2019年03月15日公開
2019年03月15日更新
ブロンクス物語 愛につつまれた街のあらすじや結末をネタバレ!映画の感想も紹介
ロバート・デ・ニーロの監督デビュー作品、映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」のあらすじや結末をネタバレでご紹介していきます。1994年映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」はチャズ・パルミンテリが自身の体験をベースに書いた戯曲を映画化した作品で、監督のロバート・デ・ニーロも脚本のチャズ・パルミンテリも映画内の主要な登場人物を演じました。今回は、映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」のあらすじ・結末をネタバレでご紹介し、キャストや感想・評価についてもみていきます。
目次
ブロンクス物語 愛につつまれた街とは?
ブロンクス物語 愛につつまれた街の映画作品情報
映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」は原題「A Bronx Tale」で、1993年にアメリカで公開された犯罪ドラマ映画です。日本では翌年、1994年に公開されました。監督は映画のメインキャラを演じるロバート・デ・ニーロ。脚本家も映画でメインキャラを演じるチャズ・パルミンテリが担当しました。
映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」では、少年カンジェロが勤勉な父と近所のマフィアという対照的な2人から人生を学び、成長していく姿が描かれています。また、この映画は1960年代のブロンクスを舞台に、白人の中でも社会的マイノリティとされていたイタリア系グループと、人種差別を受けていた黒人グループの深い対立が描かれており、作中に出てくる当時のニューヨークの下町がリアルだと評価されているそうです。
ブロンクス物語 愛につつまれた街の映画監督
映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」はロバート・デ・ニーロの監督デビュー作品で、監督・製作とともに映画内では主演のロレンツォ役も演じています。自らが監督を務める映画で、自らが主役を演じるロバート・デ・ニーロの思い入れは相当なものだったらしく、1960年代のニューヨークブロンクスの時代考証から当時の街の風景、当時の街の人の暮らしぶりや、作中の音楽にも細かくこだわりを見せたそうです。
また、この映画は父と息子の親子の物語に重きを置いており、監督のロバート・デ・ニーロは最後のテロップで「父ロバート・デ・ニーロ・シニアに捧ぐ」と表示させたそうです。その点でも父への謝辞と愛で溢れている傑作だと評判の映画だそうです。
さらに、ロバート・デ・ニーロはキャスティングにもこだわりを見せており、知名度よりもリアリティを重視したそうです。特に、ロバート・デ・ニーロが演じたロレンツォの息子役2人、9歳の頃の息子を演じたフランシス・キャプラも、17歳になった息子を演じたリロ・ブランカート・ジュニアも、ともに父親そっくりの本物の息子に見えるキャストを抜擢したのだと言われています。
ブロンクス物語 愛につつまれた街は戯曲を基にしている?
映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」のもとになったのは、チャズ・パルミンテリが1989年に書いた戯曲「ブロンクス物語」だと言われています。戯曲「ブロンクス物語」はチャズ・パルミンテリの少年期の経験をもとに書いた作品で、チャズ・パルミンテリの1人芝居に魅せられたロバート・デ・ニーロが映画化を提案したそうです。
チャズ・パルミンテリは、映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」の制作に際して脚本を担当することになり、映画内ではロレンツォの息子がもう一人の父として慕うマフィアのソニー役を演じました。今回はそんな映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」のあらすじや結末をネタバレでご紹介し、キャストや感想・評価についてもご紹介していきます。
ブロンクス物語 愛につつまれた街の映画あらすじをネタバレ
ここまで、映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」の作品情報について、監督を務めたロバート・デ・ニーロと、映画の元になったチャズ・パルミンテリの戯曲についてご紹介してきました。次に、ここでは映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」のあらすじをネタバレでみていきます。
あらすじネタバレ①目撃者
1960年、カンジェロ(フランシス・キャプラ)はバスの運転手をしている父親のロレンツォ(ロバート・デニーロ)と母の3人で、ニューヨーク州ブロンクスの小さなアパートで暮らす9歳の男の子です。カンジェロと両親が暮らすアパートの2つ隣には、街のごろつき連中の集まるバーがありました。そのバーを切り盛りするのはマフィアのソニー(チャズ・パルミンテリ)で、バーの前では常にソニーを取り巻く男たちが屯していました。
カンジェロはそんな様子を眺めるのが好きでした。しかし、ある日カンジェロはソニーが男を射殺するところを目撃してしまい、重要参考人として警察に呼ばれます。しかし、ソニーに憧れていたカンジェロは「ソニーは犯人ではない」と虚偽の証言をするのでした。
あらすじネタバレ②激怒
嘘の証言でソニーを庇ったカンジェロは、ソニーのお気に入りとなり、「C」という愛称で呼ばれて可愛がってもらうようになります。しかし、カンジェロの父ロレンツォは、ソニーのもとで賭博の手伝いをし、働かずして大金を手に入れる息子カンジェロの姿を見て、激怒します。ロレンツォはソニーに対して「息子を巻き込むな」と宣言し、カンジェロにきちんと働いてお金を稼ぐことの尊さを教えるのでした。
あらすじネタバレ③ジェーンに一目惚れ
時が経ち、17歳になったカンジェロと、ソニーは変わらぬ親しい友人関係を続けており、ソニーはカンジェロのことを自分の息子のように可愛がり、様々な人生の教訓を教えました。そして、不良の仲間に深入りしようとするカンジェロを厳しく注意し、色々な場面でカンジェロを守ってくれていました。その頃には父ロレンツォも2人の友情を黙って見守っていました。
そんな中、カンジェロは不良仲間とつるみ、クラブの前で屯するようになります。やがて、カンジェロたちを敵視した近所の黒人グループが挑発してきて、カンジェロたちイタリア系の不良グループと、黒人のグループとの間で深い対立が生じるのでした。そんなある日、カンジェロはジェーンという黒人女性に一目惚れします。しかし、黒人グループとの対立を深めていたため、カンジェロはジェーンに近づくことは困難でした。
ここまで、映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」のあらすじをネタバレでみてきました。映画の結末はどうなるのでしょうか?次に、映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」の結末をネタバレでみていきます。
ブロンクス物語 愛につつまれた街の映画結末をネタバレ
ここまで、映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」の作品情報や監督を務めたロバート・デ・ニーロ、元になった戯曲と映画の脚本を書いたチャズ・パルミンテリについてみてきました。また、映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」のあらすじをネタバレでご紹介してきました。次に、ここでは映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」の結末をネタバレでみていきます。
結末ネタバレ:ジェーンとのデート
登校中、カンジェロはジェーンを見かけ、チャンスだと思って声をかけます。そして、ジェーンと翌日デートする約束を取り付けるのでした。しかし、その日の夕方、クラブの前を歩いていた黒人たちにイラついたカンジェロの仲間は、カンジェロの制止に耳を貸さず、黒人たちにひどい暴行を加えるのでした。
次の日、ソニーから高級車を借りてジェーンとのデートに、意気揚々と臨んだカンジェロとは対照的に、ジェーンはとても怒っていました。実は、昨日カンジェロの仲間からひどい暴行を加えられた黒人グループの被害者の一人が、ジェーンの兄だったのです。カンジェロは自分は無実だとジェーンに訴えますが、ジェーンは聞き入れてくれないのでした。
そのまま帰宅すると、今度は父ロレンツォも非常に怒っていました。ロレンツォはカンジェロがソニーの高級車を運転して出掛けたことに怒り、親子喧嘩になってしまうのでした。
そして、家を飛び出したカンジェロを、今度はソニーが怒鳴り付けてきました。ソニーの話では彼の車に爆弾が仕掛けられていたというのでした。父のように慕っていたソニーに疑いの目で見られ、深く傷ついたカンジェロは仲間に誘われるまま仲間の車に乗って行ってしまうのでした。
結末ネタバレ:バー襲撃
カンジェロが乗り込んだ不良仲間の車には、拳銃や火炎瓶などが積まれており、これから対立する黒人グループが屯するバーに襲撃に向かうのだと言うのでした。困惑するカンジェロをソニーが助けに来てくれます。カンジェロが帰宅するとカンジェロの無実を信じたジェーンが謝りに来ていました。カンジェロとジェーンは仲直りのキスをし、仲間の襲撃を止めさせるため、黒人グループの集まるバーへと向かうのでした。
しかし、カンジェロの仲間の襲撃前に、黒人グループの反撃に遭い、火炎瓶などを乗せた車が炎上。すでに社内にいたカンジェロの仲間も全員死んでしまっていました。周囲が騒然となっている中で、カンジェロは自分の命を救ってくれたソニーに感謝を述べるため、ソニーのもとへ戻ります。賑わう人混みを掻き分け、ソニーを見つけたカンジェロの目の前でソニーが射殺されてしまいます。
ソニーを撃った犯人は、8年前にソニーが射殺した男の息子でした。ソニーのお葬式後、1人残ったカンジェロはソニーの棺に話しかけていました。そこへ、父ロレンツォも現れ、息子の命を救ってくれたソニーに対し、感謝を述べるのでした。
ブロンクス物語 愛につつまれた街の登場人物・キャスト
ここまで、映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」の作品情報や監督を務めたロバート・デ・ニーロ、元の戯曲と脚本を書いたチャズ・パルミンテリについてみてきました、また、映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」のあらすじ・結末をネタバレでみてきました。次に、ここでは映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」のキャストについて、プロフィールや他の出演作品をご紹介していきます。
ロレンツォ・アネロ/ロバート・デ・ニーロ
出典: https://eiga.com
ロレンツォ役を演じたロバート・デ・ニーロのプロフィール
- 表記:Robert De Niro
- 生年月日:1943年8月17日
- 出生地:ニューヨーク州ニューヨーク市
- 活動期間:1967年~
- 職業:俳優・映画監督
- 代表作:次の通りです
- 1973年映画「ミーン・ストリート」ジョン・"ジョニー・ボーイ"・シベロ役
- 1974年映画「ゴッドファーザー PART II」若い頃のドン・ヴィトー・コルレオーネ役(アカデミー賞助演男優賞)
- 1976年映画「タクシードライバー」トラヴィス・ビックル役
- 1980年映画「レイジング・ブル」ジェイク・ラモッタ役(アカデミー賞男優賞を受賞・ゴールデングローブ賞の主演男優賞のドラマ部門を受賞)
- 1900年映画「レナードの朝」レナード・ロウ役
- 2006年映画「グッド・シェパード」ビル・サリヴァン将軍(監督・出演)
- 2012年映画「世界にひとつのプレイブック」パット・ソリターノ・シニア役
ソニー/チャズ・パルミンテリ
ソニー役を演じたチャズ・パルミンテリのプロフィール
- 本名:Calogero Lorenzo Palminteri
- 生年月日:1952年5月15日
- 出身地:アメリカ合衆国
- 職業:俳優・脚本家・プロデューサー
- 代表作:次の通りです
- 1994年映画「ブロードウェイと銃弾」チーチ役(インディペンデント・スピリット賞の助演男優賞を受賞)
- 1995年映画「ユージュアル・サスペクツ」デヴィッド・クイヤン役
- 1999年映画「アナライズ・ミー」プリモ・シンドーネ役
- 2004年映画「NOEL ノエル」アリゾナ役(監督デビュー作・出演)
- 2010-2012年映画「モダン・ファミリー」ショーティ役
カンジェロ(9歳)/フランシス・キャプラ
9歳のカンジェロ演じたフランシス・キャプラのプロフィール
- 表記:Francis Capra
- 生年月日:1983年4月27日
- 出身地:ニューヨーク州ブロンクス区
- 職業:俳優
- 代表作:次の通りです
- 1995年「フリー・ウィリー2」エルヴィス役
- 2004-2007年ドラマ,2014年映画「ヴェロニカ・マーズ」イーライ・"ウィーヴィル"・ナヴァーロ役
- 2007年「クリミナル・マインド FBI行動分析課」第3シリーズの第4話でアーヴィン役
ブロンクス物語 愛につつまれた街に関する感想や評価は?
わたしはデニーロの映画の中ではブロンクス物語が一番好きだ。地味な映画だけれど。
— 晃 庵 (亥) (@mimimi8131) January 13, 2017
こちらのツイートは「ブロンクス物語 愛につつまれた街」に関する感想です。ロバート・デ・ニーロが監督を務めた映画の中で、「ブロンクス物語 愛につつまれた街」が最も好きなのだそうです。
『ブロンクス物語』は街を見守るソニーを演じたチャズ・パルミンテリの少年時代の体験をもとにして彼自身が書いているんだけど、彼は自身の体験談を必要以上に美化せず表現しているから面白い。少年が勤勉な父親とマフィアという正反対の2人の大人から学ぶ姿に感情移入してしまう
— カカSíプラス (@scarecrow_1911e) February 18, 2019
こちらのツイートも映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」に関する感想です。映画内でソニー役を演じ、脚本も書いたチャズ・パルミンテリが少年時代の自身の体験を美化せずにありのまま描いているところが面白いと高く評価されています。また、少年カンジェロが勤勉な父ロレンツォと、マフィアのソニーの対照的な大人2人から学ぶ姿に感情移入するという感想でした。
ブロンクス物語
— オススメ映画館 (@favoriteEIGA) April 23, 2015
生真面目なバス運転手の父、マフィアのボス、二人の父親から人生を学ぶ物語
デニーロの初監督作品、父への謝辞があるように父の教えや愛に溢れた傑作♪
嫌われず恐れられる存在でいることが大事とマキャヴェッリの「即応性」を説き理性的で知性を持ち合わせたマフィアの教えが面白い
こちらのツイートも映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」に関する感想です。映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」には監督ロバート・デ・ニーロの父への謝辞、父の教えや愛があふれている傑作だと高く評価されています。また、理性と知性を持ったマフィアの教えが「面白い」という感想でした。
ブロンクス物語 愛につつまれた街の映画ネタバレまとめ
いかがでしたか?ロバート・デ・ニーロ初監督作品である映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」の作品情報やあらすじ・結末をネタバレでご紹介し、キャストや感想・評価についてみてきました。映画はチャズ・パルミンテリの書いた戯曲をもとに制作されており、監督のロバート・デ・ニーロと脚本のチャズ・パルミンテリも、映画に主要人物として出演していることがわかりました。
また、映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」は少年が勤勉な父とマフィアの対照的な大人から人生を学ぶ姿に感動するという感想や、父への謝辞や父の愛と教えがつまっている傑作だという感想があり、元にしたチャズ・パルミンテリ自身の体験を美化せずに、そのままリアルに描いているところが高く評価されていることがわかりました。興味のある方は映画「ブロンクス物語 愛につつまれた街」をぜひ、ご覧ください!