フィラデルフィア物語のあらすじと結末をネタバレ!映画の感想も紹介

1940年代に公開された古い映画ながら今も映画ファンの間で根強い人気を誇る名作ロマンティック・コメディ映画、それがフィラデルフィア物語です。白黒映画として日本でも公開され現在では古き良き古典映画として様々な場所で公開され続けている名作映画です。今回はフィラデルフィア物語のあらすじについてネタバレありで結末まで、既に視聴した人の感想も含めて詳細に紹介していきます。

フィラデルフィア物語のあらすじと結末をネタバレ!映画の感想も紹介のイメージ

目次

  1. フィラデルフィア物語とは?
  2. フィラデルフィア物語の映画あらすじネタバレ
  3. フィラデルフィア物語の映画結末ネタバレ
  4. フィラデルフィア物語の登場人物・キャスト
  5. フィラデルフィア物語に関する感想や評価は?
  6. フィラデルフィア物語の映画ネタバレまとめ

フィラデルフィア物語とは?

フィラデルフィア物語の映画作品情報

フィラデルフィア物語は1940年にアメリカで制作公開されたロマンティック・コメディ映画です。日本でも1948年に公開されて以来現在に至るまで公開、放映され続けている名作です。大元はフィリップ・パリーが手がけた同名のブロードウェイ作品で、この映画で爆発的にヒットしました。アカダミー賞でもいくつかの賞を受賞した他、この映画をベースにしたミュージカルなども制作されています。

フィラデルフィア物語の予告編動画

フィラデルフィア物語は公開されたのが1940年代で現在と同様の形ではありませんが予告編はしっかり制作されており現在でも公開されています。現在の映画のものと比べると画像は荒くなっていますがその流れはおおよそ掴む事が出来る内容になっています。

フィラデルフィア物語の監督

フィラデルフィア物語が現在でも注目を集める理由の1つになっているのが監督です。フィラデルフィア物語の監督はジョージ・キューカーさんが務めています。1930年代~80年代にかけての長い間ハリウッドで数々の作品を手がけた監督で複数の作品でアカデミー賞やゴールデングローブ賞の監督賞としてノミネートされています。フィラデルフィア物語でも監督賞にノミネートされていました。

俳優の持ち味を引き出す才能に長ける監督としても有名で亡くなる間際まで映画を作り続けていました。ジョージ・キューカー監督をきっかけにフィラデルフィア物語を視聴したという人も多くなっています。

フィラデルフィア物語の映画あらすじネタバレ

ここからはフィラデルフィア物語のあらすじをネタバレありで紹介していきます。舞台はもちろんフィラデルフィアです。

あらすじネタバレ:離婚

主人公のトレイシーは石油で財を成した大富豪ロード家のご令嬢で上流階級としての生活を謳歌していました。同じく上流階級のデクスターと結婚したものの上手くいかず2年前には既に離婚、デクスターは未練を残していました。トレイシーは新しく貧困から這い上がって石油会社の重役にまで上り詰めたジョージとの再婚する事を決めます。フィラデルフィア物語はその結婚前夜から描かれる事になります。

あらすじネタバレ:帰国

一方で大衆雑誌スパイの記者となっていたデクスターは南米への出張中にトレイシーが再婚すると聞いていてもたってもいられませんでした。急遽予定を切り上げて帰国すると大衆雑誌スパイ編集長キッドの上流階級の結婚式をスクープにするという思惑も重なって作家でありデクスターの同僚の記者でもあるコナーとコナーの恋人でカメラマンのエリザベスと共にトレイシーの元を訪れます。

トレイシーが取材嫌いな事を知っていたデクスターは彼らをトレイシーの弟の親友ということで紹介しました。しかしトレイシーはすぐにコナーとエリザベスの正体に気がつくと2人を追い出そうとします。仕方なくデクスターはトレイシーの父であるセスの愛人についてのスキャンダルを脅しに使いスキャンダルを掲載しない事を条件に渋々結婚式の取材を引き受けさせる事を成功させました。

あらすじネタバレ:招待客

そうして他の招待客同様に宿泊する事になったデクスター達ですが、元々気が強くプライドも高いトレイシーはただ取材をされるわけがありませんでした。エリザベスのカメラをわざと落としネガを台無しにするなどしてしまいます。一方でトレイシーがコナーの短編小説を絶賛した事で意気投合したトレイシーとコナーが急接近する事になります。

そんな様子を偶然にも出くわしたデクスターから「他人を思いやる心がない」と非難されてしまい口論になります。コナーはすぐにその場を去りますが、代わりに現れたジョージとデクスターが口論になります。デクスターが去った後、トレイシーはジョージの自分に対する感情が愛情というよりも崇拝に近い事を知ってショックを受けるのでした。

フィラデルフィア物語の映画結末ネタバレ

フィラデルフィア物語のあらすじはいよいよ結末へと向かっていきます。ここからはフィラデルフィア物語後半のあらすじをネタバレありで結末まで書いていきます。

結末ネタバレ:目撃

結婚前夜パーティーの前、トレイシーは父のセスと会うも偶然にもデクスターに言われた事と同じ事を言われてしまいショックを受けます。パーティーが始まるとトレイシーはコナーを相手に悪酔いしていい雰囲気を醸し出してしまいます。そんな2人の様子をジョージが目撃してしまうのでした。トレイシーの相手をしていたコナーも悪酔いしてしまいパーティーを抜け出してデクスターの家に行くのでした。

コナーとデクスターは上司であるキッドのスキャンダルをネタにしようと意気投合。それはキッドから伝えられたトレイシーの父セスのスキャンダルを握りつぶす為でもありました。1人になったコナーは早速文章化に取り掛かろうとするコナーでしたがそこにコナーに変わってトレイシーのお酒の相手をしていたエリザベスがすっかり酔い潰れてしまったトレイシーを連れて現れます。

コナーは記事の執筆をエリザベスに任せてトレイシーを屋敷に連れて帰ろうと抱きかかえます。抱きかかえたまま屋敷に行くといなくなったトレイシーを心配するジョージとデクスターと鉢合わせる事になるのでした。

結末ネタバレ:結婚式

翌朝、結婚式当日です。すっかり酔い潰れていたトレイシーには前夜の記憶が全くありませんでした。一部始終を見ていた妹のダイナから事実を伝えられて狼狽する事になります。それでも結婚式の準備は着実に進んでおり、デクスターやコナー、エリザベス、そしてジョージも姿を見せます。ジョージは昨晩の事実を改めて確かめようと考えていました。

トレイシーもまたジョージと結婚できないと考えておりジョージにそれを伝えます。ジョージも結婚解消を受け入れて屋敷を去っていきました。しかし結婚式当日での急な婚約破棄という事もあってトレイシーは慌てます。こうなってしまった事に責任を感じトレイシーに惹かれていたコナーはトレイシーにプロポーズしますが、トレイシーはエリザベスの思いも考えてその申し出を断りました。

自身の結婚式の為に集まってくれた参列者に対し謝罪をする準備をするトレイシー。そんなトレイシーに対してデクスターは再婚を持ちかけます。トレイシーもデクスターの思いを受け入れ再婚する事を決めるのでした。フィラデルフィア物語は2人が結婚式場に向かい結婚式をあげる中で結末を迎えます。

フィラデルフィア物語の登場人物・キャスト

あらすじを結末まで紹介した所でここからは登場した主要な人物と主要なキャストについて紹介していきます。

C・K・デクスター・ヘイヴン/ケーリー・グラント

元々上流階級の出身で現在は記者として働いているのがデクスターです。トレイシーとは幼馴染の関係でもあり、離婚してしまった現在でも家族ぐるみを続ける程仲が良いです。離婚の直接的な原因は不明ですが、水掛け論のようなやりとりをしているシーンもあります。

フィラデルフィア物語でデクスター役を演じたのがケーリー・グラントさんです。フィラデルフィア物語のあらすじの中では演出的にも主演はトレイシーを演じたキャサリン・ヘプバーンさんのようにも見えますがケーリー・グラントさんが出演オファーを受ける条件として「自分をクレジットの一番上にすること」という条件を出した事でケーリー・グラントさんが一番上にクレジットされています。

ケーリー・グラントさんはイギリス生まれの俳優で1932年にハリウッドで本格的に活動を開始して以来上流階級のアクセントを織り交ぜたユニークな人物像と過去の生い立ちから注目を集める事になりました。そのスター性もあってフィラデルフィア物語の監督を務めたジョージ・キューカー監督作品にもいくつかの作品に出演しています。

トレイシー・サマンサ・ロード/キャサリン・ヘプバーン

トレイシーは上流階級育ちのお嬢様です。物語の舞台となっているフィラデルフィアは現在でも石油産業で知られる場所という事もあって石油で財を成したお嬢様です。非常に気が強い一方でどんな男も魅了してしまうような不思議な魅力に包まれている女性でもあります。ちなみに余談ですがトレイシーのモデルは実際にフィラデルフィアの社交界で知られるヘレン・ホープ・モントゴメリー・スコットさんという人です。

フィラデルフィア物語の主人公といえるトレイシー役を演じたのがキャサリン・ヘプバーンさんです。アメリカ出身の女優さんで、2017年までの間でアカデミー賞演技部門を唯一4回受賞した女優さんでもあります。舞台での活躍を経て1932年に「愛の嗚咽」で映画デビューを果たしました。デビューして以降フィラデルフィア物語でヒットするまでは「ボックスオブポイズン」金にならないスターと呼ばれていました。

特にフィラデルフィア物語を始めとした多数の作品に出演したジョージ・キューカー監督とは親友といえるような関係性を築き上げ、数々のコメディやラブストーリーに出演。映画黄金時代のスターであるにも関わらず普段からあまり着飾る事をせずに実用的で当時では珍しいパンツスタイルを通した事でトレンドを作ったとも言われる女優さんです。

マコーレイ・"マイク"コナー/ジェームズ・スチュワート

コナーはデクスターの同僚の記者として登場します。しかしデクスターとは違い本質は売れない作家であり、お金を稼ぐべく仕方なく記者をしているという形になっています。落ち込むトレイシーを励ますのに「君は銅像なんかじゃない。心の中には熱い炎がたぎっている!」と詩的な表現を用いるなど作家らしい側面も見せています。

フィラデルフィア物語でコナー役を務めたのが、ジェームズ・スチュワートさんです。1935年に「舗道の殺人」で映画デビューを果たすと1936年には「超スピード時代」で初主演「どこにでもいそうでどこにもいない」と着目され数々の作品に出演し、スターになりました。フィラデルフィア物語ではアカデミー賞主演男優賞も受賞しています。

戦争中は軍隊に志願し、パイロットとして活躍。ハリウッドに戻ってからは「本物の戦争を見てきた人間が戦争映画に出たいと思いますか?」と彼を主役とした戦争映画の話を全て断り、ヒューマンコメディや西部劇などをメインに活躍しています。

フィラデルフィア物語に関する感想や評価は?

ここからは既にフィラデルフィア物語を視聴した人の感想を紹介していきます。上記でも紹介したように1940年に公開された映画ですが名作である事もあって今現在でも多くの感想を確認する事ができます。

映画作品では多くの名言が生まれていますがフィラデルフィア物語でも名言として知られるセリフがありそれらについての感想も多いです。フィラデルフィア物語の中で名言と言われるのが上記ツイートのセリフです。あらすじの中でも紹介したトレイシーがジョージとの結婚を取りやめる時のセリフであり、日本では日本語になった時の「崇拝ではなく、ただ愛されたいだけなの」が名言として知られています。

また公開された時代が時代だけにその世界観やあらすじに階級社会の色が強く出ている作品である事に言及する感想も見受けられます。フィラデルフィア物語は上流階級の社会を色濃く反映した作品なのでそういった意味でも見る価値があるとする感想も見受けられます。

日本の映画に多い「成長」や「変化」を描くわけではなくそれぞれの登場人物がそれぞれに自然体であり、上流階級の日常を切り取ったような形になっているという感想も見られます。トレイシーのわがままは最後まで変わりませんし、デクスターも結婚を止めたいとは思いながら積極的に行動するわけでもない。現実はこんな感じという習慣を描いた作品だという声も多いです。

またラブコメとしての完成度も高く、主要なキャストが皆それぞれにスターと呼ばれるようになった事もあってジャンルとしてもそれぞれのキャストのファンとしても必見であるとする感想が多くなっています。トレイシーを思う三者三様の男達の展開があり、結末まで見てもすっきりするという感想も多いです。

特に結末でのトレイシーの取り乱しに対して答えるデクスターの構図が良かったとする感想も見られます。2人は元々幼馴染という事もあって離婚後も家族ぐるみの付き合いを続け仲良くしていた様子も見られていたのでその結末にも納得出来るという感想も多くなっています。

フィラデルフィア物語の映画ネタバレまとめ

フィラデルフィア物語は1940年に公開されたロマンティック・コメディ映画です。監督、出演したキャストなどその後もアカデミー賞に名前が登場する程に活躍する人が多く、作品時代の完成度も高い事から現在でも名作として知られる映画です。

特にキャストに関してはその世界観を何倍にも引き出す迫真の演技で後にスターとなるのが納得出来るような作品にもなっています。まだ視聴した事がないという人はぜひ1度視聴してみてはいかがでしょうか?

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