2019年03月18日公開
2019年03月18日更新
フォロウィングのキャストとネタバレあらすじ!ノーラン監督デビュー映画の評価は?
巨匠クリストファー・ローラン監督のデビュー作、映画「フォロウィング」についてみていきます。映画「フォロウィング」は1998年に公開されたイギリスの映画で、クリストファー・ローラン氏が監督・脚本・製作・撮影・編集を行ったデビュー作品です。今回は、映画「フォロウィング」のキャスト・登場人物を紹介し、あらすじや評価・感想をネタバレでご紹介していきます。また、クリストファー・ノーラン監督のプロフィールや経歴、他の出演作品についてもご紹介していきます。
目次
映画『フォロウィング』とは?
映画『フォロウィング』の基本情報
映画「フォロウィング」は、1998年に公開されたイギリス映画です。映画「フォロウィング」は、巨匠クリストファー・ノーラン氏が監督のみならず、脚本や撮影、編集、製作を行ったクリストファー・ノーラン氏のデビュー作です。映画「フォロウィング」は、虚無感や退廃、悲観などの指向性を含む犯罪映画の総称「フィルム・ノワール」の影響を色濃く受けて製作された白黒映画だと言われています。
この映画「フォロウィング」は、英国インディペンデント映画賞のプロダクション賞にノミネートされ、第28回ロッテルダム国際映画祭のタイガーアワードを受賞しました。また、映画「フォロウィング」はアメリカでは1999年に、日本では2001年に公開されました。
映画『フォロウィング』の予告編
こちらは映画「フォロウィング」の予告編動画です。今回は、映画「フォロウィング」のあらすじをネタバレでご紹介し、キャストが演じた登場人物やクリストファー・ノーラン監督の経歴や他の出演作品も一覧でみていきます。また、映画「フォロウィング」に関する評価や感想についてもご紹介していきます。
映画『フォロウィング』のキャスト
出典: https://eiga.com
ここでは、映画「フォロウィング」のキャストについてご紹介していきます。なお、キャストのプロフィールや他の出演作品などの詳細な情報が乏しかったため、キャストの名前と演じた登場人物についてみていきます。
キャストの演じた登場人物:ビル/ジェレミー・セオボルド
キャスト1人目、ジェレミー・セオポルドが演じたビルは、作家志望の男で、街中でターゲットを見つけ、その人物の尾行をして人間観察することを趣味としています。ある日、コッブという男を尾行したことで犯罪に巻き込まれることになってしまいます。無鉄砲な性格をしています。
キャストの演じた登場人物:コッブ/アレックス・ハウ
キャスト2人目、アレックス・ハウが演じたコッブは、ビルに尾行され、ビルを利用して、ボスから頼まれたボスの愛人殺害をやってのけたマフィアです。悪知恵が働き、口がうまいという特徴があります。
キャストの演じた登場人物:金髪の女/ルーシー・ラッセル
キャスト3人目、ルーシー・ラッセルが演じた金髪の女は、マフィアのボスの愛人でしたが、ボスの殺人現場を見たことで口封じのために消されてしまいます。ビルを騙しつつもコッブに騙されていた悲しい女性です。
映画『フォロウィング』のあらすじネタバレ
ここまで、映画「フォロウィング」の作品情報やキャストが演じた登場人物の紹介をしてきました。次に、ここでは、巨匠クリストファー・ノーラン監督のデビュー映画「フォロウィング」のあらすじをネタバレでご紹介していきます。
あらすじネタバレ①ビルの趣味は尾行
出典: https://eiga.com
作家になることを夢見る若い男ビル(ジェレミー・セオポルド)は暇潰しとアイデア集めのため、街中で見ず知らずの人物をターゲットに定めて、その跡を尾けて観察する尾行を趣味としていました。ビルは危険回避のため、長時間の尾行はしない、夜間の女性の尾行はしない、一度尾行の対象にした人物は二度と尾行しない、という尾行のためのルールを決めていました。
ある日、いつものようにターゲットを定めて尾行していたビルでしたが、そのターゲットがちょうどよその家に窃盗に空き巣に入っているところで、尾行に気づかれてしまいます。空き巣を働いていた男は自分の名はコッブ(アレックス・ハウ)だと名乗ります。ビルはコッブについていくことになりました。
あらすじネタバレ②盗みは金のためではない
コッブは自分の空き巣について、お金のためではなく、ビルと同様の趣味だと告白します。コッブは他人の家に忍び込んで、他人のプライベートなものを覗き見することにスリルと快感を覚えるそうで、あえて他人のプライベートなものに触れてはその跡を消して立ち去るのが趣味なのだと言うのでした。
ある日、ビルはバーで意気投合した金髪の女(ルーシー・ラッセル)に、彼女の家に招かれ、昨日下着泥棒の被害に遭ったという話を聞きます。
あらすじネタバレ③バーに潜入するビル
実は金髪の女の家に下着泥棒に入ったのはビルとコッブでした。ビルは自宅に戻り、盗んで持ち帰ったものを眺めながら、コッブに電話をしました。そして、コッブから盗んだものは勝手に売っても良いが、売り払った金は半分よこせと言われるのでした。ビルは、金髪の女に対して、金髪の女がビルとバーで会うまで一緒にいた毛のない男と、なぜいつまでも関係を続けるのかを尋ねます。
すると、毛のない男は殺人も厭わずやってのけるデンジャラスな性格で、自分の秘密の写真を握られて脅迫されているからだ、と金髪の女は答えます。それを聞いたビルは毛のない男が営むバーに侵入し、男の金庫から大金と写真が入れてある封筒を盗むのでした。
あらすじネタバレ④はめられたビル
帰宅したビルが、封筒の中身を確かめてみると、そこに入っていたのは普通の写真だけでした。ビルは金髪の女に騙されたと感じ、金髪の女を詰問します。すると、金髪の女はコッブがとある殺人事件の容疑者とされており、その容疑を晴らすためにビルを利用したと言うのでした。後日、コッブは金髪の女に接触し、ボスからの依頼だとして金髪の女をハンマーで撲殺しました。実は、金髪の女はマフィアのボスの愛人でした。
ボスが、愛人である金髪の女に犯行現場を目撃され、口封じのためにコッブに殺させたのです。警察に呼び出されたビルは、事件の全容を話すように要求されます。ためらうビルの目の前に、警察は事件の証拠品である下着やハンマー、クレジットカードなどを次々に並べていきます。実は、すべてがコッブによって仕掛けられた罠であり、ビルは見事に嵌められていたのでした。そんな頃、コッブは人混みの街に消えていくのでした。
監督のクリストファー・ノーランとは
出典: https://eiga.com
ここまで、クリストファー・ノーラン監督のデビュー作品「フォロウィング」の作品情報やキャストが演じた登場人物についてご紹介し、あらすじもネタバレでご紹介してきました。次に、ここでは巨匠クリストファー・ノーラン監督のプロフィールや経歴についてご紹介し、他の出演作品を一覧でみていきます。
クリストファー・ノーランのプロフィール
- 表記:Christopher Nolan
- 生年月日:1970年7月30日
- 出身地:イギリス
- 職業:映画監督、映画プロデューサー、脚本家
- 著名な家族:エマ・トーマス(妻)、ジョナサン・ノーラン(弟)
クリストファー・ノーランの経歴
クリストファー・ノーラン氏は、イングランド人でコピーライターをしていた父と、アメリカ人で客室乗務員をしていた母との間に生まれ、ロンドンとシカゴで育ちます。ロンドン大学のユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンに入学後、英文学を学びつつ、短編映画の製作にのめり込んでいきます。
1998年、今回ご紹介している映画「フォロウィング」は、監督を務めた作品として自身初の長編映画で、脚本や編集なども自らで行いました。映画「フォロウィング」は低予算ながら、好評でした。次作の映画「メメント」で一躍世間の注目を集めることとなり、アカデミー賞の脚本賞にノミネートされ、インディペンデント・スピリット賞やロサンゼルス映画批評家協会賞を受賞しました。
2000年代に突入してからは、新生「バッドマン」シリーズの監督を任され、2008年映画「ダークナイト」は全米興業収入の歴代2位を記録し、世界でも協業収入の歴代4位となり、「バッドマン」シリーズの最大ヒット作品となりました。
その後もビッグバジェットといわれる1億ドル以上の製作費をかけたオリジナルの映画である「インターステラー」と「ダンケルケ」がともに全米の興業収入1億8000ドルという大ヒットを記録し、アカデミー賞のいくつもの部門でノミネートされました。こういった活躍により、クリストファー・ノーランは、作家主義と大作主義の両方をうまく両立させることに成功し、最も高く評価されている監督の一人に数えられているそうです。
クリストファー・ノーランのその他の作品
2000年「メメント」(監督・脚本)はクリストファー・ノーラン監督の弟であるジョナサン・ノーラン氏の短編が元に作られた映画で、アカデミー賞のオリジナル脚本賞と編集賞にノミネートされ、インディペンデント・スピリット賞の作品賞と監督賞を受賞しました。2002年の「インソムニア」(監督)はタイトルは英語で「不眠症」という意味で、1997年製作の同タイトルのノルウェー映画をリメイクした映画です。
2005年「バッドマン ビギンズ」(監督・脚本)はアメリカの漫画「バッドマン」原作の実写映画で、「ダークナイト・トリロジー」の1作目。第78回アカデミー賞の撮影賞にノミネートしました。
2006年「プレステージ」(監督・脚本・製作)はクリストファー・ブリーストの小説「奇術師」原作のサスペンス映画で、第79回アカデミー賞の撮影賞と美術賞にノミネートされました。2008年の「ダークナイト」(監督・脚本・原案・製作)はアメリカの漫画「バッドマン」を原作とする「ダークナイト・トリロジー」の2作目で、第81回アカデミー賞の撮影賞や編集賞など数々の賞にノミネートされ、音響編集賞や助演男優賞を受賞しました。
2010年の「インセプション」(監督・脚本・原案・製作)はアメリカで製作されたSFアクション映画で、第83回アカデミー賞の作品賞や脚本賞など8部門にノミネートされ、そのうち撮影賞など4部門で受賞しました。また、全米脚本家組合賞のオリジナル脚本賞も獲得しました。
2012年の「ダークナイト ライジング」(監督・脚本・原案・製作)はアメリカの漫画「バッドマン」を原作とする「ダークナイト・トリロジー」の3作目で、クリストファー・ノーランの「バッドマン」シリーズ3部作の最終章です。2013年の「マン・オブ・スティール」(原案・製作)はアメリカの漫画「スーパーマン」原作のスーパーヒーローもので「DCエクステンデッド・ユニバース」シリーズの1作目です。
2014年「トランセンデンス」(製作総指揮)は日本語で「超越」という意味のタイトルで、ウォーリー・フィスター監督とジャック・パグレン氏脚本によるSFサスペンス映画です。クリストファー・ノーランは総指揮を務めました。
2014年の「インターステラー」(監督・脚本・製作)は2014年度のアメリカ映画協会のベスト映画のトップ10入りした大ヒットのSF映画です。2014年度のキネマ旬報「外国語映画ベスト・テン」の6位にランクインしました。2016年の「バッドマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(製作総指揮)はアメリカの漫画「バッドマン」と「スーパーマン」の実写映画化作品で「DCエクステンデッド・ユニバース」シリーズの2作目です。
2017年の「ダンケルク」(監督・脚本・製作)は第二次世界大戦におけるダンケルク大撤退をもとにした大ヒットの戦争映画で、第90回アカデミー賞の作品賞や監督賞、編集賞などの8部門にノミネートされ、そのうち編集賞など3つの賞を受賞しました。
2017年の「ジャスティス・リーグ」(製作総指揮)は「DCエクステンデッド・ユニバース」シリーズの5作目で、「バッドマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」の続編で、ドゥームズディとの戦いから数ヵ月が経った頃を描いた作品です。クリストファー・ノーランはザック・スナイダー監督のもとで総指揮を務めました。
映画『フォロウィング』に関する感想や評価
ここまで、クリストファー・ノーラン監督のデビュー作品である映画「フォロウィング」の作品情報やキャストが演じた登場人物をご紹介し、あらすじをネタバレでみてきました。次に、ここでは映画「フォロウィング」に関する評価や感想をご紹介していきます。
「フォロウイング」
— チビ隊長@ちーふ (@frequency_cief) April 8, 2017
クリストファー・ノーラン監督のデビュー作で白黒映画。
作家志望ビルは街で目に付いた人物を尾行することを習慣としていたがあるとき尾行相手に気づかれてしまうのだが…
時系列が入り組んで進行され結末も意外な展開が待っている斬新な作品。#クリストファー・ノーラン pic.twitter.com/zzGbbtiosz
こちらのツイートは、映画「フォロウィング」に関する評価・感想です。クリストファー・ノーランのデビュー作の白黒映画「フォロウィング」は入り組んで進行する時系列と、予想外の展開を迎える結末が斬新だと評価されているようです。
「インターステラー」で魅せられたクリストファー・ノーランのデビュー作「フォロウイング」はフランスのノワールを思い出させるようなモノクロ映画。60万円程度で作られたとは思えず次作の「メメント」も想起させるスリラー。これから15年程で製作費190億の「インターステラー」を撮る訳か🎥
— イタリア猫 (@italian_cat) June 27, 2016
こちらのツイートも、映画「フォロウィング」に関する評価・感想です。映画「インターステラー」で有名なクリストファー・ノーラン監督のデビュー作である映画「フォロウィング」はフランスのノワール映画を彷彿とさせ、低予算で製作された映画だとは思えないほどの良い出来の映画だと評価されているようです。
『フォロウィング』観た。これがデビュー作とは…クリストファーノーラン恐るべし!ニヤニヤが止まらん。たった70分間で見事にノーランの思うツボにハマってしまいました。時系列がシャッフルされたミステリアスな脚本、スリリングな演出、アジのある白黒の映像、低予算を才能でカバーした秀作です。 pic.twitter.com/1VPcu8S3Ug
— にぎりめし (@meshi_wo_nigiru) August 21, 2017
こちらのツイートも、映画「フォロウィング」に関する評価・感想です。映画「フォロウィング」は、短時間&低予算という制限の中で、シャッフルされた時系列がミステリアスな脚本、粋な白黒映像とスリル満載の演出といった魅力があり、この出来映えでデビュー作なんて「ノーラン恐るべし!」と、クリストファー・ノーラン監督の才能が高く評価されています。
「フォロウイング」 ノーラン監督、これくらいこじんまりした作品の方がやりたいことを出せるタイプなんじゃないのかね。時系列の分解もどんでん返しも気持ち良く決まってます。
— なんか寒い (@nejaka_zima) September 16, 2010
こちらも、映画「フォロウィング」に関する評価・感想です。低予算かつ短時間の映画「フォロウィング」のようなコンパクトな作品の方が、監督などを務めたクリストファー・ノーランの良さが出せるのではないか、という感想です。また、こちらのツイートでも映画「フォロウィング」作中で展開される時系列のシャッフルが高く評価されています。
ノーラン監督のフォロウイング。監督曰わく低予算の作品らしいが、微塵も感じず。バラバラにされた場面がつながっていくのはメメントにも通じる。70分でコンパクトにまとめられてて楽しめました。
— むらお (@tounyu21) September 8, 2010
こちらのツイートも、映画「フォロウィング」に関する評価・感想です。映画「フォロウィング」は低予算ながら、それを観客にまったく感じさせない出来映えで、シャッフルされた時系列が繋がっていく感じは、クリストファー・ノーラン監督の次作の「メメント」に通じるところがあると感じたそうです。また、映画「フォロウィング」は70分という短い時間の方がコンパクトで楽しめたと評価されています。
フォロウイング観了。さすがはノーラン。時間軸を上手くズラしながら、並行して見せていく。全ての物語を彼(もしくは弟)が作っているからこその完成度。白黒映画って苦手だけど、引き込まれた。映画館で観たいなぁ。ノーランナイトとか誰かやらないかしら。
— 岩嵜 修平 (@shu_iwasaki) August 12, 2010
こちらのツイートも、映画「フォロウィング」に関する評価・感想です。時間軸を巧妙にずらしながらも平行して進行していくところはさすが自分や弟のジョナサン・ノーラン氏が作っているだけあり、完成度が高いと評価されています。
フォロウイングを久しぶりにみた。ノーランの映画ではこの映画が一番好き。いまトップの監督の一人になったけどこの映画が最高すぎるので、これを超えるものを期待してしまう。
— 鈴木 (@munenemu) February 3, 2011
こちらのツイートは、映画「フォロウィング」に関する評価・感想です。「ダークナイト」や「インターステラー」「ダンケルク」などの大ヒット作品を世に輩出し、トップクラスのクリストファー・ノーラン監督ですが、こちらのツイートのようにデビュー作の「フォロウィング」が最も好きだという声も一定数あるようです。
映画『フォロウィング』についてまとめ
いかがでしたか?巨匠クリストファー・ノーラン監督のデビュー作品である映画「フォロウィング」のキャストが演じた登場人物やあらすじをネタバレでご紹介し、評価や感想についてもみてきました。また、クリストファー・ノーラン監督のプロフィールや経歴についてご紹介し、他の出演作品を一覧でみてきました。
時系列がシャッフルされていた点や意外な結末が高く評価されており、低予算&短時間という制約の中でクリストファー・ノーラン監督の魅力がコンパクトにまとめられていると好評な映画となっており、クリストファー・ノーラン監督の作品の中で最も好きだという感想もありました。皆さんも興味のある方はぜひ、クリストファー・ノーラン監督のデビュー作、映画「フォロウィング」をお楽しみください!