2019年03月26日公開
2019年03月26日更新
おっぱいとお月さまのあらすじ結末ネタバレ!映画の感想やキャストも紹介
映画『おっぱいとお月さま』は、スペインとフランスの合作映画で、ビガス・ルナ監督が手掛けた作品です。9歳の少年が自分だけのおっぱいが欲しいと月に願ったところ、理想的なおっぱいを持った踊り子が現れ恋をし、大人の階段を上っていく少年の成長や家族との関係、大人たちの恋模様が描かれたコメディ映画です。映画『おっぱいとお月さま』がどのようなあらすじなのか、映画の結末までが気になります。映画『おっぱいとお月さま』のあらすじの結末までをネタバレ紹介し、映画の感想もご紹介していきます。
目次
おっぱいとお月さまとは?
映画『おっぱいとお月さま』は、1994年に製作されたビガス・ルナ監督のスペインとフランスの合作映画です。映画『おっぱいとお月さま』はどのようなあらすじの物語なのか気になるところです。映画『おっぱいとお月さま』のあらすじを結末までネタバレ紹介し、最後に映画の感想もご紹介していきます。
おっぱいとお月さまの映画作品情報
9歳の少年テテが、弟ができたことで母親のおっぱいを独占することが出来なくなり、自分だけのおっぱいを求め、エストレリータのおっぱいに恋をし成長していきます。異色な大人たちの恋愛模様も描かれたファンタジー要素が含むヒューマンコメデイ映画です。主演のマチルダ・メイの胸が美しいと絶賛されていたようです。
≪映画『おっぱいとお月さま』の作品詳細≫
- 監督:ビガス・ルナ
- キャスト:マチルダ・メイ/ピエル・ドゥーラン/ジェラール・ダルモン/他
- 製作年:1994年
- 製作国:スペイン/フランス
- 上映時間:86分
- ジャンル:コメディ/ヒューマンドラマ/ファンタジー
おっぱいとお月さまの監督
≪ビガス・ルナのプロフィール≫
- 本名:ジョゼップ・ジョアン・ビガス・イ・ルナ
- 生年月日:1946年3月19日
- 没年月日:2013年4月6日
- 年齢:67歳没
- 出生地:スペイン バルセロナ県バルセロナ
- 国籍:スペイン
- 職業:映画監督/脚本家
- 経歴:元インテリア・デザイナー/元画家
- 主な作品:『ハモンハモン』『裸のマハ』他
- 受賞歴:1992年『ハモンハモン』ヴェネツィア国際映画祭・銀獅子賞/1994年『おっぱいとお月さま』ヴェネツィア国際映画祭・脚本賞
おっぱいとお月さまの映画あらすじをネタバレ
母親のおっぱいを弟に取られてしまい、自分だけのおっぱいを求めた少年テテは、果たして自分の理想のおっぱいに出会うことが出来るのでしょうか?映画『おっぱいとお月さま』のあらすじをネタバレ紹介していきます。
あらすじネタバレ:テテの願い
テテは9歳の少年で、スペインの海辺の町の名物祭り「人間タワー」の登り手をしています。テテの父親は熱い男でタワーの下で大騒ぎしています。そんな中、テテは頂上付近に来ると怖くなり、タワーに失敗し、大きなお腹を抱えた母親に助けてもらいます。母親は妊娠しており、テテはもうすぐ弟が出来ることが嫌で仕方がありませんでした。
テテは、変わり者の祖父に懐き、自分の本心を晒しても怒られないので好きでした。醜い様子で泣いている弟を目にしたテテは、自分は牛乳を飲み、弟が母親のおっぱいを飲むことが許せませんでした。「弟なんていらない」そう思うテテは、自分が独占できるおっぱいが欲しいと月に祈るのです。
あらすじネタバレ:エストレリータのおっぱい
ある日、町に旅芸人、フランス人夫婦、妻のエストレリータと夫モーリスがトレーラーに乗ってやってきます。2人はテント小屋でショーをするため、キャンプ場にトレーラーを停め、そこで生活を送っていました。キャンプ場の電気工事をしていたミゲルは、エストレリータに一目惚れしてしまいます。ミゲルは初恋のエストレリータに何度もアプローチしますが、モーリスと深く愛し合っていたため、全く相手にされませんでした。
テテも小屋に潜り込みエストレリータのおっぱいを見ると、母親より魅力的なおっぱいをした、まさに理想のおっぱいに出会い衝撃を受け、恋に落ちます。ミゲルはエストレリータにアプローチをし続けて告白しますが、断られてしまいます。すると、ミゲルは彼女に歌を贈るのです。エストレリータは、ミゲルの歌が気に入り、気持ちが動き始めます。そんな様子を見ていたテテは、彼女の気を引こうと歌を練習し始めるのです。
あらすじネタバレ:モーリスのオナラ芸
夫のモーリスはおならを好きな時に出せる芸人で、それをし過ぎた為に、男性機能が不能になり、エストレリータを満足させることが出来なくなっていました。不甲斐ないと泣くモーリスに、涙と足の臭いが好きなエストレリータは興奮します。テテは、彼女がおなら好きと知ると祖父の家でおならの練習に励みます。ミゲルは、夜な夜な彼女に歌い続けます。それを特に気にしていなかったモーリスは、ミゲルのしつこさに苛立ち始めます。
ミゲルはトレーラーに忍び込むと、エストレリータのショーツを頭に被り喜んでいます。それを見た、テテも負けじとブラジャーを盗み出します。テテは意を決して、宝物のカエルのワリーを見せにエストレリータの元を訪れ、おっぱいを触らせてもらえないかと頼みます。そして、テテにおっぱいをもらう妄想をするのです。テテは、彼女の側で暮らすことを願い、トレーラーの下に潜り込みます。
ミゲルはエストレリータに歌を贈り続け、ついに、キスをするのです。しかし、それ以上に関係が進展することはありませんでした。ミゲルは、エストレリータを振り向かすことができるまでずっと歌い続けます。モーリスは、その歌が不愉快で我慢が出来ず、ステレオの音量を上げます。すると、ミゲルはトレーラーの下に潜り込み、そこにいたテテを追い出すと配線を切断する攻防が繰り広げられます。
トレーラーの下から追い出されたテテは自宅に戻り、父親に勝手に出かけたことをぴどく叱られます。テテは父親に好きな人ができ、それがおっぱいであることを告げると呆れられます。父親はテテのぐらついた乳歯の様子を伺い、歯の心配しかしません。そして、カタロニア人であることを誇りに思っている父親は、テテを遺跡に連れていき、いかに先祖のローマ人が凄いかということを説くのです。
おっぱいとお月さまの映画結末をネタバレ
映画『おっぱいとお月さま』で、夫・モーリスとミゲルの間で揺れ動くエストレリータの恋模様はそれぞれどのような結末を迎えるのでしょうか?気になる映画『おっぱいとお月さま』の結末をネタバレ紹介していきます。
結末ネタバレ:エストレリータの苦悩
ミゲルはどうても自分のものにならないエストレリータのことで落ち込み、親友のスタローンに相談していました。そんなミゲルを励まそうとスタローンは自慢の愛車の後ろにミゲルを乗せてツーリングに出かけます。ミゲルはスタローンに励まされ、少し気分が晴れていました。ミゲルはスタローンと笑顔で別れます。そんな矢先、スタローンはミゲルと別れた後バイク事故を起こしてこの世を去ります。町中がこの訃報に涙しました。
ミゲルは泣きながらエストレリータの元を訪れます。涙に弱いエストレリータはミゲルの涙を見ると情熱的なキスを交わします。そして、モーリスが留守のトレーラーの中で関係を持ちます。2人の関係を知ったモーリスは感傷的になりますが、自分が妻を満足させることが出来ないので何も言えません。モーリスはエストレリータはをトレーラーの中に閉じ込め、ミゲルと会えないようにすると、バイクでどこかに走り去っていきます。
その時テテはエストレリータに花束を渡すために、エストレリータの指示でトレーラーの上の窓から中に入り込みます。それと同時にミゲルもやってきますが、戻ってきたモーリスと鉢合わせし、揉み合いになります。エストレリータはテテの助けを借りて天窓から脱出すると、2人の止めに入ります。モーテルは2人を引き離そうとしますが、ミゲルの涙と足の匂いを気に入ったエストレリータとミゲルの関係は続いていました。
ある時、愛し合う2人のウォーターベッドに刃物がささり、水が溢れ出します。トレーラーの下に忍んでいたテテは、エストレリータのおっぱいが破裂したのだと思い込みます。関係を続けるエストレリータに対してモーリスは責めることはしませんでした。エストレリータは、そんな彼を深く愛していることを再び確信し、2人は町を去っていきます。ミゲルはエストレリータがいないことに絶望し、自殺を図りますが出来ませんでした。
結末ネタバレ:祭りの日
翌年、再び町の名物の人間タワーの季節がやってきました。テテは、昨年同様に人間タワーの頂上を目指します。頂上付近になるとテテの心に恐怖心が込み上げてきます。しかし、その瞬間、テテの脳裏にエストレリータのおっぱいが浮かんできました。そして、そこから勇気をもらったテテは見事に上りきるのです。テテの歯は大人の歯が生え始めていました。
一方、エストレリータがいなくなり、すっかり意気消沈したミゲルには、喜ばしい出来事が起こります。ミゲルの元に、エストレリータが迎えに来たのです。エストレリータはミゲルを快く、迎え入れたのでした。そして、ミゲルは、エストレリータとモーリスとトリオとなって、旅芸人として舞台に立つ姿がありました。
おっぱいとお月さまの登場人物・キャスト
映画『おっぱいとお月さま』に出演しているキャストの情報は、調べた結果、あまり出ていませんでした。なので、情報が得られたキャストのみご紹介してきます。それでは、映画『おっぱいとお月さま』のキャストを見ていきましょう。
エストレリータ/マチルダ・メイ
映画『おっぱいとお月さま』でマドンナ的な存在のエストレリータを演じたキャストは、映画女優でもあり、歌手のマチルダ・メイです。パリのフランス国立高等演劇学校を首席で卒業した後、1984年の『ネモの不思議な旅/異次元惑星のプリンセスを救え!!』で映画デビューします。
そして、翌年の『スペースバンパイア』で、美人宇宙バンパイア役を務めて注目を集めた女優です。映画『おっぱいとお月さま』では、男性の涙や足の匂いを好む気質がある旅芸人のバレリーナで、劇中でも2人の男性の間で揺れ動く女性を演じています。
≪マチルダ・メイのプロフィール≫
- 本名:Karima Mathilda Haim
- 生年月日:1965年2月8日
- 年齢:54歳
- 出生地:サン=トゥアン
- 国籍:フランス
- 出演作品:映画『スペースバンパイア』『コレット・水瓶座の女』『ジャッカル』『引き裂かれた女 』『プレイヤー 』他
- 受賞歴:1987年『ふくろうの叫び』セザール賞・新人賞
モーリス/ジェラール・ダルモン
映画『おっぱいとお月さま』でテテの祖父を演じているキャストは、ジェラール・ダルモンです。ジェラール・ダルモンは、フランスの俳優です。映画『おっぱいとお月さま』の劇中で、テテが弟のことを要らないという発言をしても決して起こることなく、テテは話に耳を傾けます。癇癪を起すとビンを割り出す気質で、周囲からは変わり者扱いをされる役柄を好演しています。
≪ジェラール・ダルモンのプロフィール≫
- 本名:Gérard Darmon
- 生年月日:1948年2月29日
- 年齢:71歳
- 出生地:パリ
- 国籍:フランス
- 職業:俳優
- 出演作品:映画『マリア・カラス 最後の恋』『ミッション・クレオパトラ』『流血の絆』『ガスパール 君と過ごした季節』他
おっぱいとお月さまに関する感想や評価は?
#1日1本オススメ映画
— che bunbun@ 4/6 ゴッホ映画トークイベント (@routemopsy) April 5, 2016
「おっぱいとお月さま」:卑猥なタイトルに惑わされるな!これは少年が、青年が男になる様子を高度な映像文法で魅せる傑作だ!「WOOD JOB」を彷彿させるぞ↓https://t.co/y4GRCsGrc0 pic.twitter.com/8FOAYVfrdV
映画『おっぱいとお月さま』の感想を見ると、『おっぱいとお月さま』というタイトルから、ただの官能系の物語と思った人もいるようです。しかし、着目点が9歳の少年が母親のおっぱいを恋しがるところから、大人に向けて成長していく過程がコメディタッチで描かれたあらすじで、性的描写も描かれていますが、いやらしさをさほど感じさせない、鑑賞後も爽やかな気分で見終えることができると好評の感想も見られます。
「おっぱいとお月さま」と言う映画を観ました。
— 本野ややや (@yayayabook) March 13, 2018
1994年フランス、スペインの映画です。ちょっぴりフェリーニ風味なのに解りやすく少年の目線で語られること、おっぱいや月やおなら、下着泥棒等の要素が楽しく美しくとても素敵な映画でした!今まで観た映画の中でベスト5に入るくらい気に入りました✨
脚本賞も受賞していることからも、物語のあらすじの面白さが伺えます。主人公の9歳の少年テテの成長だけでなく、大人たちの恋模様も描かれています。物語の結末が欧州独特の展開を迎えるので、理解できないところもあるようですが、日本では見られない結末の展開で面白いようです。テテが弟を受け入れ、大人になっていく家族物語ともいえるので、様々な視点から映画を楽しむことができると感想に上がっています。
おっぱいとお月さまの映画ネタバレまとめ
ここまで、映画『おっぱいとお月さま』のあらすじを結末までネタバレ紹介し、映画の感想やキャストもご紹介してきました。映画『おっぱいとお月さま』は、9歳の少年が純粋におっぱいに恋をして、それを糧に大人へ成長していく物語です。
鑑賞者の感想には、テテのおっぱい好きや旅芸人のバレリーナ、エストレリータが男性の涙や足の匂い好きなど、様々なフェチが含まれた映画で、テテに関しては、少年期にはあるおっぱいへの興味があるのはいいですが、テテの将来が心配という感想も目立ちました。
エストレリータを落とそうとするミゲルの歌で射止めようとする作戦は、劇中のエストレリータには響いたようですが、鑑賞者には少し滑稽に見えたという感想も少なからず上がっています。日本との恋愛観が少し違い、意外な映画の結末に驚愕したという感想もありました。
映画『おっぱいとお月さま』は、日本とは異なる恋愛観の恋模様を観るのに楽しめる映画のようです。是非、ご興味がある方は、映画『おっぱいとお月さま』の本編をご覧になってみるといいかもしれません。