペア、佐賀県にある早稲田佐賀高校の女子ペア。総勢26名中男子14名女子12名が選ばれているため、予選成績だけではなく過去の実績や男女比なども考慮し、バランスよく選考されたのではという意見もありました。

桜丘高校のカップルを応援していた人の感想です。高校生クイズ2017で優勝した桜丘高校の2人は、1年生の時は予選敗退、2年生でベスト8で、その悔しさをばねに対策を必死で行い、結果的に3年生で優勝したという努力家です。恋人同士の仲の良さも番組の随所で見られ、2人を応援するコメントも多くありました。

開成高校の男子ペアも人気がありました。おしくも準優勝でしたが、今大会一番と言われる名言を残し、多くの人の心を鷲掴みにした2人です。お気に入りの高校生を見つけ応援するというのも、高校生クイズの楽しみ方のひとつです。

時の運が絡むようなクイズ形式になったり、超難問の知識量勝負のクイズ形式になったり、時代とともに高校生クイズの内容も変化してきました。そして変化ごとに高校生クイズの在り方に疑問を持つ人も出てきて、開催されるたびに議論になります。5年ごとに大きな変化が起きる高校生クイズは、2017はちょうど前の変化から5年目に当たるので、2018は大きく変わると予想されました。実際2018は大きな変化が起こりました。

毎年秋に放送される人気番組、高校生クイズ。2017は高校生カップルが優勝しましたが、どのようなクイズが行われどの高校が勝ち抜けしていったのかも調べました。また、各都道府県予選を勝ち抜いた代表校47校と、21世紀枠で選出された13校の全60校についても紹介してきました。開成高校の名言も生まれた高校生クイズ2017ですが、次はどの高校が優勝しどんなドラマが生まれるのか、ぜひ注目してください！