映画マーターズのあらすじ・レビューネタバレ!最後の言葉やラストシーンの意味を解説

映画マーターズは2007年にフランスで公開された映画です。映画マーターズは監禁されて拷問された女性たちを描いた映画作品であり、その悲惨な描写から感想・レビューが真っ二つに分かれて物議をかもしました。そんな物議をかもしたレビュー・感想が寄せられた映画マーターズは結末で意味深な言葉が登場し、様々な考察が行われています。本記事ではそんな映画マーターズについて結末までのあらすじネタバレや結末であるラストシーンの最後の言葉の意味の解説などを、映画の感想・レビューを交えてご紹介していきます。

映画マーターズのあらすじ・レビューネタバレ!最後の言葉やラストシーンの意味を解説のイメージ

目次

  1. マーターズのあらすじ
  2. マーターズの最後の言葉
  3. マーターズのラストシーンの意味を解説
  4. マーターズの感想・レビューネタバレ
  5. マーターズのあらすじ・レビューまとめ

マーターズのあらすじ

マーターズの映画作品情報

映画マーターズは2007年にフランスとカナダが共同制作したスプラッター映画です。映画マーターズは女性たちが理由が不明のまま監禁され、拷問を受ける様子を描いた作品となっており、高評価と低評価の感想・レビューが分かれ、物議をかもしました。しかし映画マーターズはその虐待や監禁という救いのない世界をリアルに描いた作品となっており、そのことから2015年にアメリカのハリウッドでリメイクされることになりました。

そんな監禁や拷問のリアルで悲惨な描写が描かれている映画マーターズには結末となるラストシーンで登場する意味深な最後の言葉が話題を集めており、インターネット上で様々な考察が行われることになりました。本記事ではそんな映画マーターズで数多く考察されている結末となるラストシーンで登場する最後の言葉についてネタバレ解説させて頂きます。

マーターズの映画あらすじ

映画マーターズについて結末となるラストシーンまでのあらすじネタバレや、数多く考察されている結末となるラストシーンで登場する最後の言葉の意味についてネタバレ解説をご紹介する前に、映画マーターズの物語のあらすじについてネタバレ紹介していきます。マーターズの舞台となったのは1970年代のフランスであり、謎の人物によって監禁され、長期に渡って虐待されていた少女が自力で逃げ出したシーンから物語が始まります。

監禁され、長きにわたって虐待を受け続けていた少女の名前はリュシーといい、逃げ出したものの虐待の影響で体中が傷だらけで発見されてしまいます。傷だらけで発見された少女リュシーは長きにわたる監禁・虐待で精神に支障をきたしてしまい、養護施設に収容されてしまいます。養護施設に収容されたリュシーはこれまでの悲惨な経験で完全に心を閉ざしてしまい、人に接することが出来なくなってしまいます。

しかしそんなリュシーはエリカという同年代の少女と出会い、このエリカという少女にだけ心を開いていくことになります。そしてリュシーが養護施設に収容されてから15年の時が経ち、リュシーはかつて自分を拷問した者への復讐を画策します。リュシーは復讐を遂げるためにかつて拷問した人間が住む家を突き止め、猟銃を手に持って自分を拷問した張本人を殺害するために、犯人が住む家に足を運ぶのでした。

マーターズは理不尽な映画?

映画マーターズは数ある映画の中で一番理不尽というレビュー・感想が多く寄せられた作品となっています。映画マーターズのネタバレとなるのですが、主人公であるリュシーはかつて自分に虐待を加えた張本人に復讐を試みるのですが、そこでリュシーは過去のトラウマで幻を見ていただけであり、自傷行為をして死んでしまいます。この時妄想で登場した全裸の女性は怖すぎるということで多くの方のトラウマとなってしまいました。

一方リュシーを助けに来たアンナという少女はリュシーを慰めたり監禁されている女性を助けたりするなど非常に優しい少女です。しかしこのアンナという少女も家を襲撃した謎の集団に連行されてしまい、非常に恐ろしい拷問を受け、死亡してしまいます。結局マーターズは結末となるラストシーンまで一度も救いがない映画となっており、映画を観た多くの人から映画史上で一番理不尽だという感想・レビューを集めることになりました。

マーターズに出てくる謎の集団

映画マーターズの作中で、アンナはリュシーを助けるためにリュシーを虐待していた張本人の家を訪れ、監禁されていた女性を助けます。しかしそこで突然家に軍隊のような集団が襲撃し、監禁されていた女性を射殺してアンナを連行してしまいます。そしてアンナを連行した謎の集団はアンナを地下に監禁してしまいます。すると監禁されたアンナに死亡したリュシーを始末する集団のボスであるとされる謎の女性が登場します。

この女性はマドモアゼルという名前であり、殉教者を作りたいがためにアンナを監禁したと語ります。そしてアンナは非常に惨い虐待を受けることになり、アンナは生きたまま皮を剥がれて死亡してしまいます。しかしこの謎の集団とはいったい何者なのでしょうか。考えられるのはこの謎の集団はカルト教団であり、人間が死ぬときに見る光景を知るために多くの人を監禁していたのではないでしょうか。

なぜカルト教団といえるのかというとマドモアゼルが殉教者の死ぬ寸前に見る世界が見たいから代わりに見て欲しいという発言からです。さらに作中でアンナが死亡する直前にある光景を目にしたことで、この組織を統べていると考えられる人物達が現れ、アンナが遺す言葉に盛り上がるシーンがあります。このことからこの謎の集団は死後の世界を渇望するカルト集団なのではないでしょうか。

また映画の結末であるラストで流れるテロップで本来殉教者という意味があるマーターという言葉には証人という意味もあるという最後の言葉が登場し、この映画マーターズというタイトルからもこの謎のカルト集団が目的としたことを表しているのではないと考えられます。

マーターズの最後の言葉

マドモアゼルへの謎の言葉とは?

映画マーターズでは上述のネタバレでご紹介した通りマドモアゼルという謎の女性が死後の世界を見るためにアンナという少女を拷問し、人間が拷問を耐え抜いて殉教できるかどうかの実験を描いた作品となっています。この映画マーターズの結末となるラストシーンでアンナは瀕死の状態でマドモアゼルに謎の最後の言葉を投げかけており、このアンナの最後の言葉について様々な考察が行われています。

次は本記事の本題でもある映画マーターズの物語のラストである結末で、アンナがマドモアゼルに投げかけた最後の言葉の意味についてネタバレ解説していきます。

最後の言葉①「素晴らしい世界…」

アンナは最後の言葉でマドモアゼルに死後の世界は素晴らしいものだと語ったのではないかといわれています。この考察にはアンナが拷問の中で死後の世界を見たことで、マドモアゼルを死後の世界に誘ったのではないかという理由があるのですが、しかしこの考察が正しい可能性は少なく、現にアンナを拷問したカルト集団が実質的に勝利を飾ることはあまりにも理不尽だと言われています。

さらにアンナが死の間際に残した最後の言葉を聞いたマドモアゼルは「疑いなさい」という言葉を発しており、もしこの考察が正しければマドモアゼルの「疑いなさい」という言葉が説明できないものになってしまいます。

最後の言葉②「何もない…」

上述のアンナが死後の世界を見たのではないかという考察のほかに、アンナは結局死後の世界を見ることが出来なかったという考察がされています。アンナも拷問で死後の世界を見ることが出来なかったことで、マドモアゼルは絶望し、「疑いなさい」という死後の世界を否定するかのような台詞を発したのではないでしょうか。しかしネタバレになるのですが、それだけでマドモアゼルが自殺するとは考えられないと考察されています。

アンナがたとえ殉教者として死後の世界を見ることが出来なかったとしても、また新たに実験体を探して拷問すればいい話となるので、この考察はマドモアゼルがわざわざ自殺するとは思えないものになっています。

最後の言葉③「死後の世界から…」

上述のアンナがラストシーンでマドモアゼルに投げかけた言葉の考察はどれも可能性が低いものになっていました。実はもう一つアンナの最後の言葉の意味について考察されていることがあり、それはアンナが死後の世界から結局死後の世界には何もないとマドモアゼルに語ったのではないかという考察です。この考察ではマドモアゼルは死の世界からの言葉に誘われる形で自殺してしまったのではないかといわれています。

この考察はアンナが最後にマドモアゼルに言った考察の中で一番可能性が高いものであり、マドモアゼルが突然自殺したことも、死後の世界からの言葉の影響と考えると結びつけることができます。それに映画としての物語でカルト集団が目論み通りに終わるといったものではあまりに理不尽なので、感情論にはなりますが、カルト集団が墓穴を掘ってリーダーを失ったということであればまだ救いのある物語となるのではないでしょうか。

マーターズのラストシーンの意味を解説

ラストシーン解説①「天国はある…」

映画マーターズの最後のラストシーンでは上述の通り、多くの考察がされているように、謎を多く残して終了しました。次はそんな謎で意味深なまま終わったラストシーンについて意味を解説していきます。映画のラストにおいてアンナは何か見たような意味深な言葉をマドモアゼルに残して死亡し、マドモアゼルもまたアンナを追うように自決します。

これはアンナがマドモアゼルに死亡した後、天国という世界があると告げたのではないでしょうか。本来であればキリスト教徒は自殺すると天国にはいけなくなるのですが、アンナが死後の世界で天国を見たのであれば、マドモアゼルが後を追って死んだことも裏付けます。しかしもし仮に天国にいけるのであれば、マドモアゼルはカルト教団のメンバー全員で自決していたのではないでしょうか。

ラストシーン解説②「天国なんてない…

天国があるという言葉を残していないのであれば、天国がないと話したという説も存在します。何十年も苦労して死後の世界を確かめるために実験していたマドモアゼルにとって、死後の世界がないことは絶望でしかなく、自殺した理由もわかります。しかし死後の世界がなく苦しみだけの世界であれば、マドモアゼル自身進んで自殺することはなかったのでないかと考察されています。

ラストシーン解説③「生者は聞いては…」

これは一ファンにとって非常に興味深い解説となるのですが、アンナが残した言葉は本来人間が聞いてはいけない言葉だったという考察があります。死後の世界は死んだ人間にしか見ることのできないものであり、これはいきている人間が聞いてはいけない内容だったのでマドモアゼルが自殺したといわれています。死後の世界は本来生きている人間が知ってはいけないものとなっており、マドモアゼルは死神に手を引かれたのかもしれません。

ラストシーン解説④「死んだ後は…」

最後の意味の解説は死後の世界は何もないという説です。そして死後の世界に何もないと知ったマドモアゼルが絶望して自殺したのではないかといわれています。確かにマドモアゼルが最後に「疑いなさい」という言葉を残しており、この言葉をカルト教団に死後の世界は存在しないと伝えていると解釈すれば納得できます。なので映画マーターズのラストシーンで一番正解の意味に近い解説はこれではないかという声が多くあります。

マドモアゼルの自殺理由を考察

マドモアゼルが最後に自殺した理由はアンナが死ぬ間際に話した言葉が一番影響していると考えられます。死後の世界を探求してきたマドモアゼルはアンナが死後の世界を見たことによって、マドモアゼルもまた追い求めていた死後の世界を早く見るために自殺したのではないでしょうか。もしかすると「疑いなさい」というセリフもカルト教団に自分で見て確かめろという意味が込められているのかもしれません。

マーターズはオリジナル版がある

本記事でご紹介した映画マーターズはオリジナル版であり、ハリウッドでこのマーターズはリメイクされています。しかしネタバレになるのですが、リメイクとオリジナルでは内容が全く違っており、アンナが殉教者となるリュシーを助けにいく物語となっています。またリメイク版のラストシーンもオリジナル版のラストシーンと大きく変更が加えられています。

オリジナルでは理不尽で救いのないラストとなるのですが、ネタバレですがリメイク版はアンナがマドモアゼルを射殺するという理不尽さが薄れたラストとなっています。映画マーターズの魅力はなんといっても救いようのない理不尽な物語であることから、もし映画マーターズをご覧になられる方はオリジナル版のマーターズをおすすめすると言われています。

マーターズの感想・レビューネタバレ

映画マーターズに寄せられた感想・レビューでは上述でご紹介した通り原作版の方がいいという感想・レビューが多く寄せられました。オリジナルとリメイクは両方とも悲惨な物語に変わりはないのですが、オリジナル版のマーターズの方が、より救いのない絶望する物語となっています。なので感想・レビューの通り絶望感が魅力の映画となっていますので、救いのあるリメイク版よりも理不尽でしかないオリジナル版をおすすめします。

映画マーターズを観た方の感想・レビューでは謎めいた終わり方でもやもやするといった感想・レビューも寄せられていました。映画マーターズは本記事でご紹介した通り意味深なラストで終了し、おおくの映画視聴者を困惑させました。もし映画マーターズを観て謎が残ったままの方は、是非本記事を一度ご参考にしてみてはいかがでしょうか。

マーターズのあらすじ・レビューまとめ

本記事では映画マーターズについてあらすじやラストシーンの意味の解説、感想・レビューなどをまとめてご紹介しました。映画マーターズは救いのない物語となっており、最後まで悲惨な光景が広がる作品です。しかしマーターズはそんな悲惨な中に多くの伏線や謎を残しており、今なお人気が絶えない作品です。本記事を読んで映画マーターズにご興味頂けましたら、一度映画マーターズをご覧になってはいかがでしょうか。

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