【声優】花江夏樹が演じたキャラ一覧！主人公の声を担当した作品や人気作も紹介

花江夏樹とは、1991年6月26日生まれのアクロスエンタテインメントに所属している声優です。夏樹やなっちゃん、花江っち、花江くんなどの愛称で親しまれています。趣味にはテニス・デザイン画・ワープロ・音楽編集・歌があります。大学へは進学せずに趣味の歌を活かした仕事を考えていましたが、「桜蘭高校ホスト部」のアニメを観て声優を目指すようになりました。

花江夏樹は声優になるために、尊敬している声優の山寺宏一と同じ所属事務所であるアクロスエンタテインメントに、メール投稿フォームからボイスサンプルを送りました。その後ワークショップを経てオーディションを受けて預かり所属になりました。声優の下積み時代には、ニコニコ動画の歌い手「ハナゴエ」として活動しており、雑誌で特集されたこともあるほど人気を誇っていました。

「ハナゴエ」としての活動では、ユニークな替え歌や声真似などをしてたくさんのファンを増やしました。2012年に正所属になると、本格的に声優としての活動を増やします。2012年に放送された「TARI TARI」のウィーン役で始めてレギュラー役が決まり、2013年には「断裁分離のクライムエッジ」の灰村切役で初主演を務めました。

声優以外にも、2015年からはかつて憧れの山寺宏一がMCを務めていた「おはスタ」へのレギュラー出演が決まります。2017年10月からは単独MCを務めています。

花江夏樹の名前を一躍有名にしたのが、東京喰種という作品の主人公である金木研役でした。人間の肉を食って生きる喰種と人間とが住む世界で、金木研は人間として生きていました。ある時金木研は、事故によって喰種の神代利世の臓器を移植されたことで半喰種になってしまいます。

東京喰種のストーリーでは、金木研が拷問されるシーンがあります。花江夏樹はただ叫ぶだけでなく、拷問による悲痛な叫びや半喰種になった悲壮感などの演技が評価されました。

四月は君の嘘という作品で、花江夏樹は主人公の有馬公生役をしました。14歳でピアノの天才だといわれた有馬公生は、幼い頃によるトラウマでピアノを弾くと音が聞こえなくなっていました。しかし、宮園かをりと出会ったことで、有馬公生のピアノ人生はガラリと変わります。

花江夏樹は有馬公生役を演じるにあたって、暗い過去を持ちながらも「中学生らしさ」を大切にした演技を心がけたそうです。思春期という難しい年齢のキャラクターですが、花江夏樹の演技は感情移入できるととても好評でした。有馬公生は宮園かをりと出会い、徐々に気持ちが変化していくのですが、その時の声の変化にも注目です。

政宗くんのリベンジという作品で、花江夏樹は主人公の真壁政宗役を演じました。真壁政宗は幼い頃に太っていたことで「デブ宗」というあだ名をつけられていじめられていました。真壁政宗は痩せてイケメンになり、とある復讐を企てます。花江夏樹はこの真壁政宗役で、イケメン時とモノローグとのキャラの違いを器用に使い分けて演技をしています。

Fate/Apocryphaという作品で、花江夏樹は主人公ルーラーとダブル主人公を務めたジーク役を演じています。ジーク役が花江夏樹に決まったのはアニメ放送がされる2年前だったそうで、決まってからは大きなプレッシャーとなっていました。

実際に声をあてた時は、ホムンクルスであるジークの無機質な印象を演技するのが難しく、苦戦したといいます。ジークは物語が進むにつれて淡々とした印象から成長し、感情を持つ様子も見どころです。

デジモンアドベンチャーtri.という作品で、花江夏樹は八神太一役を演じています。花江夏樹は幼少期にデジモンアドベンチャーを観ていた世代で、役を演じるにあたってDVDBOXを購入して見直したそうです。高校生になった八神太一は、昔よりたくさんのことを考えるようになっており、それがセリフとしても表れています。花江夏樹はそういった心情を演じることができるか不安だったそうです。

鬼滅の刃という作品で花江夏樹は、主人公の竈門炭治郎役を演じています。花江夏樹は鬼滅の刃を読んで、一つ一つのセリフが重く、自分に訴えかけているようだと言っています。また、人気の週刊少年ジャンプ作品の主人公を務めたというだけあり、まわりからの反応も大きかったそうです。竈門炭治郎役では妹思いの優しい一面や、鬼と戦う強い一面を見せています。

実は私はという作品で花江夏樹は、主人公の黒峰朝陽役を演じており、キャラソンも歌っています。実は私はの第1話は特に収録にこだわっており、収録は深夜までかかったそうです。しかし、アニメ自体はコミカルなストーリーなので、とても楽しく演じられたと語っています。

スタミュという作品で花江夏樹は、主人公の星谷悠太役を演じています。星谷悠太はteam鳳のリーダーで、明るくチームのムードメーカーです。花江夏樹はインタビューで、自分も星谷悠太のように明るくポジティブな面を見習っていきたいと話しています。

また他の声優からは、徐々にミュージカルがうまくなっていく星谷悠太を絶妙に演じ分けていると評価をされています。現場では他のメンバーとも仲良く、アフレコの最中の雰囲気が良かったと語っています。

学園ハンサムという作品で花江夏樹は、主人公の前田良樹役を演じています。人気BLゲームがアニメ化されたとあり、放送当時は話題となりました。声優は主音声はTVアニメ版、副音声はゲーム版の声優となっています。花江夏樹はTVアニメ版の声優として出演しています。

アウトブレイク・カンパニーという作品で花江夏樹は、主人公の加納慎一役を演じています。自宅警備員をしていた主人公が異世界で働き、オタク文化を広めるというストーリーです。花江夏樹は異世界にオタク文化を広めるという面白い作品に関われたと意気込んでいました。

凪のあすからという作品で花江夏樹は、主人公の矢島光役を演じています。凪のあすからは海底で暮らす人々と陸で暮らす人々が描かれたファンタジー作品です。矢島光役は素直でハッキリとした性格なので、役にはすんなりと入る事ができたそうです。花江夏樹は自分が中学生の頃を思い出しながら演技したといいます。

印象的なセリフやシーンについては、第1話の最後の演出や、第5話でまなかのことを想いつつも美海を抱きしめるシーンが印象に残っていると語っています。

リルリルフェアリルという作品で花江夏樹は、主人公の花村望役を演じています。リルリルフェアリルとは少女アニメですが、珍しく男子が主人公を務めています。花村望はフェアリルの研究家を目指しており、その存在を信じている純粋な男の子です。皆にフェアリルの存在を知ってもらいたいと思っています。

ダイヤのAという作品で花江夏樹は、小湊春市役を演じています。ダイヤのAは野球のスポーツ漫画ですが、花江夏樹は野球をしたことがなかったそうです。そのため、他の野球のアニメやプロ野球の試合を観て息遣いなどを勉強したと明かしています。

アイ★チュウという作品で花江夏樹は、ノア役を演じています。アイ★チュウはアイドル育成要素と恋愛要素のあるアプリゲームです。ノアはアメリカ人のロイヤルホストという役で、少年役の多い花江夏樹とはまた違った一面もを見せています。

あんさんぶるスターズ!という作品で花江夏樹は、巴日和役を演じています。あんさんぶるスターズ！はアイドル育成ゲームです。花江夏樹は巴日和に対して、爽やかながらも毒を吐くところと、独特な口調が演じていて楽しかったと語っています。

夢色キャストという作品で、花江夏樹は藤村伊織役を演じています。夢色キャストは通称「夢キャス」といわれる音楽要素のある乙女ゲームです。2019年にサービスを終了していますが、花江夏樹は藤村伊織として多くのキャラソンを出しています。藤村伊織を演じる時は、歌舞伎役者という設定を活かした芯の通った声を意識しながら演じたそうです。

スタミュという作品で、花江夏樹は星谷悠太役を演じています。花江夏樹はスタミュの1期だけでなく2期・3期も続投しています。2期からの星谷悠太は頼もしくなり、より魅力的なキャラクターとして演じられています。

ミカグラ学園組曲で、花江夏樹は赤間遊兎役を演じています。ミカグラ学園組曲はニコニコ動画で公開されていた楽曲をもとにしたストーリーとなっており、花江夏樹演じる赤間遊兎のテーマ曲は「無気力クーデター」です。赤間遊兎を演じるにあたり、自分を偽っている時の赤間遊兎は大げさに演技をして、素を出している部分では自然な演技を心がけたそうです。

カードキャプターさくらクリアカード編で、花江夏樹はユナ・D・海渡役を演じています。花江夏樹はカードキャプターさくらを子供の頃から知っている世代で、有名な作品に出演することができる嬉しさがあったそうです。それと同時に、役が決まった時はプレッシャーもあったといいます。しかし、先輩達が優しく声をかけてくれたため、そこまで緊張することなくアフレコに挑む事ができたそうです。

オレん家のフロ事情という作品で、花江夏樹は三国役を演じています。原作は4コマ漫画で、アニメでは5分アニメとして放送されました。花江夏樹が演じた三国は半透明なクラゲという個性的なキャラクターです。

ハッピーシュガーライフという作品で、花江夏樹は三星太陽役を演じています。花江夏樹は三星太陽役のオーディション時点でとても興奮し、汗だくになったと語っています。

三星太陽は神戸しおに対して並々ならぬ執着心を持っているキャラで、神戸しおの捜索ビラのニオイを嗅いだり実際に合うとよだれを垂らすシーンもありました。花江夏樹はオーディションで読んだ場面が狂気的なシーンだったため、とても驚いたそうです。

ピアノの森という作品で、花江夏樹は雨宮修平役を演じています。雨宮修平を演じた花江夏樹は、レストラン跡地で久しぶりに雨宮修平がピアノを弾くシーンのO.A.を観て感動してしまったそうです。花江夏樹にとってピアノの森の雨宮修平役は、それだけ思い入れのある作品だったようです。

枕男子という作品で、花江夏樹はめりぃ役を演じています。枕男子は5分アニメで、週替りでキャラクターが添い寝をするような演出となっている癒やしアニメです。花江夏樹は1話と12話に登場しました。また、枕男子はアニメだけでなくドラマCDも数多く出しています。

刀剣乱舞という作品で花江夏樹は、髭切役を演じています。花江夏樹は飄々としている髭切に対して、実はやるときはやるキャラクターでギャップが素敵だと言っています。岡本信彦の演じる膝丸とは兄弟設定で、兄弟で頑張りたいとコメントを残しています。実は小湊春市役をやった時も岡本信彦とは兄弟設定でした。刀剣乱舞の髭切が決まった時は、また兄弟役で出られて嬉しいとラジオで語っていました。

永遠のライバルはダイヤのAの小湊春市のキャラソンです。軽快なサウンドで、花江夏樹の高めの声質が特徴的です。このキャラソンでは、小湊春市がボールに食らいついて、がむしゃらに練習しているような情景が浮かぶ歌詞が描かれています。小湊春市の憧れでありライバルである兄を越えたい、認められたいという想いがつまった曲となっています。

この曲では兄がキーパーソンになっており、兄の背中を追いつつも二人で甲子園を目指したいという気持ちも書かれています。ダイヤのAのストーリーを知っているととても感情移入できる曲となっているので、ダイヤのAのアニメを見ている方はぜひ一度聴いてみてください。

Sentimental Rain〜愛の悲しみ〜は四月は君の嘘の有馬公生のキャラソンです。このキャラソンの特徴はクライスラーの愛の悲しみを基盤としているところです。愛の悲しみは四月は君の嘘の作中でもとても重要な曲でした。愛の悲しみは有馬公生のトラウマとなっていた母が良く弾いていた曲だったのです。この曲を通して有馬公生は母へさよならを告げて一歩前に進みます。

このキャラソンでは、有馬公生が何度もピアノに挑戦しては音符が指の間をすり抜けていき、上手く奏でられない様子を歌っています。「涙を雨と共に流してそう笑って」という歌詞は印象的です。この曲の最後には、「希望の中へ笑って笑って明日を乗せよう」と変化しています。宮園かをりと出会って変化した心を表しているような曲です。

名もなき星はアルスラーン戦記のエラムのキャラソンで、アルスラーン戦記のBD・DVD6巻の特典として付属された曲です。エラムはナルサスに使える従者で、キャラソンもエラムらしい曲となっています。エラムの両親は奴隷を解放してくれたナルサスに感謝し、お礼といて息子のエラムを従者として送りました。

名もなき星には「心を尽くし役目を果たす事こそが私の願いであり当然の務め」というフレーズがあるように、エラムのナルサスに対する忠実さが感じられる歌詞となっています。また、「曇りなき憧憬は」というフレーズからは、ナルサスを師として慕っている様子が感じられます。

花江夏樹の魅力は高い演技力です。演じ分けには定評があり、特に二面性のあるキャラを演じるとその実力が垣間見えます。東京喰種の金木研は自己防衛のために何人もの人格を持つキャラです。同一のキャラで声は同じであるものの、人格が違うため全くの別人にも見えるほどの演技力を見せました。

特に少年役の演技は好評で、少年というカテゴリだけで多く演じ分けているところが評価されています。また金木研や有馬公生、竈門炭治郎などの絶望系主人公の叫びや泣き方などの演技も好評です。

花江夏樹は趣味が歌で、かつてニコニコ動画で歌ってみた動画を上げていたほど高い歌唱力を持っています。その高い歌唱力から、アイドルやミュージカルなどの音楽ゲームのキャラを演じることもあります。

花江夏樹は、ボイスサンプルを収録している時に浪川大輔にアドバイスをしてもらったことを感謝していました。見栄を張ったりすることなく素直にアドバイスを受け止めて感謝する性格が、様々な人に可愛がられています。しかし、花江夏樹には貪欲な部分もあります。実は花江夏樹は声優養成所に通っていません。所属したい事務所にボイスサンプルを直接メールで送るという行動力を見せています。

花江夏樹の「花江」は本名ではないことが明かされています。芸名を決める時に事務所に相談すると「花のある名前にしなさい」と言われて「花江」という芸名を思いついたそうです。ちなみに「夏樹」は本名です。あまり見ない芸名でなおかつ覚えやすいため、アニメを見た方の中には、クレジットに表示された時すぐに覚えたという方もいました。

花江夏樹は2016年8月27日にラジオ番組で結婚を報告しました。結婚相手の女性に関しては公表されていません。しかし、忙しい日も支えてくれる優しい女性のようです。花江夏樹は両親や一緒に住んでいた祖母も亡くされていたため、ファンからは家族が出来てよかったと祝福のコメントが寄せられました。

花江夏樹が演じる金木研の拷問シーンは、声をあてている花江夏樹も拷問されているんじゃないかと錯覚させるほどの演技力でした。アニメでの演出もあわさって何度見ても鳥肌の立つシーンとなっています。

かつて花江夏樹が演じたキャラクターは、多くのトラウマを持っていたり悲しい最終回を迎えることもありました。そのため、鬼滅の刃のアニメを始めて見た方は、主人公の竈門炭治郎役を花江夏樹がやっていると知り、この主人公はちゃんと幸せになるのかと心配になる方がいました。

その竈門炭治郎もまた、1話で家族を惨殺されています。竈門炭治郎の演技に関しては悲惨な場面だけでなく、妹に接する兄としての演技力にも注目が集まっています。

花江夏樹は結婚してから太ったといわれています。しかし、結婚する前の花江夏樹は痩せすぎで声優仲間や先輩たちも心配しているほどでした。そのため、結婚して幸せ太りをしている花江夏樹を見て、ファンも安堵している方は多いようです。

花江夏樹の演じたキャラをまとめると、高い声質から少年役を演じることが多いことが分かりました。花江夏樹は少年役でもたくさんの演じ分けができる演技派声優でもあります。特に狂気や絶望などの演技には定評があり、多くの主人公やメインキャラクターの声をあてています。花江夏樹の出演作品を観る時は、ぜひその演技に注目してみてください。