私を忘れないでのあらすじ結末ネタバレ！映画の感想まとめ【チョン・ウソン】

映画「私を忘れないで」は2016年に公開した韓国の映画で、事故によって過去10年の記憶を失ったソグォンと、彼の前に現れた女性ジニョンの切ないラブストーリーとなっています。韓国映画の「私の頭の中の消しゴム」主演のチョン・ウソンと「きみはペット」のキム・ハヌルによる2大スターの共演で話題にもなりました。

監督と脚本は期待の新人イ・ユンジョンが務め、主演のチョン・ウソンが自らプロデュースしたことでも話題となった作品です。本記事では「私をわすれないで」についてあらすじネタバレ、結末ネタバレ、キャスト、キャラ、感想の順にご紹介していきます。

YOUTUBEで公開された映画「私を忘れないで」の予告映像です。ソグォンを見て泣き出すジニョンを始め、2人の親し気な様子からワケアリな様子まで、映画「私を忘れないで」の切なさが伝わってくるような予告となっています。

映画「私を忘れないで」は男が警察に失踪届を出しに来たところから物語が始まります。失踪届を出しに来たのは「私を忘れないで」の主人公、ヨン・ソグォン。失踪者との関係を尋ねる警察にソグォンは自分が失踪者本人であることを告げます。彼は交通事故によって過去10年間の記憶を失っていたのでした。

事故のトラウマで車だけはダメでしたが日常生活が出来るようになったソグォン。家に戻りますが、家の暗証番号は分からないし、家に入れても何も思い出せません。なんとか日常生活を送っていると、ある日オ・グォノという人物が訪ねて来ます。ソグォンはかつて弁護士として働いており、彼は同じ事務所で働くパートナーのような存在でした。

オに誘われるまま半信半疑で仕事に復帰することにしたソグォン。彼が事故に遭う前に持っていたというジグソーパズルに触れていると、キム・ヨンヒという女性が訪ねてきます。彼は夫失踪で殺害容疑を掛けられており、ソグォンに弁護の依頼をしていたのですがソグォンの記憶が戻らないため話は進みませんでした。

ソグォンはキム・ヨンヒから信頼を得るため、日常生活に支障がないという診断書を貰いに病院を訪れました。すると、受付で何故か自分を見て涙を流す女性がいます。自分を知っている人なのかと思って聞いてみるも「知らない」と答える女性。ソグォンは彼女が先日病院で見たキム・ジニョンという人だと思い出しました。

診察を終えて帰ろうとした時、ソグォンは受付でキム・ジニョンと書かれた薬袋を見つけます。慌てて彼女を追いかけるも薬を渡すことはできませんでした。

ソグォンが自転車を走らせていると車に乗ったジニョンが「薬を持っていますよね」と声を掛けてきました。薬を渡して別れたはずの2人でしたがソグォンが翌朝自宅で目を覚ますと隣には何故かジニョンが。ジニョンは2人で飲みに行き、はしゃぎ疲れて家に泊まったというのですがソグォンは全く覚えていませんでした。そして、この出会いをきっかけに2人の仲は急速に進展します。

或る日、ソグォンは仕事で訪れた裁判所の廊下で1人の女性を見かけます。その人物に見覚えがある気がしましたが、思い出せないまま終わってしまいます。こうしてソグォンが記憶を辿っている一方、ソグォンの自宅前でカフェを開く決意をしていたジニョンは、友人と今後のことを話していました。ジニョンはソグォンのことを何か知っている上に何やらワケアリな様です。

そして、その夜。ジニョンは突然ソグォンの家を訪れ「私がここに住んだら嬉しいでしょ？住むわよ」と半ば強引に彼の家に住むことを決意。こうして2人の同居生活がスタートするのですが、ジニョンが運んできた荷物の中に彼女のウェディングドレスを着た写真を見てソグォンは驚きます。

或る日の昼間、ジニョンは「セシリア」と呼ばれて呼び止められ「彼と暮らしているの？」と聞かれます。声を掛けて来たのは牧師をしている弟で、ジニョンを心配して声を掛けたようです。そんな弟にジニョンはどこか自虐的な様子で「神様は私を見放している。悔しいから意地でも幸せになる」と反発します。

ソグォンは職場でオから自分がどんな人物だったのかを聞きます。オが言うには、ソグォンはとっつきにくく情の厚さを感じない冷たいタイプの人間で、今とは別人のようだ、元に戻って欲しいと言います。依頼人のキム・ヨンヒも同じくソグォンに元に戻って欲しいと思っているようです。

或る日、病院から電話があり「母が会いたがっている」と言われます。記憶が欠落する前のソグォンは母を憎んでおり、乗り気ではありませんでしたが「この10年で和解したのかも」と病院を訪れます。

母はソグォンのことを覚えていない様で、自分の息子にはボヨンという恋人がいるのだとソグォンに聞かせます。ボヨンは先日ヒョノとの話題にも出た人物。ソグォンの脳裏に髪の長い女性の姿が過ります。記憶の断片を思い出したソグォンは、ある夜自宅で部屋中にメモを並べて記憶を取り戻そうとしていました。

ジニョンが帰宅しましたが過去の記憶探しに没頭しようとするソグォン。それに対し「自分を見てくれない」と苛立ちを見せるジニョン。些細な口論の末、ジニョンは家を飛び出してしまいます。翌朝になってもジニョンは戻らず、ソグォンが彼女の自宅にいくとそこには友人がおり「何も知らないんですね」と告げます。

ジニョンを心配するソグォンの元に病院から母が亡くなったと連絡が入ります。過去に母に「いっそ死んでくれ」と罵声を浴びせたことを思い出すソグォン。既に死んだと思っていたはずの母の死をもう1度目の当たりにし、落ち込んでいるところにジニョンが現れます。

「辛いでしょう」と泣くジニョンに強がるソグォン。静かに寄り添い合う中、ソグォンはジニョンにプロポーズするのでした。2人はジニョンの弟とオ・グォノに結婚の証人になって欲しいことを伝えますが、弟の反応は芳しくなく、オもぎこちない様子です。

キム・ヨンヒの事件が進展を見せ、失踪していたはずの夫が見つかりました。彼は借金を作り、自分が死んだと見せかけて愛人と逃げていたのです。ヨンヒは夫と愛人の浮気を目撃しており、ソグォンは「言ってくれれば」とヨンヒに告げますが、ヨンヒから「見なかったことに」と貴方に言われたという事実を知らせます。

過去の自分の冷たい物言いに動揺するソグォン。一方、ソグォンに内緒でオランダ行を決意していたジニョン。いつまでも自分のことを知ろうとしてくれないソグォンに腹を立てケンカムードになりますが、ソグォンがジニョンの気持ちに寄りそったことで険悪なムードは和らぎ、ソグォンはオランダ行を決意します。

別の日の昼間、ジニョンは公園でオと会います。オはジニョンに「彼に全てを話してください」と告げます。一方、保険屋と話していたソグォンはボヨンが検事の秘書をしているという情報を手に入れ、急いでボヨンに会いにいきます。そして、自分に記憶がないこと、最後の記憶にボヨンがいることを告げます。

ボヨンは「あの日のこと本当に覚えていませんか」と問いかけます。そして「そのあと何があったのかを聞かないと」とも告げます。記憶のその後にはジニョンがいました。ソグォンとジニョンは知り合いで、彼の想い人はジニョン。しかも2人は夫婦だったのです。

ここからは「私を忘れないで」の結末のあらすじをご紹介します。上記あらすじの続きから、結末までの物語をエピソードごとに区切って順番にご紹介していきます。結末ネタバレ記事では最後のシーンまで紹介しておりますので閲覧時はご注意ください。

ジニョンのことを思い出したソグォンは慌ててジニョンを探しますがなかなか見つかりません。ソグォンが自分を探していると知り「記憶が戻っても彼は私を捜すだろうか」と不安がるジニョン。ソグォンが自宅へと戻ると、そこでは自分たちの結婚式の映像が流れていました。

部屋の中の映像には2人の間に生まれた息子の姿も映っていました。息子の名はドンウン。ソグォンが自分の部屋の中の荷物を積みっぱなしになった部屋から箱をどかすと、壁にドンウンの身長を測った記録がありました。ドンウンの記録を捜す様に荷物を荒らしているとジニョンが帰ってきます。

過去の2人はすれ違いばかりで上手くいっていないようで、ジニョンはついに離婚を決意しました。或る日、ドンウンを乗せて車を走らせていた時、口論になった2人。信号待ちで急ブレーキを踏むとその拍子に窓の外にドンウンが組み立てていたジグソーパズルの欠片が零れ落ちます。

ピースを拾うために車から降りようとするドンウン。ソグォンがそれを慌てて止めようと車を降りたのですが、そこに別の車が猛スピードで突っ込んでドンウンは即死。ソグォンも頭に大きな怪我を負い病院へと搬送されました。そして、ソグォンは悲しみのあまり記憶を失ってしまったのでした。

ソグォンは事故に遭った後、1度は記憶を取り戻したことがありました。ジニョンは彼の面倒を見るために連れ帰りましたが、ソグォンが自殺を図ったことで再び入院。彼はジニョンと過ごした10年間のことを忘れ、再び記憶を取りもだ押しました。ソグォンは記憶を忘れることでしか生きられないのだ、そう悟ったジニョンはソグォンの前から姿を消すことを決意しました。

そして最後に現在。再び記憶を失ってしまったソグォンは、自分の部屋でジニョンの薬の袋を見つけますがもうジニョンが誰なのかわかりません。そして「私を覚えている人へ」という手紙を書き、今度はジニョンの名で失踪届を出しました。ジニョンの名しかわからなかったのでしょう。

失踪届が出たことでジニョンに連絡が入ります。ソグォンだと気づいたジニョンは急いで彼を捜し、街中でとぼとぼと歩くソグォンを見つけます。そんな彼にジニョンは「キム・ジニョン」と声を掛け歩み寄ります。ジニョンをぼんやりと見つけるソグォンは「僕を知ってます？」とジニョンに聞くのでした。こうして2人が再会したところで物「私を忘れないで」は幕を閉じます。

ここからは映画「私を忘れないで」のキャスト紹介です。キャスト紹介では主人公のジニョンとソグォンの2人のほか、ソグォンの同僚のオ・グォノのキャスト、依頼人キム・ヨンヒのキャスト、の計4名のキャストをご紹介します。

キム・ジニョンを演じたのは1978年2月21日生まれ、韓国ソウル特別市出身の女優、キム・ハヌルです。1998年に女優デビューを果たし、1999年から放送されたファミリーテレビドラマ「Happy Together」でヒロインを演じ、ドラマの人気と共に彼女も広く知られることとなりました。

2000年にはドラマ「秘密」で初主演。同年に映画「同感」で映画初主演も果たしています。こちらの映画「同感」は日本でも「リメンバ・ミー」というタイトルで2001年に公開されました。2002年のドラマで「ロマンス」ではMBC演技大賞最優秀賞を受賞。

ドラマ「ロマンス」は女教師と男子生徒が恋に落ちるという物語で、保守的な韓国で大きな話題にもなりました。その後も多くの映画に出演し、日本でも有名な韓国女優の1人として知られています。プライベートでは2016年に一般男性と結婚、2018年に第一子を出産しました。

ヨン・ソグォンを演じたのは1973年4月22日生まれのチョン・ウソンです。俳優のほかにミュージックビデオの監督や脚本執筆など幅広く活躍しています。1994年に映画「クミホ（九尾狐）」のオーディションに合格したことで芸能界入り。

その2年後の1996年にはドラマ「アスファルトの男」で韓国の総合芸術賞である百想芸術大賞新人演技賞を受賞、1997年には映画「アウトロー」で高校生を演じ映画評論家協会賞新人男優賞を受賞するなど、演技力を高く評価されました。

映画のオーディションをやる前は187センチという高い身長を生かしてモデル活動をしており、精悍でいながら甘さを感じさせる顔つきに女性は勿論のこと、男性からも人気の高い人物です。

キム・ヨンヒを演じたのは1973年11月25日生の女優、チャン・ヨンナムです。演技派女優として知られる人物ですが、劇団員時代は貧乏でホームレスのような生活を送っていたというエピソードも。彼女のデビューは2003年のドラマ「出ようピピ　ロングストッキング」です。

その後、数々のドラマ、映画に出演しており、近年では時代物ドラマの「太陽を抱く月」や「王は愛する」などが有名です。プライベートでは2011年に演劇演出家のイ・ホウンと結婚し、2014年に第一子を出産しています。

オ・グォノを演じたのは1972年11月21日生まれ、ソウル特別市出身のペ・ソンウです。デビューは1999年のミュージカル「魔女狩り」でドラマを中心に活躍している人物です。ドラマでは「熱血商売人」のクォン・ビョンキや「漢城別曲」のドスルなどで出演しています。

2018年にグラビアを公開し、俳優という仕事に対して「この仕事が本当に好きだ」と語りました。この仕事を長く続けるため、自分を客観的に分析することを心掛けているのだそうです。

キム・ジニョンは「私を忘れないで」のヒロインです。記憶を失ったソグォンの妻でしたが「私を忘れないで」の中では正体を隠してソグォンに近づいています。仕事のできる気丈な人物として描かれている人物であり、記憶を亡くしたソグォンに何度も寄り添うなど健気な一面も見せます。

何度記憶を失ってもソグォンの傍にいようとするジニョンの姿には「深い愛情に感動した」「夫婦について考えさせられた」という声もありました。

ヨン・ソグォンは「私を忘れないで」の主人公です。事故によって10年間の記憶を失い、「私を忘れないで」は過去の自分に向き合いながら記憶を取り戻そうと尽力していきます。しかし、最後の方を見てみれば、彼は何度も記憶を思い出しては忘れるということを繰り返しています。

「私を忘れないで」の失った10年間の中で彼は非常にとっつきにくく温情のないクールな人物だと言われています。しかし、記憶を失ったソグォンはどちらかというと誠実で優しい青年。悲しみのあまり自分の記憶を封じるところといい、母を憎むところ、ジニョンに冷たく当たるところなどは彼の弱さを浮き彫りにしていると言っても過言ではないかもしれません。

ここからは映画「私を忘れないで」を視聴したユーザーの感想や評価などをご紹介します。「私を忘れないで」は切ないラブストーリーということもあり、切なさを感じたという感想が多くみられました。

韓国映画の中には切ないものも多いですが「私を忘れないで」もそういったジャンルの1つ。切ない映画では、大袈裟な表現があるものも多いですが「私を忘れないで」はそれがさり気なかったという感想です。

「私を忘れないで」には、泣ける、切ない、悲しいという感想が多く見られます。これもその1つです。

｢私を忘れないで｣はキム・ハヌルが主演することで話題にもなりました。主演の2人は演技力の高いことでも知られる俳優ですが、せっかく演技派が揃ったのに惜しいという感想です。話題となった2人だっただけに、違う形であればもっといい作品になったのでは、という感想を抱いたようです。

映画「私を忘れないで」のあらすじ、結末ネタバレ情報とキャストや感想まとめいかがだったでしょうか。韓国といえば切ないラブストーリー映画が非常に多い中、夫婦にテーマを当てた映画ということで大人っぽくも切なく、夫婦とは？を考えさせられた視聴者もいたようです。

謎が多い作品でいろいろな登場人物の視点が登場するため、中には2回観ることを推奨している視聴者も。キム・ハヌルやチョン・ウソンのファンや切ないラブストーリーを見てみたいと思っている方、1度チェックしてみてはいかがでしょうか。