ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのあらすじは?結末と感想をネタバレ解説

映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は2011年公開のアメリカ映画です。9.11のテロ事件を背景に、残された人々の細かい心情を、アスペルガー症候群を患う少年にのせて描くヒューマンドラマです。そんな「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のあらすじをネタバレ解説します。感想や名言なども併せて紹介し映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」を徹底解明していきます。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのあらすじは?結末と感想をネタバレ解説のイメージ

目次

  1. ものすごくうるさくて、ありえないほど近いとは?
  2. ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの映画あらすじネタバレ解説
  3. ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの映画結末ネタバレ解説
  4. ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの意味
  5. ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの名言集
  6. ものすごくうるさくて、ありえないほど近いに関する感想や評価は?
  7. ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの映画まとめ

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いとは?

映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は自閉症の一種であるアスペルガー症候群を患う少年を主人公とした、ヒューマンドラマです。父親が9.11のテロ事件の被害者となり、家族を失った一家は悲しみにくれます。そんなある時少年が父親が残した鍵を見つけます。その鍵を頼りに、人との交流によって成長をしていく…という大まかなあらすじになります。以下では詳しくネタバレをしていますので最後までご覧ください。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの映画作品情報

映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」作品情報

  • 原題:Extremely Loud & Incredibly Close
  • 監督:スティーブン・ダルドリー
  • 脚本:エリック・ロス
  • 原作者:ジョナサン・サフラン・フォア
  • キャスト:トム・ハンクス/サンドラ・ブロック/トーマス・ホーン/マックス・フォン・シドー
  • 公開:2012年2月18日
  • 上映時間:129分
  • 製作国:アメリカ合衆国

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの予告編動画

映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」の予告編になります。父親と少年の関係性、それを見て暖かく微笑む母親。とても良い家族だというのが伝わります。そして父親の死後に見つかる鍵を巡って、少年の冒険を予感させる内容となっています。家族と向き合い、父親の死を乗り越えた先に見る、ものすごくうるさくて、ありえないほど近いものとは?

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの登場人物

『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』登場人物

  • オスカー・シェル/トーマス・ホーン
  • トーマス・シェル/トム・ハンクス
  • リンダ・シェル/サンドラ・ブロック
  • 間借り人/マックス・フォン・シドー
  • アビー・ブラック/ヴィオラ・デイヴィス
  • ウィリアム・ブラック/ジェフリー・ライト

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ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの映画あらすじネタバレ解説

映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のあらすじ、ネタバレ解説になります。とても仲の良い親子オスカーと父親のトーマスの関係性などをネタバレします。父親への思いを胸に秘めた彼の成長をご覧ください。それでは、あらすじの解説です。

あらすじネタバレ:オスカーとトーマスの会話

主人公であるオスカーは、アスペルガー症候群という人とのコミュニケーションを苦手とする障害を抱えていました。宝石店を経営する父であるトーマスは、11歳の息子のオスカーに、人と関わることを経験して欲しくて、調査探検という遊びをふたりでやっていました。トーマスは、調査探検の一環でニューヨークには、今は誰も知らない6つめの行政区があった、などと楽しそうにオスカーに話しています。

オスカーの家族は、とても仲が良く父のトーマス、母のリンダとの関係性も素晴らしい夫婦でした。9月10日、トーマスはオスカーに、ニューヨークの第6区の重要なメモが見つかったと、楽しそうに会話をしています。しかしトーマスは、翌日帰らぬ人となってしまうのです。9月11日ニューヨーク同時多発テロ事件が起き、トーマスは世界貿易センタービルにいたのです。

あらすじネタバレ:鍵の調査

父・トーマスの死から1年が経っていました。オスカーは、父の存在が自分の中から薄れていると感じ、何か残していないか、家の中を探し始めますが、なかなか出てきません。そして、父の死のショックが拭えずに、母・リンダもまだ手をつけていなかった、クローゼットを探るオスカー。そこから、1本の鍵を鍵を見つけます。オスカーは、祖母に鍵のことを訪ねるのでした。しかし、祖母は何も知りませんでした。

祖母は、向かいに住んでいます。オスカーとはトランシーバーで話をしています。テロ事件の3週間後、祖母に家には、間借り人がいました。鍵のことを訪ねた時、祖母は間借り人とはあまり話してはいけないと、釘を刺されます。結局祖母からは手がかりを得られず、オスカーは改めて鍵の調査を進めるのでした。そして鍵が入っていた封筒に書かれている、ブラックという人物にヒントがあると知り、探し始めるのでした。

あらすじネタバレ:オスカーとリンダの距離

オスカーは、ブラックという人物を調べ始めます。すると、ニューヨークにはブラックという名の人は472人いることがわかり、片っ端から会って行くことにしました。しかしオスカーには苦手なものがあるのです。バスや地下鉄、うるさいものなど9月11日を思い起こさせるものは全て、パニックに陥りそうになり、苦手としていました。そのため公共機関を使えず徒歩で調査を始めたオスカーは、1人目のブラックに会いに行くのでした。

1人目は、アビー・ブラックという女性です。その後何人もブラックという人を訪ねますが、鍵のことは何もわかりませんでした。母親のリンダは、オスカーを心配しています。鍵の調査のことを母親に秘密にしているオスカーは、母親との距離が少し遠くなってしまっています。毎日家を空けるオスカーが心配で、何も話してくれないと遂には喧嘩になってしまいます。

あらすじネタバレ:間借り人との出会い

その後も鍵の調査を進めるオスカーでしたが、進展はありませんでした。その都度パニックに陥るオスカーでしたがそんなある日、祖母の家で間借り人と出会います。その間借り人は、声が出せないという障害を持っていました。その間借り人にこれまでの経緯を話し、自分の思いをぶちまけます。するとその間借り人は、オスカーに協力を申し出るのでした。かくしてオスカーは、間借り人ととともに調査探検を進めることに。

間借り人との調査探検を進めるオスカーは、港のバーで間借り人の話を聞くことになります。そして、間借り人が肩をすぼめる仕草をした時に、その光景に父親を見たのです。間借り人を祖父だと確信するオスカーでした。間借り人を自宅へと案内し、オスカーは間借り人である祖父に、父親のトーマスの最後の言葉となった電話の音声を聞かせます。しかし、最後まで聞いていられなくなり、オスカーの元を去っていくのでした。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの映画結末ネタバレ解説

いよいよ映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」結末のあらすじネタバレ解説です。オスカーは鍵穴を無事見つけることができるのでしょうか。そして母親との関係性は修復できるのか、注目の結末のネタバレ解説です。

結末ネタバレ:鍵の正体

オスカーは、間借り人に最後に言われた言葉、探すのはやめなさいという言葉を気にしていました。そんな時、鍵が入っていた封筒の中から、新聞紙の切れ端を見つけます。そこにあった遺品整理の広告を見つけ、問いあわせてみると、それは1人目のブラック、アビー・ブラックでした。元夫がその広告を出したと言うのです。そして、彼女の元夫、ウィリアム・ブラックに会いにいくと、その鍵を1年以上探していた、と言うのでした。

父・トーマスの物だと思っていたその鍵は、もともと入っていた花瓶をトーマスが遺品セールで買っていただけでした。その鍵は、ウィリアム・ブラックの亡き父の遺品だったのです。鍵をウィリアムに返すと、オスカーは抱えていた想いを話し始めます。父親のトーマスの電話に出れなくて、留守電のメッセージをリアルタイムで聞いていたこと。ずっと呼びかけてくれた父の電話に応えられなくて、ずっと後悔していたのです。

結末ネタバレ:リンダの愛情

今までの調査探検が徒労に終わったことで、オスカーは自暴自棄になってしまいます。今まで集めた調査の資料などをすべて破り暴れてしまうのでした。結局父親を感じることはできないままだったのです。そこに見かねた母親のリンダが全てを告白します。あなたはあんたのままでいい。今のあなたが最高よ、と言い今までのオスカーの行動も全て知っていたのです。リンダが先回りして、オスカーのことを気遣ってくれていました。

そこで、親子2人の悲しみを初めて分かち合えたのです。みんな、9.11によって大切な何かを失っていたのです。そして、お世話になったブラックのみんなに感謝を告げる手紙を書きました。祖父にも帰ってきてと手紙でお願いをします。父が小さい頃に遊んでいたセントラルパークブランコから、メッセージを見つけるオスカー。そして満足感と共に、今まで怖くて乗れなかったブランコを、どこまでも高く漕いだのでした。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの意味

ここでは、映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」の意味を考察します。この映画は、9.11テロ事件が題材となっています。それゆえこの「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」と言う意味の捉え方は見る方によって少し変わってくる、と言うのも面白い部分だと言われています。では、その一例となる説を解説します。

タイトルの意味①母親という存在?

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は一般的な見方では、人の温かさを指していると言われています。オスカーにとって、街やそこにいる人と言うのは、とてもうるさくて苦手なものでした。しかし、本当は、自分と同じように9.11のテロ事件によって何かをなくし、みんな悲しんでいて、とても温かい人たちだったのです。それを人の思いやりを揶揄したものだと言う見方が、一般的な意味の解釈だと言われています。

しかし、一方でこんな意見もあるようです。「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」ものは、母親。と言う意見も存在します。常にオスカーのこと見ていて、いつもうるさく言うけれど、1番近くで見ている母親の存在。と言う考察がされていました。しかし、この映画の1版肝となる部分オスカーのトラウマの克服を描く部分で矛盾点が出てくるなどの理由から、母親という見方は厳しい考察であると証明されています。

タイトルの意味②原題と邦題の違い

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」の現代は「Extremely Loud & Incredibly Close」という言葉になります。ほとんど直訳に近く、意味もそこまで変えている言葉ではありません。訳した言葉を噛み砕いた同義語に変えている程度ですので、原題と邦題に大きな違いはありません。それでも中には、深読みしてこの違いに意味を見出そうとする人も、居たようです。

タイトルの意味③鍵探しの意味

鍵探しの意味について考察を解説します。この映画においての鍵の意味は、全くもって関係ありませんでした。結局その鍵が何の鍵で、そこに何があったのかは語られません。結局、鍵穴を見つける過程で出会った人と触れ合い、アスペルガー症候群であるコミュケーションの苦手な部分を、少しでも克服できるきっかけ作りとして描かれていた事でした。大事なのはそこに行く過程であり、結果ではなかった。ということになります。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの名言集

トーマスの名言「簡単だと...」

トーマスの言葉です。「簡単だと、見つけ出す価値がない」困難だからこそやりがいがある、という言葉の言い回しを変えたもの。父が調査探検を課題としてオスカーに課すことで難しい問題に立ち向かってほしいという意味で発せられた名言です。

リンダの名言「あなたに愛してると...」

「あなたに“愛してる”と言うためよ」リンダが、バスルームに閉じこもった時にオスカーへかける言葉です。トーマスがなくなった悲しみ以上に、オスカーへの愛情がを伝えたいリンダの気持ちが現れています。

オスカーの名言「何も得られないよりも...」

最後に出会ったブラックのみんなに宛てた手紙でのオスカーの言葉を紹介します。「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」その存在を悟ったオスカーでした。

お知らせします。あの鍵は僕にとって重要なものではなく、ウィリアム・ブラックさんにとって重要なものでした。とても失望しました。でも、本来の持ち主に返せて本当によかったです。そして、何も得られないよりも、失望を得られた方がよかったと思っています

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いに関する感想や評価は?

このかたは、感動を伝えるよりもその境遇にフォーカスしてツイートをされています。「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のテロ事件の被害によって、当たり前だった存在が突然いなくなってしまう切なさ。残された者達の喪失感をどうぬぐっていくのか、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のテーマとも言える内容をみて、良作と評価しています。

この方のツイートは、感想を的確に解説されています。「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」の人の温もり、母親、父親への愛など、1人ではないオスカーにが愛で包まれていたというラストに、とても感動したようです。

オスカー役を演じたトーマス・ホーンを褒めるなど、内容の解説などをされているツイートです。この方は、肯定的に、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」を捉えているようです。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いの映画まとめ

以上が、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のあらすじや考察を解説してきました。題名にすごく意味を持たせていると、深読みしすぎてしまう人が多く見受けられましたが、単純にこの映画はオスカーが苦難を乗り越え、成長をしていくというヒューマンドラマです。そして人々の温かさや家族の大切さを改めて感じるのにも最適な映画となっています。ぜひ、家族とこの映画をご覧になってみてはいかがですか?

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