イノセント・ガーデンのあらすじや評価をネタバレ!映画の衝撃的な結末とは?

韓国のパク・チャヌク監督ハリウッド進出第1作の映画『イノセント・ガーデン』。「プリズン・ブレイク」の主役ウェントワース・ミラーが脚本を担当したことでも話題となりました。大きな屋敷に暮らす主人公の少女インディア・ストーカーは、18歳の誕生日に彼女の良き理解者だった父親を交通事故で失います。深い悲しみの中行われた葬儀に、長らく行方不明になっていた叔父が突然現れます…。これから『イノセント・ガーデン』の結末までのあらすじや感想・評価をネタバレでお届けします。ぜひご覧ください!

イノセント・ガーデンのあらすじや評価をネタバレ!映画の衝撃的な結末とは?のイメージ

目次

  1. イノセント・ガーデンとは?
  2. イノセント・ガーデンの映画あらすじをネタバレ
  3. イノセント・ガーデンの映画結末をネタバレ
  4. イノセント・ガーデンの登場人物・キャスト
  5. イノセント・ガーデンの脚本
  6. イノセント・ガーデンに関する感想や評価は?
  7. イノセント・ガーデンの映画ネタバレまとめ

イノセント・ガーデンとは?

イノセント・ガーデンの映画作品情報

『イノセント・ガーデン』は、韓国の鬼才パク・チャヌク監督のハリウッド第1作で、脚本を「プリズン・ブレイク」のウェントワース・ミラーが担当したアメリカ・イギリス合作のミステリー映画です。2013年に公開されました。

外部との交流を絶つかのように、大きな屋敷に暮らす主人公の少女インディア・ストーカー。18歳の誕生日に彼女の良き理解者だった父親が事故で急逝。インディアは悲しみの中、母と共に葬儀に参列します。そこへ行方不明になっていた叔父が突然現れます。

その後、彼はいなくなった大黒柱の穴を埋めるかのように、屋敷でインディアたちと共に暮らし始めます。ところが、叔父が来てからというものインディアの周囲で不可解な現象が立て続けに起こります…。主演はミア・ワシコウスカ。共演はニコール・キッドマン、マシュー・グードです。

イノセント・ガーデンの監督

映画『イノセント・ガーデン』で監督を務めているのは、1963年韓国出身のパク・チャヌクです。

1992年「月は…太陽が見る夢」で監督デビュー。2000年の社会派サスペンス「JSA」は韓国は元より日本などでも大ヒットを記録します。2004年映画「オールド・ボーイ」は、韓国映画で初めてカンヌ国際映画祭グランプリを受賞。後の「復讐者に憐れみを」や「親切なクムジャさん」と「復しゅう3部作」と呼ばれています。

その後も2009年「渇き」でカンヌ映画祭審査員賞を受賞。そして2013年「イノセント・ガーデン」でハリウッドに進出します。2016年韓国に戻り撮影した「お嬢さん」も高い評価を得ています。

イノセント・ガーデンの予告編動画

まずは、映画『イノセント・ガーデン』の予告編動画をご覧いただきましょう。彼女の耳は鋭く、目は誰にも見えない遠く小さなものを捉える、とテロップが表れます。

”謎めいた訪問者、壊れゆく日常”、”18歳の私に届いたのは秘密の扉を開く鍵”とテロップは続きます。そして、血しぶきが飛び、銃を構える少女。最後に”戦慄のち陶酔、危険で美しいミステリー”と締めくくります。映画『イノセント・ガーデン』の雰囲気を感じて頂けるのではないでしょうか。

イノセント・ガーデンの映画あらすじをネタバレ

あらすじネタバレ:誕生日

ここからは映画『イノセント・ガーデン』のあらすじをネタバレでお届けしていきます。主人公の少女インディア・ストーカーは18歳の誕生日を迎えます。毎年、誕生日プレゼントは庭のさまざまな場所に隠されていました。インディアの良き理解者である父リチャードの粋な計らいでした。インディアもそれを見つけるのが楽しみになっていました。

しかし今年は楽しいはずの誕生日が惨憺たるものになってしまいます。インディアがプレゼントを見つけると、その直後に父の突然の事故死を知らせる電話が入ってきたのです。毎年父のくれる誕生日プレゼントは同じデザインの靴と決まっていましたが、その年は靴ではなく1本の鍵でした。インディアはプレゼントの鍵をネックレスにして身に着けることにしました。

あらすじネタバレ:父の葬儀

繊細な神経と鋭い聴覚や視覚を持つインディアは、周囲から孤立していました。母のエヴィとも心を通わせることはできません。そんな中、ただ1人父のリチャードだけは彼女を理解してくれました。父を突然失ったインディアはひたすら悲しみに暮れます。

リチャードの葬儀がしめやかに執り行われました。その葬儀会場に行方不明だった叔父のチャーリーが突如現れます。参列した人たちは一様に驚きます。そして兄の葬儀に普段着のまま臨んだチャーリーを見て周囲の人々は不快感を覚えます。しかし、そんなことは意に介さず、彼はそのままストーカー家に滞在することになりました。

あらすじネタバレ:謎の失踪

その後、家政婦のマクガーリック夫人が行方不明になります。インディアはマーガリック夫人がチャーリーと言い争うのを偶然目撃していました。母エヴィと叔父のチャーリーはにわかに親しくなります。そしてある日2人は仲睦まじく外出します。パパの喪に服すべきだというインディアの声を無視して。

2人が留守にしている間にインディアはチャーリーの荷物を調べます。その中には自分の誕生日プレゼントと同じ包装紙の箱がありました。ところが、中身を見ようとしたときにエヴィとチャーリーが帰宅してしまいます。

あらすじネタバレ:邪魔者

学校への登下校にはスクールバスを利用していたインディアでしたが、チャーリーが来てからは必ず彼がインディアの送迎を行うようになります。

ある日、インディアの大叔母にあたるジンが訪ねてきます。彼女はストーカー家にチャーリーがいることに驚きます。暫くしてジンはエヴィにだけ大切な話があると言って彼女を連れ出そうとします。しかしエヴィがそれを拒絶したため、携帯電話の番号をインディアに渡しホテルへと向かって行きました。ジンはホテルに着いてから携帯が無いことに気づきます。

仕方なく彼女は公衆電話ボックスに向かいます。するとそこに携帯電話を持ったチャーリーが現れます。チャーリーは周囲を見渡し、人の気配がないことを確認した上でジンを襲いました。その時思い直したエヴィがホテルのジンの部屋の前に着きましたが、チャーリーとは入れ違いになってしまいました。

あらすじネタバレ:遺体

インディアはまたしても2人の留守中に家の中を調査します。そして地下の冷凍庫でマーガリック夫人の凍った遺体を見つけます。インディアはチャーリーが殺しんだと確信しますが、なぜかチャーリーの事が気になり始めている自分に気づきます。

学校では相変わらず孤立しているインディア。クラスの男子からは卑猥な言葉でからかわます。車で迎えに来るチャーリーに会わないよう裏口から帰ろうとしていじめっ子に捕まってしまいます。しかしインディアは、リーダー格の男子学生をやっつけ難を逃れました。

あらすじネタバレ:目撃

母エヴィとチャーリーがいやらしくくっ付いているのを見てしまったインディアは、家を飛び出します。途中同級生の不良ホイップに出会い夜の公園を散歩することに。彼にキスをするとその気になったホイップは無理やり最後まで事に及ぼうとします。ところが、そこにチャーリーが現れます。チャーリーはホイップをインディアから引き離すと、彼女の目の前で殺害します。そして遺体を無造作に庭に埋めました。

インディアはホイップが死ぬ瞬間、激しく欲情している自分に気づきました。その後、彼女は大叔母のジンの携帯に電話を入れてみました。するとそれに呼応するかのように、ホイップを埋めた辺りから呼び出し音が聞こえてきました。

あらすじネタバレ:手紙

ある日、エヴィの左手薬指に結婚指輪がなくなっていると気づくインディア。しかしそれについて口に出すことはしませんでした。その後亡き父リチャードの遺品を処分すると聞き、インディアは部屋の荷物の片付けを始めます。その時、今年の誕生日プレゼントが部屋にあった机の鍵だったことを知ります。

鍵を使って引き出しを開けると、そこには精神病院から郵送されたチャーリーの手紙とリチャード、チャーリーそしてジョナサン3兄弟の写真がありました。さらにはチャーリーが世界各国から送ってきたインディア宛の手紙も。その手紙を読んでみるインディア。まるでラブレターのような手紙にインディアは愕然とします。それらは全てクロフォード精神病院から送られたものだったのです。この後は結末ネタバレに移ります。

イノセント・ガーデンの映画結末をネタバレ

結末ネタバレ:殺害

ここからは『イノセント・ガーデン』の結末ネタバレです。まずは「殺害」について。インディアは全てを知ることになります。まず父リチャードを謀殺したのがチャーリーだと気づいたインディアはこの家から立ち去るよう叔父に通告します。するとチャーリーは兄リチャードとさらには弟ジョナサンを殺した経緯を話し始めます。

まずチャーリーは弟ジョナサンを庭の砂場に埋めて窒息死させ、精神病院に強制入院させられました。そしてインディアの18歳の誕生日に退院することになっていました。迎えに来たリチャードが、ニューヨークに部屋を借りておいたので自分の家族には近づかないようにと伝えるとチャーリーは激怒しリチャードを殺害。恐ろしい結末を語ったチャーリーはインディアにハイヒールの靴をプレゼントします。

結末ネタバレ:嘘

結末ネタバレを続けます。警察官がホイップ失踪の件で聞き込みに来ます。インディアは真実をひた隠し、チャーリーは当然のことながら何も知らないと嘘を付きます。警官の態度から自分が疑われていると気付いたチャーリーはインディアと一緒にニューヨークへ逃げようとします。しかしエヴィがそれを許しません。エヴィは邪魔になったチャーリーは彼女の首を絞め殺そうとします。

結末ネタバレ最後です。荷物を取りに行ったインディアが現れます。彼女は猟銃を手にしていました。そして銃でチャーリーの頭を撃ち抜き母を救いました。チャーリーの遺体を庭に埋めたインディアは車に乗って走り出しました。途中で警官に呼び止められると、彼女は何ら躊躇せずに彼を撃ち殺してしまいました。壮絶な結末となりました。

イノセント・ガーデンの登場人物・キャスト

インディア・ストーカー/ミア・ワシコウスカ

『イノセント・ガーデン』の主人公18歳の誕生日を迎える少女インディア。周囲から孤立する彼女は、母エヴィとも意思疎通ができません。ただ父リチャードには心を許していました。特技は狩猟、父から教わりました。とった獲物は剥製にしてもらっていました。また、家事が苦手なエヴィの代わりに食事を作ることもあります。学校では変わり者として通っており、本人もそれを自覚しています。

映画『イノセント・ガーデン』でインディアを演じたのは、1989年オーストラリア出身の女優ミア・ワシコウスカです。2004年15歳の時テレビドラマ「All Saint」で女優としてキャリアをスタートさせ、2006年「Suburban Mayhem」で映画デビューを果たします。

2008年エドワード・ズウィック監督の「ディファイアンス」でハリウッドデビュー。翌年「That Evening Sun」でインディペンデント・スピリット賞の最優秀助演女優賞を受賞。さらに2010年ティム・バートン監督の「アリス・イン・ワンダーランド」のアリス役に抜てきされ世界から注目されます。その後も、ガス・バン・サント監督「永遠の僕たち」など数々の映画に出演しキャリアを磨いています。

イヴリン・ストーカー/ニコール・キッドマン

『イノセント・ガーデン』の主人公インディアの母で殺されたリチャードの妻イヴリン・ストーカー。通称エヴィ。料理など家事は一切だめで、娘インディアに任せきり。自由奔放な性格で亡き夫の弟チャーリーに思いを寄せるようになります。

『イノセント・ガーデン』でエヴィを演じたのは、1967年米ハワイ州出身でオーストリアの女優ニコール・キッドマンです。彼女は1983年に映画デビュー。1989年の主演映画「デッド・カーム戦慄の航海」がアメリカでヒットすると翌年「デイズ・オブ・サンダー」でハリウッドに進出します。またこの映画で共演したトム・クルーズと結婚します(2001年離婚)。

2001年映画「ムーラン・ルージュ」でアカデミー主演女優賞にノミネートされ、翌年「めぐりあう時間たち」で同賞を受賞します。以降2003年の「コールド マウンテン」や2008年「オーストラリア」などに主演。2010年「ラビット・ホール」でアカデミー主演女優賞ノミネート、2016年「LION ライオン 25年目のただいま」で同賞助演女優賞にノミネートされるなどハリウッドを代表する女優のひとりとして活躍しています。

チャールズ・ストーカー/マシュー・グッド

『イノセント・ガーデン』主人公インディアの叔父で通称チャーリー。長年行方不明でしたが、兄リチャードの葬儀に突如現れ周囲を驚かせます。その後インディアの自宅に滞在することになります。普段着で葬儀に出席したり、派手な車を乗り回すなど常識外れの行動をします。姪のインディアに好意を抱いています。

『イノセント・ガーデン』でチャーリーを演じたのは、1978年イギリス/デボン州出身の俳優マシュー・グードです。彼は、バーミンガム大学およびウェバー・ダグラス演劇アカデミーで演劇を学びます。2004年映画『チェイシング・リバティ』でマンディ・ムーアと共演。2005年ウディ・アレン監督の映画『マッチポイント』に出演し注目を集めます。

その後、今回お届けしている『イノセント・ガーデン』や「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」など数多くの映画に出演。また、テレビシリーズでは2014年「グッドワイフ」や「ダウントン・アビー」などの人気作に出演しています。

イノセント・ガーデンの脚本

イノセント・ガーデンの脚本を手がけたウェントワース・ミラー

『イノセント・ガーデン』の脚本を手がけたのは、1972年イギリスで生まれたアメリカの俳優ウェントワース・ミラー。

彼はテレビシリーズ「プリズン・ブレイク」のマイケル・スコフィールド役で日本でもおなじみです。今回紹介している映画『イノセント・ガーデン』が脚本家デビュー作となりました。その後2016年には映画「フォービドゥン/呪縛館」の脚本も担当、プロデューサーも務めるなど幅広く活躍しています。

ウェントワース・ミラーの脚本の素晴らしい点

余白の多い脚本だったのが良かったんです。つまり監督の世界をどんどん吹き込めるような開かれた空間がたっぷりあったということです。それから主人公の女の子の年齢が、私の実の娘の年齢と同じだったことにも興味を持ちました。

ウェントワース・ミラーの脚本について、監督のパク・チャヌクがインタビューに応えて上記のように語っています。監督の創作意欲を大いに刺激し、しかも新たな息吹を与える余地を残した優れた脚本であったようです。

イノセント・ガーデンに関する感想や評価は?

感想や評価①映画の「美」に惹かれた!

最後に『イノセント・ガーデン』を観た方の感想や評価をお届けします。最初の感想・評価は、映画の「美」に惹かれたという方です。ストーリーや登場人物ではなく、映画全体を支配している雰囲気にかつてないほど酔いしれたということでした。

感想や評価②見逃していたメタファー的映像!

次の感想・評価は、最初に観た時に見逃していたメタファーに再度観て気づいたという方です。その反面、人間描写でも凝って欲しいと注文を付けています。

感想や評価③完璧なラスト!

『イノセント・ガーデン』の感想・評価、続いては完璧なラストに全身鳥肌立ったという方です。パク・チャヌク監督を思い浮かべずに観ようとしたけど無理だったと、改めて彼の存在感、ユニークさに驚きの感想を寄せていました。

感想や評価④カメラワークの妙!

次の感想・評価は、カメラワークの妙技を称賛しているかたです。また主演のワシコウスカも美しくて素敵だったという感想を持ったようです。

感想や評価⑤パク監督らしさが炸裂!

最後の感想・評価は、パク監督らしさを称える方になります。西洋を舞台にしているにも拘らず、監督の個性である異常さの表現を貫いたことを評価しています。

イノセント・ガーデンの映画ネタバレまとめ

ここまで、イノセント・ガーデンのあらすじや評価をネタバレ!映画の衝撃的な結末とは?と題してお届けしてきました。今となっては鑑賞する手段としてDVD購入や有料映画配信サイトが残されているばかりです。観るべきか否か、この記事をご覧になった方の判断の一助になれば幸いです。

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