2019年04月09日公開
2019年04月09日更新
ONCE ダブリンの街角でのネタバレあらすじ!感想やキャストを紹介
「ONCE ダブリンの街角で」は、失恋したストリートミュージシャンの男が、町で出会ったチェコから来た女と恋に落ちるロマンス映画です。男はプロのミュージシャンとして大成することができるのでしょうか。男と女の恋の行方にも注目です。劇中で起用された楽曲も、本作の魅力ポイントの一つです。この記事では、映画「ONCE ダブリンの街角で」のあらすじやキャスト、鑑賞者の感想などを紹介していきます。ネタバレを多く含むので、閲覧はご注意ください。
目次
ONCE ダブリンの街角でとは?
ONCE ダブリンの街角での作品情報
映画「ONCE ダブリンの街角で」は、ストリートミュージシャンの男と、チェコの移民の女との交流を描いた物語です。キャストには、有名な芸能人は起用されず、主演の2人の名前も登場しません。放映当初から鑑賞者の間でキャストや曲、ストーリーが話題となり、一気に人気作として世に知れ渡りました。
ONCE ダブリンの街角での予告編動画
こちらが、「ONCE ダブリンの街角で」の予告編動画になります。流れている楽曲が美しいという感想が、当初から多くありました。ストリートミュージシャンの男と、町で偶然出会った女との交流のひとときが描かれています。
ONCE ダブリンの街角での映画あらすじネタバレ
あらすじネタバレ:男の歌
映画「ONCE ダブリンの街角で」のあらすじを紹介していきます。ストリートミュージシャンの男は、父親が経営する修理屋で働きつつも、ストリートミュージシャンの仕事もしていました。昼は有名な楽曲をカバーした曲を、夜は自身が作ったオリジナルの楽曲を歌っています。ある日、ストリートで歌っていた時に、売上金の入ったギターケースを盗られます。
相手のしぐさがあやしいと思っていた男は、すぐに追いかけ、捕えることに成功します。売上金を持ち逃げしようとした相手は、男の演奏を褒めていました。その夜、今度は自身が制作したオリジナル楽曲をギターで弾きながら歌っていました。しかし、周囲に男の歌を聞く観客はいません。引き終わると、そこには見知らぬ女が立っていました。女は本を売り歩く仕事をしている中、男の歌に興味を持ち、耳を傾けていたのです。
あらすじネタバレ:女との出会い
演奏が終わると、女は拍手を送り、10セントをギターケースに入れます。女は男に、なぜ夜にオリジナルの楽曲を演奏して、昼間は演奏しないのか聞きます。男は、昼は有名な楽曲の方が客が聞いてくれると答えます。女は、自分は聞きたいといいます。男は適当に会話を切り上げようとしますが、女の質問は続きます。女は、先ほど演奏していた楽曲は、恋人を想って作ったものなのか尋ねますが、男は否定します。
男は、フラれて自身の元を去った恋人のことを想って作ったと答えます。女は、まだ未練があるからその楽曲が書けたのだろうと感想をいいます。そして、彼女へその歌を届けたらよりを戻すことができるだろうと言いますが、男はそのつもりはないようです。男は、ストリートミュージシャン以外の仕事は掃除機の修理屋であるといいます。女は、翌日掃除機の修理を男に頼む約束を取り付け、帰っていきます。
あらすじネタバレ:音楽で意気投合
男は、家でも元恋人への想いを綴った楽曲を弾き続けていました。男は、父親に出かけることを告げて出ていきます。日中、いつものように人通りの多い道でギターを演奏し、歌っていると、昨日の約束通り、女が壊れた掃除機を持ってやってきます。女は、掃除機の吸引力が悪いといいます。男は、修理道具を持っていなかったことから、また後日持ってくるよう要求し、ギターを持って家へ帰ろうとします。
女は、どうしてもすぐに直してほしいと食い下がります。そして、男について行き、ともに昼食をとることにします。女はあまり裕福な家庭ではないようで、常にお腹を空かせているといいます。レストランで食事しながら、2人は会話します。女の父親は祖国のチェコでヴァイオリニストとして活躍していたようです。そのため、女は音楽に精通しており、ピアノを父親から教わったといいます。
しかし、高価であることから、ピアノは自宅にはないといいます。女は、とある楽器屋で1時間だけピアノを弾くことを許可されており、男に聞かせることにします。女は掃除機をひっぱりながら、男とともにその楽器屋へ向かいます。女は店員に声をかけ、店の奥にあったピアノを男に弾いて聞かせます。男は、女の演奏技術に驚き、聞き入ります。女は、男の楽曲をともに弾きたいといい、協奏することになりました。
あらすじネタバレ:掃除機の修理
女は、男のギター演奏に合わせてピアノを奏でます。演奏が終わると、2人はバスで掃除機を修理しに男の家へ向かいます。男は、母親が亡くなったことをきっかけに、実家に戻り父親の修理屋で働くことになったといいます。女は、男の元恋人について聞きます。男は、過去の出来事をギターを弾きながら語り出します。男の元恋人は、別の男を選びそれから姿を現さないといいます。家につくと、男は女の掃除機を修理しました。
女は男の父親に挨拶すると、男の部屋に向かいます。2人は、男の部屋でオリジナルの楽曲を聞いていました。女は男に焼き増しを頼み、帰ろうとします。男は女に家に泊まることを提案しますが、女は断って家を出ます。翌日、いつもの町で、女が花を売り歩いているところに、男が声をかけます。女は昨夜のことがあり、男を警戒していました。女は男の話しを聞かずに歩きだそうとします。
あらすじネタバレ:曲の作詞
男は女に焼き増ししたCDを渡し、謝罪します。女は男からCDとCDプレイヤーを受け取り、話しながら少し歩きます。そして、男を自分の家に招待しました。家には、女の娘の小さな少女・イヴァンカと女の母親がいました。女は母親とは、祖国のチェコ語で話していました。男は、女の家で夕食をとって帰ることにします。食事をしながら、女は男のことを母親に紹介します。男は女に、イヴァンカの父親について聞きます。
女は、チェコにいると返します。そんな時、女の近隣に住む住人達が、女の家にテレビを見にやってきます。周辺では、女の家にしかテレビがないといいます。女はイヴァンカを寝かしつけた後、男とともに外で男が作った楽曲を聞いていました。しかし、その楽曲にはまだ歌詞がついていませんでした。男は女に、歌詞をつけてほしいと頼みます。女は歌詞が仕上がるまで男からCDプレイヤーを借りることにします。
夜中、男の楽曲を聞いていましたが、CDプレイヤーの電池が切れてしまいます。女は返すと約束し、イヴァンカの貯金箱から小銭をとって、外へ電池を買いに出かけます。女は歌を歌いながら帰宅します。一方、男は家で新たに元恋人のことを考えながら曲を制作していました。後日、男は町で女に声をかけ、ロンドンへ行く決意をしたことを告げます。
さらに、プレゼン用に自身の楽曲を録音するから、女にコーラスとピアノ演奏の協力を依頼します。女は喜んで承諾します。その後、録音スタジオの見学に行きますが、予想以上の高値だったため、女が値切り、通常より安く借りることに成功します。2人は、紳士服の中古店へ行き、男の身なりを整えます。次は銀行で融資を受けるために専用の窓口へ向かいます。男の楽曲を担当に聞かせますが、感情の読めない表情をしています。
しかし、担当は気に入ったらしく、融資を認可してくれます。2人は、町で演奏しているストリートミュージシャンをスカウトし、録音に協力してほしいと頼みます。ストリートミュージシャンたちは、基本的にシン・リジーのカバー曲しか演奏しないようですが、OKを出してくれます。男と女は夕食をレストランで取り、帰宅します。後日、男は父親のバイクを借りて女をドライブに誘います。
あらすじネタバレ:既婚者
女は仕事がありましたが、少しだけならいいと了承します。2人はバイクでドライブを楽しみ、見晴らしのいい場所へ行きます。男はそこで、女が結婚していることを聞かされます。女は、妊娠発覚から今の夫と結婚したようです。夫はチェコにおり、夫婦仲はすれ違いからあまりうまくいっていないといいます。2人は海をながめていました。男は、女にこれからの夫との関係をどうしていくのか聞きます。
女は、遠距離にいることや、性格の不一致から、あまり前向きな考えは持っていないようです。そして、娘のイヴァンカのことも心配していました。男は、女に今も夫に対して愛情があるのか問います。女は、チェコ語で答えますが、男が聞き返しても何と言ったのか教える気はないようです。男は女を家に送り届け、明日のリハに備えます。
あらすじネタバレ:リハーサル
翌日、男は女は先日スカウトしたストリートミュージシャンとともに、男の家で練習をします。その後、一同は録音スタジオへいきます。担当したエイモンというスタッフは、慣れていない彼らに呆れながら録音に付き合います。当初、仕事でしぶしぶ付き合っていたエイモンでしたが、演奏がはじまるとともに、彼らの曲に見入ります。そして、彼らに称賛の言葉をおくります。
録音の休憩時間に、女はスタジオのピアノのある部屋へ行きます。高級なピアノだったことから、勝手に入って少し演奏します。そこへ、男がやってきます。男の頼みによって、女は自身が作曲した楽曲を男に聞かせることにします。それは、夫のことを考えて作った歌詞のようで、女は涙し最後まで演奏することができませんでした。男と女は、互いに寄り添います。
ONCE ダブリンの街角での結末ネタバレ
結末ネタバレ:感謝の気持ち
男は女に、イヴァンカも連れて一緒にロンドンへ行かないかと誘います。女は母親もつれて行っていいかと聞きますが、男は笑って下を向くだけでした。女ははっきりとした返事はせず、スタジオに戻ろうといいます。一同は録音を終え、エイモンの車で海に行き、遊んで帰ります。男と女は手伝ってくれたストリートミュージシャンにお礼を言い、別れます。エイモンからは、録音した楽曲が収録されたCDを渡されます。
女は男からCDを一枚もらい、家に帰るといいます。女は、昨夜夫と会話したところ、会いに来るという返事をもらったようです。男は女をしきりに食事に誘いますが、断られます。さらに家にも誘いますが、女は2人で家に行ったら何が起こるかわからないといいます。そんな彼女に、男は用事が済んだら来るように言い、女も了承します。しかし、夜遅くになっても女は男の家には来ませんでした。
結末ネタバレ:新たな生活
翌朝、男は父親に自分が作った楽曲を聞かせます。父親は、男の曲を称賛する感想を言い、ロンドン行を祝福します。そして、費用を少し出すと申し出ます。父親は明日ロンドンへ行く息子を、男は老いた父親を残していくことを心配します。男は、ロンドン行を少し先延ばしにしてもいいと言いますが、父親はすぐに行くよう促します。男は行く前に女に会いに、自宅へ向かいます。
しかし、そこには母親と娘のイヴァンカしかいませんでした。男は、女の行きつけの楽器店へ行き、ピアノを購入して、女の自宅に届けさせます。男は、一人でロンドンへ旅立ちました。女は、母親、イヴァンカ、チェコから来た夫たちと幸せそうに暮らしていました。映画「ONCE ダブリンの街角で」のあらすじは、ここまでになります。
ONCE ダブリンの街角での登場人物・キャスト
男 /グレン・ハンサード
「ONCE ダブリンの街角で」の男を演じたキャストは、グレン・ハンサードでした。こちらのキャストはギターの腕はもちろんのこと、歌のうまさも持ち合わせています。「ONCE ダブリンの街角で」のラストでは、プロのミュージシャンになるためにロンドンへ向かいます。
女 /マルケタ・イルグロヴァ
「ONCE ダブリンの街角で」の女を演じたキャストは、マルケタ・イルグロヴァでした。チェコからの移民の女性で、ピアノの腕がすごいという役です。実は結婚しており、娘もいます。「ONCE ダブリンの街角で」のラストでは、夫が登場し共に暮らし始めます。
ティミー(ドラマー)のキャスト/ヒュー・ウォルシュ
「ONCE ダブリンの街角で」のドラマーのティミーのキャストは、ヒュー・ウォルシュでした。セリフはほとんどない役ですが、たたずまいに存在感があり、鑑賞者の間でも人気がありました。
ONCE ダブリンの街角での曲
ONCE ダブリンの街角での曲が話題に
「ONCE ダブリンの街角で」は、劇中の楽曲も非常に高い人気を誇ります。男のキャスト、グレン・ハンサードが歌う「Falling Slowly」は、男が元恋人を想って作った楽曲です。まだ元恋人のことを忘れることができない、切ない気持ちがゆったりとしたメロディとともに表現されています。
ONCE ダブリンの街角でに関する感想や評価は?
『once ダブリンの街角で』
— 裕紀 (@peita527) February 4, 2017
また一つ好きな映画が増えた🎥
映画の中で出てくる"Miluju tebe" というチェコ語の字幕のないセリフ。観終わった後に意味を知ってさらにこの映画が好きになった。これから観る人にも、観終わった後にこの意味を知って欲しいな pic.twitter.com/hSWLZIUCwJ
ここでは、映画「ONCE ダブリンの街角で」の感想を紹介していきます。男が女に夫のことをどう思っているのか聞いた時、女はチェコ語で返答します。その内容は、男を愛しているというもので、この意味を知ってからさらに作品に思い入れができたとの感想がありました。
#好きな映画
— 野宮 (@yokohama5112) November 15, 2016
ONCE ダブリンの街角で
フィルリノット像の前で「俺はシンリジーしかやらない」って件やヒロインが移民だったり、ダブリンらしくていいです
救われない話ですが前向きな終わりかたです。
いい曲が沢山使われてます pic.twitter.com/fTN7bRlAuR
映画「ONCE ダブリンの街角で」の劇中では、男と女がお互いを想い合っている様子がみられます。女が既婚者で子どももいるためか、2人の関係が恋愛まで発展することはありませんでした。しかし、悲しいだけのラストではありません。女は夫とうまくいき、男は夢を叶えにロンドンへ行きます。ラストの終わり方が好きという感想も多くあります。
「Onceダブリンの街角で」何も起きないし何もドラマチックな事が無い退屈な映画‥‥と思ったら、その何も無い事が最高のドラマって事にすぐ気付かされる。こんなにも静かで、こんなにも淡くて、こんなにも素敵。役に名前が無く「男」「女」としか表記が無いのも素敵。音楽好きな人にお勧めです。
— derra! (@derra8nagoya) February 24, 2013
映画「ONCE ダブリンの街角で」は、劇中で大きな事件が起きるなどという展開はありません。しかし、そこがこの映画「ONCE ダブリンの街角で」の魅力であるとの感想もありました。
『ONCE ダブリンの街角で』を観ました。524本目。
— ごう@ブロガー&塾のせんせー (@updateplan) April 6, 2019
ラブストーリーというよりは音楽を通した1回きりの友情物語のようでした。流れる歌もとても心地よくハンディカメラで撮られているので、日常を切り取っているような描写。いい映画でした。https://t.co/XwLs0IiiLO
映画「ONCE ダブリンの街角で」は、映画の作り方そのものが良かったとの感想もあります。映画「ONCE ダブリンの街角で」の中にいるような、温かさを味わえたという声も少なくありませんでした。
ONCE ダブリンの街角での映画ネタバレまとめ
ここまで、映画「ONCE ダブリンの街角で」のあらすじや、キャスト、感想などを紹介してきました。友達以上の関係を築いた2人でしたが、結局選んだ道は別々でした。美しい楽曲とともに進行するストーリーが、非常に高い評価を受けている作品です。