昭和歌謡大全集のネタバレあらすじとキャストまとめ!村上龍原作の小説を映画化

昭和歌謡大全集は小説が原作の映画です。原作者は村上龍。本記事ではの昭和歌謡大全集のあらすじや結末のネタバレを紹介!ブラックユーモアにあふれ昭和歌謡大全集は奇想天外なあらすじと、衝撃の結末だという感想で人気の映画です。昭和歌謡大全集は青年たちとおばさんが繰り広げる戦いを描いたものです。村上龍原作の昭和歌謡大全集のあらすじと結末とは?村上龍の小説が原作である本作。映画と小説のあらすじと小説の結末の比較も紹介します。小説では青年同士で○○する?ぜひご覧ください!

昭和歌謡大全集のネタバレあらすじとキャストまとめ!村上龍原作の小説を映画化のイメージ

目次

  1. 昭和歌謡大全集とは?
  2. 昭和歌謡大全集の映画あらすじをネタバレ
  3. 昭和歌謡大全集の映画結末・ラストをネタバレ
  4. 昭和歌謡大全集の登場人物・キャスト
  5. 昭和歌謡大全集は村上龍原作の小説を映画化
  6. 昭和歌謡大全集に関する感想や評価は?
  7. 昭和歌謡大全集の映画ネタバレまとめ

昭和歌謡大全集とは?

昭和歌謡大全集の映画作品情報

「昭和歌謡大全集」は、2003年に公開されたブラックユーモア映画です。主演を演じるのは松田龍平です。バカバカしいけれど笑える映画として公開当時ヒットしました。原作は村上龍。1994年に「週刊プレイボーイ」に連載された「昭和歌謡大全集」は当時、斬新なストーリーが話題になり物議を醸しました。そんな「昭和歌謡大全集」のあらすじを紹介します。

昭和歌謡大全集の予告編動画

主人公イシハラをはじめとする男六人組の仲良しグループは昭和歌謡曲が大好きです。彼らは第二土曜日になると海辺で昭和歌謡を歌うパーティーを開きます。楽しく時間を過ごしていた彼らたち。そんな彼らがひょんなことから、おばさんたちと戦うことになるのです!

昭和歌謡大全集の映画あらすじをネタバレ

昭和歌謡大全集の映画あらすじネタバレ:危ない青年スギオカ

主人公のイシハラたちは昭和歌謡曲が大好き。彼らは第二土曜日の深夜になると集まりパーティーを開きます。そのパーティというのは昭和歌謡曲を熱唱するというもの。彼らは楽しい青春を送っていました。イシハラの友達であるスギオカが町に出かけようとしたとき、彼の自転車がパンクしていることに気が付きます。スギオカは人を信用することができない男。

常にジーンズのポケットにナイフを忍ばせていました。自転車が誰かのいたずらでパンクしたことで、スギオカはさらに疑心暗鬼になっていまいました。そのため、商店街ですれ違った見知らぬおばさんに声をかけます。「お前が自転車をパンクさせたんだろう?」おばさんは見知らぬ青年から声をかけられ驚き、声をあげます。スギオカはその拍子に、おばさんの喉をナイフで切ってしまいました。

昭和歌謡大全集の映画あらすじネタバレ:ミドリ

スギオカによって殺されたのは、ただのおばさんではなかったのでした。おばさんグループのひとりヤナギモトミドリだったのでした。ヤナギモトミドリの死を発見したのは同じグループの中年女性のヘンミミドリでした。グループの5人のおばさんはヘンミミドリの死を弔います。彼女たちには共通点があります。全員離婚歴があること、そして全員「ミドリ」という名前であることでした。

亡くなったヤナギモトミドリも含めて六人だった彼女たちのグループ名は「ミドリの会」。寂しさを紛らわせるために、一緒にカラオケに行ったりする仲良しグループでした。「ミドリの会」でヘンミミドリの死を弔っている沈黙を、リーダー格の女ヘンミミドリが切り裂きます。「ヤナギモトは犯人になめられたのではないか」と言い出します。なぜなら、彼女を含め「ミドリの会」はおばさんで構成されているから。というのです。

そこで「ミドリの会」のおばさんたちは復讐を誓います。彼女たちは作戦会議を開き、誰が犯人か特定します。手掛かりはヘンミミドリが事件現場で拾ったひとつのピンバッチでした。シングルマザーであるトミヤマミドリによると、そのピンバッチは近くの駄菓子屋さんの景品であるということが分かります。その景品を手に入れた人物を特定することで、犯人がスギオカであることが分かってしまったのです。

昭和歌謡大全集の映画あらすじネタバレ:作戦会議

裏で「ミドリの会」のおばさんたちが動いていることも知らない青年たち。イシハラの部屋に集まった昭和歌謡曲が大好きなメンバーは相変わらず退屈な日々を送っています。スギオカはおばさんを殺したことを告白。みんなはその罪の重さも知らずに大爆笑して過ごします。その間にも「ミドリの会」はスギオカを探しています。ある日、スギオカが田んぼ道で用を足していると背後からバイクの音が近づいてきます。

バイクに乗っているのは「ミドリの会」のメンバーであるイワタミドリでした。掃除機の柄の先に包丁を縛り付けて、一見凶器とわからなくしています。主婦の知恵が働いているこの凶器で、スギオカを刺殺します。復讐を遂げた「ミドリの会」は自分たちの功績を祝います。また、仲間を殺されてしまったイシハラたちは、スギオカの死を悲しみます。そして、彼らはスギオカを殺した人間を殺すことを誓います。

スギオカの話からすると、彼を殺したのはヤナギモトミドリの仲間であることを確信します。スギオカの殺された現場に、足を向ける昭和歌謡好きの青年たち。そこにスガコという女性が現れます。彼女はなんと「スギオカを殺した犯人を知っている」というのです。スガコはイシハラたちに「ミドリの会」の存在を知らせます。「ミドリの会」は雑誌にも紹介されたことのある実は有名なグループ。

復讐する相手が分かったイシハラたちは金物屋に向かいトカレフを手に入れた足で、「ミドリの会」のメンバーを襲います。若者におばさん扱いされた「ミドリの会」のイワタミドリは、神社の階段に座って泣いていたところ、青年たちに殺されてしまったのでした。四人になってしまったミドリの会。彼女たちは再び作戦会議をするために、旅館に泊まります。

スズキミドリはスガコを通じて、昭和歌謡が大好きな青年たちの電話番号をゲットしていました。これでいつでも彼らを呼び出し、直接対決することができます。旅館に集まった「ミドリの会」の四人は、彼らに圧倒的に勝つ方法を考えているのでした。

そのとき、緑のメンバーであるスズキミドリが、昔不倫相手だった坂口という男について話し始めます。彼はなんと米軍に勤めていました。スズキミドリいわく、米軍が残していったあまりのミサイルがこの旅館のちかくにあるというのです。

昭和歌謡大全集の映画あらすじネタバレ:退屈な日々

再び退屈な日々に戻った、昭和歌謡が大好きな青年たち。イシハラの向かいの部屋の女性の覗きをしていると、彼女が踊りだしました。それに触発された青年たちは再び、パーティを行うことにしたのです。イシハラが運転手役となり、ふたたびパーティー会場である海辺に向かいました。昭和歌謡の音楽をかけて、SM嬢の格好をしている青年の仲間たち。

そして堤防で騒いでいる様子を陰でうかがっている「ミドリの会」のおばさんたち。「ミドリの会」のおばさんたちはそうしてから騒ぎをする青年たちを気味悪く思っていました。黒いマスクをかぶった「ミドリの会」のメンバーは、イシハラたちがいる車の中へ凶器を持って青年たちの車の外から、反撃のタイミングをうかがっています。おばさんたちに気が付いたノブエ。

「ミドリの会」を振り落とそうと、急いで車を出そうとしますが、車のカギを持っているのはイシハラ、酔っていてなかなか手を放そうとしません。その間におばさんたちは、窓を割って車の中へと侵入します。ヘンミミドリがノブエを殺し、イシハラも絶体絶命の状況になります。

そこで機転を利かせたイシハラは、ヘンミのマスクを脱がし、みつめ「一発やりませんか」と迫ります。一瞬戸惑ったヘンミ。その隙にイシハラは「ミドリの会」で占領された車から逃げたのでした。

昭和歌謡大全集の映画結末・ラストをネタバレ

昭和歌謡大全集の映画結末ネタバレ:取り調べ

なんとか「ミドリの会」のおばさんたちから逃げ切ることができたイシハラ。しかし、警察からは逃げ切ることができませんでした。堤防であった青年たちとおばさんたちの乱闘は警察沙汰になってしまいます。そのため、逃げ切ったイシハラも警察に捕まってしまったのでした。警察に取り調べを受けるイシハラは興奮状態です。警察も「これでは話にならない」と呆れています。

おばさんたちにやられたため、けがの治療が必要だったイシハラは警察病院に入院しています。医者に当時の様子を聞かれてると、イシハラは「その時の記憶がない」と繰り返します。取り調べ室で見せる落ち着きのない様子はなく、一人静かに死んでいった仲間たちに思いを馳せます。そして、「どうして自分だけが生き残ってしまったのだろう」と思い悩むのでした。

やがて、その気持ちが「ミドリの会」のおばさんたちへの復讐心に変わっていくのでした。スギオカの死んだ場所に向かうと、そこにはカズコがシャボン玉を吹いていました。事情の知っているカズコはイシハラのことを抱きしめます。

昭和歌謡大全集の映画結末ネタバレ:廃工場で

やがて決心の固まったイシハラは、「ミドリの会」のおばさんを殺すときに訪れた金物屋に向かい、「原爆が欲しい」と店主に言います。さすがに原爆は取り揃えていなかった金物屋。しかし、イシハラに原爆の作り方をレクチャーします。イシハラは廃工場に向かい、その場で原爆を作り上げます。

ついに復讐の日。イシハラはヘリコプタ―に乗り込みます。イシハラの手には原爆が入ったバックが握られています。ヘリは調布へと向かいます。それはイシハラたちの町でもあり、おばさんたちが暮らす街でもあるのです。

昭和歌謡大全集の映画結末ネタバレ:爆発

事件のことをすっかり忘れた様子で、それぞれの生活を送る「ミドリの会」のおばさんたち。しかし、イシハラの乗ったヘリの音が近づいてきます。思わず上を見上げるおばさん。すると、イシハラはヘリの上から原爆を落とし、おばさんたちに復讐を遂げるのでした。爆発する調布の町。

イシハラはヘリの操縦士を殺します。そして、自分もトカレフで自殺しようとしました。しかし、トカレフの弾は操縦士を打ち抜いた一発しか残っていなかったのです。自殺すらもできないイシハラ。彼は墜落するヘリのなかでゆっくり目を閉じました。

昭和歌謡大全集の登場人物・キャスト

昭和歌謡大全集の登場人物・イシハラ/松田龍平

主人公の青年。昭和歌謡曲が大好きなメンバーをまとめるリーダー格の人物。映画版はイシハラを松田龍平が演じました。出演作は『アヒルと鴨のコインロッカー』、『まほろ駅前多田便利軒』、『散歩する侵略者』などです。また、父親は松田優作さん。昭和を代表する有名な俳優です。

昭和歌謡大全集の登場人物・スギオカ/安藤政信

気性が荒く、疑心暗鬼な青年のスギオカを演じるのは安藤 政信さん。デビュー作『キッズ・リターン』では主演を演じ、日本アカデミー賞新人賞を受賞しています。出演映画は『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 』『さくらん』などです。

昭和歌謡大全集は村上龍原作の小説を映画化

昭和歌謡大全集の村上龍原作小説

「昭和歌謡大全集」の原作者は村上龍さんです。映画版では、イシハラだけが生き残って、他のメンバーは全員死んでしまうあらすじになっていますが、原作では違います。原作ではイシハラと仲間のノブエだけが生き残ってしまいます。二人は仲間を失った無力感、喪失感の心の穴を埋めるために、性的な関係を気が付きます。そのときに、青年の仲間の顔がよみがえります。

一緒に過ごした日々や記憶が彼らの喪失感や無力感をさらに強めていきます。そこでやけになって築いた男性同士の性的な行為は何の意味もないと気が付くのでした。「おばさんたちに復讐しなければならない」と。そうして原爆をヘリから落とすラストにつながるのです。「仲間がたくさん死んで悲しいけど、またすぐに出来るさ、そうしたら、カラオケパーティだって、また出来るさ」とイシハラのつぶやきで小説版は終わります。

小説版と映画版ではラストが異なるため、受ける印象が全然違うという感想もありました。ぜひ、原作と映画の比較を楽しんでみてください。また、映画版ではイシハラは死んでしまうラストですが、原作では生き残ります。そして村上龍がその後描いた作品では、イシハラとノブエが再登場しています。2005年の小説「半島を出よ」に登場しているのでチェックしてみてください。

小説昭和歌謡大全集の原作者村上龍の情報

1952年生まれの作家村上龍さんは、同時代の作家村上春樹と並べられ、「W村上」として親しまれていました。若者のヒッピー文化を描いた作品で知られている作家です。武蔵野美術大学在学中に、麻薬とセックスにおぼれる若者たちを描いた『限りなく透明に近いブルー』でデビューします。

デビュー作の『限りなく透明に近いブルー』で芥川賞を受賞しました。その他の代表作は『コインロッカー・ベイビーズ』、『五分後の世界』、『イン ザ・ミソスープ』です。

昭和歌謡大全集に関する感想や評価は?

昭和歌謡大全集の見どころは、青年とおばさんの熾烈な戦いや副主劇にあるというのが主な評価です。一方で、昭和歌謡大全集ではサウンドトラックに昭和歌謡が使われいます。上の感想にもあるように、頭を空っぽにしながら昭和の雰囲気を楽しみたい方、ブラックコメディを楽しみたい方におすすめの映画です。

『太陽を盗んだ男』とは一人のさえない理科教師が原爆を自宅で作り、東京の街をおびやかすというもの。映画昭和歌謡大全集の金物屋に原爆の作り方をレクチャーされるシーンでは、『太陽を盗んだ男』の監督が登場します。昭和の映画と「昭和歌謡大全集」がつながっていることを面白いという感想も見られました。ほかにもまた見たくなる癖になる映画という感想もありました。

昭和歌謡大全集の映画ネタバレまとめ

昭和歌謡大全集のネタバレあらすじとキャストまとめいかがだったでしょうか。若者文化を描くのが得意な村上龍原作の昭和歌謡全集は、有名な女優さんが多く出ていることで有名な映画です。ぜひ見てみてください。

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