ザ・フライ2 二世誕生のあらすじをネタバレ!映画のラストとハエ男の結末は?

『ザ・フライ2二世誕生』は1989年のアメリカ映画です。古典的名作『ハエ男の恐怖』のリメイク作品である前作『ザ・フライ』の続編として製作されました。テレビ放映などもされていますが、結末について覚えていない方もいるかもしれません。この記事では、『ザ・フライ2二世誕生』のあらすじやラストまでのネタバレとともに、観た人の感想や、作中で話題となっているシーンについて紹介していきます。

ザ・フライ2 二世誕生のあらすじをネタバレ!映画のラストとハエ男の結末は?のイメージ

目次

  1. ザ・フライ2二世誕生とは?
  2. ザ・フライ2二世誕生の映画あらすじをネタバレ
  3. ザ・フライ2二世誕生の映画結末・ラストをネタバレ
  4. ザ・フライ2二世誕生の犬が可哀想?
  5. ザ・フライ2二世誕生の登場人物・キャスト
  6. ザ・フライ2二世誕生に関する感想や評価は?
  7. ザ・フライ2二世誕生の映画ネタバレまとめ

ザ・フライ2二世誕生とは?

ザ・フライ2二世誕生の映画作品情報

『ザ・フライ2二世誕生』は、1989年に製作されたアメリカ映画です。ナンバリングがされているように、デヴィッド・クローネンバーグ監督の『ザ・フライ』の続編として製作されましたが、一部スタッフやキャストの変更があり、『ザ・フライ2』はクリス・ウェイラスが監督しています。

前作も古典的名作映画『ハエ男の恐怖』のリメイクでした。『ザ・フライ2』もオリジナルの続編となる『ハエ男の逆襲』を元にしていますが、脚本には大幅な脚色があります。

『ザ・フライ2』の監督であるクリス・ウェイラスは、前作の特殊メイクを手掛けており、『ザ・フライ2』でも引き続き特殊メイクも担当しています。世にもおぞましいハエ男を創り出したその手腕は、今作でもしっかり発揮されています。

ザ・フライ2二世誕生の予告編動画

『ザ・フライ2二世誕生』の予告編動画です。物語のあらすじがラスト近くまでまとまっている動画で、想像力をかきたてられれるとともに、映画を観た後に見直すと、ラストがネタバレしない程度に分かりやすく編集されているのが分かります。

また、動画のラストの方に『ザ・フライ2』のコピーである『Like father.Like son.(この父にして、この子あり)』もナレーションで入っており、物語のあらすじを表現しています。生まれながらにして父親と同じ運命を背負わされたというあらすじや結末、主人公の行く末にスポットが当てられています。

ザ・フライ2二世誕生の映画あらすじをネタバレ

あらすじネタバレ:ハエの遺伝子

バートック産業の研究室で、ある女性の出産が行われていました。しかし、そのお産の様子は尋常ではありませんでした。女性が生んだのは不気味に蠢く肉の塊のようなものでした。出産時のショックにより、女性は死亡しますが、塊の中からは赤ん坊が現れました。

それは前作『ザ・フライ』で、物質転送機に紛れ込んだハエと融合してしまったセス・ブランドルと恋人ヴェロニカの間に生まれた子供でした。しかし、セスはハエ人間であるブランドルフライへと変わってしまい、ラストでヴェロニカはセスを撃ち殺すという結末で幕を閉じたかに思われました。

ハエの遺伝子が組み込まれた状態のセスとの間にできた子供だったため、赤ん坊も生まれながらにしてハエの遺伝子を宿していました。赤子に「マーティン・ブランドル」と名付け、バートック産業の研究施設で経過観察をしながら育てることになりました。

マーティンは人間の赤ん坊よりも成長が早く、11ヶ月で元気に走り回れるほどでした。記憶力も抜群で、知能も非常に高いようで、睡眠も必要としませんでした。休眠状態の染色体があり、これらが目覚めた時に何が起こるのか、それは研究者たちにも分かりませんでした。

もう少し大きくなると、マーティンは手作りのヘルメットを作って研究者をからかったり、バートック産業のIDを偽造できるまでになります。通気口を通って研究所内を移動するなど、知能も身体能力も異常な成長を見せます。

所長の「アントン・バートック」を親代わりとし、研究所では「ブランドル成長促進症候群」という病気であるとマーティンには説明しています。

第4区画に忍び込んだマーティンは、そこで実験用の犬と出会います。ある日、マーティンは食べ物を犬に持っていこうとしました。しかし、ケージからいなくなっていて、「17号棟へと移送」という札を見つけます。

17号棟へ行ったマーティンは、そこで物質転送機「テレポッド」を見つけます。それはセス・ブランドルが作り出した物と同一の装置でした。マーティンが可愛がっていた犬がテレポッドの実験のため、装置の中に入れられます。

装置が起動し、テレポートが成功しましたが、装置から出てきた犬は凶暴になり、研究者の指を食い千切りました。偶然とはいえ、マーティンはその現場を目撃してしまいました。

あらすじネタバレ:恋

マーティンは5歳の誕生日を迎えます。しかし、外見は成人と変わりません。バートックはマーティンに監視のついていない部屋をプレゼントするとともに、バートック産業での仕事を与えました。

5年の歳月と数百万ドルを費やしたにも関わらず、テレポッドを安定して運用できませんでした。リンゴを転送させても、ぐちゃぐちゃになって転送されてしまいます。そこで、マーティンの天才的な頭脳を借りようとしたのです。

そんな中で、マーティンは「べス・ローガン」という女性と出会います。彼女は研究所で夜勤の仕事をしていましたが、半年もファイルの整理ばかりで昼間に勤務に変えてくれない、と不満を漏らしています。

べスの部屋にあったサボテンを持つと、彼女を誘ってテレポッドの実験を開始します。転送したサボテンの形状は奇妙に変わっていたものの、べスはマーティンの研究を手伝うようになり、徐々に親しい関係になっていきます。

べスは、シャイなマーティンのためにと、研究所で行われるパーティに誘います。パーティの参加者の話の中で、「醜い姿をしているが2年も生きている生き物」の話を聞きます。パーティを抜け出して研究所を探していると、その生き物が隔離されている場所に辿り着きます。

餌が与えられ、茶色い生き物が這ってきました。それは、2年前のテレポッドの実験体にされた犬でした。バートックは「安楽死させた」と言っていましたが、実際には観察するために生かしていました。その姿にマーティンは涙を流しながら、パーティ会場を後にします。

マーティンが犬に近付くと、最初は吠えていましたがやがて落ち着き、2年前と同じように彼に体を預けてきました。マーティンは変わり果てた姿の犬に薬品を嗅がせて殺します。苦しむ様子はなく、今こそ犬は安楽死しました。

やがてテレポッドによる有機物の転送が成功します。プロメテウスと名付けられて子猫を転送させて復元することができました。そして、マーティンはべスとも結ばれました。

あらすじネタバレ:モーテルへ

マーティンはコンピューターに「異常DNAの除去が可能か」など質問を打ち込みます。コンピューターの出した結論は「除去は不可能だが、健康なDNAの交換は可能。ただし、DNA提供者は生存できない」というものでした。

しかし、この頃にはマーティンの腕には、変態の兆候が見られるようになりました。異常染色体が活動を始めました。そして監視されていたことを知ったマーティンはカメラを壊すと、映像を記録している部署へと向かい、そこでハエ化していく父親の映像を見て、自らの出生の秘密を知ります。

そして同時に、バートックがマーティンのことを標本としてしか見ていないことを知り、彼は研究所から脱出しました。マーティンはベスと合流すると、セス・ブランドルの最期を見た唯一の生き残りである「ステイシス・ボランス」を訪ねます。

ステイシスは「助かるにはテレポッドしかない」と答えますが、マーティンは躊躇っています。ステイシスの車を借り、2人はその場から立ち去ります。しかし、マーティンの病状は驚異的なスピードで進行していました。

その夜はモーテルに泊まりましたが、その日のうちにもハエ化がどんどん進行しています。同時に、マーティンには力がみなぎってくるのを感じていました。べスはそんなマーティンの姿に耐えられなくなり、泣きながらバートック産業へ電話し、場所を明かしました。

ザ・フライ2二世誕生の映画結末・ラストをネタバレ

結末ネタバレ:心臓の鼓動

バートック産業へと戻されたマーティンは、蛹へと姿を変えました。しかし、バートックの興味はマーティンの完成させたテレポッドです。マーティンが設定したパスワードを聞き出そうとしていました。

成長するのには1週間かかる、と考えられていたマーティンは、その日の夜には変態を遂げます。心臓の鼓動がしてくると、彼は脱皮をして、研究者を殺害します。マーティンの脱皮がバートックに知らされると、研究所の警備員達は武装し、彼を生け捕りにするために動き出しました。

警備員の放った犬がマーティンを発見します。現れたのは、完全にハエ化したマーティンでした。しかし、犬を撫でて落ち着かせるなど、恐ろしい姿に変化してしまいましたが、心はそのままのようでした。

結末ネタバレ:成れの果て

マーティンは科学者や警備員を次々に殺害し、テレポッドのある17号棟へと向かいます。「生け捕りにしろ」と命令したはずのバートックも、マーティンの凶暴さのあまり彼を撃ちます。

隙をついて、マーティンはバートックの体を掴むと、コンピューターにパスワードを入力しました。それは「DAD(パパ)」でした。バートックと共に遺伝子交換のモード状態のテレポッドに入ったマーティンは、べスに装置を起動させるようにジェスチャーを送ります。

テレポッドが起動し、装置から出てきたのは肉の塊でした。しかし、べスはその中にマーティンの姿を見つけます。バートックとの遺伝子交換は成功し、ハエ化する前のマーティンがいました。

一方、遺伝子を交換されて醜い姿にされたバートックは、隔離されました。それは、テレポッドで犠牲になった犬が生かされていたのと同じ場所でした。餌の入った皿の縁には、1匹のハエが止まっていました。

ザ・フライ2二世誕生の犬が可哀想?

ザ・フライ2二世誕生の犬が可哀想だと話題に

前作よりもアクション要素が強めで、ホラーの表現は抑えられたものの、ハエ化していく結末に向かうにつれてグロテスクなシーンも多くなります。『ザ・フライ2二世誕生』には多くの感想がありますが、その中でも「犬が可哀想」だと、話題になっています。

その犬とは、あらすじネタバレの序盤にマーティンが第4区画に忍び込んだ時に仲良くなった犬のことで、後に彼の目の前でテレポッドの実験体となってしまいます。転送された犬は生きているものの元通りの姿ではなく、凶暴さも持ち合わせていました。

ですが、マーティンが近付くと尻尾を振り、大人しくなって彼に寄り添います。しかし、その姿を哀れに思ったマーティンの手によって安楽死させられます。物語後半において、マーティンの姿は醜く変化してしまいますが、心はそのままであったように、犬も同様でした。

ラストに向かってハエ化していくマーティンの行く末を暗示させる存在として、犬が用いられました。また、ラストで同じように実験体として飼われるバートックの宿命も現しています。犬好きの人にとってはつらい描写ではありますが、作品に悲しい雰囲気を与える重要な役を担いました。

ザ・フライ2二世誕生の登場人物・キャスト

マーティン・ブランドル/エリック・ストルツ

『ザ・フライ2』で生まれながらにしてハエの遺伝子を持ち合わせているマーティン・ブランドル役を演じたのは、エリック・ストルツです。1961年にアメリカのカリフォルニア州で生まれ、1981年に大学を中退するとニューヨークへ移って演劇の勉強を始めます。

1994年には『パルプ・フィクション』で麻薬の売人ランスを演じ、近年では2004年の『バタフライ・エフェクト』でジョージ・ミラー役を演じています。

べス・ローガン/ダフネ・ズニーガ

マーティンと恋仲になるべス・ローガン役を演じたのは、ダフネ・ズニーガです。1962年カリフォルニア州に生まれ、高校時代から演劇に興味を抱きました。カリフォルニア大学で演劇を専攻し、1982年『血の学寮』でデビューしました。

マイケル・J・フォックス主演の『ファミリー・タイズ』を始めとして、恋愛テレビドラマ『メルロース・プレイス』など様々な映画やテレビドラマに出演し、キャリアを重ねてきました。

アントン・バートック/リー・リチャードソン

『ザ・フライ2』では悪役となるアントン・バートック役を演じたのは、リー・リチャードソンです。1926年アメリカのシカゴで生まれた彼は、アメリカの人気ドラマ『LAW & ORDER』のゲスト出演を始めとして、1985年『女と男の名誉』や1987年『サンタリア・魔界怨霊』に出演しました。

他には1987年『サイレントボイス/愛を虹にのせて』や1992年『刑事エデン/追跡者』などに出演しましたが、1999年に73歳で亡くなりました。

ザ・フライ2二世誕生に関する感想や評価は?

感想でも言われる「B級映画の良さ」

『ザ・フライ2二世誕生』は、過去に何度もテレビ放映されたため、作品の知名度は高い方です。作品の感想は、続編の宿命として前作と比べられるものの、『ザ・フライ2』の方が観やすくて「B級的要素」を取り上げる人もいます。

ラストのバートックが遺伝子交換で変わり果てた姿になる結末に同情する感想はあるものの、あらすじにはB級映画的な分かりやすさがあるため、感想で評価されているポイントでもあります。

感想として、犬のシーンを挙げる人もいます。やはり犬のシーンは「可哀想」という感情と共に、悲劇的な結末は非常に強烈な印象を残していて、感想に挙げられています。評価としては前作を超えなず、好みも分かれるものの、好きな人には好意的に受け止められています。

『ザ・フライ2』だけでなく、シリーズ通してトラウマシーンを生み出し、良くも悪くも忘れられない映画となり、感想に挙げる人もいます。ラストは一見ハッピーエンドですが、不気味さの漂う結末となっており、『ザ・フライ2』は前作と違った怖さを演出していて、それが好きという感想もあります。

ザ・フライ2二世誕生の映画ネタバレまとめ

前作よりアクション要素が強い

ハエ化していく科学者の悲しみを描き、おぞましいクリーチャーとして衝撃を与えた前作『ザ・フライ』と比べ、『ザ・フライ2二世誕生』はアクション要素が多いという感想があり、エンターテインメント作品として楽しむことができます。

『ザ・フライ2二世誕生』は、あらすじも分かりやすく、結末もすっきりしていて、ハッピーエンドとなるラストも前作より観やすくなっています。しかし、クリーチャーデザインやショッキングな特撮シーンもあり、万人受けとは言い難い内容ですが、『ザ・フライ2』は前作を観た後に観賞するのがオススメです。

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