ブラックペアンの最終回をネタバレ！ドラマ結末の感想・評価と出演者まとめ

ドラマ・ブラックペアンは天才的な才能を持った外科医・渡海征司郎を主人公とした医療ドラマです。大学病院に所属していましたが出世欲も協調性もなく、一匹狼で淡々と手術をしていました。その腕前は手術成功率100%を誇り医者としては評価されていましたが、傲慢な性格であることから周囲からは孤立していました。そのため、患者を生かし医者を殺すと言う評価や感想を持つものも多くいました。

ですが、渡海征司郎は周囲からの評価や感想などを気にすることもなく医者としの仕事をこなしていきます。なぜ手術成功率100%をほこり、評価されている渡海征司郎は出世もせず大学病院に留まっているのでしょうか？それにはある重大な理由がありました。渡海征司郎はある人物に復讐するために手術の腕を磨き、大学病院に所属していたのでした。

果たして渡海征司郎は誰に、何のために復讐をしようとしているのでしょうか？ドラマ・ブラックペアンの最終回の結末がを見た視聴者は、「感動した」という感想を持ち、評価をする方が多くみられましたが、反して「拍子抜けした」などガッカリした感想を持った方もいたようです。

ですが、大半の視聴者はドラマ・ブラックペアンの最終回結末まで、全てを通して面白かったという感想をよせていました。ドラマ・ブラックペアンの出演者も、主役・渡海征司郎を演じた二宮和也さんをはじめ、豪華な出演者をキャストに迎えています。特に、出演者・二宮和也さんの演技力は群を抜いており、渡海征司郎の闇と葛藤を見事に再現し、そのこともブラックペアンの高視聴率に繋がったといいます。

次の項目からは、ドラマ・ブラックペアンのあらすじを第1話から最終回結末まで詳しくご紹介し、原作との結末の違いについてなどもまとめていきます。さらに、ドラマ・ブラックペアンの最終回結末の後の考察や、感想、ブラックペアンの出演者についてもまとめてご紹介していきます。

渡海征司郎は東城大学病院に勤める一般局員で、主に手術の助手を担当していました。しかし、その手術の腕前は成功率100%を誇るほどの才能を持っていました。ですが出世欲もなく論文も書かないので上を目指すことはありませんでした。ある時、東城大学の教授である佐伯教授の手術見学をするために、帝華大学病院の西崎教授が訪れました。西崎教授は、日本総合外科学会の理事長線を佐伯教授と競うライバルでした。

佐伯教授は「佐伯式」の手術を行っていましたが、佐伯教授の手術を明日に控えていた患者が急変し、緊急でオペをすることになりました。佐伯教授は助手である横山にそのオペを命じ、横山は佐伯教授からモニター越しに指示をあおぎつつ手術を終えます。しかし、その直後大出血を起こしてしまいました。そこへ渡海征司郎が現れ、佐伯教授の指示にミスがあったことを指摘します。

さらに、渡海征司郎は、横山にこの患者を助けてやるから、辞職して退職金の1000万円を寄こせと話します。それで全てをもみ消してやると続けた渡海征司郎に対して、横山は苦しみながらも承諾します。渡海征司郎は佐伯式で手術を成功させ、世良は渡海征司郎の神業を見て驚愕します。しかし、そんな渡海征司郎はオペ室の悪魔と呼ばれ、医局員からは嫌煙されていたのでした。

渡海征司郎の手術をモニター越しに見ていた帝華大学の高科は、スナイプを持ち佐伯外科に対して一石を投じようと目論見ます。渡海征司郎は横山に代わって世良の指導者になりましたが、渡海征司郎は担当の患者にも姿を見せません。そして、渡海征司郎が新しく導入した検査器具の扱いも世良はわからず戸惑ってしまいました。世良の担当患者は皆川妙子といって、天涯孤独で手術も拒否していました。

ある日、窓の外の桜の木を見て、生きる気力がわいた妙子は手術を受けることを決めます。妙子の手術には、理事長選に影響する「日本外科ジャーナル」の池永編集長を招き、スナイプが使われることになりました。渡海征司郎は木下という治験コーディネーターからスナイプの失敗症例を聞き、止めようとします。しかし、佐伯教授は高階に手術をさせてしまいました。

一見スナイプ手術は成功したように思えましたが、妙子は目覚めると痛みを訴えます、なんと、腹部のCTを確認せずに手術をおこなった高階は、動脈瘤に築かず大出血をさせてしまったのでした。緊急手術をしますが、高階は出血を止められません。渡海征司郎は再び、退職金を寄こせと話します。高階は一度拒否しますが、最後には渡海征司郎に従います。渡海征司郎は1億を払い終えるまで俺のために一生ここで働くように告げます。

佐伯教授は大動脈瘤に気がついていましたが、西崎教授の部下である高階を陥れるためにわざとスカイプ手術を許可したのでした。渡海征司郎はその後、「ペアン」が体内に留置されている患者のレントゲン写真を眺めます。それはなんと、佐伯教授と渡海征司郎の父親である一朗との因縁となった写真だったのです。

世良は渡海征司郎を見返すために必死に縫合の練習をしており、渡海征司郎は急患患者の縫合を世良に任せます。世良は何とか縫合を終えましたが、ペアンを外した直後に出血を起こしてしまいます。渡海征司郎はそんな世良に「人一人殺したな。ああ、二人目か」と言い放ちます。世良は恐怖のあまり研修崎変更希望届を出そうと考えます。小山という患者のオペを、高階がスナイプ手術をすることになりました。

佐伯教授は、スナイプ手術を許可するが、執刀医は高階以外にすると条件をだして、高階は受け入れます。小山は手術に難色を示しますが、この手術は治験手術のため、負担軽減費として300万円が貰えることから承諾します。世良は小山の第二助手として選ばれ、執刀医は関川となりました。渡海征司郎は高階に、世良が外科医を辞めるか退職金1000万円賭けようと持ち掛けます。

そして、渡海征司郎は世良に、「俺は今まで一人も殺しちゃいない。泣くぐらい怖いのなら辞めろ。邪魔だ」と告げます。世良は手術当日に、小山の手が震えていることに気づき、一番怖がっているのは患者だということを知ります。そして、世良の手の震えも止まったのでした。ですが、手術の際、関川が操作ミスをしてしまい、高階は決まりを無視して助けにいきます。

しかし、高階でも施しようのないほどの状態になっていました。そこへ渡海征司郎が訪れ「1000万円でもみ消してやるから辞表をかけ。それで助けてやる」と持ちかけ、高階は承諾しました。渡海征司郎はいとも簡単に操作をし、問題箇所を次々修復していきました。世良は医局に残ることを決め、高階は賭けに勝ったため辞職はないことになりました。

木下が音大生の田村隼人という患者をつれてきました。田村の父親は厚労省次期事務次官候補で、田村は僧帽弁閉鎖不全症でしたが、アメリカでのピアノコンクールに出演するため、回復の早いスナイプ手術を希望していました。その田村の世話は世良が担当することになりました。高階は田村の手術を成功させて論文に活かそうとしていました。ですが、田村は肥大型心筋症で、スナイプ手術は不可能と判明しました。

ですが佐伯教授は、渡海征司郎にスナイプ手術を命じました。手術当日にモニターで心臓をみた渡海征司郎は、中止をしてしまいます。なんと、検査をするとスナイプを通常の場所から挿入できない状態であることが判明しました。スナイプを別のルートから挿入するために試行錯誤をし、高階と世良はついに見つけました。ですが、渡海征司郎はそれを見ないで消去してしまいます。

渡海征司郎は高階と世良が苦労して見つけたルート、渡海征司郎は簡単に見つけていたのでした。高階は、渡海征司郎を手術職人だと批判します。田村の手術当日、順調に進んでいましたが佐伯教授の手術予定だった楠木がショック状態だという連絡が入りました。しかし佐伯教授は不在で、指示を仰げません。渡海征司郎は田村と楠木を同時に手術するといいます。

渡海征司郎は高階と交代しながら二人の手術を行い、無事成功しました。楠木は病院の裏口からなぜか退院をしましたが、実は、彼は「日本外科ジャーナル」の前編集長であり、外科学会に多大な影響力を持つ人物だったのでした。その楠木が西崎でなく佐伯の病院で手術を受けたことがしれると公平さにかけてしまうため、こっそり退院したのでした。

高階は、僧帽弁閉鎖不全の島野小春という7歳の少女を東城大学病院に転院させました。彼女は帝華大学時代から高階が担当していた患者です。高階は佐伯教授に頼み、スナイプ手術をさせてもらえるように願い出ます。佐伯教授は、高階の論文に佐伯の名前を載せることを条件に患者を受け入れます。執刀医として渡海征司郎を指名した佐伯教授でしたが、渡海征司郎はそれを断り、スナイプを使う佐伯を批判します。

佐伯の怒りを買った渡海征司郎は、医局から出て行くように命じるのでした。高階がスナイプ執刀医をすることになりましたが、小春の心臓に開ける穴は通常より8ミリも小さくしなければならず、シュミレーションにかなり難航していました。そんな中、渡海征司郎の担当患者が急変し、スナイプで緊急手術をすることになｒました。ですが、僧帽弁に菌の塊が見つかったため佐伯式に切り替えます。

渡海征司郎を呼びますが、渡海征司郎は手術を禁止されているので断りました。そこへ緊急で呼び出しをした佐伯教授が東城し、患者を無事救いました。高階は渡海征司郎に小春の手術をして欲しいと頼みますが、渡海征司郎はスナイプじゃ不可能だと言います。渡海征司郎はスナイプの欠点を見抜いており、渡海征司郎はカテーテル治療をすると考えていました。ですが、カテーテルでは目的の左心房の中核に届きません。

そこで渡海征司郎は、カテーテルにスナイプをつけようと考えており小春の小さな欠損の穴を通しても目的地の僧帽弁にたどり着かせようというのです。渡海征司郎は最初から自分しか手術できないと知っており、当然自分が執刀する気でいたのでした。高階は佐伯に渡海征司郎を執刀医にする許可をもらい、無事手術は成功しました。感謝をする高科に渡海征司郎は、佐伯を信用するなと忠告するのでした。

高階は佐伯との約束を破り、西崎教授の待つ帝華大学に戻ろうとしていました。佐伯は渡海征司郎から小春の手術に対する懸念を聞き、スナイプの論文撤回を日本外科ジャーナルに申し出ていました。小春は検査をして、心房中隔に感染が起きていることがわかり、早急に手術が必要でしたが、検査で見逃しても不思議はないものだから、退院させろと西崎は命じます。高階は佐伯教授にカンファレンスを頼みますが一蹴されます。

小春の感染原因は、手術のあと栓に緩みが生じてそこに感染が発症したようでした。佐伯は東城大学でスナイプ使用を禁止し、高階は西崎教授からも追放されてしまいます。論文も白紙にもどってしまいました。そんな時、牧野文子という患者が急変し、緊急で渡海征司郎た手術をし成功します。高階はその様子を見てある決意をしました。「ダーウィン」を東城大学に貸してもらうよう西崎に頼みに行き、半ば脅しをかけて許可を得ます。

しかし、執刀医は帝華大の松岡がすることになりました。ですが、松岡は小春の小さな身体を想定しておらず、ミスをしてしまいます。渡海征司郎は高階と協力しながらダーウィンを捜査して小春を救います。高階の功績をたたえ、西崎は「国産ダーウィン」の治験手術を任せたいと持ちかけてきました。一方、佐伯のものとにペアンが体内に留置されたレントゲン写真が届いたのでした。

東城大学を訪れた渡海征司郎の母・春江は突然倒れて黒埼準教授が執刀しました。その後の検査で、春江の肺静脈の腫瘍を見落としたことが発覚し、渡海征司郎は黒崎の医療過誤だと責め立て、和解金として2000万円を要求します。佐伯が再手術の執刀をすると言いますが、渡海征司郎は和解の話がすんでからだと跳ね除けます。東城大では親族がオペすることは禁止されているので、渡海征司郎は手術できません。

渡海征司郎は近くの工事現場で起きた崩落事故の患者27名を助け、手術をしていました。その隙に高階は「カエサル」という手術ロボットの治験者の同意を春江から得ていました。怒る渡海征司郎に対して、高階は成功を宣言します。ですが、オペはうまくいかず、渡海征司郎は規則を破ってオペに参加します。

佐伯は渡海征司郎を処分しようとしますが、春江の同意書に、万が一のときは渡海征司郎に執刀をして欲しいとの記載がされていました。

同意書の内容により、渡海征司郎はクビを免れましたが、減給処分とされてしまいました。渡海征司郎は倍の給料で帝華大学への引き抜きに応じます。帝華大の武田が担当している患者が首の痛みを訴えますが詳細のデータを見ることが出来ませんでした。武田がその患者のオペをしていると突如心筋梗塞をおこします。冠動脈を調べればわかったことなので、渡海征司郎は武田を責めて、退職金1000万円を要求します。

武田から金を負けてやるかわりにIDカードを渡せと要求し、相棒である猫田に調査を依頼しました。東城大学の患者リストを帝華大学に流している人物が東城大学にいることをつかんだ渡海征司郎は、黒崎潤教授を怪しみますが、犯人は守屋病院長でした、肺がんの父親を持つ宮元は、東城大学の特別室に入院していましたが、金を払えず、守屋は金を負担する見返りとして守屋から患者リストを盗むようにいわれていたのでした。

佐伯教授は、守屋の行為を不問にする代わりに渡海征司郎を倍の給料で東城大学に戻ってこれる手配を提案し、渡海征司郎は受け入れます。

佐伯教授は手術中にメスを落としたり、その後も心臓を押さえており、具合が悪そうです。渡海征司郎は世良に佐伯の尾行をしろと命じ、後をつけると、佐伯教授はさくら病院に入っていきました。そこで渡海征司郎は、心臓病を患っている可能性を指摘します。渡海征司郎は西崎に佐伯の病気のことをリークし、飛び込みで来た症状の軽い小林龍一という患者を優遇していることも告げます。

国産「カエサル」のお披露目手術を帝華大学で開くこととなり、西崎教授執刀のもと、東城大と合同チームで行うことになりました。患者は小林となりましたが、渡海征司郎と高階は西崎に手術室を追い出されてしまいました。ですが、西崎教授は経験不足からミスを起こし、渡海征司郎に助けられます。しかし、その時佐伯が渡海征司郎と代わり、見事に成功をおさめたのでした。

渡海征司郎は術後、小林に話を聞きに行き、小林はさくら病院院長の息子で、飛び込みで東城大学に入ったのは、佐伯と密接につながっていたからだと語ります。ですが小林は佐伯の体調のことは知らなかったようです。実はさくら病院には「飯沼」という患者がいたのでした。飯沼は渡海征司郎がよく眺めているペアンが胸に留置されたレントゲンの患者でした。

佐伯は意識を失い、検査の結果、心臓疾患が発見されました。左冠動脈肺動脈起始症というきわめて珍しい症例でした。また、僧帽弁閉鎖不全も併発していましたが、これは渡海征司郎にしか出来ない高度な技術が必要でした。渡海征司郎は飯沼に会うべくさくら病院に向かいますが、すでに退院していました。佐伯は事前に飯沼を転院させていたのです。佐伯は渡海征司郎ではなくカエサルの手術を希望します。

ですが、カエサルを使っても手術を行える医者は東城大にはおらず、難色をしめします。佐伯の手術を頼みに黒崎教授が訪れますが、飯沼のレントゲンを持っていたのを知り、「逆恨みか！東城大の恥知らずの息子が！」と激高し渡海征司郎を追放するよう命じます。渡海征司郎の父親・一朗は、黒崎の指導医で優秀でしたが当時の教授とは折り合いが悪かったと言います。そんなとき、飯沼の簡単な心臓手術を行いました。

術後のレントゲン写真に、留置されたペアンが写っており、置き忘れをしたとみなされた一朗は除籍処分になり、終えアンは教授が秘密裏に隠蔽したことから事実は闇に葬り去られました。佐伯は一朗の息子である渡海征司郎を不憫に想い、渡海征司郎を自分のもとに招き入れたのでした。黒崎は渡海征司郎は東城大学や佐伯を恨んでいると語ります。

手術は難航を示しますが、高階はインカム越しに渡海征司郎から指示を受けて手術を行います。世良はカエサルの遠隔操作のアクセス許可を得て、渡海征司郎はカエサルを操作して手術をします。その後、渡海征司郎は飯沼の行方を佐伯に問い詰めますが「命よりも大事なものがある」と黙秘されます。一方、飯沼は東城大病院に転院させられ、新人看護師の花房がその担当をすることになりました。

応急手術のみで、再手術が必要な佐伯は、理事長選前日に倒れてしまいます。渡海征司郎は飯沼に体内にペアンが残っていることを告げますが、飯沼は信じません。そして、当時の執刀医は一朗ではなく佐伯だという真実を口にします。佐伯教授の罪をあばくために、証言をして欲しいと渡海征司郎は頼みます。

しかし、その直後飯沼の容態が急変し、レントゲン撮影をおこないましたがやはり体内にペアンが残されていました。高階もそれを見て、緊急手術をすることを決めたのでした。

レントゲンに写し出されていた因縁のペアンを外しますが、途端に出血を起こしてしまいました。そのとき、佐伯が現れ静止します。佐伯は患者の命を救うためにペアンを外すなと命じます。ペアンを留置したのは医療過誤ではなく必要な措置だったのです。

17年前、事故で何人もの患者が搬送され、そんな時飯沼の容態が急変し、佐伯はやむを得ずペアンで止血して閉腹したのでした。その後、佐伯不在の中飯沼が急患で搬送され、一朗が手術をしてペアンのことをしります。佐伯は電話が通じないところにおり、電報で「ペアンをとらないで。信じてください」と送り、一朗はそれを信じます。

ですが、黒崎はレントゲンを見て医療過誤と騒ぎたて、一朗は病院を去ります。佐伯をかばった一朗はその後病死し、佐伯は帰国したあとにその事実を知ります。一朗は佐伯に、患者のことだけを考えて飯沼さんを救えと手紙を送っていました。

飯沼を救うために佐伯は真実を言えなかったと告白し、レントゲンに写らないブラックペアンを患部に差し替えます。そしてそのまま閉胸をしたのでした。その後差益は倒れ、渡海征司郎は手術をして佐伯を助けます。目覚めた佐伯と話をした渡海征司郎は、佐伯に頭を下げて東城大学を去ったのでした。

ドラマ・ブラックペアンの渡海征司郎は、最終回の結末で誰にも告げずに病院を去ってしまいました。その後、医療過誤支援団体に匿名で1000万円の振込みがあったことから「渡海征司郎がどこかで医者を続けていて寄付をしたのではないか」と考えられています。しかし、退職金を寄付した可能性もいなめないので、必ずしも医者を続けているとは言い切れません。

原作・ブラックペアンでは、その後の渡海征司郎の行方は知れないと書かれており、渡海征司郎自身も「この病院には長くいすぎた」と世良に語っているシーンもあります。渡海征司郎ほどの腕前ならばどこでも働くことが出来るため、大きな病院ではなく、ひっそりと医者をどこかで続けている可能性はあると考えられています。

渡海征司郎の相棒である猫田は、どんなときでも渡海征司郎の味方で支えとなっていました。ですが、特に渡海征司郎とそれ以上の関係は描かれていませんでした。しかし、最終回にて、猫田が匿名で医療過誤団体に1000万円の寄付があったことをホームページ上で知る場面がありました。なぜ猫田が医療過誤団体のホームページにログインできたのでしょうか？関係者以外はログインできないようになっているはずです。

このことから、猫田はかつて医療過誤被害に合い、それを渡海征司郎に助けられたのではないかと考察されています。渡海征司郎の邪魔をしたら潰す。と脅したり、渡海征司郎が一時帝華大病院に異動した際も抜け殻のようになっていました。ここまで渡海征司郎を慕う理由は、やはり自分を助けてくれた渡海征司郎への恩と「医療過誤支援のために渡海征司郎を支えたい」という強い想いがあったのではと考えられます。

ブラックペアンの主役である渡海征司郎は、東城大学病院に勤める医者です。大学病院に勤めているにも関らず出世欲もなく論文も書かないため、長年一般の医局員として働いていました。しかしその手術の腕前は世界でもトップレベルをほこり、手術の成功率100%となっていました。ですが、孤独を好み、言動も横柄なため同僚からは嫌煙されていました。

家に戻ることはなく、基本的に医局にある仮眠室を住居として使っています。手術では基本的に助手を務めていますが、難易度の高い手術はメインで執刀をまかされています。しかし、執刀医が失敗しそう、あるいはした手術を代わる代償として、辞表を出させて退職金を口止め料として巻き上げていました。そのため、患者を生かして医者を殺すなどと陰口をたたかれています。

渡海征司郎自身は、そんなことは意に介さず「腕の良い医者は何をやってもいい」と豪語しています。そんな渡海征司郎は実はある目的のために東城大学病院で働いており、その目的が今の渡海征司郎の医者としてのスタイルを作り上げました。そんなドラマ・ブラックペアンの渡海征司郎を演じた出演者は、嵐の二宮和也さんです。二宮さんにとって初の外科医役となり、手術の見学に赴いたりして演技の準備をしたと言います。

ドラマ・ブラックペアンは純粋な医療ドラマではなく、主人公の渡海征司郎は「ダークヒーロー」として暗躍をする役です。しかし二宮さん自身は、ダークヒーローという認識は薄く、役とじっくり向き合って演じたと言います。二宮さんの演技力は、数々の作品で高評価を得ており「青の炎」「GANTZ」など数多くの映画やドラマで主演を果たしています。

ブラックペアンの登場人物である世良雅志は、研修医として東城大病院で働いていました。明るく社交的な性格で、サッカーが大好きな好青年です。当初、自身の指導医となった渡海征司郎に反発したりもしますが、渡海征司郎の手術の腕前や信念を理解し、尊敬するようになります。

そんな世良を演じた出演者は、俳優の竹内涼真さんです。竹内さんは「下町ロケット」や「陸王」「過保護のカホコ」などでメインの役を演じています。竹内さんはブラックペアンが初の医療ドラマ出演となり、医療ドラマは憧れだったので、やる気をみなぎらせて演じたと語っています。

東城大学病院に勤める新人看護師として登場しています。世良から恋愛感情をもたれていますが、本人はそれに気づかず仲の良い同僚として接しています。そんな花房美和を演じた出演者は、女優の葵わかなさんです。葵さんは2017年の連続テレビ小説「わろてんか」でヒロインを務め、映画やドラマ、バラエティなどにひっぱりだこの注目中の女優です。

佐伯教授に忠実な東城大学医学部付属病院総合外科学教室の準教授です。黒崎は渡海征司郎の父親が退職に追い込まれた要因の一つとなる人物であり、渡海征司郎とは因縁があります。黒崎教授を演じた出演者は、俳優の橋本さとしさんです。橋本さんは主演というよりは、名脇役として有名で、数々のドラマ、映画、舞台などに出演されています。その美声からナレーションも担当するなどマルチに活躍されています。

ナレーションとしては「プロフェッショナル仕事の流儀」を13年以上担当されています。ドラマでは「下町ロケット」や「相棒」に出演され、声優としては「リメンバーミー」など吹き替えも担当されています。

ドラマ・ブラックペアンは元々が人気小説だったことと、嵐の二宮和也さんが主演をすることから放送前から期待が高まっていた作品でした。そのため、初回から13.7%と二桁台の好発進をし、2話は12.4%、3話は12.1%と安定した視聴率を獲得していきます。そして、4話で13.1%、5話で13.4%、第6話と第7話にて13.0%を彷徨います。

このまま横ばいかと思われましたが、物語が佳境に入った第8話から突然16.6%と飛躍的に視聴率があがりました。そして、第9話では16.2%になり、最終回では自己最高視聴率である18.6%を獲得し、優秀の美を飾りました。

ドラマ・ブラックペアンの平均視聴率は14.21%でした。ブラックペアンは2018年春のドラマの中でも群を抜いた視聴率を誇り、1位を独走していました。ブラックペアンのストーリーもさることながら、二宮和也さんの初の医者としての演技など、細かなところにも魅力がつまった作品だったためハマってしまう視聴者が多くいたようです。

ドラマ・ブラックペアンと原作・ブラックペアンの違いについてご紹介していきます。原作・ブラックペアンは、現代ではなく1988年の日本を舞台としており、ドラマ・ブラックペアンに登場する「カエサル」や「ダーウィン」などの手術機械ロボットは存在していません。ですが「スナイプ」については原作・ブラックペアンに登場しています。

また、ブラックペアンの原作は全三部作となっており、渡海征司郎は第二章と第三章にはなんと登場していません。そのことから、ドラマ・ブラックペアンの続編はありえないとされているようです。しかし、ブラックペアンの原作の主人公である世良を描いた続編のドラマは放送される可能性があるかもしれません。

さらに、ドラマ・ブラックペアンでは渡海征司郎がお米好きだという設定ががありますが、原作では「洋楽・お酒好き」という設定になっています。

ドラマ・ブラックペアンでは、飯沼達次のレントゲンに対して黒崎教授が騒いだことで、渡海征司郎の父親は病院を追われたという設定になっています。ですが、原作のブラックペアンでは、黒崎は関与しておらず、渡海征司郎の父親が病院を追われた理由は佐伯の指示に反してペアンを飯沼の身体から取り出そうとしたことが原因となっています。

さらに、ドラマ・ブラックペアンでは第1話目から「ブラックペアン」が使われていますが、原作・ブラックペアンでは結末に佐伯教授がブラックペアンを使うまで使用される描写はありませんでした。また、渡海征司郎が医療過誤支援団体に寄付をしたり、佐伯教授の手術を渡海征司郎がするという設定はドラマのオリジナルです。

出演者である二宮和也さんの演技力についての感想です。二宮和也さんは、セリフがなくても表情だけで感情を表現して伝えることができると語っています。

渡海征司郎と佐伯教授など、ブラックペアンに登場した人物の生き方がカッコイイと語っています。ブラックペアンは総じて面白いと評価する方が多く見れれました。

二宮和也さん演じる渡海征司郎に会いたくて、再度ドラマ・ブラックペアンを見直したと語っています。映画やスペシャルドラマなどで続編を願う声も多いようです。

ドラマ・ブラックペアンは通常の医療ドラマとは違い、ダークヒーローのポジションにいた渡海征司郎を主人公に抜擢したことで大成功を収めました。渡海征司郎を演じた二宮和也さんの演技力も抜きん出ており、セリフがなくても表情だけで視聴者に感情を伝えることが出来る表現力も高評価されました。ブラックペアンの最終回結末の後は、渡海征司郎は行方をくらましてしまいますが、続編を願う声は後を絶ちません。

原作・ブラックペアンでは世良が主人公であり、その後の話に渡海征司郎は登場しないので続編は難しいのではと言われていますが、世良を主人公にしたドラマであれば、脇役として渡海征司郎が登場する可能性もあるのではと考えられています。ドラマ・ブラックペアンと原作・ブラックペアンでは時代背景や渡海征司郎の設定などに多少の違いはありますが、どちらも素晴らしい内容となっています。

ドラマ・ブラックペアンと原作・ブラックペアンの違いもご紹介しましたが、このほかにも細かな違いがあると考えられます。もしご興味がある方は異なる場所を探してみるのも面白いかもしれません。