キュア ～禁断の隔離病棟～をネタバレ！謎や疑問点を考察！感想評価まとめ

禁じられたものはつい覗いてみたくなってしまうのが人間の性かもしれませんが、「キュア ～禁断の隔離病棟～」もまた興味本位で鑑賞してはいけない映画の一つかもしれません。今回はそんなキュア ～禁断の隔離病棟～について、ネタバレを含めたあらすじから作中の謎について、更に映画の出演者に関する情報などもまとめてご紹介します。

キュア ～禁断の隔離病棟～は2016年に公開されたホラー・サイコスリラー映画で、療養所にいる社長の迎えを命じられた一人の青年が、恐ろしい事態に巻き込まれていく物語となっています。本作の監督を務めたのは、「ザ・リング」「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」といった作品を製作したゴア・ヴァービンスキーです。

キュア ～禁断の隔離病棟～の予告編動画では、恐ろしい隔離病棟の内部で起こる出来事の一部が描かれています。夢か現実かも判別ができない状況の中で、隔離病棟に閉じ込められる事となった主人公は恐ろしい体験をします。ネタバレやあらすじを読めばきっとその結末や謎が気になる映画となっている筈です。

早速キュア ～禁断の隔離病棟～の気になるあらすじを、ネタバレと共にご紹介します。まだキュア ～禁断の隔離病棟～という作品を鑑賞していない、ネタバレを知りたくないという人は、閲覧にはくれぐれもご注意ください。

野心家でエリート金融マンのロックハートは、上層部に呼び出されます。CEOのペンブルックという上司が音信不通となっており、更には担当した仕事の内容に不正が見られるという話が持ち上がります。ロックハートは、ペンブルックが2週間前に訪れていたというスイスの療養所へ向かい、彼を連れ戻すよう指示を受けました。彼と同様に罪を問われる可能性があると脅されたロックハートは、単身でスイスへ向かう事となります。

スイスへ向かう道中で、ロックハートは同じく金融マンであった自分の両親の事を思い出していました。父親はバブル崩壊後に自殺という道を選んでおり、母親はバレリーナの人形作りをしていました。手作りのバレリーナ人形に、母親は「ひたすらに好きな踊りを続けている彼女は、夢の中にいる事をわかっていない」と話します。ロックハートは、今では形見となっているその人形を常に持ち歩いていました。

スイスを訪れたロックハートは、タクシーの車中で運転手から療養所の言い伝えを教えられます。およそ200年ほど前には、療養所のあった場所にはバロンという名の貴族の館が建てられていました。バロンは高貴な血を絶やさないよう妹と近親での結婚をする事にしましたが、妹は不妊であったために望みを叶える事はできなかったのです。すると今度は村人を使い、人体実験を行う事としました。

それを知った村人は怒り、二人は館と共に燃やされてしまう事となりました。話を聞き終えて療養所に到着したロックハートですが、ペンブルックは療養所から出ようとせず、諦めたロックハートは引き返そうとします。けれどホテルに向かう最中に車が鹿と衝突してしまい、療養所で目覚めたロックハートは足を骨折した状態でした。ヴォルマーという院長に、治療を受ける事を勧められます。

療養所の中で、ロックハートはハンナという少女に出会います。療養所の中は異様な空気で、患者達はヴォルマーに心酔している様子が見られます。患者は中身が不明の水を飲まされたりと、同様の治療を受けています。ロックハートもまた、大量の魚と水が投入されたカプセルに入れられます。ヴォルマーやハンナ達は、青い色をしたボトルの中から何かの液体を取り込んでいる様子も見られていました。

ロックハートは、タクシーの中で聞いた療養所の歴史の続きを知る事になります。実はバロンと妹の間には子供が生まれており、その子供は火事に巻き込まれる事なく生き延びていたというのです。24時間以内にペンブルックを会社へ連れ戻さなければならないロックハートですが、本人は拒否し続けます。やがてハンナに初潮が訪れたと判明し、ロックハートの足は骨折していなかった事もわかります。

ヴォルマーに騙されていると気付いたロックハートは、患者達に忠告しますが聞き入れられる事はありませんでした。捕まったロックハートは、口の中に大量のウナギを押し込まれて体液の採取をされます。これがヴォルマーの欲しいものであり、その液体を飲む事で不老長寿を得る事ができるのです。診療所にあった写真を見て、ロックハートはヴォルマーとハンナが、バロン本人とその妹が産んだ子供であった事に気付きます。

部屋に連れ込まれたハンナは、子供を産ませる為にヴォルマーに肉体関係を迫られていました。ハンナを助けたロックハートは、ヴォルマーの皮膚がめくれて火傷を負ったバロンの顔を目撃します。二人はバロンを殺した後に、療養所を燃やして逃げ出します。そこに会社の上層部の人間が現れて会社へ戻るよう促されますが、従わないロックハートはハンナと共にどこかへと去っていくのでした。

恐ろしい人体実験が繰り返される恐怖の映画、キュア ～禁断の隔離病棟～のあらすじを見るだけでも、興味が湧いた人も多かったのではないでしょうか？続いてはキュア ～禁断の隔離病棟～に残された謎についての考察もご紹介します。ネタバレを見てもよくわからない謎があったという人も、考察を見ればキュアについて納得できる点もあるかもしれません。謎を把握してもう一度キュアを観るというのもおすすめです。

療養所のあった場所は、200年ほど前にはバロンという貴族が住むお城が建てられていました。バロンは純血を守る為に実の妹との結婚を選びますが、やがて村人によって火あぶりとされてしまったという因縁が残されています。多くの村人が行方不明となっていましたが、発見された村人は人体実験によってミイラの様に痩せ細っていたとされています。

療養所の中では、成分のわからない謎の水を飲んでいます。詳細は不明であるものの、療養所の患者達がヴォルマーに心酔しきっている様子からも、何かの成分が混ぜられている事が推測されます。その成分により幻覚を見る事が増えたり、歯が抜けてしまうといった現象が起こっていると考えられています。更にヴォルマーの目的である体液の抽出の為にも、効率の良い方法であるものと考えられます。

ヴォルマーなど一部の人間が飲んでいた青い瓶に入った液体は、若返りの液体であると考えられます。この液体を抽出する為に患者達はマインドコントロールを受け、治療と称しウナギなどを使う行為に疑問を抱かず液体を抽出され続けています。

療養所の中でロックハートがトイレや水槽などで目にしたウナギは、全て幻覚であるとされています。これらもまたヴォルマーが療養所の中で飲ませている水の影響であるものと推測され、どこからが現実なのか境目がわからなくなる点も謎を呼ぶ理由の一つなのかもしれません。

映画の中でロックハートは、自身の父親と母親の事を思い出す場面が登場します。これらのフラッシュバックは実は映画本編とは特に関りのあるものではなく、あくまで「ロックハートは精神的な病を患っているのではないか？」というミスリードを誘う為の要素なのではないかと考えられます。

人体実験に何故ウナギが使われていたのかと謎に思った人もいるかもしれません。ウナギには血清に毒がある事で知られていますが、ウナギを使った意味はそれだけなのではないかと推測されています。血が固まる際に分離する液体が血清となる為、ヴォルマーが人間の体液をろ過して分離させるという行動から繋がっているものと考えられます。

200年前のバロンの城での人体実験など、村人はミイラの様な姿となって発見される事となりました。何故死体がミイラの様な姿になってしまうのか、それは生命エネルギーを実験によって吸い取られているからではないかと考えられます。液体を吸い尽くされた人間は、ウナギの餌にされてしまいます。

あらすじのネタバレにも記述がありましたが、ヴォルマー院長は人体実験によって300年近くも生き続けているバロン男爵本人です。更にバロンとその妹の間に産まれて生き延びていた子供こそが、ハンナだったのです。自分の子供を産ませる為に、ヴォルマーはハンナを傍に置き患者達を利用して実験を続けていました。

不老長寿の実験を成功させていたヴォルマーですが、ラストシーンではロックハートと対峙した際に顔の皮が剥がれ落ち、焼け爛れたままの顔を見せています。恐ろしい実験を成功させたヴォルマーですが、火傷を治す事まではできませんでした。

様々な謎が浮上するキュア ～禁断の隔離病棟～ですが、映画をどういった視点で鑑賞するかによっても感想には違いがありそうです。しかし出演者の迫真の演技もまた、見どころの一つであり注目した人も多かったのではないでしょうか？続いてはキュア ～禁断の隔離病棟～の主要な出演者についても順番にご紹介します。

生年月日：1986年2月6日(現在33歳)
出身：アメリカ合衆国
身長：173cm
職業：俳優
出演作品：「クロニクル」「アメイジング・スパイダーマン2」「欲望のバージニア」
吹き替え声優：下妻由幸

主人公であり野心家の金融マン・ロックハートを演じていたのは、俳優のデイン・デハーンです。出演作品はまだそれほど多くはないものの、2014年には「アメイジング・スパイダーマン2」で主人公の親友であるハリー・オズボーンを演じるなど、今後の活躍がますます期待される出演者の一人となっています。

生年月日：1963年6月6日(現在56歳)
出身：イングランド マージーサイド州リヴァプール
身長：180cm
職業：俳優
出演作品：「ブラックホーク・ダウン」「ハリー・ポッター」「パトリオット」
吹き替え声優：世古陽丸

療養所の院長であり恐ろしい人体実験を行っていたヴォルマー役を演じたのは、俳優のジェイソン・アイザックスです。1989年から俳優として活動を続けており、「アルマゲドン」や「ハリー・ポッター」シリーズなどにも出演している注目の出演者の一人です。

生年月日：1993年11月30日(現在25歳)
出身：イングランドロンドン・サザーク
身長：177cm
職業：女優、モデル
出演作品：「エベレスト 3D」「マローボーン家の掟」「サスペリア(2018)」
吹き替え声優：吉田聖子

療養所で出会った謎めいた少女ハンナ役を演じていたのは、女優のミア・ゴスです。2013年に女優としてデビューを果たした人物で、2015年には主演映画「The Survivalist」で注目を浴びた出演者の一人でもあります。女優としてだけでなくモデルとしての活動も続けています。

ホラー要素も含みラストシーンまで目が離せないキュア ～禁断の隔離病棟～ですが、豪華な出演者だけでなく実際に映画を観た人の感想なども気になるのではないでしょうか？続いてはキュア ～禁断の隔離病棟～という映画に対するTwitter上での感想も少しだけご紹介します。

ホラー映画といえば感想は賛否両論な事も多いものですが、キュア ～禁断の隔離病棟～は面白かったという感想も多い様です。隔離病棟という題材だけでも不安を煽る要素は多い作品ですが、一度入ると二度と出る事のできない建物に恐怖を感じたという感想も見られます。

不気味で気持ちが悪いという感想も多い一方で、映像美が素晴らしいという感想も見受けられました。どうしてもウナギがトラウマになってしまうという感想もある様ですが、厳しいシーンでは目を背けつつ出演者を始め風景や建物といった映像に注目してみるのも良いかもしれません。

恐ろしい人体実験が行われる映画のキュア ～禁断の隔離病棟～ですが、一方で主人公を演じるデイン・デハーンのファンにとっては、彼の様々な姿を存分に堪能できる良い作品だという感想もある様です。主人公であれば当然登場している時間も長くなりますし、ホラーなどのジャンルが苦手だという人であっても、デイン・デハーンの美しさを楽しむ為であれば感想も変わってくるかもしれません。

キュア ～禁断の隔離病棟～という映画について、ネタバレを含めたあらすじや全編を通して気になった謎の考察などをご紹介しましたが、ホラー映画だからと毛嫌いしていた人でも興味を持ったのではないでしょうか？恐怖の人体実験が行われる中でも、主役のデイン・デハーンの姿を堪能する目的だけでも一見の価値がある作品と言えるかもしれません。

メインとなる出演者は決して多くない作品でもありますが、一人一人の演技が素晴らしく自然と内容に引き込まれていく仕上がりとなっています。既にキュア ～禁断の隔離病棟～を観た事があるという人でも、改めて考察された謎などを考えながらキュアを鑑賞してみると、また違った発見などもあるかもしれません。