2019年03月19日公開
2019年03月19日更新
g@me.のあらすじをネタバレ解説!東野圭吾原作映画の結末と感想は?
東野圭吾原作のg@me.は、邦画のミステリー映画です。g@me.はミステリー要素だけではなく主演の藤木直人と仲間由紀恵のラブシーンにも注目の作品で、東野圭吾原作なだけあって内容も大変奥の深い作品です。今回はg@me.のあらすじをネタバレ解説していきます。狂言誘拐というゲームから始まる予想外の大どんでん返しの結末と、g@me.を観た感想や評価について紹介します。
g@me.とは?
g@me.が一体どういった作品なのか、ご存知でしょうか。g@me.は原作も製作側も、各々の実力者が揃っている作品です。g@me.の映画の作品情報や東野圭吾の原作の小説そして映画監督などを知る事で、映画好きや小説好きの方はきっと観たくなって来るでしょう。それではg@me.のあらすじをネタバレする前に、まずはg@me.という作品について説明していきます。
g@me.の映画作品情報
東野圭吾の原作の小説は「ゲームの名は誘拐」というタイトルでしたが、映画はg@me.のタイトルで2003年11月8日に公開しました。監督の井坂聡の意向で映画化するにあたり、感情移入しやすいように結末部分や登場人物の性格を大幅に付け足しています。原作者の東野圭吾も快く承諾しており、東野圭吾と井坂聡の天才2人の手により生み出された自然に引き込まれる作品に仕上がっています。
g@me.の原作は東野圭吾の小説
g@me.の原作は東野圭吾の小説「ゲームの名は誘拐」です。東野圭吾と言えば白夜行や手紙など数多くの映画化作品があります。「ゲームをやってみないか、誘拐ゲームだ。」というキャッチコピーの作品で、ミステリー作家の東野圭吾ならではのストーリーとなっています。2000年から2002年にかけて「青春のデスマスク」として雑誌Gainerで連載され、2002年には単行本が刊行されました。
g@me.の予告編動画
g@me.の予告編の動画は数種類あります。その予告編の動画のどれもがg@me.の世界へと引き込まれるようなもので、公開前から面白そうだという感想も多くありました。予告編の動画では佐久間と樹理の濃厚なキスシーンが印象的ではありますが、狂言誘拐で動く大金や佐久間が樹理を目隠ししたり拘束している様子や捜査している刑事達の描写など誘拐事件の緊迫した空気も表現されています。
g@me.の映画監督
g@me.の映画の監督を務めたのは井坂聡です。大学卒業後はフリーの助監督をしていましたが、テレビドラマで監督デビューを果たしました。その後1996年公開の「Focus」で映画にも活躍の場を広げ、10を超える映画作品を世に送り出しています。「ミスター・ルーキー」ではジャイアンツの選手だった長嶋一茂をタイガースの選手役に起用したり、本人役でタイガースの選手を出演させたり様々な趣向を凝らしていました。
g@me.のあらすじをネタバレ解説
続いてはg@me.のあらすじや結末、物語の核心部分について説明していきます。映画を観た人を虜にし作品を評価する感想が多く寄せられているg@me.のあらすじとは、一体どのようなストーリーなのでしょうか。白夜行などの斬新な作品も手掛ける有名ミステリー作家の東野圭吾が骨組みを作り、映画監督の井坂聡が大衆向けに仕上げたg@me.のあらすじを順を追って説明していきます。
あらすじネタバレ①目撃
サイバープランで敏腕広告クリエイターとして働いていた佐久間は、クライアントである取引先の副社長の葛城にダメ出しされてしまいます。順調に進んでいたプロジェクトを白紙に戻されて、惨めさを味わった佐久間は葛城への怒りを感じます。佐久間が葛城の自宅の前を通りかかると、葛城と愛人の娘である樹理と遭遇します。樹理は愛人の娘だったので、正妻と異母妹との関係は上手くいっておらず家出しようとしていました。
あらすじネタバレ②狂言誘拐
葛城を恨んでいる佐久間は葛城家を恨んでいる樹理を、仕方なく一晩だけ部屋に泊めることになります。その夜、樹理は佐久間に自分を誘拐しないかと狂言誘拐の話を持ち掛けます。3億円を奪い山分けしようと言う樹理の誘いを一度は断る佐久間でしたが、翌日上司からプロジェクトが別のクリエイターに変更になった事を知らされて樹理の誘いを受ける事にします。そして佐久間と樹理は計画を立てて実行します。
あらすじネタバレ③落とし穴
インターネットのBBSやフリーメールを使って樹理を誘拐したと葛城家に連絡を取る佐久間と樹理でしたが、家出してからの樹理の行動で計画を狂わせる大きな落とし穴が存在しました。樹理は家出をした当日に友達のユキに電話をかけており、その時に留守電を残していました。一度は計画を取り止めようと考える佐久間でしたが、計画を成功させる為の手立てを思い付いた佐久間は実行に移します。
g@me.の結末をネタバレ解説
佐久間と樹理の出会いや狂言誘拐のあらすじを説明してきましたが、どんな結末が待っているのでしょうか。ここからは計画を狂わせる落とし穴をどのように解決していくのか、また狂言誘拐の真相についても説明していきます。計算されたアリバイ工作や終盤の衝撃的な結末に驚愕し感嘆し、ついつい結末や感想を周りに言ってしまいたくなる事でしょう。かなり衝撃的な結末なので、どんでん返しに驚く名作邦画の1つとなっています。
結末ネタバレ:アリバイ
計画を遂行する為に佐久間が思い付いた作戦とは、アリバイ工作をしてユキの家の留守電を削除するというものです。まずは長期不在のユキの家に侵入した樹理が留守電を削除します。そして樹理は佐久間と共にラブホテルへと入り、ラブホテルの仕組みを利用し娘の無事を確認させろとせがんでいた葛城に電車の効果音をバックに連絡を取る事で見事にアリバイを作ります。そして翌日計画を始動します。
結末ネタバレ:真相
計画通り進んで大金を手にした佐久間と樹理は、誘拐というゲームに勝つ為に別れを惜しみながら別れます。佐久間は後日樹理が遺体で発見されたという報道を見て驚きますが、自分の知っている樹理の姿ではありませんでした。困惑している佐久間が帰宅すると、そこには樹理と名乗っていた女性がいました。樹理だと思っていたその女性の正体は樹理ではなく、葛城の正妻の娘の千春でした。
佐久間は千春から薬の常習犯だった樹理を殺害してしまった話や、安藤にレイプされそうになった話を聞かされます。今回の狂言誘拐は葛城からの指示で千春が行ったもので、樹理が薬の常習犯という事と千春が殺害してしまった事実を隠す為に佐久間は利用されていたのです。その後佐久間は以前撮った拘束した千春の写真を使って安藤を誘拐犯に仕立て上げて、千春を駆け落ちに誘いますが土壇場で断られてしまいます。
g@me.の登場人物・キャスト
出典: https://eiga.com
あらすじや結末などg@me.のストーリーを説明してきましたが、続いてはg@me.の主要の登場人物とキャストについても紹介していきます。g@me.は東野圭吾の原作の「ゲームの名は誘拐」よりも主演の性格や結末部分の余韻が大衆向けに足されており、誘拐事件を通して次第に惹かれあっていく佐久間と樹理の恋愛要素も魅力の1つとなっています。そんなg@me.の主演の2人は誰が演じたのでしょうか。
佐久間俊介/藤木直人
サイバープランで敏腕広告クリエイターとして働いている佐久間俊介はエリートで相当な実力の持ち主であり、本人もその実力を自負していてプライドが高いという面もあります。これまで数多くの成功を収めてきた佐久間は順調で自信のあったプロジェクトがクライアントの日星自動車の副社長である葛城勝俊によって潰されてしまったので、葛城に一矢報いたい佐久間は樹理と共に誘拐事件を起こします。
佐久間俊介を演じた藤木直人は、1972年7月19日生まれの46歳で千葉県の出身です。高校2年時にミスター佐倉高校に選ばれた事やギターとの出会いで芸能界を目指すようになり、大学2年時にメンズノンノへ応募して1995年に映画「花より男子」でデビューします。大学卒業後に本格的に芸能活動を始めCDデビューも果たし、俳優・ミュージシャン・トーク番組のパーソナリティーと多方面に活躍しています。
葛城樹理/仲間由紀恵
日星自動車の副社長である葛城勝俊の長女で大学2年生の葛城樹理は、葛城と愛人の間に生まれた娘だった為に8歳まで祖母に育てられていました。祖母が亡くなった事をきっかけに葛城家へと引き取られましたが、正妻や異母妹の千春との仲は上手くいかず樹理は悩んでいました。千春との口論の末に葛城家に恨みを抱いていた樹理は、葛城家から家出をしようとしていたところ佐久間に出会います。
葛城樹理を演じた仲間由紀恵は、1979年10月30日生まれの39歳で沖縄県出身です。1993年に地元のタレント養成学校の沖縄タレントアカデミーに入学し、1994年には沖縄テレビ放送の青い夏の一般公募オーディションでグランプリとなりドラマ出演を果たします。テレビドラマ主演作品のTRICKやごくせんは大人気となり映画化されたり、何度もNHK紅白歌合戦の司会も務める国民的女優の1人です。
葛城勝俊/石橋凌
会長の令息で日星自動車の副社長である葛城勝俊は、血縁者というだけではなく副社長として相当な実力を持っています。実戦経験が豊富で七光り以上の実力を持っているので、商売におけるゲームにも自信があると豪語しています。千春から連絡を受けた葛城は樹理の秘密と千春の罪を揉み消す為にすぐさま狂言誘拐を思い付き、頭の回転の速い佐久間を利用して狂言誘拐を行うように指示します。
葛城勝俊を演じた石橋凌は、1956年7月20日生まれの62歳で福岡県の出身です。1977年にボーカルを探していたバンドのオーディションに合格し、1980年代に熱狂的に支持されたロックバンドARBのボーカルとして活躍します。松田優作との出会いで俳優としても活躍の場を広げ、松田優作の病死をきっかけに俳優業に専念します。ヤクザ役が多かったものの現在は刑事や判事など多彩な役柄を演じています。
g@me.に関する感想や評価は?
g@me.のあらすじや結末、キャストについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。記事を読んだだけでも様々な感想があるでしょうが、実際にg@me.を観た方の感想を紹介します。大どんでん返しのストーリーや実力派で容姿端麗なキャストで構成されたg@me.に対して、実際にg@me.を観た方はどのような感想を持っておりどのように評価をしているのでしょうか。
お披露目していいですよね…✨
— ちあき@次はシッキン仙台 (@rin0chii) March 14, 2019
G@MEという映画で仲間ゆきえさんが黒いシルクの長いリボンで目隠しされるという映像が最高にエロで美しかったので、あんなので目隠ししながら踊って最後に女性ダンサーにほどかれて見つめあって、横からこちらを見るとかしたら死にます。
g@me.での藤木直人と仲間由紀恵のワンシーンについて書かれているツイートです。予告編の動画の一部でも登場していたシーンですが、当時20代半ばだった仲間由紀恵の色っぽい演技が評価されています。元々沖縄出身で端正な顔立ちの仲間由紀恵ですが、このg@me.で大人な魅力を存分に発揮しています。
2019年1月12日「g@me」
— とし (@c1nema_fan) January 14, 2019
狂言誘拐と恋と美男美女のお話。藤木直人と仲間由紀恵は昔からかっこよくてお綺麗だったのですね。今見ると,時間を感じさせる服装なんかがありますが,美男美女は永遠に不滅です。
g@me.の感想が要約され、佐久間俊介役の藤木直人と葛城樹理役の仲間由紀恵の美男美女ぶりを評価しているツイートです。東野圭吾の原作の小説の「ゲームの名は誘拐」からパワーアップされている主演の2人の恋の行方も、映画監督の井坂聡の思惑通り感情移入しやすくg@me.の大きな魅力の1つとなっています。更に演じる藤木直人と仲間由紀恵の容姿と妖艶な演技が、g@me.の魅力を倍増させています。
個人的に好きなキスを集めてみましたので、ご査収ください。
— 椿 (@tsubaki20181017) February 5, 2019
(左上から)
*田辺誠一×石原さとみ(ディア・シスター)
*松本潤×石原さとみ(失恋ショコラティエ)
*菅田将暉×多部未華子(ピースオブケイク)
*松坂桃李×木村文乃(サイレーン)
*藤木直人×仲間由紀恵(g@me) pic.twitter.com/t9ibUkkT7K
g@me.での藤木直人と仲間由紀恵のキスシーンが評価されているツイートです。狂言誘拐から始まり心から惹かれあう2人の様子を、藤木直人と仲間由紀恵が見事な演技で表現しています。お互いに事情を抱えながらも相手に惹かれるという大人な恋が、このキスシーンでも少しお分かり頂けるのではないでしょうか。ミステリー要素に恋愛要素が加わった作品、それがg@me.です。
#マスカレード・ホテル あれが東野圭吾なのか、こんな作品もあるんだなーと思った。原作を知らないからだけど、伏線を映像で張り過ぎたのかな、結末は、まぁ、って感じだった。g@meの映画を見た時は、最後にすごく驚いたけど、私も幼かったからかな、、、今度借りて見よ。★★
— usako (@ryu3321) February 6, 2019
マスカレード・ホテルとg@me.の感想が比較して書かれているツイートです。マスカレード・ホテルは伏線を張り過ぎたように感じ結末の衝撃も少なかったようですが、g@me.は衝撃の大どんでん返しの結末に驚かされた記憶が今も鮮明にあるようです。衝撃の大どんでん返しの結末まではストーリーはくどくなく比較的あっさりしているものの、最後の最後で大きな衝撃を与えるg@me.の展開が評価されています。
g@me.のネタバレまとめ
g@me.のあらすじや結末やキャストなどの作品情報に加えてg@me.に対する感想について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。この記事を読んで作品の真相を知ってしまっていたとしても、主演の2人の名演技や監督による優れた演出によりとても楽しめる作品となっています。ちなみにg@me.のネタバレの補足ですが、g@me.は原作の東野圭吾の小説「ゲームの名は誘拐」と終わり方が違います。
物語の終盤で再会した千春に薬を盛られて佐久間が眠らされてしまい、その後葛城からの電話で狂言誘拐の真相を聞かされたところで原作の東野圭吾の小説「ゲームの名は誘拐」は終わっています。佐久間が千春を駆け落ちに誘うのは、視聴者が入り込みやすいように用意されたg@me.のオリジナルシーンなのです。工夫が凝らされていて観やすい作品なので、これをきっかけに視聴して作品の世界に入り込んでみてはいかがでしょうか。