2019年07月15日公開
2019年07月15日更新
ザ・リチュアル いけにえの儀式のあらすじネタバレ!感想や評価も【Netflix】
Netflix映画『ザ・リチュアル いけにえの儀式』のあらすじを結末までネタバレ解説します。『ザ・リチュアル いけにえの儀式』の見どころや、視聴者の感想も合わせて紹介します。『ザ・リチュアル いけにえの儀式』は2017年制作のイギリスのホラー映画です。長年の友人である4人の男たちがスウェーデン北部へハイキング旅行に訪れます。そのうちの一人・ルークは数か月前に痛々しい事件を経験し、心のどこかに罪悪感を抱えていました。そして迷い込んだ森で、恐ろしい惨劇が始まります。
目次
ザ・リチュアル いけにえの儀式(Netflix映画)とは?
Netflix映画『ザ・リチュアル いけにえの儀式』が話題となっています。本記事ではNetflix映画『ザ・リチュアル いけにえの儀式』のあらすじを結末までネタバレ解説します。ここではまず『ザ・リチュアル いけにえの儀式』の基本情報を見ていきましょう。
ザ・リチュアル いけにえの儀式の作品情報
『ザ・リチュアル いけにえの儀式』はNetflixオリジナルのホラー映画です。2017年9月にトロント国際映画祭で初上映され、475万ドルでNetflixが買い取りました。2017年10月13日からNetflixにて配信が開始されました。スウェーデンの深い森を舞台に繰り広げられる恐ろしくも幻想的な物語は、大きな話題となりました。
『ザ・リチュアル いけにえの儀式』は英国人作家アダム・ネビルの小説が原作です。監督はデビッド・ブルックナーが務めました。アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ出身です。2012年にホラーアンソロジー作品『V/H/S シンドローム』で「AMATEUR NIGHT」を監督し、注目を集めました。その他の監督作に『サウスバウンド』があります。
『ザ・リチュアル いけにえの儀式』の主な出演者はレイフ・スポール、ロブ・ジェームズ=コリアー、アーシャ・アリ、サム・トロートン、 ジェイコブ・ジェームス・ベスウィック、 ポール・リードです。
ザ・リチュアル いけにえの儀式の予告編動画
Netflix映画『ザ・リチュアル いけにえの儀式』のあらすじが紹介された予告編動画です。共通の友人を亡くし、心の痛みが癒えぬまま旅に出た親友4人組。そのうちの一人が足を負傷し、彼らは近道するため森の中のルートを進みます。しかし得体の知れない存在が襲いかかり、一人また一人と犠牲になっていきます。次項より、あらすじを結末までネタバレ解説していきます。
ザ・リチュアル いけにえの儀式のあらすじネタバレ
あらすじネタバレ①ロッジを目指して
大学時代からの友人フィル、ドム、ハッチ、ルーク、ロバートの5人は、バーで旅行の計画を立てていました。ロバートはスウェーデンでハイキングすることを提案します。帰りにルークとロブは酒屋に入りました。そこで強盗と遭遇し、ルークは身を隠しましたが、ロバートが殺害されました。
数か月後。残された4人はロバートの弔いを兼ねて、計画通りスウェーデン北部を訪れました。雄大な山の斜面を歩く旅が始まります。しばらくしてドムが足を挫き、膝を負傷しました。地図を調べたハッチは、ドムのためにも歩道を出て森を通る別ルートを行けば、時間が節約できると提案します。一行はロッジを目指して深い森へと進みました。
あらすじネタバレ②警告
森を歩き続けると、引き裂かれて枝に吊るされた熊の死骸がありました。人の手が加えられたような不自然な状態に、彼らは戸惑います。夜になり激しい雨が降り出しました。4人は奇妙なシンボルが彫られた木を発見しました。その近くに無人の小屋があり、中で眠ることにしました。
小屋の二階には、人の形をした不気味な木の像がありました。その頭部は切断され、両手に鹿の角を持っています。一階で眠る間、4人はそれぞれ悪夢を見ました。ルークはロバートが死ぬ瞬間の夢でした。目覚めると、彼の胸には奇妙な刺し傷が残っていました。フィルは二階で、寝たまま裸の状態で木像に祈りを捧げていました。
小屋を出ると、まるで警告のように木に沢山のシンボルが刻まれていました。4人は恐怖に襲われながらも森を進みます。ドムの足は限界が近づいてきました。ルークは道を確認しようとして、巨大な黒い生物を見ます。3人に報告しますが信じてもらえません。ドムは「ロバートを救えなかったルークは臆病者で信用できない」と言います。険悪な空気のまま4人は歩き続けます。
あらすじネタバレ③いけにえの準備
しばらく進むと、地面に埋められたテントを発見しました。靴や財布も埋まっています。持ち主はアナという女性でした。クレジットカードの期限は1984年と古く、4人は戦慄します。夜になり、ドムの膝は酷く痛んでいました。他のメンバーの消耗も激しく、ルークは朝が来たら助けを呼んでくるようハッチに頼まれました。4人は眠りにつきました。
再び悪夢がルークを襲いました。森の中に酒屋が出現し、ロバートが殺されます。強盗はルークを「臆病者」と呼びます。目覚めるとフィルが悲鳴を上げていました。彼も「アレ」を見たというのです。ハッチが姿を消していました。遠くからハッチの叫び声と、猛獣の雄叫びのような声が聞こえました。朝になり、捜索に向かうルークたち。ハッチは内臓をえぐられ、木の枝に吊るされて息絶えていました。
3人はハッチを木の枝で埋葬し、再び出発しました。歩き続けると足跡を発見しました。跡を辿って行くと、見晴らしのいい場所に出ました。遠くにロッジのある山が見えます。ハッチの読みは正しかったのです。しかし日が沈み、ルークは再びロバートの幻覚に襲われます。アレが近づいてきたのです。ルークとドムは木陰に隠れました。しかしフィルが捕まり犠牲となりました。
ルークとドムは逃げ出し、明かりのついた小屋にたどり着きました。しかしそこで何者かに襲われ意識を失いました。目覚めると、二人は小屋で鎖に繋がれていました。老婆が近寄り、ルークの胸の傷を見ました。老婆はルークだけに水を与えました。彼女の胸にも同じ傷跡がありました。ドムは男たちに殴られ、二階に連れて行かれました。ドムが拷問を受ける音が聞こえました。
若い女性が現れ、ルークに「いけにえの準備をしている」と説明しました。朝になりドムが血塗れで戻ってきました。ドムは自分がアレにいけにえとして捧げられる悪夢を見ていたことを話しました。そしてルークに、絶対に逃げて生き残るよう言いました。ドムは村人たちに連れ出され、先端が三つ又になった木の柱に縛られました。
ザ・リチュアル いけにえの儀式の結末ネタバレ
結末ネタバレ①いけにえの儀式
夜になり、森の奥からアレが現れました。村人たちはアレにひれ伏します。ルークは自分で関節を抜いて拘束を解こうともがきました。ドムにはアレの姿が妻のゲイルに見えました。その正体は黒い鹿のような胴体で、頭部に人間の体を持つ禍々しい生き物でした。ドムはアレによって枝に吊るされ殺されました。
ルークの元に再び若い女性が現れました。ルークがアレは何か訊ねると、女性は「古代の神。巨人族ユトゥン。北欧神ロキの子孫」と説明しました。村人たちはアレを崇拝し、不死の体を手に入れていたのです。崇拝しなければルークも殺されるといいます。女性はルークがアレに選ばれたのは、心に傷を負っているからだと言いました。
女性が去り、ルークは部屋を出ました。うめき声が聞こえる二階の部屋に行くと、森の小屋にあった木像に似た遺体が無数に並んでいました。ルークは廊下の松明を取り、一体ずつ火を付けました。小屋は勢いよく燃え始めました。ルークは物置で銃と斧を手に入れました。
結末ネタバレ②森の中
アレは怒り、村人たちを殺害し始めました。ルークは小屋を出てアレに銃弾を撃ち込みました。しかし全く効きません。ルークは森の中へと逃げ込みました。再び酒屋の幻覚に襲われます。ルークはアレに捕まり、無理やりひざまずかされました。しかしロバートが亡くなった時の二の舞は踏まないと奮い立ち、アレに斧で切りかかりました。
アレがひるんだので走り出すと、平野にたどり着きました。太陽が昇ってきました。アレは至近距離にいますが、ルークに近づけません。日の光に当たることが出来ないのです。アレは去っていきました。ルークは朝日を浴びながら毅然と歩き続け、車が通る道路に到着しました。目的地はすぐ近くです。ついに悪夢は終わりを迎えました。
ザ・リチュアル いけにえの儀式の見どころ
見どころ①スウェーデンの森
『ザ・リチュアル いけにえの儀式』の見どころの一つは、その雄大な自然です。設定上の舞台はスウェーデン北部サーレク国立公園の森となっていますが、ロケ自体はルーマニアのトランシルバニアアルプスで行われました。静まり返り、まるで永遠に続いているように広がる森林は、作品の不穏な空気を盛り立てています。
見どころ②ユトゥンの正体
ルークたち一行を襲い、恐怖のどん底に突き落とした「アレ」の正体は北欧の神ユトゥンでした。「ユトゥン」とはヨトゥンとも表記される北欧神話の巨人一族で、神々の敵です。『ザ・リチュアルいけにえの儀式』の中では女性がアレを「北欧神ロキの子孫」と説明しています。ロキはヨトゥンの血を引く最高神オーディンの義兄弟で、邪悪な神とされています。
イギリスで1870年に発見された石板では、ロキの頭に二本の動物の角が描かれています。また、ロキは雌馬に姿を変え、魔法の馬スヴァジルファリとの間に子どもを設けた伝説があります。子どもの名はスレイプニル。8本の足を持つ馬です。「アレ」のデザインはこの伝承から生み出されたと考えられます。
デンマークの歴史書『デーン人の事績』によれば、ヨトゥンは姿を自由に変えたり、幻術で違う姿を見せると記されています。その術によって人々を欺き、神として崇拝させます。『ザ・リチュアル いけにえの儀式』でアレがドムの妻の姿に変わるのは、この伝承が元になっている可能性があります。
見どころ③ディテール
『ザ・リチュアルいけにえの儀式』は、その細かなディテールも見どころです。1973年の映画『ウィッカーマン』を始め、2006年の『サイレントヒル』や2018年『ヘレディタリー/継承』など、「異教」はホラー映画における重要なテーマの一つです。人は異質な文化に原始的恐怖を抱くのかも知れません。
『ザ・リチュアル いけにえの儀式』はそんな北欧の異教の雰囲気を再現するため、細かな工夫が凝らしてあります。作中で何度も登場するサインは、北欧の古代ルーン文字です。無人の小屋の近くで最初に発見される文字はOdalで、意味は「財産」です。熊の死骸や木像が神の所有物だと示していた可能性があります。
また、ドムが縛り付けられる木の柱は古代ルーン文字のAlgizの形をしています。Algizは魔除けのお守りに使われる文字で、神の力を表すとされています。また、作中で村人たちが「ブロート(Blót)」と唱えますが、これは旧北欧宗教の言葉で「犠牲、いけにえ」を意味します。
ザ・リチュアル いけにえの儀式に関する感想や評価
Netflixでの配信以来『ザ・リチュアル いけにえの儀式』はネット上でも話題になっています。特に『ザ・リチュアル いけにえの儀式』の解説や考察、作品についての自分の感想を呟く人たちが多く見られました。この項ではTwitter上にある『ザ・リチュアル いけにえの儀式』の感想や評価などを紹介していきます。
感想や評価①:ユトゥンが鳥肌立つくらい格好良かった
生贄儀式ホラー『ザ・リチュアル』に出てくるアイツは今年のベストクリーチャー筆頭ですね。鳥肌立つくらい格好良かった。 pic.twitter.com/TUOvRQUg2Q
— 人間食べ食べカエル (@TABECHAUYO) November 13, 2018
最初に紹介する感想は、クリーチャー(ユトゥン)に関するものです。『ザ・リチュアル いけにえの儀式』は古代の神ユトゥンの造形が非常に評価が高く、絶賛されていました。中盤までなかなか登場せず、結末でようやく姿を見せるユトゥンはモンスター好きを満足させるデザインでした。
感想や評価②:不穏に満ちた一作でかなり良い
Netflixオリジナル映画の『ザ・リチュアル いけにえの儀式』はかなり良くて、森の何とも言えない静かで何処か気味が悪い映し方から徐々に身体を蝕むような不気味さの果てに登場する神と崇められる形容し難い悍ましいビジュアルのクリーチャーまで不穏に満ちた一作です pic.twitter.com/4FBtJdqb9K
— 共食いゾンビ (@MOGUMOGU_shark) March 8, 2019
続いての感想は『ザ・リチュアル いけにえの儀式』の不穏に満ちた雰囲気に関するものです。『ザ・リチュアル いけにえの儀式』は頼る人もいない異国の静かな森で、徐々に迫るクリーチャーの不気味さが恐怖をあおっていました。そんな綿密に計算された「不穏さ」がホラー作品として高く評価されていました。
感想や評価③:主人公の弱さが物語を貫くテーマ
「ザ・リチュアル 生贄の儀式」観た。森とコンビニのマリアージュした悪夢がミソ!後半は「マンドレイク」みたいな感じだけど、似たようなテーマでまあずいぶん違うもんだなと。主人公の弱さが物語を貫く隠れテーマ。あのラストで何か変わっただろうか。 pic.twitter.com/8fL4uDpLVf
— 浦@そろそろ名前変えたい (@uraushi) February 22, 2018
最後は『ザ・リチュアル いけにえの儀式』の結末に関する感想です。主人公の弱さが物語を貫く隠れたテーマであるとの考察がされていました。主人公ルークは友が強盗に襲われても動くことができず、結果的に見殺しにしてしまいました。しかし今回の出来事では足を痛めたドムを手助けし、結末ではクリーチャーに正面から立ち向かうことができました。そんなルークの成長についての感想でした。
ザ・リチュアル いけにえの儀式のネタバレまとめ
今回はNetflix映画『ザ・リチュアル いけにえの儀式』について、あらすじを結末までネタバレを含めて解説しました。『ザ・リチュアル いけにえの儀式』のあらすじは、友人を亡くした4人の男たちが、スウェーデン北部の山にハイキング旅行に出かけます。近道をしようと森に入ったところ、得体の知れない巨大な生物に襲われ次々に命を落とします。
Netflix映画『ザ・リチュアル いけにえの儀式』結末のあらすじネタバレは、巨大生物の正体は北欧の古代の神で、信者たちによりいけにえが捧げられていました。生き残ったルークは異教の神から逃げ延び、友人を見殺しにしたトラウマを克服するという結末でした。
『ザ・リチュアル いけにえの儀式』は広大な森が不穏な空気を演出し、北欧神話のディテールに工夫が凝らされた作品でした。Twitter上では『ザ・リチュアル いけにえの儀式』について「ユトゥンが格好良かった」「展開が上手くて引き込まれる」という感想が上がっていました。本記事を読んで『ザ・リチュアル いけにえの儀式』に興味を持った方は、是非本編をご覧ください。