カッコーの巣の上でのあらすじと伏線ネタバレ!ラストの結末と感想は?

アカデミー賞で作品賞・主演男優賞・助演女優賞など、主要5部門を受賞した1975年に公開されたミロス・フォアマン監督によるアメリカ映画「カッコーの巣の上で」。今回はヒューマンドラマの名作とも言われている映画「カッコーの巣の上で」のあらすじを結末・ラストまでネタバレで紹介し、作中の伏線にも迫っていきます。映画「カッコーの巣の上で」はどのようなあらすじで伏線を辿り、どのようなラストを迎えるのでしょうか?

カッコーの巣の上でのあらすじと伏線ネタバレ!ラストの結末と感想は?のイメージ

目次

  1. カッコーの巣の上でとは?
  2. カッコーの巣の上でのあらすじネタバレ
  3. カッコーの巣の上での結末・ラストネタバレ
  4. カッコーの巣の上での伏線とは?
  5. カッコーの巣の上でのキャスト
  6. カッコーの巣の上での感想や評価
  7. カッコーの巣の上でのあらすじ・結末や伏線まとめ

カッコーの巣の上でとは?

カッコーの巣の上での映画情報

1975年に公開された映画「カッコーの巣の上で」(原題:One Flew Over the Cuckoo's Nest)は、1962年にケン・キージーが発表した同名のベストセラー小説が原作となっています。アメリカで興行収入1億ドルを超える大ヒットになり、アカデミー賞では主要5部門を独占。またアメリカ映画協会が選出した「アメリカ映画ベスト100」「感動の映画ベスト100」の上位にランクインしており、ヒューマンドラマの名作と言われています。

カッコーの巣の上での予告編

主人公のランドル・パトリック・マクマーフィーが、精神病院へ移送されるシーンからはじまる「カッコーの巣の上で」の予告編。他の患者たちと病院から脱走して釣りをするシーンや、仲間意識が芽生えた患者たちで笑いあうシーンなどが登場します。予告編でも「カッコーの巣の上で」の世界観を知ることができるので、是非一度視聴してみてはいかがでしょうか?

カッコーの巣の上での意味

マザー・グースの詩「カッコウの巣の上に」が、作品タイトルの由来となっているといいます。またカッコーの巣 (cuckoo's nest) は「精神病院」の蔑称のひとつでもあり、原題「One Flew Over the Cuckoo's Nest」は一人の患者 (One) が自由を求めて、精神病(cuckoo=crazy)を患う人の集まる精神病院 (the cuckoo's nest) から脱出する (flew over) ことを意味しているようです。

カッコーの巣の上でのあらすじネタバレ

カッコーの巣の上であらすじネタバレ:詐病で精神病院へ

1963年、オレゴン州の精神病院。淫行罪で刑務所に収監されていた38歳の主人公のランドル・パトリック・マクマーフィーは、刑務所での強制労働を逃れようと精神病院に(詐病によって)移送されました。婦長の定めた病棟のルールに片っ端から反抗し、薬を飲んだふりをしてごまかすマクマーフィーは精神錯乱を装っていると疑われていましたが、精神病院の院長は彼の精神鑑定をするため様子を見ることにしました。

早速精神病院で看護師長のラチェッドが取り仕切る、グループセラピーに参加することとなったマクマーフィー。セラピーにはテイバー、ビリー・ビビット、ハーディング、フレドリクソン、チャーリー・チェズウィック、マティーニたちが参加しており、マクマーフィーは改めて彼らの異常性に驚きます。そこでもマクマーフィーは、「グループセラピーなどやめてテレビでワールドシリーズが観たい」と主張するなどルールを無視するのでした。

カッコーの巣の上であらすじネタバレ:逃亡の賭け

ワールドシリーズが観たいと提案し、看護師長のラチェッドは反対するも多数決をすることに。結局チェズウィックとテイバーだけ賛成しましたが、他の患者たちは決められた生活を送ることを望んでいました。結局ワールドシリーズを観られず無気力な患者たちに呆れたマクマーフィーですが、そんなマクマーフィーと一緒に生活をするうちに他の患者たちも彼に賛同するようになったのでした。

マクマーフィーは監視された精神病院での生活に嫌気がさし、患者たちに賭けを持ちかけました。その賭けの内容は、ワールドシリーズを観るためにバスルームにある大理石製の噴水台を持ち上げて、その噴水台で窓を壊して外に出るというものでした。噴水台を動かそうと奮闘するマクマーフィー。しかし彼の力だけでは噴水台を持ち上げることは出来ず、逃亡の賭けは失敗に終わったのでした。

カッコーの巣の上であらすじネタバレ:患者達の心変わり

翌日、ワールドシリーズが観たいと言い出したチェズウィック。その場にいた全員が多数決で賛成しますが、ラチェッドは病院にいる19名全員の賛同がなければ認めないと告げました。他の患者を説得したマクマーフィー。ついに全員の賛同を得るも、ラチェッドの承認はおりませんでした。マクマーフィーは諦めきれず何も映っていないテレビの前でワールドシリーズの実況中継を始め、それを見た他の患者たちも大喝采を浴びせたのでした。

マクマーフィーが精神病院に移送されて4週間が経過した頃、これまで様子を見ていた院長は彼を呼び出しました。そこでマクマーフィーは、医師たちにより取り調べのような質問を受けることになりました。入院当初から精神錯乱を装っていると疑われていたマクマーフィーですが、とうとう「精神障害の兆候は見られない」と院長から告げられてしまったのでした。

カッコーの巣の上であらすじネタバレ:患者達と脱走

マクマーフィーは刑務所に送り返されることを恐れ、リクリエーション用のバスに乗って患者たちを連れて脱走したのでした。女友達のキャンディを誘ったマクマーフィーは港へ行き、釣りをしたりするなど病棟外での開放感を味わっていました。その中、キャンディに惹かれたビリー。外で思い切り楽しんできたマクマーフィーたちは無事精神病院へ戻ってくると、警察が出動するほどの騒ぎになってしまっていたのでした。

こうしたマクマーフィーの反抗的な行動によって院長たちは彼を危険人物をみなし、さらにラチェッドの逆鱗に触れ、彼が病院から出られないようにしました。その中で、患者たちにはある変化が。マクマーフィーに影響を受けた患者たちは、少しずつ意思を持つようになり、グループセラピーでも意見を述べるようになり盛り上がりをみせるようになりました。そんな患者たちの様子の変化に、ラチェッドは警戒心を持ちはじめたのでした。

カッコーの巣の上であらすじネタバレ:入院期間

入院期間が70日ほどでそれ以降退院できると思っていたマクマーフィーは、ラチェッドが許可するまで精神病院から出られないことを知りショックを受けました。そしてある日のグループセラピー中、チェズウィックがタバコを没収されて発狂し、ズボンの裾に吸いかけのタバコを入れられたテイバーが混乱してしまう乱闘騒ぎが起きました。マクマーフィーは看護師たちと言い争いになりましたが、チーフが助けに入ったのでした。

マクマーフィー、チェズウィック、チーフの3名は罰として、電気ショック療法を受けることに。順番を待っている間、チーフにガムを渡したマクマーフィー。すると、聾唖だと思っていたチーフが礼を言ってきました。チーフが本当は耳も聞こえて話もできることを知り、マクマーフィーは自分に心を開いてくれたことを喜びました。そしてマクマーフィーは、精神病院を脱出して2人で逃げようとをチーフに病院脱出を提案したのでした。

カッコーの巣の上での結末・ラストネタバレ

カッコーの巣の上で結末ラストネタバレ:脱走失敗

ある日の夜、脱出することを決意したマクマーフィーは患者たちを叩き起こし、女友達のキャンディとローズを呼び込み盛大な別れのパーティーを開きました。しかし一緒に逃げようとしていたチーフに「俺は小さい男だ」と断られ、一人で逃げる事に。そんな中、キャンディを気にするビリーの視線に気づいたマクマーフィーは2人を個室に押し込みました。そして酒に酔いつぶれたマクマーフィーは、そのまま病棟で寝てしまったのでした。

カッコーの巣の上で結末ラストネタバレ:激怒するラチェッド

翌朝、病棟で目を覚ましたマクマーフィーは、寝てしまって脱走失敗したことに気付きました。そして出勤してきたラチェッドたちは、荒れ果てた病棟内やビリーとキャンディが寝ているところを発見して激怒。「母親に報告する」と、ビリーに告げたラチェッド。母親にトラウマのあるビリーは「告げ口をしないで欲しい」と懇願したものの聞き入られず、発狂したビリーは拘束されて院長室へと引きずられて行ったのでした。

カッコーの巣の上で結末ラストネタバレ:ビリーが死亡

洗面所に行くように、と命令された他の患者たち。その間、タークルから預かった窓の鍵を使ってマクマーフィーは病棟を逃げようと試みましたが、警備員に見つかってチーフを巻き込む大乱闘となってしまいました。その時、院長室から悲鳴が。声が聞こえた方へ駆けつけると、横たわっているビリーの姿があったのでした。精神的に追い込まれて錯乱したビリーはガラス片で自らを傷つけ、命を落としてしまったのでした。

カッコーの巣の上で結末ラストネタバレ:ロボトミー手術

ビリーを追い込んだラチェッドが許せず、首を絞めて殺そうとしたマクマーフィー。しかし警備員に殴られて気絶し、それ以降マクマーフィーは病棟から姿を消したのでした。マクマーフィーの帰りを密かに待っていたチーフは、ある夜病棟に戻ってきた彼と対面。一緒に逃げる事を提案したチーフですが、マクマーフィーは返事をしません。チーフはマクマーフィーの額に、ロボトミー手術の傷跡があることに気付いたのでした。

以前面影が全くない廃人と化してしまったマクマーフィーを見て絶望したチーフは、彼の顔に枕を押しつけて窒息死させたのでした。そしてバスルームへ向かい、かつてマクマーフィーが病棟から逃げようとした際に持ち上げようとしていた噴水台を持ち上げました。そしてその噴水台を窓に投げつけて叩き壊し、チーフは彼の思いを胸に外へと旅立ちました。そしてその光景を偶然見ていたテイバーが、病棟で歓喜の声を上げたのでした。

カッコーの巣の上での伏線とは?

伏線:何気ないことが全て伏線

精神病院が舞台の「カッコーの巣の上で」では、心に病を抱えた登場人物により騒ぎが頻繁に起こります。これらの意味のないと思われる何気ない騒ぎも、ラストに近付くに連れて伏線だったことが明らかになります。患者が何気なく起こした行動が実は話の上で役割が与えられており、それらの伏線が結末を迎えた時には全て回収されるといいます。そのため映画を見た方からは、「伏線回収が爽快」という声も上がっています。

カッコーの巣の上でのキャスト

ランドル・パトリック・マクマーフィー/ジャック・ニコルソン

映画「カッコーの巣の上で」で主人公のマクマーフィーを演じたキャストは、ニューシネマの傑作「イージー・ライダー」でジョージ役を演じ一躍ブレイクを果たした大御所俳優・ジャック・ニコルソンです。映画脚本家や監督でもあり、さらにプロデューサーとしても活躍するジャック・ニコルソンはアカデミー賞3回獲得、さらに12回のノミネートという類稀な輝かしい功績の持ち主でもあります。

エリス/マイケル・ベリーマン

映画「カッコーの巣の上で」でエリス役を演じたキャストは、様々なホラー映画やB級映画へ出演しているマイケル・ベリーマンです。アメリカでカルト的な人気を誇るマイケル・ベリーマンは、1975年に映画「ドクサベージの大冒険」で俳優デビューを果たしました。映画以外にも人気テレビドラマシリーズ「Xファイル」「アルフ」や、「新スタートレック」などにも出演しています。

ハーディング/ウィリアム・レッドフィールド

映画「カッコーの巣の上で」でハーディング役を演じたキャストは、ブロードウェイ俳優としても活躍しているウィリアム・レッドフィールドです。俳優養成学校の名門アクターズ・スタジオで演技力に磨きをかけていたというウィリアム・レッドフィールドは、1939年に「Back Door to Heaven」で映画デビューを果たしました。また映画以外にも、「奥さまは魔女」など多数のテレビドラマにも出演しています。

ビリー・ビビット/ブラッド・ドゥーリフ

「カッコーの巣の上で」で自ら命を絶つという結末を迎えた、ビリー役を演じたキャストは本作で大ブレイクを果たした俳優のブラッド・ドゥーリフです。ビリー役を演じたことで英国アカデミー賞助演男優賞とゴールデングローブ賞新人賞を受賞し、さらにオスカーの助演男優賞にノミネートされるなど世界中に名前が知れ渡る有名俳優の1人となりました。

チーフ・ブロムデン/ウィル・サンプソン

「カッコーの巣の上で」で、病院から逃げ出すシーンが感動を呼んだチーフ。今回チーフを演じたキャストは、1976年公開映画「アウトロー」でクリント・イーストウッドの相手役を務めた俳優のウィル・サンプソンです。「カッコーの巣の上で」で一躍ブレイクを果たしたウィル・サンプソンは1977年公開のパニック映画「オルカ」や、1986年公開のホラー映画「ポルターガイスト2」などにも出演しています。

カッコーの巣の上での感想や評価

感想①ジャックニコルソン渾身の演技や笑顔が最高!

「ジャックニコルソン渾身の演技や笑顔が本当に最高。バラバラだったものが固まっていく感じがとてもいい」「ジャックニコルソンの演技に本当に惹き込まれた。アカデミー賞受賞した理由がわかる」「ジャックニコルソンはやはり凄い。笑いと切なさが共存した演技」など、主人公を演じたジャックニコルソンの演技を称賛する声が多く上がっていました。

感想②ラスト30分は感動の涙で前が見えなくなる!

「囚人と刑務官の友情を描いた感動作。ラスト30分は感動の涙で前が見えなくなるはず!」「カッコーの巣の上では、ラストが本当に感動した。辛さもあるけどそれを解き放つ爽快感があった」「ラストシーンは衝撃的で、辛さと感動が入り混じって涙が止まらなくなった」など、感動して泣いてしまったという感想が多く上がっていました。

感想③「カッコ―の巣の上で」は深く考えさせられる作品!

「規則にがんじがらめにされる人生、規則から飛び出して自由を求める人生、どっちが安全で正解なのか考えさせられる」「人間の尊厳とは何か、自由とは何かについて深く考えさせられる作品だった」「社会とは何か、自由とはなにか、そして自分らしさとは何かを感じさせられる映画だった」など、深く考えさせられる作品だったという感想が多く上がっていました。

カッコーの巣の上でのあらすじ・結末や伏線まとめ

今回は「カッコーの巣の上で」のあらすじと伏線を、結末・ラストまでご紹介いたしました。数々の伏線が回収され、マクマーフィーの意志を引き継いだチーフが外へ逃げ出す結末・ラストシーンは、多くの感動を呼びヒューマンドラマの傑作映画といわれています。感動のラストが人気を呼び「感動の映画ベスト100」にも入っている「カッコーの巣の上で」。あらすじを見て気になったという方は是非一度視聴してみてはいかがでしょうか?

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