映画名探偵コナン「から紅の恋歌（ラブレター）」をネタバレ！あらすじや見どころは？

映画「名探偵コナン から紅の恋歌（ラブレター）」は、漫画・アニメで国民的人気を誇る「名探偵コナン」の劇場版第21作目です。日本で制作された映画の場合、ヒット作品と言われる基準は興行収入10億円程度から。そんな中で、名探偵コナンの映画シリーズは、常に40億円前後の大ヒット記録を連発してきました。

そして2016年に公開された前作・劇場版20作目「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」では、ついに驚異の63.3億円を突破。続く本作「から紅の恋歌」ではさらにそれを上回る68.9億円を記録し、2017年の興行収入ランキングで堂々のトップ入りを果たしました。

映画に先駆けて公開された予告編は、新一が百人一首の歌「瀬をはやみ…」と詠みあげるシーンからスタート。平次・和葉の登場、競技かるたや百人一首が散りばめられた世界観が話題を呼び、公開前から多くのファンの期待を集めました。

歴代ナンバーワンのヒット作「名探偵コナン から紅の恋歌（ラブレター）」は、全てが見どころと言っても過言ではないほど内容が濃い作品です。その中でもさらに厳選した8つの見どころポイントや感想を紹介していきます。まずは今回の最重要キーワード「百人一首・かるた」に迫っていきましょう！

ネタバレですが「名探偵コナン から紅の恋歌」では、人気キャラクターのひとり・和葉が百人一首の大会に出場することになります。さらに、連続するテロ・殺人事件には百人一首に登場する「紅葉」の歌が絡んでくるという展開。鬼気迫るかるたバトルの迫力、雅な歌の世界、そして冴え渡るコナンと平次の推理を同時に楽しめます。

「名探偵コナン から紅の恋歌」の中で袴・着物姿になって百人一首に挑むのは和葉だけですが、映画のキービジュアルでは人気キャラ達が凛々しい和装を披露。みんなとっても似合っていてステキという声も多いようです！

名探偵コナンの人気ヒロインと言えば毛利蘭ちゃんですが、関西弁のポニーテール美少女・和葉も人気キャラとして有名です。ツンデレだけどピュア、平次に恋するキュートなところが和葉の魅力ではないでしょうか？

本作ではそんな和葉の魅力をたっぷり楽しめます。合気道部員の和葉ですが、実は競技かるた部の幽霊部員だったというエピソードが明らかに。和葉はケガをした友人の代わりに、高校生の競技かるた大会に出場することになります。いきなり競技かるた大会に出るだけでも大変なのに、さらに超強力な恋のライバルから宣戦布告を受けてしまう和葉。全編を通じて和葉の情熱と乙女心がほとばしります！

本作のキャッチコピーは「待っとれ 死んでも守ったる」。もちろん、これは平次から和葉への熱いメッセージ。和葉は映画の冒頭とラストで、2回も命に関わる大ピンチに巻き込まれます。救出に向かう平次とコナンももちろん命がけ。コナンはサッカーボール・スケボーを駆使し、平次はバイクでガンガン危機に飛び込んでいきます。推理ドラマを超越した、ハリウッドばりの超アクションシーンが必見です！

映画では序盤でいきなり日売テレビ局が爆破されます。日売テレビ局のモデルは、コナンの制作局である「読売テレビ」。読売テレビは大阪・京橋にある日本テレビの系列局です。読売テレビは2019年に新社屋に移ることを発表していますが、それでも映画で自局の爆破シーンをOKしてしまうとはなかなかワイルドです。

凄まじい爆発が続き、煙と爆風に巻かれて屋上に追い詰められる和葉と平次。決死の救出に向かうコナンの機転あふれる活躍が圧巻です！

本作の犯人はとにかく爆破・爆破・爆破の連続。全てを無かったことにしたい破壊思想が非常に凶悪です。ラストの爆発では、またもや和葉と平次が炎の中に取り残されます。命がけで和葉を守る平次が最高に男前です！

映画に先駆けてYouTubeで公開された「恋歌ムービー」。「上の句」では、蘭と和葉が超カワイイ恋バナに花を咲かせます。

「下の句」では、コナンと平次も甘酸っぱい男子高校生トークを展開。映画の予告編ということで、平次が「バッチリ決めたるさかい」と思わせぶりなセリフでファンを翻弄します。平次と和葉のラブに進展はあるのでしょうか…そしてそれまでの過程にはどんな胸キュンシーンが綴られるのでしょうか？映画ならではのスケールで見どころもたっぷり、平次と和葉のラブ展開は必見です！

和葉ファンにとっては、待ちに待った主役ポジションの「から紅の恋歌」。お互いを思っているのに、いざとなるとなかなか素直になれない和葉と平次。和葉と平次、2人の関係にハマる「カップル推し」ファンにとっても、たまらない作品になったようです。

いつも通り能天気&鈍感な平次ですが、よく見ていると意外な表情を見せることもあります。ふとした瞬間にあふれる和葉への思い、見逃さないようにチェックしてみてください！

今回、ヒロインの蘭ちゃんは和葉を見守るお姉さんのようなポジションに。一応、本編ではついに新一が蘭に告白してカップル認定された為、平次と和葉よりはかなり余裕があります。しかし、そうは言っても離れ離れの新一と蘭。新一ともっと会いたい、話したいと願う蘭や、いつでも蘭を気にかけるコナン君の姿など、切ないラブシーンがまぶしいです。

本作で発生する事件は、競技かるたの関係者が被害に遭う連続殺人です。さらに、事件の影響で和葉が競技かるた大会に出場することに。競技かるたや百人一首の世界観がストーリーに大きく影響します。

映画「名探偵コナン から紅の恋歌」のPRでは、コナン役の高山みなみさん・平次役の堀川りょうさんがインタビューに登場。素敵な袴姿でかるたモード全開です！「今回はラブラブなシーンが見どころです」と映画の魅力をアピールされていました。

競技かるたブームを作ったのは、末次由紀先生の大人気コミック「ちはやふる」（講談社コミック・BE LOVE）です。名探偵コナンの原作者・青山剛晶先生も「ちはやふる」の大ファンだそうで、映画公開前にはコナンとちはや・和葉と紅葉のコラボイラストも発表されました。青山剛晶先生と末次由紀先生の鮮やかな作画シーンが光る動画も公開されています！

「名探偵コナン から紅の恋歌」で登場する大岡紅葉（もみじ）は、京都泉心高校に通う女子高生。競技かるた大会「皐月杯」の高校生部門でチャンピオンを取った凄腕の持ち主で、未来の「かるたクイーン候補」と言われています。

かなりの美人で、競技かるたチャンピオンらしい凛とした強気なオーラが光ります。性格は見た目通りふんわり系なところもありますが、何を考えているのかよく分からないミステリアスな雰囲気もなかなか魅力的です。

なんと幼い頃に平次と会ったことがあるらしく、平次を「ウチの未来の旦那さん」と見込んでホレている様子。平次は紅葉を見て「めっちゃ美人で巨乳」とデレッとしますが、幼い頃のことは覚えていませんでした。そんな2人の関係に動揺した和葉が、紅葉のマイペースに巻き込まれて恋のバトルにも挑んでいくことになります。

大岡紅葉は超豪邸に住むセレブのお嬢様。側にはいつも有能な執事の伊織がついています。伊織を演じるのは、アニメ「黒執事」での執事・セバスチャン役が有名な小野大輔さん。人気作品で立て続けに執事役を演じる小野さんの活躍にも注目が集まりました。

平次と和葉のカップルは不動のようですが、大岡紅葉個人のキャラクターはなかなかの人気を誇っているようです。

「名探偵コナン から紅の恋歌」には京都・大阪の有名な観光スポットが続々登場して、聖地巡礼ファンが続出しました。ファンのみなさんの感想コメント・巡礼報告とあわせて、各スポットを紹介します。

爆破された日売テレビの社屋は、大阪・京橋にある読売テレビ。さらにコナン達が泊まったホテルは、大阪城の隣にある「ホテルニューオータニ大阪」です。大阪城はストーリーに直接関係ありませんが、風景の一部として登場しています。

小倉百人一首殿堂 時雨殿は、競技かるたの決戦の舞台としてクライマックスに登場。さらに、映画の名探偵コナンの定番、実写動画を織り交ぜたエンディングでも嵐山渡月橋・天龍寺・圓光寺など多数の有名観光スポットが登場しました。

「名探偵コナン から紅の恋歌」のテーマソングを歌うのは、アニメ「名探偵コナン」のOP・EDで大人気の倉木麻衣さんです。映画21作目である「から紅の恋歌」の公開とコラボを記念したイラストも発表されました。

曲のタイトルは「渡月橋～君 想ふ」。映画のテーマである百人一首の世界ともリンクし、ミュージックビデオでは倉木麻衣さんが艶やかな十二単で登場。音楽番組や紅白への出場でも大きな話題を呼びました。

映画「名探偵コナン」の数あるお楽しみのひとつが、有名芸能人のゲスト出演。本作では女優の吉岡里穂さんと、タレントの宮川大輔さんが出演しています。お2人が演じた役は、いずれも今回の事件のカギを握る重要人物のひとり。声優としての活躍にもぜひ注目してみて下さい。

枚本未来子は平次・和葉と同じ高校に通う高校2年生。競技かるた部の部長をつとめる、かるた大好き少女です。競技かるたの会「皐月会」に所属していて、昨年度は「皐月杯」高校生部門でベスト4にまで登りつめた実力派です。本作では日売テレビが爆破された際、伝統ある「皐月杯」の百人一首の札を守ろうと力を尽くして負傷してしまいます。

本業はカメラマンですが、皐月会の中でも有力視されている実力派の会員。本作ではナゾめいた行動で爆破・殺人事件の犯人だと疑われた挙句、自身も事件に巻き込まれて重傷を負ってしまいます。

京都のある邸宅で、テレビを見ている男性がいました。彼の名前は矢島俊弥、競技かるた大会「皐月杯」で2年連続優勝を果たしているチャンピオンです。画面には、高校生の競技かるたチャンピオン・大岡紅葉が決勝で戦う様子が映っていました。矢島は画面に映ったあるものを見て、何かにハッと気がつきます。そしてその直後、何者かが彼を殴打して殺害。これが、恐ろしい連続テロ・殺人事件の幕開けとなります。

ネタバレですが「名探偵コナン から紅の恋歌」の中でコナンと蘭、そしてお馴染みの少年探偵団たちは、大阪の日売テレビ局のスタジオに遊びに来ていました。今回の引率は毛利小五郎で、コナンと蘭たちは平次・和葉とも合流してスタジオ見学や大阪観光を楽しむことに。毛利小五郎はテレビ番組の企画で大阪に招かれ、有名な競技かるた会「皐月会」の阿知波（あちば）会長と対談することになっていました。

紅葉は平次の姿を見ると、何と「うちの未来の旦那さん」と言って親し気に平次と腕を組みます。和葉は驚き、平次は何が何だか分からずポカーン。しかもそんな最中にとつぜん警報ベルが鳴り響き、テレビ局に爆破予告があったという緊急アナウンスが入ります。多くの人々が急いで避難しますが、友人の未来子を心配した和葉と平次がビルに取り残され、煙に巻かれて逃げ場を失って大ピンチに陥ります。

凄まじい炎と爆風が巻き起こる中、平次と和葉を救う為に決死の救出に向かったコナン。和葉、そして平次を無事に助け出したコナンは逆に一人ビルに取り残されてしまいます。しかし最後はテレビ局の横を流れる川にダイブするという驚異の大脱出を見せ、その意図を汲んだ平次のナイスアシストで無事に窮地を乗り切りました。

爆破テロの中、平次と和葉の友人・未来子は命がけで「伝説の百人一首」と呼ばれる皐月会の札を守りました。しかしその為に右手を骨折してしまった未来子。しかも後日開催される競技かるた大会「皐月杯」に出て好成績を出さないと、競技かるた部は廃部になってしまうというのです。未来子は実はかるた部の幽霊部員でもあった和葉に、代理で試合に出て欲しいと懇願します。

最近は全く競技かるたをしていなかった和葉はこれを断りますが、そこにあの高校生チャンピオン・大岡紅葉が登場。紅葉は素人の和葉が出るような試合ではないと笑い、さらに「勝った方が平次に告白する」といって和葉を挑発しました。気が強くて負けず嫌いの和葉は、つい紅葉の態度にカチンと来て乗せられてしまいます。和葉はすぐに蘭たちが泊まるホテルの部屋にこもり、試合対策の練習をスタートさせました。

ネタバレですが「名探偵コナン から紅の恋歌」の中でテレビ局の爆破は警察にも犯行予告が届いていました。さらに当日、爆破されたテレビ局に来る予定だった矢島の死亡が確認されます。京都の殺害現場に急行したコナンと平次は、そこで関根という男性に遭遇。関根も殺された矢島と同じく、競技かの実力者でした。さらに現場には皐月会の阿知波研介会長も姿を見せて、事態を重くとらえていました。

どうも皐月会や競技かるたの関係者が狙われているようだと判断したコナン達は、阿知波会長と大岡紅葉のガードマンをすることになります。平次はよりにもよって和葉と対戦するライバル、大岡紅葉の警護にあたっていました。電話で和葉と話した平次は、和葉を心配してある人物に連絡を入れます。なんとそれは、かつてのかるたクイーンでもある平次の母・服部静華。彼女は和葉の心意気と才能を見込んで、熱心な指導に当たりました。

翌日、皐月杯の会場には出場者や関係者が続々と集まっていました。関根には警察の護衛もついていましたが、関根は乗っていた車が爆破されて瀕死の重傷を負います。平次たちは紅葉にも用心するよう警告しますが、紅葉は皐月杯の大会に向けての準備があるから、と言って外出制限を拒否しました。警察では皐月会の阿知波会長や関係者への捜査を進め、「名頃鹿雄（なごろ しかお）」を有力な容疑者として絞り込みます。

名頃鹿雄は「名頃会」の会長で、日ごろから皐月会を目の敵にして対立、勢力争いをしていました。そんな名頃は現在、行方不明。数年前に阿知波会長の妻・皐月との対戦に敗れた後に、行方不明となっていたのです。犯行予告には毎回、百人一首の歌が添付されていて、それは名頃が得意とする札ばかりでした。名頃が逆恨みで皐月会への復讐を果たそうとしていると推理したコナンと平次は警戒を強めます。

コナンと平次は、さらに阿知波会長に名頃と関係を詳しく聞きます。どうも名頃のライバル意識が強すぎて、皐月会と名頃会の関係は悪い状態が続いていました。ある日、皐月との勝負をしたいと言い出した名頃の提案で、テレビやマスコミを巻き込んだ一大勝負の場が設けられることになります。しかし何故か、名頃は前日に皐月の前に現れて勝負を挑み、敗北。そのまま行方不明となった名頃は、試合当日にも現れませんでした。

元々は名頃会のメンバーだった人々は皐月会へと迎えられることになり、大岡紅葉もそのうちの一人でした。そんな中、和葉も紅葉も順調に高校生皐月杯を勝ち進み、ついに2人は決勝戦で対決することになります。決勝戦の会場は、断崖絶壁の中腹にある「皐月堂」。舟に乗って池を渡り、エレベーターで登らなければならないという密室にも近いその場所で、ついに頂上決戦が始まろうとしていました。

ネタバレですが「名探偵コナン から紅の恋歌」の中で和葉と紅葉が真剣勝負に挑む中、会場付近で爆発が発生してしまいます。しかし完全防音のお堂にこもっている和葉と紅葉は全く外の音に気づかず、ひたすら競技かるたの勝負に向き合っていました。燃えさかる試合会場に駆けつけた平次とコナンは、お堂の中にいる和葉・紅葉・阿知波を救出します。そして、そこで真犯人が判明します。

なんとそれは、他ならぬ阿知波会長本人でした。犯人だと思われていた名頃は、すでに殺されてこの世を去っていました。殺したのは、阿知波会長の妻、皐月でした。かつてテレビでの対戦を前に試合をした皐月は、名頃に大敗。皐月会の名誉が失われると動揺した皐月は、錯乱して名頃を殺害してしまいます。

その時、飛び散った血痕が「伝説の百人一首」の札に付着していたのです。歴史ある「伝説の百人一首」の札は博物館が管理している為、阿知波会長は妻の殺人の証拠を消すことができませんでした。しかし、皐月杯の開催で「伝説の百人一首」の札を前にした阿知波会長。すべては証拠隠滅のため、「伝説の百人一首」の札とともに妻の不名誉を葬り去るために、阿知波会長が起こした殺人と爆破事件だったのです。

コナンと平次が暴いた真相を聞いていた紅葉は反論しました。なんと名頃は目の病気を患っていて、自分が率いる名頃会のメンバーを皐月会へ迎えてもらえる算段を考えていました。テレビでの対決では皐月との勝負に負けるつもりだったらしく、前日に戦いを挑んだのは最後に憧れの人である皐月に相手にしてもらいたかっただけだったというのです。

名頃の真意を知った阿知波会長はガックリと膝をついて崩れおちました。そんな中、爆発の影響で皐月堂も崩落のピンチを迎えます。先に阿知波会長と紅葉を避難させたコナンと平次でしたが、またもや和葉と平次が逃げ場を失ってしまいます。しかし平次は颯爽と和葉とともにバイクに乗り、爆発とともに池へダイブ。見事に決死の大脱出に成功しました。

ネタバレですが事件解決後、和葉と未来子が所属する高校のかるた部は、決勝進出という華々しい成績を評価されて存続が決定します。試合には負けてしまった和葉でしたが、お気に入りの歌「しのぶれど…」の札を取れたので満足していました。

そこに意気揚々と現れた大岡紅葉が平次に告白します。しかし、「嫁に取ったる、と約束しました」という紅葉の言葉に平次は一瞬ポカーン。なんと平次は「嫁に取ったる」ではなく、「強めに取ったる」と言ったというのです。それは、紅葉が女の子だったので手加減していたこと、また次会って勝負するときは対等にやろうな、という意味でした。

あまりの勘違いに、その場にいたコナン・蘭・和葉たちも目がテン状態でポカーン。紅葉はあわてて「伊織、撤収！」と言ってドタバタと去っていきますが、シッカリ和葉にライバル宣言も残していきました。こうして平次と和葉のラブは結局、進展ナシ…という結末を迎えます。しかし2人の中では、またひときわ絆が深まったのではないでしょうか。

ネタバレですが「名探偵コナン から紅の恋歌」ののラストを飾ったのは、もちろん主役のコナンとヒロインの蘭ちゃん。新幹線で東京へ帰るシーンで、蘭と新一がお互いに百人一首の歌を送り合っていた風流なエピソードが明らかになります。蘭が新一から送られてきた歌の意味を園子に聞くと、園子はいとも簡単にその意味を解説します。

今回、病欠扱いでほとんど出番がなかった園子ですが、やはりさすがはセレブのお嬢様です。歌の意味を聞いた蘭は、照れながらも新一からの思いに胸をときめかせます。しかし、その電話の一部始終を近くで聞いていたコナンは、園子にバレてしまったことにちょっぴりテレている様子。「（歌の意味を）忘れてんじゃねーよ…」とちょっと困った笑顔を浮かべていました。

公開前から百人一首や平次・和葉の登場で話題を集めた「名探偵コナン から紅の恋歌」。公開直後にはSNSに感想が続々アップされて大盛り上がりになりました。そんなファンの皆さんの感想の中から厳選した、超熱いコメントを紹介します！

本作ではスピード感みなぎる競技かるたの試合風景などが登場しますが、百人一首の歌の世界に深く切り込んだエピソードも登場します。高校生でこれだけ和歌の世界に通じているなんて、なかなか風流ですね。メインで登場する歌は3つ。いずれも有名な恋の歌です。歌の意味を知っていると、さらにストーリーが味わい深くなります。

三十六歌仙の一人・平兼盛の歌です。意味は「秘密にしていた私の恋は顔に出てしまっていたようです、人に恋しているの？と聞かれてしまうほどに。」という恋の歌。和葉はこの歌を自分の得意札として選びました。作者の平兼盛の「平」の漢字が平次を連想させるようで、この歌を「平次の歌」と呼ぶほどに気に入っています。

同じく三十六歌仙の一人にして、古典小説「源氏物語」の作者でもある紫式部の歌です。意味は「久しぶりに会ったのに貴方はすぐに帰ってしまいました。まるで雲に隠れた夜の月のようですね」という切ない恋の歌です。本作ではヒロインの蘭がお気に入りの歌として紹介します。いつもすぐにどこかに行ってしまう新一と、待つばかりで切ない自分と同じ境遇に、深い共感を持っているようです。

怨霊伝説でも有名な崇徳院（すとくいん）が詠んだ歌です。意味は「急な流れの川が岩にぶつかって別れてしまっても、最後にはまた再び出会ってひとつになることでしょう」という情熱的な恋の歌です。蘭がお気に入りの「めぐり逢ひて…」の歌を新一にメールで送ると、新一はこの歌を返歌として送り返しました。「今は会えなくてゴメン、でも必ず戻る」という新一の思いがこめられています。

2018年4月13日、劇場版第22作となる「名探偵コナン ゼロの執行人」が公開されました。早くも公開わずか3日で128万人動員を達成、興行収入16.7億円を突破するという大ヒット記録を叩き出しています。今回のメインは瞬く間に人気キャラとなった安室透。元々のキャラクター人気も相まって、ファンの中ではかなり高評価の映画として盛り上がっているようです。

日本テレビ系の金曜ロードショーでは、前作にあたる「名探偵コナン から紅の恋歌」を4月20日に初テレビ放送。最新作の感想と合わせて、ファンの中では「から紅の恋歌」にも再びアツい注目が集まっています。

今回は日本アカデミー賞も受賞した超ヒット大作「映画 名探偵コナン から紅の恋歌」 のあらすじ・見どころ・感想を紹介しました。スピード感のある展開や、ド迫力のアクション、そして爽やかで甘酸っぱいラブストーリーなど、ますますコナンワールドに魅了されてしまうこと間違いナシの名作です。ぜひ映画本編もチェックしてみてください。