2019年04月03日公開
2019年04月03日更新
映画アニー・ホールのネタバレあらすじ!オシャレな名言やファッションも紹介
映画アニー・ホールは、アカデミー賞やゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞などで数々の賞を受賞した名作として知られています。ウディ・アレンが監督と主演を務めているロマンスコメディ映画で、男女の恋愛模様を描いた作品です。アニー・ホールはストーリーも評価されていますが、公開当時はファッション業界にも影響を与えました。どんな映画なのか、名言やファッションとあわせてあらすじを紹介します。
目次
映画アニー・ホールとは?
映画アニー・ホールの作品情報
アニー・ホールは1977年に公開されたアメリカの映画です。ニューヨークとロサンゼルスを舞台としたロマンスコメディで、アカデミー賞、ゴルデングローブ賞、英国アカデミー賞などで数々の賞を受賞している名作です。
映画アニー・ホールの予告編動画
アニー・ホールの予告動画では、登場人物達の紹介と主人公のアルビー・シンガーとアニー・ホールのぎこちない恋愛模様が描かれています。
アニー・ホールのウディ・アレン監督
アニー・ホールの監督は、俳優や脚本家としても活躍しているウディ・アレンです。ウディ・アレンは、アニー・ホールを公開するまでコメディ映画の監督として知られていましたが、アニー・ホールで新たな才能を見せました。ただ、アカデミー賞を受賞しても出席することはほとんどなく、それでもノミネートされた回数は24回と過去最多で実力を評価されています。
ウディ・アレンはアメリカの映画監督ですが、アメリカ国内の興行成績はそこまで良くない作品も、フランスをはじめとした国外では人気作品として評価されるところが特徴的です。自身が元々コメディアンとして活動していたこともあり、差別やコンプレックスを織り込んだコメディチックな映画を得意としています。
出典: https://eiga.com
俳優としては神経質なユダヤ系の男を演じることが多く、アニー・ホールでウディ・アレンが演じた主人公のアルビー・シンガーの性格も、神経質なインテリ男でした。また、ウディ・アレンは俳優・監督だけでなく、小説家やクラリネット奏者としても活躍されています。
アニー・ホールのキャスト
アニー・ホールのキャストは監督を務めるウディ・アレンを含め、有名な俳優が起用されています。
- アルビー・シンガー役…ウディ・アレン
- アニー・ホール役…ダイアン・キートン
- ロブ役…トニー・ロバーツ
- アリソン・ポーチニック役…キャロル・ケイン
- トニー・トレイシー役…ポール・サイモン
- パム役…シェリー・デュヴァル
- ロビン役…ジャネット・マーゴリン
- ミセス・ホール役…コリーン・デューハースト
映画アニー・ホールのあらすじネタバレ
映画アニー・ホールは男女の恋が始まり、そして別れるまでのストーリーが描かれています。しかしただの悲哀に満ちたストーリーではなく、主人公の悲観的な恋愛模様をコメディチックに描いた作品です。ここではそんなアニー・ホールのあらすじのネタバレを紹介します。
あらすじネタバレ:アニーとの出会い
ニューヨーク育ちのユダヤ系のアルビーは、コメディアンでテレビにも出たことがある男でしたが、とても神経質な性格をしていました。アルビーは小さいころからとてもマセており、学生の時は隣の席に座っていた女の子に平気でキスをするような子供でした。そんなアルビーは40歳となり、その頃にはもう結婚も離婚も経験していました。
一度目はアリスンという女性と結婚します。しかし良いムードでキスをしていた時に、アルビーがケネディ大統領の暗殺事件について話し出します。アリスンはアルビーが身体の関係を持つことを拒否していると感じ、アルビーに文句をいいました。それが図星だったアルビーは、なぜアリスンのことを嫌になってしまったのか自分でも分かりませんでした。
アリスンとアルビーは少し似ているタイプで、結婚生活も上手く行くものだろうと思っていたのです。アルビーはアリスンと離婚した後も、もうひとりの女性と結婚しましたが、その女性とも性生活や結婚生活が上手く行かずに離婚しています。一方でアニーはアルビーとは違い、歌手を目指す明るい女性でした。
そんな二人がどのように恋をしていくのか、まずは二人の出会うシーンのあらすじを紹介します。ある日、アルビーは友人と一緒にテニスクラブへ行きました。そこで気さくなアニーと出会います。アルビーはアニーに惹かれていき、どうにか一緒に帰らないかと誘おうとしていました。
アルビーはアニーが着ていたネクタイやベスト、メンズのようなオーバーサイズのパンツという組み合わせのファッションを褒めます。アニーもそんなアルビーに惹かれ、車で来ていたにもかかわらず、アルビーに家まで送って欲しいと言いました。家に入れてもらったアルビーは、アニーとの出会いに乾杯しました。
あらすじネタバレ:交際
アルビーとアニーはテニスをきっかけに出会い、それから距離を縮めていきます。ここでは順調に交際する二人のストーリーのあらすじを紹介します。歌手を目指していたアニーは、ナイトクラブで歌っていました。しかし、ナイトクラブにいる客の反応に挫け、歌手を諦めようとします。アルビーはそんなアニーを励まし、それをきっかけに二人は付き合うようになりました。
アルビーはある日、アニーをデートに誘います。アニーと身体の関係を持ち、そして同棲をするようになりました。アニーは家族にアルビーを紹介することにしました。しかしアルビーは、自分の家族とアニーの家族を比べて卑屈になってしまいます。なぜならアニーの家族はアメリカのお手本のような家族だったからです。それに比べてアルビーの家族はとても冷めたものでした。
あらすじネタバレ:すれ違い
深く愛し合っていた二人でしたが、お互いを知るうちにだんだんとすれ違いが起きてしまいます。ここではなぜすれ違ってしまったのか、アニー・ホールのあらすじを紹介します。アルビーはとても嫉妬深い男でした。アニーはアルビーが勧めた大学に通っていましたが、そこの教授と仲良くしているアニーが許せませんでした。
アルビーは仕返しのように他の女性と浮気をしました。また、アニーはとある問題を抱えていました。マリファナを吸わなければ性交ができないのです。アニーは外のうるさい音で性交に集中できなくなり、熱が冷めてしまいました。
そこでアルビーは自分が15年間通っている精神科を紹介しました。アニーも精神科に通い始めますが、二人の溝は深まるばかりです。ある時、アルビーはアニーが誰かと浮気をしているのではないかと疑います。そこでアニーの後をつけることにしました。しかし、アルビーは後をつけていたことがバレてしまいました。
このことが原因で二人は大喧嘩をしてしまいました。その結果、同棲をやめて二人は別れることになりました。アルビーは友人から女性を紹介してもらい、新しく付き合い始めます。しかし、その女性とベッドに入っているとき、別れたアニーから「蜘蛛が部屋に出たから助けて」と電話が来ました。文句を言いながらもアルビーはアニーの元へと向かいます。
アニーが部屋に蜘蛛が出たと言ってわざわざ連絡したのは、実はアルビーに会いたい口実でした。すれ違いや喧嘩が多かった二人ですが、これをきっかけに仲直りをして関係を取り戻します。
あらすじネタバレ:それぞれの道
一度別れてしまった二人ですが、アニーの会いたいという想いから再び関係を取り戻しました。しかし、このあとそれぞれの道を歩むために関係に区切りをつけることになります。アニー・ホールがどのような結末となっているのか、あらすじを紹介します。アニーがナイトクラブで歌っている時、トニーという男が彼女をスカウトしました。
男からのスカウトに、アルビーは良い顔をしませんでした。その様子を見たアニーは一度は断ったものの、夢を掴むチャンスを逃したくありませんでした。アニーはアルビーと一緒にロサンゼルスに行くことにしました。アルビーはテレビにも出演をするコメディアンだったので、パーティーに出席している業界人にアニーを紹介しました。
ロサンゼルスを楽しんだ二人は、互いにもう関係が修復できないことを悟っていました。ニューヨークへ帰る飛行機でアニーが別れを切り出します。アルビーも限界を感じていたので、二人は円満に別れることにしました。アニーはCDデビューのために再びロサンゼルスに向かいます。
しかし、アルビーはアニーを忘れる事ができず、関係を戻してほしいと電話で連絡したり、ロサンゼルスに会いに行ったりしました。しかし、アニーはすでにロサンゼルスで新しい生活に馴染んでおり、もうアルビーを必要としていませんでした。アルビーはショックで車で事故を起こしてしまい、警察に捕まります。
アルビーは出所したあと、自分とアニーの物語を芝居にしました。しかし、物語の結末は現実とは違ったハッピーエンドです。物語の中ではせめて理想的なハッピーエンドにしたかったのです。その後しばらくしてから、マンハッタンで偶然アニーと再会します。二人は過去を懐かしんで談笑しながら食事を楽しみました。
映画アニー・ホールの名言集
アニー・ホールの名言①「関係というのは...」
アルビーのセリフに「関係というのは、まるでサメだ。常に前進していないと死んでしまう。」という名言があります。後ろに泳ぐことができないサメは、ずっと泳ぎ続けなければ酸素を取り入れることができずに死んでしまいます。そんなサメに例えて、恋愛関係というものは前進し、変わり続けなければならないという意味を含んだセリフです。
アニー・ホールの名言②「ただの『ラブ』では...」
アニーが自分のことを愛しているかとアルビーに聞いた時、「ただの『ラブ』では言葉が弱い。言うならば『ラァ〜ブ』だ。」という名言がありました。愛しているという言葉をコミカルに、力強く表現しています。アニーへの強い愛を現した名言です。
アニー・ホールの名言③「君への愛を表現するには...」
アニーのことを深く愛していたアルビーの名言には「君への愛を表現するには、新しい言葉を発明しなければ。」というセリフがあります。アニーにはラブでは伝えきれないほどの愛を持っていた事がわかります。感情のすべてをどう伝えたら良いのだろうと、アルビーのもどかしい気持ちが伝わる名言です。
アニー・ホールの名言④「太陽は君にとって...」
アルビーがアニーに言った名言に「太陽は君にとって良くないものだ。自分たちの両親が言った"良いもの"は結局良くないものなんだ。太陽、ミルク、赤い肉、それと大学もね。」というセリフがあります。これは正しいと思ってきた親や大人、先生達は必ずしも良い人ではないということを皮肉っているセリフです。
アニー・ホールの名言⑤「すべての人が楽しむことが...」
コメディアンであるアルビーらしい名言に「すべての人が楽しむことができない限り、自分も楽しむことはできない。」というものがあります。これはアニーから「あなたは人生を楽しむことができない」と言われた時のセリフです。だれか一人でも不幸な人がいたら見捨てることができない、アルビーの性格を現したようなセリフです。
映画アニー・ホールのファッション・衣装
ファッション①ダイアン・キートンの私服も登場?
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アニー・ホールの映画にはファッションにも注目が集まっています。ウディ・アレンは映画アニー・ホールで生活観を大切にしていました。その生活観を現していたのがファッションだったのです。
ウディ・アレンはこの生活観を見出すために、今でもファッションの先駆者として注目が高いダイアン・キートンのファッションセンスに目をつけていました。そこでウディ・アレンは、アニー・ホール役を務めたダイアン・キートンの私服を衣装の半分に使いました。
ファッション②メンズアイテム
ウディ・アレンは半分の衣装にダイアン・キートンの私物を使いましたが、もう半分はラルフ・ローレンの衣装を使いました。ラルフ・ローレンのメンズアイテムを選んだのもダイアン・キートン自身です。当時の映画の衣装を担当していたスタイリストはダイアン・キートンのスタイルを受け入れられず、ウディ・アレンにやめさせたほうがいいと進言したほどでした。
しかし、ウディ・アレンは「彼女は天才だから着たいものを着せるように」と自由にさせました。映画が公開されるとダイアン・キートンのセンスは、またたく間に70年代後半のファッション業界に影響をもたらすことになります。「アニー・ホール・ルック」と呼ばれたファッションスタイルは、たくさんの女性達が真似しました。
映画アニー・ホールに関する感想や評価は?
ウディ・アレンの作品って、何度も味わえるスルメ映画ですよねぇ。
— SAろぎお (@sa_rogio) March 28, 2019
僕は仕事柄、ファッションが気になるので、特にラルフローレンにハマっていた時期には『アニー・ホール』『マンハッタン』を何度も繰り返し観ていました。
鑑賞済みは6本、他のもいろいろ気になるなる。。
アニー・ホールは何度も繰り返して観れる映画です。ファッション業界の方は、映画に登場するアニーのファッションスタイルにも注目しながら観ているようです。
今日はアニー・ホールを♡ テンポよく進むストーリー、止まらない会話が面白くていつのまにか見入っていた。観客に語りかけるスタイルも好き。そして何よりもアニーホールのマスキュリンなファッション!!全体的に落ち着いた色味が多いのだけど、アイテムやシルエットが美しいのでとても華やか。(続) pic.twitter.com/ydhpkJMMic
— 𝐢𝐤𝐮𝐦𝐢 (@themoodformovie) November 27, 2018
映画アニー・ホールは、度々アルビーが過去を思い出すように観客に語りかけます。そのためストーリーのテンポが良く、時折笑えるところが好きだと評価されている方もいました。ファッションの評価では、アルビーの服装には落ち着きのある色合いが多いため、ダイアン・キートンが選ぶファッションが映画の良いアクセントになっていると書かれていました。
若い頃、深夜テレビで放送してて、ウッディ・アレンとかぜんぜん知らなくて、何となく見はじめて、面白くて最後まで見てしまい、感動した映画『アニー・ホール』
— 外薗昌也 (@hokazonomasaya) February 13, 2018
"男女の機微"というものをこの映画から学んだ人は多いのではないだろうか pic.twitter.com/nanRKzWqed
こちらの方は名作だと知らず、たまたまテレビで放送されていた時に観たそうです。事前情報がなくてもとても楽しめる映画だったとコメントされています。この映画のストーリーや数々の名言から、いろいろなことを考えさせられたと評価されている方もいました。
映画アニー・ホールのネタバレまとめ
映画アニー・ホールのあらすじは、ハッピーエンドにはならない男女の出会いと別れを描いた作品でした。テンポの良いストーリーと面白さで、多くの人が何度でも観ることができる映画だと評価していました。また、アニーの服装は映画公開当時、流行ファッションにもなったほどの斬新なスタイルでした。是非ストーリーだけでなくファッションにも注目しながら観てみてください。