アンブレイカブルをネタバレ!映画の感想とあらすじ・ラストの結末は?

M・ナイト・シャマラン監督の映画「アンブレイカブル」は、驚きのラストが待ち受ける作品となっています。今回はそんなアンブレイカブルという映画について、あらすじから結末までをネタバレと共にご紹介します。その結末への感想は賛否両論となる作品かもしれませんが、アンブレイカブルという映画の持つテーマについて考えさせられる筈です。実際に鑑賞した人の感想や評価についてもネタバレ込みでまとめています。

アンブレイカブルをネタバレ!映画の感想とあらすじ・ラストの結末は?のイメージ

目次

  1. アンブレイカブルとは?
  2. アンブレイカブルのあらすじラストをネタバレ
  3. アンブレイカブルの監督・キャスト
  4. アンブレイカブルの魅力
  5. アンブレイカブルを考察・解説
  6. アンブレイカブルを観た人の感想や評価は?
  7. アンブレイカブルのネタバレまとめ

アンブレイカブルとは?

映画「シックス・センス」で一気に知名度を得たM・ナイト・シャマラン監督ですが、その後も面白い映画を続々と世に送り出しています。今回はそんなM・ナイト・シャマラン監督の製作した映画「アンブレイカブル」について、あらすじから結末までをネタバレ込みでご紹介します。どんでん返しのラストで観客を驚かせてくれるM・ナイト・シャマラン監督ですが、アンブレイカブルも見どころ満載の作品となっています。

アンブレイカブルの作品情報

映画アンブレイカブルは2000年に公開された映画で、ブルース・ウィリスが主演を務めるSFサスペンス映画です。アンブレイカブルを直訳すると「破壊不可能」となり、主人公に深く関わってくるタイトルとなっています。ある日131名もの乗客が死亡する列車の追突事故が起こり、その中で唯一の生存者であった主人公のデヴィッドは、生き残っただけではなく傷一つ無く生還を果たす事となったのです。

アンブレイカブルの予告動画

映画アンブレイカブルの予告編動画を観てみると、主人公であるデヴィッドがこれまでの人生で怪我をした事が無いのではないか、との疑問を持たれています。デヴィッドは何故悲惨な列車事故を生き延びる事ができたのか、アンブレイカブルという映画は果たしてどの様な結末を迎えるのか、その予想もつかない結末は是非自らの目で確かめてみてください。

アンブレイカブルのあらすじラストをネタバレ

それでは早速映画アンブレイカブルのあらすじから結末までを、ネタバレ満載でご紹介します。まだ映画を鑑賞していないという人や、ネタバレはされたくないという人は、閲覧にはくれぐれもご注意ください。M・ナイト・シャマラン監督の仕掛ける驚きのラストを、果たして予想する事ができるのでしょうか?

あらすじネタバレ①生存者

妻子と共に平凡な暮らしを送っていたデヴィッドは、ある日フィラデルフィアで起こった列車の衝突事故に巻き込まれてしまいます。乗員乗客132名のうち生存者は2名で、デヴィッドはその一人でした。もう一人は頭蓋骨が割れてしまうなど重傷を負い、生存の見込みがないとされていました。それほどの大事故であったにも関わらず、デヴィッドにはかすり傷一つ見当たりませんでした。デヴィッドはマスコミにも注目される事となります。

後日、デヴィッドは列車事故の犠牲者の為の追悼会に参加をしました。するとデヴィッドの乗ってきた車に、一枚の封筒が挟まれているのを見つけます。中には「人生の中で何日病気にかかったか」というメッセージが添えられており、デヴィッドは息子のジョセフと共にその封筒の送り主に会いに行く事にします。送り主はコミック原画を専門に取り扱うギャラリーのオーナーで、イライジャという男性でした。

あらすじネタバレ②イライジャ

車椅子に乗り生活をするイライジャは、骨形成不全症という難病を抱えている男性で、母親の胎内にいた時から四肢を骨折していたのです。ほんの些細な事で骨折してしまい、引きこもり続けていたイライジャはコミックの世界に没頭し、次第に世界中のどこかには自身とは正反対に強くヒーローの様な人間が存在していると考える様になりました。イライジャにとって、デヴィッドがそのヒーローなのだと話します。

デヴィッドは生まれついての健康体で病気も無く、人生で唯一怪我をしたのも大学時代にアメフトを引退した時のみでした。イライジャの話を信じきってしまったジョセフはデヴィッドを銃で撃とうとしますが、もちろんデヴィッドはそれを許しません。しかしデヴィッドは少しずつ、特殊な能力を開花させ始めていたのです。それはこれから犯罪をしようとしている人間を見抜く事のできる力だったのです。

あらすじネタバレ③弱点

デヴィッドが警備員を務めるスタジアムで仕事をしていると、客として訪れた一人の男が事件を起こそうとしていると察知します。咄嗟にデヴィッドがボディチェックを始めると、男はスタジアムの中に入ろうとせずその場を去っていきました。事実の裏付けを取りたいイライジャはその男を追いかけて重傷を負ってしまいますが、逃げていく男の腰元に銃があるのを目にしていました。デヴィッドの能力は本物だったのです。

デヴィッドの妻オードリーは夫がアメフトをしている事を良く思っておらず、アメフトを引退するきっかけとなった交通事故を調べていたイライジャは、デヴィッドが妻の為に嘘をついたのだと推測します。やはりデヴィッドは人生で一度も怪我や病気にかかった事がなく、小学校時代にプールで溺れた経験から水が唯一の弱点であるのだと結論付けました。認めざるを得なくなったデヴィッドに、イライジャは人を救えと告げます。

結末ネタバレ①ヒーロー

デヴィッドはイライジャに言われるまま人の多い駅に向かい、接触によってこれから犯罪を実行しようとしている人間を見つけ出そうとします。そこにいる人々は大小様々な罪を犯そうとしていましたが、中でも殺人を犯そうとしている男を見つけるとその男を尾行します。途中でプールに突き落とされながらもどうにか被害者を救い、同時に犯人を気絶させるとデヴィッドはその場を後にしました。

これまで目覚めると悲しみを感じ、生きる意味を探し続けていたデヴィッドは、この日初めて幸せな眠りについたのです。翌朝になっても晴れやかな気持ちのまま、別居まで考えていた夫婦仲も良好となり、父親がヒーローであると信じていたジョセフもまた感激に涙します。しかしオードリーには真実を話さず、二人だけの秘密にする事を決意しました。

結末ネタバレ②2種類の悪者

イライジャに感謝を伝える為に、デヴィッドは展覧会を訪れます。そこでイライジャの母と顔を合わせたデヴィッドは、悪者には2種類あるのだと言われます。一方は力で戦い、もう一方は頭脳で戦う悪者です。これまで自分がヒーローである事を否定し続けていたデヴィッドは、和解をしてイライジャと握手を交わしました。デヴィッドが恐ろしい映像を見たのはその時でした。

デヴィッドが遭遇した列車事故に加え、過去に起こった飛行機の墜落事故やホテルの大火災など、デヴィッドの知るこれらの大きな事件の犯人は全て目の前にいるイライジャだったのです。全てはヒーローを見つける為の行動でした。最も恐れるのは己の存在価値や居場所がわからない事であると告げたイライジャは、デヴィッドの通報によってテロの実行犯であるとして逮捕され、重度の精神障害者施設へ入れられる事となりました。

アンブレイカブルの監督・キャスト

予想もできない結末を迎えた映画アンブレイカブルでしたが、続いてはアンブレイカブルを製作した監督や出演したキャストについてもご紹介します。アンブレイカブルを観て監督やキャストが気になったという人は、他にどの様な作品に出演しているのかなど、調べてみるのも面白いかもしれません。

アンブレイカブルの監督

名前:M・ナイト・シャマラン
生年月日:1970年8月6日(現在48歳)
出身:インド ポンディチェリーマヘ
身長:180cm
職業:映画監督、脚本家、映画プロデューサー
代表作:「シックス・センス」「ヴィレッジ」「ヴィジット」

デヴィッド・ダン/ブルース・ウィリス

生年月日:1955年3月19日(現在64歳)
出身:西ドイツ
身長:182cm
職業:俳優、プロデューサー、ミュージシャン
出演作品:「ダイ・ハード」「12モンキーズ」「アルマゲドン」
吹き替え声優:磯部勉

イライジャ・プライス/サミュエル・L・ジャクソン

生年月日:1948年12月21日(現在70歳)
出身:アメリカ合衆国ワシントンD.C.
身長:185cm
職業:俳優
出演作品:「交渉人」「スター・ウォーズ」「アベンジャーズ」
吹き替え声優:手塚秀彰

ジョセフ/スペンサー・トリート・クラーク

生年月日:1987年9月24日(現在31歳)
出身:アメリカ合衆国ニューヨーク
身長:183cm
職業:俳優
出演作品:「隣人は静かに笑う」「ダブル・ジョパディー」「ミスター・ガラス」
吹き替え声優:渡辺悠

オードリー/ロビン・ライト

生年月日:1966年4月8日(現在52歳)
出身:テキサス州ダラス
身長:168cm
職業:女優
出演作品:「フォレスト・ガンプ/一期一会」「ドラゴン・タトゥーの女」「ワンダーウーマン」
吹き替え声優:佐藤しのぶ

アンブレイカブルの魅力

予想外の結末に驚かされた映画アンブレイカブルですが、多くのファンが夢中になるアンブレイカブルという映画にはどの様な魅力があるのか、あらすじやラストのネタバレだけでは足りないという人もいる筈です。続いてはどんでん返しのラストが鳥肌もののアンブレイカブルの魅力についてもご紹介します。

一般人とヒーロー

アンブレイカブルという映画の魅力の一つとして、元々が一般人として生活をしていたデヴィッドの変化が挙げられます。列車事故の際に一人だけ無傷で生還したデヴィッドに向けられた視線は、恐らくこれまでの人生の中でデヴィッドが受け続けてきた差別の現れです。これまで病気や怪我をせずに生きてきた事を隠し続けていたデヴィッドが、その意識を変化させる手伝いをしてくれたのがイライジャでした。

他人と違う事を自分自身の「個性」として前向きに捉えていく、そんな個性をどの様に使っていくか、一歩を踏み出す事ができるのかといった、コンプレックスを抱えて生きる誰もに当てはまる様なメッセージ性を含んだ作品となっています。

イライジャの善悪

ヒーローだけが存在する世の中ではヒーローの存在は成り立たず、必ずヒーローとは真逆の悪の存在が必要となります。ヒーローの存在を探し出す為に多くの人々を犠牲にしたイライジャはその行いだけを見れば紛れもない悪人ですが、デヴィッドがヒーローとして活躍をする事でこれまで犠牲となった以上に今後は多くの人々を救う事ができるのです。イライジャの善悪は簡単に区別できるものではないのかもしれません。

映画スプリットへ

アンブレイカブルは2016年に公開された映画「スプリット」と共通した世界観を持つ作品であり、2019年に公開されたばかりの映画「ミスター・ガラス」へ続いていく前日譚となる作品です。アンブレイカブルの世界観が心に刺さったという人は、是非続編となるこれらの映画も鑑賞してみる事をオススメします。どちらの映画でもまた予想外のラストに驚かされたという感想が出て来る筈です。

最後の握手

映画のラストで、イライジャは自らデヴィッドへ握手を求めました。当然デヴィッドの持つ能力を理解していたイライジャは、握手を交わす事で自らの行いが全て知られてしまう事を承知の上で行動していたと考えられます。イライジャの行いは到底許されるべきものではありませんが、デヴィッドというヒーローを世に送り出す為に自ら悪者となる事を選んだイライジャは、デヴィッドに全てを知って欲しかったのかもしれません。

アンブレイカブルを考察・解説

あらすじから結末まで魅力満載の映画アンブレイカブルですが、続いてはそんなアンブレイカブルという作品についてを考察・解説していきます。ネタバレや映画を観ただけでは理解しきれなかった部分も、考察や解説を読んでいけば新たに気付く要素もあるかもしれません。

色を使用したコントラスト

アンブレイカブルでは、色を使ったコントラストで登場人物が対比されています。ヒーローものの作品ではキャラクターごとにイメージカラーが振り分けられている場合が多く、デヴィッドには緑、イライジャには紫が当てられています。更にデヴィッドが読むのは新聞、イライジャが読むのはコミックといった対比も行われており、視覚からも二人のキャラクターの対比をわかりやすく表しているのです。

過小評価されたヒーロー映画

M・ナイト・シャマラン監督の映画は、ラストまでの衝撃の展開やどんでん返しの結末といった部分に大きく期待されてしまい、それ以外の部分が見落とされてしまいがちです。その為先の展開が読めてしまったからつまらなかった、といった評価をされる事もありますが、一般的なヒーロー映画と比べて空を飛び回る様な派手な演出は無いものの、正当な評価がされていないヒーロー映画であると言えるのです。

コミックス的な撮影と演出

アンブレイカブル冒頭では、列車の中でデヴィッドが女性に話しかけるシーンがあります。この場面ではデヴィッドと女性が交互に映し出される形となっており、二人同時に映像に映る事がありません。これは一台のカメラのみを使い、コミックを読む際の視線の動きを再現した撮影方法なのです。

更にデヴィッドが病院で治療を受けるシーンでは、デヴィッドのいる部屋ではなく隣の部屋で別の人物が治療を受けている向こう側にデヴィッドの姿が映し出されています。こちらもコミックのコマを意識させる手法で、アンブレイカブルではこういったコミックの様な撮影や演出がされている映画となっています。

初期のヒーロー映画

ヒーロー映画といえば様々な映画ジャンルの中でも人気が高いジャンルの一つと言えますが、誰もがタイトルを知る「スパイダーマン」や「バットマン ビギンズ」といった映画が公開されるより以前にアンブレイカブルが製作されました。今でこそよくあるヒーロー映画の一つとされるアンブレイカブルですが、実はまだヒーロー映画の黎明期とされる初期の頃から作られていたヒーロー映画でもあったのです。

ポストモダニズム的思想の映画

ポストモダニズムとは、既にある世界観などに対して疑問を呈し、新たな価値観などを模索していくというものです。アンブレイカブルでもデヴィッドがこれまで生きてきた平凡な人生の中で、ヒーローとしての能力に目覚めていくといった作品となっています。実は2000年頃にはまだこういった思想のヒーロー映画はあまり存在しておらず、アンブレイカブルがその後のヒーロー映画に与えた影響は大きいものと考えられています。

アンブレイカブルを観た人の感想や評価は?

とても多くの魅力が詰め込まれた映画アンブレイカブルですが、続いては実際にアンブレイカブルを鑑賞した人の感想や評価についてもまとめてご紹介します。あらすじのネタバレや結末を観ただけではわからない魅力も、鑑賞した人の感想を読んでいけば更に理解を深める事ができるかもしれません。

派手なアクションを演じる事も多いブルース・ウィリスですが、アンブレイカブルではまた違った印象を感じたという感想もありました。更に物語の重要な役割を担うイライジャ役のサミュエルもまた、演じたのが彼であったからこそアンブレイカブルという映画の独特の雰囲気を活かす事ができたのだといった感想もありました。

アンブレイカブルでは二人の登場人物が、それぞれ全く違った視点で自らの生まれた意味や生きる理由についてを考え、答えを見つけ出していく映画となっています。そんな二人の対比や結末に魅力を感じたという感想も見受けられました。

アンブレイカブルは単なるヒーロー映画というよりも、抱える悩みや二人の登場人物の葛藤が、より身近に感じられるヒーローだったという感想もありました。華やかに活躍を見せるヒーロー映画よりも、考えさせられるポイントが多い結末でもあったのかもしれません。

派手な映画を期待して鑑賞した人にとっては物足りないという感想が出てきてしまう映画かもしれませんが、その結末に驚かされたという人はやはり多い映画でもあった様です。その結末にやられたという人は、是非続編2作も鑑賞してみてください。

アンブレイカブルのネタバレまとめ

M・ナイト・シャマラン監督の映画「アンブレイカブル」について、あらすじから結末までをネタバレ満載でご紹介しましたが、これまでアンブレイカブルを観た事が無かったという人も、興味を持つ事のできる作品だったのではないでしょうか?察しの良い人はラストの予想がつく事もあったかもしれませんが、どんでん返しのラストだけではなくヒーローの在り方というものについても考えさせられる映画であった筈です。

続編で最新作となるミスター・ガラスも公開されたばかりとなっていますし、この機会に是非3作をイッキ見してみるというのも面白いのではないでしょうか?単体で鑑賞した時とはまた違った感想が出てくる事もあるかもしれませんし、続編ならではの発見もある筈です。

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ