2019年04月06日公開
2019年04月06日更新
映画フライトのあらすじを結末までネタバレ!キャストや感想・評価は?
「フライト」は2013年公開のアメリカ映画です。主演はデンゼル・ワシントン。13年ぶりにメガホンを取ったロバート・ゼメキス監督によるヒューマンドラマとなっています。実際に起きた飛行機事故から、着想を得て生み出された物語です。そんな映画「フライト」のあらすじを結末までネタバレ解説します。さらには、キャストの紹介など感想や評価なども交えて映画「フライト」を徹底解明します。
フライトとは?
映画「フライト」は、実際に起きた航空事故から着想を得たブラックユーモアの効いたヒューマンドラマです。監督や出演陣など豪華キャストが勢ぞろいした大作映画作品となっています。映画「フライト」の脚本を読んだロバート・ゼメキス監督が絶賛と評価をして、約12年ぶりとなる実写映画に挑んだ意欲作です。
フライトの映画情報
映画「フライト」作品情報
- 原題:Flight
- 監督:ロバート・ゼメキス
- 脚本:ジョン・ゲイティンズ
- キャスト:デンゼル・ワシントン/ケリー・ライリー/ブルース・グリーンウッド/ドン・チードル/ジョン・グッドマン/メリッサ・レオ/ジェームズ・バッジ・デール
- 公開:2013年3月1日
- 上映時間:139分
- 製作国:アメリカ合衆国
フライトの監督情報
映画「フライト」のメガホンを取ったのはロバート・ゼメキス監督です。バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズで知られ、その後数々のヒット作を生み出す映画史に残る名監督として知れ渡っている人物です。監督として、メガホンを取った作品は軒並みどれも高い評価を得ています。その他の代表作としては、「フォレスト・ガンプ/一期一会」「キャスト・アウェイ」「ザ・ウォーク」などがあります。
フライトの予告動画
映画「フライト」の予告編です。これは日本版の予告編となっており、製作の本来の意図が全くの別物であると、少し問題になったものでもあります。この予告編では、悲劇のヒーロー、として飛行機事故により人生が変わったように編集がされています。しかし、映画「フライト」において飛行機事故はきっかけに過ぎません。飛行機事故を受けて、主人公がどう自分と向き合って行くか、という泥臭いヒューマンドラマなのです。
フライトの挿入歌「悪魔を憐れむ歌」
映画「フライト」の終盤、クライマックスにまさかの方法でピンチを切り抜ける主人公。そんな場面でコミカルにとてもブラックユーモアが効いた解決方法で切り抜けるのですが、その場面で使われた挿入歌がローリング・ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」です。まさに題名そのもの。悪魔に身をおとし、完全に闇堕ちした主人公を哀れむ目で見る二人。この場面にはこの曲しかないだろう、というくらいに最高の選曲です。
フライトのあらすじネタバレ
映画「フライト」のあらすじネタバレ解説になります。主人公の機長であるウィップ・ウィトカー(デンゼル・ワシントン)はアル中でコカインまでも常用する依存症です。そんな中、飛行機事故を経験してしまい問題に問われるウィトカー。映画「フライト」は、このウィトカーが依存症の自分と向き合い立ち直るきっかけを掴むヒューマンドラマです。ロバート・ゼメキス監督が評価した意欲作のあらすじをご覧ください。
あらすじネタバレ:機長・ウィトカー
オーランドから飛行機が飛びたち、アタランタへと向かいます。ベテランの機長であるウィップ・ウィトカーは、アル中でコカインも常用していました。恋人のトリーナと共に朝まで過ごし、フライトへと向かうのでした。しかし天候は最悪で嵐の中フライトをするのでした。雲の間を目指し空路を調整する機長であるウィトカー。経験からくる抜群の度胸は、フライトを安定させ、無事に嵐を抜けるのでした。
あらすじネタバレ:ウィトカーの不安
乗客も乗務員も副機長までも不安を感じていた嵐の中のフライトを、ベテランの腕により安定させたウィトカー。客室に向かい、もう問題ないと機内にアナウンスをするウィトカー。しかしアナウンスをしながらも、彼の手は、オレンジジュースにウォッカの小瓶を3本注ぎ、何食わぬ顔で飲酒をするのでした。機内は安定し、自動操縦に切り替えるとウィトカーは眠っています。それを見て呆れる副操縦士のエヴァンスとマーガレットでした。
あらすじネタバレ:突然の急降下
付き合いの長いマーガレットは、ウィトカーとのフライトはいつもこうなのとエヴァンスに言い、慣れた顔で苦笑いをするのでした。しかし次の瞬間、ウィトカーは思わぬ形で目を覚ます事になるのでした。ガツンという金属音と共に、機体が急降下し始めます。思ってもみない事態に飛び起きたウィトカーは、すぐさま操縦桿を握り対処に入リます。機体を上げようと試みるエヴァンス副操縦士でしたが操作が効きません。
あらすじネタバレ:胴体着陸
機内はみんなパニックに陥っています。しかしウィトカーは一人冷静に対処をします。エヴァンスとマーガレットに指示を出し、手動操縦に切り替え機体の安定を図るウィトカーでした。しかし、それでも状況は変わらず、機体は急降下を続けています。そこでウィトカーは無茶な行為に出るのでした。機体をひっくり返し、背面飛行をするというのです。それにより街中への不時着を避けることに成功し、野原へと胴体着陸をするのでした。
あらすじネタバレ:生還者と犠牲者
胴体着陸の衝撃で気を失うウィトカー。目を覚ますとそこは病室でした。そしてある人物がいます。それはパイロット組合から派遣された、かつての仲間のチャーリーでした。チャーリーはフライトの報告をウィトカーにします。102人中96人が助かったのだと言います。しかし死者の中に、恋人のトリーナが含まれていたのです。それでも、あの規模の事故でこの生存者の数は奇跡だとウィトカーに伝えるチャーリーでした。
あらすじネタバレ:女性・ニコール
その後運輸安全委員会が今後の調査を行うと言って去っていきます。翌朝になると、親友のハーリンがやってきます。ウィトカーが報道で英雄扱いされていると教えますが、をとカー自身はピンときませんでした。その晩、ハーリンの差し入れのタバコを吸いに階段へと行くと、そこには先客の女性がいました。ニコールという名で、親しくなると退院後に会う約束をして別れるのでした。
あらすじネタバレ:弁護士・ラング
翌朝ハーリンの迎えで退院をするウィトカー。マスコミを避けるために祖父の農場にある家に転がり込みます。ハーリンの誘いを断り、禁酒をするというウィトカーは、家にあった全てのお酒を破棄するのでした。チャーリーからの連絡で会いにいくと、そこには見知らぬ男がいました。それは、ラングという弁護士で、今回のフライトの事故を受けて、刑事責任がない事を証明するためだというのです。
あらすじネタバレ:飲酒運転
ウィトカーの血液から、お酒とコカインの陽性反応が検出されていたのです。このまま過失が認められてしまえば終身刑になると、それを避けるために弁護士のラングが派遣されてきたのでした。飛行機が故障したはずのフライトの事故で、機長が飲酒していたと知れれば大きな問題となることは目に見えて想像ができます。そしてその帰りに、耐えかねてウィトカーはウォッカを口にしてしまうのでした。
あらすじネタバレ:再会
止められなくなったウィトカーは、帰りにビールを買ってしまいます。次に病院で約束をした女性ニコールの家に行き着くのでした。彼女は大家と揉めていました。そこに割って廃止事態を収めるウィトカーなのでした。そして、行き場がないという彼女を連れ帰り、夜を共にするのでした。ニコールもクスリの乗用で依存症担っており、共に依存症の会に出席します。しかし、耐えられなくなりウィトカーは、その場を後にするのでした。
あらすじネタバレ:葬儀
場所は教会、トリーナの葬儀が行われていました。そこで長年の同僚のマーガレットと事故以来の再会を果たすウィトカー。共に無事だったことを労い抱擁をするふたり。そこで、マーガレットに調査委員会にいつも通りだったと嘘をついて欲しいと頼むをとカーでしたが、マーガレットはもう辞めようと訴えるのでした。そこにはマーガレットの息子がおり、母親を助けてくれてありがとうとウィトカーに感謝を述べました。
フライトの結末ネタバレ
いよいよ「フライト」の結末、あらすじネタバレになります。飲酒によって、人生が壊れ始めてきたウィトカーの結末はどういう展開を迎えるのか。公聴会が近づく中、飲酒が止められないウィトカーはある決断に迫られるのです。では、映画「フライト」の結末、あらすじをご覧ください。
結末ネタバレ:エヴァンスの目覚め
ウィトカーの飲酒はとどまる事を知りません。むしろ日に日に飲酒量が増えていくのでした。そんなウィトカーを見てい谷コールはついに愛想をつかして出て行ってしまいます。チャーリーとラングに呼び出されたウィトカーは、生活を改めろと苦言を呈されるのでした。その鬱憤を晴らすのにまたバーでお酒を飲むウィトカー。TVで副操縦士のエヴァンスが目覚めたというニュースを見て、病院へと駆け付けるのでした。
エヴァンスの元へ顔を出すウィトカーは、やはり気になるのはお酒の事でした。しかし、エヴァンスたちもあのフライトでの事故は、ウィトカーでなければ多くの人が死んでいたと、信仰心により助かったのだと説きます。病院を後にしたウィトカーは、かつての家族の元を訪れますが厄介払いされてしまいます。そこに報道陣が駆けつけ逃げるように帰宅しますが、自宅にも多くの報道陣が詰めかけていました。
結末ネタバレ:公聴会前夜
行き場を失くしたウィトカーは、チャーリーに頼み込んで泊めてもらうことにしたのでした。公聴会までの10日間、チャーリーの家で過ごしお酒を断つことが出来たウィトカーは、翌日に控えた公聴会に備えるために、会場となるホテルに前乗りします。一晩ホテルで過ごすこととなったウィトカーは、一人になったことで気が緩んでしまいます。ですが冷蔵庫を覗いても当然お酒はありません。チャーリーたちが手を回していたのです。
眠れず深夜も2時をまわった頃、ウィトカーは物音に気がつきます。それは隣の部屋に通じる扉が、風に揺られカタカタと音を立てていたのでした。ある事に気がつくウィトカー、隣の部屋の冷蔵庫へと手が伸びるのでした。そして酒瓶を手に取り、匂いを嗅ぎ、誘惑に負けず酒瓶をおいて部屋を出ようとした瞬間、手が伸びてしまうのでした。
結末ネタバレ:公聴会
翌朝、チャーリーたちが公聴会へ行くため迎えに来ます。しかしウィトカーは一向に出てきません。中に入ると、そこには酷い光景が広がっていたのです。酒瓶が所狭しと散りばめられていたのです。たった一晩で、その量を飲み干し、ウィトカーは酔っ払いトイレで倒れていました。何が起きたのかわからないチャーリーとラングは、パニックに陥ります。もう終わりだ、公聴会は45分後に迫っています。
そこで、ウィトカーは親友のハーリンを呼び寄せます。事故があったフライトの日と同様に、コカインで目を覚ますのです。ここまで、いろんなことがあったウィトカーは、結局何も変わっていなかったのです。公聴会では、事故の経緯などの質問がされます。終盤に差し掛かりウィトカーへの質問に変わります。機内のゴミ箱にあった酒瓶についての質問です。
機内にあったお酒を飲んだ可能性があるのは、ウィトカーと死んだ恋人のトリーナだけでした。ここでとリーナのせいにしてしまえば、ウィトカーには過失がなく刑務所行きは免れることになります。最後の質問に、ウィトカーは、全てを白状するのでした。全て自分が飲んだ、そして今も飲んでいると。自分は依存症だと、初めて自分の口から語ったのです。
結末ネタバレ:禁酒成功
ウィトカーは、刑務所にいます。5年の刑期を言い渡されたのでした。セラピーを受け、禁酒は1年が経過していました。刑務所の部屋の壁には家族、トリーナ、ニコールの写真が飾ってあります。ウィトカーのもとに面会者が訪れます。それは息子でした。大学進学の為に、エッセイを書くというのです。テーマは「僕の出会った最高の人」息子にとって出会った最高の人とは、父親であるウィトカーだったのです。
フライトの映画キャストは?
映画キャスト:デンゼル・ワシントン
映画「フライト」の主演はデンゼル・ワシントン。とても評価の高い、一流と呼ぶにふさわしい名優の一人です。映画「フライト」でもその演技は健在で、うだつの上がらないダメ男を演じきっています。
映画キャスト:ケリー・ライリー
映画「フライト」のヒロイン、ニコール役を演じたのはケリー・ライリー。ウィトカーとは対照的にいち早く、依存症から抜け出し真っ当な人間として対照的に描かれていました。
映画キャスト:ドン・チードル
ダメ男のウィトカーを支える、弁護士役だったドン・チードル。最後まで支援をするもののその努力は水の泡となっていました。
映画キャスト:ブルース・グリーンウッド
ブルース・グリーンウッドが演じたチャーリーも、ウィトカーを支える役として、出演していました。家に泊めてまでウィトカーの支援をかって出たにも関わらず結局実らずじまいに終わる結末を迎えています。
映画キャスト:ジョン・グッドマン
ウィトカーの親友役ハーリンを演じたジョン・グッドマン。彼も脇を固めるポジションとして、評価が高いとされている俳優です。今回も、ウィトカーのピンチに駆けつけるおいしい役どころでした。
映画キャスト:ジェームズ・バッジ・デール
映画「フライト」ではワンシーンの登場となったジェームズ・バッジ・デール。ニコールとウィトカーが初めて出会った、病院の階段に現れるガン患者でした。
映画キャスト:ナディーン・ベラスケス
この「フライト」では、冒頭ではセクシーな姿を披露していたナディーン・ベラスケス。ウィトカーの恋人役で、背面飛行の際に子供を助けなくなってしまいました。ウィトカーが自分と向き合うきっかけを作る人物でもありました。
フライトは実話映画?
モデルの事故:アラスカ航空261便
映画「フライト」は実話ではありません。実在の航空事故から着想をえて作られた物語です。実際の航空事故は「アラスカ航空261便」この事故では、生存者はいませんでした。背面飛行というのも実際に起きたことではありましたが、意図的にそういう状態にしたというわけでもありませんでした。
事故の原因は故障?
事故の原因は、映画でも語られていた様に、整備不良による部品の摩耗、劣化によるものでした。故障というよりは、ヒューマンエラーによる整備不良が原因とみられています。会社の利益優先で、メンテナンスを怠っていたことが、直接の原因です。
フライトに関する感想や評価
映画「フライト」に関する感想や評価を紹介します。予告編を見てから見ると内容が違うなど、評価は気になるところ。実際に鑑賞した方はどんな感想を抱いたのでしょうか。
ともあれ今日は誘われて映画『フライト』を見てきたんですが、うん、感想を一言でいうと、うん、「 思 て た ん と 違 う ! ! 」、まさにこの一言に尽きるかとw 「何故こんな事故が起ったか」という航空ミステリかと思ったら主人公がどうしようもないアル中だったアル中映画というw
— 磨伸映一郎@シャドウレイダーズ追加パック5月予定! (@eiitirou) March 11, 2013
まさしくこの方の感想は、思っていたものと違うとの内容です。予告編を鵜呑みにしてしまうと、事故原因を追うミステリーっぽい内容と勘違いしてしまうという評価をそのまましている感想です。
『フライト』感想アップ。事故機のシーンは、迫力満点。思わず手に汗握ります。http://t.co/rC8zzt4HF1
— kuu (@cinemacheck) March 4, 2013
「フライト」の魅力の一つである冒頭に描かれる、飛行事故のシーン。CGが得意なローバート・ゼメキス監督の手腕が発揮されていました。その部分をしっかり評価している感想になっています。
「フライト」感想
— まゆ (@himawari4252) March 1, 2013
題名からして、飛行機事故のアクション映画と思いがちですが、そうではありません。
飛行機事故はあくまでもきっかけで、大半はアル中、ヤク中に溺れ、自分を護る事しか考えていないダメな中年オッサンのヒューマンストーリー。そして1番大事な時に自分を取り戻せるのか…
この「フライト」という作品の本質を捉えた感想です。予告編の導き方でつい勘違いを起こしてしまう映画「フライト」ですが、その本質はヒューマンストーリーです。この感想が作品の全てを述べています。
以上が、映画「フライト」の感想でした。やはり、予告編で勘違いを起こす方が続出していたことが判明しています。しかし、実際は自分と向き合うきっかけを掴むヒューマンドラマ。そしてクライマックスはとてもブラックユーモア満載のエンタメ作品、それが映画「フライト」なのです。
フライトのあらすじ・結末ネタバレや評価まとめ
映画「フライト」についてまとめてきました。予告編で勘違いを起こして見た方など、リアルな感想が集まっていました。しかし、それでもロバート・ゼメキス監督の演出により、重厚なヒューマンドラマとしての物語が素晴らしい作品でした。皆さんも、予告編に騙されないようにこの記事でおさらいしつつ、映画を是非ご覧になってみてください。