青春デンデケデケデケは大林宣彦監督の名作映画!あらすじや感想・結末をネタバレ

映画「青春デンデケデケデケ」は「時をかける少女」などで知られる大林宣彦が監督を務めて制作された青春物語です。物語は香川県に住むバンドに熱中する男子高校生を中心に描かれており、当時の高校生のリアルな心の内が見事に表現されているため、視聴者からは高評価の感想を多く得ています。今回はそんな映画「青春デンデケデケデケ」のあらすじを結末までまとめていき、浅野忠信をはじめとする豪華キャスト人も紹介していきます。また実際に映画を観た視聴者による感想も紹介します。

青春デンデケデケデケは大林宣彦監督の名作映画!あらすじや感想・結末をネタバレのイメージ

目次

  1. 青春デンデケデケデケとは?
  2. 青春デンデケデケデケの映画あらすじをネタバレ
  3. 青春デンデケデケデケの映画結末ネタバレ
  4. 青春デンデケデケデケのキャスト・登場人物
  5. 青春デンデケデケデケを観た人の感想や評価は?
  6. 青春デンデケデケデケの映画まとめ

青春デンデケデケデケとは?

映画「青春デンデケデケデケ」のあらすじを結末までまとめ、浅野忠信をはじめとするキャスト陣を紹介する前に、まずは作品情報や監督情報を解説し、物語の概要が見る事の出来る予告動画を紹介していき、映画「青春デンデケデケデケ」について深く掘り下げていきます。

青春デンデケデケデケの作品情報

映画「青春デンデケデケデケ」は、芦原すなおが1991年に発表した小説を原作とし、大林宣彦が監督を務めて1992年に公開されました。「青春デンデケデケデケ」というタイトルはアメリカのバンド「ベンチャーズ」で有名なトレモロ・グリッサンド奏法の擬音から付けられています。キャストには当時イケメン若手俳優として人気であった林泰文や浅野忠信などが起用されていることも特徴です。

公開当時から2019年現在まで25年以上名作として愛され続けており、2007年にサダカネアイコによって漫画化され、ジャニーズのバンドである「Question?」が主役を務めて舞台化もされました。

青春デンデケデケデケの監督

映画「青春デンデケデケデケ」の監督を務めた大林宣彦は、「金田一耕助の冒険」や「転校生」、「時をかける少女」などといった多くの大作を世に送り出してきた鬼才映画監督です。映画制作は細部に渡って徹底的にこだわることで知られており、「青春デンデケデケデケ」ではリアリティを追求するために物語の舞台となっている香川県をロケ地とし、照明も太陽などの自然光を利用していたという事です。

青春デンデケデケデケの予告動画

こちらが映画「青春デンデケデケデケ」の紹介動画になります。物語の主要人物となるバンドメンバー達4人が野外で「ベンチャーズ」の曲を練習している様子を見る事が出来ます。

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青春デンデケデケデケの映画あらすじをネタバレ

あらすじネタバレ①バンド結成

香川県観音寺市に住む少年・藤原竹良は、兄である杉基の影響を受けてクラシック音楽を好んで聴いていました。しかしある日、ラジオから流れてきたベンチャーズの楽曲「パイプライン」の「デンデケデケデケ」というギター音を聴いたことで「電気的啓示」を受け、ロック音楽に目覚めます。そしてこれから高校入学を控えていた竹良はロックバンドを結成するという事を心に決めます。

高校に入学した竹良はさっそく学校の軽音部に見学に行きますが、軽音部には部員が1人もおらず、部室にいたのは自分と同じく新入生の白井清一だけでした。清一もロック好きの音楽少年であったため2人は意気投合し、一緒にバンドを組む事になりました。竹良はサイドギターとボーカル、清一はリードギターを担当する事になったため、2人は学校で残りのベースとドラムを担当する人物を探す事にします。

まず2人が誘うことにしたのは竹良の友達であり寺の跡取り息子である合田富士男でした。富士男は寺の修業が忙しかったため初めは断ろうとしましたが、友達である竹良の熱心な勧誘によってベースとして参加する事にします。さらにブラスバンド部に所属していたおとなしい性格の岡下巧も竹良と清一に説得されて女子にモテるかもしれないという思いが生まれた事からドラムとして参加する事になりました。

メンバーが集まり一安心の4人でしたが、肝心の楽器を持っておらず、買うお金も無かったため、親の反対を押し切ってそれぞれ短期のアルバイトを始める事にします。竹良と清一は農機工場で働きだし、欲しい楽器について思いを巡らせながら汗を流していました。竹良と清一がアルバイトに慣れ始めた頃、同じ学校の女子生徒・引地めぐみが仕事場に顔を出すようになってきました。

めぐみはクールでかっこいいため女子からも人気のある清一に惹かれており、アピールするためにアルバイト先にやって来ていたのでした。めぐみのアピールの方法は日を増すごとにエスカレートしていき、困った清一は富士男に相談する事にします。その相談を受けた富士男はとある作り話をめぐみに話して清一の事を諦めさせましたが、その作り話とは清一は男にしか興味が無く、竹良とは恋仲にあるというものだったのです。

あらすじネタバレ②ロッキングホースメン

短期のアルバイトを終えた4人は遂に楽器を手に入れ、それぞれ練習に打ち込みました。そして初めての音合わせの日、富士男の家に集まったメンバー達はバンド名を考える事にします。様々な意見が出ましたが結局は清一の案が採用され、バンド名は「ロッキングホースメン」となりました。バンド名が決まったところでメンバー達はセッションを開始しますが、あまりの音の大きさに富士男の父が怒鳴り込んできて追い出されてしまいます。

練習が出来なければ話にならないという事でメンバー達は観音寺市中で練習場所を探すことにします。そんな中、「ロッキングホースメン」の噂を聞きつけた谷口静夫が竹良に話しかけてきました。静夫は機械いじりが大好きで、アンプを持っていなかった「ロッキングホースメン」に自作のアンプを提供すると言ってきました。

結局、市内で練習場所が見つからなかったメンバー達は徳島県の山奥で合宿練習する事になりました。そこにアンプを提供する静夫もアンプの手入れをするという事でついていきます。そして4人は思う存分音の出せる環境で初めて1曲を丸ごと演奏しきった事で、バンドの楽しさを再確認しました。また、この合宿を通じてメンバーと仲良くなった静夫はサポート役として正式にバンドメンバーに採用される事になりました。

それからバンドメンバー達は2年生に進級し、竹良の担任の英語教師である寺内先生がバンドの顧問を引き受けてくれた事で、「ロッキングホースメン」は正式な部活として学校で活動できるようになりました。そしてバンドに打ち込んでいく事によって腕も上がってきたメンバー達でしたが、音楽だけでなく恋にも興味を持つようになってきました。

恋愛に関しては一番うぶであった竹良も、女子とのキスを妄想するようになってきた中、一番初めに恋をしたのは巧でした。巧は街の祭りに遊びに行き、そこで同じクラスの真面目な女子・石川恵美子と偶然鉢合わせ、ちょっとした事故によってキスをしました。その出来事から巧は恵美子の事が本気で好きになります。そして他のバンドメンバーは何とか巧の恋を成就させてあげたいと思い、策を練ります。

様々な案が挙がる中で、最終的にバンド演奏に恵美子を呼んで、ドラム演奏をしているかっこいい姿の巧を見せるという作戦が決まりました。しかし恵美子の家は厳しく、早い時間に門限があったため演奏を聴かせる事は出来ず、巧は結局はフラれてしまいます。

あらすじネタバレ③チャンス

メンバーの恋が終わる中、「ロッキングホースメン」に演奏を多くの人に聴いてもらうチャンスがやってきます。それは清一の姉の恋人の知り合いがスナックを開店する事になったため、開店初日のお披露目会で客達の前でバンド演奏をしてもいいというものでした。喜んだバンドメンバー達は練習に励み、遂に迎えた本番で演奏を始めると客達は盛り上がりを見せましたが、竹良が歌いだすと一気にブーイングの嵐となってしまいました。

そしてメンバー達は高校3年生となりました。しかしその頃は世間でグループサウンズが流行り始めていたため軽音部には入部者が殺到し、「ロッキングホースメン」はまたもや練習場所を失ってしまい、以前のように野外練習をする日々となってしまいました。そんな中、夏休みになって竹良が家にいると、そこに同じクラスの唐本幸代が来て海に誘ってきたため、2人は海での楽しい時間を過ごしました。

青春デンデケデケデケの映画結末ネタバレ

結末ネタバレ:還らぬ人

夏休みが終わってしばらく経った頃、寺内先生が還らぬ人となってしまいました。理由は寺内先生が惚れていた桃子先生が婚約し、その結婚式場に出席した寺内先生はヤケになって酒を飲みすぎたため急性アルコール中毒となってしまい、さらに精神的なショックも加わった事でした。悲しい雰囲気が学校を包みましたが、もうすぐ文化祭の時期となっていました。バンドメンバー達は文化祭のライブの為に猛練習の日々を送ります。

遂に文化祭当日になり、「ロッキングホースメン」は最初で最後の晴れ舞台を迎えました。ライブは終始大盛り上がりで、「デンデケデケデケ」という音に引き寄せられるように周りの一般人もどんどん体育館に集まってきました。そして「ベンチャーズ」だけで無く「ビートルズ」もカバーした「ロッキングホースメン」のライブは観客の大きな拍手とともに幕を閉じました。

結末ネタバレ:終身バンドリーダー

時期は冬休みになり、進学組の高校3年生は受験に向けて勉強の日々を送っていました。竹良はバンドメンバーの中で唯一進学する事を決めていたため、バンド練習から離れて勉強の毎日を送っていましたが、何かが心に引っかかっていました。そして受験の日を迎えた竹良でしたが、受験のための電車に乗らず、学校へと向かいました。そして学校のクラスや軽音部の部室を訪れ、本当にバンドは終わってしまったのだと感じました。

夜になって竹良が家に帰ると、そこには他のバンドメンバー4人がおり、竹良に「終身バンドリーダー」の称号を贈り、バンドは永遠に解散しない事になりました。そして翌年、浪人生活を終えた竹良は今度こそ本当に受験を受けるために電車に乗り込みました。電車の中で竹良は今までのバンド活動での出来事を思い出していました。以上が映画「青春デンデケデケデケ」の結末までのあらすじになります。

青春デンデケデケデケのキャスト・登場人物

林泰文/藤原竹良

藤原竹良は映画「青春デンデケデケデケ」の主人公で、「ベンチャーズ」の音楽に「電気的啓示」を受けた事でロックに目覚め、浅野忠信演じる清一をはじめとするバンドメンバー達と、音楽だけでなく恋やバイトなどの多くの経験をしていきます。物語の結末では受験に向かう電車の中で最初で最後のライブについて想い返していました。

演じているキャストは林泰文です。映画「青春デンデケデケデケ」の主役に抜擢されて演技が高評価を得た事で「日本アカデミー賞」の「新人俳優賞」を受賞しました。

大林嘉之/合田富士男

合田富士男は映画「青春デンデケデケデケ」に登場する主要人物の1人で、寺の跡取り息子であり「ロッキングホースメン」のベーシストです。あらすじで前述しましたが、僧侶の息子でありながら清一の事を諦めてもらうために嘘をつくなど清廉潔白ではない事が分かります。結末では他のバンドメンバーと共に竹良に「バンドリーダー」の称号を与えていました。

演じているキャストは大林嘉之です。「青春デンデケデケデケ」に出演した事によって世間に名前が知られるようになっていき、その後は「難波金融伝 ミナミの帝王」シリーズに金子竜也役でレギュラー出演するようになっていきました。

浅野忠信/白井清一

白井誠一は、映画「青春デンデケデケデケ」のキーパーソンで、あらすじで前述しましたが、竹良と意気投合した事からバンドを組む事になり、共に様々な経験をしていく事で最も信頼できる親友となっていきます。

演じているキャストは浅野忠信です。1988年にドラマ「3年B組金八先生」のキャストオーディションを受けて合格した事がきっかけで俳優としての道がスタートし、同時に浅野忠信の名前を世間に広めました。以降は映画「地雷を踏んだらサヨウナラ」や映画「私の男」などの話題作に主演キャストで出演していきました。また、浅野忠信は日本作品だけではなく、「マイティ・ソー」をはじめとする多くのアメリカ映画にも出演しています。

永堀剛敏/岡下巧

岡下巧は、映画「青春デンデケデケデケ」の主要人物の1人で、気弱な性格なため当初はバンド活動をしたくないと言っていましたが、浅野忠信演じる清一をはじめとする同級生達にそそのかされてドラムを担当する事になります。また、メンバーの中で1番早くに好きな人が出来ますが、フラれてしまうという結末を迎えていました。

演じているキャストは永堀剛敏です。ドラマ「北の国から」の中津チンタ役に抜擢された事で俳優としてデビューを果たし、それからは名脇役として様々な作品に出演していきました。また、映画「青春デンデケデケデケ」で共演した浅野忠信とは、KDDIのCMにも一緒に出演していました。

佐藤真一郎/谷口静夫

谷口静夫は、映画「青春デンデケデケデケ」の主要人物の1人で、アンプを持っていなかった「ロッキングホースメン」のために自作のアンプをプレゼントした事で浅野忠信演じる清一をはじめとするバンドメンバーに認められ、正式なバンドのサポートメンバーとなります。そんな静夫を演じているキャストは佐藤真一郎です。映画「青春デンデケデケデケ」に出演した以降は俳優は引退し、2019年現在は一般人となっています。

岸部一徳/寺内先生

映画「青春デンデケデケデケ」の登場人物である寺内先生は、竹良のクラスの担任である少し変わった性格をした英語教師で、あらすじで前述しましたが、好きだった桃子先生の結婚式でヤケ酒したために急死してしまうという結末を迎えていました。演じているキャストは岸部一徳です。元々はミュージシャンとして芸能界デビューしましたが、1975年からは本格的に俳優に転向して2019年現在まで第一線で活躍し続けています。

青春デンデケデケデケを観た人の感想や評価は?

笑えるシーンが盛り沢山という感想

映画「青春デンデケデケデケ」は、当時の高校生のリアルな心情を描いており、思わず笑ってしまうようなセリフやシーンが多く存在するため、楽しい気持ちになるという視聴者の感想があります。また、古き良き音楽も多く使用されているため、今の若い世代にも見てほしいという感想もあります。

青春デンデケデケデケは教科書だという感想

当時の若い世代の人々にとって、映画「青春デンデケデケデケ」はまるで教科書のような存在となったという視聴者の感想があります。映画「青春デンデケデケデケ」は、音楽だけではなく恋愛や性に対する関心、友情などを高校の3年間という時間を通じて視聴者に伝えています。そのためこの作品が自身に大きな影響を与えたという感想を持つ視聴者は少なくありません。

青春デンデケデケデケの映画まとめ

映画「青春デンデケデケデケ」のあらすじを結末までまとめ、浅野忠信をはじめとするキャスト陣や視聴者による感想も紹介してきましたが、完成度の高い音楽やストーリーによって多くのファンから高評価の感想を得ている理由が分かるといわれています。

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