2019年08月27日公開
2019年08月27日更新
ブレックファスト・クラブの映画のあらすじ結末ネタバレ!裏話も紹介
『ブレックファスト・クラブ』は1980年代の青春映画の代表作ともいえる名作映画です。スクールカーストを描いた作品の原点ともいわれており、現在でも人気が高い作品でもあります。ここでは、『ブレックファスト・クラブ』がどのような作品なのか、結末までのあらすじのネタバレを紹介します。また、『ブレックファスト・クラブ』の製作中の裏話や、実際に鑑賞した方の感想などもまとめています。
目次
ブレックファスト・クラブは青春映画
ブレックファスト・クラブの作品情報
『ブレックファスト・クラブ』は名作映画として現在も人気の高い作品です。『ブレックファスト・クラブ』がどのような作品なのか、ここでは映画の概要や出演キャストを紹介します。
ブレックファスト・クラブの概要
『ブレックファスト・クラブ』は1985年にアメリカで公開された青春映画です。1980年代の青春映画の代表作でもあります。『ホーム・アローン』や『フェリスはある朝突然に』の製作でも知られるジョン・ヒューズが監督・脚本を担当しました。
ブレックファスト・クラブのキャスト
ここでは『ブレックファスト・クラブ』のキャストを紹介します。教師のリチャード・ヴァーノン役はポール・グリーソンです。その他のキャストは主に休日に学校に登校することになった学校の生徒男女5人です。
アンドリュー・クラーク役をエミリオ・エステベス、ブライアン・ジョンソン役をアンソニー・マイケル・ホール、ジョン・ベンダー役をジャド・ネルソン、クレア・スタンディッシュ役をモリー・リングウォルド、アリソン・レイノルズ役をアリー・シーディが演じています。
影響を与えるほどの名作
『ブレックファスト・クラブ』は1980年代の青春映画の代表作として人気が高いだけでなく、それ以降の様々な作品にも影響を与えました。『テッド2』や『スパイダーマン:ホームカミング』などあらゆる映画が『ブレックファスト・クラブ』をリスペクトしています。
また『ブレックファスト・クラブ』は『glee』や『ピッチ・パーフェクト』など、スクールカーストものの原点になる作品だといわれています。実際に劇中には、人気者でお金持ちのクレア、スポーツマンのアンドリュー、真面目なブライアン、不良のジョン、不思議な雰囲気のアリソンが登場します。
ブレックファスト・クラブのあらすじ結末ネタバレ
ネタバレあらすじ①5人の仲間
ここでは『ブレックファスト・クラブ』の冒頭のあらすじのネタバレを紹介します。ある休日に、5人の男女が問題を起こした罰として学校に登校することになります。教師のリチャードは「自分とは何か」というテーマで1000文字以上の作文を書くように言いました。
続いてネタバレをしていきます。リチャードは教員室に戻り、生徒達は渋々図書室で作文を書くことになります。しかし不良のジョンが皆に絡んでは挑発してきます。クレアとアンドリューはジョンに注意をしますが、ふざけたことを言うばかりで全く言うことを聞きません。クレアはそうやって自分を大きく見せるのは、臆病者だからだと呆れます。
リチャードは図書室のドアを締めるなと言っていましたが、ジョンはわざとドアを閉めます。リチャードは「誰の仕業だ!」と怒りますが、皆は「勝手に扉が閉まった」と口裏を合わせます。冷静さを失ったリチャードは、2ヶ月間毎週土曜日に学校に来なさいと叱りました。
ネタバレあらすじ②それぞれの悩み
ここでは『ブレックファスト・クラブ』で皆が悩みを打ち明けるシーンのあらすじのネタバレを紹介します。クレアは両親が喧嘩をしてしまうことに悩んでいました。自分のことはどうでもよく、喧嘩の理由にしたいだけなのだと言います。ブライアンも両親のことで悩んでいました。
ジョンはそんなクレアを挑発しました。それにアンドリューは怒り、ジョンと喧嘩になります。しかしレスラーのアンドリューはすぐにジョンを倒します。それでもジョンは強がるので、アンドリューは呆れました。そうしているうちに昼食の時間になります。アンドリューとアリソンだけが外に出ることを許され、皆の食事を取りに行きます。
続いてあらすじを紹介します。皆が食事を取っていると、ジョンはブライアンに絡み、ブライアンと親の会話を妄想しながら演じはじめました。アンドリューはジョンの親はどうなのかと聞きます。するとジョンの父はジョンや母親に対して暴言を吐く最低な父親でした。アンドリューは嘘だと言いましたが、ジョンの腕にはタバコで焼かれた痕がありました。
ネタバレあらすじ③深まる絆
ここでは『ブレックファスト・クラブ』で皆が絆を深めるシーンのあらすじのネタバレをします。リチャードも昼食をとっていましたがコーヒーをこぼしてしまい、部屋を離れました。その隙を見計らって5人は図書室から脱走します。ジョンは自分のロッカーからマリファナを取り出します。
それを見ていたブライアンは咎めますが皆はスルーしました。するとリチャードが部屋に戻ろうとしている姿が見えます。皆は急いで図書室へと向かいますが、どの道から行ってもリチャードと鉢合わせになりそうになり、なかなか図書室に戻ることができません。そこでジョンは持っていたマリファナをブライアンに渡し、自分が囮になると言って走っていきました。
ジョンは大声を出してリチャードを引きつけます。リチャードは体育館でバスケをしているジョンを見つけて怒ります。そしてジョンはリチャードに捕まってしまいます。リチャードは執拗にジョンを責め立て、脅迫しました。リチャードはジョンを閉じ込めますが、ジョンは通風孔から脱出を試みます。
しかし通風孔が壊れてしまい、天上が崩れて落ちてしまいます。ジョンが落ちたのは図書室でした。落ちた音を聞きつけたリチャードは、図書室に駆けつけます。皆はジョンをかばいました。なんとかその場をやり過ごしてリチャードが部屋に戻ると、ジョンは図書室でマリファナを吸おうとします。するとアリソン以外はそれについていき、マリファナを吸いはじめました。
ハイテンションになった4人は図書室中を踊り周り、アリソンは呆然とその様子を見ていました。皆は自分達のバッグの中身を見せあっていました。アリソンのバッグの中には衣類なども入っていました。アリソンは家出したいと思っており、不幸を感じる家で暮らすくらいならホームレスになってもいいと言いました。
しかしその気持を分かってもらえず、アリソンは怒ります。アンドリューはアリソンに詳しく話を聞きます。アリソンは両親のことで悩んでいました。両親にずっと無視されてきたアリソンは、気を引くために過剰な行動をしていました。
ネタバレあらすじ④成長した5人
ここでは『ブレックファスト・クラブ』の結末のあらすじのネタバレを紹介します。5人は集まり、それぞれの悩みや呼び出された理由などを話します。皆それぞれ親や友人のことで悩んでいました。皆は大人になって自分たちの親のようにはなりたくないと言いました。
悩みを打ち明けた5人は図書室で踊ります。一通り踊り終えると、ジョンは閉じ込められていた部屋へと戻って行きました。クレアはアリソンを呼んでメイクをしてあげます。クレアのメイクによって全く違う印象になり、美人になったアリソンを見てアンドリューはときめきます。クレアもまたジョンに想いを伝えました。
夕方になり、5人は1つの作文を終わらせて帰っていきました。5人は「自分とは何か」というテーマは馬鹿げており、教師や親が「こうあるべき」と決めつけるのはおかしいと書いていました。5人は成長し、自分達は誰かに決めつけられるものではないということを学びました。
ブレックファスト・クラブの裏話を紹介
裏話①アリソンとアリー・シーディ
アリソン役を演じたアリー・シーディは、まさに自分の高校時代の人格が映画に反映されていると語っています。そのため、役作りをする必要はなく自分の一部として演じることができたそうです。
裏話②カールの設定
『ブレックファスト・クラブ』では用務員のカールという人物が登場します。カールは、アンドリュー達が通う学校の卒業生で、学生時代は「マン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれていた人物でした。「マン・オブ・ザ・イヤー」とは、その年に最も功績を上げた人物を指す言葉です。
カールが「マン・オブ・ザ・イヤー」であるというアイデアは、カール役を演じたジョン・カペロスが考案したそうです。
裏話③フケの正体
アリソンは作文を書かずに絵を描いていました。その絵の上で頭を掻いて、大量のフケを出すシーンがあります。このフケは本当のフケではなく、パルメザンチーズをで代用したそうです。
裏話④ニックネーム
撮影中に、アリソン役のアリー・シーディと、ブライアン役のアンソニー・マイケルは、2人あわせて「ミルク&クッキーズ」というニックネームで呼ばれていました。しかし、アンソニー・マイケル・ホールはこのニックネームを気に入っていなかったそうです。
裏話⑤高校の秘密
『ブレックファスト・クラブ』の監督であるジョン・ヒューズが手掛けた人気作品、『フェリスはある朝突然に』でも同じ高校をロケ地として選んだそうです。『フェリスはある朝突然に』は1986年に公開されたアメリカの映画で、シカゴの名所で撮影されたことでも話題となった作品です。
裏話⑥カメオ出演
カメオ出演とは監督や原作者などが短時間のみゲスト出演することです。『ブレックファスト・クラブ』でも、監督のジョン・ヒューズがブライアンの父親として冒頭に出演していました。
裏話⑦ジョンとクレア
『ブレックファスト・クラブ』の結末では想いを伝えあって恋仲になったジョンとクレアですが、実はジョン役を演じたジャド・ネルソンとクレア役のモリー・リングウォルドはとても仲が悪かったそうです。
裏話⑧モリーの配役
クレア役のモリー・リングウォルドは、元々アリソン役としてキャスティングされていました。しかし、モリー・リングウォルドがクレア役を望んだため、クレア役としての出演が決まったそうです。
裏話⑨ジョンのナイフ
『ブレックファスト・クラブ』でジョンとアンドリューが喧嘩をするシーンでは、ジョンがナイフを取り出していました。あのナイフは、ジョン役のジャド・ネルソンがいつも護身用に持ち歩いている私物のナイフだったそうです。
裏話⑩脚本が2日で誕生
『ブレックファスト・クラブ』の監督・脚本を務めたジョン・ヒューズは、脚本の下書きをたったの2日で仕上げたそうです。
裏話⑪撮影中のランチ
『ブレックファスト・クラブ』のキャストやスタッフ達は、ロケ地となった高校のカフェテリアでランチをとっていました。
裏話⑫本物家族
『ブレックファスト・クラブ』で、ブライアンの父親は監督がカメオ出演していたのですが、母親と幼い姉妹はアンソニー・マイケル・ホールの実の家族でした。
裏話⑬タイトル秘話
映画のタイトルは最初から決まっていたわけではなく、「ザ・ランチ・パンチ」などあらゆるタイトル候補がある中で『ブレックファスト・クラブ』が選ばれたそうです。
裏話⑭無言の時間
アリソンは不思議な女の子として謎の行動を繰り返していたのが印象的でしたが、実は映画開始から33分間喋っていませんでした。
裏話⑮大女優とニコラス・ケイジ
『ブレックファスト・クラブ』には、ローラ・ダーンやロビン・ライトなど今では大物女優がクレア役のオーディションに参加していました。また、ジョン役にはニコラス・ケイジの名前も上がっていました。しかし実際には、後に青春スターと言われるようになったモリー・リングウォルドとジャド・ネルソンが選ばれました。
裏話⑯短い撮影時間
『ブレックファスト・クラブ』の撮影当時、モリー・リングウォルドとアリー・シーディは17歳でした。まだ未成年だったため、1日4時間しか撮影することができず、短い撮影時間で映画を撮ることになったそうです。
裏話⑰ジョン役の秘密
ジョン役のジャド・ネルソンは、オーディションの時に役に入り込み過ぎて、控室で騒動を起こしてしまったそうです。
裏話⑱ヒットしたDon’t You(Forget About Me)
『ブレックファスト・クラブ』では「Don't You(Forget About Me)」という曲が使われていました。この曲はシンプル・マインズというバンドが描き下ろした曲で、シンプル・マインズにとっては一番ヒットした曲となりました。
ブレックファスト・クラブが描いたスクールカースト
スクールカーストとは?
スクールカーストは、学校内における地位を表す言葉です。スクールカーストの上位には、美男美女、スポーツマンなどリーダー的な存在がおり、中位には上位にいる人物を支持する者たち、下位にはおとなしく目立たない者達がいます。
登場人物5人の共通点
5人の共通点は親について悩んでいたということです。スクールカーストは生まれ育った環境などでも大きく変わってきます。
ブレックファスト・クラブに関する感想や評価は?
ジョン・ヒューズ『ブレックファスト・クラブ』日本語字幕なしで9割は理解してないが、偶々集められたカーストの異なる高校生5人は狂気を帯びない『台風クラブ』て感じで面白かった。いわゆるナードというかギークの女の子の風貌がとても好みだったのに最後は「女の子らしく」変身してて納得いかん。 pic.twitter.com/hTKfi3is5w
— zhen-li13 (@zhenli13) August 15, 2019
『ブレックファスト・クラブ』の感想では、結末に納得できなかったという感想がありました。成長したとしてもアリソンはそのままの風貌でいてほしかったという感想や、結末に恋人関係になるのが微妙だったという感想もありました。
ジョン・ヒューズ監督『ブレックファスト・クラブ』(1985)元祖スクールカースト映画として最高の青春物語。日本最高のスクールカースト映画『桐島、部活やめるってよ』との最大の違いは、異なるカーストメンバー達が対話し、心を通わせて理解し合い、最後は一丸になる点で、非常に感動する。 pic.twitter.com/1hLsGgoCTx
— 嶌波瑠加 (@Shima_Haruka19) June 22, 2019
『ブレックファスト・クラブ』では全く違うカーストにいるメンバー達が集まっているため、最初は互いに理解できず罵り合っていました。しかし結末には互いに本音で話すことで理解し合います。そんな5人の姿に感動したという感想がありました。
ブレックファスト・クラブ(1985)
— さえ (@nn_icdi) April 4, 2019
普段接点のない学生達が偶然集まる話。初めは互いに煙たがる様子を見せるも、不安や葛藤の共有を通して「私達の事は私達が知っている」と認め合う姿…あの頃、こんな風に語り合うことができたなら…と羨ましく感じた。最後、各々の脱皮した姿が良い余韻。 pic.twitter.com/mzBmuLYzcB
視聴者の感想には、物語の結末に自分達の葛藤や不安、悩みを共有することで心を通わせた5人が羨ましく感じたという感想もありました。結末を見て様々な感想を持った視聴者が多いようです。
ブレックファスト・クラブのあらすじ結末まとめ
『ブレックファスト・クラブ』では、結末に不満があるという感想もありましたが、それぞれ異なるカーストの5人が集まり、互いを認め合う姿に感動したという感想もありました。『ブレックファスト・クラブ』は1980年代の青春映画の代表作でもあるので、ぜひ一度観てみて下さい。