無限の住人の映画版ネタバレ・感想!結末や木村拓哉の演技の評価は?
無限の住人は沙村広明原作の大人気時代活劇。原作コミックは30巻で完結、アニメ化もされていますが今回は2017年に公開された木村拓哉主演、三池隆監督の実写映画版「無限の住人」にフォーカスを当てていきます。映画版のストーリーを追いつつ、原作との違いや登場人物、ネタバレ要素も含みながら映画の感想や結末など紹介していきます。ネタバレ要素を多分に含んでいるので実写映画化されたのは知っているけどまだ見ていないという原作ファンの方は必見です。
目次
映画版無限の住人とは?
無限の住人は原作沙村広明による江戸時代を舞台とした長編漫画で、1993年から2012年までの間「月刊アフタヌーン」で連載していました。漫画はすでに完結していてその巻数は全30巻と膨大です。そんな長編漫画の映画化に当たり気になるのがストーリーです。一作品完結物になるのか、それとも全何部作という形で複数作品にするのか。ということで、まずは両方のストーリーを簡単に比較していきます。
無限の住人原作の主なストーリーをネタバレ紹介
ネタバレになりますが原作の主なストーリーは、剣術道場の娘、浅野凜が、剣客集団・逸刀流の統主天津影久に両親を殺され、その天津へ仇討ちを遂げるため、血仙蟲を身体に宿し、不老不死の肉体を持つ万次に用心棒を依頼するというのがストーリーの本筋です。
全30巻の中で大きく「序章」「加賀編」「不死解明編」「最終章」の4編に分けられるのですが、何処の話をもってくるのかというのが注目されていました。それでは映画版のストーリーを追っていきましょう。
無限の住人映画版のストーリーをネタバレ紹介
対する映画版のストーリーをネタバレすると原作同様、主たるストーリーであるところの浅野凜が仇討のために万次を雇うという所はきっちりと踏まえつつ、時間的問題から所謂「不死解明編」はバッサリとカットして、話に無理の出ない程度に重要な出来事を箇所箇所つまみながらラストの結末まで持っていく。という流れになっています。因みに、映画版には原作にあった天津打倒後のエピローグ的な90年後の話はありません。
映画版無限の住人のネタバレ①主な登場人物
人気漫画を映画化する際に必ず注目されるのがどの役を誰がやるのかと、ビジュアルがどこまで原作に近づけられているかという所。映画版の無限の住人は主演の木村拓哉もさることながら、豪華キャストが名を連ねています。ネタバレになりますが映画を彩る主要なキャストを紹介していきます。
無限の住人の万次役「木村拓哉」
言わずと知れた主人公、万次を演じるのは武士の一分から約11年ぶりに時代劇での主演を務める木村拓哉です。今回のキャスティングで一番賛否を呼んだのがこの万次だったりします。木村拓哉といえば木村節といわれる演技が有名で、好き嫌いのはっきり分かれるタイプの役者だったりします。原作のようなコミカルさは薄いですが、渋くて格好良い万次を熱演しています。
無限の住人の浅野凜役「杉咲花」
天津への復讐に燃える浅野凛役を務めるのは、今や映画にドラマにと引っ張りだこの杉咲花。時代劇は今回が初。両親とも超有名人という芸能一家に生まれた彼女は演技力も定評があり、なんと今作品では凛だけではなく万次の妹?の”町”役もこなしています。
こちらがその町の画像です。最初、杉咲花が凛と町の一人二役やっているとはなかなか粋な演出ですね。しっかりと演じ分けも出来ているので見ていて混乱することもありません。因みに町は原作同様、金子賢扮する司戸菱安に万次の目の前で切り殺されます。
無限の住人の天津影久役「福士蒼汰」
逸刀流の統主天津影久を演じるのは人気イケメン俳優の福士蒼汰。福士蒼汰としては珍しく悪役という事もあってか、どのような悪役になるのか彼のファンからは期待の声も上がっていました。原作と全く同じシチュエーションでの結末とはいきませんでしたが、映画版の結末としては、ネタバレになりますが天津のラストは上手くまとめられていました。
無限の住人の尸良役「市原隼人」
尸良は今回のハマリ役だったのではないでしょうか?演じるのは市原隼人で尸良の狂気っぷりを上手く表現していました。R指定の関係もあるので原作にある尸良の残虐行為はかなり抑えられていました。
無限の住人の乙橘槇絵役「戸田恵梨香」
出典: https://mdpr.jp
無限の住人に出てくる登場人物の中で最強の声も高い乙橘槇絵は戸田恵梨香が熱演。万次との一騎打ち等、原作に近いアクロバティックなアクションにチャレンジしています。ネタバレになりますが普段の戸田恵梨香の役柄では見れない違った一面が観れるので、戸田恵梨香ファンには堪らないのではないでしょうか。
無限の住人の吐鉤群役「田中泯」
眼帯ではありませんがどう見ても吐鉤群で、演じるのは田中泯です。ネタバレになりますが天津との一騎討ちもこなしてくれますし、おにぎりもちゃんとむしゃむしゃしてくれます。人気漫画の実写化に縁があるのか、るろうに剣心にも出演してらっしゃいます。
無限の住人の黒衣鯖人役「北村一輝」
万次に一番最初に切り倒される逸刀流剣士、黒衣鯖人を演じるのは、猫侍でお馴染みの北村一輝。兜を取った後の素顔がパッと見北村一輝だとわかりません。原作では両肩に乗る生首を全開にしますが、ネタバレになりますが映画版ではこちらもR指定の兼ね合いなのか、生首は凛の母親だけチラ見せして終わります。
無限の住人の凶戴斗役「満島真之介」
のちに万次と行動を共にする凶戴斗役は満島真之介。イメージぴったりで凶戴斗以外の何者でもありません。前述したとおり原作では凶戴斗は万次と行動を共にするのですが映画版では万次に負け、深手を負わされた以降はそれっきり出てきません。
無限の住人の閑馬永空「市川海老蔵」
万次と同じく血仙蟲を体に宿した男、閑馬永空を好演するのは歌舞伎界の大御所、市川海老蔵。閑馬永空の持つ不気味さを上手く表現しています。万次との不死身同士のノーガードの切り合いはネタバレになりますがこの映画で1,2を争う迫力とグロさです。
映画版無限の住人のネタバレ②ある意味ネタバレなキャスト紹介
ある意味ネタバレなキャスト紹介とは?
映画は尺に限りがあるため原作があるものに関してはストーリー上必要な登場人物というものがいます。しかし時間の都合上どうしてもそのキャラを掘り下げることが出来ないという事が往々にしてあります。今回に関してはネタバレになりますが百琳(栗山千秋)と偽一(北代高士)等を紹介します。
伊羽研水(山崎努)の三人です。この三人関しては見せ場らしい見せ場もなく、さらっと出て来てお終いです。特に栗山千秋扮する百琳の活躍に期待して映画を見た方は残念な感想を抱いた方も少なくなかったようです。
もちろん彼もいます。町を切り殺す重要な役回り、司戸菱安(金子賢)。まあ、彼の場合はその場限りの役回りなのでちょっと意味合いは違いますが。因みに物語冒頭は白黒の描写で始まるのですが、彼の登場によって無限の住人が始まったぞ!という事を認識させられる、見る側にとっても重要な役回りだったりします。彼らの出番が多いからと言って結末に影響が出るわけではありませんが、兎に角豪華な脇役達です。
映画版無限の住人のネタバレ③原作の世界観は再現出来ている?
舞台を江戸時代にしているものの、万次の持つ異形の武器や登場するキャラの特異性もあってか、独特の雰囲気を醸し出している原作の世界観をどれだけ再現できているかも映画を楽しむためのポイントだったりします。
原作の熱烈なファンなら「コスプレ映画だ」と言う感想を持つかもしれませんが、画像からもわかるように、ネタバレになりますがこれはこれでなかなか高い再現率だったりします。しかしネット上のレビューサイトで言われているような衣装の安っぽさ感じは否めないようです。
映画版無限の住人のネタバレ④結末はどうなるのか?
ネタバレになりますが肝心の結末はというと、基本的に原作のストーリーを忠実になぞってはいるのでそこまで大きな違いはありません。天津影久と吐鉤群の一騎打ち、満身創痍の天津に切り込む万次、最後に凛が天津に止めを刺すという流れです。原作と違うのはそのラストが300人(吐軍VS天津・槇絵VS万次・凛)での大立ち回り。まさに映画らしいド派手な結末と言えます。
映画版無限の住人のネタバレ⑤木村拓哉の演技の評価や作品自体の評価は?
気になる評価はと言うと、やはり”木村節”が影響しているのか、評価は真っ二つに割れています。低評価側の感想としては「話が薄い」や「殺陣ばかっりで飽きる」「木村拓哉の万次が…」という意見が多く、高評価側は「殺陣の迫力が凄い」「木村拓哉の万次が思ったよりも良い」等の意見が多く割れに割れています。
因みに無限の住人はカンヌ国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門で公式上映されていて、三池監督、主演の木村拓哉、共演の杉咲花の三人が現地に赴きレッドカーペットを踏んでいます。
映画を見た現地の反応や感想も様々で、不思議な事に閑馬永空とのアクションシーンで笑いが起こったり、ラストのシーンで凛のピンチに万次が駆け付けたタイミングで拍手喝さいが起こったりと様々な反応が見られたようです。また、本作は2017年時点で海外向けの配給も決定しているようで、今後の評価に期待が集まります。
映画版無限の住人のネタバレを見て作品を見てみよう!
ここまで映画版「無限の住人」のストーリーやキャスト等のネタバレを行ってきましたが、全体的な感想としては、良くも悪くも木村拓哉に左右される作品だという事です。いろいろなレビューサイトで沢山目にするのが木村拓哉という言葉です。主演だからという事もありますが、因みに不特定多数の人が感想を上げる某レビューサイトの評価は5点満点中3.69点でした。この評価も含めて映画を楽しんでみてください。