ブラックペアンの意味は?タイトルに隠された秘密と海堂尊原作ドラマの結末は?

このドラマ『ブラックペアン』は、あの『チーム・パチスタの栄光』等で有名な医療作家である海堂尊の小説が原作です。そして、ここで気になるのがタイトルの「ブラックペアン」の意味するところですが、これがこのドラマの結末に多いに関係してきます! 二宮和也演じるダークヒーローの外科医とドラマの舞台である東城病院の医師たちとの関係性も見どころですが、一体その結末はどうなるのでしょうか? ドラマ『ブラックペアン』の結末に大きく影響するタイトル「ブラックペアン」の意味、そしてその隠された秘密を解説します。

ブラックペアンの意味は?タイトルに隠された秘密と海堂尊原作ドラマの結末は?のイメージ

目次

  1. ブラックペアンの意味やタイトルについて徹底調査!
  2. ブラックペアンとは?原作も紹介!
  3. ブラックペアンのあらすじをネタバレ!
  4. ブラックペアンのタイトルの意味をネタバレ!原作の結末で明かされる?
  5. ブラックペアンのキャストを紹介!
  6. ブラックペアンのタイトルには深い意味があった!

ブラックペアンの意味やタイトルについて徹底調査!

あの『チーム・パチスタの栄光』で有名な医療作家である海堂尊の小説が原作のドラマ、それがこの『ブラックペアン』です。ここでは、タイトルの「ブラックペアン」の意味するところ、つまりこのドラマの鍵となるタイトルの「ブラックペアン」の意味、そして、その背後に隠された「ブラックペアン」の秘密を探ってゆきます!

主演の二宮和也演じるダークヒーローの外科医である渡海征司郎、そして、内野聖陽演じる佐伯教授をはじめとする東城大学医学部付属病院(東城病院と略します)東城病院の医師たちとの微妙な関係の中、一体その結末はどうなるのでしょうか?そのヒントとして、 先ずは、ドラマ『ブラックペアン』の結末に大きく影響するタイトル「ブラックペアン」の意味を、まず解説しましょう。

ブラックペアンとは?原作も紹介!

ドラマ『ブラックペアン』の原作となる小説『ブラックペアン1988』は、2007年に海堂尊が出版した作品です。この『ブラックペアン』『ブレイズメス1990』『スリジエセンター1991』をもって「バブル3部作」とも呼ばれており、3作品ともにタイトルの年号のとおり「バブル期」を舞台に描かれています。この「ブラックペアン」には、人気シリーズ「チームバチスタシリーズ」に登場したキャラクターの若き姿が描かれています。

竹内涼真演じるのは、研修医の世良雅志。この物語は架空の市である「桜宮市」という場所に位置する東城病院の研修医、世良雅志の視点で語られています。そして、この世良雅志と主人公の外科医の渡海征司郎との関係、更に、東城大学の佐伯教授と世良雅志との間にかくされた秘密、その鍵を解くのがこのドラマのタイトルにもなっています「ブラックペアン」なのです。

この世良雅志は、外科医になるために国家試験を受け、現在研修医として働いているという設定です。世良雅志は初めての手術室での外回りの際に、佐伯外科学教室のトップである佐伯教授の手術に立ち会い、その見事な手術のさなか、数多くある手術道具「ペアン」の中に一つだけ「真っ黒なペアン」があることに気づきます。佐伯教授はそのペアンを「ブラックペアン」と呼んでいました。

ブラックペアンのドラマ基本情報

ドラマ『ブラックペアン』は、一部の方から、小説と結末が違うとか毎回マンネリであまり面白く無いというようなご意見もありますが、なかなか良く出来たドラマです! 確かに原作の小説とは最後の結末等一部異なるストーリーのところもありますが、ドラマ化されるにあたりこの「ブラックペアン」の深い意味や隠された秘密が、ドラマの中で時々映る佐伯教授室に置かれたブラックペアンの置物に象徴される効果も出ています。

以下、ドラマのストーリーの概要を、これからこの『ブラックペアン』のドラマを見ようという方の為に、先ずはネタバレしない程度に、ドラマの見所や「ブラックペアン」の意味がわかるように、解説して行きましょう!

主要な登場人物に、研修医の世良、総合外科学教室(通称、佐伯外科)のトップ佐伯清剛教授、帝華大学から来た新任講師の高階権太、そして「オペ室の悪魔」と呼ばれる万年ヒラに医局員、渡海征司郎の4人が中心となって物語が動いていきます。

東城大学に帝華大学から新任講師の高階権太がやってきます。彼は新しい手術器具「スナイプ」を世に広めるために、東城大学で多くの実績を作ろうとしています。その理由は、佐伯教授をはじめとする「手術技術偏重」の考え方に異を唱え、誰にでも「難しい」とされている手術ができるのがこれからの医療にとって有益だと考えていたからです。高階権太に気に入られた世良雅志は、研修医として高階権太のもとで学ぶことになります。

東城病院では、“神の手”を持つと称される心臓外科医・佐伯清剛教授によって、難しい心臓手術が行われようとしていました。そして、三ヵ月後に日本外科学会理事長選を控え、佐伯教授と一騎打ちと噂される帝華大学の西崎啓介教授(市川猿之助)もこの手術を見学します。これは、治験コーディネーターの木下香織(加藤綾子)や医療ジャーナル誌編集長・池永英人(加藤浩次)も注目する手術です。

その重要な手術の最中、佐伯が受け持つ別の患者の容態が急変し、研修医の世良雅志や新人看護師の花房美和らは、為す術がありません。そんな時、手術室に一人の男が現れます。その彼が“オペ室の悪魔”と呼ばれる外科医の渡海征司郎であり、鮮やかなオペをしてみせます。一方、東城大にやってきた新任講師の高階権太は、最新医療用機器「スナイプ」の使用を推進します。彼は西崎教授から東城大に差し向けられた刺客なのです。

ブラックペアンの原作は?

このドラマの原作は、『ブラックペアン1988』であり、この原作の小説とドラマでは、多少結末等は変わっていますが、本来の「ブラックペアン」の秘密は全く小説と同様どころか、より明確にドラマとして描かれていると言えるでしょう。

原作の小説では、最後に、「その後、渡海征司郎の行方は杳としてしれない。」とのくだりで終わっていますが、ドラマではいったん東城病院を去ろうとした渡海征司郎が、世良雅志の説得により、東城病院を辞めない、というところで終わっています。これはドラマとして、次のシリーズにつながる可能性もあり、原作の小説とは異なりますが、ドラマとしては、自然な終わり方だと思います。是非、次のシリーズも期待したいところです!

原作の小説『ブラックペアン1988』と、このドラマ『ブラックペアン』の基本的なストーリの流れは同じですが、既に書きましたように、ドラマでは再び医局に戻るところで終わりとなります。また、ドラマでは外科学会理事長選で佐伯教授が急遽演説を欠席して病院に戻ってきたものの一票差で帝華大学の西崎啓介教授に勝った、ところで終わっていますので、今後の渡海征司郎、佐伯新理事長の活躍にも期待がもてるところです。

ブラックペアンのあらすじをネタバレ!

主人公は手術成功率100%だが皮肉屋の大学病院の外科医、「オペ室の悪魔」こと渡海征司郎です。ドラマは、新任であるエリート講師の高階権太によって医者の力を使わなくとも手術ができてしまう最新医療機器が持ち込まれたことから大きく揺れ動いてゆくのですが、長年医者の高度な技術が必要とされてきた手術を、果たして機械がこなすことを許しても良いのでしょうか?

渡海征司郎の葛藤と争いは、やがて病院内を飛び出し製薬会社や厚生労働省といった関連施設や機関との問題にまで大きくなっていきます。渡海征司郎はこれらにどう立ち向かっていくのでしょうか? 以下、ネタバレも含めて、このドラマの核心に入って行きますので、覚悟してお読み下さい!

ブラックペアンのタイトルの意味をネタバレ!原作の結末で明かされる?

ペアンとは止血鉗子のこと

ペアンとは「ペアン鉗子」のことで、外科手術の止血用鉗子のことです。そして、このペアンは手術中に止血するために使われるハサミのような医療器具です。因みに、「ペアン」という名称は、19世紀後半にフランスで活躍した医師 ジュール・エミール・ペアン(Jules Emile Pean:以下、Dr.ペアン)の名前に由来しているのです。当時、Dr.ペアンは、フランス以外の国々にもその名声が届くような腕が良い外科医でした。

そしてドラマのタイトルになってる「ブラックペアン」とは、神の手を持つ外科医である佐伯教授が、手術の仕上げに使う特製の(黒い)ペアンのことで、つまりこれを最後に使うことは、手術の成功を意味します。しかし、ドラマのカギを握る「ブラックペアン」の意味はこれだけではなく、隠された秘密があるのです!

17年前のブラックペアン置き忘れ事件とは?

渡海征司郎の父である渡海一郎は、17年前に東城病院に新しい技術導入するため極北大学から赴任しました。当時の外科学教室の大林教授は反発しましたが、佐伯助教授はその価値を認めて積極的で渡海一郎と良い関係でした。ところがある日、佐伯がスペインの学会に行っている際に緊急患者がきて渡海一郎が診察したところ、以前クローン病で佐伯が手術したの術後患者で、X線写真を撮ると腹部にペアンが置き忘れられていたのです!

渡海一郎は大林教授に報告しますが、大林教授は佐伯助教授から報告を受けて知っており、承知のうえで隠蔽していたのです。渡海一郎は手術をしてペアンを取り出そうとしますが『ペアン摘出は行うべからず』とだけ佐伯から連絡があり、このことを知った渡海一郎は隠蔽の為に関連病院に飛ばされます。17年前のこの事件を知った息子の渡海征司郎は、佐伯教授に対して父親の恨みをずっと持ち続けていたのです。

しかし、真相は違ったのです。そして、結末でその真相を知ったとき、「ブラックペアン」の本当の意味がわかり、渡海征司郎は衝撃を受けます! 実は、この真相を知るには、更にその数年前の、20年前の事件の真実を知る必要があるのです。

20年前のブラックペアン置き忘れ事件の真相とは?

実は20年前、佐伯が患者である飯沼達次の直腸穿孔を手術したとき、仙骨前面の静脈からの出血を止められず、やむをえずペアンを患者の体内に置いたままにします。置き忘れではなく、外すことができなかったのです。佐伯はそのことを患者と家族に告げるべきでしたが、納得させる自信がなく、仕方なくフォローは後日きちんとするつもりで退院させたという事件があったのです。

よって、17年前のあの日、佐伯がスペインに行ってる間に飯沼達次が急患外来できて、佐伯の朋友である渡海征司郎の父の渡海一郎が、ペアンの置き去りに気付いてしまったのですが、佐伯は多忙で『手術を避けるように』、とだけの電報だけ打って、説明は後回しにしました。しかし、佐伯が帰国すると渡海一郎はもう東城病院にはいない、という事件がありました。隠蔽と責任をかぶって、急遽左遷させられたのでした。

その後、渡海一郎がなくなってしまい、佐伯は真実を告げてあやまる機会もなく、渡海一郎へのお詫びもかねて、息子の渡海征司郎を立派な外科医とすべく、東城病院の自分のところで面倒をみていたという事実があります。そして、ドラマの結末で渡海征司郎が飯沼達次の体の中のペアン取り出しの強引な再手術の時に、理事長の候補演説を振って急遽東城病院の手術室に戻ってきた佐伯教授が、渡海征司郎にその真実を明かすのです!

腕のいい渡海征司郎が、飯沼達次の体からペアンを取り出しますが、すると出血がどうしてもとまりません。そこで、佐伯教授が「ブラックペアン」を飯沼達次の体にいれると、出血がぴたっと止まります。佐伯教授は、真実を話しつつ、最後にこう言います。『ブラックペアンは特注のカーボン製だ。レントゲンには写らないし、火葬されたら一瞬で燃えて、あとには残らない。』これが「ブラックペアン」の秘密だったのです!

ブラックペアンのキャストを紹介!

渡海征司郎役の主演は二宮和也

このドラマのキャストと登場人物について紹介しましょう。このドラマの原作者はあの人気医療ドラマ『チーム・パチスタの栄光』と同じ海堂尊ですが、そのような期待を裏切らない、魅力的なキャストが集まっています! そして、主人公の渡海征司郎を演じるのは嵐の二宮和也です。彼は、これまで料理人、セキュリティーセンターの派遣社員、高校教師、と様々な職業を演じてきていますが、今回挑戦するのは天才的な腕の外科医です!

他にも、ドラマの舞台の東城病院では、トップ教授の佐伯清剛を内野整陽が、新任のエリート講師の高階権太を小泉孝太郎が演じています。

更に、好青年や正義のヒーローを演じてきた竹内涼真は、今回は、新人研修医の世良雅志です。また、学生や有名女優の幼少期を多く演じてきた葵わかなは、新人看護師の花房美和役です。上記の関連図にもありますように、他にも豪華キャストが多数出演しています!

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ブラックペアンのタイトルには深い意味があった!

今回は、ドラマ『ブラックペアン』のそのタイトルに隠された意味や真実をネタバレも含めて、ご紹介させて頂きました。原作は海堂尊の小説「ブラックペアン1988」、実はタイトルの「ブラックペアン」は、まさに結末の秘密解明につながる重要なキーワードだったのです!

AIの進化で、人間が行なってきた仕事が次々に機械やロボットの仕事へと変わりつつあるこの時代、このドラマ『ブラックペアン』まさにこれを題材とし、かつ、タイトルの「ブラックペアン」の謎や神秘性もおりこんだ、まさに医療ドラマの傑作と言えるでしょう!ドラマ『ブラックペアン』、まだご覧になっておられない方は是非、ご覧下さい。結末を知った上で観ても、このドラマは十分楽しめるでしょう!

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