映画エウロパのあらすじや結末・感想ネタバレ!氷の下には生命は存在する?

2013年公開のSFスリラー作品「エウロパ」。本記事では映画「エウロパ」に関してのあらすじ、結末ネタバレと感想やキャスト情報と共に映画についてご紹介します。映画「エウロパ」は人類の未知の領域、衛生エウロパに降り立った6人の宇宙飛行士の危険な任務の様子を描いた作品です。6人が過酷な状況に晒されながら生命体を探します。あらすじネタバレ、結末ネタバレ、キャスト、感想の順にご紹介していきます。

映画エウロパのあらすじや結末・感想ネタバレ!氷の下には生命は存在する?のイメージ

目次

  1. 映画エウロパとは?
  2. 映画エウロパのあらすじネタバレ
  3. 映画エウロパの結末ネタバレ
  4. 映画エウロパの登場人物・キャスト
  5. 映画エウロパの衛星は実在する?
  6. 映画エウロパに関する感想や評価は?
  7. 映画エウロパのネタバレまとめ

映画エウロパとは?

映画エウロパの作品情報

映画「エウロパ」は2012年制作、2013年に公開されたアメリカのSFスリラー映画で、エウロパという星で生命体を探索する宇宙飛行士たちの危険な任務を描いた映画です。選ばれたのは宇宙飛行士の中でも選りすぐりの6人。映画の舞台は水が存在すると確認された木星の衛星「エウロパ」です。

映画の中で6人の男女は様々なトラブルに見舞われながらも、エウロパに存在するかもしれない生命体の探索のため尽力します。そこで待ち受けていたものは何なのか?本記事では映画「エウロパ」について、本編のあらすじと結末、キャスト情報や映画の舞台となったエウロパについてご紹介します。

映画エウロパの予告編動画

映画「エウロパ」の予告では、宇宙飛行士たちの姿や探索の様子、映画の中で起きるトラブルなどが紹介されます。そして、映画の中で起きた突然の異常事態。映画の予告から任務の過酷な様子や緊迫した雰囲気が伝わるようです。

映画エウロパのあらすじネタバレ

ここからは映画「エウロパ」のあらすじをご紹介します。あらすじのネタバレ記事は映画の中で起きたできごとを順にご紹介していきます。映画の物語は、映画の中の映像を辿っていくというスタイルで、キャストの1人であるローサが映画の中の語り手となります。

あらすじネタバレ:宇宙船内のトラブル

映画「エウロパ」の物語は宇宙飛行士たちが映像を配信している様子から始まります。この映像は全世界に半年間発信されましたが、トラブルをきっかけに映像の発信は途絶えてしまいました。エウロパ・ベンチャーズは何千時間にも及ぶ記録を精査し、全容を解明することに。

映像配信が途切れた後、宇宙船では船員の1人ジェームズが亡くなってから1年が経過していました。しかし、通信が出来ないためその事実を彼の家族に伝えることもできません。船員たちはこのまま調査を続けるのか戸惑いの色を見せていました。

あらすじネタバレ:エウロパへの出発

宇宙船エウロパ1がエウロパへと出発したのは19か月と10日前。エウロパ1の飛行は順調で、この時はまだ生存していたジェームズが船内を案内します。メンバーたちの紹介や宇宙船の内部を案内するジェームズの声は明るく、これから始まる未知の探索を楽しみにしているようでした。

彼らが目指す木星の衛星エウロパは表層の状態から下層部に水の存在が示唆されており、熱源も発見されたことから単細胞生物が高い確率で存在しているのでは?と発表されていました。もし生命体が発見されれば人類史上、類を見ない発見となります。このプロジェクトのため、エウロパ・ベンチャーズは6人の優秀な宇宙飛行士を選抜。有人飛行のために宇宙船も1から設計して制作しました。

あらすじネタバレ:エウロパの美しさ

無事にエウロパ付近まで到着した6名は司令船から小型宇宙船へと乗り換え、エウロパへの着陸を目指します。途中までは順調に見えましたが、熱水噴出孔の揺れにより急遽着地地点をずらすことに。本来着地する場所とは違う氷の層の上に着陸しました。

初めてエウロパの地を目の当たりにする乗組員たち。真白な氷で覆われた大地は非常に美しく、乗組員の1人カーチャはその光景に目を奪われます。着地地点を確認すると本来の予定地から100mほどずれてしまいましたが、噴射する熱水があることから生物の存在の可能性が高いとみて期待が高まります。

あらすじネタバレ:生物の存在?

乗組員たちはとにかくやってみよう、と氷に穴を開けて探索機を沈めることにしました。穴を掘る際中、熱活動か放射能の所為なのか、宇宙船が幾度か揺れます。その内にアンドレイが2階の窓の外に光のようなものを見た、と言い出しました。

調査してみるもはっきりとしたことはわからず、彼の見間違いなのか、本当に生命体がいるのか、その正体は不明のまま調査を続行する乗組員たち。ようやく穴を掘り終え、探索機は氷の下の水の中を進んでいきます。穏やかで静かな氷の下の世界を、乗組員たちは感慨深そうな様子で見つめます。

熱源を求め探索機を慎重に進めていると画面にフラッシュのような光が映り込み突然映像が途切れてしまいます。探査機を失った彼らの中から直接現場へ行こう、という案が出ましたがそれは非常に危険な行為。反対するものとやるべきだという者とで意見が割れました。

あらすじネタバレ:ジェームズ

こうして彼らが迷い始めていた頃、放射線の影響なのか通信が乱れ始め通信が途絶えてしまいました。このシーンは映画の冒頭の通信が途切れたシーンに繋がります。後にこれは太陽嵐が原因であるとわかりましたが、当時の乗組員たちに原因はわからず、彼らは司令船を修理することを決意。

ジェームズとアンドレイの2人が外へ出て通信パネルの修理に取り掛かります。2人は通信パネルの蓋を開けて修理を始めましたが凍り付いているせいでピンが外れません。そのため強引にパネルを外そうとしたのですがアンドレイの手袋が破れ、手に怪我をしてしまいます。

急いで戻ろうとする2人ですがジェームズのスーツにはヒドラジンが大量に付着。除去しなければ船が汚染されてしまうため、ジェームズを中に入れることができません。アンドレイの酸素も残り僅かでこのままでは2人とも危険と判断し、現場でアンドレイだけを船内に入れるという決断がなされました。

ジェームズはアンドレイを中へ押し込み、ローサがハッチを閉めます。ジェームズはアンドレイを押した反動で1人宇宙へと飛び出し、そのままどんどん船から離れていきます。リーダーのウィルは彼を助けることはできない、そう判断しました。ジェームズは自分の死を覚悟し、通信が途絶えるまでの間にアンドレイの無事を確認し家族へのメッセージを遺しました。

あらすじネタバレ:地表へ

ジェームズの死を悲しむメンバーたちは、探索を続行するか戻るかで迷います。彼らの意見は分かれましたがカーチャの意志は強く、彼女が船外に出てサンプルを採取することに決まりました。危険を承知の上で外へ出たカーチャは、エウロパの美しさに感激します。

乗組員たちに見守られながら目的地へと近づきサンプルを採取し始めるカーチャ。いくつか採取したサンプルの中に彼らは単細胞生物の存在を見つけ喜びます。データ分析のため戻ろうとした矢先、カーチャは謎の光を発見します。明らかに科学的な光だ、とカーチャはどんどん光の方へ近づいていきます。

更に近づこうとするカーチャを乗組員たちが止めますが、氷の下に生物発光がある、と近づくことを止めないカーチャ。更に近づこうとしますが、足元の氷が割れカーチャは水の中へ。そして「こんな大きな生き物がいたなんて」というのが彼女の最後の言葉となってしまいました。

映画エウロパの結末ネタバレ

ここからは結末までのネタバレ情報です。最後のシーンまで掲載しておりますので、閲覧時はご注意ください。

結末ネタバレ:墜落

2人の乗組員を失い、乗組員たちは地球へと戻ることを決意します。司令船へと戻るため宇宙船を発進させますが宇宙船は揺れ、軌道から外れた上にトラブルが続出し地表に戻ることを余儀なくさせられます。激しく揺れながら降下する中、放射線シールドを外そうと席から離れ、床に叩きつけられるウィル。

真っ暗な船内の中、初めに意識を取り戻したローサがシステムを起動させ皆を起こして回ります。アンドレイとダニエルは無事でしたが、飛ばされたウィルは亡くなっていました。不時着した場所は暖かい場所で常に氷が動いている場所で非常に危険な場所でした。

結末ネタバレ:修理

更にウィルのお陰で助かったものの、放射線シールドが外れてしまったために放射線に晒される危険も伴います。船の酸素は漏れ、熱を失いつつある状態。凍死にしろ酸素不足にしろ命に危険が及ぶ状態でした。ダニエルは諦めムードでしたがローサは脱出方法を模索し予備の生命維持装置を使って駆動システムを動かすことを考え付きます。

しかし、送油経路が凍って推力が弱まっていることで離陸に不安を覚えた3人は外から修理することを決意。ダニエルとアンドレイが外へと出て修理を、ローサは中で準備をすることにしました。もう後はないかもしれない、という不安からローサは涙目でカメラに向かって語り掛けます。

結末ネタバレ:最終手段

今までずっと船内の様子をカメラに向かって配信し続けていたローサでしたが、その記録もこれが最後となりました。アンドレイとダニエルはハッチを開け、まずダニエルが外へと出るためにはしごを降りていきます。ダニエルが氷の上に降りると大きな揺れが起き、ダニエルとの通信が途絶えます。

何が起きたのかわからないまま、2人はダニエルまでも失ってしまいました。アンドレイはダニエルが光に囲まれた、と言います。遺されたアンドレイは「もうムリだが最終手段がある」と告げます。通信設備を直そうというのです。ローサは内部から、アンドレイは外部から連携を取り合うことでシステムが直り通信も復活。

結末ネタバレ:最後の映像

しかし、努力の甲斐も空しく船は光に囲まれ、アンドレイもまたダニエルのように割れた氷の中へと引き摺り込まれていきました。船内に1人残されたローサ。彼女は覚悟を決めたかのようにエアロックを開けます。船は沈みつつあり、下から徐々に水が流れ込んできています。

船内に大量の水が流れ込んでくるのですが、その中に微かに光が見えます。水は大きくしぶきを上げ、徐々に黒い蛇のような生物が見え、最後には化け物が口を開いたような映像が映り込みました。通信が復活したことで、彼らは命がけの任務を地球に伝えることができたのでした。こうして6人の宇宙飛行士を失うという悲しい結末で映画「エウロパ」は幕を閉じます。

映画エウロパの登場人物・キャスト

ここからは映画に登場するキャストたちをご紹介します。キャストは宇宙船の乗組員6名がメインで、そのほかエウロパ・ベンチャーズから2名のキャストが登場します。ここではメインキャストの6人のうち、4人のキャストをご紹介します。

ダニエル/クリスチャン・カマルゴ

ダニエルは乗組員の1人です。ダニエルを演じたのは1971年7月7日 生まれ、アメリカのニューヨーク出身の俳優です。舞台経験を経て1999年頃から映画に出演。2002年に潜水艦を題材にした映画「K-19」に出演し、その後に、アメリカの人気刑事ドラマ「CSI:科学捜査班」や「FBI失踪者を追え!」に出演。

冒険アクション映画の「ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記」のジョン・ウィルクス・ブースや戦争アクション映画の「ハート・ロッカー」のジョン・ケンブリッジ大佐でも知られています。映画監督としても活躍しており「かもめ」という映画で監督を務めています。

ローサ/アナマリア・マリンカ

ローサは映画の中で映像での語り役を務めた女性です。ローサを演じたのは1978年4月1日生まれ、ルーマニア出身の女優、アナマリア・マリンカです。アナマリアは2004年、イギリスの公共テレビ局、チャンネル4制作の「セックス・トラフィック」で奴隷制の犠牲となる女性を演じており、演技力で高い評価を得ています。

2007年には「4ヶ月、3週と2日」という映画で主演。アナマリアは映画の中で違法な中絶を手伝う若い娘を演じました。この映画は共産政権末期のルーマニアを舞台にした人間ドラマを描いた物語で、アナマリア自身も思い入れが強い映画だったようです。

アンドレイ/ミカエル・ニクヴィスト

アンドレイは機械の修理などを担当していた乗組員です。アンドレイを演じたのは1960年11月8日生まれ、スウェーデン出身の俳優ミカエル・ニクヴィストです。1997年に放送されたテレビドラマの「Beck」で人気を博し、2000年のスウェーデン映画「エヴァとステファンとすてきな家族」で国際的な評価を得ました。

映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」でジャーナリストのミカエルを演じたことでも有名で、この映画で世界に広く知られることとなりました。その後、いくつかの映画に出演しましたが2017年の6月に肺癌で亡くなりました。

ウィル/ダニエル・ウー

ウィルは乗組員の中でリーダーを務めていた人物です。ウィルを演じたのは1974年9月30日生まれ、バークレーの中国系アメリカ人、ダニエル・ウーです。映画デビューは1998年頃からで香港映画の恋愛映画「瑠璃の城」や同性愛を描いた映画「美少年の恋」などに出演。

2004年に出演した映画「香港国際警察/NEW POLICE STORY」では台湾金馬奨助演男優賞を受賞しています。2018年の映画では「トゥームレイダー ファースト・ミッション」でのルー・レン役で肉体美を披露して話題となりました。

映画エウロパの衛星は実在する?

エウロパは実在する木星の衛星

映画の舞台となった木星の惑星「エウロパ」。実は実際に存在する衛星で、木星の衛星であるという設定も現実のものと同じです。発見されたのは1610年の1月8日で、歴史上の人物としても有名なガリレオ・ガリレイによって発見されました。

エウロパの大きさは月よりも少し小さい程度で地球からは双眼鏡でも観察が可能な星です。主成分はケイ酸塩岩石で、水による氷の地殻と鉄とニッケルによる金属核を持つとされています。映画と同じように氷の地表から間欠泉が噴き出している可能性が高く、生物がいるのではないかと注目されている星でもあります。

今までも木星探査機などにより、幾度もエウロパの観察を続けており、2020年にもNASAが探査機の打ち上げを予定。更なる探求に向けて着々と計画が進行中。微生物や単細胞生物であっても生命体が発見されれば偉大な発見となるため、大きな注目を集めています。

映画エウロパに関する感想や評価は?

映画館で見たという視聴者の感想です。迫力のある映像や緊迫のある映像も多い映画ですので、映画館で見るとより臨場感が増すのかもしれません。

こちらは映画の映像演出でハラハラしたという感想です。映画の中では放射線の影響などにより画像が真っ暗になってキャストの息遣いだけが聞こえる、というシーンもあります。映画のそういった演出に対して評価があがったようです。

映画「エウロパ」はSFスリラーというジャンルの映画ですし、実際未知の化け物のような存在も出てきますが、そこがメインではなく探索がメインです。映画の中での船内の様子や探索の様子からリアルさを感じたようです。

映画エウロパのネタバレまとめ

映画「エウロパ」のあらすじ、結末、ネタバレとキャスト、感想のまとめいかがだったでしょうか。緊迫するシーンも多い映画ですが、全体的に静かで美しいという印象を持ったユーザーもいた映画「エウロパ」。実際にある衛星をモデルにしているだけあって臨場感を感じたユーザーもいました。

実際に存在するエウロパの記事でも触れましたが、現実のエウロパでも映画同様に生物の存在が示唆されているようです。今後発見される、ということもあるかもしれません。SFスリラーや宇宙の映像美などを扱う映画に興味がある方は是非映画「エウロパ」をチェックしてみてください。

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