チョコレートドーナツのあらすじと感想ネタバレ！実話を基にした映画？

全米中を魂が震えるほど感動させた、1970年代のアメリカ・ブルックリンで起こった実話を描いたとされる映画『チョコレートドーナツ』は、障害を持った少年マルコが育児放棄され、シンガーを目指していたルディとゲイであることを隠していた検察官のポールと新たな家族となって絆を深めていく物語です。

しかし、世間の視線や様々な出来事が重なり、その幸せな暮らしはいつまでも続くことはなく、バッドエンドを迎え鑑賞者の涙を誘います。主演には、舞台「キャバレー」でトニー賞を受賞したアラン・カミング、『ＬＯＯＰＥＲ/ルーパー』に出演していたギャレット・ディラハントが務めています。実話を基にしたとされた映画『チョコレートドーナツ』のあらすじや感想をネタバレ紹介してきます。

≪映画『チョコレートドーナツ』作品詳細≫

• 監督：トラヴィス・ファイン
• 脚本：トラヴィス・ファイン/ジョージ・アーサー・ブルーム
• 出演者：アラン・カミング/ギャレット・ディラハント/アイザック・レイヴァ/ドン・フランクリン/フランシス・フィッシャー/他
• 公開年：2012年
• 上映時間：97分
• 製作国：アメリカ合衆国

映画『チョコレートドーナッツ』の予告編が酷いと話題になっているようです。出来栄えが酷いということではなく、ハッピーな物語と見せかけて、本編の内容はバッドエンディングだからのようです。少しでも伏線で匂わせて注意勧告してくれればいいのに、と映画を観て号泣した方の感想にありました。映画『チョコレートドーナッツ』を鑑賞する際は、近くにティッシュかハンカチを用意した方がよさそうです。

映画『チョコレートドーナツ』のあらすじをネタバレ紹介していきます。母親に育児放棄をされたダウン症の少年マルコ。血は繋がっていないルディとポールとの傍から見たら短い間とはいえ幸せと見える生活を、マルコはどう思っていたのでしょうか。早速、映画『チョコレートドーナツ』のあらすじのネタバレを見ていきましょう！

1979年のカルフォルニアでショーパブでパフォーマーとして働くルディ(アラン・カミング)は、家賃が払えないほど貧困生活を送っていました。ショーパブの常連客の検事・ポール(ギャレット・ディラハント)はゲイであることを隠して結婚生活を送っていましたが、最近離婚したばかりです。そんな2人はショーパブで出会います。

歌うルディの視線とカウンターでお酒を飲みながらルディの歌を聞き見つめるポールの視線が絡み合い、お互いに惹かれていきます。急接近した2人は、身の上話を車内でしていると不審に思った警察官がやってきてルディと言い争いになります。そして、ルディに銃口を向けます。ポールは持ち前の法律の知識でその場を静めます。ポールはルディを自宅まで送るとルディに自分の名刺を渡し、電話してと伝えるとその場を去ります。

帰宅したルディは、隣の部屋の大音量の音楽が夜中までつけっぱなしにされ、我慢できなくなると隣に注意をしに行きますが、逆切れされる始末です。仕方なくルディは諦めて眠りにつきます。翌朝、ルディは扉がノックされる音で目覚めます。出てみると大家で家賃の取り立てでした。ルディは隣の騒音を訴えますが、全く取り合ってもらえず、直接隣に文句を言いに行きますが、隣人はいませんでした。

部屋の隅にはダウン症の少年マルコ(アイザック・レイヴァ)が座り込んでしました。困ったルディは一先ずその少年・マルコに朝食を食べさせるとそのままポールの事務所を訪ねます。ネグレクトされた少年をどうすればいいかと突然やってきて相談するルディに対して、ポールは同性愛者であることがバレるのを恐れて事務的に家庭局に相談するようにいうと追い返してしまいます。

しかし、ルディは家庭局に相談するのに抵抗がありました。ダウン症のこともあり、マルコの里親が見つかるとは思えなかったからでした。仕方なくルディはマルコを連れて家に帰ります。すると、そこには大家と市局員の姿がありました。母親が麻薬所持と使用で捕まり、マルコを施設で預かるために訪ねてきていたのでした。マルコは市局員に連れていかれます。

その夜、ポールはルディにしてしまった昼間の出来事を謝罪するためにショーパブに訪れていました。ルディはポールの姿を見つけると怒りますが、ポールの真面目に謝罪する様子をみて許します。その帰り、ルディはポールの車で帰宅する途中で街中をフラフラと歩くマルコの姿を見つけます。そして、マルコを車に乗せるとポールの家に向かいます。

マルコをソファに寝かせ、ポールの隣に横になるルディはこのまま3人で暮らせたらと考え始めます。マルコは「ママは帰って来るかと」ルディに聞きます。ルディは正直に「いいえ」と答えます。マルコは続けて「このままここにいていいのか」と問うと「分からない」と答えます。するとマルコは、「ハッピーエンドの話を聞かせて」とルディにお願いするのです。

マルコの様子を見かねたルディは、マルコを引き取れるよう取り計らい、法的手続きでマルコの監護者となると、検事のポールと3人で暮らし始めます。ルディとポールはマルコに部屋を与えます。マルコは「これは僕の部屋？」と聞くとルディが「そうよ」と答えます。マルコは嬉しくて涙を流します。マルコは出された食事よりもチョコレートドーナツが食べたいといいます。

ルディは母親の様にダメだといいますが、ポールがそれを許可します。ドーナツを手にしたマルコはとても嬉しそうにしていました。食卓を囲む3人の姿はまるで本当の家族のようでした。

ルディの仕事を具体的にいうと、ショーパブで口パクで歌いながらダンスを見せる仕事です。口パクでなくても歌唱力が高いルディは、自分の声で歌って稼ぐのが夢でした。しかし、デモテープを作成するのにもお金がかかります。そんな時、ポールが録音機をルディに送ります。ルディは録音機を持ってポールとマルコと共に馴染みのジャズバーでデモテープの作成に取り掛かります。

そこで歌った曲はポールと初めて出会った時にルディがショーパブで歌った「come to me」でした。編曲してしっとりとしたバラード調の歌声にポールとマルコは酔いしれます。ルディは作成したデモテープをナイトクラブやレコード会社などに送ります。

マルコは今まで通うことのなかった学校に通い始めます。ルディとポールが学校に挨拶にいくと、マルコの担任の先生からはマルコの作成にしたルディとポールの絵を見せられます。とても嬉しそうにするルディとポールの2人の関係に先生は気づいていましたが、マルコに悪影響はないとして何も咎めることはしませんでした。

マルコは、誕生日やハロウィン、クリスマスなどのイベントにも参加し、学校生活を満喫しているようにも見え、お祝い事ではホームビデオを作成するなどして、全て事が上手くいっているように見えていました。しかし、そんな幸せそうな3人に世間は黙ってはいませんでした。

検事のポールは自分がゲイであることは仕事上、誰にも公表していませんでした。ルディとの中も従妹と偽り、マルコの監護権も得ていました。そんな中、ポールは親しくしている上司の家で行うホームパーティーにルディとマルコと一緒に招待されることになります。マルコは上司宅でディスコダンスに興じています。ルディはポールが自分のことを従妹と上司に紹介することが面白くありませんでした。

一方、そのパーティーでルディと一緒にいるポールの様子を見た上司は、ポールに対して不審な目を向けます。ポールが同性愛者なのではないかと薄々気づき始めていたのです。ルディは自分のことを恋人だと堂々と公表してもらえないことに不満を募らせ、そのことをポールにテラスで打ち明けます。

ポールとルディの関係が本当に従妹なのかと疑っていた上司は、ついにテラスで会話している2人の様子を見ると、2人が恋人関係であることに気づきます。ポールを可愛がっていた上司は、ポールを偏見の目で見るようになり、検事の事務所も解雇されてしまいます。

映画『チョコレートドーナツ』のあらすじの結末をネタバレしていきます。マルコの最後が衝撃的だと話題となっています。映画のあらすじの結末で、果たして3人は一緒に生活し続けることが出来るのでしょうか。早速、映画『チョコレートドーナツ』のあらすじの結末をネタバレして見ていきましょう！

ポールは世の中を変えようと弁護士に転向します。ルディはマルコのことを諦めきれずにマルコを家庭局から取り戻したいと願い、裁判のためにゲイバーを退職します。そして、2人は裁判に挑みます。証言台には、マルコの学校の担任の先生が立ち、ルディとポールと共に生活したマルコは、学習面でも情緒面でも成長を見せたと語ります。

ルディのゲイバーの同僚は、ルディがマルコを自宅に1人にせずに職場によく一緒に連れて来ていたと証言します。ルディ達がマルコの教育をしっかりしていたと証言があるにも関わらず、相手の弁護士は、ポールとルディが愛し合う関係であることを洗いざらい掘り返すと、ルディとポールがマルコの保護者となって共に暮らすのは相応しくないと主張します。

そして、裁判では検察側の言い分が採用され、ルディとポールはマルコと離れ離れになります。裁判に負けて気落ちするルディの元にブロードウェイのバーから歌手として採用の連絡が来ます。ルディは直にそれを承諾すると、再びマルコの裁判をすることを決意します。そして、最後に黒人弁護士のロニーを訪ねるのです。

ロニーは差別される者同士であるから自分を選んだのではないかと皮肉めいたことをいいますが、2人のマルコを取り戻したいという熱い気持ちを汲み取り弁護を引き受けます。ルディは今度は勝てるとマルコに連絡し再会の約束をしますが、相手の検察はマルコの母親を仮出所させて証言台に立たせます。そして、マルコの親権請求をするのです。これが決め手となり、マルコは母親に引き取られていきます。

検察は、なんとしてもルディとポールから親権を奪おうとし、マルコの母親に親権請求をすれば釈放すると取引をしていたのです。検察の決して公平と言えない裁判のやり方でルディとポールは裁判に負け、里親になることは叶いませんでした。

家庭局からマルコは母親に引き取られていきますが、マルコが本当に帰りたい家ではありませんでした。母親は再び薬漬けになり、部屋には男を連れ込み好き放題してマルコを放置します。この日もマルコは母親に部屋を追い出されてしまいました。マルコは暗い夜の道を1人で、ルディとポールがいる家を探して彷徨います。そして、マルコはそのまま行方不明になってしまうのです。

ある日の新聞の片隅には、3日間彷徨い続けたマルコが橋の下で亡くなっていたことが載っていました。マルコの死を知ったルディはマルコを思いバーで歌を歌います。ポールはマルコの裁判の関係者全てに、マルコのことを記した手紙を書き、マルコの記事の切り抜きを添えて送ります。

マルコがルディとポールを求めて3日間町を彷徨った挙句、橋の下で亡くなったこと、マルコはチョコレートドーナツが好きでダンスに長けていたこと、読み聞かせる物語はハッピーエンドが好きだったことなどを手紙に記しました。ルディの歌をバックミュージックに手紙の内容が読み上げられ、その手紙を手にした人々が手紙を読む姿と、1人で心細かったであろうマルコが夜の町を彷徨う様子が映し出されて映画は幕を下ろします。

映画『チョコレートドーナツ』のあらすじは実話を基にした映画とされていますが、実は少々違うとの声も上がっているようです。映画『チョコレートドーナツ』のあらすじは実話ではないのでしょうか？映画『チョコレートドーナツ』のあらすじが実話という真相についてネタバレしていきます。

映画『チョコレートドーナツ』は、脚本担当のジョージ・アーサー・ブルームによって、彼が実際に同じアパートに住んでいた男性をモデルにして描いた物語で、実話と言えるのは「ゲイの男性が育児放棄されたダウン症の子供を育てた」という部分のみで、大きく脚色して描かれた作品のようです。

なので、確かに実話は実話と言えるようですが、原作もなく確かめようがないことからも100％実話と言い切れないところがり、この映画を実話として謳っていいのか、との声が上がっているようです。

映画『チョコレートドーナツ』が実話なのかについてそもそも確かめようがないのが現状のようです。その理由には先にも少し述べましたが、原作がないということが1つに上げられます。

劇中、子供を育てる環境がパーフェクトと判断されたにも関わらず、ゲイというだけで薬中毒の母親に子供の親権をすんなりと返すだろうか、という現実的に考えた時の疑問点などが上げられ、鑑賞者には映画『チョコレートドーナツ』が実話ということに疑問が湧いたという方がいたようです。

実際の問題提起映画にするのであれば、本当に起こった実話をそのまま映画にした方がよりリアリティがあって好ましいのではないか、という声も上がっていました。映画自体はメッセージ性が高く、ルディを演じたアラン・カミングや、マルコを演じたアイザック・レイヴァの演技が高評価なだけに残念という声が上がっています。

映画『チョコレートドーナツ』で3日間彷徨って橋の下で発見されたマルコの死因が気になるところです。マルコの死因は一体何だったのでしょうか？謎が深まるマルコの死因についてネタバレしていきます。

マルコの死については劇中では語られていません。死んだという具体的な描写は描かれておらず、どのような状況でマルコがそうなったのかも不明です。ただ新聞の片隅に乗った記事のみです。遺体が映像に映ったわけではないので、本当に死んだのか、という疑問も残るようです。もし、マルコが本当に死んだのが事実であれば、その責任はルディとポールにあると解釈した鑑賞者もいました。

マルコは薬物中毒の母親であるとしても14年間はその母親と共に生活して育ってきています。そして、母親が男を連れ込んでいる間、「いいと言うまでドアの外で待ってなさい」という言いつけをしっかり守っていました。しかし、マルコがルディとポールと共に生活をしたことで、母親の「外で待ってなさい」と言った言いつけを今までの様には守らず、マルコは離れ離れになったルディとポールのいる家を探しに行ってしまいます。

2人に出会ってなければ探しに行くこともしなかった、今まで通り母親の言いつけを守ってその場に待機していて死ぬようなことはなかったのではないかと、良い行いをしたと思えるルディ達の取った行動が、果たして本当に良かったことだったのかと思いを巡らせた方もいたようです。

また、マルコの死がマルコと結びつかないという感想を抱く方もいたようです。実際に障害児と共に生活をされた方の感想で、障害児はどんなことがあっても生きていればいいことがあると生きることに前向きな姿勢が目立つそうです。なので、もし映画のマルコが本当に死んだのならばそれは、大人が殺した、脚本に殺されたんだという見方をされた方もいたようでした。

そして、社会の差別や無慈悲を訴えたいのであれば、取ってつけたような死に方でわざわざ殺さなくてもいいのではないかという感想も見られました。あらすじの結末では、マルコが死んだことで「それ見たことか、私たちに預けなかったからこうなった」と言わんばかりのルディとポールの復讐心を満たすようなやり方にも後味の悪さを覚えたと感想に上げられています。

映画『チョコレートドーナツ』でルデイを好演したアラン・カミングをはじめとした、映画の登場人物・キャストをご紹介していきます。それでは、早速見ていきましょう！

劇中、慈愛に満ちた眼差しでダウン症の少年を必死に守ろうとするゲイのルディ・ドナテロを演じて高く評価されているアラン・カミングは、他の映画でもゲイや変態などの変わった役を演じ、『X-MEN2』や『マスク2』などで特殊メイクで挑む役柄を演じています。数々の作品で演じるアランは国際的な映画祭でも評価を得ています。

≪アラン・カミングのプロフィール≫

• 生年月日：1965年1月27日
• 年齢：54歳
• 出生地：イギリススコットランド・アバフェルディ
• 職業：舞台俳優/映画俳優/映画監督/脚本家/執筆家
• 出演作品：『007 ゴールデンアイ』『追撃者』『Emma エマ』『スパイキッズ』シリーズ『X-MEN2』『バーレスク』『テンペスト』『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』/TV『グッド・ワイフ』『インスティンクト -異常犯罪捜査-』他
• 受賞歴：1998年舞台『キャバレー』 トニー賞ミュージカル主演男優賞

ルディと恋人関係になるゲイの検察官・ポール・フラガーを演じているのは、ブロードウェイで活躍後、テレビや映画でも出演しているギャレット・ディラハントです。今作の劇中で、世間体を気にしてゲイであることを隠そうとしますが、ルディの何も恐れず自分の幸せを追求しようとする姿に感化されていき、ルディと一緒にダウン症のマルコの親権獲得のために奮闘する姿が印象的です。

≪ギャレット・ディラハントのプロフィール≫

• 生年月日：1964年11月24日
• 年齢：54歳
• 出生地：アメリカ合衆国カリフォルニア州
• 職業：俳優
• 出演作品：映画『ホイールマン 〜逃亡者〜』『それでも夜は明ける』『LOOPER/ルーパー』『リベンジ・フォー・ジョリー 愛犬のために撃て!』/TVドラマ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』『ブラインドスポット』『タトゥーの女JUSTIFIED』『俺の正義X-ファイル』他

ルディとポールが最終的に辿り着く黒人弁護士のロニー・ワシントンを演じるのは、『シークエスト』でジョナサン・フォード司令官役、『ヤングライダーズ』でノア・ディクソン役を演じたことで有名なドン・フランクリンです。ルディとポールのマルコを取り戻したいという熱い気持ちを汲み取り、2人に協力して弁護を引き受けて奮闘します。

≪ドン・フランクリンのプロフィール≫

• 生年月日：1960年12月14日
• 年齢：58歳
• 出生地：アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ
• 職業：俳優
• 出演作品：TVシリーズ：『シークエスト』『ヤングライダーズ』『CSI:マイアミNCIS ～ネイビー犯罪捜査班』『キャッスル ～ミステリー作家は事件がお好き』他

劇中で判事のマイヤーソンを演じたのは、アメリカで女優として活躍しているフランシス・フィッシャーです。フランシスは、幼い頃から演劇活動を始め、ニューヨークに渡り舞台に出演し、次第にテレビドラマにも出演するようになります。1983年『Can She Bake a Cherry Pie?』のコメディ作品で映画デビュー後、1997年『タイタニック』でヒロインの冷血な母親の役を演じて知られ、その後も多数の作品に出演し活躍しています。

≪ドン・フランクリンのプロフィール≫

• 生年月日：1952年5月11日
• 年齢：66歳
• 出生地：イギリス・ハンプシャー
• 職業：女優
• 出演作品：『許されざる者』『タイタニック』『黄金のアデーレ名画の帰還』『サヨナラの代わりに』『ザ・ホスト美しき侵略者』/TVドラマ『FARGO/ファーゴ』『CSI:科学捜査班』『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』『X-ファイル』他

映画『チョコレートドーナツ』の音楽や挿入歌が良いと話題になっています。どのような曲が選曲されていりうのでしょうか？映画『チョコレートドーナツ』の音楽・挿入歌をみていきましょう！

ルディがショーパブで歌った時の曲です。『The Honey Cone – One Monkey Don’t Stop No Show』(サルが１匹いなくたってショーは続く)という曲で、猿がいなくなってもショーは続く、私の愛がいらないのならば他所へいってという歌詞が印象的で、ルディがポールに向けて歌った曲です。劇中でこの曲を歌いながらポールの姿を確認したルディはとても嬉しそうにします。アップテンポでウキウキしてくるような曲調です。

『Come To Me』はポールからプレゼントされた録音機にルディが初めて録音した曲になります。この曲は劇中でポールがルディが歌うショーパブを訪れた際にルディが歌っていた曲でもあります。その際はポップな曲調で踊りながら歌い、2人の恋の始まりを予感させます。この場面のルディの歌声は、マルコへの愛情を歌っているように聞こえてきます。映画ではなく、ドキュメンタリーを見ているようだと好評の場面です。

ポールの上司宅で行われたホームパーティーで流れた曲です。招待されたポールとルディとマルコが上司宅を訪れます。マルコがディスコをノリノリで踊り、ダンスに長けている場面が印象的です。

魂に響いてくるようなアラン・カミングの歌声に感動する方が多く、サウンドトラックを購入する方が多いようです。結末のシーンで歌われるボブ・ディランの『I shall be released』です。ルディの歌声は、現在の社会が不条理な一切のことから解放されること願い歌う熱いものを感じさせます。撮影方法は撮影の2週間前に曲撮りしており、ライブで撮影されていたらもっと迫力があったのではないかと言われていたようです。

映画『チョコレートドーナツ』の鑑賞した方のネタバレを含んだ気になる感想をご紹介していきます。様々な感想が上がっているようです。それでは早速、映画のあらすじのネタバレを含んだ感想をみていきましょう！

ルディ役を演じたアラン・カミングの芝居が圧巻だったという感想が後を絶ちません。物語の進行と同時にどんどんルディの表情が母親の顔になっていくのには誰もが頷いたいたようです。ラストシーンでのルディの歌は、子供を亡くした親そのものだったのではないでしょうか。とても映画とは感じられず、ドキュメンタリーを見ているようで涙が溢れて止まらなかったという方も続出していたようです。

家族の在り方に男も女も関係ない、血のつながりも関係ないということを感じさせる映画だったと感想に上がっています。物事の一辺だけに捕らわれるのではなく、多方面から物事を捉える柔軟性が今の世の中には求められているのではないかと感じた方もいたようです。本当の愛って何でしょうか？幸せってなんでしょうか？家族って何でしょうか？他にも様々なことを投げかけてくる映画のようです。

マルコが死んでしまって、ルディとポールを里親として認めなかったからこうなったという制裁をマルコの裁判に関わった人たちに食らわせる最後のシーンを観た方の感想には、人間の浅はかな部分が見えてとても胸が痛いという方もいたようです。そんなことをしてもマルコは帰ってこないのに、だけど何もせずにはいられない、胸が痛くなるけれど、これが現実であると見させられた映画だったっと感じた方もいたようです。

映画『チョコレートドーナツ』のあらすじの結末までをネタバレ紹介し、本作が実話に基づいた作品かについてと映画あらすじの感想をまとめてご紹介してきました。実話については、題材は実際に存在している人物をモチーフにしているようですが、大部分が脚色され、オリジナルの作品映画と捉える方が妥当という感想が多く見られました。

映画のあらすじは、ダウン症の少年マルコを必死に助けようとするルディとポールの奮闘する姿が印象的で、特にルディのマルコに対する愛情の高さが感じられ心を打たれる方が多かったようです。ダウン症の少年・マルコを演じたアイザック・レイヴァの演技が自然でアイザックが見せる表情がどれも魅力的だと好評を得ているようです。

そして、ルディを演じたアラン・カミングの魂の籠った歌声はさることながら、細部にわたる細かい演技や息遣い、マルコを見つめる愛情にあふれた目からは、演技ではなくドキュメンタリーを見ているようで自然と物語の中に惹き込まれていったという感想も多かったようです。劇中で流れる曲もどれも素晴らしく、癒されて聴き惚れる方が少なくありません。

鑑賞者の感想の中で、この映画で残念だったことには、実話といいつつ、ほとんどが脚色されたものだったということと、障害児のマルコを殺す必要はなかったのではないかという感想も見られました。キャスト陣の演技や歌が好評だっただけに、残念との声も目立ちます。

しかし、一つのエンターテイメントとしては、トータル的に高評価を得ている映画と言えるのでおすすめの映画と言えるようです。決してハッピーエンドでは終わりませんが、感動する映画であることは間違いないようです。落ち込んだ時に観ると勇気が貰えるという感想を持った方もいるようなので、興味のある方は是非、ご覧になってみるといいかもしれません。