ザ・サークルあらすじネタバレ!トム・ハンクスらキャスト紹介や疑問を考察!

映画「ザ・サークル」は、エマ・ワトソンとトム・ハンクスという有名ハリウッド俳優のダブルキャストが話題となったハリウッド映画で、SNSが発達する未来のディストピア的社会を皮肉的に描いているそうです。この記事では、ザ・サークルのあらすじをネタバレありで詳しく紹介しています。あらすじだけではなく、ザ・サークルの感想や評価、映画で出てきた疑問点、またキャストのプロフィールも併せて紹介しています。

ザ・サークルあらすじネタバレ!トム・ハンクスらキャスト紹介や疑問を考察!のイメージ

目次

  1. ザ・サークルとは?
  2. ザ・サークルのあらすじネタバレ
  3. ザ・サークルのキャスト
  4. ザ・サークルの疑問点ネタバレ考察
  5. ザ・サークルの映画と原作の違い
  6. ザ・サークルの興行収入は?アメリカでは大コケ?
  7. ザ・サークルに関する感想や評価
  8. ザ・サークルのネタバレまとめ

ザ・サークルとは?

ザ・サークルの概要

映画「ザ・サークル」は、2017年の11月10日に公開されたエマ・ワトソンが主演したハリウッド映画です。SNSをテーマにした作品で、SNSが発展するがゆえに生まれるSNSのダークサイドや、SNSが発展した先に行き着く先のディストピア的な世界を風刺的に描いた作品となっています。

製作国であるアメリカでは公開直後からあまり業績が芳しくなく大コケしてしまったという噂もありますが、「ハリー・ポッターシリーズ」でも人気を博したエマ・ワトソンが主演を務めたから観に行くという人も多くいたそうです。ザ・サークルのあらすじをネタバレ有りで詳しく紹介していきます。

ザ・サークルの予告編動画

ザ・サークルの監督は、「人生はローリング・ストーン」でも有名なジェームズ・ポンソルトです。ここでは、ザ・サークルの予告編動画を紹介しています。SNSと人間を取り巻く様子がリアルに描かれていて、予告編だけでも手に汗を握るものになっています。

ザ・サークルの原作小説

映画ザ・サークルは、アメリカで大ヒットしたベストセラー作家兼脚本家のデイブ・エガーズの同名小説を映画化した作品です。日本でも早川書房からこの小説が出版されているそうなので、ザ・サークルの原作が気になる方は一度読んでみてはいかがでしょうか?

映画「ザ・サークル」の原作となったデイブ・エガーズの同名の小説はとても評価が高いそうです。それは、500ページも超えるほどの情報量はあるものの、ストーリーラインが分かりやすく構成されており、次々にサークル社の謎の部分や人間関係の変化が描かれ、読み手を飽きさせないようになっているからだそうです。

映画『ザ・サークル』公式サイト

ザ・サークルのあらすじネタバレ

あらすじネタバレ①面接

舞台はアメリカ、カリフォルニア州のロサンゼルス。主人公であるメイ・ホランド(エマ・ワトソン)は、地元で水道会社のコールセンターで派遣社員として自身を消耗するような毎日を送っていました。毎日数え切れないほど寄せられる客からの止まらない苦情に、飽き飽きしてすっかり疲れ切っていました。

名門大学を卒業してから仕事で自身の能力を最大限発揮しバリバリ働き、社会から認められるのがメイの夢でした。しかし就職活動に失敗し、その夢は儚く散ってしまったのでした。また、実家には多発性硬化症を患う父親とその看病に疲れ切った母親がいましたが、両親への経済的なサポートもできずにおり、なんとか今の状況を打破しないと、と焦っていました。

そんな彼女を見かねたのは大学時代のルームメイトだったアニー(カレン・ギラン)でした。メイはアニーへ仕事の紹介を頼んでいたのです。アニーはSNSを扱う超大企業「サークル社」の幹部として活躍していて、アニーの紹介でメイはサークル社の中途採用の面接を受けられることになりました。

あらすじネタバレ②勤務

面接官から矢継ぎ早に質問をされるメイでしたが、質問に答え見事面接に合格し、一流企業であるサークル社への入社が決まります。キレイな会社で、画期的なシステムを持つサークル社にわくわくするメイ。会社が掲げる「シェアする文化」や「繋がりの大切さ」にどんどん惹かれていくこととなります。

サークル社の一員として働き始めたメイでしたが、彼女の初仕事はサークル社のSNS「トゥルーユー」の顧客満足対応の業務でした。このSNSは実名を登録する仕様で、あらゆるサービスをアプリを通して受けられるので業界の新なスタンダートとなっていて、世界でも90%以上のシェアを誇っていました。

サークル社では週に一度経営者のイーモン・ベイリー(トム・ハンクス)が社員にスピーチをする時間がありました。ベイリーは、そこで社員にサークル社の新商品「シー チェンジ」を紹介します。ベイリーはスピーチで「世界で起こっていることをシェアして、我々は知るべきである」「知ることは良いことだ」と熱弁し、メイたち社員はベイリーに拍手を送ります。

そんな中、メイは趣味のカヤックで転覆事故を起こしてしまいましたが、それがきっかけでメイはベイリーの目に止まり新プロジェクトのメンバーに大抜擢されます。それは、24時間「シー チェンジ カメラ」を装着し、自分自身を「透明化」するというプロジェクトでした。それは、「隠すこと、秘密は悪である」という経営者ベイリーの思想から生まれたものでした。

このプロジェクトで、メイは世界中の沢山のフォロワーを獲得し時の人となります。サークル社の経営者たちに高く評価され早々と出世コースを進んでいき、世界をも動かす力を持つインフルエンサーとなったメイですが、一方両親や親友のアニー、彼氏のマーサーとは心の距離が離れてしまっていました。

次の社員発表会では、SNSを活用し行方がわからなくなった人の捜索が20分以内にできるという異様な新サービス「ソウルサーチ」を紹介し、メイは実演発表することとなりました。メイは疎遠になってしまった彼氏・マーサーを探すことになりますが、そこで事件が起こってしまいます。

サークル社に勤める前は毎週両親の実家へ帰っていましたが、忙しくなった今はテレビ電話になっていました。両親の家にはマーサーが作った鹿の角のシャンデリアが飾ってあり、メイはSNSの話題になったらと軽い気持ちでそれを投稿します。しかし、このひょんなことから物語は後に大きく動いてしまうことになります。

あらすじネタバレ③パーティー

社員発表会の後に行われたパーティーで、先日たまたま会った黒人の男性に会ったメイは話しかけます。スピーチでは白熱し行き過ぎたアイデアも叫ばれていて、その男性はそれに飽き飽きしている様子でした。メイは「データは全て保存されているのか?」と質問すると、彼はメイをある場所に連れていきます。

そこは、地下の広い施設でした。そこでメイは、彼がタイ・ラフィート(カルデン・ジョン・ボイエガ)だと知ります。彼は「トゥルー・ユー」を開発した張本人で、その業界では知らない人はいないほどの有名人でした。「トゥルー・ユー」を開発したにも関わらず、「全てをシェアして公開する」というベイカーのやり方に不満を覚え、今では表舞台から姿を消していたのでした。タイはメイにシー チェンジの危険性を訴えますが、メイはそれを理解できませんでした。

あらすじネタバレ④怒るマーサー

後日、メイが働くサークル社に彼氏のマーサーが訪れてきます。メイが、マーサーの作った鹿の角のシャンデリアをSNSに投稿したことで、マーサーは鹿殺しと非難を浴び、それに怒っていたのです。マーサーは、シャンデリアを作るために鹿の角を使いましたが、鹿を殺してはいませんでした。メイはマーサーに謝りましたが、これ以上メイと一緒にいたくないとマーサーは決別します。

落ち込んだメイはカヤックで気分転換をしようとしますが、転覆して溺れそうになります。死を覚悟した瞬間、レスキュー隊にメイは救助されます。海の中にシー チェンジのカメラを置いていた人がそれを見て通報してくれたおかげでした。メイは、シー チェンジのおかげで救われたと大喜びします。

この、シー チェンジに救われた経験はみるみるうちに話題となり、メイはベイリーとステントン(パットン・オズワルト)に呼び出されます。メイは「シー チェンジに助けれられた」と喜びます。

それとは裏腹に、ベイリーは過去にメイが幹部の部屋に忍び込んだことについて指摘しました。「秘密を暴かれてどんな気分か?」と聞かれたメイは「気が楽になった」と答え、秘密を持っていなかったら、罪悪感など負の感情も抱かなくて済むと説きます。メイはベイリーの思想に取り憑かれていました。

毎週金曜日のプレゼンテーションで、メイを筆頭にした新しいプロジェクトを発表します。それは、改良した新しいカメラをずっと24時間ずっと身につけ続けるということでした。会社のための勇気ある行動にメイは拍手を浴びますが、親友のアニーはそれに嫉妬していました。

あらすじネタバレ⑤3週間後

プロジェクト開始から3週間後。メイは、トイレや寝ている時間以外はずっと自分の行動をシェアし続けていました。メイのフォロワーも230万人を突破し、SNS上ではすっかりアイドル的存在になっていました。プロジェクトは順調のように見えましたが、ハプニングも起きてしまいます。

帰宅したメイは、両親に連絡を取ろうと、実家に置いてあるカメラを起動させます。すると、両親がベットインしている姿が映し出され、SNS上で話題となってしまいます。その結果、メイは両親に接触を絶たれる羽目となりました。また、メイに嫉妬したアニーは仕事に疲れ、サークル社を退社してしまいます。

あらすじネタバレ⑥新商品の発表

金曜日のプレゼンテーションで、「ソウルサーチ」と呼ばれる新しい商品が発表されました。それは、無作為に選ばれた犯罪を犯した逃亡者を、20分以内に探し出すという機能でした。メイは、プレゼンテーションの壇上でフィオナという女性を探し始めます。すると、すぐにその女性は見つかり、逮捕されました。

もう一回誰かを探そうと言われたメイは、次は一般人でやろうと言われ、メイのボーイフレンドであるマーサーの名前が上がりました。メイは躊躇しましたが、言われるがままに調べることとなりました。そこには、山の奥で誰にも見つからないようにひっそりと暮らしていたマーサーが見つかりました。

メイはカメラを通してマーサーに話しかけますが、パニックになったマーサーは車で逃げ始めます。マーサーを見つけた人々はスマホでマーサーを撮影し、追跡用のドローンも出動していました。そして、そのドローンがマーサーの視界を塞いでしまい、橋から転落して死亡してしまいます。

あらすじネタバレ⑦マーサーの死

マーサーの死にショックを受けたメイは、つけていたカメラを外して実家に戻り、3日間寝込んでしまいます。疎遠になっていた親友のアニーに連絡を取ると、アニーも疲れて故郷のスコットランドに帰っているとのことでした。アニーは、「疲れたらいつでもこっちにおいでね」と優しく声をかけてくれました。

やっと、タイの言っていたシェアする危険性を理解したメイは、何かアクションを起こそうと思い立ちます。経営陣のベイリーとステントンは、メイに次のプロジェクトについての計画を立てています。その後、タイと会ったメイは、タイからある作戦を受けます。

「ドリームフライデー」と呼ばれる毎週の金曜日のプレゼンテーションで壇上に上がったメイは、「ベイリーとステントンを招待しよう」と呼び出します。サークル社の代表者でありながらSNSに公開しないことに気づいたのです。壇上のスクリーンには、サークル社の機密文書ややりとりしたメールを映し出されました。

慌てて会場を停電させようとしたステントンですがもう遅く、真っ暗になったステージを会場の皆がスマートフォンのライトで照らしてくれます。その中、メイは「もう疲れたわ」と言い、会場を去ります。

後日。カヤックを楽しんでいるメイをドローンが撮影していますが、メイはそれに対して笑顔で挨拶をします。メイの世界にはカメラが無数にあり、それがまとめてどこかに保管されている、というのが、ザ・サークルのネタバレのあらすじとなっています。

ザ・サークルのキャスト

メイ・ホランド役/エマ・ワトソン

ザ・サークルでヒロインであるメイ・ホランドを務めたキャストは、エマ・ワトソンです。ハリーポッターシリーズのキャストとしても広く知られています。ハリーポッターが終わっても、精力的に女優として活動しています。

また、多くの映画に人気キャストとして出演するだけでなく、成績も優秀で、アイビーリーグ名門校のブラウン大学に進学しました。また、フェミニストとして女性の権利を求める活動も活発に行っています。エマ・ワトソン自身もSNSのフォロワー数がとても多く、キャストに選ばれた際はヒロインと繋がる部分があったと言っていたそうです。

イーモン・ベイリー役/トム・ハンクス

豪華キャストとして「ザ・サークル」に出演したのはトム・ハンクスです。当初は若手コメディアンとして活躍していましたが、「フォレスト・ガンプ/一期一会」でアカデミー主演男優賞を受賞し、コメディアンから名優へと一気に躍進を遂げました。1996年には監督としても映画を製作しました。数多くの人気映画にキャストされ、その高い演技力で話題となりました。

タイ・ラフィート役/カルデン - ジョン・ボイエガ

ジョン・ボイエガは、タイ・ラフィート役のキャストとして「ザ・サークル」に出演しました。「スターウォーズ/フォースの覚醒」ではフィン役としてメインキャストで出演しています。9歳の時に劇団に参加し、14歳までの間授業以外を劇場で過ごしたそうです。大学では演劇を専攻し、俳優になるべく経験を積みます。

アニー・アラートン役/カレン・ギラン

アニーアラートン役を演じたキャストはスコットランドの女優であるカレン・ギランです。幼い時から演技のとりこになり、地元の劇場に参加します。16歳の時にはスコットランドの首都にあるエディンバラ・テルフォード・カレッジで演技を学びます。

18歳のときにモデル事務所にスカウトされ、芸能界デビューを果たします。2006年に女優デビューも果たし、有名なTVシリーズなどに多数参加しています。

トム・ステントン役/パットン・オズワルト

トム・ステントンのキャストに選ばれたのはパットン・オズワルトです。1980年後半からコメディアンとしてキャリアをスタートさせますが、後に俳優としても活動の幅を広げます。また、ディズニー/ピクサー作品「レミーのおいしいレストラン」のレミーのキャストも務め、声優としても精力的に活動しています。

ボニー・ホランド役/グレン・ヘドリー

ボニーホランドのキャストに選ばれたのは、アメリカの女優であるグレン・ヘドリーです。「ビッグ・マネー」や「Xファイル ザ・ムービー」、「陽のあたる教室」など、人気映画にキャストとして多数出演をした名女優です。2017年に62歳で亡くなりました。

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ザ・サークルの疑問点ネタバレ考察

疑問点①カヤックのシーン

映画「ザ・サークル」で印象的なのはカヤックに乗っているシーン、だという感想が見られるそうですが、このシーンは映画のストーリーのポイントとなると言われています。カヤックに一人で乗ることで、情報が流れてくるこの社会の中で、自分の時間を過ごす、という比喩だと言われているそうです。

疑問点②サークル社の創業者たちの関係

ネタバレ有りのザ・サークルのあらすじでは説明されていませんでしたが、サークル社は、タイ・ラフィートと呼ばれる天才技術者が興した企業でした。彼が趣味で作ったSNSアプリ「トゥルー・ユー」が、あらすじでもあったように人々の間で爆発的に人気を集めることとなります。

ネタバレ有りのザ・サークルのあらすじでは、技術者であったため経営がもともと得意でなかったタイは、マネジメントに長けているベイリーとステントンを経営陣として迎え、サークル社をさらに大きな会社にしていきます。現実でも、グーグルの創業者が経営のプロフェッショナルを招き入れて会社を大きくしたことがあり、映画「ザ・サークル」はGoogleの物語をモデルにしているのではないかと言われているそうです。

疑問点③メイの両親の問題

ネタバレ有りのあらすじでもあった通り、メイの父親は「多発性硬化症」と呼ばれる、中枢神経に異常がある病気を抱えていました。この病気は人種によって罹患率が異なる病気で、白人に最も多いそうです。中枢神経がダメージを受けたことで、まっすぐ歩けなくなったり、手にうまく力が入らなくなったりする症状が現れるそうです。

メイの父親が多発性硬化症になったことでメイの母親は父親の介護をすることになり、心身ともに疲労してしまいます。また、経済的に不安定でメイの両親は保険に加入することができず、それにより病気の治療費が膨らんでいたのです。映画「ザ・サークル」は現代のアメリカ社会が抱える下流層の問題をリアルに描いている、という感想や評価があったそうです。

疑問点④メイとマーサーの関係

ネタバレ有りのあらすじでは、不運な運命を遂げてしまうメイの幼馴染・マーサーは、メイから少し見下されており、都合良く扱われる親友として描かれていました。メイの親は優しいマーサーを花婿候補として接しますが、映画内で二人がどのような関係なのか深く描かれることはなく、疑問の声も多かったそうです。

映画「ザ・サークル」の原作である小説には、マーサーはメイと昔付き合っていた元カレと明言されています。メイが高校生のとき、マーサーは頼りがいのある男性でしたが、メイがサークル社に入社してからは、SNSに取り憑かれてしまうメイと価値観の違いを感じたマーサーは離れていってしまいます。

疑問点⑤ギャング40の存在

先程紹介したネタバレ有りのあらすじにはありませんでしたが、サークル社には「ギャング40」と呼ばれる社員が存在していました。それは、サークル社の中でも特にプロジェクトやデータに通じている有能なエリート社員の呼び名で、メイも後日「ギャング40」に入ることとなります。

疑問点⑥シー・チェンジとは?

映画「ザ・サークル」の物語を握る重要な鍵ともなった「シー チェンジ」ですが、これについて疑問が残る人もいたようです。「シー チェンジ」とは、サークル社が作ったSNS「トゥルー・ユー」と連携して使われる超小型の高性能なカメラです。

犯罪者や政治家等の行動をこれで隠し撮りすることにより、世の中の不正を暴いたり、また、観光地に設置することによりよりリアルな映像体験をできると評判になりました。映画では普通の小型カメラのような描写なので、それに疑問を持ったという感想や評価もあったそうです。

疑問点⑦キャンパスはAppleの本社新社屋に似ている?

ネタバレ有りのあらすじにもありましたが、映画「ザ・サークル」の舞台となったサークル社はFacebookやGoogle、Appleなどの超有名IT企業をモデルに描かれています。作中で描かれていたサークル社の会社は、現在Appleがシリコンバレーに建てている会社にそっくりだという感想も見られたそうです。

疑問点⑧サークル社のロゴの意味

映画「ザ・サークル」の物語の舞台であるサークル社はロゴを持っており、「Circle」の頭文字であるCを表していて、サークル社の人が持つタブレットやパソコンなどに刻印されていました。また、「完全」を意味する円が欠けているとも捉えることができ、それはサークル社が今も発展し続けている、という意味を持つのではないか、という疑問もありました。

疑問点⑨完全化の意味

劇中で説明がなかったため疑問を持った人も多くいたそうですが、「完全化」とは、全世界の人々がサークル社のSNS「トゥルー・ユー」に加入することで、劇中のメイのように、「透明化」した生活を送る、ということだと言われているそうです。

疑問点⑩ラストの意味

映画「ザ・サークル」のラストシーンは曖昧な部分が多くあり、疑問に残るという感想や評価が多く見られたそうです。SNS「トゥルー・ユー」を皆が使うことによってサークル社が世の中の情報を全て支配する、という恐ろしい未来像を聞かされたメイは、社内発表会で経営者たちの秘密を暴こうとします。

このことから、メイはプライバシーのない社会になっても理想的な社会が作れると楽観視しているようでした。トゥルー・ユーで無数のファンを得たことで、メイにとってはプライバシーは無いも同然でした。メイにとって「透明化」は良い方向に進めれば素晴らしい結果を残すと考えていた、という感想や評価が見られます。

ザ・サークルの映画と原作の違い

映画と原作の違い①ラストシーン

「ザ・サークル」は、映画版と小説版のラストシーンが違う、という感想が見られた通り、若干内容に違いが見られるそうです。映画版では、メイはタイの助言を聞いて、サークル社の経営者たちの秘密を暴き、彼らが計画していた野望を阻止することに成功しました。

しかし、小説版では、メイは経営のトップであるベイリーの思想に完全に染まってしまい、タイの助言を聞いているフリをして、タイから聞いた「サークル社解体計画」を暴露、サークル社がSNSに染まったダークな社会を支配するような未来を予感させるエンディングでした。

映画と原作の違い②アニーの結末

また、エンディングだけでなくアニーの結末も違い、映画版「ザ・サークル」では、SNSに疲れ切ったアニーは故郷に帰り疲れを取りますが、小説版「ザ・サークル」では、疲労が溜まりすぎて昏睡状態になってしまいます。映画版は、小説版より希望のある終わり方で良いという感想や評価が見られたそうです。

ザ・サークルの興行収入は?アメリカでは大コケ?

ザ・サークルの興行収入

エマ・ワトソンとトム・ハンクスという超有名なキャストを起用し、SNSや情報というリアルなテーマを扱っていたのにも関わらず、映画レビューサイト「Rotten Tomamoes」では、16%という驚異の低評価を記録してしまいました。それはそのまま興行収入にも影響してしまい、アメリカ国内ではわずか2000万ドル、日本円にして約22億円でした。

アメリカで大コケした理由

評価がこんなに低かった理由として、ヒロインのメイ(エマ・ワトソン)が最後に取った行動に、観客が共感しづらかったのではないかという感想が挙げられたそうです。クライマックスのシーンでは、特に伏線もなくSNSの充満する社会を肯定していたメイに、疑問の声が多かったそうです。

また、ネタバレ有りのあらすじでも描かれなかったように、メイとサークル社が最後どうなってしまったのかという描写が一切なく、それも観客に大きな疑問を残す終わり方だったのではないか、という感想もあったそうです。

ザ・サークルに関する感想や評価

ここでは、映画「ザ・サークル」に関する感想や評価を紹介しています。キャストがエマ・ワトソンやトム・ハンクスという有名人が集まっていたこともあり、注目度の高い映画でしたが、感想や評価はどうだったのでしょうか?

「ザ・サークル」は現代ますます発展していくSNSをテーマに取り上げ、SNSの持つダークな部分をシリアスに書いた映画で、そのテーマ性が高く評価されているそうです。エマ・ワトソンとトム・ハンクスという豪華キャストの確かな演技力も良かったという感想が多く、この映画を観て良かったという感想が多くあったそうです。

映画のラストシーンでは、エマ・ワトソン演じるメイも、サークル社の秘密を暴いたもののまだ情報社会で生活しているような描写で終わったため、根本的な問題の解決には至っていないのでは、という感想もありましたが、それは現実でも人類は発展途中だから、という理由からなのではないかという評価もあったようです。

映画「ザ・サークル」の原作である小説は、映画の内容さながら様々な問題が散りばめられており、500ページを超える超大作となっていますが、怖さや登場人物たちはどうなってしまうのだろうという好奇心から本のページをめくる手が止まらない、という感想も多く見られたそうです。

また、映画を観たり本を読み終えるとツイッターなどのSNSに感想を書いて発信する人も多いですが、SNSのダークな部分が描かれた「ザ・サークル」では、それにさえ躊躇していまうほど良く描かれていたという評価もありました。

サークル社は他人に自分を「透明化」して何でもシェアすることで、人に嘘をつかず善良な人間になり、世界がもっと平和で豊かになるという思想のもと活動をしていましたが、それには闇も隠れているということにヒロインのメイが気づいていく物語となっています。

この映画に対して感想を書くことによって、SNSに対してのあり方が分かってしまうような気がして怖い、という現実世界と映画を結びつけたような感想が多く見られ、それだけこの映画が問題提起になったのではないかという良い評価も観られました。

「ザ・サークル」は異様なほどにまで情報のシェアに固執する会社をテーマにしたストーリーになっているので、観た人の中には強い違和感を感じた人もいたようです。しかし、エマ・ワトソン演じるヒロインのメイのように、人々は自然と気づかないままSNSに取り憑かれているという事実に驚いたという感想もありました。

Twitterやインスタグラムという今話題のSNSは、自分の情報なども手軽に発信できることもあり、沢山の人が使って友達などとコミュニケーションを取っています。映画「ザ・サークル」では、それが行き過ぎると世界はどうなってしまうのか、ということをテーマにしたもので、現代人と密接に関わるテーマだけにリアルに感じたという人も多かったそうです。

この映画のヒロインを演じるエマ・ワトソン自身もSNSのフォロワーがとても多く、ヒロインと共感する部分もあったそうです。SNSの闇の部分を描き、それをヒロインが暴くというストーリーになっていたので、爽快な映画だと評価する声もあったそうです。

ザ・サークルのネタバレまとめ

いかがだったでしょうか?映画「ザ・サークル」は興行的にコケてしまったという感想や評価もありますが、エマ・ワトソンとトム・ハンクスという超実力派俳優のダブルキャストや、SNSやインターネットという現代社会にありそうなダークなテーマを詳細に描いている作品だという感想や評価も見られる作品です。この記事を見て気になった方は、是非この機会に映画「ザ・サークル」を観てみてはいかがでしょうか?

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